就活の自己PRでは、何を書くべきか迷っている人もいるでしょう。
企業が魅力を感じる性格のひとつが「几帳面さ」です。
几帳面な人材は、入社後もさまざまな場面で活躍してくれると期待されます。
インパクトのある経歴や資格がなくても几帳面な印象を与えられたら、選考過程で残される可能性も大きいのです。
そのためには、的確な文章で自己PRすることが大切です。
ここでは、几帳面さをアピールできるESや履歴書の文章について考えていきます。
- 自己PRで几帳面をアピールしてもいいのか
- 企業に響くアピールのポイント
- 几帳面さを仕事で生かすポイント
- 自己PRの構成のポイント
- 几帳面を自己PRする例文
- ESや履歴書を書く段階の人
- 几帳面さを自己PRしたい人
- 几帳面という強みをうまくアピールしたい人
- 例文を参考に自己PRを書きたい人
目次[目次を全て表示する]
【几帳面を自己PRに!】自己PRで几帳面をアピールしてもいいの?
結論から言うと、自己PRで几帳面をアピールすることは問題ないです。
自己PRでは「どんな強みを伝えるか」よりも、「問題解決のために強みをどのように活かすことができるか」「強みを実際の仕事に活かすことができるのか」が重要になります。
そのため几帳面を自己PRでアピールする際は几帳面の活かし方を伝える必要があるのです。
本記事では自己PRで几帳面の活かし方を魅力的に伝えるコツをご紹介しているので、ぜひ最後まで御覧ください。
【几帳面を自己PRに!】企業が自己PRで見ているポイント
几帳面さを自己PRで伝える準備をする前に、まずは企業が自己PRで見ているポイントを確認しましょう。
せっかく考えた自己PRでも、企業が見ているポイントから外れたものであれば採用される確率が一気に下がってしまいます。
企業が自己PRを尋ねる理由を知ることでより魅力的な自己PRが書けるようになるので、ここで一度確認してみてくださいね。
- 自社にマッチした人材かどうか
- どのように仕事に取り組むか
自社にマッチした人材かどうか
企業はなるべく自社に適しており、長く働いてくれる人材を雇用したいと考えています。
そのため自己PRを尋ねることであなたの人格や価値観、仕事への姿勢を知ろうとするのです。
また、新卒採用の場合は採用後の成長が期待されており、就職活動時点での能力はあまり重視されていません。
大事なのは会社との相性や今後どれだけ成長できるのかというポテンシャルです。
そのため闇雲に自己PRを伝えるのではなく、会社がどのような人材を求めているのか事前に把握しておくことが重要です。
仕事への姿勢
企業は自己PRであなたがどのように仕事に取り組むのかを知ろうとしています。
自己PRでは自分の経験をもとに強みをアピールするため、仕事に対する姿勢のアピールに繋がるからです。
目標達成や課題解決に対する姿勢は仕事にも反映されます。
熱意を持って前向きに取り組む姿勢を伝えると面接官に好印象を与えることができます。
そのため単発の仕事や短期間の努力よりも、長期的に取り組んだことを話すとより効果的です。
【几帳面を自己PRに!】几帳面な人の特徴
几帳面な人の特徴としては、優秀な面と気を付けるべき点とがあります。
アピールの場では、仕事に活かせる点を意識しながら内容をまとめることが重要です。
几帳面な人を嫌がる企業はほぼありませんが、細かいことにこだわりすぎて仕事が遅いのではないかと思わせないよう、意識して誘導することがポイントです。
- 事前準備や管理に漏れがない
- 規則的な作業手順を持ってる
- 些細のことでもしっかりとやり遂げる
- 雑に物事をこなすのを嫌がる
- 細かいところまで気になってしまい、時間がかかる
事前準備や管理に漏れがない
几帳面な人は、仕事において事前準備をしっかり行ったり、きちんと管理したりする特徴があります。
特にタスク管理やタイムマネジメントが得意です。
これは非常に優秀な面で、企業にも大きく貢献できます。
仕事ではプレゼンや会議での発表、取引先との商談や交渉などあらゆる業務において事前準備が必須です。
また仕事には納期がありますので、スケジュール管理などを徹底し、漏れのない業務を行えることはとても大きなアドバンテージです。
学生時代にこうした点で成果を上げた事例や、アルバイトなどで実績を上げた体験などがあれば非常に有利です。
この人に任せておけば約束どおりやり遂げてくれると、信頼を置いてもらえる人材であることを前面に出しましょう。
また、タスク管理やタイムマネジメントが得意であることも几帳面な人の特徴です。
作業ごとに必要な日数や、時間を把握しているので、作業工程や日数の見積りが上手いため計画の進捗管理に長けています。
規則的な作業手順を持ってる
几帳面な人には一定の行動パターンがあります。
いわゆる「ルーティン」と呼ばれるものです。
元メジャーリーガーのイチロー選手は、独自のルーティンを非常に大事にすることで有名でした。
同じ順番でキャッチボール、バッティング、守備練習を行い、同じ時間に同じカレーを食べることでパフォーマンスを最大化させていました。
それと同じように几帳面な人にも仕事のルーティンがあります。
例えば、朝の業務開始時には、メールの確認、会議への出席依頼への回答、上司への報告などを、毎回同じ順番で行うことがよくあります。
このような日常の習慣は、業務を迅速に進めるのに役立ち、信頼できる従業員として評価されるのです。
些細なことでもしっかりとやり遂げる
仕事ではコピー取りや資料作成、電話応対やメールの処理など、地味な業務が日々たくさんあります。
とくに入社した直後は雑用ばかりで、やりがいを感じられるような仕事にはなかなか携わることはできない場合もあります。
そんな面白味の感じられない業務であっても、いい加減に考えず、きちんとやり遂げる人材は高く評価されます。
相手の意図を汲んで、言われたこと+αの仕事を納められるような人材であることをアピールしましょう。
どんなに小さなことにも気を配り、丁寧に仕事をやり遂げられることが几帳面な人の特徴です。
雑に物事をこなすのを嫌がる
几帳面であるがゆえに、業務にあまりよくない影響を及ぼしかねない特徴もあります。
仕事には優先度があり、丁寧さとスピードはだいたいにおいて相反するプライオリティにあります。
たとえば、上司から「今回だけは一定レベルで良しとして、何よりもスピードを重視しろ」という指示が下っているにも関わらず、雑に物事をこなすのが嫌なばかりに指示に反するケースがあります。
丁寧な仕事をしても指示されたスピードより早く進むなら構いませんが、人間はそうもうまくはできませんので、結局オーダーに合わない結果になってしまうでしょう。
気分が悪いからと言って、自分勝手なペースを押し通すのは大きなマイナスです。
細かいところまで気にかける
几帳面な人は、細かい部分がどうしても気になる場合があります。
仕事で重要なのは効率ですので、誰からも求められない部分に余計な時間をかけてしまうのは大きな損失です。
どんな仕事にも合格ラインはありますので、そこをクリアしていれば良しとして、目を他に向ける必要もあります。
仕事は自己満足のためにあるわけではありませんので、不必要な時間は省き、どんどん先に進める判断も必要です。
【几帳面を自己PRに!】自己PRに使える几帳面の言い換え表現
ひとえに几帳面な性格といっても、事前準備を入念にやったり、一つ一つの作業を丁寧に行ったりなど人によってその種類は様々です。
また、几帳面さを自己PRで伝える就活生は少なくないです。
そのため、ただ「私は几帳面な性格です」と伝えてしまうと他の就活生との差別化が難しく、1日に何人もの面接を行っている面接官の印象に残ることはできません。
几帳面の言い換え表現を使い、あなたの几帳面さは具体的にどんなものなのか説明できるようにしておきましょう。
- 仕事が丁寧
- 細かい部分まで確認する
- 事前の準備も手を抜かない
- 責任感が強い
仕事が丁寧
長所として、几帳面であることをアピールしたいという方は、まずは「仕事が丁寧」というポイントが挙げられます。
几帳面であることは長所である一方で、几帳面すぎるとデメリットにも繋がってしまいます。
そのため、あくまで仕事をする上で物事を丁寧にこなしていく、というテーマでアピールしましょう。
しかし、仕事が丁寧、というのはかなり抽象的ですので、自分の経験談を出していくのがおすすめです。
「私の長所は几帳面であることです。
大学時代、エクセルでデータを入力していくときも必ずプリントアウトして、自分でチェックするほど丁寧さを心がけてきました。
そのおかげで単純なミスを減らすことができ、同じ研究の教授からもとても評価されました。」
このようにアピールすることで、面接官に「この人は仕事も丁寧にこなしてくれそうだな」とアピールできるのです。
細かい部分まで確認する
「几帳面」という方の特筆すべき行動として「細かい部分を確認する」ことがあります。
仕事において、早く終わらせるようなスピード重視ではなく、品質重視の企業はたくさんあります。
こちらも先ほどと同様に、抽象的な内容になってしまいますので、必ず具体例を入れてアピールするようにしましょう。
「私の長所は几帳面であることです。
大学の研究では、小数点まで含んだ数字のデータを常に眺めていて、どこにどういう違いがあるかをみていました。
数値が0.1違うだけでかなり影響があるため、常に数字と向き合って研究を進めてきました。
御社で仕事をするときは、この経験を生かして、細かい部分まで正確に確認して業務をこなすことができると思います。」
このようなアピールが挙げられます。
事前の準備も手を抜かない
最後に几帳面の特徴としてあげられるのは、「事前の準備も手を抜かない」ということでしょう。
何事にも準備を欠かさずに取り組む姿勢は、企業にとっても評価が高いです。
仕事においては企画の発案、企画書作成、商品開発、テストなど、いたるところに準備の必要性があり、さらに、その準備をするためにさらなる準備が必要な場合もたくさんあります。
そのため、事前準備のできる人材は重宝されるので、積極的に長所としてアピールしていきましょう。
責任感が強い
几帳面な人の丁寧さは、自分の行動に対する責任が強いことからくる場合が多いです。
ここでいう責任感は「何でも自分に抱える」、「完璧主義」といったものではなく、当事者意識の責任感、自責思考を指します。
几帳面な人の他人任せにせず、あらゆることを自分事として捉える性格は「当事者意識が高い」「自責思考がある」と言えるでしょう。
社会では何か問題が起きた時にまず自分に責任があるのではないかと考える姿勢が求められるため、自責思考があることは非常に魅力的な強みとなります。
自責思考が強い人は行動力がある傾向が高いため、下記の記事も参考にしてみてください。
【几帳面を自己PRに!】几帳面が短所になる場合
几帳面は大きなメリットや武器になることがわかりました。
しかし、企業によっては几帳面という性格を嫌う場合があります。
これを知っておかなければ、面接でわざわざ自分にマイナスイメージを持たせるような発言をしてしまう可能性があるのです。
これは几帳面という性格の欠点を考えてみればわかることで、企業によっては仕事が遅い場合や仕事に完璧を求めすぎるので、周囲に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
あまりにも自分の几帳面という性格を猛進してしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまいますので、十分に注意してください。
- 仕事が遅い
- 効率が悪い
仕事が遅い
几帳面という強みは場合によってはものすごい長所になることもあります。
しかし、その反面、大きな短所と取られてしまうこともあります。
たとえば、几帳面で細部にこだわるあまり、無駄なことにこだわってしまうため、仕事が遅いというイメージを持たれる場合があります。
実際に、几帳面な人は、一般的な顧客が気にならないような不備を気にしてしまう傾向があるのです。
そのため、製品チェックの仕事だとしたのならば、必要以上に品質を求めてしまう可能性があります。
このように、几帳面が企業にとって不利益になる場面もあるので、几帳面という長所は、時にはデメリットと捉えられることもあると覚えておきましょう。
効率が悪い
効率を突き詰めるような企業にとっては、几帳面がアダになることもあります。
世の中には、完璧な仕事を求める企業もある一方で、ある程度品質には妥協しようという企業もあります。
そして、こういった企業の場合は、あまりにも几帳面すぎるのはデメリットとなってしまいます。
几帳面な方は完璧主義の傾向がありますので、細部までこだわってしまうせいで仕事の効率が悪いというマイナスイメージを持たれる可能性があるのです。
几帳面な人の弱点として、妥協点を求めるのが苦手というものがあります。
ビジネス形態の中には、妥協点こそが真髄という場合もありますので、こういった企業にはあまり向いていないと言えるでしょう。
短所だと思われないためには
企業によっては、几帳面がマイナスイメージになることもあります。
しかし、そういった企業であっても、アピール方法を工夫することによって、マイナスイメージを払拭できる可能性があります。
几帳面をアピールする際にはマイナスイメージを持たれないようにするためには、エピソードなどを紹介すると良いかもしれません。
エピソードの内容が、几帳面だった結果、自分は周囲にたくさんのメリットを与えることに成功したようなものだった場合は、企業側もプラスイメージを持ってくれる可能性があります。
【几帳面を自己PRに!】几帳面をアピールする際のポイント
几帳面であることを自己PRに組み込みたい場合、さまざまな工夫が必要です。
文章の構成の仕方や言い回し次第で、与えられる印象は大きく異なります。
なるべくマイナスととらえられる表現は避けましょう。
また、長所と短所は紙一重です。
几帳面であることは、その分真面目できちんとした人柄をアピールすることが可能です。
その反面、神経質で頑固な印象を与えかねません。
まずは、自己PRの内容を、しっかりと考えることが大切です。
実際にアピールするときのポイントをいくつか紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
- 几帳面さが活きたエピソードを選ぶ
- エピソードを具体的にする
- 客観的なデータを用いる
- 企業の求める人物像を調べておく
- 仕事への活かし方も伝える
几帳面さが活きたエピソードを選ぶ
自己PRで強みを話す際は、その強みが活きたエピソードも添えて話しましょう。
強みが几帳面さである場合、その几帳面さを活かしてどのように課題解決・目標達成に向けて取り組んだのかを伝えていきます。
また、アピールしたい強みを裏付けるエピソードが他の強みを指してしまわないように注意しましょう。
几帳面さを伝えるエピソードを考えるのではなく、あなたが成果を出した経験からあなたの強みを考えるとこうした間違いを防ぐことができます。
エピソードを具体的にする
「私の強みは几帳面さです。この几帳面さを活かしてアルバイト先の売上を上げました。」
と答えるだけでは本当に几帳面なのか、几帳面さをどのように活かすことができるのかなどがわからず、面接官に強い印象を残すことはできません。
几帳面さをどのように活かし、どのような成果に繋がったのかを具体的に話すことで初めて他の就活生と差別化できるのです。
また、自己PRでは成果をあげたことよりもそのために行った取り組み・過程が重視されます。
エピソードを具体的に話すことで話に説得力をもたせましょう。
客観性をもたせる
自己PRを話す際は、誰が聞いても納得できるような内容を心がけてください。
自分の個性をアピールする場合も、客観的な視点を取り入れましょう。
客観的な視点を入れることで、文章全体の説得力が増します。
それにともない、主観的な表現を多用することは避けてください。
特に、自分自身の経験を述べる際には注意が必要です。
経験を伝える場合、自分がそのとき感じたことを重視しがちです。
自分の考えや意見があるのは、決して悪いことではありませんが、あまりにも主観的な文が多いと感想文になってしまいます。
これでは、魅力を企業にアピールすることは難しいでしょう。
実際の結果などをふまえて、明確に述べることが大切です。
まずは、多くの人にとってわかりやすい内容を目指してください。
企業の求める人物像を調べておく
自己PRは企業側に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうためにするものです。
せっかく魅力的な内容でも、企業のニーズにマッチしていなければあなたの良さを伝えることはできません。
そのため事前に企業研究を行い、企業の求める人物像を把握しておきましょう。
企業の求める人物像は企業の採用HPに載っていることがほとんどです。
企業研究の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
仕事への活かし方も伝える
自分の長所を具体的に、仕事へどのように活かすのかを述べる必要があります。
几帳面ということをアピールしただけでは、印象を残すことは難しいです。
先ほども紹介したように、より具体的な内容を述べていきましょう。
その際は、志望する仕事に自分の個性が活かせることをアピールしてください。
たとえば、今回の例である几帳面という個性は、財政管理に活かすことが可能です。
または、スケジュール管理などのサポート面で活かせる機会が多くあります。
そのような仕事に就く場合は、積極的に個性をアピールしましょう。
必ずしも、長所が役立つ保障などはありません。
しかし、採用側が人材の働く職場などを想像することで、印象に残りやすくなります。
まずは、志望する仕事と自分の個性をしっかりと照らし合わせることが大切です。
【几帳面を自己PRに!】几帳面な性格を自己PRする際の構成ポイント
几帳面な性格を自己PRとして魅力的にアピールするためには自己PRの構成を工夫すべきです。
まずは自己PRにおける構成のポイントを理解しましょう。
几帳面な性格を自己PRするには、以下の構成ポイントを意識してみてください。
- 結論から話す
- 具体的なエピソードで裏付け
- 企業に貢献する意思を示そう
結論から話す
まず、自己PRは結論から話すことを意識しましょう。
結論を最初に示しておくと、それ以降の話の道筋がたちます。
企業にあなたの自己PRのポイントを最初に示すことで、あなたの自己PRが企業の印象に残りやすくなります。
反対に、もし結論を最初に示さないと、企業はあなたの伝えたいことを理解しないまま話が進みます。
せっかくの自己PRも印象に残らない・伝わらないようではとてももったいないです。
以下では書き出しの例をご紹介します。
ぜひ自己PRを書く際に参考にしてみてください。
「私の強みは几帳面さを持っているところです」
「私の長所は几帳面な性格です」
「私は几帳面な性格です」
「私は几帳面なため~することができます」
「私は几帳面な性格を活かし、~することができます」
具体的なエピソードで裏付け
自己PRで用いるエピソードは一つに絞りましょう。
自己PRのエピソードは量よりも質です。
複数のエピソードを広く浅く説明するよりも、一つのエピソードを具体的に掘り下げて説明する方があなたの強みが伝わります。
企業は自己PRや志望動機であなたの人柄を知ろうとしているのです。
そのため、具体的なエピソードはあなたの人柄を裏付けるカギとなるのです。
ぜひ、エピソードはあなたの人柄を一番表しているものを一つに絞って説明しましょう。
以下書き出しの例です。
「大学の○○サークルでは~」
「大学生になってから始めた○○のアルバイトでは~」
「所属しているゼミで○○をしたとき~」
企業に貢献する意思を示そう
自己PRの最後には、企業に貢献する意思を示してみましょう。
企業は面接で、一緒に働く人材を探しています。
そのため、企業に貢献するビジョンを持っている学生は企業にとって魅力的なのです。
自己PRでアピールした人柄が企業にも活かせることを示して、企業にあなたと一緒に働くイメージを持たせましょう。
こちらも書き出しの例を紹介します。
「入社後も何事にも手を抜かずに働くことを心がけ、お客様や上司からの期待を超えて信頼を築きたいという目標を持っています」
「私は、持っている几帳面さを活用し、与えられた課題に対してプラスαの結果を出し、着実に努力を重ねていきたいと考えています」
【几帳面を自己PRに!】几帳面さを強調するための自己PR例文
自己PRは、几帳面な性格が仕事にどのようなプラスをもたらすかを意識して文章を練りこみましょう。
抽象的なイメージではなく、具体性を持って相手を説得できる内容にすることが大切です。
例文①:アルバイト(カフェ)
私は几帳面なため、見落としがちなミスにも敏感に気付くことができます。
学生時代にカフェでアルバイトをしていたとき、他のスタッフのオーダーが厨房に通っていないことにいち早く気付くことで、お客さまに不快な思いをさせずに済んだことが何度もありました。
また、自分の些細なミスもしっかり反省するために、帰宅してから1日の行動をノートに書き出し、改善できる点をリストアップすることを日課としていました。
その結果、お客さまに喜んでいただき、店長や仲間から信頼してもらえるようになりました。
ミスをすれば落ち込んでしまいますが、自分のミスをチャンスに活かしたり、反省して改善できる人はどんな仕事をしても成長できます。
ミスの他にも、逆境をチャンスに変えて成長する人には馬力があり、企業はそういった人材を求めています。
例文②:アルバイト(印刷会社)
私は几帳面な性格で、何をするにも秩序と計画性を持つようにしています。
私は学生時代、印刷会社で文章校正に関わるアルバイトをしていました。
ある日、担当していたチラシの誤字を見落として印刷に回してしまい、会社に多大な損失を被らせてしまいました。
ミスをした際、社長から「君はミスをしても損害を被らなくて良いが、私達一家は路頭に迷いかねない。そこを意識してくれ。」と言われたことが今でも忘れられません。
そこから私の意識は変わり、仕事のやり方についてミスをしないために考え抜きました。
対応策として、私がミスした納品前チェック業務について、確認すべき項目をすべてマニュアル・チェックリスト化し、指さし確認をしながら順番に作業を進めるようにしました。
また、マニュアル化したことで制作物一部あたりの工数と時間も把握しやすくなり、計画を立てることにも役立ちました。
私の意識もあるせいか、そこから一度も納品ミスはありません。 見落とされがちな地味で当たり前な作業だけど、それを大切にするから信用されてまた仕事がいただけるのだと実感しました。
秩序や計画性を大事にする人は、ミスなく確実な仕事をしてくれますし、先輩上司としては非常にありがたい存在です。
「目立つ存在じゃないけど、いないと困る」と言われる人はズバリ当てはまります。
例文③:アルバイト(アパレル)
私は几帳面な性格がゆえに、こだわりが強すぎて柔軟さに欠けていました。
学生時代にアルバイトでアパレルショップの販売員をしていました。
大好きなアパレル職で働けることが嬉しくて、一生懸命仕事を覚えました。
接客マニュアルも熟読し、マニュアルに書かれていることは絶対にやらなければいけないと考えていました。
そのため、お店に来られたお客様に対しては必死に服のデザインや機能性について熱弁していたのです。
しかし、多くのお客様は苦笑いをされたり、話しかけないで欲しいという雰囲気を出されていたように感じました。
ある時、先輩スタッフさんに相談したところ「接客マニュアルはあくまで基本。お客様によって対応は変わって当然だよ。」というアドバイスを聞いて、ハッとしました。
マニュアル通り接客をすることが目的になっており、本来の目的である「好きな洋服を喜んで購入してもらうこと」という思いを忘れていたのです。
その後から、先輩と話し合い、お客様との会話のポイントや見るべき点などを教えていただき、売上アップに貢献することができました。
先述しましたが、こだわる際に必要なことは「何のため」のこだわりか明確にしておくことです。
また、こだわりの強い人は他人の意見を素直に聞くと良い相乗効果が生まれますので、アドバイスに耳を傾けると急成長することも珍しくありません。
例文④:サークル
私は几帳面な性格を活かし、自分やチームの管理をすることで成果を出すことができます。
大学のサークルでチームに分かれてイベントを行う際、私は必ずチーム全体の管理役を任されていました。
自分や自分のチームだけでなく広い範囲にも目を行き渡らせ、一人ひとりの意見も聞きながら、サークル全体で最大の成果を引き出せることが自分の強みです。
入社した際には几帳面な性格を活かし、自己管理だけでなくチーム全体にも気を配り、業績アップに貢献できる仕事を成し遂げたいです。
この例文は、チームをサポートしたことについて書かれています。
仕事においてサポート役の存在は必要不可欠であり、多くの企業が求めています。
サポート役が適している人の特徴は、周囲の人に配慮できる広い視野を持ち、人の意見を真摯に聞くことできる傾聴力があります。
例文⑤:学園祭
私は几帳面な性格です。
そのため何か目標を達成するためにタスク管理やタイムマネジメントを徹底して行います。
私は学園祭の実行委員としてイベント企画という大プロジェクトを任されました。
企画立案、計画、スケジュール管理、外部スタッフ・出演者との打合せ、本番当日の動き等、めまぐるしい量のタスクがあり本当に大変でした。
そこで私はやるべきことを全て書き出し、本番当日までに必要な日数と人員を計算しました。
半年間のカレンダーに全てのタスクを組み込み、タスクごとに期限を設定して必ず締切を守りました。
その結果、イベントは無事成功に終わり出演者からもたくさん感謝の言葉をいただきました。
このタスク管理とタイムマネジメントの力を活かし、入社後はプロジェクトの目標達成のために努力して参りたいと考えております。
タスク管理やタイムマネジメントは、計画を確実に達成するために必要なスキルです。
目標を掲げることはシンプルですが、実際に行動して達成するのは至難の業です。
「コミット」という言葉が使われて久しいですが、タスク管理・タイムマネジメントはコミットする際にとても役立ちます。
例文⑥:部活(軽音楽部)
私は几帳面な性格です。何かプロジェクトを行う際は入念な事前準備を行います。
私が所属している軽音楽部で、他大学を交えた3大学合同ライブコンサートを開催しました。
たくさんの人に音楽の楽しさを味わってもらいたいという思いで企画しました。 ライブハウスも500名入場できる大きな会場を借りました。
大きなイベントということで大変なことは色々ありましたが、いちばんの課題は集客でした。
そこで私は事前準備として「アンケート調査」を行い、好きなミュージシャンと曲名の票を集めることにしました。
人気上位のミュージシャンの曲を演奏することで集客が見込めると思ったからです。
3つの大学の軽音楽部員総勢120名ほどで1300件を超えるアンケートデータを収集することができました。
アンケート以外でも部員それぞれ家族や友人に声をかけ、SNSでも告知した結果、満員の500名が集まり、ライブは大盛況に終わりました。
この例文は、イベントの事前準備としてアンケートを行った結果、十分な集客があり無事プロジェクトが完遂した例です。
例文にあるアンケート調査や告知は、マーケティング業務の一環です。
事前準備といっても仕事の目的によって、準備する内容は異なります。
どのような目的で何を準備したのか明記すると、目的意識の高さもアピールできます。
例文⑦:資格取得
私は几帳面な性格のお陰で、毎日のTo doリストを作成し、徹底的に遂行しました。
私は3ヶ月間、簿記2級の勉強をしましたが、簿記の概念は今までに出会ったことの無い考え方で、はじめはとても苦戦した覚えがあります。
どうすれば壁を超えられるのか考えている時、講師の先生から「簿記は慣れだよ」と言われました。
私は、簿記に慣れるため必ず毎日のTo doリストに簿記の勉強を落とし込んで徹底的に遂行することにしました。
具体的には習った内容は当日、翌日、1週間後と3回復習するスケジュールを立てました。
同じ内容を3~5回復習すれば長期記憶になることを知り、一気に勉強スケジュールを作りあげました。
また、勉強時間と勉強場所を決めることで勉強に取り掛かる心理的負担を減らし、徹底的に反復して習慣化しました。
その結果、試験は無事一発合格することができました。
御社に入社後も、日々やるべきことを徹底的に行うことで堅実な仕事で貢献できるよう努力します。
毎日のやるべきことを徹底的にすることは「継続力」や目標に向けた「行動力」を十分にアピールすることができます。
例文⑧:習慣(モチベーション管理)
「私は几帳面さを生かし、自己分析を徹底しモチベーション管理を行いました。
私は自分の興味のあるものにはとことん没頭できますが、興味のないものに対しては全く手が動きません。
どうせなら自分のモチベーションが持続することに関わっていきたいと思い、自己分析を徹底しました。
そして、自分のモチベーションの源泉は「話を聞いて人に喜んでもらうこと」と判明しました。
私はもともと自分の気持ちを他人に話すのが苦手であり、その原因は自分の思いを否定されるのが怖かったからです。
でも、一人だけで悩みを抱えているのも辛かったので、あるカウンセラーの方に自分の思いを打ち明けることにしました。
するとその方は、特にアドバイスされるでもなく、静かにうなずきながら話を聞いてくれたのです。
この時、私は「話を聞いてくれる人の存在」ってすごくありがたいんだなと胸が熱くなりました。
そこから私は、悩みを持っている友人に対して、「ただ話を聞く」ということを実践しました。
すると、ある人から「君は聞き上手で傾聴力があるね」と言われ、そこではじめて「傾聴力」という言葉を知りました。
入社後は、お客様の声に寄り添える社員でありたいと考えています。
自分のモチベーションから強みを知ることができた自己PRの例文です。
自分の強みのヒントはモチベーションの中にあります。
その強みが仕事の場面で役に立つということをアピールできれば、より効果的です。
例文⑨:ゼミ
私の強みは几帳であることです。
そのため細かい部分にもこだわりを持ちつつ、成果に結びつけることができます。
大学時代にゼミの研究発表を行う際、私は資料の作り方や見せ方などにこだわり、細部にも積極的に意見しました。
同じ研究成果でも、よりわかりやすく提示するためにはビジュアルに訴える必要があると考えたからです。
文字ばかりだった資料に画像や動画を大幅に増やし、見ただけでポイントをつかめる工夫した結果、大変高い評価を得ることができました。
こだわったからこそ得られた達成感は、とても大きかったことを覚えています。
ここでのポイントは「何のためのこだわりか」という目的を明確にしておくことです。
こだわるポイントがズレると単に頑固な人と思われマイナス評価をされる恐れがあります。
目的さえズレなければ、こだわりのある人は大きな戦力になります。
例文⑩:趣味(ギター)
私は几帳面な性格が災いして、完璧主義の考え方が付いていました。
何をするにも完璧を目指すあまり、作業に時間がかかっていたのです。
私は大学の友人と一緒にギターの演奏に挑戦することになりましたが、私は一音一音完璧に鳴らせていないと納得できず成長がとても遅かったです。
すると、それを見かねた友人が「まず一通り練習しろよ。いつまで同じことグルグルやってんだ。」と叱咤激励を受けました。
そこから私は、ざっくり一通りやってみる「完了主義」の考え方に切り替えました。
Facebook(現Meta社)創設者のマークザッカーバーグの「まず終わらせろ」というセリフが有名ですが、これはまさしく完了主義そのものだなと感じました。
そこから、スムーズに練習が進んだうえに、気軽に何か挑戦してみるという考えが生まれたことがとても大きな収穫でした。
入社後も、とにかく目の前の仕事を懸命に行い、新しいことにも気軽にどんどん挑戦していきたいと思います。
完璧主義は仕事の場面においてデメリットが多いのです。 最低限の品質は保ちながらどんどん業務を処理する「完了主義」を身に付けておきましょう。
【几帳面をPRに!】ES・履歴書を書く際の注意点
几帳面さを自己PRする際の注意点としては、文章と行動が矛盾しないことです。
自己PR欄では「几帳面」「真面目」と書かれていても、履歴書全体を見渡したときに雑な印象を与えてしまっては、採用担当者からの評価を落としてしまいます。
たとえば、基本的な事項ではありますが、文字は丁寧に書きましょう。
また、インクの汚れなどが履歴書についているのも減点対象です。
履歴書の角が折れているのもズボラな印象を与えます。
履歴書全体で英数字や漢数字、カタカナやアルファベットなどの表記統一がなされていないのも、几帳面さからかけ離れた傾向です。
几帳面さをPRするのは、自分に厳しく態度で示すことでもあります。
ボロが出ないように履歴書の推敲は欠かさず行いましょう。
【几帳面を自己PRに!】几帳面な自己PRを研究しよう
几帳面な自己PRは採用担当者の心を引きつけます。
どんな文章が望ましいのかわからない場合は、ジョブコミットなどの就活応援サイトを気軽にのぞいてみましょう。
履歴書の例文や成功事例を知れば、自身の就活に役立ちます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート