はじめに
「就活が始まるけど、今までやってきたバイトは続けてもいいのかな。」
「就活とバイトの両立って果たしてできるんだろうか。」
「就活にかかる費用をバイトしないで賄えるんだろうか。」
学業とバイトを両立させてきた人にとって、就活が始まるとバイトの存在が気になるところでしょう。
この記事では、就活中に必要な費用や、就活とバイトを両立させる利点、就活とバイトを両立させるポイントなどについてまとめました。
この記事を読めば、就活を始める時にバイトをしてもよいのかどうか迷っている人は、就活とバイトを両立してどちらも頑張ろうと思えるでしょう。
就活を控え、バイトを続けようかどうしようと迷っている人はぜひこの記事を読んでみてください。
就活中にバイトは必要?
就活が始まると今までの学生生活とはリズムがずいぶん変わります。学業とバイトを両立させていた人にとって、就活が始まるとバイトを続けるか、辞めるかを考えることになるでしょう。
実は就活にもお金がかかります。そのお金を用意するためにも、就活をしながら、バイトを続ける人も多いのです。
就活中に必要な費用
普段の学生生活とは違い、就活が始まると、就活のためにかかるお金があります。就活中には普段の生活とは別に必要な費用があるのです。
ここでは、就活中に必要な費用にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
スーツと靴代
就活生の多くは、リクルートスーツといわれるスーツ姿で就活に臨みます。人によっては、そういう系統のスーツを入学の時に購入した人もいるでしょうが、1着では足りません。なぜなら就活が始まると、毎日のようにスーツを着用するからです。
まず、スーツを買いそろえる費用がかかります。それに、足元にも気を配ることも必要ですから、靴も就活に合わせて買いたいものです。
就活を始める準備の第一歩として、スーツと靴を購入するための費用がかかります。
小物代
就活の準備は、スーツと靴を用意するだけではありません。面接で意外と注目されているのが、小物です。小物で大幅に印象をアップさせられることはありませんが、印象を悪くするような小物は避けたいものです。
書類などを入れて持ち歩く鞄や、スーツの袖元からみえる時計など、それらのこの小物をすべてまとめて、就活生の印象になります。
就活の場にふさわしいものが必要になるので、それら小物も準備する必要があり、小物代も費用としてかかるのです。
履歴書・送料
就活をする時に欠かせないのが、履歴書です。採用試験を受けたい場合は、まず履歴書を希望する企業に送らなければなりません。最近は、メール添付などインターネットを利用して送れる企業も増えてきていますが、市販の履歴書を利用して郵送する場合もあります。
そのような時は、用意する履歴書もそれを送るための送料も、当然就活生が負担しなければなりません。これらも就活生に必要な費用といえます。
交通費
就活が始まると、まず企業が主催する説明会に足を運びます。そして、就活が進んでいくと面接が行われるので、そこへも足を運ばなければなりません。面接は、就職を希望する企業で行われることが多く、そこへ行き来することになります。
その行き来のために利用する交通手段は、電車やバスなど、いろいろありますが、それらすべての交通費も就活生が支払わなければなりません。これも必要な費用です。
特に、希望する企業が他県になったり、地方に住む就活生が首都圏での就職を希望したりする時など、1カ月で数万円交通費がかかる時もあります。就活で必要な費用の中で交通費が占める割合は、かなり高くなるといえるでしょう。
飲食費
就活で動き回る時には、活動の合間に昼食を取らなければなりません。中には、朝から手作りの弁当やおにぎりを作って持参する人もいるようですが、面接当日など、時間に余裕がない場合などは、やはり外食に頼ることになるでしょう。
この外食にかかる飲食費も就活に必要な費用として欠かせないものです。節約できる費用ではありますが、節約に気を使いすぎて、就活に影響を及ぼすことになっては本末転倒です。ある程度の余裕を持って就活に臨めるようにするためにも、飲食費もしっかり確保しましょう。
就活とバイトを両立させる利点
就活が始まるまでは、学業とバイトを両立させていた人も、就活が始まると就活に集中するためにバイトを控えるという人もいるでしょう。
しかし、今までみてきたように、就活にも様々な費用がかかります。これらの費用を補うためにも、就活をしながらバイトを続けることも時には必要となるでしょう。
ここからは、就活とバイトを両立させる利点についてみていきます。
- 就活の息抜きになる
- 就活の出費を補える
- 社会のマナーが身につく
- バイト経験を就活でアピールできる
就活の息抜きになる
就活を始める前まで、楽しみながらバイトを続けていた人は、就活を始めてもバイトを続けることで、バイトが就活の息抜きになることがあります。
就活は慣れないことの連続で、ストレスを感じることも多々あります。それをバイトでリフレッシュできるのです。
仮に就活で落ち込むようなことがあっても、バイト先の仲間とコミュニケーションを取ることで気分転換になり、落ち込んだ気持ちも忘れられ、就活のモチベーションが保てることになります。
就活には息抜きも必要です。それができるバイトは、就活とバイトを両立させる利点であるといえるでしょう。
就活の出費を補える
先に紹介したように、就活にはそれなりの費用がかかります。バイトをすることで、就活にかかる出費を補えます。
中には、希望する企業が遠方のため交通費がかかり、採用試験を受けるのはお金がないからやめざるを得ない、というような場合も出てくるかもしれません。金銭面で希望をする企業をあきらめないといけないのは、非常に残念なことです。
バイトを続けていることで、このような必要な費用に関しての不安は確実に削減されます。そうなると、就活により前向きに取り組め、自分で就活におけるチャンスをつかみ取れる可能性も高まるでしょう。
社会のマナーが身につく
バイトといっても、普通の職場で働くわけですから、仕事に関するスキルが身につくことはもちろん、挨拶や言葉遣い、人間関係における周囲とのつき合い方など、社会のマナーを身につけることができます。
バイトをしていることで、就職してから身につける社会のマナーが一足先に身につけられることができるのは、就活生に利点といえるでしょう。挨拶や言葉遣いなどは、希望先の企業での面接での受け答え方にも大いに活かせるといえます。
バイト経験を就活でアピールできる
企業面接では、自己PRなど、自分のことをアピールする機会が多くあります。自分が経験したことなどを盛り込んでアピールするのです。
そのような時にバイト経験は、絶好のアピールポイントだといえます。バイトで頑張ったこと、同じ職場の人と工夫して働いて成果を上げたことなどは、アピールに適した内容です。
また、バイトで身につけた周囲の人の話をしっかり聞くことや、謙虚な態度などが、面接などで活きてくることも一種のアピールといえるでしょう。
就活とバイトを両立させるポイント
ここまで紹介したように、就活中には、普段とは違う費用がかかってきます。それを補うためにも就活とアルバイトを両立することも時には必要でしょう。
ここからは、就活とバイトを両立させるポイントについて紹介します。ポイントをしっかり押さえて、就活とバイトを両立させましょう。経済的な不安を抱えなくても済むのは、就活にも大いにプラスになります。
- シフトを入れすぎない
- スケジュール管理を徹底する
- 短期・単発バイトをする
- バイトよりも就活を優先する
シフトを入れすぎない
就活を始めたら、1番に考えないといけないのはやはり就活のことです。そのため、就活をしながらバイトを続ける場合は、バイトのシフトを入れすぎないのがポイントです。就活もバイトもと欲張って、毎日が忙しくて余裕がなくなってしまったら、就活にも響きます。
就活をしながらバイトをする場合は、バイトのシフトは、週2~3回以内に抑えておきましょう。また、就活のスケジュールに合わせてシフトを調整することも必要になります。
スケジュール管理を徹底する
就活とバイトを両立するには、両方のスケジュールをしっかり把握し、管理を徹底させることが大切です。スケジュールは、おおよそ1週間単位で把握し、管理しましょう。
スケジュールを立てる時に優先すべきは当然就活の予定です。それを踏まえて、バイトのシフトを入れます。そうすれば、就活とバイトに追われる慌ただしい日々をすごさなくてもよくなります。
短期・単発バイトをする
継続的に就活をしながらバイトを続けるのは難しい人には、短期・単発バイトがお勧めです。短期・単発バイトは、就活とバイトをしっかり分けながら2つを両立することができます。
短期・単発バイトは、直前に申し込みをして働くことがほとんどなので、就活の予定をしっかり把握していれば、就活を気にせず、バイトを入れることができます。スケジュール管理がきちんとできていれば働きやすいバイトです。
平日を避けてバイトをする
就活中は、企業から電話で連絡が入ることが多々あります。バイトをしていて、その連絡に対応できなかったといったことは避けたいものです。
そうならないためにも、平日を避けてバイトのシフトを入れましょう。多くの企業は、土日は連絡することや企業訪問の予定を入れることはないので、平日を避けて、土日にシフトを入れると両立がしやすいといえます。
平日で夜間なら、企業からの連絡もないのでバイトを入れることも可能ですが、生活のリズムが崩れる恐れがあります。就活の間は、そのようなことは避けた方がよいでしょう。
バイトよりも就活を優先する
就活とバイトを両立させる上で重要なポイントは、バイトより就活を優先させることでしょう。
就活もバイトもどちらも大切にしたいとどちらにも力を入れ、体調を崩すといったことが起こったら元も子もありません。バイトよりも就活を優先することにポイントを置き、バイトで無理をしないようにすることが大切です。
余裕を持って、就活に臨めるようにするために、バイトの時間を確保するように調整しましょう。
就活に有利なバイト
バイトは、学生の間に社会経験ができるという点で、やっておいて損のないものといえます。実際に就職をする前に社会で働いておくことは、就活においても役に立つことです。
ここからは、就活に有利なバイトについて紹介します。同じバイトをするなら、少しでも就活に活かせるバイトを選ぶとよいでしょう。
教育体制が整っていることで有名な企業のバイト
社員に対してはもちろん、バイトに至るまで、教育体制が整っていることで有名な企業でバイトをしていたということは、就活で有利に働きます。
教育体制が整っているということは、働くことに対する基本がしっかり教えられていると取られます。本来ならば、就職してから身につけることが、すでに身についていると考えられ、企業にとって、即戦力として採用したいと思わせられることができるでしょう。
自主性を促すことで有名な企業のバイト
多くの企業は、指示を待つのではなく、自分で考え、自主的に働く人が就職してくれることを望んでいるといってよいでしょう。
そのような状況で、就活で有利なのが、自主性を促すことで有名な企業でのバイトです。バイトの間から、自主性を重んじられる企業で働いていれば、自主性は自然と身についていきます。それを採用する側は、ポイントとして評価するでしょう。
志望企業と同じ業界のバイト
志望企業が絞れている人は、その企業と同じ業界でバイトをすることも就活に有利といえるでしょう。
バイトであっても、同じ業界で働いた経験を持つことは、就活で実績としてアピールでき、有効です。企業側も仕事の経験があることを即戦力として評価してくれるでしょう。
就活とバイトの両立を目指そう
就活中にバイトを行なうことには、否定的な意見がないとはいえません。しかし、就活優先を第一に考えた上で、就活をしながらバイトをすることはマイナスではないでしょう。就活を優先しながら、バイトを続けることにはメリットもありました。
スケジュール管理、体調管理をしっかりしながら、自分の状況に適したバイトを選び、就活とバイトの両立を目指しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート