嘘をつかない人が企業に好かれる!?自己PRでは正直さを意識しよう

嘘をつかない人が企業に好かれる!?自己PRでは正直さを意識しよう

はじめに

就活とはいかに自己PRを成功させるかの戦いです。

留学経験や部活動での戦績など、個性的な経歴で企業の気を惹きたいのは誰もが同じです。

目立った経歴がない人も、自分の性格をアピールして企業から良く思われたいのは自然な傾向でしょう。

しかし、自己PRに躍起になりすぎて嘘をついてしまうと高確率でわかってしまい、自分の首を絞める結果が待ち受けています。

ここでは、嘘をつかないで自己PRを行うメリットを詳しく解説していきます。

自己PRで嘘をついてしまう心理とは

自己PRで嘘をついてしまう人の心理としては「少しでも自分を良く見せたい」というものだといえるでしょう。

もちろん、就活では自分の長所を強調することは大切です。

あまりにも控えめな態度を見せてしまうと自信なさげに思われますし、ライバルたちに埋もれてしまうことでしょう。

しかし、強調が行き過ぎると嘘に変わります

多くの人が採用されたいがあまりに、根拠のないことを口走ってしまいがちです。

嘘をつくのは自分に自信がない証でもあります。

ライバルに比べて自分が劣っているように見えるから、嘘の経歴で採用担当者を惹きつけようとしてしまうのです。

嘘をつかないで就活を行うためには、何よりもまず自分で自分を認める努力が必要でしょう。

面接で嘘がバレてしまうかも

1705_2_192 (2) 履歴書で嘘をつき、面接に呼ばれたとしても高確率で嘘はわかってしまいます。

なぜなら、面接官は人を見るプロであるうえに、面接には「履歴書の内容に嘘がないか」を確かめる意味もあるからです。

面接で少しでも矛盾があったとしたら、面接官は容赦なく追及してきます。

偽りの経歴がある人材を入社させてトラブルになるよりも、選考過程で嘘を見抜こうと面接官は本気を出してくるでしょう。

プロから浴びせられる質問には太刀打ちできず、嘘をついた人の多くはこの時点で見抜かれて不採用にされます

完全にわからなかったとしても、疑わしい態度を取った時点でプラスには働きません。

本気で入社したい企業があるとすれば、嘘をつかないで面接に挑む方が結果的にはよっぽど好印象でしょう。

面接で嘘がばれてしまう原因

面接官が嘘を疑うタイミングや、嘘だと思うポイントがいくつかあります。

面接で嘘がばれると、当然ですが採用されません。

嘘の経歴や能力をもとに仕事を割り振っても効率が悪く、そもそも仕事ができなかったりミスを隠したりする可能性も高く、企業が不利益を被ってしまいます。

そのため、面接官は少しでも嘘の気配があると追及してきます

話に矛盾が生じたり、あいまいになったり不自然に固執したりする様子から嘘がばれてしまうのです。

話が矛盾している

自己PRで嘘をつきがちな人でも、すべてを嘘で固めるのではなく、誇張したり一部の事実を変えたりする人が多いです。

事実と嘘が入り混じっているため、くわしく追及されると話に矛盾する部分が出てきてしまいます。

じっくりと作りこんだ文章ならごまかせるかもしれませんが、面接では咄嗟の質問に対して、スムーズに答えることが要求されます。

つじつまが合わないことを言えば、嘘をついていると判断されなかったとしても、論理的に話す能力のない人という低評価を受けるので、どのみち悪手です。

抽象的・具体的すぎる

嘘の部分をくわしく聞かれると、説明があやふやになりがちです。

もしくは、具体的でも非常に少ない情報しか話せないでしょう。

中途半端な回答は、さらなる追及を受ける対象になります。

多少調べたり作りこんだりして準備をしたとしても、経歴や経験などの内容をくわしく話せなかったり、情報が偏っていたりすれば怪しまれます。

もし嘘でなかったとしても、面接官がイメージしやすいように話せないと、自分の良さが伝わらないため、有効な自己PRにはなりません

自己PRで嘘をついてもメリットはないかも

少しでもライバルに差をつけたり、自分を良く見せたりしようとして嘘をついても、メリットはほぼありません。

採用担当者から一瞬、感心させられるくらいでしょう。

しかし、面接時に追及されればハラハラして余計な緊張をすることになります。

嘘がばれないようにさらに、嘘を重ねることになれば、苦しくなっていくのは自分です。

嘘がばれれば、幻滅され気まずい雰囲気になってしまいます。

ばれなかったとしても、そのあとむしろ苦労をすることになってしまうのです。

入社後の再現性はない

自分の強みが活かされない嘘の自己PRは、入社後に支障をきたします。

たとえば英語力を実力よりも高く偽った場合、いきなり海外の人との商談に立ち会うことを求められるかもしれません。

話にならず、商談相手に呆れられる、または上司や先輩に迷惑がかかることになります。

また、ピアノが弾けると言い切った場合、伴奏を任され、練習に膨大な時間を割かなければいけなくなるかもしれません。

ほかの業務をおろそかにした挙げ句、まともな伴奏が弾けなければ周囲にも迷惑がかかります。

面接を通ったとしても内定後が大変

「たとえ嘘でも入社してしまえばこちらのもの」と考える人もいるかもしれません。

しかし、内定を貰ってから嘘がわかるほうが、選考過程でわかるよりも大変な状況だといえます。

まず、嘘がわかった段階で企業から厳しい追及を受け、内定を取り消される確率が高まります

すると、募集が少なくなっている時期にまたゼロから就活をやり直さなければいけない羽目になるのです。

入社後に嘘がわかるのも悲劇的です。

嘘の情報を基にして配属を決められると、できない仕事を任せられてあっという間に評価が落ちることになるでしょう。

先輩社員から白い目で見られながら「嘘をつかないでおけばよかった」と後悔することになるかもしれません。

嘘の自己PRにはデメリットしかないのです。

面接で自己PRの内容を盛るのはアリ

リスクを負う代わりにメリットがほぼないため、嘘はつかないほうが賢いです。

嘘ではなく、事実をもとに話を盛るのは許容範囲です

あくまでも事実を変えてはいけないということを肝に銘じておきましょう。

成績や結果は事実のまま、自分の取り組み方や、熱中した度合いなどは好きなように表現して問題ありません

経験をもとに発見したことや、大切にしている価値観のようなものは、いつでもいかようにも変わるものなので、後付けでも帳尻合わせでも問題はないのです。

多少大げさに伝えるくらいは問題なし

常識の範囲内で、多少大げさに伝えるくらいなら問題ありません。

ただし、具体的な数字や名称など、嘘だと証明される証拠が出るようなものは変えてはいけません。

あくまで、個人によって捉え方が変わるようなもののみ、多少の誇張は許容されます。

具体的には、性格や考え方、これまで取り組んできたものに対する姿勢や熱意などです。

嘘だと証明できる証拠が出ないような評価や印象なども大丈夫です。

ただし極端に大げさに伝えすぎると嘘に等しくなってしまうので気をつけましょう。

自己PRは人柄を伝えることが目的

自己PRは経歴や能力よりも、それを通じて人柄をアピールするためのものです。

嘘をついてまでエピソードを良くする必要はありません。

ライバルに比べて輝かしい経歴や能力がなかったとしても、ありのままの自分をしっかりと分析し、人柄をしっかりと表現できれば、興味をもってくれる採用担当者はいます

たとえ第一志望ではなかったとしても、ありのままの自分を受け入れてくれる企業のほうが自分の強みを発揮できますし、働きやすいはずです。

自己分析ができていれば嘘は不要

1705_2_192 (3) 嘘の自己PRをしてしまいがちな人は、自己PRを徹底的にやり直してみましょう。

自分の長所を自分でわかっていないからこそ、嘘に頼ってしまうのです。

長所がひとつもない人間など、存在しないはずです。

冷静に自分の人生を振り返れば、強みになるポイントが見えてくるでしょう。

たとえば、部活で輝かしい成績を残していなかった人でも、卒業まで部活を辞めなかったのなら「根気がある」という長所を持っています。

留学経験がなくても海外の文化が好きなら「好きなものに打ち込める」という長所を持っています。

自己分析の際には、どんな些細な経歴でも深く掘り下げていくことが肝心です。

今まで気がつかなかった自分の個性をいくつ見つけられるのかということの方が、嘘をつくよりもずっと重要です。

嘘をつかないで済む就活を目指そう

最後まで嘘をつかないで済む就活を行うには、自分にぴったりと合う企業を見つける必要があります。

自然なままで過ごせる会社を見つけるように意識してみましょう

また、ジョブコミットなどのサイトでは、自己分析の具体的な方法やアドバイスが掲載されているので、長所が見つからないと嘆いている人には心強い味方になってくれることでしょう。

おわりに

自己PRで嘘をつくと、面接で追及されたときにばれてしまう可能性が高いです。

たとえ嘘をついたまま合格しても、入社後に苦労することになり、さらには周りの人にも迷惑をかけてしまいます。

多少盛ったり大げさに伝えたりするくらいなら問題ありませんが、常識の範囲内にしましょう。

公式の評価や自分の能力などは過剰評価しないほうが身のためです。

自己PRでは経歴や能力よりも人柄をアピールし、自分に合った、働きやすい企業に入ることを目指しましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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