就活において「当社で実現したいことは何ですか」と聞かれることは少なくありません。近年では丸紅などでもよく聞かれています。
この質問は志望動機や自己PRの中間のように感じられるかもしれませんが、企業側は何を知りたいと思ってこの質問をしているのでしょうか。
今回はこの質問を企業がする意図と、どのように回答すれば良い印象を与えられるかについて詳しく解説するため、参考にしてください。
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【当社で実現したいこと】「当社で実現したいこと」とは
まず「当社で実現したいことは何ですか」という質問が何を意味するのかを考えてみましょう。
結論として、この質問では「仕事で挑戦したいこと」や「その結果たどり着きたい目標」について問われていることが多いです。例えば営業職であれば「月間ノルマの150%を達成したい」や「新規顧客を多数開拓して、さらなる売上拡大に貢献したい」といった目標が挙げられます。
このように、どのようなことにモチベーションを感じ、どのような価値をもたらしてくれる可能性があるのかを知るために、ESや面接でよく聞かれる質問と言えます。
将来の夢との違いは?
「当社で実現したいこと」と「将来の夢」を質問された際の違いは具体性です。
「当社で実現したいこと」を質問された際は明確かつ、わかりやすく回答することが重要です。
数字やエピソードを用いることで、採用担当者に自分の考えが伝わりやすくなります。
例えば「3年後には海外営業所の立ち上げに携わりたいです」と、実現したい内容がはっきり想像できるようにしましょう。
【当社で実現したいこと】ESで聞かれる理由
続いて「当社で実現したいことは何ですか」とESで聞かれる理由について考えてみましょう。
なぜ聞かれているのかを理解した上で、自然と企業が知りたい内容が伝わるような回答を作成してください。
企業とのマッチ度を測りたいから
まず、企業と応募者のマッチ度を知りたいからという理由が挙げられます。企業は長期的に成長させてくれる人材を求めており、会社の理念や事業内容に関する理解度が深い学生ほど、実際に活躍する可能性が高いと考えられています。
この質問への回答を通して、企業は学生の価値観やキャリアの方向性が自社と合致しているかを確認しているのです。
例えば、自社が重視するビジョンや事業目標に共感しているか、またそれに対してどのような貢献ができるかと考えているのかを知ることが目的です。
マッチ度が高いと判断されれば、入社後も会社の方向性に沿って積極的に仕事に取り組み、周囲と協力しながら成果を出してくれると期待されるでしょう。
志望度の高さが知りたいから
「当社で実現したいこと」について聞くことを通じて、企業は学生の志望度の高さも知ろうとしています。
採用担当者にとって、自社への理解が深く、具体的な目標を持って応募してきた学生ほど魅力的な人材は存在しません。
志望度が高い学生は、自ら積極的に学び働き続ける姿勢を持っていると判断されます。
さらに、志望度が高い学生ほど会社への定着率も高いと考えられ、長期的な成長を期待されるでしょう。
一方、曖昧な回答や表面的な記述では志望度が低いとみなされてしまう可能性があります。
企業の事業内容や成長ビジョンにしっかりと共感し、その中で自分がどう活躍して貢献できるのかを明確に伝えることで、志望度の高さを示すことができます。
成長意欲や仕事に取り組む姿勢が知りたいから
企業は学生の成長意欲や仕事に対する取り組み方も知ろうとしています。どのような目標を持って働きたいのかを具体的に語ることで、向上心や主体的に取り組む姿勢を伝えましょう。
成長意欲の高い人は企業の中で新しいことを学びながら自らスキルを高め、会社の成長にも貢献する存在となり得ます。
また、明確な目標を持っている人は、日々の業務に前向きに取り組み、困難な状況でも粘り強く努力できると期待されるでしょう。
この質問への回答には、自分自身がどのように成長し、その結果として企業にどのような貢献をしていきたいのかを盛り込むことが求められます。
成長意欲や姿勢が感じられる内容であれば、採用担当者も好印象を受けることでしょう。
将来のビジョンを具体的に描いているか知りたいから
具体的な将来のビジョンを描いているかどうかを知りたいという意図もあります。将来のビジョンが明確な学生は、入社後も主体的に目標を設定し、それに向かって努力し続ける力を持っていると期待されます。
