気配り・心配りは仕事をするうえで非常に重要な資質です。企業側もセールスや事務職、公務員や看護師などを問わず、明るい気配りのできる性格の人材をほしがっているのは間違いなく、できなければ大きな弱み・短所です。
それゆえ、就活や転職で多くの人が自己PRに気配り・気遣いできる性格を長所として選択します。
ただ、問題は自己PRの仕方です。単に「私は気配り/目配りができます」と素直に言ったり書いたりしただけではほかの似たような自己PRの中に埋没し、何の印象も残せずに終わってしまうでしょう。
気配りや心配りを長所や自己PRとして選択するのは決して間違いではありませんが、相手の心に響かせようと思えばそれなりのこだわりや工夫した書き方・話し方が必要なのです。
そのため、この記事ではESの書き方や話し方のポイント一覧について説明していきます。
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【気配り力を自己PR】気配りができる人は重宝される
自己PRで気配りができることをアピールするべきか迷っている人は、そもそも気配りは強みとして有効なのか、評価されるのか不安に感じるものです。
結論からいうと気配りができる人は、多くの場で重宝されるため、強みとしてアピールすれば魅力を感じてもらえる可能性は高いです。
気配りができるということは、周りの空気を読んだうえで適切なサポートができるということです。したがって、気配りは円滑にチームを回していくうえで重要な能力といえるため、特に協調性やチームワーク、細やかなコミュニケーションが大事になる現場では評価を得やすいでしょう。
そのため気配り上手な人は、これまでの経験・エピソードとともに、その強みを積極的にアピールしたいところです。
【気配り力を自己PR】企業に評価される「気配りができる人」とは
では、企業に評価される気配りとはどのようなものがあるのでしょうか。
自己PRで気配りをアピールする際は、企業に評価される「気配りができる人」の特徴を知っておくことが重要です。気配りができる人の特徴には、以下の5つのことが挙げられます。
- 周りをよく見て行動できる
- 謙虚に努力をし続けられる
- 周囲の人に平等に接することができる
- 自分から積極的に行動することができる
- 周りのモチベーションを上げられる
上記の特徴を参考に、自分自身はどのような「気配りができる人」に当てはまるのかをチェックすると良いでしょう。では、気配りができる人の特徴を詳しく解説していきます。
周りをよく見て行動できる
気配りができる人は、周りをよく見て行動できることが大きな特徴です。
周囲の状況や変化をよく見ながら、チームの発展や成果に貢献できるため、その場その場で求められる適切な行動が取れることで評価を高めていきます。そのため、周りからは自然と頼りになるという印象を持たれ、スムーズに信頼関係を構築できます。
仕事をする中では、周りをよく見て行動したり的確に状況判断する姿勢は常に求められます。
特に目まぐるしく状況が変化するような環境に身を置く場合は、一つひとつの選択や状況判断が効率的な仕事に大きく影響します。そのため、周りをよく見て気を利かせられる人は重宝されるでしょう。サポート力に長けているともいえるため、メインとなる業務を進める人を支えるポジションも向いています。
視野も広く、一つの考え方に固執しないことも気配りができる人の魅力の一つといえます。
謙虚に努力をし続けられる
気配りができる人には、謙虚に努力を続けられる特徴もあります。周囲への気配りや思いやりは、謙虚な姿勢でチームや相手のために最善を尽くそうとする人こそできるからです。
謙虚で努力をし続けられる人は、一つのことをコツコツ継続し、着実にスキルアップにつなげていけることも特徴といえます。
さらに、謙虚だからこそ必要以上におごらず、自分の能力や立ち位置を冷静に客観視できることもプラスに働きます。そのため、周りからの評価は自然と高まり、信頼の獲得につながるでしょう。
コツコツと努力を続けられる人、謙虚に学びと成長につなげられる人も、多くの企業で重宝される存在です。そのためこれまでに謙虚に努力を続けてきたエピソードがある人は、気配りができるというより「謙虚に努力を続けられる」と言い換えて、具体的なエピソードを伝えることもおすすめです。
周囲の人に平等に接することができる
気配りができる人は、周囲の人に対して平等に接することができる点も強みといえます。人を不必要に差別したり偏った扱いをしたりせず、それぞれの相手の気持ちを慮った言葉をかけたり、それぞれが喜ぶ行動をしたりできます。
そのため、「一人ひとりのことをよく見ている」などの良い評価につながりやすい傾向です。
気配りをする際は、単純に周りに優しく接すれば良いわけではなく、それぞれが求めている行動につなげることが重要です。そのため、たとえば一人ひとり異なる対応が求められる顧客対応などでは、高い能力を発揮できるでしょう。
円滑にお客様からの信頼も獲得できるため、満足度向上に直接的に貢献できることも魅力です。それぞれに嫌な思いをさせないために動けるという意味では、気配りができる人は臨機応変な対応力が高く、柔軟性があるともいえます。
自分から積極的に行動することができる
気配りができる人は、自分から積極的に行動することができる点も特徴といえます。相手が求めていることを察知して率先して行動できるという意味では、積極性があるともいえるからです。
消極的で率先して行動することが苦手な人であれば、広い視野と判断力で相手の求めていることに気づけたとしても、なかなか行動に移せない場合があります。しかし気配りができる人は、判断の結果をしっかりと行動に移せるため、積極性や主体性に優れているともいえます。そのため、ポジションによってはリーダーとして気を回し、周りを統率したり誰よりも先に行動して模範となったりすることもできるでしょう。
もちろん、その積極性は仕事においても発揮される場面は多いと考えられます。
業務には積極的に関わっていけるため、成長スピードも早く、どんどん周りとの良い関係を構築していけるでしょう。
周りのモチベーションを上げられる
気配りができる人は、周りのモチベーションを上げられることも強みです。というのも、気配りができる人はその場の空気が読めるため、モチベーションが低下しているときに高めるための働きかけができるからです。
チームの士気・モチベーションが向上すれば生産性向上や業務効率化につながるため、気配りができる人は、ひいては仕事を円滑に回すことにも貢献できるといえます。
周りのモチベーションや心地よい空気をコントロールできる人は、チームの要として重宝されます。「〇〇さんがいると周りに良い刺激になる」などの評価につながるため、良い人間関係の構築にもつながります。
そのため、今までの部活やサークルなどの団体活動で場の空気を牽引してきた経験がある人は、その経験を具体的に説明しながら強みをアピールすることが効果的です。
気配りと一口にいってもさまざまな形があるため、「周りのモチベーションを上げるための気配り」などの具体的な表現をしてアピールすることも大事です。
【気配り力を自己PR】気配り上手をアピールした時の企業側の印象
気配り上手であることを強みとして自己PRでアピールする際は、企業からどのような印象を持たれるのかを事前に整理しておきましょう。
そのためここでは、プラスの印象とマイナスの印象、それぞれを詳しく解説していきます。
気配り上手という強みは、伝え方やチョイスした表現次第では、さまざまな印象を持たれる場合があります。ときにはプラスの印象ばかりではなく、マイナスな印象を持たれるケースもあるでしょう。
そのためそれぞれの印象・評価があり得ることを整理しておき、より魅力的に伝えるうえでのアピール方法を考えましょう。
プラスの印象
気配り上手であることを強みとしてアピールした場合は、コミュニケーション能力があることをまず期待される場合が多いです。
気配りができるということは、周りの様子を見ながら思いやりのある言葉をかけたり、必要なサポートを行ったりできるということです。その際は細やかなコミュニケーションが必須であり、気配り上手な人はコミュニケーション能力も高いといえます。
コミュニケーション能力はさまざまな場面で活きる重要なスキルであるため、特に人と人との関わりやチームワークを重視する企業では、重宝される強みといえるでしょう。また、気配りや思いやりある行動ができることは、企業側ではなかなか育成しにくい個性にあたります。
そのため、これまでの経験で自然に身につけてきている学生は、企業から積極的に重宝される可能性があります。
マイナスの印象
気配り上手であることを強みとして自己PRで伝えた場合、抽象的でわかりにくいと感じられるケースがあるため注意が必要です。なぜなら、気配りや思いやりという言葉だけでは行動の内容がはっきりせず、言ってしまえば誰でもある程度持っている姿勢・能力にあたるからです。
そのため、インパクトに欠けるアピールだと思われてしまう可能性も否定できません。気配りとひとえにいっても、サポート役として立ち回れる気配りなのか、リーダーとしてついてくるメンバーたちに気を回せる気配りなのかなど、考えられるパターンはさまざまです。
それぞれ印象は異なるため、抽象的でインパクトがないと思われないうえでは、より具体的な表現で強みを伝える必要があります。「私の強みは気配りができるところです」と述べるだけでは、詳細が伝わらないため、どのような気配りができるのかを明確に伝えましょう。
【気配り力を自己PR】気配りができることが高評価につながりやすい仕事
ここからは、気配りができることで高評価につながりやすい仕事を紹介していきます。気配りが上手であることが自分の長所だと感じていて、その長所を仕事に活かしたいと考えている方は、以下の内容を参考にしてみてください。
営業では顧客のニーズを読み取り、適切なアプローチをすることで売り込みの成功率が上がります。また、顧客とのコミュニケーションの場においては空気を読み、発言や行動で場を和ませるような気配りができることが好ましいと言えるでしょう。
販売スタッフの仕事は、さまざまな顧客と会話を交わし、コミュニケーションを行います。その中で十分な気配りをすることで、顧客のニーズを満たしていくのです。
そのため、販売スタッフの仕事では気配りができることが評価されると言えるでしょう。
小売業は、スーパーやコンビニなどで実際に顧客に対して商品の販売を行います。また、飲食業は飲食店で食べ物などを提供する仕事で、同じく接客を行う職業です。
飲食業と小売業、どちらの業種も顧客とのコミュニケーションの中でニーズを読み取り、商品やサービスを提供していきます。そのため、飲食業や小売業も気配りができることが高く評価されるでしょう。
人事は、自身の気配りや思いやりをアピールするのにうってつけな仕事のひとつです。人事の仕事は、新卒や中途の採用を取り仕切ってよりよい人材の確保に動くことはもちろん、時にはグループ内の人員配置や構成を改めることで、業務全体を円滑に進めやすくするものです。
それぞれの社員の立場に立ち、業務に携わる思いに寄り添いながら仕事を遂行していくため、気配りや思いやりがなければ務まらない仕事といえるでしょう。社内環境の改善に欠かせない存在であり、自己PRで気配りや思いやりをアピールするのにうってつけの仕事です。

自己PRで気配りや思いやりをアピールするといい職種は複数あります。ポイントは“企業によって求める人物像や効果的なアピールは異なる”という点であり、自己PRを考える上で意識しておきましょう。なぜなら、気配りや思いやりがアピールできる仕事がたくさんあるように、気配りや思いやりから連想できる人物像は、多岐にわたります。
志望する企業によってどういったアピールがもっとも的確であるかを見極める必要があるため、ぜひとも企業研究は入念に行っておくことをおすすめします。
【気配り力を自己PR】アピールするためのエピソードの見つけ方
気配りができることをアピールする際は、説得力のある内容に仕上げるために、具体的なエピソードを用いる必要があります。そのためここからは、自己PRで気配り力を伝える際のエピソードの見つけ方をまとめていきます。
エピソードの見つけ方は、以下のとおりです。
- 自分の気配りタイプを分析してみる
- チーム、団体活動での成功体験を洗い出す
- 自分がチーム全体にどう貢献したのかまとめる
上記のポイントを意識し、自分の魅力を具体的に伝えられるエピソードを探しましょう。では、見つけ方のポイントを詳しく解説していきます。
自分の気配りタイプを分析してみる
気配りができることを自己PRでアピールするときは、はじめにエピソードを探す前の準備として、自分の気配りタイプを分析してみましょう。気配りができる人と一口にいってもそのタイプはさまざま考えられるため、自分が当てはまるタイプを理解することが、的確に自分の強みをアピールすることにつながります。
主な気配りタイプには、以下のようなパターンが挙げられます。
- 周りをよく見て行動できる
- 謙虚に努力をし続けられる
- 周囲の人に平等に接することができる
- 自分から積極的に行動することができる
- 周りのモチベーションを上げられる
気配りタイプを考える際は、自分がどのような場面、どのような役割で周りに気を利かせてきたかを整理しましょう。気配りができるとはつまりどういうことか、自分なりに解釈を深めることも重要です。
このように気配りタイプを把握すれば、それに伴い、強みである気配り上手な部分を発揮したエピソードも見つかるはずです。
チーム、団体活動での成功体験を洗い出す
気配り上手な部分を伝えるエピソードを見つける際は、チーム・団体活動での成功体験を思い出すと良いでしょう。
自分は気配りが得意…とはいっても、具体的なエピソードが思い浮かばないことは少なくありません。そんなときはチーム・団体活動で得た成果や、困難を乗り越えた経験を振り返ることで、アピールできるエピソードが見つかります。
気配りができる人は、チーム・団体活動で得た成功体験の中で、何らかの形で貢献しているものです。周りのやる気や明るい空気を牽引したり、サポート役としてさまざまな補助や雑務を担当したりなど、その成功体験における自分の立ち位置や役割、取り組みを具体的に思い出してみましょう。
なお、部活やサークル活動、アルバイトなどはチームワークを意識して行動する団体活動であることが多いため、これまでの経験を振り返ると良いエピソードが見つかりやすくなります。
自分がチーム全体にどう貢献したのかまとめる
気配りができるところを強みとしてアピールする場合は、自分がチーム全体にどう貢献したのかをまとめたうえで、具体的なエピソードを説明していくと良いでしょう。
自分の発言や行動がチームにどう貢献し、どのような成果につながったのか、自分の気配りタイプと結びつけることでわかりやすく伝えることが重要です。そのため、チームや団体活動での成功体験をピックアップしたあとは、その中で自分が取ってきた行動を十分に振り返る必要があります。
単純に周りに気を配ったことで成功につながった、という表現ではあいまいでわかりにくいため、どのような施策を行ったのかを明確に伝えることが重要です。そのときに気をつけたポイント、自分なりに工夫した部分、気を配るうえで自分自身が考えたことなどをまとめるとより具体的になります。
貢献の内容を具体的に示せるエピソードは、説得力があり、採用担当者の記憶に残りやすくなります。
【気配り力を自己PR】気配りについて自己PRを作る際の構成
自己PRを作成する際は、自分の強みや経験が仕事においてどのように活かせるかを、相手が具体的にイメージできるように構成する必要があります。
構成方法について詳しく見ていきましょう。
結論:私の自己PRは気配りができるところです(アピールポイント)
まず初めにアピールしたいことを結論として最初に持ってきます。最初に結論を置くことで、これから語る内容の全体像を相手が把握しやすくなり、より集中して話を聞いてもらえる可能性が高くなります。
可能であれば抽象的な表現を使わずに、なるべく具体的な表現を使うようにしましょう。
「気配り」の種類にもいろいろあります。単に「気配りができる」とするよりは、「自分の周囲の人たちが気持ちよく動けるような環境づくりができる」のように具体的な表現で言い換えられると、他人と差をつけることができます。
また、アピールポイントを印象付けるためにも「~と思います」のような曖昧な語尾は避け、言い切る形にしましょう。
理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
なぜ気配りができるところが自己PRにつながるのか、その強みを発揮したエピソードを使用して強調します。
ここで重要なのが、先に理由を簡潔に説明することです。いきなり詳細なエピソードに入ってしまうと、肝心な「なぜ?」の部分がわからないまま相手は最後まで話を聞くことになり、冗長的に受け取られてしまいます。
たとえば「部長として部活の雰囲気が良くなるように部員一人ひとりと仲を深めていったことで、チームワークを強めることができたということがあったからです」と先に説明すれば、聞き手は理由を把握した上で、これから部活での気配りエピソードについて話すのだなと聞く態勢を整えることができます。
相手の立場に立った聞きやすさ、理解しやすさを意識して作成しましょう。
エピソード:私は〇〇で、〇〇をしていました
具体的なエピソードを盛り込み、話に説得力を持たせます。
ただし、体験をそのままつらつらと語っても単なる自分語りで終わってしまい、聞き手を無視した印象になってしまいます。「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」といった5W1Hを意識して内容を構成することで、具体性が増すとともに、イメージが湧きやすくなるのです。
以下の構成に沿ってエピソードを作成することで、わかりやすく、また5W1Hがわかりやすいエピソードになります。
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
- 結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
また、エピソードとアピールポイントに関係性が見出せないと裏づけにならないため、注意が必要です。しっかりと裏づけられるような内容になっているか念入りに確認しましょう。
関連するエピソードが思いつかない場合は周囲の友人や家族に相談してみるのも良いですね。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
自己PRの最後として、今まで述べた経験から、アピールポイントが入社後にどのように仕事で活かせるかについて言及します。仕事での活かし方に触れることで、実際に活躍する姿を相手がイメージしやすくなります。
企業研究をしっかりしていて志望職種の仕事内容がわかっている場合は、「貴社の〇〇という仕事で、私の気配りができるという強みを活かし~という風に働きたいです」とまで言えると良いでしょう。
会社への志望度の高さや熱量が伝わり、強い自己PRになります。
【気配り力を自己PR】言い換えで差別化をしよう
ところで、面接のときに「私は気配りができます」というのは、正直なところあまりいいアピールとは言えません。この場合、適切なエピソードを伝えないとこの点が判断されないこともありますし、似たようなアピールは結構あるものです。
実はここでは別の言葉に言い換えて、より違う印象をアピールするのも方法でしょう。
まず、一つの言い回しとしては「私は周りのことまで考えて行動できるという側面があります」というようなものです。これは自分のことだけを考えて進むという強さよりも、自分が周りのことも考えて行動できる協調性があることを示します。
このため、どちらかと言えばサポート業務や介護・看護などの献身を求められる業務などで効率よくアピールすることができるでしょう。
もう一つの言い回しとしては「私は現状を把握し、適切に対応することができます」というようなものです。
こちらは前の言い回しより自分の積極性や行動力まで一緒にアピールできますので、どちらかと言えば営業職や技術職など、積極的に動く必要がある仕事で気配りをアピールしたいときに使えるでしょう。

「気配り」に似ている言葉には、「目配り」「心配り」などがあります。しかし、この3語はそれぞれ異なった意味をもっています。それぞれの言葉がもつ意味は、以下の通りです。
気配りとは相手のニーズを想像し、行動することを指します。
目配りとは、周囲の人々や環境に目を配り、何かあったらすぐ気が付くようにすることです。
そして心配りとは、相手の気持ちを推察して心に寄り添い、行動することを指します。
いずれの言葉も意味が似ていますが、細かく使い分けることでより具体的に自身の良さをアピールすることができます。それぞれの言葉が持つ意味をおさえた上で、自身の自己PRにあてはまる言葉を使うようにしましょう。
【気配り力を自己PR】気配り自己PRする際の注意点
自己PRであなたの気配りをアピールする際にはいくつか注意点があります。そうした注意点にも気を配ることであなたの自己PRはより説得力を持ってアピールすることができます。
ここでは就活生が間違えがちな自己PRの注意点について徹底解説していきます。
誤字脱字に気を付ける
最低限のマナーとも言えますが、自己PRを書く際には誤字脱字に気を付けるようにしましょう。自己PRに誤字脱字があると、読みにくく気配り不足の自己PRだと思われてしまいます。
また、誤字脱字があることで「添削をしていないのではないか」「十分に時間がない状態で作成したのではないか」と考えられてしまいます。人事は何人ものESを見ているため、その程度ならば見ただけでわかってしまいますし、そんな就活生は選考に通したくないでしょう。
丁寧に書いたことが伝わるよう、見直しも徹底して、誤字脱字がない自己PRに仕上げましょう。
当たり前の気配りをアピールしない
これは当たり前ですが、やって当たり前のことを気配りとしてアピールしてしまっては気配りしては捉えられません。例えば、アルバイトでお客様のために積極的に〇〇をしたというようなアピールをしても、企業によっては、それは業務の範囲内じゃないのか?と思われてしまうような内容では企業から良い評価を受けることはできません。
気配りというあなたの良いところをもっと深掘りして、本当に自己PRとしてアピールできる内容なのかを考えることをおすすめします。
また、アピールする際のエピソードは本当に気配りに適しているものかどうかも考えてみてください。
伝え方に気をつける
気配りなどの誰かのために行動できるというアピールは伝え方に気をつける必要があります。
エピソードを聞いた担当者はあなたのアピールに対して恩着せがましいなどの印象を持つかもしれません。そうしたことがないように、あなたが本当に気配りのできる人であると企業に対して思ってもらえるようなエピソードなどを用いてアピールする必要があるのです。
そのためには一度友達や就活アドバイザーなど、第三者に添削をしてもらってその印象を聞くことをおすすめします。
【気配り力を自己PR】自己PRで気配りをアピールする際のポイント
気配りができるのは、社会人としてはとても大切なことです。職場での上司や同僚、後輩への気配り、顧客や取引先への気配りなど、社内外のさまざまなシーンで求められるものです。誰もがそれなりに持っていてほしい心構えだからこそ、それを自己PRとして打ち出すには、面接官に「なるほど。」と思わせ、「それは大したものだ。」と心のうちでうならせるようなエピソードが求められます。
さらに気配りができるからなんなのか、仕事にどう活かすことができ、役立てることができるのかも伝えることがポイントです。
具体的に自己PRで気配りをアピールする際の3つのポイントをご紹介します。
自分の気配りで生まれた成果を伝える
行動した結果、どのような実績や成果を出せたかを説明します。
この際に、「~ということについて頑張った」という主観的な表現よりも、「~について3か月間継続して頑張った結果、40点から90点に上がった」というように客観的なデータや数値を盛り込むと効果的です。
また、他人から言われた言葉を使用するのも一つの手です。たとえば「『あなたのおかげで部員の士気が上がった』と言ってもらえました」というエピソードを入れることで、成果を出せた上、周囲と良好な関係性を築ける人なのだとプラスの印象を与えられます。
これらの方法を用いることで、より説得力が増し、相手を納得させる一因になるでしょう。
普段のコミュニケーションで気を配っている点を紹介する
普段のコミュニケーションでの留意している点を自己PRに盛り込むことで、企業はあなたの人に対する態度や、あなたの人柄を想定することができます。そのため、普段のコミュニケーションで気を配っていることを紹介して、より説得力がある内容にしましょう。
ただし、ここで紹介した点は本当に普段から気を配っていることにしなければ、そのうちボロが出ます。
もし特にない場合には、無理して作る必要はありません。自然体のままで選考の望みましょう。
第三者からかけられた言葉を入れる
「気配り」を自己PRしたいとき、「私は気配りができます。」とあなたが一人で言っているだけでは、その内容に信憑性を持たせることができません。
そこで、自己PRには第三者にかけられた褒め言葉などを盛り込んで、内容に説得力を持たせるようにしましょう。
自己分析の際に、家族や友人などの身近な人に内容を確認してもらい、納得してもらえたら十分に第三者から見ても気配りができる人であると言えるでしょう。
【気配り力を自己PR】自己PRで気配りをアピールした例文集
ここからは気配りができることを伝える例文を紹介しましょう。
ここまで解説してきたポイントを押さえた上で、自分の気配りが生きた経験をもとに気配りができることをアピールしましょう。
アルバイトの経験から
例文
私は相手のニーズを深く考え、気持ちも理解することで、チームの力を最大限引き出すことができます。
私は3年間全国チェーンのステーキハウスで接客のアルバイトを経験しました。
同じ店舗で長期間働いていたこともあり、2年目からは新人のアルバイトの教育担当、一部新人の正社員の方の教育も担当することになりました。
本音で話せる関係ができれば、他のアルバイトとのシフトの調整が楽になって私の指示や説得で円滑にシフトが組むことができました。
その結果、アルバイト同士の信頼関係もできてきて、私の指示も必要なく、各メンバーでシフトの調整をしてくれるようになりました。
この経験から、相手の状況や考え、気持ちまで理解する気配りが、大きな差を生んでしまうことを学ぶことができました。
私が社会人になっても、相手を理解し、気配りを忘れずにチームに貢献できる人材として貴社に貢献したいです。
マネージャーの経験を活かす
例文
私の強みは、周囲の状況を確認して行動できることです
私は学生時代に、バスケットボール部のマネージャーをやっていました
1人1人の体調をチェックし、少しでもきつそうであれば声をかけ、水分を取っていない選手にはドリンクを渡すなど、常に部員の体調管理に気を配りました
その結果、体調を崩す選手が減り勝率もどんどん上がるようになりました
部員にも感謝され、とても嬉しかったのを覚えています
入社後は気配りができることを活かし、チームメンバーでの仕事効率を上げていきたいと思っています。
アルバイトでの接客や人間関係
例文
私の強みは、相手の気持ちになって考えることができる点です。
私は居酒屋でアルバイトをしていました。アルバイトを始めた当初は気が利かず、どう動いたら良いかなかなか分かりませんでした
しかし元々人と話すことが好きであったため、お客様とのコミュニケーションを大切にしていくよう心がけました。そしてお客様との会話の中で、お客様のニーズを先読みして動くことができるようになりました
また、居酒屋のアルバイトではバイト仲間とのチームワークも重要なものとなります。他のバイト仲間の動きを目で追いながら、サポートするために自分が何をしたら良いか、常に考えながら動くよう努めました
その結果、多くのリピーターを獲得し、お客様から「ありがとう」「また来たい」との声をいただきました
御社においてもこのような経験を活かし、顧客のニーズをくみ取れるよう努力していきたいと考えています。
チームリーダー
例文
私の自己PRは、人の気持ちを察して対応する力です
私は大学の文化祭実行委員会で、チームリーダーとして活動しました。さまざまな学年・学部の学生を統率することはとても難しく、特に話し合いの場を円滑に進めることに難しさを感じました
そこで人数が多い団体ではあったものの、「一対一の付き合いをおろそかにしてはスムーズなコミュニケーションは成立しない」と考え、メンバーと挨拶や雑談をするよう努力しました
その結果、話し合いの中で相手が「何を言いたいのか」「なぜそう思ったのか」を次第に理解できるようになり、メンバーそれぞれが納得のいく形での文化祭を完成させることができました
メンバーからも多くの感謝の言葉も貰い、嬉しかったのを覚えています
御社では開発職を志望していますが、仕事の場面でも同僚とのコミュニケーションを大切にして、より良い商品開発に努めていきたいです。
ボランティア活動
例文
私の強みは、周りの状況をすぐに判断して、率先して行動できることです
この強みを特に活かせたのが、ボランティア活動でした
昨年、○○豪雨の被災地へ向かったときに、現場はとても忙しく指示待ちのボランティアの方がたくさんいました。そのような中、私は手が足りていなさそうな場所を自ら判断し、メンバーへ指示を出しながら率先して行動するようにしました
その結果、被災地の方々から、多くのお礼の言葉をいただきました
この強みを貴社でも活かし、チームメンバーのサポートを積極的に行いたいです。
後輩の育成や指導
例文
私の強みは相手の立場に立って考え、行動を起こすことができる点です
私は高校・大学と、6年間同じ書店でアルバイトをしていました。大学3年生の頃、店長から後輩の指導をするように言われ、数ヶ月間フォローを行いました
指導を行う中で後輩がどうしても覚えられない事項があり、困っていることに気付きました。そこで後輩のために指導方法を見直し、何度も反芻して伝えるようにするなど工夫をしました
また、質問しやすい雰囲気を作ることを意識して、後輩との普段のコミュニケーションをより一層とるように心がけました
その結果、後輩は予定より早く研修を終えることができたのです。店長からも「〇〇くんのおかげで即戦力になるバイトが増えたよ」とお褒めの言葉をいただきました
このような私の強みを活かし、御社でも社内外での円滑な人間関係の構築に努めたいと思います。
【気配り力を自己PR】自己PRで気配りがあることをアピールする際のNG例
自己PR分を書くとき、気配りがあることをアピールするのは悪いことではありません。
ですが、気配りがあることをアピールする際にあまり良くない書き方というのもあります。
ここでは二つのケースを紹介しましょう。
NG例文①
NG例文
私の強みは、現状を把握し、適切に対応することができる点です。
中学生のころから柔道をやっており、いろいろな人と関わることで、多くの人と交流を持ち、その中で気遣いを学ぶことができました。
また、柔道は一瞬の行動が試合の勝敗に大きく影響を及ぼしますので、瞬時に判断して適切に対応する能力も育ったと思っています。
この場合は柔道をやっていたことや、瞬時に判断する能力があるということは伝えられるものの、すべて自己判断で、客観的に見てどうなのかという理論建てた側面がわかりにくくなっています。
具体的にどういうときにどういう風に成功したのか、また、どういう点で対処が必要だったのかというエピソードの部分が大きく欠けています。
このため、あまり論理的ではない文章になってしまっているのです。
NG例文②
NG例文
私は周囲のことを考えて適切に対応できます。
私はサークルでプログラミングをしており、そこでイベントの大会のチームリーダーとして動くことになりました。
その際、周囲のみんなが第一にチームで動くことを考えて、チームで動けるようにまずはルールを明確に決め、その上できちんと動けるように細かい配慮をしたり、適切に対応したりできました。
この場合、チームリーダーとして動いたリーダー経験と、周囲のことを考えて適切に動けるという側面の二つがミスマッチしています。
チームで動けるようにルールを決めたり細かい配慮をしたりしたことは、むしろ気遣いが上手な人というよりは、リーダーシップがあるという側面を前面に押し出したほうがいいでしょう。
また、この場合はおそらく結果がどうだったかも知りたくなるものです。
結果についても記載し、努力をアピールする方向で進めるといいでしょう。
【気配り力を自己PR】他人とはひと味違う自己PRで内定をつかもう
ES・面接で数多くある「気配りができる」「思いやりがある」という長所・自己PRの中から自分のものに注目してもらい、採用につなげていくためにはより魅力的で説得力のある内容の文章や話に仕上げる必要があります。
そのためには、「オリジナリティが感じられる言葉のチョイスや言い換え」「具体的なエピソードの例」「入社後の活躍をイメージしてもらいやすい抱負」などいったポイントを意識し、先輩などにチェックしてもらうことが大切です。
ほかの人とはひと味違う自己PRを武器にして、着実に内定へと近づいていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
気配りができること、気配り上手であることを自己PRでアピールする際は、より的確な表現に言い換えることがおすすめです。
確かに気配りができることは企業から評価されやすい魅力的な強みといえますが、受け取り方によってはマイナス評価になったり、抽象的でわかりにくい印象を持たれたりする恐れがあります。
そのため気配りや思いやりを強みとしてアピールする場合は、自分の特徴をより的確に示すことができる言い換え表現をぜひ検討してみてください。
単純に気配りができると伝えるだけでは、あいまいで意味が伝わりにくい可能性があるため、たとえば「状況を見て適切なサポートができる」などの言い換えが効果的な場合があります。
どのような瞬間にどのような気配り・気遣いができるのかをよく考えたうえで、関連する表現・言葉に言い換えて強みを伝えましょう。