就活において重要な自己PRを書くためには、自分自身の強みを探す必要があります。
その際は、自分の強みや長所がない、わからない…と悩むことは多いでしょう。
しかし実際のところは、強みがないのではなく、探し方がわからない・難しいだけ…というパターンが多くを占めます。
そのため、強みの探し方のコツを理解しておけば、自己PRはスムーズに書けるようになるでしょう。
本記事では、「自己PRがない」と感じてしまう原因を解説しながら、具体的な対処法を解説していきます。
前もって対処法やコツを理解したうえで自分を的確に言い表せる強みを探し、魅力的な自己PRの作成につなげましょう。
自己PRがない、アピールできる強みがわからない…と悩んでいる就活生はぜひ参考にしてみてください。
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【自己PRがない】自己PRがないと感じるのには原因がある
自己PRがないと感じることには、さまざまな原因があります。
多くの人にとって、自分のアピールポイントを見つけることは意外と簡単ではないからです。
普段から自己評価があまり高くない人、自分を客観視することが苦手な人、どのようなときでも謙遜したり遠慮したりしてしまう人などは、なおさら自身の強みを自覚しにくい傾向にあります。
しかし、自己PRがない=あなた自身に強みがない、というわけではありません。
基本的には強みの探し方がわからず困っているだけなので、まずは、「自己PRがない」と感じてしまう原因を確かめることが大切です。
【自己PRがない】思いつかないときの原因と対処法
では、実際に自己PRがないと感じてしまう原因を一つひとつ見ていきましょう。
自己PRがない・強みが見つからないときは、以下の原因が考えられます。
- 企業が自己PRを聞く理由を知らない
- 自身の強みがない
- 優れた経験や実績がない
- 突出したエピソードがない
- 他人と比べて大したことがない
- 数字で示せる実績がない
- ガクチカと被ってしまう
- 自己PRの書き方がわからない
このように、強みを自覚できない原因は人によってさまざまなので、一つひとつ確かめたうえで対処法を考える必要があります。
自己PRがない原因がわかれば、それに応じて対処法を意識することで、自己PRがスムーズに書けるようになります。
では、原因と対処法を解説していきます。
企業が自己PRを聞く理由を知らない
まず、自己PRが思いつかない原因には、そもそも企業が自己PRを聞く理由を知らないから…という点が挙げられます。
どのような理由で自己PRを求めているのかを知らなければ、企業の意図がわからず、採用担当者に評価される適切な答え方が見えてきません。
だからこそ答えるべき強みや長所が見いだせず、「強みがない」と困ってしまうのです。
そのため、就活の自己PRを作成する際は、前提知識として企業が自己PRを聞く理由について理解を深めることが重要です。
前もって企業が自己PRを求める理由や評価しているポイントを知れば、企業の意図に合った答え方ができるため、強みも見つけやすくなるでしょう。
本記事でも「企業が自己PRを聞く理由」についてまとめているので、こちらをぜひ参考にしてみてください。
自身の強みがない
自己PRがないことの原因は、そもそも、自身の強みがないと感じてしまうからです。
ただしそれは、厳密にいうと自身の強みがないのではなく、見つかっていないだけでしょう。
強みがない人はいないため、性格や得意なこと、自然とできることなどに目を向ければ、何らかの強みや長所は見つかるものです。
強みがないと感じてしまっているときは、まずは自分についてよく考える機会を設け、強みを見つける必要があります。
見つけ方には、主に以下のような選択肢があります。
- 自己分析
- 他己分析
- 診断ツール
- 短所を長所に言い換える
自己分析や他己分析で「自分はどういう人か」をよく考えれば、強みや弱みは自然と見えてきます。
また、自分でじっくり考えることが苦手な人は、気軽に診断ツールを用いてヒントを得ることもおすすめです。
さらに、短所を長所に言い換えてアピール内容を考えることも効果的といえます。
優れた経験や実績がない
自己PRがないと感じる理由は、自分自身に優れた経験や実績がないからです。
しかし実際のところ、強みやアピールポイントは優れた経験や実績とイコールになるものではないため、経験や実績の内容に自信がなくてもそれぞれの強みはあるものです。
自己PRを作成する際は、華々しい経歴がないので何も書くことがない…と考えてしまいがちですが、そもそも強みは別のアプローチで見つける必要があることを理解しましょう。
就活で聞かれる強みや長所は、これまでの経験や行動、興味関心から見えるあなた自身の内面を指します。
その内面の特徴をプラスの方向でとらえたときに見えるのが強み・長所であり、就活の自己PRでは、自分自身の経験を踏まえながらその強み・長所をアピールする必要があるのです。
そのため、対処法としては以下が重要になります。
- あなたの良さや性格を表す過去経験を振り返る
- 過去経験の中で発揮された強みやアピールポイントを見つける
自分の長所や強みを発揮して行動したエピソードを見つけ、そこから強みを見いだしましょう。
突出したエピソードがない
自己PRがないと感じる理由は、突出したエピソードがないことも挙げられるでしょう。
エピソードの華々しさを意識していると、エピソードの内容に個性やインパクトがないから自己PRで語れることがない…と考えがちです。
しかし、自己PRで求められるのはエピソードや成果そのものの華々しさではありません。
重要なのは、自分の内面をアピールできる過去経験であり、その内容を具体的にわかりやすく伝えることです。
そのため、突出したエピソードがないことで自己PRの内容に悩んでいるときは、以下の対処法が重要です。
- 過去経験を振り返る
- 「あなたの良さ」が活きた経験をエピソードとする
このように、まずは過去経験をじっくり振り返ったうえで、あなたの良さが活きた経験をエピソードとする必要があります。
自分の強み・長所が発揮された経験を思い出してみましょう。
他人と比べて大したことがない
自己PRがない理由は、他人と比べて大したことがないと感じてしまうことも挙げられるでしょう。
特に自分にあまり自信がない人は、他の就活生と比べてしまいがちです。
留学・インターンなどの華々しい経験がないと自己PRにできないと考えてしまうことが多いですが、自分の良さは、友達とのコミュニケーションや普段のアルバイトの中でも発揮されているものです。
必要以上に他人と比べず、あなたの良さをアピールすれば問題ないといえます。
他人と比べて大したことないと感じてしまうときの対処法は、以下のとおりです。
- 他者を気にせず自身の過去経験を振り返る
- OB・OGの話を聞き、実際にどのような自己PRがあるのか知る
- 自己PR例文を見て近い経験がないか探す
- キャリアアドバイザーのアドバイスを受ける
まずは他人と比べることを辞め、絶対的な自分の良さに目を向けることが重要です。
数字で示せる実績がない
数字で明示できる実績がないと感じてしまうことも、自己PRがないと感じる理由の一つです。
自己PRを作成する際は、確かに数字で実績や成果を表すことが重要ですが、必須ではありません。
むしろ、伝え方によっては、マイナスに聞こえてしまうケースもあるため注意が必要です。例えば「売上を〇%増加させた」という実績は華々しく聞こえますが、自分の強みとつながりが見えなければ、実際のところ自己PRにはならない可能性があります。
そのため、闇雲に数字を使ってアピールするのではなく、まず自分の強みをどう活かして入社後貢献するのかを明治することが重要です。
数字で示せる実績がないときの対処法は、以下のとおりです。
- 過去経験を振り返る
- あなたの行動と成果を振り返る
- その中で算出できる数値があれば使用する
- むやみに数字は使用しない
数字で具体的に成果を示すことが大切ですが、どのような状況でも数字を使えば良いというわけではない点に注意しましょう。
ガクチカと被ってしまう
人によっては、ガクチカと被ってしまうことで自己PRが書けない・強みがない…と感じるケースもあるでしょう。
ガクチカと自己PRは、就活において混同してしまうことも多いため、あらかじめ両者の違いを理解したうえで伝え方のコツを押さえることが大切です。
自己PRがガクチカと被るせいで書けないときは、伝え方を変えましょう。
ポイントは以下のとおりです。
- ガクチカ:エピソードを強調し何に注力したか伝える
- 自己PR:エピソードの中で発揮されたあなたの性格や強みを強調する
ガクチカの要点は「学生時代に頑張ったことやその中で学んだこと」であり、自己PRの要点は「あなたの強みとそれを裏付けるエピソード」です。
そもそも要点が異なる点を理解しておきましょう。
なお、以下の記事を参考に自己PRを作成することもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
自己PRの書き方がわからない
自己PRがないと感じるのは、そもそも自己PRの書き方がわからないから…という原因も考えられます。
書き方や文章の流れなどが見えてこない場合は、そもそもどのような強みをピックアップしてアピールすれば良いのかわからないため、自己PRがないと感じてしまうことがあります。
そんなときは、書き方をしっかりと学ぶことで自己PR作成がスムーズになります。
自己PRの書き方がわからない場合は、積極的にフレームワークを活用しましょう。
PREP法などさまざまなフレームワークが活用できるため、自己PRを書くときは必ずチェックしておきましょう。
対処法まとめは以下のとおりです。
- フレームワークを活用する
- 自己PR作成ツールを使用する
作成ツールも、必要事項を入力するだけで自己PRのたたき台を作成できるため、選考対策を行う際は非常に便利です。
自己PRの作成方法については、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
【自己PRがない】企業が自己PRを聞く理由
就活において重要なポイントの1つとして、企業が自己PRを聞く理由を把握しておくことが挙げられます。
なぜならば、企業の意図に沿って回答を用意できれば良い印象を与えられる可能性が高いからです。
ぜひ、企業側の意図を理解しましょう。
また、自己PRには特別で卓越した経験を述べなければならないと思っている人が多いですが、重要なのは自分の強みと企業の求める人物像がマッチしていることです。
そのため、そこまで神経質になる必要はありません。
性格や能力が自社にマッチしているか
企業が自己PRを求める理由の1つに、自社の求める人物像に就活生が合致しているかどうかを見極めることがあります。
どの企業にも独自の価値観や目指す方向性があり、その中で求める人物は異なるものです。
自己PRを通じて、応募者が持つ強みや経験が企業の理念や方針にどれだけフィットするかを確認している企業が多いでしょう。
どれだけ優れた経験やスキルがあったとしても、それが企業の事業内容や文化と関連していない場合、その価値は大幅に減少してしまいます。
企業は自己PRを通じて、応募者が自社の一員として活躍できるか、または自社のチームやプロジェクトにどのように貢献できるかを見極めています。
特に、企業が掲げる目標に対してどのように自分のスキルや経験を活かせるかを具体的に示す就活生に対しては、良い印象を抱く担当者が多いでしょう。
自己PRの内容は単なる自己評価ではなく、企業の求める方向性との整合性を強調することが重要です。
自社に貢献できる人材かどうか
企業は、応募者がどの程度自社に貢献できるかを確認したいとも考えています。
企業は自己PRを通じて、どのような取り組みをしたか、どのような考えを持って課題解決に取り組んでいるかを確認しています。
どのような経験をして、どのような行動をとり、そしてそこから何を学んだのかを知ることで、リーダーシップや問題解決、コミュニケーションスキルといった企業が重視するスキルがあるかを確認しているのです。
また、その人材が将来的にどの役割を果たすのかをイメージすることも、貢献できる人材かどうかを判断する上での材料の1つです。
自己PRにおいては、自分の経験が企業のニーズや課題解決にどのように活かせるのかを具体的に描くことで、さらに強い印象を与えることができます。
自己分析ができているかどうか
自己PRを通じて、応募者が自己分析をしっかりしているかどうかを確認している企業も多いです。
自己PRを作成するためには、自分の強みや弱み、過去の経験から学んだことなどをしっかりと把握していなければなりません。
自己分析が十分にできていないと、自己PRもありきたりなものになり、説得力を欠いてしまいます。
企業は自己PRの内容として、応募者が自分のことをどれだけ理解しているか、どのように企業に関連付けることができるのかを確認しています。
自分の経験を振り返り、どのような状況でどのような行動をとったのか、それがどのような成果につながったのかを明確に伝えられるかが重要です。
これにより、応募者が自分の経験をどれだけ深く振り返り、そこから何を学んだか、そしてその学びをどのように活かすつもりなのかを企業が判断できるのです。
【自己PRがない】自己PRがない時の対処法
この記事を開いてくれている方の多くは、自己PRがないと悩んでいることでしょう。
そこで、ここからは自己PRがない時の具体的な対処法について紹介します。
以下の3つにしっかりと取り組むことができれば、かなりの確率で自己PRが見つかる、もしくは作り上げられるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
結果に自信がないなら学びを伝える
これまでの経験を振り返ってみても、目立った成功体験がないと感じる場合、結果よりも過程や学びに焦点を当ててみてください。
就職活動において企業が求めるのは、必ずしも成功したという結果だけではなく、過程での努力やそこで得た学びも評価対象です。
例えば、目標に到達しなかったプロジェクトでも、どのような課題に直面して、それをどう解決しようとしたのか、何を学び、それを次にどう活かそうとしたのかが重要です。
企業はこれから入社する人材の成長の可能性に期待しています。
特に、逆境に立ち向かう姿勢や自分の弱さを認識して、それを克服しようとする姿勢は大きなアピールポイントとなります。
自己分析で納得できる結果が得られなくとも、そのプロセスで学んだことや自己成長の一環としての気づきを、自己PRの核として表現することを推奨します。
強みに自信がないならOBOG訪問をする
強みに自信がないならば、OBOG訪問をして現場のリアルな声を聞くことが効果的です。
インターネットや企業の公式サイトでは得られない情報や、その企業や業界で活躍している人がどのようなスキルや価値観を持っているのかを直接知る機会は、自己PRの材料を探す上で非常に有効です。
特に、自分自身の強みや適性がはっきりしないと感じている場合、業界で働く先輩たちから具体的なエピソードや成功体験談を聞くことで、自分自身の強みや、それを活かす道が見えてくることもあります。
また、OBOGとの交流を通じて、新たな視点や自分の意外な長所に気づくこともあるでしょう。
その発見を自己PRに取り入れることで、より説得力のあるアピールが可能になります。
【自己PRがない】自己PRがない人が見つけるための方法10選
自己PRを見つけるための方法を9つ紹介します。
- 自己分析
- 他己分析
- 診断ツール
- 短所を長所に言い換える
- 企業の求める人物像から探す
- モチベーショングラフ
- マインドマップ
- 自分史
- 就活のプロに相談する
自己PRは、志望企業に貢献できる人材だと伝えることが重要です。
自分が、企業の求める人物像とマッチしていることを、効果的にアピールしましょう。
決まった方法はないため、自分に合った方法を実践してください。
自己PRを見つけて、企業から内定を勝ち取りましょう。
1.自己分析
まずは、自己分析しましょう。
自分について深く知ることで、自己PRの材料が見つけられます。
自己PR作成に困っている就活生は、最初に取り組みましょう。
自己分析する際は、自己分析ツールの使用がおすすめです。
簡単かつ、気軽に自己分析できます。
自己分析ツールは、質問に回答するだけで、自分の強みや価値観、向いている職種などを教えてくれるサービスです。
就職情報サイトが主に提供しており、無料で利用できます。
1回につき5分〜10分で終わるため、忙しい就活生にもぴったりです。
自己PRがなくて、焦っている就活生は、試しに使ってみましょう。
2.他己分析
次に、他己分析です。
友人や両親から見て、自分がどういう人間なのか質問することで、自己PRに使える内容が見つかります。
他己分析は、第三者からの意見になるため、説得力のある自己PRが完成するでしょう。
自己PRは、主観のみで作成すると、第三者が考える強みと異なる可能性があります。
自己分析も大切ですが、バランスに注意してください。
もし、質問する際は「私の長所と短所を教えて」と自己PRに使えそうな内容を聞いてみましょう。
また、他己分析は、面接官からの質問にも利用可能です。
面接の際に「周囲から見たあなたの印象を教えてください」と、質問されることがあります。
その際に、他己分析しておけば、具体的なエピソードを交えて回答できるでしょう。
3.診断ツール
診断ツールとは用意されている設問に答えていき、その結果から自分を振り返るという自己分析の方法です。
診断ツールを使用することで、効率的に自己分析を進められ、自分でも気づかなかった自身の一面に気づくことができます。
診断ツールは、就活情報サイトが提供しているものが多く、オリジナルのサイトを使用するものや普段使い慣れているLINEを活用したものなどがあります。
簡単な質問に答えることで、自分でも言語化が難しかった特性や思考が明確になるというメリットがあります。
自己分析は繰り返そう
就活の基本は自己分析を繰り返すことです。
自己分析を繰り返すことで、過去経験から自分の強みがわかります。
その強みを深ぼり、自己PRで説得力のあるアピールをすることがポイントになります。
今まで継続して行ってきたことやこれから行おうと考えているものを深ぼり、自己理解を深めましょう。
4.短所を長所に言い換える
短所を長所に言い換える方法があります。
短所と長所は、表裏一体の関係です。
自分の長所が見つからないと悩む就活生は、ぜひ参考にしてください。
例えば、自分の短所が優柔不断だとします。
その場合、優柔不断を「思慮深い」に変換可能です。
思慮深いとは、物事を慎重に考えてから決断する性格を指します。
自分は、優柔不断な人間だと考えている人は、思慮深い人間だとアピールしましょう。
就活は、企業に対して採用するメリットを感じてもらう必要があります。
そのため、マイナスな一面を言い換えて、企業に貢献できる人材だと説明してください。
短所が多くて悩んでいる就活生ほど、チャンスです。
短所を長所に変換して、自己PRの材料にしましょう。
5.企業の求める人物像から探す
企業の求める人物像から探す方法もおすすめです。
企業が求める人物像だとアピールすることで、内定に近づくでしょう。
そのため、企業の公式ホームページやSNSから、求める人物像を確認してください。
もし、チャレンジ精神旺盛な人物を探していた場合、挑戦したエピソードを自己PRに盛り込みましょう。
面接官は「経営理念や職場環境に適している」と評価され、ほかの就活生との差別化になります。
さらに、的外れな自己PRを、防ぐ効果もあるでしょう。
上記の例なら、慎重な性格の就活生は、面接官に「自社と価値観が合わない」と判断されます。
企業が求める人物像から逆算して、相性の良さを伝える自己PRを作成しましょう。
面接官の高評価につながる自己PRが完成します。
6.モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、自分の人生を振り返り、自分がどんな時に幸福を感じるのか、どんな時にツライと感じるのかを可視化したものです。
モチベーショングラフを俯瞰することで、うまくいった経験や挫折経験などを見出すことができます。
そのエピソードを深ぼることであなたのアピールポイントが見えてくることでしょう。
モチベーショングラフの作り方は以下の記事で紹介しています。
7.マインドマップ
マインドマップとは、中心にメインテーマを書き、そのメインテーマから枝をはやすように様々な観点から深堀していくという手法です。
マインドマップを使用して自己分析をすることで、発想を広げながら、自分の考えを整理することができます。
マインドマップを作成する手順は以下の通りです。
- 中心にメインテーマである「自分」と書く
- ひとつ目のサブキーワードに、得意なことや苦手なこと、大学での経験などを書く
- サブキーワードの説明や内容を書き込み、深掘りする
- 様々なテーマでサブキーワードを設定し、同様に深堀する
8.自分史
自分史は、幼少期から大学時代まで年代別に区切り、出来事とそのときの感情を整理し明確にすることで、感情の傾向から価値観や強みなどが分かるというものです。
自分史を書くことで自分自身の価値観や行動パターンが見え、自分のアピールポイントがわかるようになります。
自分への理解を深められると迷いがなくなり、面接官や採用担当者に自信を持って自分自身をアピールすることができます。
自分史の詳しいやり方は、こちらの記事を参照ください。
9.診断ツール
診断ツールとは用意されている設問に答えていき、その結果から自分を振り返るという自己分析の方法です。
診断ツールを使用することで、効率的に自己分析を進められ、自分でも気づかなかった自身の一面に気づくことができます。
診断ツールは、就活情報サイトが提供しているものが多く、オリジナルのサイトを使用するものや普段使い慣れているLINEを活用したものなどがあります。
簡単な質問に答えることで、自分でも言語化が難しかった特性や思考が明確になるというメリットがあります。
自己分析は繰り返そう
就活の基本は自己分析を繰り返すことです。
自己分析を繰り返すことで、過去経験から自分の強みがわかります。
その強みを深ぼり、自己PRで説得力のあるアピールをすることがポイントになります。
今まで継続して行ってきたことやこれから行おうと考えているものを深ぼり、自己理解を深めましょう。
10. 就活のプロに相談する
自己PRがどうしても見つからない時は、就活のプロに相談することをおすすめします。
大学のキャリアセンターでは、様々な就活に関するデータが得られるだけでなく、担当者がESの添削をしてくれたり、面接の相手役になってくれたりします。
そして最もおすすめなのは、就活エージェントです。
就活エージェントは、文字通り就活生を内定させることを生業としているため、最も就活に関する知識やスキルが豊富な人々です。
ジョブコミットは、完全無料で利用でき、あなたの自己分析のサポートを行い、自己PRを見つけるための手助けができます。
また、グループディスカッションの練習や、ES、一次面接不要の選考への案内などもできるため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
【自己PRがない】自己PR作成の前に知っておくべき3つのこと
自己PR作成の前に知っておくべきことは、以下の3つです。
- 同じ自己PRでも企業によって受け取り方が異なる
- エピソードよりも伝わりやすさが重要
- 自己PRで落とされるのはマイナスではない
自己PRは、単純に自分の強みや長所を伝えればいいわけではありません。
企業への配慮が必要です。
また、自己PRをきちんと伝えた結果の不採用は、落ち込む必要はありません。
本章を読むことで、精神状態を整えたうえで、高評価につながる自己PRが作成できます。
同じ自己PRでも企業によって受け取り方が異なる
知っておくべきことの1つ目は、同じ自己PRでも企業によって受け取り方が異なることです。
企業によって求める人物像は違います。
そのため、A社の書類選考を通過した自己PRが、B社にも通用するとは限りません。
募集要項や職場環境にマッチしたエピソードを採用しましょう。
例えば、挑戦を歓迎するA社に対して、積極性をアピールするのは効果的です。
しかし、慎重な判断が求められるB社への積極性のアピールは、マイナスな印象になる可能性があります。
自分の強みが活かせる職場であるか、把握したうえで自己PRしましょう。
自分ではプラスの意味で伝えた内容が、悪い印象で受け取られるかもしれません。
エピソードよりも伝わりやすさが重要
知っておくべきことの2つ目は、エピソードよりも伝わりやすさが重要であることです。
面接官は、自己PRから文章力やコミュニケーション能力を確かめています。
そのため、エピソードのインパクトよりも、理解しやすい内容にしましょう。
例えば「私は、学生時代にアルバイトと留学、ボランティア活動に注力しました」と、自分の良い面を多く伝えたとします。
しかし、内容が複雑になることで、かえって面接官に伝わりません。
エピソードは、自分の強みがわかるもの1つに絞ってください。
また、好成績や貴重な経験は必要ありません。
面接官は、エピソード内容よりも、わかりやすい構成かどうかに注目しているからです。
自分の自己PRが、誰が読んでも理解できる内容になっているか確認しましょう。
自己PRで落とされるのはマイナスではない
知っておくべきことの3つ目は、自己PRで落とされるのはマイナスではないことです。
企業とのミスマッチを回避できたと考えましょう。
企業は、職場に馴染める人材であるかも判断材料にします。
そのため、優秀な就活生であっても、企業が設ける条件に合わなければ、不採用になるでしょう。
自分の強みをきちんと伝えた結果の不採用は、必要以上に落ち込む必要はありません。
入社後、職場に馴染めず体調を崩したり、早期離職したりするのを、回避したと考えましょう。
自分の強みや特徴をきちんと理解し、評価してくれる企業はあります。
趣味の時間を楽しんだり、友人に話を聞いてもらったりして、気分を切り替えましょう。
次の就活に、ネガティブな気持ちを残さないことが大切です。
【自己PRがない】自己PRを伝える時のポイント
続いて、自己PRを伝える時のポイントについて紹介します。
いくらあなたの強みが素晴らしいものであり、企業に完全に合致しているものであったとしても、うまく伝わらなければ良い評価を得ることはできません。
そこで、以下の3つのポイントを踏まえた上で、企業の採用担当者があなたを迎え入れたいと思うような表現をしましょう。
- 具体例を出す
- 簡潔に伝える
- どのように活かせるかを伝える
具体例を出す
自己PRを伝える際に、単に自分の強みや能力を述べるだけでは、相手に十分な説得力を与えることはできません。
自己PRに説得力を持たせるためには、具体的なエピソードを交えることが重要です。
例えば、自分の強みをリーダーシップだとした場合、そのリーダーシップをどのような状況で発揮したのか、具体的にエピソードを付け加えて話すことで、面接官はその強みが実際にどのように活かされているかをイメージしやすくなります。
また、可能であれば数字やデータを用いることで、より一層具体的で、実績を裏付ける証拠にもなります。
数字が入ることで、達成感や成果が視覚的に伝わり、あなたの自己PRが他の候補者のものよりも際立つことでしょう。
エピソードを通じて、自分がどのような場面でどのように行動したかを具体的に説明し、面接官にあなたの強みを強く印象付けましょう。
簡潔に伝える
自己PRを伝える際は、長すぎる説明や専門用語の多用は避けるべきです。
自己PRは、相手にあなたの強みや実績を端的に伝えるためのものであり、長々と説明すると、伝えたいポイントがぼやけてしまう可能性すらあります。
特に、限られた面接の時間、もしくは文字数が少ないESでは、相手が一度で理解できる簡潔さが求められます。
エピソードを入れることは重要ですが、そのエピソード自体も長々とせず簡潔にまとめ、必要以上に細かく説明しないように注意することが大切です。
また、専門用語や難解な表現を多用してしまうと、かえって面接官が理解しづらくなり、あなたの強みが十分に伝わらないことも多いでしょう。
要点を的確にまとめ、相手にインパクトを与える自己PRを心がけることが大切です。
どのように活かせるかを伝える
自己PRの最も重要なポイントは、自分の強みがどのようにその企業に還元できるかどうかを明確に伝えることです。
企業は単なる自己アピールを求めるのではなく、その強みが具体的にどのように自社の成長や成功に役立つかを知りたいと考えています。
面接官にとって、自己PRはあなたが自分のスキルや強みをどう会社に活かして貢献してくれるかを見極める手段です。
したがって、自己PRを行う際には、強みを示すエピソードや実績だけでなく、その強みが企業のどのような部分で役立つのかを具体的に説明することが必要です。
例えば、リーダーシップが強みであれば「チームの士気を高め、プロジェクトを円滑に進める」などといった形で、企業にどのように貢献できるかを示すことが求められます。
【自己PRがない】自己PRを100%伝えるための最強構成
以下では自己PRの基本構成についてご紹介します。
内容が十分でも、表現によっては相手にうまく伝わらないということがあります。
そこで重要なのが構成なのです。
以下で効果的にアピールする際の構成を確認しましょう。
- 結論:私は〇〇です(アピールポイント)
- 理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
- 結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私は〇〇です(アピールポイント)
自己PRは「自分の強みは何か」から書き出しましょう。
自己PRの結論となある「自分の強みは何か」を伝えることで、読み手に話の軸を示すことができます。
話の軸を最初に示すことで、相手が理解しやすいアピール文にすることができるのです。
このように、最初に一言結論を述べることで、相手の興味を誘い、それ以降のアピール文を読んでもらえることにつながります。
理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
結論を簡潔に述べたら、それが自分のアピールポイントだと思う理由を伝えましょう。
人によくそう言われるからとか、なんとなくそう思ったではなく、「〇〇という経験で〇〇ということがあったから」と、具体性のある理由づけをすることがポイントになります。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
結論、理由を簡潔に伝えたら、それを裏付ける根拠となるエピソードを紹介します。
あなたが強みを発揮したエピソードの詳細を話しましょう。
エピソードは「問題」「行動」「結果」の順で伝えることでわかりやすく、簡潔に伝えることができます。
以下で確認しましょう。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードの概要を伝えたら、直面した問題についてわかりやすく説明します。
選考者が初めて接する話にイメージを持ちやすいよう、状況がすぐに理解できるように、簡潔かつわかりやすく伝えてください。
行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
その問題に対して、あなたがとった行動を伝えます。
その行動に出たことが、あなたのアピールポイントに依拠したものであることが必要です。
なかには最初にアピールしたポイントと、問題解決のための行動の内容がまったく無関係になったり、ズレが生じたりしてしまう方がいるので、話が一貫しているか、よく確認をしましょう。
結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
生じていた問題を解決するために行動に出たところで終わるのではなく、その結果、どうなったのか、成果につながったところまで、しっかりアピールしてください。
問題が生じていた時点と、成果を出したときのビフォーアフターがわかりやすいように、改善した数値など客観的な指標が出せると、より説得力が増します。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後は、自己PRの締めとしての結論を述べます。
エピソードの結果を伝えるだけで終わってしまわないように気をつけましょう。
エピソードから得た学びや経験を活かして、企業にどう貢献するか、活躍できるのかを伝えましょう。
この際、より具体的に伝えるために企業研究の内容と絡ませるとよいでしょう。

企業にどう貢献するかを伝えて面接官にイメージさせることができれば、あなたの活躍している姿を想像することができて好印象を与えることができます!
【自己PRがない】よくあるエピソードと例文7選
自己PRによく用いられるエピソードから、自己PRに使える例を考えていきましょう。
その際、企業が自己PRに求めているのは能力の他にも、過去の経験や企業とのマッチ度も重視することを考慮する必要があります。
大会に優勝したり表彰されたりした華々しい経験は印象に残りますが、それが直接業務につながるとは限らないです。
普段から行うことからでも良いので、自分の価値観や人柄が現れた出来事を探すようにしましょう。
アルバイト
私はコミュニケーション能力に優れた人材です。
なぜならば、大学時代にカフェでのアルバイトを通じて、多様なお客様と効果的に対応する経験を積んだことがあるからです。
私は大学のカフェで、接客業務を担当していました。
そこで、お客様のニーズを正確に把握し、迅速かつ丁寧に対応することが求められました。
特に、忙しい時間帯には、限られた時間内での効率的なオペレーションが必要で、その中で顧客満足度を高めるために心掛けていました。
その結果、接客の品質を向上させ、リピーターのお客様を増やすことに成功しました。
その経験を活かして貴社では、顧客とのコミュニケーションを円滑に行い、サービスの質を向上させることで貴社の成長に貢献していきたいと考えております。
アルバイト先での経験から強みを見出すことは非常に有効です。
実際、アルバイトは商品やサービスを提供する実務経験として、職業体験に非常に近いと言えます。
アルバイトの経験から得られる顧客対応やコミュニケーション力などの強みは多くの企業から評価されます。
また、売上向上や後輩の教育などの経験からも様々なことをアピールできるでしょう。
アルバイトであっても、ひとりの従業員としての役割を責任感をもって果たしていた経験は、企業にとって評価される要素です。
どのようにして自分の仕事に取り組んでいたのかを振り返り、自己PRに生かしてみてください。
- コミュニケーション力
- 接客力
- 責任感
- リーダーシップ
- 説明力
- 分析力
以下の記事も参考にしてみて下さい。
サークル・部活動
私はチームでの協力に優れた人材です。
なぜならば、大学のサッカー部でキャプテンを務め、チームの団結力を高めるために尽力した経験があるからです。
私は大学のサッカー部で、部員をまとめるキャプテンとして活動していました。
その中で、練習の進行や試合の戦略策定だけでなく、部員一人ひとりの意見を尊重し、チームの士気を高めることに努めました。
その結果、部全体のパフォーマンスが向上し、地区大会での優勝を果たすことができました。
その経験を活かして貴社では、チームの協力を促進し、目標達成に向けた積極的な取り組みで貢献していきたいと考えております。
サークルや部活動の経験からも自分の強みを探すことができます。
大会優勝などの華やかな実績を残している必要はありませんので、自分が活動にどう向きあっていたのかを振り返りましょう。
企業が見ているのは、何を考えて行動したかという点です。
例えば、メンバー間の連携の問題解決やイベントの成功のための努力など、日常の活動からも多くの学びを得ることができます。
また、それらの経験を通じて磨かれたリーダーシップや協調性は、企業から高く評価される強みです。
サークルや部活動での日々の活動を振り返り、どのような役割を担当していたのかや特に頑張っていたことを明確にしましょう。
- 継続力
- リーダーシップ
- 臨機応変な対応力
- 粘り強さ
- 協調性
- 向上心
以下の記事も参考にしてみて下さい。
ゼミ
私は継続的な改善に努める人材です。
なぜならば、毎日のジョギングを通じて、目標設定と達成のプロセスを日々実践してきたからです。
私は毎朝、ジョギングを習慣にしており、健康管理だけでなく、目標に向かって少しずつ進歩することの重要性を実感しています。
この習慣を通じて、持続的な努力や計画的な行動の大切さを学びました。
その経験を活かして貴社では、プロジェクトや業務の改善に向けた継続的な取り組みを行い、貴社の目標達成に向けて効果的に貢献していきたいと考えております。
自己PRのエピソードとして、ゼミなどの学業に関する題材も有効です。
ただし、専門的な知識が必要な内容だと、採用担当者が正しく理解できない可能性があるため、専門用語などはなるべく使わずアピールすることがポイントです。
ゼミの研究過程で自分の強みをどのように生かし貢献したかや成長したかを振り返り、アピールできる強みはないか振り返りましょう。
例えば、研究テーマをまとめるには、情報の収集や分析、論理的思考などの強みを生かせます。
そして、研究の過程では新たな課題やトラブルに直面することもあり、対応には問題解決能力が必要です。
研究を遂行するには、継続的な取り組みと努力ができる強みが必要です。
これらの強みは、実際のビジネスの現場でも役立ちますので、しっかりとアピールできます。
- 情報収集力
- 論理的思考
- 分析力
- 問題解決力
- 継続力
- 粘り強さ
以下の記事も参考にしてみて下さい。
趣味
私はクリエイティブな思考力に優れた人材です。
なぜならば、趣味での写真撮影を通じて、視覚的な表現力と細部へのこだわりを培ってきたからです。
私は趣味で風景写真を撮影しており、特に光の使い方や構図にこだわりながら作品を創り上げています。
作品は地域のコンテストで入賞するなど、高く評価されています。
この経験を通じて、視覚的な要素を効果的に活用する力を身につけました。
その経験を活かして貴社では、クリエイティブなプロジェクトやマーケティング活動において、新たな視点やアイデアを提供し、貴社のブランディングに貢献していきたいと考えております。
アルバイトやサークル、部活動も自己PRにできるエピソードが見つからないという人は、趣味から考えてみてもいいでしょう。
自ら主体的に取り組み、実現したい目標や価値観があったはずです。
例えば、オンラインゲームでランキングに載ったことや読書に没頭して月15冊を読んだなどもエピソードになります。
大事なのはなぜそれをやろうと思ったのか、結果を出すためにどのような努力や工夫をしたのかということです。
それらを伝えることで、主体性や実行力、継続力といった強みがアピールできます。
- 主体性
- 継続力
- 実行力
- 向上心
- 試行錯誤しやり切る力
以下の記事も参考にしてみて下さい。
習慣
私は分析力と問題解決能力に自信があります。
私は継続的な改善に努める人材です。
なぜならば、毎日のジョギングを通じて、目標設定と達成のプロセスを日々実践してきたからです。
私は毎朝、ジョギングを習慣にしており、健康管理だけでなく、目標に向かって少しずつ進歩することの重要性を実感しています。この習慣を通じて、持続的な努力や計画的な行動の大切さを学びました。
その経験を活かして貴社では、プロジェクトや業務の改善に向けた継続的な取り組みを行い、貴社の目標達成に向けて効果的に貢献していきたいと考えております。
日々の習慣から強みを考えることもできます。
例えば虫歯にならないように歯磨きを徹底した、一人暮らしで節約をした、家事と学業を両立した、日記を書いて自己理解を深めたなどが挙げられます。
自己PRで重要なのは、あなたが何を意識し、どう行動に移したのかです。
より効果的に行うために情報収集をしたり、時間の使い方を工夫したりした経験からは様々な強みを見出すことができます。
どうしても思いつかない場合は日々の習慣に目を向けてみましょう。
- 主体性
- 継続力
- 工夫する力
- 情報収集力
人間関係
私の強みは人間関係を円滑に築く能力です。
私は初対面の相手でも自然と打ち解け、信頼関係を構築することを得意としています。
例えば、大学のグループワークにおいては、10人以上とメンバーが多かったこともあり、それぞれの意見が対立してしまい、なかなか議論が進みませんでした。
しかし、一人ひとりの意見をしっかりと聞き、双方の意見をうまく調整して合意点を見つけることができました。
このアプローチにより、メンバー全員が協力してプロジェクトを進行することができ、高い評価を受けることもできました。
このような経験を通じて、多様性を重視し、他者との協力を推進することが自分の強みであると確信しています。
この人間関係構築能力を活かして、社内外の様々な人々との関係を深め、より良いチームワークを生み出すことで、貴社のプロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
こちらの例文は、まず最初に自分の強みを強調していることは当然として、どのような場面で人間関係を円滑に築く能力を発揮したのかを分かりやすく説明できています。
ただ「グループワークでメンバーの意見をまとめた」というだけではありきたりすぎますが「10人以上」というメンバーの多さを一言で付け加えることで、その規模の大きさを説明できます。
また、ただ意見をまとめただけでなく「高い評価を受けることができた」という客観的な情報を盛り込むことで、人間関係を築く能力が、ただ自分で思っているだけのものではないと説明できるのです。
そして、最後にどのように企業に人間関係構築力を活かすのかについても述べているため、入社後の活躍も期待しやすい例文と言えます。
大学受験
私の強みは粘り強さと目標達成に向けた努力です。
大学受験の際、第1志望に合格するために、部活動を引退した8月から毎日12時間以上勉強時間を確保し、重点科目を徹底的に学習しました。
特に数学は、恥ずかしながら中学レベルの内容もほぼ理解できませんでしたが、何度も参考書を読み返し、分からない問題は登校時に先生に質問することで解決することができました。
模試の成績も思うように伸びない時期がありましたが、模試の採点結果を確認した上で、苦手分野を徹底的に復習することで、最後の模試で偏差値を獲得でき、本番でも余裕を持って合格することができました。
今度はこの粘り強さを活かし、難しい課題やプロジェクトでも積極的に貢献し、解決策を見つけ出す姿勢で貴社に貢献したいと考えています。
こちらも、大学受験という多くの方が経験したことのある題材であるため、書きやすい自己PRの1つであると言えるでしょう。
ただ「苦手分野を徹底的に復習した」だけだと他の学生と差別化を図れませんが、あえてどのような科目がどのくらい苦手だったのかを分かりやすく説明することで、いかに努力をしたのかが伝わりやすくなっています。
また、問題解決のために自分1人で解決しようとするだけでなく「わからない部分は先生に聞いた」という文章が盛り込まれているため、1人で抱え込まず、適宜周囲に助けを求めることができる人物であるというアピールも可能です。
そして、最後はその粘り強さが入社後どのように活かせるものであるのかについての説明もされているため、入社後の活躍も期待できるでしょう。
【自己PRがない】強み別の例文8選
自己PRや志望動機など、これまで書いたことがない人からすると、いきなり「さあ、書いてください」と言われても非常に難しいものです。
そこでおすすめなのは、複数の強みの例や例文ポイントを参考にしてから書いてみることです。
どのような構成で書かれていることが多いのか、どのような点が強調されているのかなどを理解した上で作成すれば、質の高い自己PRが出来上がるでしょう。
以下の記事では、自分の強みを魅力的に伝える方法を59個と豊富に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、数多くある強みの中から8個を抜粋して例文とともに紹介します。
- 努力家
- 継続力
- 向上心
- リーダーシップ
- 行動力
- 主体性
- 論理的思考力
- 柔軟性
努力家
私の強みは、結果が出るまで諦めずに努力し続ける姿勢です。
吹奏楽部に所属していましたが、元々肺活量が少なく、力強い演奏ができずにいました。
これでは大会のメンバーにも選ばれないと思い、毎朝ランニングをしたり腹筋を鍛えるトレーニングをしたりして、部活での練習以外にも追い込みました。
休日は河川敷に行って、一人で何時間も練習しました。
そうしたトレーニングを続けた結果、自分でも納得のいく演奏ができるようになり、無事に大会メンバーにも入って賞をいただくことができたのです。
自分に負けることなく努力する力を、御社の接客販売でも活かしたいです。
努力家であることは自己PRにおいても有効なアピールポイントです。
入社後に困難なことがあってもあきらめずに取り組める心の強さがある人間だと評価されます。
他にも、努力家であることは以下のようなアピールにつながります。
- 環境づくりがうまい
- 失敗から学ぶ
- 集中力が高い
- 競争心が高い
継続力
私は継続力があることを自負しています。
陸上部に入っておりましたが、なかなか思うようなパフォーマンスができずにいました。
部活での練習だけでは強くなれないと思い、毎朝家の前の神社の階段50段をダッシュすることに決めたのです。
インフルエンザで寝込んだ時以外は、毎日欠かさず50段ダッシュを行いました。
継続したおかげで走力も付きメンタルも強くなり、レースにも活かせることができて優勝できたのです。
御社に入社してからも、目標達成のために何が必要であるかを考えて継続していきます。
継続力からは、困難があっても最後まで仕事を投げ出さずに取り組む責任感などもアピールできます。
仕事においても活きる魅力的なアピールポイントだといえるでしょう。
継続力をアピールする際のポイントについては以下の記事にまとめておりますので、そちらもぜひ参考にしてください。
向上心
常に上の目標を持ち前進するのが、私の長所です。
近所に新しくオープンした飲食店でアルバイトをしていましたが、やや不便な場所のため、初めは集客が大変でした。
私はアルバイトの身でしたが、もっと客を増やして売上を上げたいと思い、店長にビラまきなどの提案をしたのです。
ビラのデザインも私が考えました。
走り回ってあちこちにポスティングをした結果、ビラの反響がありだんだんと客が増えてきました。
私の向上心を店長も褒めてくださいました。
仕事においても、現状より上を目指して向上していきたいです。
向上心のある人は、入社後も目標をもって仕事に取り組める人材であると評価されます。
エピソードを伝える際には、向上心の結果どういった行動をし、どういった成果につながったのか具体的に伝えるようにしましょう。
入社後にどうなりたいのか、というような現状の目標を伝えられると、より魅力的な自己PRになります。
リーダーシップ
私は縁の下の力持ち的なリーダーシップを取ることができます。
吹奏楽部では副部長を務めていました。
副部長というのは、部長補佐でもあり部長ほど目立つ存在ではないものの、部員からは慕ってもらっていました。
常に周りを見て、臨機対応にフォローする力もあると思います。
部長がきつく言い過ぎた時などは、すぐにフォローしていました。
御社のチーム営業でも、縁の下の力持ちとして控えめながらもみんなをまとめることができると思います。
リーダーシップをアピールする際には、その内容をしっかりと伝える必要があります。
リーダーシップとはとても広義な言葉で、多くの種類があります。
一般的に、リーダーには以下のような種類があります。
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 責任感
- 論理的思考力
- 行動力
- 計画力
- 決断力
行動力
私はポジティブシンキングで行動できる人間だと自負しております。
バスケットボール部に所属しておりましたが、我が校の部員は私も含めみんな背が低いのです。
試合で背の高い相手校とあたると、それだけで威圧を感じて気持ち的に負けてしまいがちでした。
トーナメント戦でも負けが続いてみんなが落ち込んでいる中で、私は自らの行動力と明るさで場の雰囲気を変えました。
くよくよしていても仕方がない、背が低い分練習すればいいとみんなを励まし、トレーニングを強化したのです。
トレーニング方法も立て直し、楽しんでできるように旅行を兼ねた合宿も計画しました。
部員みんな面白がって練習も熱が入り、その結果どんどん強いチームになれました。
こうした持ち前の行動力は、御社の営業職でも必ず活かせると思います。
行動力のある人は、入社後も意欲的に仕事に取り組む人材であると判断されます。
その一方で、計画性のなさなどがマイナスイメージになる可能性もあります。
自己PR作成の際には、どんな目標のためにどういった計画を立てて行動を起こしたのかなど、具体的に伝えるようにしましょう。
主体性
私は主体性が豊富な人間であることを自負しています。
学生時代にアルバイトをしていた時、アルバイト先の店舗の売り上げが下がっているのを問題に感じ、理由がお店の清潔感のなさにあるのではと考えました。
そこで、業務の合間に積極的にお店の清掃活動をすることで清潔度を上げ、客足を取り戻そうとしました。
その結果、そのお店は客足を取り戻し、現在も売り上げは順調です。
社会人になってもこの主体性を活かし、ビジネスの問題点を自発的に見つけ、問題解決のために積極的に行動しようと考えています。
主体性がある人は、目的意識をもって自分で行動できる人材であると評価されます。
入社後はどんな目標をもって行動していくのか、といったビジョンがあれば併せて伝えるとより魅力的です。
また、アピールの際には独りよがりな印象を与えないように注意しましょう。
論理的思考力
私の強みは論理的思力にあります。
私が学生時代に所属していたゼミでは、定期的に討論大会が開かれていました。
上手く討論の内容が組み立てられずシミュレーションに困った際は、思い当たる原因を全て書き出し解決方法を調査・実行した結果、討論大会では私が所属したチームは常勝軍団となりました。
仕事においても課題を発見し、原因と解決方法を調査・実行する能力を活かしていきたいと考えています。
論理的思考力をアピールするのであれば、それを客観的に示すエピソードを伝えることが重要です。
思考力などの自己PRは、主観的な主張になりがちです。
しっかりと客観的に見ても論理的思考力が伝わるようなエピソードを選ぶようにしましょう。
ゼミや大学での研究活動などは良い例です。
柔軟性
私の強みは既存の考え方や価値観に囚われない柔軟性です。
私は学生時代、学園祭のポスターのデザインを担当していました。
ポスターのデザインをしていた頃はその年の流行や学園祭のコンセプトに合わせてデザインを柔軟に変化させており、その結果、毎年来場者数の記録を更新することができました。
この能力を私は仕事にもできるだけ活かし、常に流行の最先端に合わせた行動を実施していきたいと思います。
柔軟性は、仕事においても臨機応変に対応できる人材であると評価されます。
そのため、顧客対応など、状況に応じて対応する力が求められる職種において重宝されます。
一方で、自分の意思が薄いように伝わってしまう可能性もあるため、自分がどう考えて行動したのかなど、自身の意見をしっかり主張しましょう。
【自己PRがない】どうしても自己PRが思い浮かばないときの対処法
今まで何年も生きてきて、一度も頑張った経験がない、何もアピールするものがないという人がいるはずありません。
もしも本気でそう思っているとしても、自分で気づけていないあなたの良さが必ずあります。
自分1人では強みが見つからない、強みはあるけど就活という場で話していいものなのかわからない、というような悩みを抱えているのなら、就活エージェントに頼るというのも一つの手段です。

就活エージェントとは、エージェントと呼ばれる就活のプロのこと!
就活生は無料で利用することができ、面談を通してあなたの長所やエピソードを見つけ出してくれます。
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【自己PRがない】まとめ
企業が新卒に求めているのは「熱意」「人柄」「今後の可能性」の3つです。
それが伝わるような自己PRであれば、どんな内容でもいいでしょう。
誇張したり、話を膨らせたりして自分を大きく見せる必要はありません。
等身大のあなたの良さを自己PRに盛り込みましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
より効果的な書き出しにするには、強みを言い換えたり、オリジナリティのある表現に言い換えることが効果的です。
自己PRでは結論から述べるということを押さえておきましょう。