企業にとって、そうした人材は組織全体の活性化や事業の成長を促す存在として非常に重要です。
逆に、将来のビジョンが曖昧な場合、目の前の業務に対する意識が低くなり、短期間で離職してしまう可能性が高いです。
企業は学生が自分のキャリア目標を具体的に考え、その中で自社がどのような役割を果たせるかを理解しているかを確認します。
この質問に対しては、将来の目標や実現したいことを明確に伝え、それを達成する手段としてその企業を選ぶ理由をしっかりと説明することが大切です。
【当社で実現したいこと】見つけ方
では「当社で実現したいことは何ですか」と聞かれた時の回答はどのように見つければ良いのでしょうか。
ここで紹介する4つの見つけ方を実践することで見つかる可能性が高いため、ぜひ実施してみてください。
どんな社会人になりたいかを考えてみる
まず、どんな社会人になりたいか考えてみることが大切です。「楽しく働きたい」や「周りの人から信頼される社会人になりたい」など、抽象的な考えでも、一旦は構いません。
自分自身が将来どのような姿になりたいのかを明確にすることで、働く上での目的や目標が自然と浮かび上がります。この考えが定まれば、企業選びや職種選択にも一貫性が生まれ、志望動機や将来のビジョンも具体的になるはずです。
また、自分の理想像を描く際にはどんな社会人に憧れるのか、周囲の尊敬する人の特徴を参考にするのも1つの方法でしょう。
身近な人物や成功している社会人を観察し、仕事に対する姿勢や価値観、キャリア形成の過程を考えることで、自分自身が目指す方向を見極めやすくなります。
どんな社会人になりたくないかを考えてみる
反対に、どんな社会人になりたくないか考える方法も有効です。働く中で「こんな風にはなりたくない」という姿を想像して、それを反面教師とすることで、自分が進むべき方向性がはっきりと見えてきます。
例えば「言われたことだけをこなす、受け身の社会人にはなりたくない」や「成長しないまま、漫然と仕事を続ける社会人にはなりたくない」といった具体的な例を挙げてみましょう。
そうすることで、自分が自然と「どう働きたいのか」「どのようなキャリアを築きたいのか」が明確になります。
「なりたくない社会人像」を考えることで、働く上で自分が大切にする価値観や仕事への向き合い方も明らかになるでしょう。
さらに、その考えをベースにすると「当社で実現したいこと」についても具体性が増し、企業に対して説得力のある回答を伝えやすくなります。
自己分析を深める
そして、自己分析を深めることで見つかるでしょう。就活において、自分の価値観や性格を理解することは大変重要です。
入社後にやりたいことが見つからない就活生は、自己分析に力を入れてみましょう。
紙に自分の性格を書き出したり、自己分析ツールを使用したりして、自己分析を深めてください。
とくに、自己分析ツールを用いた自己分析がおすすめです。いくつかの質問に回答するだけで、簡単に自己分析できます。
また、5分ほどの時間で結果が得られるため、忙しい就活生でも利用可能です。就活を効率よく準備したい就活生は、積極的に活用しましょう。
以下の記事で、自己分析ツールの使い方やおすすめの自己分析ツールについて解説しています。
興味のある就活生は、参考にしてください。
過去の経験から成功体験を振り返る
過去の経験から成功体験を振り返るのも、実現したいことの発見に効果的です。自己分析を深めると、過去の成功体験が複数思いつくでしょう。
その経験を活かして、入社後どのように活躍したいか考えてください。志望企業が求める人物像と将来挑戦したい内容がマッチしたエピソードを話すことで、採用担当者から高評価が得られます。
例えば「アルバイトで新人教育を任された経験を活かして、5年後には営業部の中核を担う人材に成長したいです」と回答できるでしょう。
入社後にやりたいことが見つからない就活生は、過去の成功体験を思い出すことで、将来につながる材料が発見できます。
志望企業の事業内容について調べる
志望している企業の事業内容について深く調べることも欠かせません。企業の事業内容を理解することで、自分がその会社でどのように働き、何を達成したいのかが見えてきます。
例えば、企業が展開している商品やサービス、取り組んでいる社会課題への貢献などを調べることで、興味を惹かれるポイントを発見できるはずです。
