【例文付き】笑顔は長所になる?笑顔をアピールするポイントとは

【例文付き】笑顔は長所になる?笑顔をアピールするポイントとは

就活で長所をアピールする際は、笑顔を長所にして問題ないか迷うことも多いでしょう。

「別の言い方をするべき?」「別の長所を選ぶべき?」「そもそも効果的な伝え方がわからない」など、長所のアピール方法についてはさまざまな疑問や不安があります。

長所は自分の性格・人柄の部分における強みを伝えていくため、企業が求める人物像に合ったアピールをすれば、高評価を獲得できる可能性に期待できます。

効果的なアピールのポイントについては、事前にしっかりとチェックしておきたいところです。

そこで今回は、就活の面接やESで「笑顔」を長所としてアピールするときのポイントを解説していきます。

笑顔に似た意味の言葉や言い換え表現も紹介していくので、別の表現で伝えたいときなどもぜひ参考にしてみてください。

この記事をおすすめしたい人
  • 就活で笑顔を長所としてアピールして良いか迷っている人
  • 長所は笑顔だが、具体的な伝え方がわからない人
  • 長所をアピールするうえで、笑顔に類似する言い換え表現を知りたい人
  • 笑顔を長所として伝える際に例文を参考にしたい人

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【長所:笑顔】長所が「笑顔」でも大丈夫?

いつでもどんなときでも笑顔で対応できる人は、それだけでとても魅力的です。

しかし、就活の場では笑顔で対応するだけでは、採用担当者から高い評価を得ることはできません。

長所が笑顔でも大丈夫?
  • 笑顔そのものはアピールしにくい
  • 笑顔を長所にする学生は多い
  • 長所が笑顔であることの裏付けをとろう

笑顔そのものはアピールしにくい

長所で笑顔をアピールすることは決して間違いではありませんが、評価をアップするには、そこに自分のよさとなるエピソードもプラスして伝えることが大切です。

ただ一言で自分の長所は笑顔だということを伝えるだけでは、採用担当者を納得させることはできないでしょう。

実際に面接会場に足を運んでみると、多くの就活生が緊張していることが伝わるものの、採用担当者によく思ってもらえるように、笑顔を心がけて面接に臨んでいます。

そのため、たった一言で自分の長所や強みが笑顔であることをアピールしても、多くの就活生を見ている採用担当者に強い印象を残すことは困難です。

面接の場で長所をアピールする際に最も注意したいのは、笑顔だけでなく、さらに自分にはどんな魅力があるのかということを上手に伝えることです。

長所である自分の笑顔と、それをよりアピールできるようなエピソードがあれば、積極的に伝えることを心がけてみましょう。

笑顔を長所にする学生は多い

長所で笑顔をアピールする就活生は、意外と多いものです。

他の就活生たちと差をつけて採用担当者からの評価を得たいのであれば、自分のよさを積極的に伝えていかなければいけません。

「自分の強みは、どんなときでも笑顔で対応することができ、多くの人とすぐに打ち解けられます」

「長所である笑顔を活かしてコミュニケーションを図り、円滑に業務を進めることができます」など、

自分のよさをプラスしながら、上手にアピールしてみてください。

長所が笑顔であることの裏付けをとろう

また、自分自身が感じている笑顔に関する経験や想いを話すだけでなく、家族や友人、恩師から評価を受けたエピソードを交えてみることもポイントです。

ただ自分の想いや考えだけで長所が笑顔だということを判断するだけでは、信ぴょう性が低くなってしまいます。

信ぴょう性を高くするには、周囲の人に「笑顔が素敵」「あなたの笑顔を見て元気が出た」など、これまでの経験や人生の中で得た周囲からの言葉などをプラスして、長所をアピールすることもオススメの方法です。

また、長所が笑顔であることを、入社後にどのように貢献することができるのかを自分の言葉で上手に伝えることも大切だといえるでしょう。

長所や強みである笑顔を活かして会社に貢献し活躍できる人物であるということをアピールすることも、内定を勝ち取るコツです。

【長所:笑顔】企業が長所を聞く理由

就職活動において、企業があなたの長所を尋ねる理由は多岐にわたります。

単にあなたの良い面を知りたいというだけでなく、その回答からあなたの本質や潜在的な能力、そして自社との適合性を見極めようとしているからです。

長所を笑顔と答える場合も、単にいつも笑顔ですと伝えるだけでは不十分です。

なぜ企業が長所を知りたいのか、その意図を理解することで、より効果的なアピールが可能になります。

これから、企業が長所を通して知りたい3つのポイントについて詳しく解説していきます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

採用担当者は、あなたがどのような状況で笑顔を保ち、それがどのように周囲に影響を与え、どのような成果に繋がったのかを深掘りして聞きたいと考えています。

あなたの笑顔が、単なる表情以上の価値を持つことを伝える準備が重要です。

学生の人柄を知るため

企業があなたの長所を尋ねる大きな理由の一つは、あなたの人柄を知るためです。

採用担当者は、履歴書やエントリーシートに書かれた文字情報だけでなく、あなたの個性や性格、つまりあなた自身がどのような人物なのかを深く理解しようとしています。

長所が笑顔である場合、単に明るい性格というだけでなく、ストレスの多い状況でも前向きに対応できるか、周囲を和ませる存在になれるか、チームの一員として良好な人間関係を築けるかといった側面から、あなたの内面的な強さや適応力を測ろうとしています。

企業は、入社後にあなたがどのような雰囲気を作り出し、周囲とどのように関わっていくのかを具体的にイメージしようとしているのです。

Point

あなたの笑顔が、単なる愛想笑いではなく、内面からくるポジティブさや協調性の表れであることを具体的なエピソードを交えて伝えることで、より深くあなたの魅力が伝わるでしょう。

スキルや能力を知るため

企業が長所を尋ねるもう一つの理由は、あなたが働く上で活かせるスキルや能力を持っているかを知るためです。

長所が笑顔である場合、これは単なる性格特性にとどまらず、コミュニケーション能力やストレス耐性、傾聴力など、ビジネスの現場で役立つ具体的なスキルと結びつけて考えることができます。

また、チームでの共同作業が多い職場では、あなたの笑顔が職場の雰囲気を明るくし、チーム全体の生産性向上に貢献することも考えられます。

採用担当者は、あなたの笑顔がどのような状況で発揮され、それがどのように具体的な成果や周囲への良い影響に繋がったのかを知ることで、あなたが持つ潜在的なビジネススキルを見極めようとしているのです。

Point

具体的なエピソードを交え、あなたの笑顔が単なる表情ではなく、仕事に活かせる能力の一端であることを示しましょう。

自社との相性を知るため

企業が長所を問う理由として、自社との相性を見極めることも非常に重要です。

企業にはそれぞれ独自の社風や文化があり、採用担当者はあなたがその環境に馴染み、パフォーマンスを発揮できるかどうかを重視しています。

長所が笑顔である場合、企業は、あなたがチームの一員として円滑な人間関係を築けるか、顧客との接点において企業の顔としてふさわしいか、あるいは困難な状況に直面した際に前向きな姿勢を保てるかといった視点から、あなたの適合性を評価しようとします。

Point

あなたの笑顔が、単なる個人的な特徴ではなく、企業の求める人材像や文化にどのように貢献できるのかを具体的に伝えることで、企業はあなたが自社にぴったりの人材だと感じるでしょう。

【長所:笑顔】笑顔が長所の方に企業が求めるポイント

笑顔が素敵な学生に、企業はどのような人柄をイメージするのでしょうか?

笑顔とはポジティブで朗らかな印象を与えます。

ここではさらに堀り下げて、具体的に企業が学生に抱く印象を複数紹介します。

笑顔が人に与える印象は幅広いですから、参考程度に読んでください。

人当たりの良さ

面接の場で長所として笑顔をアピールするときに、「面接官は笑顔のどういう点を求めているのか」を把握することは非常に大事です。

まずは「人当たりがよい」ことが挙げられます。

仕事の人間関係が原因で仕事の業務に悪影響が出たり、根本的なストレスになりやすいため、面接官は気難しい人よりも人当たりの良さそうな人を好みます。

特に新卒であるなら、能力よりも断然人として魅力があるかどうかを重要視されます。

コミュニケーション力が高い

次に「コミュニケーション力」が挙げられます。

笑顔でいると、人は自然と集まってきます。

つまり、包容力を感じられるので、何かを受け止めてくれる、受け止める能力がある印象を持たせることができます。

これは業務が多くなる繁忙期などでも音を上げずに頑張ってくれる人物だ、という印象につながるでしょう。

和やかな雰囲気

笑顔でいる人は、人当たりが良いことはもちろん、優しさも感じてもらえます。

仕事においてピリピリした空気を出したり、声をかけにくい雰囲気を出してしまう人もいます。

笑顔でいる人はそういった心配がなく、面接官も採用したくなるでしょう。

【長所:笑顔】笑顔が評価されやすい企業の特徴

あなたの長所が笑顔であることは、就職活動において大きな強みとなり得ます。

特に、特定の企業文化や業務内容を持つ企業では、あなたの笑顔が採用担当者に強く響く可能性が高いです。

笑顔は単に明るい印象を与えるだけでなく、コミュニケーションを円滑にし、周囲に安心感を与える効果があるため、ビジネスの様々な場面で価値を発揮します。

企業は、あなたの笑顔が自社の業務や組織にどのような好影響をもたらすかを具体的にイメージできる時に、その長所を高く評価するでしょう。

これから、笑顔が特に評価されやすい企業の特徴を3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。

業務で顧客対応を行う企業

業務で顧客対応を行う企業では、あなたの笑顔が非常に高く評価されます。

お客様と直接関わる仕事では、第一印象が非常に重要であり、笑顔は相手に安心感と親しみやすさを与える最も効果的なツールの一つだからです。

接客業、営業職、コールセンター業務など

顧客と対面または電話でコミュニケーションを取る機会が多い職種では、常に明るく前向きな姿勢で顧客と接することが求められます。

あなたの笑顔は、顧客満足度の向上に直結し、企業のブランドイメージを高めることにも貢献するでしょう。

採用担当者は、あなたの笑顔が顧客との良好な関係構築に役立ち、クレーム対応などの困難な状況においても、冷静かつポジティブな対応を促すことができるかを見極めようとしています。

顧客からの信頼を得る上で、あなたの笑顔は強力な武器となります。

社内コミュニケーションの盛んな企業

社内コミュニケーションが活発な企業では、笑顔があなたの大きな強みとして評価される傾向にあります。

チームでの協業や部署間の連携が頻繁に行われる職場において、円滑なコミュニケーションは業務を効率的に進める上で不可欠だからです。

笑顔は、周囲の人々に安心感を与え、話しかけやすい雰囲気を作り出す効果があります。

これにより、意見交換が活発になったり、困っている同僚に自然と声をかけやすくなったりと、職場の雰囲気を明るくし、チーム全体の生産性向上に貢献します。

採用担当者は、あなたの笑顔が、チームワークを重視する自社の文化に合致し、社員間の連携をスムーズにする潤滑油のような役割を果たせるかを見極めようとします。

特に、若手社員や新入社員が多い部署、あるいはプロジェクトベースで動くチームなどでは、あなたの笑顔がチーム全体のモチベーション向上にも繋がるでしょう。

出社勤務がメインの企業

出社勤務がメインの企業では、対面でのコミュニケーションの機会が多いため、あなたの笑顔は特に好印象を与え、高く評価されるでしょう。

対面でのコミュニケーションでは、非言語的な情報が非常に重要であり、笑顔は相手にポジティブな印象を与え、良好な人間関係を築く上で欠かせない要素だからです。

オフィス内で頻繁に同僚や上司と顔を合わせる環境では、あなたの笑顔が職場の雰囲気を明るくし、円滑な人間関係の構築に貢献します。

例えば、会議での発言時や、休憩時間の雑談、あるいはちょっとした業務の相談など、日々の様々な場面であなたの笑顔が周囲に良い影響を与えることが期待されます。

採用担当者は、あなたの笑顔が、オフィスという物理的な空間において、周囲の人々にどのような良い影響を与え、快適な職場環境づくりに貢献できるかを見極めようとしています。

対面での交流が多い企業では、あなたの笑顔が社内の活性化に繋がり、結果として企業のパフォーマンス向上にも貢献すると考えられるため、高く評価される傾向にあります。

【長所:笑顔】笑顔を長所としてアピールする際のポイント

笑顔を長所としてアピールする際に、どのようなポイントを意識すると良いのでしょうか?

先にも述べた通り、笑顔はどうしても他の学生とかぶりがちです。

個性を出して、自分らしいアピール方法を見つけましょう。

笑顔を長所としてアピールする際のポイント
  • 「笑顔」を言い換えてみよう
  • 詳しいエピソードで長所を裏付け
  • 会社に貢献できる人材であることをアピール

「笑顔」を言い換えてみよう

まず、笑顔を言い換えることができないか考えてみましょう。

例えば、仕事で成功したエピソードを使用して笑顔をアピールするケースを考えてみましょう。

実際に笑顔だけを理由に仕事が成功する可能性は少ないのではないでしょうか。

他にも人と円滑なコミュニケ―ションを取ることで契約が取れた、自分が笑顔でいることによってチームが和やかになってプレゼンが成功した、などの背景があるかもしれません。

エピソードを掘り下げて、笑顔の根本にある自分の人柄を見つけましょう。

詳しいエピソードを長所で裏付け

次に、笑顔を長所としてアピールする際はエピソードをできるだけ詳しく説明できるようにしましょう。

エピソードを詳しく説明すると、企業が自身の人柄をより正確に理解してくれます。

笑顔をアピールする学生は多いかもしれませんが、実際一人一人の性格は違います。

自分だけの特徴を明確に説明できるように、説明を詳しくしましょう。

会社に貢献できる人材であることをアピール

笑顔をアピールする際に、将来のビジョンと結び付けて説明することも大切です。

笑顔だけでは企業側も学生の将来のビジョンが見えてきません。

働く意思があること、会社に貢献する意思がある事を意識してアピールしましょう。

【長所:笑顔】笑顔の言い換え表現

笑顔を長所としてアピールするなら、効果的な言い換え表現をチェックしておくと良いでしょう。

「長所を聞かれたら笑顔と答えたいけれど、なんとなくそのまま答えるのではピンと来ない気がする」「もう少し具体的に長所を表現したい」と悩んだときなどは、言い換えを模索するのが一番です。

笑顔の主な言い換え表現は、以下のとおりです。

笑顔の主な言いかえ表現
  • 明るい
  • ポジティブ
  • 協調性がある
  • 傾聴力がある

上記の言い換え表現をチェックし、自分に当てはまる点があれば積極的に活用してみましょう。

では、それぞれを詳しく解説していきます。

明るい

普段から笑顔の多い人は、明るい性格が魅力といえます。

人から「あの人は明るくて元気だ」と良い印象を持たれる傾向が強く、周りに良い影響をもたらすことができます。

社会に出れば、明るく快適な職場づくりが大事なポイントになります。

お客様に対しても、常に明るく気持ちの良い対応が求められるでしょう。

だからこそ明るい性格は、多くの業界・職種で重宝されるものです。

とはいえ、ただ「明るい性格が長所です」とアピールするだけでは、抽象的で印象に残りにくい可能性があります。

そのため「周りの空気を好転させていける明るい性格が長所です」といったように、具体的にアピールすることを意識しましょう。

具体的なアピール方法やコツは、以下もチェックしてみてください。

ポジティブ

笑顔を長所としてアピールするときは、ポジティブと言い換えるのも効果的です。

常に笑顔を忘れない人は、ポジティブ思考で、あまり後ろ向きなことを考えないことや愚痴や文句を言わないことをモットーとしている場合が多いです。

また、失敗しても必要以上に落ち込まず、早めに切り替えられる人も多いでしょう。

社会人になれば、失敗したり思うような結果が出なかったりして、浮き沈みを経験することもあります。

しかしポジティブな性格なら失敗を引きずらず、文句ばかりを並べることもありません。

ポジティブな人は社会人としてぶれずに日々の業務に従事できるため、長所としてアピールすれば高評価につながる可能性は高いです。

協調性がある

普段から笑顔でいる人は、協調性があるともいえます。

笑顔でいることを大事にしている心理は、周りを悪い雰囲気にさせないための気遣い・思いやりから来ている場合があるということです。

反対に普段から無愛想で笑顔の少ない人は、空気を悪くせず、快適で過ごしやすい場を作るうえでは協調性が欠けているといえます。

実際に笑顔の多い人が近くにいれば、接するうえで不安がないため、ストレスなく人間関係を構築できます。

協調性は仕事をするうえで、ある程度どの業界でも求められる大事な能力のため、良い印象につながるのは間違いありません。

協調性を長所としてアピールする際は、以下の記事も積極的にチェックしてみてください。

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傾聴力がある

就活で笑顔を長所にする場合は、言い換え表現として傾聴力があると伝えるのもおすすめです。

傾聴力とは相手が話しやすい空気を作り、伝えたいことを引き出す能力を指します。

笑顔で話を聞けば、相手は安心して自分の言いたいことを話すことができるでしょう。

人間関係を続けるうえでもストレスがなく、話しやすい人として周りからは積極的に信頼されます。

そのため人の話を聞く際に笑顔を心掛けている人は、傾聴力を長所にすることも検討してみましょう。

【長所:笑顔】笑顔をアピールする際の内容

笑顔を長所としてアピールするにはどのような内容を話せばいいのでしょうか?

ここでは具体的にどのような伝え方をすれば笑顔で企業からの好印象を獲得できるか説明します。

全て鵜呑みにする必要はありませんが、参考程度に意識して構成してみてください。

笑顔をアピールする際の内容
  • 笑顔でなにか解決や改善をした経験を話す
  • 解決や改善した経験で工夫したことを具体的に話す
  • 笑顔がその会社でどう仕事に活かせるのかを話す

笑顔でなにか解決や改善をした経験を話す

長所で笑顔をアピールするときは、抽象的な内容になってしまいがちなので注意が必要です。

具体例を使って、どのように「長所であるのか」ということを必ず明示していきましょう。

その中で、「笑顔で何かを解決した経験、もしくは改善をした経験」を話すといいでしょう。

解決や改善した経験で工夫したことを具体的に話す

実際にただ話すのではなく、工夫した点などを組み込みながらより具体的に話すことが、説得力や魅力のアピールにもつながります。

「私の長所は笑顔です。落ち込みやすい性格を変えたくて、いつも笑顔でいることを心がけるようになると、周りにも笑顔になってほしいと思い、活動の幅が広がりました。」

というだけでは、味気ない話と思われてしまうので工夫した点を話しましょう。

笑顔がその会社でどう仕事に活かせるのかを話す

これだけだとただの自慢話に終わってしまうこともあります。

どのように活かせるのかを忘れることなくアピールしましょう。

自分にとって笑顔が大事な理由と、その会社にとって自分の笑顔がどのように貢献できるのかを面接官は注目しています。

経験談をもとにして、自分のスキルとできていることを話すと効果的です。

【長所:笑顔】長所で笑顔をアピールする際の構成

自分の長所は笑顔だとアピールしたい場合、どのように構成をすればいいいのでしょうか。

笑顔は職場におけるコミュニケーションを良好に保つうえでも、取引先や顧客などとかかわるうえでも、接客業など人前に出て対応する業務や職種でも、不可欠な要素です。

一方で、笑顔で人に接するというのは自然と出る行動でももあり、笑顔で対応することは多くの方が行えることでもあります。

そのため、自分の長所として、いかに笑顔の素晴らしさをアピールできるかが大きなポイントです。

「笑顔で対応するくらい誰でもできるよ」と思われてしまうことなく、あなたの笑顔によってどんな効用がもたらせるかをアピールしなくてはなりません。

そのためには、どのような構成でまとめれば、あなたの笑顔の効果について伝えられるのか、以下でご紹介します。

結論:私の長所は笑顔です(アピールポイント)

「あなたの長所は何ですか」と質問を受けたら、端的に結論から述べましょう。

理由から入る、一般論を並べて笑顔の重要性を語る、だらだらと前置きをするなど、よくありがちなパターンはおすすめできません。

たとえば、「笑顔というのは場を明るくします。

仕事をいていくうえで、もとても重要なことだと考えております。

そのため、私は常に笑顔であることを心がけています」といったはじまり方だったら、面接官はどう感じるでしょうか。

結局、「あなたの長所は何なの?」と思われ、回りくどいという印象をもたれてしまいます。

回りくどいと思われるのは面接での回答の印象にとどまらず、「この人は会議などの席でも余計な話ばかりするに違いない」とか、「緊急の話し合いが必要なときも、ストレートに提案ができない人だろう」と、仕事の仕方にまで及んでしまいます。

まとまりの悪い人、質問にダイレクトに答えられない人と印象づけてしまうこともあるので、問われた問いにストレートに答える、簡潔な結論からスタートさせることが基本です。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです

結論で長所が笑顔だと明確にした後で、次にその理由を伝えます。

なぜ自分の一番アピールしたい長所が笑顔だと思うのか、具体的な経験を示して説明しましょう。

理由として、「みんなから笑顔がいいと褒められるから」とか、「笑顔を絶やさないことが大切だと思っているから」とか、「親からいつも笑顔でいることが大切と子供のころから言われてきたから」など、主観的な見解を挙げるのでは弱くなってしまうからです。

あなたの笑顔が人々に影響をもたらした、あなたの笑顔が社会生活の中で役に立ったという客観的な評価ができる具体的な経験談を理由にするのがポイントです。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

次に、あなたの笑顔にまつわるエピソードを紹介しましょう。

エピソードのシーンは、部活動など学生生活のことでも、アルバイトやボランティアでの経験、海外留学や海外旅行での経験などでも、何でもかまいません。

ただし、どんなときでも笑顔を絶やさない、といった単純なもので終わらせてしまわないことが重要です。

「いつも笑顔で励ますので、部活動でムービーメーカーでした」とか、「アルバイト先で笑顔がいいねと褒められた経験があります」で終始してしまってはいけません。

他人による主観的な評価だけでは、笑顔が長所だとアピールするエピソードとしては説得力に欠けます。

あなたの笑顔によって、他人になんらかの影響をもたらした、もしくは、あなたの笑顔によってなんらかの効用がもたらされた、というエピソードであることがポイントになります。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

あなたの笑顔によって、なんらかの効用がもたらされたことをアピールするためには、なんらかの問題に直面し、それをあなたの笑顔によって乗り越えたり、状態が改善したりしたといったエピソードを選ぶようにしましょう

行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

直面した問題に対し、あなたがどう考え、どのような行動に出たのかを説明します。

もちろん、長所としてアピールしたい笑顔を活かした行動、持ち前の笑顔を発揮できた行動であることが必要です。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

あなたが行動に出た結果、直面していた問題がどう変わったのかを説明しましょう。

ただ笑顔で場を和ませた程度では、アピールとしては弱いです。

状況が改善したことを、具体的に説明する必要があります。

たとえば、老人ホームでのボランティア活動で、何も話をせず、心を閉ざしていた方が、あなたが笑顔で語り続けたことで心を開いてくれるようになったとか、より具体的な状況を話すのがコツです。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

エピソードを紹介したら、最後に締めの結論を述べます。

長所を伝える最後の締めは、紹介した経験を通じて活かされた笑顔を、入社後にどのように活かしていけるのかをアピールすることです。

接客業など人と接する仕事や職種の場合、笑顔を活かしてというのはアピールしやすいです。

ですが、ただ笑顔を活かしてというのではなく、どう活かすのかを〇〇に当てはめて、具体的にアピールしましょう。

志望する企業の経営理念や社風、求める人物像や、業務を遂行するうえでのこだわりや仕事のスタイルを理解し、それに自分の笑顔がどう活かせるかを考えると、〇〇の部分に具体的な内容を当てはめることができるはずです。

しっかりと企業分析を行い、自分の笑顔をどこで活かせるか、発揮できるかを考えましょう。

接客の仕事などの場合、ほかの応募者も笑顔を長所に挙げてくる可能性もありますから、いかに差別化ができるかがポイントになります。

【長所:笑顔】「笑顔」を長所としてアピールする例文

笑顔を長所としてアピールする例文は、どのような伝え方で好印象を与えられるのでしょうか。

例文を見て、より良い笑顔のアピール方法を考えましょう。

例文1:明るい

例文

私は明るい性格のため、周りに積極的に気を配ることができるのが長所です。

明るさが自分の強みだと自覚したのは、高校時代に野球部の部長を務めた経験がきっかけです。

野球部は練習がきつく、退部者が続出しており、部内は重苦しい空気でいることが多い状況でした。

そこで私は部長として部内の状況を改善したいと考え、メンバー一人ひとりに明るく声をかけ、相談に乗ったり自主練習に付き合ったりしていました。

結果、自分が部長を務めた年は一人も退部者が出ず、メンバーからは信頼できる部長として感謝されることも多かったです。

社会人になったあとも持ち前の明るさを活かして周りに気を配り、組織全体の士気向上に貢献したいと考えています。

この例文は、長所である明るさが単なる性格ではなく、周囲に良い影響を与える強みであることを明確に示しています。

高校時代の野球部での具体的なエピソードを通じて、部内の課題解決に貢献した経験を述べることで、明るさがどのように状況改善に繋がったかを具体的に説明しています。

特に一人も退部者が出ず、信頼できる部長として感謝されたという成果は、明るさのポジティブな影響力を裏付けるものです。

入社後もその長所を活かし、組織の士気向上に貢献したいという意欲が伝わり、再現性の高さを示しています。

例文2:協調性

例文

私の長所は、常に明るく笑顔でいることを意識しながら、周りと積極的に調和していける協調性です。

学生時代にはよくゴミ拾いのボランティア活動に参加してきましたが、活動は昔から続いてることもあり、新しい参加者が輪に入りにくいことが問題となっていました。

何度も参加している人たちだけでコミュニティができあがってしまい、新規参加者はやるべきことや手順がわからず、一人で作業をするような状況だったのです。

そこで私は普段通り笑顔で接するようにしようと考え、新規参加者にも積極的に話しかけにいきました。

結果、新規参加者もコミュニティになじめるようになり、〇〇さんのおかげで雰囲気が良くなったと周りから言っていただくこともありました。

入社後も明るさと笑顔を大事しながら協調性を高め、チームで積極的に連携しながらより良い結果に寄与していきたいと思います。

この例文では、長所である協調性を常に明るく笑顔でいることと結びつけ、具体的な行動として示しています。

ゴミ拾いのボランティア活動でのエピソードは、新規参加者がコミュニティに馴染めないという課題に対し、自身の笑顔と積極的な声かけで解決に導いた過程を具体的に描いています。

これにより、単に協調性があるだけでなく、行動を伴う協調性であることをアピールできています。

結果として雰囲気が良くなったという周囲からの評価を盛り込むことで、協調性が周囲に与える良い影響を明確に伝えており、入社後の貢献意欲も具体的に示されています。

例文3:コミュニケーション力

私の長所は、相手の表情や言葉のニュアンスから真意を読み取り、適切なコミュニケーションを心がけられる点です。

この強みは、カフェのアルバイトでお客様の注文を伺う際に特に発揮されました。

お客様の中には、何を頼むか迷っている方や、具体的なイメージが定まっていない方も多くいらっしゃいました。

そのような時、私はただ注文を聞くだけでなく、どんな気分ですか?、甘いものはお好きですか?など、いくつか質問を投げかけ、お客様の好みや求めているものを引き出すように努めました。

結果として、お客様からはあなたが選んでくれたコーヒーが最高だった、おかげで良い一日になったよといった嬉しいお言葉をいただくことが増え、常連のお客様も増やすことができました。

入社後も、お客様やチームメンバーとの丁寧なコミュニケーションを通じて、信頼関係を築き、円滑な業務遂行に貢献していきたいと考えています。

この例文は、長所であるコミュニケーション力を、単に話す力としてではなく、相手の真意を汲み取る傾聴力や共感力と結びつけて説明しています。

カフェのアルバイトでの具体的なエピソードを通じて、お客様の潜在的なニーズを引き出し、満足度向上に貢献した過程を具体的に描いています。

質問を通じてお客様の好みを探るという行動は、受け身ではない積極的なコミュニケーション姿勢を示しています。

顧客からの感謝の言葉や常連客の増加という成果は、コミュニケーション力が実際の業務でどのように活かされたかを明確に示しており、入社後の活躍も期待させます。

例文4:人を巻き込む力

私の長所は、目標達成のために周囲を巻き込み、チームで最大限の成果を出すことができる点です。

この力は、大学祭実行委員としてイベントの企画・運営を担当した際に特に活かされました。

例年、企画部と広報部の連携が不足しており、準備期間中に情報共有が滞り、イベントの告知が遅れるという課題がありました。

そこで私は、週に一度の合同ミーティングを提案し、各部署の進捗状況を共有する場を設けました。

さらに、広報資料の作成には企画部の意見を積極的に取り入れ、企画の魅力を最大限に伝えられるよう、両部署のメンバーと密に連携を取りました。

結果、イベントの告知は例年より2週間早く開始でき、来場者数は前年比1.5倍を達成しました。

入社後も、周囲を巻き込みながら課題解決に取り組み、組織全体の目標達成に貢献していきたいと考えています。

この例文は、長所である人を巻き込む力を、チーム目標達成のためのリーダーシップや調整力としてアピールしています。

大学祭実行委員会の具体的なエピソードを挙げ、部署間の連携不足という課題に対し、合同ミーティングの提案や部署間の連携強化という具体的な行動で解決を図ったことを説明しています。

企画部と広報部の意見を取り入れ、協力体制を築いた過程は、単に指示するだけでなく、主体的に働きかけることで周囲を動かしたことを示しています。

告知開始の早期化や来場者数の増加という具体的な成果は、その力が組織に与えるポジティブな影響を明確に示しており、入社後も同様の貢献が期待できることを伝えています。

【長所:笑顔】「笑顔」をアピールする際のNG例文

先ほど、笑顔を上手にアピールする例文を見てきました。

ここからは印象が良くない、印象が薄い長所のアピール例文を見ていきます。

自分が長所をアピールする際に、意識してみましょう。

いくら笑顔が魅力的でも、それが社会で役に立たなければアピールポイントにはなりません。

以下、悪い自己PRの例文です。

NG例文1:「笑顔」を強調するだけになっている

例文

私は常に笑顔を心がけて人と接するようにしてきました。

たとえば、新しい学年が始まるとき、アルバイトに始めて出勤するとき、心の中では緊張でいっぱいです。

しかし、笑顔を作って一歩を踏み出すと不思議と緊張がとれていくのが分かります。

私は苦しいときほど笑顔でいるのが重要だと思っています。

上記の例文はただ笑顔が長所だと強調するのみで、具体的な結果や影響について触れていないことがNGポイントになります。

自分の笑顔がこれまでの経験の中でどのような影響をもたらしたのか、どのような結果につながったのかが不明確なため、アピールとして弱いのが特徴です。

長所がもたらした良い影響・結果に具体的に触れれば、長所が魅力的だと伝わりやすくなり、インパクトも残せます。

エピソード部分をよく掘り下げることや明確に結果を伝えることを意識し、魅力的なアピール文にしましょう。

NG例文2:「笑顔」と内容に関係がない

次の自己PRも悪い例文です。

例文

「私の長所は「笑顔」です。

私は笑顔によってたくさん困難を乗り越えてきました。

たとえば大学受験の際も笑顔で毎日勉強をして見事志望校に合格しました。

また、高校の文化祭でも大がかりな展示会を企画したのですが、最後まで笑顔を忘れずに取り組みました。

上記の例文は、結果・影響と、長所である笑顔に因果関係がないことがNGポイントになります。

「笑顔が長所だったため、受験勉強も文化祭も乗り越えられた」という内容では、長所が活きた場面として成立していないため、アピールとして説得力がありません。

受験勉強も文化祭の準備も、笑顔がなくてもできることなので、「それができたのはもっと別の良い部分があったからなのでは?」という疑問が生まれる原因になります。

上記のエピソードなら、たとえば「努力家」「諦めない姿勢」などを長所としてアピールしたほうが良いといえます。

自分の長所がどう活きてどんな結果につながったのかをよく整理し、説得力のあるアピールをしましょう。

【長所:笑顔】「笑顔」をどう武器に変えるかを考えよう

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笑顔は魅力的なポイントですが、それだけでは自己PRとして弱いと言えます。

どのように笑顔が企業に役立つかを書いてはじめて「武器」になります。

就活応援サイトのジョブコミットなどで自己PRの例文をチェックすると書き方も分かってくるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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