「自分の強みがわからないから自己PRがかけない!」「こんな強みじゃ評価されないだろうな」
このような悩みを持つ就活生はとても多いです。
自己PRがないと感じている人は「輝かしい実績が必要だと思い込んでいる」、「自己PRの基準を過度に高く設定している」といったことが要因としてあります。
本記事では、自己PRが書けない方に向けて、自己PRの作成のポイントを解説します。
- 自己PRが必要な理由
- 企業が知りたい新卒者の自己PRのポイント
- 自己PRが見つからない理由
- 自己PRを見つけるコツ
▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼
「自己PR」で求められるのはあなたの良さ
大きな実績や自慢できる功績がないと、自己PRとして使えないと思ってしまいがちですが、実はそんなことはありません。
企業は自己PRを通して、あなたの人柄や入社後の活躍ビジョンを知りたがっています。
そのため、実績よりも人柄や、その人柄を活かして入社後にどう企業に貢献するのかを伝えることが重要です。
まずは、あなたの自己PRが見つからない理由を明確にすることで、あなたなりの自己PRを探しましょう。
企業が自己PRを聞く理由
就活において重要なポイントの1つとして、企業が自己PRを聞く理由を把握しておくことが挙げられます。
なぜならば、企業の意図に沿って回答を用意できれば良い印象を与えられる可能性が高いからです。
ぜひ、企業側の意図を理解しましょう。
また、自己PRには特別で卓越した経験を述べなければならないと思っている人が多いですが、重要なのは自分の強みと企業の求める人物像がマッチしていることです。
そのため、そこまで神経質になる必要はありません。
自社にマッチしているか
企業が自己PRを求める理由の1つに、自社の求める人物像に就活生が合致しているかどうかを見極めることがあります。
どの企業にも独自の価値観や目指す方向性があり、その中で求める人物は異なるものです。
自己PRを通じて、応募者が持つ強みや経験が企業の理念や方針にどれだけフィットするかを確認している企業が多いでしょう。
どれだけ優れた経験やスキルがあったとしても、それが企業の事業内容や文化と関連していない場合、その価値は大幅に減少してしまいます。
企業は自己PRを通じて、応募者が自社の一員として活躍できるか、または自社のチームやプロジェクトにどのように貢献できるかを見極めています。
特に、企業が掲げる目標に対してどのように自分のスキルや経験を活かせるかを具体的に示す就活生に対しては、良い印象を抱く担当者が多いでしょう。
自己PRの内容は単なる自己評価ではなく、企業の求める方向性との整合性を強調することが重要です。
貢献できる人材かどうか
企業は、応募者がどの程度自社に貢献できるかを確認したいとも考えています。
企業は自己PRを通じて、どのような取り組みをしたか、どのような考えを持って課題解決に取り組んでいるかを確認しています。
どのような経験をして、どのような行動をとり、そしてそこから何を学んだのかを知ることで、リーダーシップや問題解決、コミュニケーションスキルといった企業が重視するスキルがあるかを確認しているのです。
また、その人材が将来的にどの役割を果たすのかをイメージすることも、貢献できる人材かどうかを判断する上での材料の1つです。
自己PRにおいては、自分の経験が企業のニーズや課題解決にどのように活かせるのかを具体的に描くことで、さらに強い印象を与えることができます。
自己分析ができているかどうか
自己PRを通じて、応募者が自己分析をしっかりしているかどうかを確認している企業も多いです。
自己PRを作成するためには、自分の強みや弱み、過去の経験から学んだことなどをしっかりと把握していなければなりません。
自己分析が十分にできていないと、自己PRもありきたりなものになり、説得力を欠いてしまいます。
企業は自己PRの内容として、応募者が自分のことをどれだけ理解しているか、どのように企業に関連付けることができるのかを確認しています。
自分の経験を振り返り、どのような状況でどのような行動をとったのか、それがどのような成果につながったのかを明確に伝えられるかが重要です。
これにより、応募者が自分の経験をどれだけ深く振り返り、そこから何を学んだか、そしてその学びをどのように活かすつもりなのかを企業が判断できるのです。
自己PRがないと感じる7つの原因
あなたが自己PRがないと考える原因は何でしょうか。
以下で原因とその対処法を確認しましょう。
これからご紹介する理由に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
- 自分の強みを理解していない
- 優れた経験や実績がない
- ほかのエピソードとかぶってしまう
- 自己PRするほどのことが何も無いと思っている
- 自己PRの書き方がわからない
自分の強みを理解していない
自己PRがうまく書けないという方は、自身の強みを把握できていないケースも少なくありません。
そういった方に共通しているのが、自己分析の不足です。
自己分析はあなたの過去・現在・未来を深ぼることで、自己理解を深める作業です。
自己分析が十分でないと自分がアピールすべきことはもちろん、自分がどうしたいのをしっかり理解できないまま就活を進めてしまうことになります。
そのため、就活を進めるにあたり自己分析をしっかりと行えていないという人は今一度自己分析をしてみましょう。
自己分析において、自分を過小評価したり謙遜する必要はありません。
またほかの人と比べる必要もありません。
あなたの中で優れているポイントは何か、強みは何かを整理しましょう。
また、第三者に自身の印象についてたずねる他己分析も、自身を客観視するためには大切な手法です。
優れた経験や実績がない
「優れた経験や実績がないから自己PRができない」という人も多いのではないのでしょうか。
しかし、自己PRではそのような経験は必須ではありません。
企業はあなたの過去経験に再現性があるかをか確認しています。
つまり、学生時代に成果を残しても、入社後に同じように成果を残せるというポテンシャルを示せなければ、華々しい成果をアピールしても意味がないのです。
以上から、自己PRで華々しい実績は必須ではありません。
自己PRは自身の人柄や未来の可能性を伝えるものであると理解し、そのアピールのために役立つエピソードや経験がないか振り返ってみましょう。
企業の求める人物像によっては優勝経験よりも、失敗や挫折の経験のほうが自己PRとしてふさわしいケースもあります。
エピソードがかぶってしまう
ガクチカなどの設問と自己PRでアピールしたいエピソードが被ってしまい、自己PRが書けないという人もいるのではないでしょうか。
実は、エピソードのかぶりを気にする必要はありません。
ただし、アピールするポイントを変えることが大切です。
自己PRするほどのことが何も無いと思っている
自分には自己PRするほどの実績も能力もないと思いこみ、自己PRが作成できないという人もいるのではないでしょうか。
前述したように自己PRでは人柄や仕事に対しての姿勢を知るために聞いています。
従って、あなたの人柄や考え、入社後のポテンシャルを示すことができるエピソードであれば自己PRになるのです。
例えば趣味や日々の習慣などのエピソードを深ぼりすることで強みが見えてくるということもあるでしょう。
木下恵利
自分の趣味を当たり前に継続していることも俯瞰的に見るとアピールできるかも!?
さらに自分の強みやほかに話しているエピソードと一貫性があるとさらに好印象!
自己PRの書き方がわからない
自己PRに書くべきことがわからず、自己PRができないという人もいるのではないでしょうか。
自己PRでは大まかに「自分の強み」「自分の強みの根拠となるエピソード」「強みを入社後に生かしてとどう活躍するか」の3つが含めるべき内容となります。
ESでもその後の面接においても、簡潔かつ具体的に自分の強みをアピールする必要があります。
自分がアピールしたい部分を絞り、アピールすることが重要です。
本記事の後半では、より詳しい内容や構成についても触れているのでぜひ参考にしてくださいね。
他人と比べてしまっている
他人と比べすぎてしまっている人も、自己PRがないと感じてしまうことが多いです。
自分の経験やスキルが他の人に比べて劣っているのではないかと不安に感じたり、自分が特別な成果を上げていないと感じたりすると、自己PRを作る際も自信を失ってしまいます。
特に、周囲の評価やSNSでの成功事例などを見すぎてしまうと、自分にアピールするポイントがないと感じてしまう人が多いです。
しかし、企業が重視しているのは「他人より圧倒的に優れた何かを持っていること」ではなく「自社にマッチし、貢献できるかどうか」という点です。
自分の強みや経験が企業の求める人物や価値観と合致していることを強調できれば十分と言えるでしょう。
他人と比べるのではなく、自分の経験や成長過程を深掘りし、そこから得た学びや成長を具体的に伝えることが自己PRにおいて求められる重要なポイントです。
自分自身の価値を正確に理解し、企業が求める方向性とどのようにリンクするかを考えることが、自己PRを作る際の鍵と言えます。
数字に捉われている
自己PRを作る際、数字が入ると説得力が増すのは当然ですが、数字に固執してしまうと自己PRが作れないことが多いです。
データがあれば客観的に自分の成果を示すことができるため、非常に有効です。
しかし「数字がなければ自己PRが成り立たない」というわけではありません。
数字に頼るのではなく、エピソードの中でどのような行動を取ったか、その結果どのような変化や成長があったのかを詳しく描くことで、説得力を持たせることが可能です。
例えば、チームワークやコミュニケーション能力といったスキルは数値化しにくいですが、具体的なエピソードでその価値を伝えられます。
数字がなくとも自分の経験を深く掘り下げ、その中から得た学びや気づきを企業にどのように活かせるか具体的に示すことで、自己PRの内容を充実させることは十分に可能です。
自己PRがない時の対処法
この記事を開いてくれている方の多くは、自己PRがないと悩んでいることでしょう。
そこで、ここからは自己PRがない時の具体的な対処法について紹介します。
以下の3つにしっかりと取り組むことができれば、かなりの確率で自己PRが見つかる、もしくは作り上げられるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
結果に自信がないなら学びを伝える
これまでの経験を振り返ってみても、目立った成功体験がないと感じる場合、結果よりも過程や学びに焦点を当ててみてください。
就職活動において企業が求めるのは、必ずしも成功したという結果だけではなく、過程での努力やそこで得た学びも評価対象です。
例えば、目標に到達しなかったプロジェクトでも、どのような課題に直面して、それをどう解決しようとしたのか、何を学び、それを次にどう活かそうとしたのかが重要です。
企業はこれから入社する人材の成長の可能性に期待しています。
特に、逆境に立ち向かう姿勢や自分の弱さを認識して、それを克服しようとする姿勢は大きなアピールポイントとなります。
自己分析で納得できる結果が得られなくとも、そのプロセスで学んだことや自己成長の一環としての気づきを、自己PRの核として表現することを推奨します。
強みに自信がないならOBOG訪問をする
強みに自信がないならば、OBOG訪問をして現場のリアルな声を聞くことが効果的です。
インターネットや企業の公式サイトでは得られない情報や、その企業や業界で活躍している人がどのようなスキルや価値観を持っているのかを直接知る機会は、自己PRの材料を探す上で非常に有効です。
特に、自分自身の強みや適性がはっきりしないと感じている場合、業界で働く先輩たちから具体的なエピソードや成功体験談を聞くことで、自分自身の強みや、それを活かす道が見えてくることもあります。
また、OBOGとの交流を通じて、新たな視点や自分の意外な長所に気づくこともあるでしょう。
その発見を自己PRに取り入れることで、より説得力のあるアピールが可能になります。
何も言えることがないなら今から取り組もう
自己PRの題材がいくら探しても見つからず、これまでの経験に全く満足できていない、何も言えることがないと感じる場合は、今からでも取り組めるアクションを見つけることが重要です。
インターンシップやボランティア活動など、具体的な行動に出ることで、少しずつ経験やエピソードを積み上げることが可能です。
企業は過去の成果だけでなく、現在進行形での成長意欲やチャレンジ精神も評価します。
何もアピールする材料がないと感じているならば、まずは自分が興味を持つ分野での活動を始めてみましょう。
その過程での学びや発見、そしてそれを通して自分自身がどのように成長したかを伝えることができれば、自己PRの内容に自信を持てるはずです。
行動することにより新たなエピソードが生まれ、それが自己PRにおける強力な武器となることも多いです。
今からでも遅くはないため、ぜひ取り組んでみてください。
自己PRがないと感じている人が簡単に見つける方法
自分の強みを理解できていない人や、自己PRできるようなことがないという人はより深く自己分析を行ってみましょう。
また、ほかの設問とエピソードがかぶってしまっているという人も、もう一度自己分析をすることでより魅力的なエピソードが見つかるかもしれません。
自己分析を行うにはさまざまな方法がありますが、以下では簡単に見つける方法を4つ紹介します。
- モチベーショングラフ
- マインドマップ
- 自分史
- 診断ツール
- 就活のプロに相談する
1.モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、自分の人生を振り返り、自分がどんな時に幸福を感じるのか、どんな時にツライと感じるのかを可視化したものです。
モチベーショングラフを俯瞰することで、うまくいった経験や挫折経験などを見出すことができます。
そのエピソードを深ぼることであなたのアピールポイントが見えてくることでしょう。
モチベーショングラフの作り方は以下の記事で紹介しています。
2.マインドマップ
マインドマップとは、中心にメインテーマを書き、そのメインテーマから枝をはやすように様々な観点から深堀していくという手法です。
マインドマップを使用して自己分析をすることで、発想を広げながら、自分の考えを整理することができます。
マインドマップを作成する手順は以下の通りです。
- 中心にメインテーマである「自分」と書く
- ひとつ目のサブキーワードに、得意なことや苦手なこと、大学での経験などを書く
- サブキーワードの説明や内容を書き込み、深掘りする
- 様々なテーマでサブキーワードを設定し、同様に深堀する
3.自分史
自分史は、幼少期から大学時代まで年代別に区切り、出来事とそのときの感情を整理し明確にすることで、感情の傾向から価値観や強みなどが分かるというものです。
自分史を書くことで自分自身の価値観や行動パターンが見え、自分のアピールポイントがわかるようになります。
自分への理解を深められると迷いがなくなり、面接官や採用担当者に自信を持って自分自身をアピールすることができます。
自分史の詳しいやり方は、こちらの記事を参照ください。
4.診断ツール
診断ツールとは用意されている設問に答えていき、その結果から自分を振り返るという自己分析の方法です。
診断ツールを使用することで、効率的に自己分析を進められ、自分でも気づかなかった自身の一面に気づくことができます。
診断ツールは、就活情報サイトが提供しているものが多く、オリジナルのサイトを使用するものや普段使い慣れているLINEを活用したものなどがあります。
簡単な質問に答えることで、自分でも言語化が難しかった特性や思考が明確になるというメリットがあります。
自己分析は繰り返そう
就活の基本は自己分析を繰り返すことです。
自己分析を繰り返すことで、過去経験から自分の強みがわかります。
その強みを深ぼり、自己PRで説得力のあるアピールをすることがポイントになります。
今まで継続して行ってきたことやこれから行おうと考えているものを深ぼり、自己理解を深めましょう。
就活のプロに相談する
自己PRがどうしても見つからない時は、就活のプロに相談することをおすすめします。
大学のキャリアセンターでは、様々な就活に関するデータが得られるだけでなく、担当者がESの添削をしてくれたり、面接の相手役になってくれたりします。
そして最もおすすめなのは、就活エージェントです。
就活エージェントは、文字通り就活生を内定させることを生業としているため、最も就活に関する知識やスキルが豊富な人々です。
ジョブコミットは、完全無料で利用でき、あなたの自己分析のサポートを行い、自己PRを見つけるための手助けができます。
また、グループディスカッションの練習や、ES、一次面接不要の選考への案内などもできるため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
自己PRがない人が見つけるためのコツ7選
良質な自己PRを見つける際は、特定の一つのやり方や視点に固執せず、様々な方法を試してみるのが良いです。
自己PRを見つけるコツには、以下の5つの方法が挙げられます。
- 友人から意見を聞く
- 企業が求める人物像から自己PRを考える
- 小さな習慣でも何か続けたことはないか分析する
- 弱みから自己PRに使えるエピソードを考える
- 普段どのように物事を考えるタイプか分析する
1.友人から意見を聞く
就活は1人で行うものだと決めつけていませんか?
「自分のことについて一番理解しているのは自分」だというように考えてしまう気持ちはわかりますが、友達は常にあなたのことを客観的に見てきた「あなたの理解者」です。
自分の強みはなんなのか、自己PRの内容で悩んでいる、というように相談すれば自分でも思っていなかった意外な答えが返ってくるかもしれません。
自分1人でいつまでも悩み続けるよりは、一度仲のいい友達に相談してみることをオススメします。
木下恵利
一人で抱え込まないで!
友達の意見を聞くことで客観的な視点も見えてくるよ!
2.企業が求める人物像から自己PRを考える
基本的に企業は求める人物像を説明会や採用HPなどで公開しています。
そうした情報をしっかりと手に入れて、企業の求める人物像に合った自己PRをすると内定を獲得する確率は上がります。
もちろん嘘になってしまっては企業からはマイナスイメージを持たれてしまうので気をつけてください。
ただ、無理に企業の求める人物像に合わせようと本来の自分の良さを無くしてしまうことのないようにしましょう。
自分の強みの一つが企業の求める人物像に合っているなと感じた時にそれをアピールすることをオススメします。
3.小さな習慣でも何か続けたことはないか分析する
仮に小さなことであっても継続して行ったからには、なぜ継続しようと思ったかという動機が根源にあることが多いため、そこから物事に対する考え方を導き出すことができます。
従って、小さなことでも継続してきた何かがあれば、それは自己PRの材料になる可能性があります。
自分が当たり前に継続してきたことも動機や考え方次第によってはアピールすることができます!
一度アピールできそうな要素関係なく継続してきたことをすべて書き出してみましょう。
4.弱みを強みに言い換える
強みと弱みは表裏一体です。
例えば、負けず嫌いという弱みは、粘り強い、向上心があるなどの強みに言い換えられます。
このように、自分の弱みから自己PRに使える強みを見つけうことができます。
どうしても思いつかない問う場合は、あなたの弱みの言い換え表現を探してみるとよいでしょう。
以下の記事では弱みを強みに言い換えた表現を紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
5.普段どのように物事を考えるタイプか分析する
自己PRで使用できる材料は、普段どのように物事を考えるタイプかなど、日常のシーンから見つけることができます。
企業が求めている人物像や企業のビジネスに対する考え方と、自分の物事に対する考え方に共通点があれば、それが自己PRの材料になる可能性があります。
6.企業の求める人物像から考える
まず企業の求める人物像を理解していなければ、自己PRの質も高まりません。
各企業の公式サイトや採用ページには、企業が求める人物像や価値観が記載されていることが多いですが、そこに書かれている情報だけが全てではありません。
特に、職種ごとに求められるスキルや能力は異なり、自分が応募する職種でどのような人材が求められているのか、深く考えましょう。
下記表は、職種別に求められる強みをまとめたものです。
職種 | 強み |
---|---|
営業 | 関係構築能力・柔軟性・行動力 |
マーケティング | 情報収集能力・論理的思考力・継続力 |
事務 | コミュニケーション能力・計画性・柔軟性 |
エンジニア | 論理的思考力・向上心・行動力 |
事務 | コミュニケーション能力・計画性・柔軟性 |
企業が重視するのは、単に高いスキルを持っている人だけでなく、そのスキルをどのように活かして企業に貢献できるかです。
いくら英語が話せて、SNSのフォロワーが1万人以上居て、数検1級を持っていようが、そのスキルが特に必要のない職種の場合、アピールしても意味がありません。
現段階では企業が求めているスキルや特性が自分に当てはまらない場合でも、過去の経験を通じてどのようにそれを補完できるのかを示すことができれば、十分なアピールポイントとなります。
大切なのは企業の求める人物像を「ただ知るだけ」でなく「自分の経験やスキルとどのようにリンクさせるか」を具体的に考えることです。
7.失敗した経験から考える
人は失敗を乗り越えて成長する生き物であるため、失敗した経験からあえて考えてみるのも選択肢の1つです。
失敗した経験について考える際、どうしても短所ばかりが目についてしまうかもしれませんが、今あなたがアピールできる能力は、挫折や失敗の経験を乗り越えて生まれたものかもしれません。
これまでの学生生活において、何につまづき、どのような困難を経験したのか、その後にどのような行動をとったのかを具体的に掘り下げて考えることで、自己PRの核となるストーリーが見えてきます。
失敗から学んだことや、それをどのように活かして次に進んだかを伝えることは、ただ「成功しました」と書いてあるエピソードよりも説得力があります。
また、企業は挑戦や困難を乗り越える力を重視することが多く、失敗から得た教訓をどのように活かしたかを示すことは、粘り強さや問題解決力をアピールする良い機会です。
失敗は決してマイナスではなく、その過程でどのように成長し、今後に活かしていくかを具体的に伝えることで、自己PRの強力な要素となります。
自己PRを伝える時のポイント
続いて、自己PRを伝える時のポイントについて紹介します。
いくらあなたの強みが素晴らしいものであり、企業に完全に合致しているものであったとしても、うまく伝わらなければ良い評価を得ることはできません。
そこで、以下の3つのポイントを踏まえた上で、企業の採用担当者があなたを迎え入れたいと思うような表現をしましょう。
- 具体例を出す
- 簡潔に伝える
- どのように活かせるかを伝える
具体例を出す
自己PRを伝える際に、単に自分の強みや能力を述べるだけでは、相手に十分な説得力を与えることはできません。
自己PRに説得力を持たせるためには、具体的なエピソードを交えることが重要です。
例えば、自分の強みをリーダーシップだとした場合、そのリーダーシップをどのような状況で発揮したのか、具体的にエピソードを付け加えて話すことで、面接官はその強みが実際にどのように活かされているかをイメージしやすくなります。
また、可能であれば数字やデータを用いることで、より一層具体的で、実績を裏付ける証拠にもなります。
数字が入ることで、達成感や成果が視覚的に伝わり、あなたの自己PRが他の候補者のものよりも際立つことでしょう。
エピソードを通じて、自分がどのような場面でどのように行動したかを具体的に説明し、面接官にあなたの強みを強く印象付けましょう。
簡潔に伝える
自己PRを伝える際は、長すぎる説明や専門用語の多用は避けるべきです。
自己PRは、相手にあなたの強みや実績を端的に伝えるためのものであり、長々と説明すると、伝えたいポイントがぼやけてしまう可能性すらあります。
特に、限られた面接の時間、もしくは文字数が少ないESでは、相手が一度で理解できる簡潔さが求められます。
エピソードを入れることは重要ですが、そのエピソード自体も長々とせず簡潔にまとめ、必要以上に細かく説明しないように注意することが大切です。
また、専門用語や難解な表現を多用してしまうと、かえって面接官が理解しづらくなり、あなたの強みが十分に伝わらないことも多いでしょう。
要点を的確にまとめ、相手にインパクトを与える自己PRを心がけることが大切です。
どのように活かせるかを伝える
自己PRの最も重要なポイントは、自分の強みがどのようにその企業に還元できるかどうかを明確に伝えることです。
企業は単なる自己アピールを求めるのではなく、その強みが具体的にどのように自社の成長や成功に役立つかを知りたいと考えています。
面接官にとって、自己PRはあなたが自分のスキルや強みをどう会社に活かして貢献してくれるかを見極める手段です。
したがって、自己PRを行う際には、強みを示すエピソードや実績だけでなく、その強みが企業のどのような部分で役立つのかを具体的に説明することが必要です。
例えば、リーダーシップが強みであれば「チームの士気を高め、プロジェクトを円滑に進める」などといった形で、企業にどのように貢献できるかを示すことが求められます。
自己PRを100%伝えるための最強構成
以下では自己PRの基本構成についてご紹介します。
内容が十分でも、表現によっては相手にうまく伝わらないということがあります。
そこで重要なのが構成なのです。
以下で効果的にアピールする際の構成を確認しましょう。
- 結論:私は〇〇です(アピールポイント)
- 理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
- 結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私は〇〇です(アピールポイント)
自己PRは「自分の強みは何か」から書き出しましょう。
自己PRの結論となある「自分の強みは何か」を伝えることで、読み手に話の軸を示すことができます。
話の軸を最初に示すことで、相手が理解しやすいアピール文にすることができるのです。
このように、最初に一言結論を述べることで、相手の興味を誘い、それ以降のアピール文を読んでもらえることにつながります。
より効果的な書き出しにするには、強みを言い換えたり、オリジナリティのある表現に言い換えることが効果的です。
自己PRでは結論から述べるということを押さえておきましょう。
理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
結論を簡潔に述べたら、それが自分のアピールポイントだと思う理由を伝えましょう。
人によくそう言われるからとか、なんとなくそう思ったではなく、「〇〇という経験で〇〇ということがあったから」と、具体性のある理由づけをすることがポイントになります。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
結論、理由を簡潔に伝えたら、それを裏付ける根拠となるエピソードを紹介します。
あなたが強みを発揮したエピソードの詳細を話しましょう。
エピソードは「問題」「行動」「結果」の順で伝えることでわかりやすく、簡潔に伝えることができます。
以下で確認しましょう。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードの概要を伝えたら、直面した問題についてわかりやすく説明します。
選考者が初めて接する話にイメージを持ちやすいよう、状況がすぐに理解できるように、簡潔かつわかりやすく伝えてください。
行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
その問題に対して、あなたがとった行動を伝えます。
その行動に出たことが、あなたのアピールポイントに依拠したものであることが必要です。
なかには最初にアピールしたポイントと、問題解決のための行動の内容がまったく無関係になったり、ズレが生じたりしてしまう方がいるので、話が一貫しているか、よく確認をしましょう。
結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
生じていた問題を解決するために行動に出たところで終わるのではなく、その結果、どうなったのか、成果につながったところまで、しっかりアピールしてください。
問題が生じていた時点と、成果を出したときのビフォーアフターがわかりやすいように、改善した数値など客観的な指標が出せると、より説得力が増します。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後は、自己PRの締めとしての結論を述べます。
エピソードの結果を伝えるだけで終わってしまわないように気をつけましょう。
エピソードから得た学びや経験を活かして、企業にどう貢献するか、活躍できるのかを伝えましょう。
この際、より具体的に伝えるために企業研究の内容と絡ませるとよいでしょう。
木下恵利
企業にどう貢献するかを伝えて面接官にイメージさせることができれば、あなたの活躍している姿を想像することができて好印象を与えることができます!
自己PRがない人向け!よくあるエピソードと例文
自己PRによく用いられるエピソードから、自己PRに使える例を考えていきましょう。
その際、企業が自己PRに求めているのは能力の他にも、過去の経験や企業とのマッチ度も重視することを考慮する必要があります。
大会に優勝したり表彰されたりした華々しい経験は印象に残りますが、それが直接業務につながるとは限らないです。
普段から行うことからでも良いので、自分の価値観や人柄が現れた出来事を探すようにしましょう。
アルバイト
私はコミュニケーション能力に優れた人材です。
なぜならば、大学時代にカフェでのアルバイトを通じて、多様なお客様と効果的に対応する経験を積んだことがあるからです。
私は大学のカフェで、接客業務を担当していました。
そこで、お客様のニーズを正確に把握し、迅速かつ丁寧に対応することが求められました。
特に、忙しい時間帯には、限られた時間内での効率的なオペレーションが必要で、その中で顧客満足度を高めるために心掛けていました。
その結果、接客の品質を向上させ、リピーターのお客様を増やすことに成功しました。
その経験を活かして貴社では、顧客とのコミュニケーションを円滑に行い、サービスの質を向上させることで貴社の成長に貢献していきたいと考えております。
アルバイト先での経験から強みを見出すことは非常に有効です。
実際、アルバイトは商品やサービスを提供する実務経験として、職業体験に非常に近いと言えます。
アルバイトの経験から得られる顧客対応やコミュニケーション力などの強みは多くの企業から評価されます。
また、売上向上や後輩の教育などの経験からも様々なことをアピールできるでしょう。
アルバイトであっても、ひとりの従業員としての役割を責任感をもって果たしていた経験は、企業にとって評価される要素です。
どのようにして自分の仕事に取り組んでいたのかを振り返り、自己PRに生かしてみてください。
- コミュニケーション力
- 接客力
- 責任感
- リーダーシップ
- 説明力
- 分析力
以下の記事も参考にしてみて下さい。
サークル・部活動
私はチームでの協力に優れた人材です。
なぜならば、大学のサッカー部でキャプテンを務め、チームの団結力を高めるために尽力した経験があるからです。
私は大学のサッカー部で、部員をまとめるキャプテンとして活動していました。
その中で、練習の進行や試合の戦略策定だけでなく、部員一人ひとりの意見を尊重し、チームの士気を高めることに努めました。
その結果、部全体のパフォーマンスが向上し、地区大会での優勝を果たすことができました。
その経験を活かして貴社では、チームの協力を促進し、目標達成に向けた積極的な取り組みで貢献していきたいと考えております。
サークルや部活動の経験からも自分の強みを探すことができます。
大会優勝などの華やかな実績を残している必要はありませんので、自分が活動にどう向きあっていたのかを振り返りましょう。
企業が見ているのは、何を考えて行動したかという点です。
例えば、メンバー間の連携の問題解決やイベントの成功のための努力など、日常の活動からも多くの学びを得ることができます。
また、それらの経験を通じて磨かれたリーダーシップや協調性は、企業から高く評価される強みです。
サークルや部活動での日々の活動を振り返り、どのような役割を担当していたのかや特に頑張っていたことを明確にしましょう。
- 継続力
- リーダーシップ
- 臨機応変な対応力
- 粘り強さ
- 協調性
- 向上心
以下の記事も参考にしてみて下さい。
ゼミ
私は継続的な改善に努める人材です。
なぜならば、毎日のジョギングを通じて、目標設定と達成のプロセスを日々実践してきたからです。
私は毎朝、ジョギングを習慣にしており、健康管理だけでなく、目標に向かって少しずつ進歩することの重要性を実感しています。
この習慣を通じて、持続的な努力や計画的な行動の大切さを学びました。
その経験を活かして貴社では、プロジェクトや業務の改善に向けた継続的な取り組みを行い、貴社の目標達成に向けて効果的に貢献していきたいと考えております。
自己PRのエピソードとして、ゼミなどの学業に関する題材も有効です。
ただし、専門的な知識が必要な内容だと、採用担当者が正しく理解できない可能性があるため、専門用語などはなるべく使わずアピールすることがポイントです。
ゼミの研究過程で自分の強みをどのように生かし貢献したかや成長したかを振り返り、アピールできる強みはないか振り返りましょう。
例えば、研究テーマをまとめるには、情報の収集や分析、論理的思考などの強みを生かせます。
そして、研究の過程では新たな課題やトラブルに直面することもあり、対応には問題解決能力が必要です。
研究を遂行するには、継続的な取り組みと努力ができる強みが必要です。
これらの強みは、実際のビジネスの現場でも役立ちますので、しっかりとアピールできます。
- 情報収集力
- 論理的思考
- 分析力
- 問題解決力
- 継続力
- 粘り強さ
以下の記事も参考にしてみて下さい。
趣味
私はクリエイティブな思考力に優れた人材です。
なぜならば、趣味での写真撮影を通じて、視覚的な表現力と細部へのこだわりを培ってきたからです。
私は趣味で風景写真を撮影しており、特に光の使い方や構図にこだわりながら作品を創り上げています。
作品は地域のコンテストで入賞するなど、高く評価されています。
この経験を通じて、視覚的な要素を効果的に活用する力を身につけました。
その経験を活かして貴社では、クリエイティブなプロジェクトやマーケティング活動において、新たな視点やアイデアを提供し、貴社のブランディングに貢献していきたいと考えております。
アルバイトやサークル、部活動も自己PRにできるエピソードが見つからないという人は、趣味から考えてみてもいいでしょう。
自ら主体的に取り組み、実現したい目標や価値観があったはずです。
例えば、オンラインゲームでランキングに載ったことや読書に没頭して月15冊を読んだなどもエピソードになります。
大事なのはなぜそれをやろうと思ったのか、結果を出すためにどのような努力や工夫をしたのかということです。
それらを伝えることで、主体性や実行力、継続力といった強みがアピールできます。
- 主体性
- 継続力
- 実行力
- 向上心
- 試行錯誤しやり切る力
以下の記事も参考にしてみて下さい。
習慣
私は分析力と問題解決能力に自信があります。
私は継続的な改善に努める人材です。
なぜならば、毎日のジョギングを通じて、目標設定と達成のプロセスを日々実践してきたからです。
私は毎朝、ジョギングを習慣にしており、健康管理だけでなく、目標に向かって少しずつ進歩することの重要性を実感しています。この習慣を通じて、持続的な努力や計画的な行動の大切さを学びました。
その経験を活かして貴社では、プロジェクトや業務の改善に向けた継続的な取り組みを行い、貴社の目標達成に向けて効果的に貢献していきたいと考えております。
日々の習慣から強みを考えることもできます。
例えば虫歯にならないように歯磨きを徹底した、一人暮らしで節約をした、家事と学業を両立した、日記を書いて自己理解を深めたなどが挙げられます。
自己PRで重要なのは、あなたが何を意識し、どう行動に移したのかです。
より効果的に行うために情報収集をしたり、時間の使い方を工夫したりした経験からは様々な強みを見出すことができます。
どうしても思いつかない場合は日々の習慣に目を向けてみましょう。
- 主体性
- 継続力
- 工夫する力
- 情報収集力
人間関係
私の強みは人間関係を円滑に築く能力です。
私は初対面の相手でも自然と打ち解け、信頼関係を構築することを得意としています。
例えば、大学のグループワークにおいては、10人以上とメンバーが多かったこともあり、それぞれの意見が対立してしまい、なかなか議論が進みませんでした。
しかし、一人ひとりの意見をしっかりと聞き、双方の意見をうまく調整して合意点を見つけることができました。
このアプローチにより、メンバー全員が協力してプロジェクトを進行することができ、高い評価を受けることもできました。
このような経験を通じて、多様性を重視し、他者との協力を推進することが自分の強みであると確信しています。
この人間関係構築能力を活かして、社内外の様々な人々との関係を深め、より良いチームワークを生み出すことで、貴社のプロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
こちらの例文は、まず最初に自分の強みを強調していることは当然として、どのような場面で人間関係を円滑に築く能力を発揮したのかを分かりやすく説明できています。
ただ「グループワークでメンバーの意見をまとめた」というだけではありきたりすぎますが「10人以上」というメンバーの多さを一言で付け加えることで、その規模の大きさを説明できます。
また、ただ意見をまとめただけでなく「高い評価を受けることができた」という客観的な情報を盛り込むことで、人間関係を築く能力が、ただ自分で思っているだけのものではないと説明できるのです。
そして、最後にどのように企業に人間関係構築力を活かすのかについても述べているため、入社後の活躍も期待しやすい例文と言えます。
大学受験
私の強みは粘り強さと目標達成に向けた努力です。
大学受験の際、第1志望に合格するために、部活動を引退した8月から毎日12時間以上勉強時間を確保し、重点科目を徹底的に学習しました。
特に数学は、恥ずかしながら中学レベルの内容もほぼ理解できませんでしたが、何度も参考書を読み返し、分からない問題は登校時に先生に質問することで解決することができました。
模試の成績も思うように伸びない時期がありましたが、模試の採点結果を確認した上で、苦手分野を徹底的に復習することで、最後の模試で偏差値を獲得でき、本番でも余裕を持って合格することができました。
今度はこの粘り強さを活かし、難しい課題やプロジェクトでも積極的に貢献し、解決策を見つけ出す姿勢で貴社に貢献したいと考えています。
こちらも、大学受験という多くの方が経験したことのある題材であるため、書きやすい自己PRの1つであると言えるでしょう。
ただ「苦手分野を徹底的に復習した」だけだと他の学生と差別化を図れませんが、あえてどのような科目がどのくらい苦手だったのかを分かりやすく説明することで、いかに努力をしたのかが伝わりやすくなっています。
また、問題解決のために自分1人で解決しようとするだけでなく「わからない部分は先生に聞いた」という文章が盛り込まれているため、1人で抱え込まず、適宜周囲に助けを求めることができる人物であるというアピールも可能です。
そして、最後はその粘り強さが入社後どのように活かせるものであるのかについての説明もされているため、入社後の活躍も期待できるでしょう。
自己PRがない人向け!強みと例文
自己PRや志望動機など、これまで書いたことがない人からすると、いきなり「さあ、書いてください」と言われても非常に難しいものです。
そこでおすすめなのは、複数の強みの例や例文ポイントを参考にしてから書いてみることです。
どのような構成で書かれていることが多いのか、どのような点が強調されているのかなどを理解した上で作成すれば、質の高い自己PRが出来上がるでしょう。
以下の記事では、自分の強みを魅力的に伝える方法を59個と豊富に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、数多くある強みの中から8個を抜粋して例文とともに紹介します。
努力家
継続力
向上心
リーダーシップ
行動力
主体性
論理的思考力
柔軟性
努力家
私の強みは、結果が出るまで諦めずに努力し続ける姿勢です。
吹奏楽部に所属していましたが、元々肺活量が少なく、力強い演奏ができずにいました。
これでは大会のメンバーにも選ばれないと思い、毎朝ランニングをしたり腹筋を鍛えるトレーニングをしたりして、部活での練習以外にも追い込みました。
休日は河川敷に行って、一人で何時間も練習しました。
そうしたトレーニングを続けた結果、自分でも納得のいく演奏ができるようになり、無事に大会メンバーにも入って賞をいただくことができたのです。
自分に負けることなく努力する力を、御社の接客販売でも活かしたいです。
努力家であることは自己PRにおいても有効なアピールポイントです。
入社後に困難なことがあってもあきらめずに取り組める心の強さがある人間だと評価されます。
他にも、努力家であることは以下のようなアピールにつながります。
- 環境づくりがうまい
- 失敗から学ぶ
- 集中力が高い
- 競争心が高い
継続力
私は継続力があることを自負しています。
陸上部に入っておりましたが、なかなか思うようなパフォーマンスができずにいました。
部活での練習だけでは強くなれないと思い、毎朝家の前の神社の階段50段をダッシュすることに決めたのです。
インフルエンザで寝込んだ時以外は、毎日欠かさず50段ダッシュを行いました。
継続したおかげで走力も付きメンタルも強くなり、レースにも活かせることができて優勝できたのです。
御社に入社してからも、目標達成のために何が必要であるかを考えて継続していきます。
継続力からは、困難があっても最後まで仕事を投げ出さずに取り組む責任感などもアピールできます。
仕事においても活きる魅力的なアピールポイントだといえるでしょう。
継続力をアピールする際のポイントについては以下の記事にまとめておりますので、そちらもぜひ参考にしてください。
向上心
常に上の目標を持ち前進するのが、私の長所です。
近所に新しくオープンした飲食店でアルバイトをしていましたが、やや不便な場所のため、初めは集客が大変でした。
私はアルバイトの身でしたが、もっと客を増やして売上を上げたいと思い、店長にビラまきなどの提案をしたのです。
ビラのデザインも私が考えました。
走り回ってあちこちにポスティングをした結果、ビラの反響がありだんだんと客が増えてきました。
私の向上心を店長も褒めてくださいました。
仕事においても、現状より上を目指して向上していきたいです。
向上心のある人は、入社後も目標をもって仕事に取り組める人材であると評価されます。
エピソードを伝える際には、向上心の結果どういった行動をし、どういった成果につながったのか具体的に伝えるようにしましょう。
入社後にどうなりたいのか、というような現状の目標を伝えられると、より魅力的な自己PRになります。
リーダーシップ
私は縁の下の力持ち的なリーダーシップを取ることができます。
吹奏楽部では副部長を務めていました。
副部長というのは、部長補佐でもあり部長ほど目立つ存在ではないものの、部員からは慕ってもらっていました。
常に周りを見て、臨機対応にフォローする力もあると思います。
部長がきつく言い過ぎた時などは、すぐにフォローしていました。
御社のチーム営業でも、縁の下の力持ちとして控えめながらもみんなをまとめることができると思います。
リーダーシップをアピールする際には、その内容をしっかりと伝える必要があります。
リーダーシップとはとても広義な言葉で、多くの種類があります。
一般的に、リーダーには以下のような種類があります。
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 責任感
- 論理的思考力
- 行動力
- 計画力
- 決断力
行動力
私はポジティブシンキングで行動できる人間だと自負しております。
バスケットボール部に所属しておりましたが、我が校の部員は私も含めみんな背が低いのです。
試合で背の高い相手校とあたると、それだけで威圧を感じて気持ち的に負けてしまいがちでした。
トーナメント戦でも負けが続いてみんなが落ち込んでいる中で、私は自らの行動力と明るさで場の雰囲気を変えました。
くよくよしていても仕方がない、背が低い分練習すればいいとみんなを励まし、トレーニングを強化したのです。
トレーニング方法も立て直し、楽しんでできるように旅行を兼ねた合宿も計画しました。
部員みんな面白がって練習も熱が入り、その結果どんどん強いチームになれました。
こうした持ち前の行動力は、御社の営業職でも必ず活かせると思います。
行動力のある人は、入社後も意欲的に仕事に取り組む人材であると判断されます。
その一方で、計画性のなさなどがマイナスイメージになる可能性もあります。
自己PR作成の際には、どんな目標のためにどういった計画を立てて行動を起こしたのかなど、具体的に伝えるようにしましょう。
主体性
私は主体性が豊富な人間であることを自負しています。
学生時代にアルバイトをしていた時、アルバイト先の店舗の売り上げが下がっているのを問題に感じ、理由がお店の清潔感のなさにあるのではと考えました。
そこで、業務の合間に積極的にお店の清掃活動をすることで清潔度を上げ、客足を取り戻そうとしました。
その結果、そのお店は客足を取り戻し、現在も売り上げは順調です。
社会人になってもこの主体性を活かし、ビジネスの問題点を自発的に見つけ、問題解決のために積極的に行動しようと考えています。
主体性がある人は、目的意識をもって自分で行動できる人材であると評価されます。
入社後はどんな目標をもって行動していくのか、といったビジョンがあれば併せて伝えるとより魅力的です。
また、アピールの際には独りよがりな印象を与えないように注意しましょう。
論理的思考力
私の強みは論理的思力にあります。
私が学生時代に所属していたゼミでは、定期的に討論大会が開かれていました。
上手く討論の内容が組み立てられずシミュレーションに困った際は、思い当たる原因を全て書き出し解決方法を調査・実行した結果、討論大会では私が所属したチームは常勝軍団となりました。
仕事においても課題を発見し、原因と解決方法を調査・実行する能力を活かしていきたいと考えています。
論理的思考力をアピールするのであれば、それを客観的に示すエピソードを伝えることが重要です。
思考力などの自己PRは、主観的な主張になりがちです。
しっかりと客観的に見ても論理的思考力が伝わるようなエピソードを選ぶようにしましょう。
ゼミや大学での研究活動などは良い例です。
柔軟性
私の強みは既存の考え方や価値観に囚われない柔軟性です。
私は学生時代、学園祭のポスターのデザインを担当していました。
ポスターのデザインをしていた頃はその年の流行や学園祭のコンセプトに合わせてデザインを柔軟に変化させており、その結果、毎年来場者数の記録を更新することができました。
この能力を私は仕事にもできるだけ活かし、常に流行の最先端に合わせた行動を実施していきたいと思います。
柔軟性は、仕事においても臨機応変に対応できる人材であると評価されます。
そのため、顧客対応など、状況に応じて対応する力が求められる職種において重宝されます。
一方で、自分の意思が薄いように伝わってしまう可能性もあるため、自分がどう考えて行動したのかなど、自身の意見をしっかり主張しましょう。
どうしても自己PRが思い浮かばないときの対処法
今まで何年も生きてきて、一度も頑張った経験がない、何もアピールするものがないという人がいるはずありません。
もしも本気でそう思っているとしても、自分で気づけていないあなたの良さが必ずあります。
自分1人では強みが見つからない、強みはあるけど就活という場で話していいものなのかわからない、というような悩みを抱えているのなら、就活エージェントに頼るというのも一つの手段です。
木下恵利
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まとめ
企業が新卒に求めているのは「熱意」「人柄」「今後の可能性」の3つです。
それが伝わるような自己PRであれば、どんな内容でもいいでしょう。
誇張したり、話を膨らせたりして自分を大きく見せる必要はありません。
等身大のあなたの良さを自己PRに盛り込みましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
たとえば、ガクチカではそのエピソードにおける困難を乗り越えて学んだことについてアピールし、自己PRではその困難を乗り越えるのに役立った強みをアピールするのが良いでしょう。