また、自分の経験やスキルを重ね合わせ、どのように活かせるのかを考えることで、自分のビジョンを具体化していきましょう。企業の公式サイトやニュースリリース、採用ページなどを通じて、事業内容や今後の展望を確認することが重要です。
自分が働くことで何を実現したいのか、どのような貢献ができるのかを明確にし、企業への理解も深め、説得力のある内容を仕上げましょう。
OBOG訪問をしてみる
OBOG訪問を活用する方法も、おすすめです。志望する企業や業界で働く先輩の社会人に直接話を聞くことで、職場のリアルな雰囲気や仕事内容を知ることが可能です。
また、自分が想像している働き方と実際の業務がどれほど一致しているのかを確認する貴重な機会にもなるでしょう。
訪問の際には事前に質問内容をまとめておき「仕事のやりがい」や「企業の特徴」「今後のビジョン」について聞くと良いでしょう。
OBOG訪問を通じて得た情報は「当社で実現したいこと」について聞かれた際の回答を考える際にも、強い説得力を生む材料となります。
【当社で実現したいこと】ESで評価されるポイント
続いて、ESで評価されるポイントについても紹介します。
以下の4つのポイントを踏まえた上で作成できていれば、あなたの回答は高く評価されるはずです。
回答を作成する際はもちろん、完成した後にもう一度照らし合わせて確認してみてください。
進みたい方向が企業と一致しているか
目指すキャリアや携わりたい仕事内容が企業の方向性と一致していなければ高く評価されません。企業は事業内容やビジョンに合った目標を持つ人材ほど、入社後に活躍しやすいと考えています。
したがって、自分の進みたい方向と企業の事業内容が重なっていることを明確に示さなければなりません。
「貴社は非常に魅力的だから」といった表面的な内容ではなく、自分の経験や価値観と照らし合わせて、なぜその企業でなければならないのかを具体的に述べることが大切です。
例えば、企業が展開する事業や商品、取り組みに対して、自分の目指す姿がどのようにリンクするのかを整理し伝えることで、説得力が増します。
このポイントを明確にすることで、企業側から「長期的に成長しながら貢献してくれる人材」と期待してもらえるでしょう。
仕事への向き合い方やイメージが湧くかどか
企業は仕事に対する向き合い方や、具体的なイメージを持っているかどうかも確認しています。仕事のイメージが明確な学生は入社後のギャップが少なく、自発的に行動しながら会社に貢献する可能性が高いからです。
逆に、抽象的な目標や漠然とした内容では企業側も入社後の働き方が想像しづらく、採用の決め手に欠けるでしょう。
この評価ポイントをクリアするためには企業の業務内容を理解した上で、自分が担当したい仕事や達成したい目標について具体的に述べることが大切です。
例えば「〇〇の部署で〇〇のプロジェクトに関わりたい」など、具体的な業務内容を示しつつ、その理由や根拠を明確に伝えましょう。
こうした回答を通じて、あなたが仕事に対して真剣に向き合い、具体的なビジョンを描いていることが伝われば、採用担当者にも強い印象を残せます。
【当社で実現したいこと】魅力的に書くコツ
続いて「当社で実現したいことは何ですか」と聞かれた際の回答をさらに魅力的に書くコツについて紹介します。
ここまで紹介した内容を踏まえた上で、さらに以下のコツを取り入れれば、非常に印象が良くなり、内定が一気に近づく内容が書けるはずです。ぜひ参考にしてください。
実現したいことは端的に書く
まず、内容を端的にまとめることが重要です。実現したいことが明確であればあるほど、採用担当者はその内容が自社で実現可能かどうかを判断しやすくなります。
そのためには企業研究を十分に行い、会社の事業内容やビジョン、業界内での立ち位置を理解する必要があります。その上で、自分の目標や働きたい姿が企業の方向性とどのように一致するのかを簡潔に伝えましょう。
例えば「〇〇の事業を通じて新しい市場を開拓し、〇〇を活用して業務の効率化に貢献したい」といったように、何を実現したいのかを具体的かつ短く表現します。内容が冗長になると、企業側はその目標が明確なのか疑問に思ってしまうだけでなく、何が言いたいのかがわからなくなってしまうことが多いです。
また、その企業でしか実現できない理由も含めることで、より説得力のある内容に仕上がります。目標がはっきりしているほど、自分の意欲や方向性が相手に伝わりやすくなり、印象に残る回答となるでしょう。
実現したいと思ったきっかけを書く
実現したいことを考えるに至ったきっかけも具体的に述べましょう。きっかけを書くことで、その目標が自分自身の経験や価値観に根付いたものであると伝わり、回答に説得力が加わります。
例えば、学生時代の経験やインターンシップ、日常生活での気づきが自分の目標に影響を与えたのであれば、そのエピソードを簡潔に盛り込みます。
また「〇〇の活動を通じて〇〇業界の課題を知り、それを解決する仕事に携わりたいと思った」など、具体的な背景を伝えることで、実現したい取り組みがしっかりとした理由に基づいていることを伝えられます。
さらに、きっかけを書く際には自分の強みやスキルと関連付けることで、入社後にどのように貢献するのかを示すこともおすすめです。
目標の背景に説得力があれば、企業側も「この人は明確な意思を持ってその目標を達成する可能性が高い」と感じることでしょう。
入社後の働き方を具体的に書く
入社後の働き方を具体的に書くことも非常に重要です。企業は応募者がどのように仕事に取り組み、どのような目標を達成したいと考えているのかを知ることで、入社後の活躍をイメージします。
そのため、働き方について書く際には自分がどの部署や業務に携わりたいのか、そこでどのような成果を出したいのかを明確に示しましょう。
例えば「〇〇部門で〇〇プロジェクトに挑戦し、業務改善や新しい価値の創出に貢献したい」といった具体的な行動や成果を想定することが重要です。
この内容が具体的であればあるほど、企業への理解度や志望度の高さが伝わり、採用担当者に好印象を与えることができます。
さらに、入社後に挑戦したいことが企業のビジョンや事業展開と重なっていれば、自分の意欲と企業の方向性が一致していることを示すことができます。
【当社で実現したいこと】ESの回答例
続いて、ESでどのように回答すれば良いかポイントと共に紹介します。
ここまで解説してきた内容を踏まえた上で作成した例文のため、ぜひ参考にしてください。
例文
私は貴社で新しい価値を生み出す商品やサービスの開発を通じて、多くの人々の生活を豊かにしたいと考えています。
学生時代に参加した地域活性化をテーマとしたプロジェクトを通じて、この目標を抱くに至りました。
地元の特産品を活かした新商品を企画・販売し、消費者の声や反応を直接いただいたことで、商品が人々の生活にもたらす価値にやりがいを感じました。
また、この経験から人の心を動かす商品やサービスの開発に強い興味を持つようになりました。
貴社は〇〇分野において革新的な商品を生み出し、顧客満足度の向上に貢献していると伺っています。
特に〇〇事業における取り組みは私の目標とも共通する部分が多く、貴社のような企業でこそ私の目標が達成できると感じています。
入社後はまず商品企画やマーケティング業務に携わり、現場での経験を積みながら、顧客目線を意識したアイデアを提案できる人物を目指します。
まず、結論ファーストで分かりやすく「何を実現したいのか」を述べています。その後、どのような経験を積んだのか、そしてその経験を通じてどのような目標を抱くに至ったのかについての説明もスムーズにできています。
さらに、企業が求めている人材や企業の現状についても理解しており、入社後どのように活躍できるかについてのイメージも非常にわかりやすく説明されています。そのため、良い回答であると言えるでしょう。
【当社で実現したいこと】ESのNG回答例
続いて「このような回答をしてしまった場合、マイナスな印象を与える可能性が高い」と言えるESのNG回答例について紹介します。
なぜNGなのかについても解説するため、参考にしてください。
NG例文
私はデザイン性の高いWebサイトを複数作り、やりがいを感じたいと思っています。
貴社のWebサイトは非常にクオリティが高く、ユーザーが楽しめるギミックが複数盛り込まれているため、私もこのようなWebサイトを作りたいと思うようになりました。大学時代は独学でHTMLやCSSの学習に取り組み、プログラミングのスキルを磨くことで自作のWebサイトを作ることもできました。
このような経験から、私の高いプログラミングスキルを活かして、貴社のWebサイト制作に携わりたいと考えています。
特に、これまで学んできた技術は業務に直結するものであるため、入社後に力を発揮できる所存です。
マーケティング企業を受けている方のNG例文ですね。突っ込みどころが多い文章ですが、まずマーケティングの会社を受けているのに、Webサイト制作を複数行うというのが意味不明です。そして「やりがいを感じたい」という目標も、結論に持ってくるには曖昧すぎます。その会社のWebサイトがどのようにクオリティが高いのかも「ギミックが多い」以外にわかりません。
そして、この人はどうやらHTMLとCSSを学んだようですが、それだけでは本当に簡単なWebサイトしか作れません。にもかかわらず「高いプログラミングスキルを活かして初日から貢献できる」かのような言い方をしており、企業理解もなく、業務理解もなく、そして自分のスキルを過大評価しており、さらには目標も曖昧な、非常に質の低い回答であると言えます。
【当社で実現したいこと】どうしても見つからない場合の対処法
どうしても、実現したいことが見つからない場合は、以下の3点に取り組みましょう。
行動することで、見えてくるものがあります。そのため、見つからないことを必要以上に焦る必要はありません。
今できることに挑戦し、少しずつ視野を広げましょう。
興味ある企業へOBOG訪問をしてみる
どうしても見つからない場合の対処法の1つ目は、興味ある企業へOBOG訪問をしてみることです。実際に働く方の意見を聞いたり、職場の雰囲気を感じたりすることで、やりたいことが見つかるでしょう。
機会があれば「将来の目標は何ですか?」「どういった点に魅力を感じて入社を決意しましたか?」など、社員の方に質問してください。入社後に実現したいことのヒントが見つかるでしょう。
反対に、公式ホームページで調べたらわかる質問は避けてください。OBOG訪問は、実際に働く社員にしかわからない質問が効果的です。
また、ありきたりな質問は、入社意欲が低い就活生と判断されるため、注意してください。
自分がやりたくないことは明確にする
どうしても見つからない場合の対処法の2つ目は、自分がやりたくないことは明確にすることです。自分の方向性や価値観が明らかになります。
やりたくないことを回避していった結果、残ったものが自分のやりたいことだと判明するでしょう。逆説的な考え方になりますが、見つからない就活生にはぴったりの対処法です。
「1人で仕事したくない」「ずっと同じ仕事はしたくない」などが思いついたと仮定します。この2つを例に考えると「周囲と協力して、常に新しい業務に挑戦したい」といった考えが自分のやりたいことです。
自分のやりたいくないことは排除していき、やりたいことだけが残るようにして回答の材料を集めましょう。
自分が好きなことに関連する企業を探す
どうしても見つからない場合の対処法の3つ目は、自分が好きなことに関連する企業を探すことです。
日本に企業は何万社とあります。1つの企業で実現したいことが見つからなくても、他の企業に目を向けることで見つかるでしょう。
自分に合う企業が見つからず、不安な気持ちになるかもしれません。しかし、自分の能力や経験が活かせる企業は存在します。
インターンシップに参加したり、就職エージェントに相談したりして、自分の価値観に合う企業を探しましょう。自分の好きが活かせる職場環境は、仕事のモチベーション維持に最適です。
他にも、自分の好きを活かした結果として成長できる環境がないかチェックしましょう。
面接で「当社で実現したいことはありますか?」と質問された際に、自信を持って答えられるでしょう。
【当社で実現したいこと】具体的に回答してESを通過しよう!
今回は「当社で実現したいことは何ですか」と聞かれた際にどのような回答をすれば良いか、特にESに焦点を当てて紹介しました。
志望動機や自己PRほど毎回聞かれるというわけではありませんが、他の項目と区別しておき、何を書けば良いか理解しておかないと作成に時間がかかってしまう項目です。
ぜひ本記事を参考に、この質問がされた時に備え、ある程度回答の雛形を作っておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
志望動機との違いも合わせて理解しておきましょう。「当社で実現したいこと」と「志望動機」の違いは、考える順番にあります。
志望動機は当社で実現したいことより、先に考える項目です。そのため、当社で実現したい質問は志望動機の後に作成します。その結果、上記の2つでは回答内容が異なります。
また、採用担当者から質問される順番も違います。最初は志望動機について質問されることがほとんどです。いきなり入社後に関する質問はされないため、安心してください。