はじめに
面接でどんな質問をされるのかは、就活生の誰しもが気にしている点でしょう。
面接対策について調べると、多くの解説が見つかるので、予測することはそれほど難しくありません。
しかし実際にやってみるまでは、いくら調べても正解は見つからないのです。
さまざまな質問を考えられますが、今回は休日の過ごし方を質問された場合について考えていきます。
「企業面接なのにどうして休日の過ごし方を聞かれるのか」と疑問に思う方は多いでしょう。
企業が休日の過ごし方について聞く理由について解説します。
なぜ休日の過ごし方を聞かれるのか?
なぜ企業面接なのに、休日の過ごし方を聞かれるのか考えていきましょう。
基本は志望理由や自己PRを判断材料としますが、プライベートな情報についても軽く探ってくる企業は少なくありません。
応募している側としては企業で働いていくにあたり「自分の休日の過ごし方は関係ない」と考えるかもしれません。
しかし企業が何を見たいのかは、企業側にしかわからないのです。
休日の過ごし方を聞かれた場合、企業側の目的として考えられることを紹介していきます。
予測できるのは以下の3つですが、あくまでも企業によって目的が異なることは覚えておきましょう。
人柄を判断するため
休日をどのように過ごしているのかというのは、その人の素が出るものであり、それを隠して質問に答える人もいるでしょう。
企業が休日の過ごし方で見ようとしている点の1つに、応募者の人柄が考えられます。
あまりにも素直にすべてをさらけ出して答えるのもどうかと思いますが、ある程度人柄のわかるような答えを出すのが良いでしょう。
自分の趣味に時間を費やしていたり、気分転換に出掛けたりするなど、人によってさまざまでしょう。
また、入社した場合にプライベートも含めて付き合っていけるかどうかを判断している企業もあるかもしれません。
つまり、休日の過ごし方は人柄が出るものなので、その判断材料として質問される可能性があります。
アイスブレイクの一環として
就活は誰しもが緊張するものです。
そのため、企業側がアイスブレイクの一環として、休日の過ごし方について聞いてくるパターンもあります。
緊張した状態では就活生の本来の姿はわかりません。
これから長く一緒に働いていく人材を探すためにも、企業に合う人間なのかどうかを面接で判断しなければならないのです。
そのためには緊張した状態で話されるよりも、できるだけリラックスした状態で話してもらえるほうが良いのです。
企業側からリラックスした雰囲気で休日について聞かれた場合は、もしかしたらアイスブレイクの一環として聞かれているのかもしれません。
自分で肩に力が入っているなと思ったら、一度落ち着いて、リラックスした状態を保てるように整えてみましょう。
ストレスを発散できるかを知るため
社会に出て働いていくと、どうしたってストレスがともなってしまうものです。
ストレスをどのように解消していくかというのは、普通に過ごしていると誰も教えてくれないため、自分で考えていくしかありません。
企業が休日の過ごし方を聞いてきた場合は、ストレスの解消方法をしっかりもっているかどうか探っている可能性もあります。
それはこれから長く勤めてくれる人材を得たいための理由であり、企業側はストレスの解消方法をもっている人材だと知ることで、安心して雇えるのです。
休日の過ごし方を聞かれたのに加えて、趣味があるかどうかなどを聞かれた際には、おそらくストレスの発散方法があるかどうか探っているでしょう。
プライベートの時間を自分のために、有効に利用しているというのは印象も良いので、素直に答えるのが好ましいでしょう。
好印象を与える答え方とは?
質問をされた場合「できるだけ好印象が与えられる答えを出したい」と心がけるのは当たり前です。
面接ではあなたについて知り、合否の判断材料にしていくため、好印象を与えるのは重要なことです。
休日の過ごし方を聞かれた場合に、好印象である答え方について紹介していきます。
休日の過ごし方は人によって違いますし、もちろん日によっても違うので、話す候補はいくつもあげられるでしょう。
企業に好印象が与えられるであろう話し方をあげていくので、以下を参考に話を構成してみてください。
具体的なエピソードを話す
具体的なエピソードがあることによって、企業側は休日の過ごし方をイメージしやすくなります。
しっかり質問に答えられる人だという印象も残るので、一石二鳥です。
自分の休日の過ごし方として代表的なエピソードを用意しておき、質問された際答えられるように備えておくのがおすすめです。
具体的に話すというのは意外と難しく、特に用意をせず、即興で話すのはきびしいでしょう。
なぜなら長い話になるほど、話をまとめるのが難しくなり、話が脱線してしまう可能性もあるためです。
そのため、あらかじめ質問された際に使えるエピソードを考えておくことが重要です。
なんとなくでもあらかじめイメージをしておくことによって、話を構成しやすくなります。
努力や継続力をアピールする
もし休日の間に努力していることや、継続して続けていることがある場合は、それをアピールしてください。
プライベートの時間も自分で目標を決めて、努力したり継続して続けたりしている人は、それがあなたの強みになるでしょう。
物事に対して、目標を決めて継続に挑戦していけることは長所としてアピールできます。
企業で働いていくことになった場合も、その長所を活かしてくれると期待できるためです。
休日の過ごし方を話す際は、努力や継続力のアピールを交えることで、企業に対して好印象を与えられる可能性が高まります。
これをアピールする際は、言葉だけでは説得力が足りないので、先述した具体的なエピソードを交えるように心がけましょう。
自己アピールと絡める
難しい方法ではありますが、自分の休日の過ごし方を自己アピールと絡めるのは好印象になるでしょう。
「自己分析がしっかりできている人だ」という印象が残るだけでなく、休日の過ごし方と自己アピールを関連付けることによって、その特徴をどのように形成したのかという過程を垣間見ることができます。
また自己分析によって得た情報と、休日の過ごし方とがマッチしていれば、一貫性のある話になり説得力が高くなるでしょう。
自己アピールと絡めて休日の過ごし方を話すのは難しい方法なので、無理をしてでもこの構成にする必要はありません。
しかし、もしも自己アピールと絡められそうなエピソードが話せる場合は、ぜひ活かしていきましょう。
できなかったとしてもそれで落とされることはないので、あくまでもより好印象を与えるための手段であると覚えておいてください。
答える際の注意点
面接での質問に答える際は、もちろん悪い印象を与えないように誰もが気をつけると思います。
休日の過ごし方について質問された際に気をつけておきたい注意点について紹介します。
質問に対しては必ず明確な答えを出し、可能な限り好印象を与えられるようしましょう。
特に問題なのは質問へ答えるために長い話をしていたら、脱線してしまい、結局答えを伝えられずに終わってしまうことです。
それ以外にも注意したい点がいくつかあるので、以下に解説していきます。
ネガティブな発言はしない
まずネガティブな印象を与えるような発言には気をつけましょう。
たとえば趣味を聞かれた際に、ギャンブルなどのトラブルに発展しやすいようなものをアピールするのは好ましくありません。
入社後に、何かトラブルに巻き込まれるかもしれないといった悪印象を与えてしまうためです。
一般的に見て、ネガティブに捉えられがちな事柄は、面接の際に話さないのがベターでしょう。
また、休日に何をしているか質問された際に「何もしていません」というような答えを出すのも印象が良くありません。
趣味などがなく、ストレスの発散方法がないと思われたり、自主性のない人だと思われたりしてしまう可能性があるからです。
些細なことでも構わないので、何か休日にやっていることを探しておきましょう。
嘘をつかない
これは休日に関する質問だけでなく、どんな質問に対しても言えることですが、嘘をついてはいけません。
「ちょっとだけならばれないだろう」と軽率に嘘をついてしまうと、後悔する結果になるかもしれません。
嘘をついた際に、深掘りする質問をされて答えられなかったり、話に一貫性がなくなったりすると印象が悪いです。
面接中に嘘をついているのがばれてしまったら、そのあとも話しづらくなるでしょう。
また、もし就職が決まってから嘘がばれてしまった場合、非常にやりづらくなります。
「面接でこう言っていたけど」というように話を振られた際、毎回受け流すような答えをするのも苦痛でしょう。
このようにのちのち響いてくる可能性もあるので危険です。
自分を良く見せようとして嘘をつくのはやめましょう。
休日の過ごし方は絞って説明する
休日の過ごし方は人によってさまざまですが、多趣味の方の場合は、どれか1つに絞って説明しましょう。
すべてを話そうとして、広く浅くの話になってしまうと、あまり面接官の印象には残らない可能性があります。
それよりも1つの事柄を深く話すほうが印象的なので、休日の過ごし方を話す際は話を絞って説明するよう心がけてください。
多趣味であることをどうしてもアピールしたい場合は、話にそのアピールを混ぜるのは良いと思います。
しかしそこでは一言程度で済まして、特に自分がアピールしたい趣味をピックアップして話を進めるのが好ましいです。
休日の過ごし方を聞かれた際は、話したいことが多すぎて、浅い話になってしまわないよう注意が必要です。
おわりに
面接では基本的な質問に加えて、休日の過ごし方のような、聞かれることのなさそうな質問が飛んでくることもあります。
そういった場合に備えておけるともっとも望ましいですが、備えていない質問をされることも考えられます。
質問の意図は企業によって違うため、その場に合わせた適切な回答を考えるのが良いでしょう。
考えすぎて答えられないパターンは好ましくないため、もしも困った場合は、ネガティブな印象を避けるように当たり障りのない答えで回避するのも手です。
今回は、休日の過ごし方についての質問に答えるためのポイントを紹介しました。
これから就活を始めるのであれば、このような記事を参考に、しっかり面接に備えていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート