面接では、必ずといってよいほど聞かれる志望動機、今回は志望動機に焦点を当てた記事を書いていきたいと思っています。
高次の面接に進めば進むほど、志望動機は聞かれやすくなります。
そこでの答え方次第で、あなたへの面接への印象も大きく異なってくるだろうと考えます。
だから、そんな大事な志望動機をしっかりおさえて、本番の面接に臨んでください!
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【志望動機】志望動機を聞く意図とは
面接で聞かれることには、必ず意図があります。
それならば、面接で志望動機を聞く意図にあなたは答えられますか?
志望動機に限らず、面接では、意図に沿った回答をしなければ、回答のズレと認識され、面接の通過率は上がってきません。
ここでは、面接でどうして志望動機を聞くのかについての意図について解説していきます。
自社のどこに魅力を感じているのかを知るため
シンプルに、何をもって自社を志望しているのかを知りたいという意図が込められています。
考えてみれば、日本だけでも数万という企業がある中で、面接官はどうして私達の所属する企業の選考を受けているのかその真意がとても気になります。
企業への魅力の感じ方は、人それぞれです。
例えば、年収、勤務地、会社の規模間、福利厚生などが考えられます。
就活生は、それを言葉にして、企業側に伝える必要があり、企業側が気になっているところとなっています。
志向性や価値観の確認
就活生自身の価値観や考え方を詳しく知りたいという意図も込められています。
面接で、パーソナルな質問やガクチカなどで、就活生の現在や過去の価値観を知ることができます。
しかし、それらの質問では、未来の価値観を知ることは困難です。
そんなときに志望動機から、志向性を知ることができ、それが入社してから、これから大事にしていきたい価値観を把握することができます。
面接で、過去や現在のことは良く聞けるので、未来についてどのような志向性をもっているのか把握することで、就活生の本質的な理解につながっています。
長く働いてくれるかどうか
志望動機の具体性や論理性で、志望度の確認含め、長く働けるのかどうかを見極めています。
新卒採用において、企業は長く働いてくれる人材を求めています。
理由としては、新卒採用に多額のコストがかかるので、それを採用した人材を自社で教育してコストを取り戻し、長く働いてもらうことでより会社の利益を上げようと考えていることがあります。
だからこそ、企業側は、志望動機に具体性や論理性、高い志望度なのかを判断しようと努めています。
【志望動機】面接前にやるべき事前準備
志望動機が聞かれる前提にある面接において、面接前にやるべき事前準備はいくつかあります。
面接の結果は、本番のアウトプット次第となっていますが、その良質なアウトプットを出すためには、面接前の事前準備が大切となってきます。
しっかり事前準備をした上で、本番の面接に限らず模擬面接でも臨むようにして下さい!
自己分析を深める
徹底的に自己分析を深めて、企業の目指していること(ビジョンやミッション等)と自分の将来ビジョンとマッチしているかどうかを確認するようにしましょう。
ここを、厳かにしてしまう学生は非常に多いです。
自分のビジョンをあまり固めず、企業に合わせたビジョンを作って面接に臨む学生を多く見かけます。
しかし、長期的に考えると会社にこき使われるだけの人材となってしまい、一生懸命に仕事に取り組めなくなり、仕事が嫌になってしまう可能性が高いです。
まずは、自分の将来ビジョンを確立させ、ミスマッチを減らしましょう!
企業研究
志望動機を考える中で、ある程度、HPや会社の幹部陣が発信しているものをみておくと参考になります。
企業で働くということは、その企業をまとめる社長の考えに従って動くということになりますので、選考を受ける企業の社長の考え方を自分に最大限インプットした上で、志望動機の作成や本番の面接に臨むようにしましょう。
競合分析
同じ業界に競合他社がたくさんいるのにも関わらず、どうして自社が良いのか気になる企業はとても多いです。
だから、志望動機を答えるポイントとして、他の企業との差別化ポイントをおさえて面接官に伝える必要があります。
これに加えて、自社だけでなく競合他社のことも知った上で、面接に臨めると自社と他企業を比較した答えを出せるので、面接官の心に刺さる度合いも変化してきます。
ビジネスモデル理解
どこでお金が発生して、どのタイミングで自分のやりがいにつながるのかについておさえるようにしましょう。
高次の面接ほど、高い役職の社員が面接に現れやすいです。
高い役職に就いている方ほど、企業やビジネスモデルの理解がしっかりできている前提で話してくるケースが多いです。
しかし、ビジネスモデルを知るのは、就活生には困難なところがあると思うので、逆質問やOB・OG訪問を活用してビジネスモデルを理解する努力をしていきましょう!
【志望動機】答え方も大事!回答時の3つのポイント
面接で志望動機を答える時には、答え方にも気を配っていく必要があります。
ここでは、3つの回答時のポイントについて解説していきます。
こちらのポイントをおさえた上で、内容的に魅力的な志望動機であり、答え方も魅力的な志望動機を目指して下さい!志望動機の攻略は、高次の面接突破に必要不可欠です。
改善できることはしっかり改善して本番の面接に臨むようにして下さい!
動機は具体的に
志望動機を答える上で、動機を具体的に述べるようにしましょう。
志望動機を答えることが苦手な就活生は非常に多いです。
そのような就活生が作成した志望動機は、動機が抽象的であったり、企業の魅力的なポイントをなぞっているだけのものが多く見受けられます。
動機を具体的に述べるためのポイントとして、自己分析を深める必要があると考えます。
自己分析を深める→将来ビジョンを明確にする→志望動機という順番で述べられれば、動機がはっきりしやすいです。
他にも動機を具体的にする方法はあると思いますので、様々試してみてください!
深掘りにも対応できるように答える
志望動機を答える上で、深掘りに対応できるように準備しておく必要があります。
志望動機に限らず、面接は自分の回答に対しての深掘りが前提となっています。
だから、面接官の質問に答えたら、ほぼ深掘りが入ることを理解しておいて下さい。
志望動機を考える上で、自己分析と企業理解を組み合わせて作成すると思いますので、自己分析も企業理解も怠らない必要が考えられます。
これらを厳かにしないことが、志望動機を深掘りされた時に役に立つこと間違いないです。
その会社じゃなきゃいけない理由を述べる
志望動機を答える上で、その会社じゃなきゃいけない理由を述べられるようにしましょう。
どのような企業にも活用できる志望動機だと、企業側も自社で働かなくてもいいのではと考え、面接の通過率が悪くなります。
その会社じゃなきゃいけない理由は、人によってそれぞれです。
例えば、その企業の環境、福利厚生、制度などがあると思います。
自分がその企業に惹かれるところを押し出して、自分の意見や根拠を添えて、伝えられるようにしましょう。
【志望動機】熱意が伝わりやすい文章構成
志望動機を伝える上で、熱意が伝わりやすい文章構成というものがあります。
いくら内容が良い志望動機を作ったとしても、相手に伝わらなかったり、伝わったとしても熱意まで伝わらなければ、採用してくださるケースは少ないです。
ここでは、熱意が伝わりやすい文章構成を解説していきますので、自分が作った志望動機で相手に熱意が伝えられそうなのか判断してみて下さい!
結論から述べる
結論は端的かつ、伝えたいことが1番伝わる言葉を選ぶようにしましょう。
熱意よりもまずは、相手に伝わらなければ意味がありません。
そこで、自分が今から言いたいことを相手が理解しやすいように結論から話し始めるようにしましょう。
志望動機を答える場合には、動機がいくつかあるケースもあると思いますので、そのような場合には、例えば、「3つの動機があります。1つ目は・・・」などのように最初にいくつ動機があるのか示すようにしましょう。
それの根拠につながる具体的な理由
結論が述べられたら、この結論に至った理由をエピソードを踏まえて話すようにしましょう。
企業の惹かれた部分だけを答えるのではなく、自分のエピソードをしっかり伝えましょう。
面接官は、たくさん面接しているので、企業の惹かれる部分を熟知しているところがありますので、しっかり根拠となり得る自分のエピソードを話して、納得感の出るように話してていきましょう。
入社後のビジョン
結論から述べて、それの根拠となり得る具体的な理由が言えたら、入社後どうなりたいかも話せると、企業側もこの就活生が入社してからのイメージがしやすくなります。
入社後のビジョンを確立できるとミスマッチを就活生も企業側も減らすことができます。
就活生であれば、なりたい姿になれない企業に入らなくてすみますし、企業側も企業の方向性とは違った人を採用せずにすみ、短期離職を回避できる可能性が高まります。
【志望動機】企業がみているポイント5選
志望動機に関して、企業側がみているポイントがいくつかあります。
ここでは、その企業側がみているポイント5選を解説していきます。
志望動機で企業側がみているポイントをしっかりおさえて、高次の面接を突破していきましょう!5選あるので、できるだけ全ておさえるようにして本番の面接に臨むようにして下さい!
結論ファースト
結論ファーストでないと、聞いている側が理解しづらい状況になってしまうので、大事になります。
もし結論ファーストで話さずいると、ダラダラ話すことになり、聞いている側は何が伝えたいのか分からなくなってしまいます。
志望動機に限らず、結論ファーストは面接を受ける時の常識となっているので、面接で面接官から回答を求められたならば、結論で話し始めるようにしましょう。
※結論から話し始められない質問も存在すると思いますので、そのような場合には、「結論から述べられないのですが」など枕詞を付けるようにしましょう。
ハキハキと自信をもてているかどうか
志望動機を話している際に、ハキハキと自信をもてていないと採用する側が不安になってしまうので、大事となっています。
志望動機とは、他の言葉で言い表すとその企業で働くことを示す覚悟を言語化したものに近いニュアンスを持っています。
それなのにも関わらず、自信なさげに話されると覚悟が足りないと判断して、採用したくなくなってしまいます。
入社意欲が伝わってくるか
志望動機を話している際に、入社意欲が伝わってこないともし内定を出したとしても入社してくれない可能性が高く、内定出しの無駄となってしまいます。
それに加えて、入社意欲が伝わってこない就活生を採用したとしても、企業に入社してから積極的に行動してくれそうなイメージがもちづらいし、だからこそ、企業に好影響を及ぼしてくれるとは考えにくいと判断されてしまう可能性は高いです。
企業理解ができているか
志望動機を話している際に、企業理解がしっかりできていることが伝わってこないと、自社への興味が薄いと判断されがちなので、企業理解ができているかが大事となっています。
企業側も入社意欲が高いかのように自社に興味関心が高い就活生を採用したいと考えています。
だからこそ、志望動機を聞いて、企業への関心度を図っているところもあります。
入社後のビジョンが企業とあっているか
志望動機を話している際に、就活生の入社後のビジョンと企業の目指したい方向性が合っていないと早期退職になってしまう可能性が見込まれるので、大事となっています。
企業側は、就活生の将来ビジョンを叶えながら、共に企業の目指したい方向性に進もうとしています。
これを聞くと、企業の目指す方向性に自分を合わせようとする就活生が出てきますが、それは長期的な目線でみると早期退職や仕事へのエンゲージなどに関わってくるので、まずは自分のビジョンを固めるようにしましょう。
【志望動機】例文を一挙紹介
ここまで志望動機に関して、面接で見られているポイントや伝わりやすい文章構成などについて記載してきました。
ここからは、志望動機の例文を一挙紹介していきます。
こちらの例文を参考にして魅力的な志望動機を作成するようにして下さい!作成して満足するのではなくて、伝え方もしっかり練習するようにして下さい!
企業理念に共感した
私は、大学から一人暮らしをさせて頂き、これまで当たり前に親にしてもらっていた食事の用意、選択、掃除などを一人でしなければならない状況になり、改めて親に感謝の念を強く抱くようになりました。
世の中にもっと感謝の輪を広げたいと思い、御社の一員となって、日本だけでなく世界中に感謝を最大化させるために貢献していきたいと考えています。
ビジネスモデルに魅力を感じた
インターンシップを通して、法人もしくは個人のどちらかのヒアリングでは、本質的な解決策を提案できないと感じていました。
そのような時に、御社のビジネスモデルに触れ、ここでなら自分が感じていた課題を解決できると思いました。
御社の一員となって、法人と個人両方が幸せになれるマッチングを目指します。
商品やサービスに魅力を感じた
いつもレシートをもらって終わりだったところから、レシートを登録するだけでポイントにでき、そのレシートの購買行動データを企業に売ることで、その企業の利益を上げられることがまさにWin-Winを体現しているサービスだと感じました。
御社の一員となって、個人と企業がハッピーになれるサービスを今後も発掘していきたいです。
社風に魅力を感じた
私は、高校までサッカーをしていて全校大会出場という大きな目標のために成長に飢えていた経験を持っています。
そのような自分だからこそ、御社の平均して5年で事業責任者になれる実力主義で成長環境を追い求めていました。
御社の一員となって、最速で成長して会社の利益を2倍にできる事業責任者を目指します。
【志望動機】これはNG!マイナスになる答え方
ここまでよくある志望動機を例文として一挙紹介してきました。
しかし、志望動機に関してNGになる答え方があるので、そのような志望動機を作ってしまっているならば、すぐに修正するようにしましょう。
志望動機は、面接の定番になっています、できるだけプラスに受け入れられやすそうな答え方を目指しましょう!
「好きだから、興味があるから」という志望理由
「好きだから、興味があるから」という志望理由だと、具体的に何が好きで、何に興味があるのか相手に伝わらないことが問題となります。
企業は新卒であっても利益を出せる人材を求めています。
それに対して、ただ好きだから、ただ興味があるといった志望理由だと面接官の心に刺さらない可能性が高いです。
どこの会社にもあてはまりそう
よくある志望動機に「どこの会社にもあてはまりそう」ということがあります。
成長環境を求めていて、成長環境を志望動機にすれば、たくさんの企業に引っかかるケースが生まれるので、よりどのような成長を遂げられるからこの企業を志望するかなどのように具体的に述べる必要があります。また、企業理解に努めて企業のセールスポイントをおしながら、エピソードを述べられるようにしましょう。
「学びたいから」などと企業任せな考え方
基本的に企業は受動的な人材を求めていません。
なぜなら、受動的な人材は、自分から成長しようとしないことにあり、企業のお荷物になる可能性が高いからです。
基本的に面接では、志望動機に限らず、主体性をみせましょう。
福利厚生等、待遇で判断している
本音で福利厚生や待遇で判断しているケースの就活生は多いが、それを表だって話すと企業側に悪い印象を与えてしまいます。
なぜなら、企業は主体的に行動し、利益を出してくれそうな人材を求めているからです。
そのような福利厚生や待遇目的の就活生から成長意欲が感じられず、企業全体の成長に関与する可能性も考えられます。
まとめ
今回は、面接での志望動機の企業側がみているポイントや志望動機の注意事項などについて解説しました。
志望動機は、面接において質問される常套句となっています。
しかし、それにも関わらず志望動機で悩んでいる就活生は多いです。
自分も就活時代は、志望動機に苦労していました。
しかし、今思うのは、志望動機はその企業で働けるのか覚悟を示す言葉だと思っています。
だからこそ、見られているのは、内容よりも熱意かもしれないと思っています。
ぜひ、高次の面接を控えている方は、内容を詰めながらも熱意を伝える練習も行ってみて下さい!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート