会社説明会の中心は社員からの話や質疑応答です。
しかし、会社によっては説明会と選考会を兼ねているケースも見られます。
説明会が終わるとその日のうちに選考が始まるため、準備をしてきていない就活生は非常に不利です。
事前に説明会のスケジュールを把握しておき、対策を立てましょう。
また、説明会の後に他の説明会の予約をしないなど、予定の調整も必須です。
ここでは、説明会と選考会を同日に行う意味や対策をまとめていきます。
- 企業が説明会を開催する理由
- 説明選考会の内容
- 説明選考会のための準備方法
- 企業の意図を知りたい人
- 説明選考会の内容を知りたい人
- 説明選考会のための準備すべきことを知りたい人
【説明選考会】説明選考会とは
まず、説明選考会とはどのようなものなのかについて一緒に考えていきましょう。
説明選考会では、選考が同日に行われる会社説明会のことです。
筆記試験や面接など、通常は別の日程で行われる会社の選考過程を1日でまとめて行うことを選考会と言います。
そしてこの選考会に会社説明会が合わさったものを説明選考会と呼ぶのです。
そこまで多くの企業が導入しているわけではありませんが、知らないと面食らう可能性があるのであらかじめある程度覚えておきましょう。
【説明選考会】説明会と選考会を同日に行う理由
企業が説明会と選考会を同時に行う理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
大きく分けて4つあるので把握した上で、企業の意図に応じた対策をする必要があります。
- コスト削減
- 時間の有効活用
- 優秀な学生を逃さないため
- 学生側にもメリットが多い
コスト削減
これは皆さん想像しやすいことでしょうが、コスト削減が最も大きな理由の一つと言えるでしょう。
面接会場を抑えることはもちろんのこと、求人サイトに掲載する費用や人件費など、新卒採用には莫大なコストがかかっているということを忘れてはいけません。
そのため、企業は説明会と一次選考を同時に行うことでコストを削減しようとしているのです。
時間の有効活用
時間を有効活用するというのも、説明会と選考会を同じ日程で開催する理由の一つであると言えるでしょう。
企業の採用担当者の仕事は、面接や説明会だけでなく、多岐に渡ります。
大量に届くESを読まなければなりませんし、その他にも普段の業務も行わなければなりません。
つまり、採用の時期は他の仕事も大量に抱え込むことになり、非常に忙しくなってしまいます。
よって、説明会と選考会を同時に行うことで時間を短縮し、スケジュールの調整を行おうとしているのです。
優秀な学生を逃さないため
優秀な学生を逃さないためというのも、選考会と説明会を同じ日程で実施する理由の一つであると言えるでしょう。
就活が本格化してくると他の企業と選考の日程がかぶってしまうことも多いのです。
そこで、優秀な学生に日程の関係で辞退されてしまわないためにも、会社説明会と選考会を同じ日程で行い、逃さないように工夫をしているのです。
また、説明会の後には比較的学生の入社意欲が高まっていることが多いため、自社に関心を持ってくれている間に選考会を実施し、人材を確保しようとしている側面も挙げられるでしょう。
学生側にもメリットが多い
ここまで企業の事情ばかり説明してきましたが、説明選考会には学生側のメリットも多いので一緒に確認していきましょう。
学生側としても、説明会と選考会が同じ日に開催されるということは、他の選考との日程調節がしやすいということでもあります。
また、企業によっては当日の段階で二次面接まで行うようなところもあります。
そういった場合はすぐに内定がもらえるので、心に余裕を持って今後の就活を進めていくことができるでしょう。
また、遠方から参加する場合は、移動時間や交通費などをカットすることもできるので、学生側にもメリットが多いのが説明選考会であると言えるでしょう。
【説明選考会】通常の説明会も選考を兼ねている場合がある
説明会と選考会が同じ日に行われる場合、説明会の段階から選考を兼ねている可能性があります。
説明会で企業からの説明を受けている間、すでにその聞く態度や質疑応答の姿勢が評価の対象になっているのです。
また、直接選考の対象となっているわけではなくとも、間接的に採用担当者に説明会での様子が印象づいている場合もあります。
そのため、説明会の時点であまり熱心に話を聞いていない、または態度の芳しくない就活生に対する評価は自然と下がると考えて良いでしょう。
一応気を引き締めておく
仮に説明会と選考会との間に直接的な関係はないとしても、自社の説明を熱心に聞いているか、しっかり興味をもっているかといった点は、採用担当者の印象に残りやすい部分です。
そのため、説明会と選考会が分かれていたとしても、基本的に気をゆるめないようにするのが得策と言えます。
説明会で担当者の話を聞いている間も、常に見られているという意識をもち「評価の対象になっている」という心持ちで気を引き締めて臨みましょう。
話を聞いている最中に姿勢をくずす、眠そうな態度を取るといった行為は印象が悪くなってしまうため、注意が必要です。
【説明選考会】説明選考会の内容
続いて、説明選考会の内容について詳しく紹介していきます。
一般的な説明選考会では下記の2つの試験が実施されます。
- 筆記試験
- 集団面接
筆記試験
説明選考会においては多くの企業が筆記試験を導入しているので、しっかりと対策をしてから望むことが重要であると言えるでしょう。
比較的早い段階で実施される説明会であるということもあり、なかなか筆記試験の対策ができない人も多いかもしれませんが、何も対策していないと確実に落とされてしまうので注意が必要です。
SPIやGABなどの適性検査が行われることも多いです。
事前に自己分析や問題集を使った対策をある程度済ませておくことが重要であると言えるでしょう。
企業が独自に作成した問題を出題することもあるので注意が必要です。
この場合はOBやOGの訪問やネットで出題される内容について確認しておくことが重要であると言えるでしょう。
集団面接
説明選考会では、せっかく多くの就活生が集まっているので、そのまま集団面接を実施するところも多いです。
集団で面接を実施することで、一人一人の面接を行うよりもスムーズに進めていくことができます。
説明選考会においては、書類選考などで学生をふるいにかけていないため、学生の数が非常に多いです。
つまり、効率の良い集団面接を行わなければならないところが多いのです。
集団面接の対策や基本的な質問の回答の準備などをしておくことで対策をすることができます
【説明選考会】スケジュールは高確率で伝えられている
説明会に出向いてみたらいきなり選考会が始まり、驚く就活生もいるでしょう。
選考会に挑むためには説明会とまったく異なる準備が必要です。
面食らってしまって実力を発揮できないまま選考で落とされたら、就活生にとって悔しい事態です。
しかし、説明会と選考会が続けて行われるときには「サプライズ」であるケースのほうがまれです。
会社から何らかの通達はあるはずなので、説明会の関連情報には細かく目を通しておきましょう。
もっとも確実なのは会社からの連絡を隅まで読んでおくことです。
説明会にエントリーすると高確率で会社から連絡のメールが来ます。
メールには当日の持ち物や服装などの説明のほか、スケジュールも記されているので、万が一選考会があっても「聞いていなかった」は通用しないのです。
スケジュールや予定を把握しておこう
企業から説明会に関する連絡が届いたら、隅々までよく読んでスケジュールや予定を把握しておきましょう。
特に、説明会と同日に選考会があると明記されていた場合は、当日に備えて面接やグループディスカッションなどの練習もしなくてはなりません。
選考会も開催されるのであれば、どのような形式で行われるのかも明記してあるはずです。
くわしいスケジュールや内容は事前に押さえておき、手帳に書き込むなどして管理しましょう。
そして、選考会の日程があらかじめわかっているならば、入念に準備をすることが大切です。
【説明選考会】説明選考会のための準備
選考会がついている説明会では、以下の準備が必要です。
以下の準備をしていれば、大きな失敗は免れることができます。
選考会付き説明会のために、前日までに以下の3点を準備しましょう。
- 企業の基本情報を調べておく
- 当日の服装や事前課題を確認
- 企業への質問を用意
企業の基本情報を調べておく
そもそも、選考かい付き説明会に参加できる学生は企業のインターンシップ等イベントに一定以上参加していることが多いです。
そのため、基本的な企業の情報をある程度知っているはずですね。
しかし、一応、選考会の前にある程度の企業の基本情報を改めて調査する必要があります。
まず、企業のビジョンミッションは必ず知るようにしましょう。
また、事業内容や雰囲気などについてもしておくと良いです。
選考会が付属している企業説明会では、自己紹介や学校生活など、簡単な質問をされる可能性があります。
その際に、企業のニーズに沿った回答ができると強いのです。
当日の服装や事前課題を確認
余裕をもって当日の服装や事前課題の有無などを用意しておきましょう。
当日、服装について不明確で、自分だけ不適切な服装で参加してしまう、なんてこともあります。
大抵の場合、説明会の予約時に、服装や開催されるコンテンツ、それに伴う課題などを知らされます。
また、もし服装等に正確な指定がない場合は、メールでの問い合わせも一つの手段です。
事前課題などについても、当日にやり忘れに気付くなどという事態が起こらないよう気を付けてください。
企業への質問を用意
説明会には、質問の時間を設けられる可能性が高いです。
そのため、企業に興味があることを示すために質問を用意しておきましょう。
質問はいくつか候補を持っておくと安心です。
但し、この際質問の内容には注意が必要となります。
例えば、福利厚生や給与、残業時間など気になる学生は多いです。
しかし、これを直接的に質問するとどうしても仕事に対してネガティブである印象をあたえてしまいがちです。
このような質問をする場合には、どうしてそこに興味を持ったのか(例:近年、男性も育休をとりやすい環境作りが進められているが~/私は、仕事とプライベートを分別してメリハリのある働き方がしたいが~、など)自身の考えを前提に明示して誤解を生まないような工夫が必要となります。
【説明選考会】説明選考会当日に注意すること
説明選考会当日に注意するべきことにはどのようなものがあるのでしょうか。
あらかじめしっかりと対策をしておくことで、企業の採用担当者に悪い印象を与えない対策をすることができます。
就活は総合点で判断されるので、良い印象を与えるだけでなく、マイナスな印象を与えないための対策が必要であると言えるでしょう。
- 説明会の感想を準備しておく
- 身だしなみやマナーに気をつける
説明会の感想を準備しておく
説明会の感想を準備しておくことは、説明選考会当日に注意するべきこととして最も重要なものの1つであると言えるでしょう。
選考会においては多くの面接官が説明会の感想や説明会を通して企業に対して抱いた印象などについて詳しく説明を求めてくるところが多いです。
そのため、説明会ではこれらの質問に答えられるようにどのような質問がされるのかあらかじめ踏まえた上で話を聞くように心がけることが重要であると言えるでしょう。
身だしなみやマナーに気をつける
身だしなみやマナーに気をつけることも、説明選考会に参加するにあたっては非常に重要なことです。
もちろん、説明会に参加する場合でも多くの方が身だしなみやマナーに気をつけていることでしょうが、今回の場合は選考会も兼ねているのでよりしっかりとした身だしなみそしてマナーに心がける必要があります。
身だしなみが整っていなかったり、ビジネスマナーが欠けていたりすると印象を悪くしてしまい、採用の可能性は大きく下がってしまうことでしょう。
事前にどのようなものがあるのか不安な方はしっかりと確認しておくことが重要です。
【説明選考会】まとめ
今回は、説明選考会について詳しく紹介してきました。
説明選考会は1日に会社説明と選考会を行うことを指すものであり、1日に予定が詰まっていて非常に大変ではあります。
しかし、早期に内定が獲得できるなど学生側にとってもメリットが非常に大きいイベントなので、気になる企業が実施している場合はぜひとも参加したいところです。
本記事で紹介した対策を中心にしっかりと準備して臨むようにしましょう。