【アパレル業界の自己PR】はじめに
人気業界の1つであるアパレル業界。
応募者が殺到するなかでES審査を通過するためには、自分が企業にとってメリットのある人材であることをアピールすることが重要です。
そのためには単に熱意や憧れを書くのではなく、客観的に企業研究や自己分析をしたうえで、自分がいかに活躍できるかを述べることがポイントとなります。
アパレル業界で受かるためのESのポイントを、企業研究、求められる人材、自己PRの書き方という側面から説明していきます。
【アパレル業界の自己PR】企業が自己PRに求めるポイント
企業にとって自己PRは、学生がどのような人材であるか知る材料になります。
そして、企業が求めている人材とマッチしているかを、一番のポイントとして見ています。
自分の良を自己PRでアピールするばかりでなく、企業が欲しがっている人材と自分がマッチしていることをアピールする必要があるのです。
しかし、求めている人材だということを自己PRのどのような内容から判断されるのでしょうか。
企業が自己PRに求めるポイントを紹介します。
あなたの人柄
新卒採用で学生の何を見て評価するかというと、社会経験やスキルといったことではなく、人柄が重視されます。
あなたの人柄が、企業の理想としている人柄とマッチしているか、価値観や性格が社風と合っているかを企業側は知りたいと思っています。
自分の売りをアピールするだけでは評価につながりません。
内定につながる自己PRを作るためには、企業が求めている人物像かどうかがポイントです。
自己PRが判断材料の1つとなるので、あなたの人柄が伝わる内容にする必要があります。
あなたが応募しようとしているアパレル企業が、どのような人柄を求めているのか把握することが肝心です。
自分がマッチすることをアピールできるような、自己PRを完成させましょう。
あなたの能力
あなたがどんな能力をもっているのか企業は関心があります。
つまり、自己PRのエピソードの内容を見て、必要な人材かを判断します。
能力というと、学生時代の結果や成果のことだと思うかもしれませんが、そうではありません。
目標までの過程でどのような能力を発揮してきたか、という点で評価し、入社後の可能性があるかどうかを判断されます。
入社後どのように活かしてくれるか、ということを採用担当者がイメージしやすいようにエピソードを書くと良いでしょう。
ポイントとしては、企業が求めている人材とマッチした能力をアピールすることです。
たとえば、新しいことにチャレンジできる人材を求めているアパレル企業であれば、失敗をおそれずに挑戦した経験をエピソードにしてみると好印象を与えられるでしょう。
【アパレル業界の自己PR】まずは企業研究を深めよう
ESの自己PRや志望動機を書くためには企業研究が欠かせません。
アパレル業界全体の情報と応募したい企業の情報を調べ、業界内での企業の位置づけや魅力を言えるようにしておきましょう。
具体的にチェックしておきたい項目は、企業理念、経営方針、部署の構成や業務などです。
また、実際に店舗へ行き、スタッフによる接客の様子や客層、ディスプレイ内容も確認しておきます。
ノートにメモをとり、ESを書き始める前に整理することで「なぜその企業でなければならないか」「その企業でどんな活躍をしたいか」が浮かび上がってくるでしょう。
企業の魅力や良い点だけでなく、改善すべき点も整理しておくことで、ES通過後の面接にも備えることができます。
アパレルで求められる人材とは?
受かるESにするためには、企業が求める人材やスキルを踏まえて、自分がそれを満たしていることをアピールするのが大切です。
アパレル業界で重視されるのは、まずファッションが好きで常にトレンドをキャッチできる人です。
自分の個性を磨くことも重要ですが、ショップや雑誌、テレビ、インターネット、ストリートなどをチェックし、自分からトレンドを発信できるようになることも求められます。
また、企画でも販売でも、多くの人と接しながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力やチームワークが大切なスキルとなります。
さらに、重い荷物を運んだり立ち仕事をしたりするための体力や、海外のトレンドを知るための語学力なども活きていきます。
【アパレル業界の自己PR】企業に響く自己PRを考えるポイント
ここからは、実際にアパレルの自己PRを考えるときのポイントを紹介していきます。
アパレル業界全体においては、トレンドに敏感な人、コミュニケーション能力がある人、チームワークが得意な人などが高く評価される傾向にあります。
しかし自己PRは、応募する企業が求める人物像とあなたの強みが合致しているほど採用担当者の心に響くのです。
つまり、アパレル業界の仕事に適正があることに加え、とくにその企業にマッチした人材であるとアピールすることが重要になるのです。
ブランドのコンセプトや雰囲気は?
ひと口にアパレル業界といっても、さまざまなブランドやメーカーがあり、各ブランドには独自のコンセプトや雰囲気があります。
アパレル業界の自己PRを書くときは、その企業が展開するブランドのコンセプトや雰囲気を理解しておくことが重要です。
なぜなら、それらを理解せずに書いた自己PRは、相手が求めるものと大きくずれてしまうリスクがあるばかりか、「企業研究をしていない」という印象も与えてしまうからです。
自己PRを書く前には、ブランドに関する情報収集を怠らないようにしましょう。
企業の求める人物像は?
トレンドに敏感、コミュニケーション能力があるなど、アパレル業界全体で歓迎されるスキルはありますが、求める人物像は各企業によって異なります。
いかにトレンドに敏感でも、企業が狙うターゲットからずれていてはあまり意味がありません。
ブランドのコンセプトや雰囲気によって、理想とするコミュニケーションの形も変わってくるでしょう。
アパレル業界では「うちのブランドには合わない」と判断されると、一気に内定が遠のきます。
企業研究を入念に行い、企業が求める人物像をしっかり把握してください。
アパレル業界に求められる強みの例
アパレル業界に就職した新入社員は、店舗における接客業からスタートするケースが多いといえます。
コミュニケーション能力は必須のスキルなので、自己PRでアピールするべき強みの1つです。
ただし、このときに「どんなコミュニケーションが得意なのか」を明確に示すことが重要になってきます。
コミュニケーション能力といっても、みんなをまとめてリードするのが得意なのか、誰とでも打ち解けられることが強みなのか、周囲に気を配り全体のバランスを取る役割が得意なのかといったさまざまな種類があります。
周囲との差別化を図るためにも、自分ならではの強みを自分の言葉で説明してみましょう。
また、アパレル業界ではノルマが課されることもあるため、精神的な強さや向上心などのアピールも採用担当者に響く可能性が高いでしょう。
あなたがアピールできる強みは?
自己PRを作成する前には、企業が求める人材を把握したうえで、あなたがアピールできる強みを振り返ってみてください。
自己PRでは「企業と合致する強み」をいかに選定してアピールできるかが重要なので、自己PRではうまく取捨選択することも重要になってきます。
また、強みをアピールする際には、その根拠となるエピソードが必須です。
実際の業務に関連する具体的なエピソードがあるほど説得力が高まるので、アルバイトやボランティアで接客経験がある場合は、ぜひ自己PRに盛り込みましょう。
【アパレル業界の自己PR】自己PRの構成
自己PRは、自分の強みや長所を企業に知ってもらうために内容を一生懸命考えますが、最後まで読んでもらえなければ意味がありません。
読みやすい自己PRを作るためには、構成に沿って書くことがポイントです。
自己PRの構成の基本は、「結論→根拠→入社後どう活かすのか→結論」です。
構成に沿って書くことで、論理的で説得力のある自己PR文章が完成するので、ぜひ押さえておきましょう。
1つずつ解説していきますので、ポイントを押さえて自己PRを作ってみてください。
結論
はじめに、自分の強みは何かという結論を述べるのが構成の基本です。
自己PRを最後まで読んでもらうためには、書き出しのインパクトで決まるといえるでしょう。
曖昧な表現が含まれると相手に理解されにくいため、言いたいことをはっきり伝えることが大切です。
文章で自己PRをするときは、最初に「自分の売りはこれです」と言い切ることで、読み始めた採用担当者の興味を引くことができます。
この学生のことをより詳しく知りたい、企業が求めている人材とマッチしていそうだと思わせるためは、最初の結論が重要になるのです。
印象づけることができれば、ほかの就活生と差別化をはかれます。
構成に沿って、まずは自分の強みをしっかりアピールしましょう。
根拠
書き出しで述べた結論について、根拠となるエピソードを書きましょう。
部活やアルバイトなどで、実際に自分の能力が発揮できた内容を盛り込むことで、より具体的なエピソードとなります。
自己PRの内容に興味をもった採用担当者に納得してもらえるような、根拠となるエピソードを盛り込むことがポイントです。
より具体的に印象づけるために、数字で説明する方法を取り入れても良いでしょう。
〇位になった、〇%上がった、などの明確な数字の成果がある場合は、エピソードに入れるとより具体性がアップします。
結論で書いた自分の強みである内容とちぐはぐにならないよう注意し、専門用語は入れず、採用担当者が読んでわかりやすいように伝えましょう。
企業に入社後どう活かすのか
自己PRでアピールしてきた自分の強みを、入社後どのように活かして、企業に役立てられるのかを伝えます。
企業が求めている人材に合っているかどうか、活躍するイメージができるかどうかが見られるポイントです。
応募するアパレル会社がどのような人材を求めているかは、企業分析でしっかり理解しておきましょう。
企業のこれからの戦略についても理解し、自分がどのように役立てていけるかを具体的にアピールできれば説得力が増します。
自己PRで書いた経験やスキルと照らし合わせてみて、入社後どう活かせそうか、貢献できそうかということを自分でもイメージしてみてください。
「企業が求める人材は自分しかいない」という思いが伝わるように意識してみましょう。
結論
自己PRの最後は結論を述べます。
業務への貢献や、入社意欲といった内容で締めくくりましょう。
インターネットの検索で参考にしたような内容では印象に残りません。
インパクトのある言葉を選んで意気込みをアピールし、ほかの学生と差をつけることがポイントです。
どれだけ能力が高い就活生であっても、「意欲をもって業務へ取り組める人材でなさそうだ」と思われたら採用されません。
自己PRでアピールした自分の強みや経験を活かして、どのように貢献していきたいと考えているかを伝えましょう。
入社への高い意欲があることを、最後にしっかり表現できれば、良い印象を与え、記憶に残りやすくなります。
自分の言葉で伝えることができれば、あなただけの自己PRが完成します。
【アパレル業界の自己PR】例文をチェックしよう!
アパレルの自己PRでは、たとえば次の例文が考えられます。
インテリアショップの販売アルバイトでは、自分の欲しい物がわからず迷っているお客様に対して「壁紙は何色ですか「何色の家具が多いですか」などと具体的なことを聞き出しながら、お客様自身が気づいていなかった好みやニーズを整理していきました。
それを踏まえてインテリア提案をしたところ、常連のお客様が増え、売上が1.5倍に伸びました。
貴社でもこのスキルをより磨き、お客様が幸せになれるようなコーディネート提案をしていきます。」
この例文では最初に結論を述べ、続いてアルバイトのエピソードで根拠を示し、最後に企業でどのように活かすかをアピールしています。このように簡潔にまとめることで、分かりやすい自己PRになるでしょう。
【アパレル業界の自己PR】自己PRを思いつく方法
自分の強みが伝わるようなエピソードを書こうと思っても、思いつかなくて悩む人もいるかと思います。
「アピールできるような特別な経験はしたことないし、具体的なエピソードもない」と頭を抱えてしまう就活生も少なくないでしょう。
次は、「自己PRが思い浮かばない、自分の強みかわからない」といった就活生でも自己PRを思いつく方法として、3つの方法を紹介します。
自己PRが書けないときに効果的な対処法ですので、ぜひ試してみてください。
自己分析
自己PRを思いつくために効果的なのは、自己分析です。
自己分析は、自己と向き合うことで、客観的に自分を理解できるようになる作業です。
自分の強み、経験、価値観など企業へうまくアピールするには、綿密な自己分析が役に立ちます。
就活の基本でもある自己分析なので、就活を始めたとき、すでに自己分析をした人も多いかもしれません。
それでも自己PRが思いつかない場合は、自己分析をもう少し掘り下げて整理してみると、自分がどういう人間なのかを把握できるようになってくるでしょう。
自己分析の手段はさまざまで、やり方がわからないという人も少なくはありません。
自己分析の仕方について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
他己分析
自分の長所や短所、性格などが自分で思いつかない場合には、他己分析もおすすめです。
他己分析をすることで、周りの人から見て、自分がどのような人間に見えるのかを知ることができます。
多くの人から聞き取れた方が参考になります。
しかし、まずはあなたのことをよく知り、信頼できる友人や親などから意見をもらうことから始めてみても良いでしょう。
自分でも気づいていないあなたの長所や、忘れていた過去のエピソードなどを教えてくれるかもしれません。
自分で気づいていない強みや能力を周囲から評価されることで、より説得力のある自己PRを作成できるようになることにもつながります。
他己分析により得た情報を整理し、自己分析を仕上げていきましょう。
【アパレル業界の自己PR】企業研究をもとにアピール力ある自己PRを!
説得力ある自己PRを書くためには、企業研究と自分の経験の整理が欠かせません。
そして企業の魅力や入社後活躍したいことを明らかにし、自分のスキルを示すエピソードと結びつけることで、誰が読んでも分かりやすい自己PRになります。
例文を参考にしながら、アパレル業界向けのES作成にチャレンジしてみましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート