「一次面接や二次面接は通るけど最終面接で落ちてしまう!」
「役員面接で良い印象を与えられない!」
このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
また、就活で一次面接や二次面接は無事通過したものの、最終面接を前に特別な準備が必要なのではないかと思っている方もいるでしょう。
これらは、就活を行っているなら誰もが一度は抱える悩みと言えます。
本記事では、最終面接で受かるための志望動機のポイントなどを紹介していきます。
この記事を読むことで、志望動機の重要性、作り方、面接でのポイントなどを学ぶことができます。
最終面接で企業から高評価をもらい、無事内定を得るためにもしっかりと準備をすすめましょう。
最終面接の志望動機をどのように書けばいいのか悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- 一次面接や二次面接と、最終面接の違い
- 最終面接で受かるための志望動機の書き方
- 最終面接で受かるための志望動機の例文
- 最終面接を前にしてこれまでと同じ準備でいいか不安な人
- 最終面接用の志望動機の伝え方を例文含めて知りたい人
- 最終面接を無事通過したい人
【最終面接の志望動機の例文】なぜ最終面接で志望動機が重要なのか
最終面接で志望動機が重要な理由は、「会社の売上向上に貢献できる人材か」「自社の文化や会社理念に見合う人材か」「長期勤務できるか」など、会社に良い影響をもたらすことができるかどうかを判断するためです。
仮にズバ抜けて能力が高い人材であっても、すぐ辞められそうと判断されたり、会社の雰囲気に合わないと判断されたりする場合は、不採用になってしまうことも珍しくありません。
そのため、自身が会社にとって役に立つ、必要とされる人物だとアピールするには、志望動機をしっかりと準備することが重要となります。
【最終面接の志望動機の例文】一次面接や二次面接との違い
一次面接や二次面接と最終面接にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの違いについて踏まえた上で、しっかりと対策を行いましょう。
一次面接・二次面接の特徴
一次面接や二次面接は主に現場の若手社員や人事担当が行うことが多いです。
人柄や素質、基本的なマナーなど基礎的な部分を確認されることが多いとされています。
質問も学生時代に力を入れたことや志望動機、自己PRなど基本的なものが多く、数多くいる志望者の中からふるいにかけるという目的で実施されることが多いです。
最終面接の特徴
一方、最終面接は社長や役員幹部など、裁量権が非常に大きく、経営に深く関わっている社員が担当することがほとんどであることが特徴です。
したがって、最終面接ではあなたが本当にその企業に適した存在なのか、採用して会社に利益をもたらしてくれる存在なのかを確認されています。
そのため、最終面接がこれまでの面接よりも非常に重要なものとなります。
「意欲的な人である」「この人は会社の理念に深く共感しており、志望度も非常に高い」など、良い印象を持ってもらう必要があるため、さらに解像度の高い志望動機を用意する必要があります。
【最終面接の志望動機の例文】最終面接の志望動機は変えるべき?
最終面接で失敗してしまう方の中に、最終面接で志望動機を変えてしまう方がいます。
結論を先に伝えると、志望動機の軸は変える必要はありません。
その理由としては、基本的に最終面接というのは一次面接や二次面接の内容を共有された上で行われます。
そのため、最終面接になった瞬間に志望動機が大きく変わってしまうと一貫性のない人物と判断され、不採用になってしまうことが多いです。
志望動機の軸は変えないまま、一次面接や二次面接でもっと伝えたかったけれど上手く伝えられなかった部分をブラッシュアップし、最終面接に臨むのが良いでしょう。
志望動機以外も変える必要はない
志望動機以外の項目を最終面接のために変える必要はないということも覚えておきましょう。
会社はこれまでの面接のメモを共有しているため、一次面接で二次面接と異なる回答をしてしまうと嘘をついている、一貫性がないと思われてしまう可能性すらあります。
したがって、志望動機では会社への思いをより深く伝えられるよう、回答を深掘りすることが大切です。
重要なことはあくまでも深掘りするだけであり、これまでの回答とは決して矛盾しないようにしましょう。
【最終面接の志望動機の例文】最終面接の志望動機の作成ポイント
志望動機の重要性は改めてご理解いただけたのではないでしょうか。
ここでは、最終面接に臨む際の作成のポイントをご紹介します。
最終面接の志望動機を作成するためのポイントは大きく分けて2つ存在します。
それぞれのポイントを踏まえた上でより質の高い志望動機の回答を用意し、良い印象を与えられるように取り組んでみましょう。
最終面接の志望動機の作成ポイントが知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
・「入社意欲」を示す
・「その会社の何に魅力を感じるか」を考える
・「なぜその会社に魅力を感じるか」を考える
・キャリアプランを考える
・これまでの面接で答えたことを掘り下げておく
・企業の最新情報を確認しておく
・誰にでも分かりやすい説明を心がける
「入社意欲」を示す
入社意欲を示すというのも、当たり前のように感じるでしょうが、これがとても重要です。
一次面接や二次面接では能力や人柄を見られることが多いですが、最終面接では入社意欲と会社に合うかどうかを見られることが多いです。
ここでよく聞かれる質問が「他社と比較して、なせ弊社なのか」という観点です。
志望している会社ならではの特徴や、その会社に入るからこそできる仕事など、そこでなくてはならない理由をしっかりと伝えましょう。
そうすることで入社意欲が強く伝えることができます。
企業の特徴をしっかりと押さえ、何を話すかを用意し、最終面接に臨むようにしましょう。
「その会社の何に魅力を感じるか」を考える
まずは、「その会社の何に魅力を感じるか」を考えましょう。
事業内容、会社理念、福利厚生、給与、人間関係など会社によって魅力的に感じる部分は大きく分かれます。
そこで注意したいのが、「会社の魅力を探すこと」を先行させないようにすることです。
「自分がどうなりたいのか、会社に入って何をしたいのか」を明確にした上で、自分に合う会社を見つけることが大切です。
そこから自分にとって魅力的な部分を抽出することで、しっかりとした志望動機を作ることが可能になります。
「なぜその会社に魅力を感じるか」を考える
まず、志望動機の解像度を高めるために、あなたがなぜその会社に対して魅力を感じているのかをわかりやすく説明するように心がけましょう。
あなたが魅力を感じている部分は必ず他の就活生も魅力として感じています。
したがって、トピック自体は他の就活生とかぶってしまうことも少なくありません。
とはいえ、なぜそこに魅力を感じたのかは人それぞれであり、あなたが魅力を感じた部分にこそ面接官は着目しています。
「なぜ」の部分が掘り下げられているということはその会社に対しての思いが強く、しっかりと企業研究を時間をかけて行っていることの現れです。
最終面接ではその会社への熱意を伝えることが最も重要なポイントの1つであるため、この「なぜ」の部分に時間を割いて対策するようにしましょう。
「なぜ」が伝えられない時の対処法
なぜその会社に魅力を感じるかを伝えなければならないことは上記で説明しましたが、理由が思い浮かばないという人も多いでしょう。
その会社に魅力を感じた理由が思いつかないのは、自己分析の結果と企業研究の結びつきが弱いからかもしれません。
そこで、自分の大切にしたいこと、成し遂げたいことを会社の特徴と結びつけて考えてみましょう。
企業研究の方法などについてはこちらの記事で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアプランを考える
キャリアプランを考えることも、最終面接における志望動機のクオリティを高めるために重要なポイントの1つです。
最終面接では、「◯年後どのような仕事に就いていたいか」というキャリアプランについての質問をされることが非常に多いです。
この質問に対して具体的に答えられない場合、自分の将来についてしっかりと考えていない、つまり入社意欲が低い人物であるとみなされる可能性があります。
したがって、キャリアプランを掘り下げる作業は必ず行っておきましょう。
これまでの面接で答えたことを掘り下げておく
最終面接では、一次面接や二次面接で聞かれたことを改めて質問される場合があります。
最終面接の面接官は、これまでの内容を直接聞いている訳ではないので基本的には同様の答えを行う形で問題ありません。
ここで注意する点は、余計な内容を加えたり、逆に一度伝えているからと短くしたりすることです。
そうならないためにも、今までの面接で答えたことを掘り下げておくことは重要と言えるでしょう。
企業の最新情報を確認しておく
会社の情報を改めて確認しておくこともとても重要です。
就職活動を行う際は2~3か月ほどかかる場合が多いため、その間に新しいサービスをリリースしたり、資金調達を行ったりなど会社の状態が変わっていることもあります。
最終面接でもその会社の理解がしっかり及んでいるか確認されることがあるため、会社の最新情報は抜け漏れなく確認しておきましょう。
誰にでも分かりやすい説明を心がける
最後にしっかりと準備を行った上で、それを分かりやすく伝えるようにすることが面接では大切です。
特に最終面接ともなると緊張することも予想されますので、緊張していてもしっかりと話せる準備をしておきましょう。
分かりやすく説明するコツは5W1Hを意識することです。
「いつ、どこで、誰が、何を、なぜどのように」を用いて説明できると伝え方が上手くなるでしょう。
また、壁に向かって人がいると思って練習を行うことも大事です。
やってみると中々上手く行かないことも多いので、ぶっつけ本番で臨むのではなく話し方の練習をした上で最終面接に臨みましょう。
【最終面接の志望動機の例文】魅力的に伝えられる志望動機の構成
では、魅力的に伝えられる志望動機の構成についても一緒に確認しましょう。
この構成は最終面接以外にも幅広く活用できるものであるため、まだ最終面接に進んでいない方もぜひ参考にしてみてください。
質の高い志望動機を作成するためには、テンプレートの構成に沿って作成することが重要なのです。
・結論
・なぜ成し遂げたいのか
・会社を選んだ理由
・入社後の意気込み
結論
まずはじめに、あなたがなぜその企業に入りたいと思っているのか一言で説明することが重要です。
「私は〇〇という理由で貴社を志望しました」という言い方をするようにしましょう。
その企業で何を成し遂げたいと思っているのかについて説明することが求められます。
結論から伝えないと、あなたが結局何が言いたかったのかわからなくなってしまい、意図が聞き手に伝わりにくいのです。
まずは結論から話してその結論を念頭に置いた状態で話を聞いてもらえるように心がけましょう。
なぜ成し遂げたいのか
結論について話すことができたら、続いてあなたがなぜ成し遂げたいと思ったのかについて理由を説明しましょう。
成し遂げたいこと自体は人とかぶる可能性が高いですが、なぜ成し遂げたいのかについてはあなただけの理由が存在するはずです。
きっかけとなるエピソードを具体的かつ簡潔に伝えるようにしましょう。
会社を選んだ理由
なぜ成し遂げたいのかについて伝えられたら、続いて会社を選んだ理由について話す必要があります。
なぜその企業でその目標を達成したいと考えているのかについて話しましょう。
成し遂げたいことがどれだけ偉大で素晴らしく、社会的に価値があるものであったとしても、その企業以外でもできるようなことであれば採用につながりません。
最終面接では会社を選んだ理由が非常に重要となるからです。
「なぜその会社なのか」という「理由」の部分を誰が聞いても納得できる、客観的で分かりやすい話し方で説明するよう心がけましょう。
入社後の意気込み
入社後の意気込みについても、納得できる説明を提供する必要があります。
志望動機はあなたを採用するメリットを企業に伝えるものです。
したがって、ただ会社への思いを伝えるだけではあまり意味がありません。
入社後に取り組む仕事を理解している姿勢を見せることで、志望度の高さをアピールすることにもつながります。
ぜひ積極的に企業研究を行い、企業にどのような人物が求められているのかを再度確認した上で、自分がその業務をこなせるというアピールをしましょう。
【最終面接の志望動機の例文】志望動機の失敗例とは?
ここでは、志望動機の失敗例を挙げていきます。
よくある失敗例としては、「その会社が求めているニーズと関係ない部分を長所として伝えてしまう」ということです。
例えば、「ミスなく1つの業務に集中できる人材が欲しい」という会社に対して、「クリエイティブに富んで新しい意見を多く出せる」というアピールを行ったケースです。とても良さそうな長所ではありますが、その会社の求める人材としては当てはまりません。
こういった齟齬がないように、志望動機を作る上では募集要項をしっかりと確認していきましょう。
【最終面接の志望動機の例文】業界別志望動機の例文
ここでは、「入社意欲」と「マッチング」を意識した志望動機の例文をご紹介します。
前述したように、志望動機、会社ならではの魅力、会社の求める人物像などを鑑みた上で志望動機を作っていくことが重要となります。ご興味がある方は、チェックしてみてください。
例文①:広告業界
私は、SNSマーケティングの重要性とその効果について非常に興味を持ち、広告業界を志望しています。
御社はSNSマーケティングにおいて業界内でもトップクラスの実績を誇り、多くの企業の成功をサポートしてきたことを知っております。
その実績に裏打ちされた戦略やノウハウに非常に魅力を感じています。
また、御社の若手社員の育成への取り組みにも大変感銘を受けました。
未来を担う若手を大切にし、成長のチャンスを与える企業文化は、私がキャリアを積むうえでの理想的な環境と感じております。
このような背景から、御社には私の能力を最大限に発揮し、さらなるスキルアップができると確信しています。
SNSマーケティングのプロフェッショナルとして、御社と共に更なる成功を追求していきたいと考えております。
例文①の解説
この志望動機文は、特に「なぜその企業が良いのか」に関して非常に詳細かつ具体的に述べています。
まず冒頭で、SNSマーケティングの重要性に対する理解と興味を明確に示しています。
これは企業の事業内容やミッションに共感していることを強調しています。
志望企業のSNSマーケティングの実績を具体的に指摘しており、その事業での成功をしっかりとリサーチしていることが伝わります。
そうすることで、単なる表面的な興味ではなく、深い理解と尊敬の念を持っていることが伝わります。
企業の技術や実績だけでなく、人材育成への取り組みを評価している点は、自身のキャリア形成に対する真剣な姿勢を表現しています。
未来の自身を見据えた上での志望動機として非常に説得力があります。
例文②:IT業界
私はIT技術が未来の社会を形成する中心的な要素であると確信しております。
その中でも、御社はIT業界をリードするトップ企業として革新的なサービスを世の中に送り出してきた実績に私は深い敬意を持っています。
特に、御社の独自の技術力とその背後にある研究開発の姿勢、そして社員一人一人の高い専門性に大きな魅力を感じています。
豊富なノウハウと経験を持つ御社で、私もIT技術を学び取り、スキルアップを図りたいと強く感じております。
また、御社が提供するサービスやプロダクトは、社会や人々の生活にポジティブな影響をもたらしています。
そのような素晴らしい環境の中で、私もIT技術を活用した新たなサービスやビジネスの開発に貢献し、社会に価値を提供していく役割を果たしていきたいと考えております。
例文②の解説
志望者が企業を選ぶ理由と、その中で自分が果たしたい役割を非常に明確に述べている点が特徴的です。
まず、文章の初めに「IT技術が重要な要素」という前提を置き、その上で御社がIT業界のリーダーとしての役割を果たしてきた実績を評価しています。
これにより、企業に対する深い理解と敬意を持っていることが伝わります。
次に「私もIT技術を活用した新たなサービスやビジネスの開発に貢献し、社会に価値を提供していく役割を果たしていきたい」という部分を見てみましょう。
この一文により、志望者が企業で自身が何を実現したいのか、どのような役割を担いたいのかを具体的に示しています。
多くの志望動機では、企業の良さを列挙するだけで終わってしまうことが少なくありません。
しかし、この文章は「自分がこの企業で何をしたいか」を中心に構築されています。
例文③:コンサルティング業界
私は、御社の豊富な実績と高いノウハウを持ち続けていることに深く感銘を受けております。
特に、多岐にわたる業種・業界での経験を活かし、タイムリーかつ的確なコンサルティングを提供している点です。
また、御社の事例を拝見する限り、常にお客様の立場に立ち、その真の課題解決を追求している姿勢が伺えます。
これは私がコンサルタントとして目指すべき姿と一致しており、御社ならば私の価値観やビジョンを実現できると確信しております。
私は、企業の課題を解決し、より良い未来の創造に貢献していきたいと考えております。
御社のような業界を問わないコンサルティング経験は、私自身の成長と御社やそのお客様の発展に影響を与えることができると確信しています。
例文③の解説
この志望動機文は「企業の特徴をよく把握している」という点が評価できます。
文中には志望企業の豊富な実績やノウハウ、多岐にわたる業種での経験など、企業の特色を具体的に網羅して引用しています。
そして、それに基づく具体的な魅力や期待値を明確に述べています。
これにより、応募者が実際に企業の情報を深くリサーチし、その上で真剣に考えた結果としての志望動機であることが伝わります。
また、お客様の立場に立った課題解決への姿勢に触れることで、企業のビジョンや方針を十分に理解し、共感していることもアピールされています。
このように企業の特徴や強みをしっかりと把握し、それを自らの志望理由やビジョンと繋げることができる点は、非常に評価される要素です。
例文④:メーカー
私は大学の研究室で学ぶ中で、常に新しい製品や技術の開発に心を動かされてきました。
そして、多くの企業や研究機関を調査する中で、御社が特に目を引きました。
御社は、国内外での高い評価と世界をリードする技術力を持ち、数多くの革新的な製品を世に送り出しています。
それだけでなく、研究開発への投資とスタッフの育成にも力を入れています。
このことからも技術者としての成長を実感できる環境が整っていると確信しました。
私が特に感銘を受けたのは、御社の持つ想像力です。
単なる技術の追求だけでなく、その技術をどう活用して社会や人々の生活を豊かにするかを常に考え、そのための製品開発に取り組んでいる姿勢に、深く共感しました。
私自身も、技術を通じて人々の生活に貢献することを使命として感じており、御社での経験がその思いをさらに高めることと確信しています。
御社の一員として技術の最前線で貢献し、日々の業務を通じて学び、成長していきたいと心から思っています。
例文④の解説
この志望動機は「どうしてこの企業が良いのか?」に対して、非常に明確に答えています。
まず、文章の冒頭で研究への情熱を示しています。
これにより、自分の価値観がどのように形成されてきたのかを示しています。
次に企業の特長や強みを具体的に挙げて評価しています。
国内外での評価、技術力、革新的な製品の提供、研究開発への投資、そしてスタッフの育成への取り組みなど、具体的な点をしっかりと押さえています。
これにより、単に「良い企業だと思います」といった抽象的な表現ではなく、具体的で根拠のある理由を述べることができています。
さらに、企業の「想像力」に感銘を受けた点を強調し、技術だけでなく、それを活用して社会を豊かにする姿勢に共感していることを述べています。
これは、自分の価値観や考え方が企業の方針と合致していることを示しています。
そして入社後も高いモチベーションで業務に取り組むことが期待できると伝えています。
例文⑤:金融業界
御社は国内トップクラスの金融機関として、多くの企業や個人の支援を行い、社会の発展に貢献してきた実績に魅力を感じました。
そして私もその一員として成長し社会に貢献したいと考えております。
私はこれまでの学びの中で、金融が人々の生活や社会に果たす重要な役割に興味を持ちました。
私は、学生時代に最新のテクノロジーやデータの活用方法に関する研究やプロジェクトに取り組む機会が多かったです。
そして今後の金融業界がデータドリブンな時代に移行する中、そういった知識やスキルを活かさねければならないと考えております。
また、チームでの取り組みを重ねる中で、協働やコミュニケーションの重要性を痛感しました。
金融は、お金を預かるだけの業界ではありません。
人々の夢や希望を形にし、社会を豊かにするための橋渡しの役割があると感じております。
私は、御社での経験を通じて、その役割を学び、実践していきたいと強く思っています。
例文⑤の解説
上記の志望動機は「自分が何に貢献できるか、どういう役割かを把握している」という点が明確に示されている点が素晴らしいです。
具体的には、志望企業の社会への貢献や、志望業界の現状と将来を理解していることが伝わります。
さらに、学生時代に最新のテクノロジーやデータの活用方法に取り組んでいた経験についても言及しています。
これは、今後の金融業界で求められるスキルや知識を既に持っていることを暗に示すことが出来ています。
つまり、自らがどのような役割を果たせるかを具体的に把握していることの証と言えます。
最後に、チームでの経験を通じて学んだことについて言及することで、業務を進める上での人間関係の重要性を理解していることを示しています。
【最終面接の志望動機の例文】最終面接でされやすい質問と回答のコツ
最終面接では、社長や役員クラスの人が面接官となることが多いです。そのような立場の人たちに一緒に働いていきたいと思ってもらう必要があります。
ここでは、最終面接でされやすい質問と回答のコツについてまとめましたので、参考にしてください。
他社の選考状況を教えてください
最終面接で選考状況に関して質問される理由は、自社の志望度がどれくらいかを測るために聞かれることが多いです。
面接をする側も貴重な時間を割いているので、志望度が高く、入社してくれそうな方に内定を出したいというのが本音でしょう。
ただ、逆に言えばこれはチャンスで、他社と比較して、その会社のどの点に魅力を感じて入社したいのかを明確に伝えられると、印象の強いアピールとなります。
他社の選考状況を聞かれた際は、その状況+入社の意思を伝えられるようにしましょう。
弊社は第一志望ですか?
このようにストレートに志望のレベルを質問される場合があります。
内定が欲しいのであれば迷わず第一志望と答えられるようにしましょう。
ここで、気を付けなくてはいけないのが、考え込んでしまったり、答えに詰まってしまったりすることです。
この反応で相手に与える印象は大きく変わりますので、第一志望か聞かれた場合は迷わず第一志望と答え、熱意を伝えられるようにしましょう。
5年後どのような仕事をしていたいですか?
この質問をする理由は、キャリアプランがしっかりと描かれているか確認するために質問する場合が多いです。
この質問に即答できる人は中々いないのではないでしょうか。
この質問に対してしっかりと回答するためには、自己分析を行い、今後自身のやりたいことを明確にした上で、5年後に実現するための行動目標を考える必要があります。
目標を達成するために、志望している会社で働く必要があることを説明できると、周りと差別化を図ることができるでしょう。
【最終面接の志望動機の例文】逆質問でアピールをしよう
最終面接で大切なことの1つに逆質問があります。
逆質問とは、こちらから面接官に質問を行うことで、基本的には面接での最後のアピールチャンスとなります。
面接官に内定を出してもらうための最後のひと押しとなりますので、好印象を与えられるような逆質問を用意して面接に臨みましょう。
以下の記事では、より詳しく逆質問のポイントやおすすめの逆質問などを紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
印象の良い逆質問の例
・「会社の理念」
・「業績向上のために大事なこと」
・「仕事を行う上で大切にしていること」
・「経営理念を実現するための取り組み」
最終面接の場合、基本的に役職の高い方との面接が多いため、会社の根幹に関係する逆質問をしましょう。
具体的には、「会社の理念」「業績向上のために大事なこと」「仕事を行う上で大切にしていること」「経営理念を実現するための取り組み」などが挙げられます。
また、単に質問し答えをもらって終わりではなく、1つの質問の答えに対してさらに深堀りをするよう意識しましょう。
そうすることで、形式的に質問しているのではなく、そのことを知りたいという熱意が伝わり好印象を与えることができます。
避けたい逆質問の例
・「扱っているサービスはどのようなものですか」
・「御社の強みはどのようなところですか」
逆質問の良くない例も見ていきましょう。
「扱っているサービスはどのようなものですか」「御社の強みはどのようなところですか」といったように調べればすぐ分かることや、抽象的過ぎる質問は避けるようにしましょう。
また、「成長できる環境はありますか」といった質問も控えるようにします。
成長意欲があって良さそうにも見えますが、これも少し抽象的で他力本願な印象も受けてしまいます。
逆質問を行う際はもっと具体的な質問を用意しましょう。
【最終面接の志望動機の例文】面接後のお礼メールで好印象をアピールしよう
最終面接後にお礼メールを送るのも、相手に好印象を与えられる手段です。
お礼メールの1つで採用の決め手になることはないですが、貴重な時間を割いて面接をしていただいているので、感謝の気持ちを伝えることは大切です。
ただ、お礼メールを送るタイミングには注意です。
基本的には終了したらすぐか、翌日の早い時間で送るのがマナーです。遅いタイミングで送ってしまうと悪い印象を与えてしまう可能性があるので気を付けましょう。
まとめ
本記事では、志望動機の作成ポイントなどを紹介しました。
志望動機の重要性がよく理解できたのではないでしょうか。
作成が難しいと感じても、全ての会社に通用する模範解答のような志望動機はありませんので、自己分析・企業研究をしっかり行いオリジナルの志望動機を作れるようにしましょう。
しっかり時間をかけて志望動機を用意し、最終面接を突破しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート