【例文付き】看護師の自己PRの作り方!思いつかない場合の対処法まで徹底解説!

【例文付き】看護師の自己PRの作り方!思いつかない場合の対処法まで徹底解説!

はじめに

自己PRは履歴書の中でも重要なポイントです。

自己PRの書き方によって、採用担当者は「どのような点で職場に貢献できるか」や「職場環境に適した人材か」といった事柄を判断します。

同じ履歴書の中でも学歴や職歴などはその経歴だけで判断されますが、自己PRはそのような物差しでは測れない自己の内面をアピールすることが可能です。

この記事では看護師に特化した自己PRの作り方を徹底的に解説していきます。

自己PRを作らなければならないのに思いつかない方に向けての対処法や具体的な例文も紹介していきます。

学歴や職歴とは違って、みんな平等にアピールできますので、この記事を参考にしっかりとした文章を書いて面接に臨みましょう。

自己PRを書く時は志望動機との違いを理解しておこう!

履歴書を書く時によくある話として「志望動機と自己PRの内容が似てしまう」というものがあります。

どちらも自分の長所やこれまでの経験を元に記入していく必要があるので、2つの違いをよく理解しておかないと同じような文章になってしまうことがあるでしょう。

自己PRを書くためには、まず志望動機との違いを理解しておくとスムーズに書くことができます。

志望動機と自己PRの違いは、

前者が「何のために看護師を目指しているか、またどうしてそこの職場で働きたいのか」

ということを明確にするのに対して、

後者は「自分の長所や経験をその職場でいかすことができることをアピールする」

ためのものです。

志望動機、自己PRともに職場環境や理念などの施設情報、自己の経験やスキルについて書きますが、

前者はより職場環境や施設情報への興味を文章に盛り込む必要があるのに対して、

後者ではより自己の経験やスキルについてアピールするという点で違います。

自己PRで見られているポイント

自己PRでアピールするのはあなたの人柄と、それが実際にどのように看護の現場で役立つのかということです。

看護師は人の命を預かる仕事なので、当然スキルや能力は水準を満たしていなければなりません。

しかし、それ以上に重要なのがあなたの人柄です。

患者さんもしくはチーム医療でほかのメンバーと関わる時、いったいどのようにあなたの人柄が活かされるのでしょうか。

看護師の自己PRでは、あなたの人柄とスキルや能力が重点的に見られています。

あなたの人柄

あなたと採用に関わる職員は知人ではないため、お互いに相手がどういった人物かわかりません。

ただ、看護師という仕事は誰でもできる仕事ではなく、人と接することが多いため人柄が重要視されます。

患者さんやその家族に優しいのはもちろんですが、ほかのスタッフともうまくやれなければ現場が回っていきません。

また、優しいだけでなく職務に真摯に打ち込む真面目さなども、正確さが求められる看護師の業務には必須と言えるでしょう。

ですから、あなたを採用するためにはまず人柄を知らなければならないのです。

自己PRを書かせる目的は、あなたの人柄を理解することにあります。

自己PRは採否に関わるので、あなたの強みが採用担当者に伝わるようにしっかりアピールしましょう。

あなたのスキルや能力

人柄と同様に看護師の業務にはスキルや能力が不可欠です。

ただし、あなたがどのようなスキルや能力を持っているのかわからなければ、採用の基準に達しているか判断できません。

ですから、あなたのスキルや能力を採用担当者に理解してもらう必要があります。

看護師は人の生死に関わることもある仕事なので、幅広い専門知識を持ち高度な看護技術が必須です。

ただ新卒で入職する場合は、看護技術に関してはあまり多くは求められないでしょう。

ただし、コミュニケーション能力は確実に必要です。

看護師や医師以外にもたくさんの医療関係者と確実に連携が取れなければなりません。

患者さんや家族に寄り添うのも、またチーム医療を支えているのもコミュニケーションです。

看護の自己PRを作成する材料

自己PRは、自身の長所や経験、スキルを担当者にアピールすることのできる項目です。

学生は基本的に職歴がありませんので、学生時代の経験を活かしてどのように自己PRをすれば好印象なのかご紹介します。

まずは、自己PRを作成するうえで必要な材料はどんなものか見ていきましょう。

学校で学んできたこと

看護師は人の命を預かる職業です。

そのため、責任感のある人材を必要としていますが、「責任感がある」というだけでは、周囲の応募者と差別化してアピールしきれないのも事実です。

学生時代のどのような経験で責任感を培ったか、どのような姿勢で学習に取り組んできたかを明確に伝えられると好印象でしょう。

さらに、実際に医療現場に赴き、患者さんと向き合うことのできる実習にはどのような心持ちで臨んでいたか、またそれが今の自分の理念やキャリアプランにどう活かされているかなども伝えられると良いでしょう。

具体的にどのような姿勢で看護を学んできたかを伝えられると、看護師という仕事への熱意や意欲のある人物だということがアピールできます。

実習などの経歴

主に、実習で苦労した経験や乗り越えた方法、またその経験をその後どう活かしたかなどを伝えましょう。

実際の医療現場で感じた想像以上の大変さや、患者さんとの関わり方など、実習ではたくさんの悩みがあったかと思います。

その期間をどう乗り切ったか、自分の長所と交えて伝えられるようにしましょう。

ただ単に長所をアピールしたり実習で頑張ったことを伝えたりするのではなく、自身の長所がどのように仕事に活かせるかを面接官に伝えることが重要になります。

看護師を志望したきっかけ

看護師という仕事への熱意、意欲を測られる項目です。

志望内容が好印象でも、志望先の病院にマッチする人材でなければ採用には至りづらいため、志望先の病院の情報をしっかり事前に調べておきましょう。

また、基本的には「不安」や「未経験ですが」などの、ネガティブな表現は印象が良くないので避けるようにします。

はじめにネガティブな印象がついてしまう人材は、命を扱う職業である看護師として活躍する姿を想像しづらくなってしまうので注意が必要です。

看護自己PRを作成するポイント

実際に自己PRを作成する時には、重要になるポイントがいくつかあります。

しかし、ただ自身の長所を伝えるだけではいけません。

ほかの応募者に埋もれてしまうか、いくつもの自己PRを見ている採用担当者にありきたりな印象を持たれてしまいます。

大切なポイントを押さえて、ほかの応募者との差別化を図りましょう。

自己PRはできるだけ具体的に書くことが大切!

1707_1_1 (2) 自己PRを書くのに大切なことは「できるだけ過去の経験を元に具体的に書くこと」です。

看護師志望の人にありがちな自己PRとして「面倒見がよい」「人と話すことが好きでコミュニケーションをとることが得意」などをそのまま文章にしてしまいがちですが、それだけでは説得力に欠けます。過去にどのようなエピソードがあってそう思ったのかを書く方が良いでしょう。

自分の長所をアピールするのが恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、履歴書や面接においてそのような恥ずかしさは不要です。看護師を目指したいならば、自分がどのような点で患者の役に立つことができるか考えながら書くようにしてみましょう。

ネガティブや嘘は絶対NG!

自己PRを書く上でNGな内容があります。それは「ネガティブな内容」や「嘘を書く」ことです。

履歴書を書く時に「自分の性格には長所と呼べるものがない」と悩んでしまうかもしれませんが、そのような時は逆に短所の見方を変えて長所にしてしまうという方法もあります。

例えば、積極的にコミュニケーションをとるのが得意でないという人は、自分が話題の中心にいない分周囲の状況を客観的に判断できるでしょう。「周囲への気配りをすることができる人間」というのは看護師を志望する時の長所になりますので、短所しか思いつかないという時はこのように視点を変えて長所に変えることができないか考えてみると良いでしょう。

自己PRを書く時に自分を良く見せようとするあまり、嘘を書くことは絶対にいけません。面接官は採用のプロですので、簡単な嘘であれば見破られる可能性があります。万が一採用されたとしても、就職後に苦労するかもしれません。嘘を書くことは自分を苦しめる結果になりますので、絶対にやめておきましょう。

病院に貢献できることをアピール

自己PRは、志望先の病院に自分の長所をアピールする絶好の機会です。

しかし、ただ長所を並べるだけでなく、ほかの志望者との差別化をすることが採用のカギとなってきます。

中でもかなり重要なのは、自身の長所や経験を志望先で活かすことができるというアピールです。

学生は職歴で評価をされることがないため、どのように病院に貢献できるかを具体的に伝えることができるとほかの応募者と差をつけることができます。

看護師として働くうえで自分の長所がどのように仕事に活かせるか、担当者が想像しやすいようにキャリアプランを組み込んで自己PRを作成しましょう。

自己PRを作成する際の構成

自己PRを作成するにあたって、どのような構成にすれば内容が伝わりやすくなるのでしょうか。

あなたの強みを紹介するだけでは自己PRとしては弱いと言えます。

ですから、最初にあなたの強みを述べた後はそれを裏付ける根拠が必要です。

あなたの人柄またはスキルや能力がいったいどこで発揮されたのか具体的なエピソードがなければなりません。

またあなたの強みが今後の業務でどう活かされるのかも、採用担当者が注目しているポイントと言えるでしょう。

結論

自己PRはまず結論から先に述べます。

ここではあなたの人柄と持っている能力やスキルについて簡潔に述べましょう。

結論が見えないまま延々と説明が続いても、内容がわかりにくいどころか、説明されている側はストレスさえ感じます。

あなたの自己PRは何なのか最初に端的に伝えてから、その説明に入ってください。

実際に勤務を始めてからも、何かを報告する時は結論から伝えるように指導されることもあるので、今のうちの結論から伝えるクセをつけましょう。

あなたが自己PRで伝えたい強みを一言で表すのは、最初は難しいかもしれません。

ですが、ここで採用担当者の興味を惹かなければなりません。

その先を読んでみたいと思わせるようなキーワードを入れると良いでしょう。

根拠

結論の後はその根拠を述べます。

ここで言う根拠とは、自己PRの裏付けとなるエピソードのことです。

実際に自分の強みが活かされた経験などについて述べると良いでしょう。

あなたの自己PRの根拠となるエピソードがないと、説得力のない自己PRになってしまいます。

採用担当者としても、あなたの自己PRを信じても良いのかわからず、悩んでしまうことでしょう。

あなたが述べていることが本当のことなのか、確かめる手段がないのです。

相手を悩ませるような自己PRではあなたの強みがうまく伝わらないばかりか、良い印象を与えません。

裏付けエピソードに関しては、しっかり自己分析を行い、採用担当者を納得させられるようなものをいくつか準備しておきましょう。

将来の展望

自己PRの最後で、あなたなりの将来の展望を述べてください。

将来の展望とは、あなたがそこでどう働くのかイメージすることです。

自己PRで述べたスキルや能力を持つあなたが、将来どうなりたいのか、そのために何をしているのかをアピールできます。

将来どうなりたいのか目標設定がしっかりしていれば、仕事に対するモチベーションや向上心が生まれるはずです。

また、目標を実現するためには何が必要なのかということも、より具体的になり、行動に移しやすいでしょう。

採用担当者としては、自ら目標を設定しその実現のために努力できる人材を求めています。

自分はどのような看護師を目指したいのか、あなたの持つ強みを関連付けながら考えてみましょう。

ケース別の自己PR内容

自己PRを書くのは新卒ばかりではありません。中途採用を目指す人や転職するために記入する人もいるでしょう。それぞれ立場が微妙に異なりますので、自己PRの内容も若干違ってくることがあります。

新卒で自己PRを書く場合は、これから看護師をする上での意気込みや学生生活を送ってきた中で感じた自分の長所を書くようにしましょう。例えば「学生時代に入院した経験がある」「看護学校での実習で患者から言われた感謝の言葉が忘れられない」などです。

中途採用や転職を目指すために自己PRを書くという人は、これまでの職場経験を元に記入しましょう。「どのような症例の患者を対応してきたのか」や「どんなスキルを身に付けることができたのか」などです。

看護師の自己PRが思いつかない場合の対処法

これまでにESや面接の経験がない場合、自己PRがスラスラ出てくるという人は珍しいでしょう。

人柄にもスキルや能力にも自信がないという人も中にはいるに違いありません。

しかし、自己PRになるような事柄がまったくない人は存在しません。

どんな人にも自己PRにつながる強みがあるはずです。

案外自分の強みは自分では気が付かないもので、周囲の人なら理解しているかもしれません。

どうしても思いつかない場合は、以下の方法を試してみましょう。

自己分析をする

就活するのであれば、誰もが避けて通れないのが自己分析です。

自己分析によって、あなたの持っている強みが明確になり、自己PRでも堂々と述べられるようになります。

逆に自己分析が足りないと、あなたの強みをうまく理解できないでしょう。

そうなると自己PR内容にも自信が持てなくなってしまいます。

ですから、自己PRがうまく思いつかないというのは自己分析が足りていないという証明でもあります。

あなたのこれまでの経験を一つずつ振り返り、その時自分は何を思って動いたのか思い出してください。

また、過去に成功した体験についても、なぜうまくいったのか振り返りましょう。

成功体験を深堀りすることで強みが明確になり、自己PRの内容が濃いものとなるはずです。

友達や親に聞いてみる

自分のことを客観的に見るのはかなり難しいことです。

自分自身のことだからこそ、どうしても見方が主観的になってしまうとも言えます。

しかし、周りの友達や親なら客観的に見たあなたの強みを理解しているかもしれません。

ですから、自分の強みがわからない場合は、友達や親に聞いてみるのもおすすめです。

周囲の人たちの目にあなたがどう映っているのか知ることも、自己PRの何か参考になるかもしれません。

また、自分が意識していなかった強みを指摘してもらえる可能性もあります。

自分自身のことは、他人から言ってもらわない限りなかなか見えないものです。

より良い自己PRを作成するために、ぜひ周囲の人に協力を頼んで、あなたの強みを教えてもらいましょう。

看護師の自己PRの例文

自分の強みがわかったら早速自己PRを作ってみたいところですが、最初からスラスラ作るのは難しいでしょう。

しかし、内容が薄い自己PRでは採用担当者に注目してもらえません。

採用担当者の目に留まる自己PRを作成しないと、選考で次のステップに進めないおそれもあるので気が抜けません。

必ず結論から始まり、論理的な展開を心がけましょう。

ここからは、看護師の自己PRの例文を2つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【例文】教育実習

私の強みは人に対して気遣いができるところです。
私が小児科病棟で教育実習をしている時、担当した患児はもう3ヶ月ほど入院が続いていました。
大人でも3ヶ月も入院していたら疲れてしまいますが、その患児もいつもおうちに帰りたいと泣いてばかりだったのを覚えています。
しかし、私が気になったのはずっとその患児に付き添っている母親の疲れ切った姿でした。
そのままでは母親が先に参ってしまうと考え、常に母親に優しい言葉をかけ、疲れをねぎらう声掛けを続けました。
その結果、患児が退院するまでに母親も元気を取り戻すことができました。
この経験から、私は患者以外の家族のことも気遣い、そのQOLを向上させられる看護師を目指したいと考えています。

【例文】サークル活動

私の長所はコミュニケーション能力に長けているところです。
私が学生時代サッカー部に所属していました。
しかし、2年生の時公式戦で以前のように勝てなくなってしまい、練習方法についてチームで揉めたことがあります。
私自身の考えもありましたが、私の役目は双方の言い分を聞いてチームをまとめることだと思いました。
そこで、私は揉めているそれぞれのメンバーのところへ行き、話を聞いて回ることにしたのです。
その結果、チームはまた団結し、揉めていた双方から私が橋渡しをしたおかげだと感謝されました。
この経験を活かし、私はチーム医療の一員として、看護師以外とも積極的にコミュニケーションが取れる看護師を目指したいと思っています。

まとめ

1707_1_1 (3) 自己PRは履歴書の中でも書く内容の自由度が高いため、その人の個性がよく出る場所です。

どんな自己PRでも自分をアピールできるのであれば問題ありませんが、

一般的に看護師に向いているのは

「協調性があり、コミュニケーション能力が高い」「周囲への気配りができる」「向上心があって、勉強することが苦にならない」

などの性格だといわれています。

この記事の対処法や例文を参考にしてあなただけの自己PRを作り、

無事志望する病院の看護師になれるよう祈っております。

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