ガクチカで学生団体の経験を使う際のポイントや例文を紹介!

ガクチカで学生団体の経験を使う際のポイントや例文を紹介!

学生時代、サークルや部活ではなく学生団体に参加していたという学生もしばしばいます。

学生団体に入った学生は大抵何か目標を持っていたり、外部に向けて何かを発信し、成し遂げたりしたいという思いを持っているはずです。

そのような前向きな想いを自己PRに盛り込みたい学生も少なからずいるとは思うのですが、その中でも学生団体の経験をどのようにPRすれば良いのかを悩んでいる人は多いはずです。

そもそも学生団体について話すのはどうなのかという部分で葛藤している学生もいるでしょう。今回は、学生団体を自己PRや就活でアピールすることに対する企業の反応、効果的な話し方を例文なども紹介しつつご説明していきます。

【ガクチカで学生団体】サークルとの違いは?

学生団体はサークルと混同されがちであるため、それぞれの違いを押さえておく必要があります。

この記事を開いてくれている方のほとんどが学生団体に所属していた人なはずですから、自分ではサークルとの違いを理解できているでしょう。

しかし、改めて定義について確認することで、もし就活の際に面接官が学生団体とは何なのかをよく知らなかった場合でも、スムーズに答えられるようになります。

ぜひ、それぞれの違いをもう一度サクッと確認しておきましょう。

学生団体

学生団体の定義は「社会貢献や特定の目的を持った活動を行うこと」です。

学生団体は複数の大学から学生が集まり、広い支援を持って活動するのが特徴です。

社会問題の解決やボランティア活動、地域社会への貢献など、様々なテーマに基づいて行動します。

参加者にとっては学びの場となり、リーダーシップやコミュニケーション能力、それぞれの参加者の大学で学んでいる分野の情報共有などにつながります。

多様な意見交換が可能であり、新しいアイデアや視点を得ることが可能です。

学生団体は組織運営においても専門的なスキルが求められることが多く、プロジェクトマネジメントの経験などを積むこともできます。

社会に出た際に役立つ、実践的なスキルを身につけられるでしょう。

さらに、学生団体の活動を通じて企業や団体とのネットワークを構築する機会も増えます。

就活に役立つ人脈を作っておけるだけでなく、「社会人と対等に会話してきたという経験」を就活でアピールできます。

サークル

サークルの定義は主に同じ大学の学生が集まり、趣味や興味を共有するための団体です。

もちろん、インカレサークルなど複数の大学で合同で行うサークルもありますが、基本的には同じ大学の人々が集まります。

目的も、趣味の追求やリラックスした時間を過ごすことがメインです。

スポーツや音楽、アート、旅行など、多岐にわたるサークルがあります。

サークル活動は気分転換や友人作りなど、大学生活を充実させるための大切な要素です。

もちろん、サークルで活動する全ての人々がただ遊んでいるというわけではありませんし、様々な経験を積める素晴らしい場所ではあります。

しかし、学生団体よりは比較的楽しさを追求する要素が強いといえるでしょう。

サークルのもう1つの大きな魅力は、気軽に参加できる点です。

スキルや知識が特に必要ないため、誰でも簡単に参加できます。

また、同じ大学の学生同士が集まるため、同じキャンパス内で活動が行われることが多く、アクセスも便利です。

【ガクチカで学生団体】就活でアピールできる点の違い

学生団体とサークルの主な違いについて理解できたところで、続いて就活でどのような点をアピールできるのかについての違いについても理解を深めておきましょう。

これらの違いを理解しておけば、学生団体の経験をより分かりやすくアピールできます。

また、本メディアを始めとした様々な場所で紹介されている「サークルの経験をアピールする例文」を学生団体の経験に置き換えて参考にできます。

ぜひ、それぞれの違いについて理解しておいてください。

学生団体

学生団体の就活でアピールできる点として挙げられるのは、「専門分野での知識やスキルの習得」です。

学生団体は社会問題やテーマに基づいた活動を行うため、自分が興味を持つ業界や職種に直結する知識や実務経験を積めます。

例えば、環境問題に取り組む学生団体であれば、環境保護やサステナビリティに関する深い知識を得ることができ、これをSDGsなどに力を入れている企業の面接で強調できます。

また、プロジェクトマネジメントやリーダーを担当するなど、組織運営やチームワークのスキルが身につくことも多いです。

そして、学生団体の活動は企業や自治体、NGOなどとの連携を通じて行われることが多く、実社会との接点が豊富です。

このような経験は職場で即戦力として活躍できる根拠となります。

学生団体の活動報告や成果物をポートフォリオとして提示することで、具体的な成果をアピールすることも可能です。

これにより、自分の専門性や実践力を具体的に示すことができ、面接官に対して強い印象を与えられます。

サークル

サークルの就活でアピールできる点は、コミュニケーション能力や人間関係の構築力がメインです。

サークル活動は趣味や興味を共有する学生同士の集まりであり、様々なメンバーと交流を深める場所といえます。

つまり、対人スキルやチームワークの重要性を学べるのです。

例えば、スポーツサークルではチームプレーを通じて協調性やリーダーシップを養えますし、文化系のサークルでは企画や運営を通じて企画力や実行力を身につけられます。

サークル活動は学生同士の関係を深めるだけでなく、学外のイベントや大会への参加を通じて広いネットワークを築くことにも繋がります。

このような経験は社交性、積極性をアピールする際に有効です。

また、サークル内での役職経験やイベントの成功事例を具体的に説明することで、自分の行動力や問題解決力を強調することもできます。

これにより、自分の能力をより具体的に示すことができ、企業の採用担当者に対して魅力的な候補者としてアピールできるのです。

【ガクチカで学生団体】就活でアピールできるのか

結論として、学生団体としての経験を就活でアピールすることは十分に可能です。

むしろ、しっかりと説明できれば、サークルの経験よりも良い印象を与えられる可能性もあるでしょう。

しかし、伝え方を意識しなければうまくアピールできない可能性もあるため、相手に良い印象を与えられるポイントを以下で紹介します。

伝え方が大事

学生時代に力を入れたこととして学生団体の経験をアピールするにあたっては、伝え方が非常に重要です。

面接官が必ずしも学生団体に興味があるとは限りませんし、学生団体がどのような活動をしているのか知らない人も少なくありません。

また、団体によって活動内容も大きく異なるため、自分がどのような活動で、どのように活躍したのかについては詳しく説明しなければなりません。

ガクチカにおいて重要なのは「何が目的で取り組み」「どのように工夫して」「どのような能力を身につけたか」「どのような経験をしたか」です。

したがって、「なぜあなたが学生団体に入ったのか」「学生団体の活動においてどのような問題や困難を経験し」「それを解決するためにどのような工夫をしたのか」「経験を通じてどのような能力を身につけたのか」について分かりやすく説明しましょう。

例えば、ただ「私は学生団体としての活動に力を入れており、地域の発展に貢献することに尽力しました。

」と言われても、何の活動をして、どのように努力したのかが伝わりません。

【ガクチカで学生団体】面接官が評価するポイント

面接において学生団体のエピソードを話す際、面接官から高い評価を受けるために念頭に置いておきたいポイントは大きく分けて2つ存在します。

以下の2点を意識した上で、ESや面接での回答の下書きを作成しておきましょう。

学生団体に入った目的と成果

先ほども軽く説明した部分ではありますが、学生団体に入った目的と成果については必ず触れる必要があります。

なぜ自分がその学生団体に参加したのか、その動機を明確にしましょう。

例えば「特定の社会問題に強い関心を持ち、解決に貢献したい」や「自分の専門分野をより深めるため、実務を経験をしたい」などが挙げられます。

目的を説明することで、面接官に対してあなたの行動に対する一貫性や熱意を示すことができるのです。

また、学生団体での活動を通じて何を学び、どのような成果を挙げたかを具体的に述べることが重要です。

例えば「環境保護活動に参加し、地域住民と協力し、ゴミ拾いイベントを企画・運営し、多くの人々の環境問題の意識を高められた」など、具体的な成果を示すようにしましょう。

また、その過程で学んだリーダーシップやプロジェクトマネジメントのスキルを強調することで、職場で即戦力として活躍できる印象を与えることもできます。

学生団体でどんな存在だったのか

あなたが学生団体に所属していた際にどのような存在だったのか、どのような役割を担っていたのかについても、分かりやすく説明する必要があります。

「メンバーとして参加していた」と雑に話すのではなく、どのような立場で、どのように活躍したのかを明確に示すことが重要です。

例えば「リーダーとして新メンバーをまとめていた」「イベントの企画担当として成功に導いた」など具体的なエピソードを挙げるとより伝わりやすくなります。

また、自分がその団体内でいかに重要な存在であったかを強調することも大切です。

例えば「団体の士気を高めるために積極的に意見を出し、メンバーのモチベーションを維持するためにリーダーシップを発揮した」「問題解決に向けて率先して行動し、メンバーから信頼を獲得した」など、具体的に話すことが重要です。

このような説明ができれば、面接官に対して、自分がチームにとって欠かせない存在であり、就職後も同様に貢献できる人物であると強く印象付けられます。

【ガクチカで学生団体】どんなエピソードが使えるの?

続いて、学生団体の経験をより魅力的にアピールするために、活用できるエピソードの種類にはどのようなものがあるのかについて理解しておきましょう。

あなたが学生団体として活動するにあたって様々な経験をしてきたでしょうが、その中でも以下の2つのようなエピソードをアピールできれば、より良い印象を与えられます。

ぜひ、これまでの経験を箇条書きにしてみて、以下のどちらかに当てはまるものがないか確認してみてください。

自分の強みが発揮できたエピソード

自分の強みが発揮できたエピソードがあるならば、ぜひ積極的に話しましょう。

具体的な状況や課題、その中で自分がどのように行動したかを明確に説明することが重要です。

この際に意識したいことは「課題を明確にすること」「自分がどのように取り組んだのか」「結果、どうなったか」の3つです。

例えば、学生団体の中でリーダーシップを発揮したエピソードを挙げるとします。

課題は「プロジェクトでチームの士気が低下し、活動が停滞していた」です。

取り組みは「自分の強みであるリーダーシップを活かし、メンバーの話をしっかりと聞き、全員が納得できる意見を出した」とします。

そして「結果としてプロジェクトが再び軌道に乗った」と結論を話します。

このように話すことで、面接官が知りたいことと自分の強みを両方、わかりやすく説明できる文章ができあがります。

自分が学びを得たエピソード

自分が学びを得たエピソードを話すのも選択肢の1つです。

自己PRにおいては、自分の強みをアピールすることが重要ですが、ガクチカにおいて重要なのは、あなたがどのように努力して工夫し、何を学んだかです。

したがって、結果を出せていなくても構いません。

学生団体の経験から得た知識やスキルをどのように企業に活かすのかを具体的に説明できれば、十分に良い印象を与えることはできます。

例えば「イベントの企画を担当した際、計画通りに行かなかったけれども、計画の柔軟性やリスクマネジメントの重要性を学んだ」などの話でも良いのです。

「その後はリスクを洗い出し、対応策を準備しておくように心がけた」などと「その経験から学んだ、具体的な解決策と取り組み」について話すと、より良いです。

【ガクチカで学生団体】ガクチカで使う際の注意点

学生団体に所属していた人がガクチカに学生団体のエピソードを使う際に犯してしまいがちなミスは、大きく分けて4つあります。

まず1つ目として、「話が長いこと」が挙げられます。

取り組みの内容が社会貢献に関するものなど、意義を感じるものであることが多いため、ついつい熱が入り、話しすぎてしまう人が少なくありません。

また、「自分の話ではなく団体の話に終始してしまう人」も多いです。

団体自体の取り組みが良かったとしても、あなたがどのような役割を担っていたのか説明しなければ、あなたが入社後どのように活躍するかイメージできません。

「抽象的なビッグワードばかりで、具体的な話ができない人」もいます。

インパクトを与えようと、キャッチコピーのような言葉を説明する人もいますが、ガクチカにおいて重要なのはインパクトではなく、あなたがどのように工夫をして努力をし、どのような能力を身につけたかであるため、詳細な説明が求められるのです。

そして、「人の話を聞かない人」も稀にいます。

自分の説明に熱が入ってしまい、面接官の話を聞かないと社交性に欠けると判断されるため、注意しましょう。

改善策は?

では、これらの注意点に対してうまく対策するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

結論として、エピソードを話すときは「団体で行った活動内容を長く話す」のではなく、「団体の中で自分が個人としてどのように取り組んでいたのか」「何をしていたのか」について詳しく話すことをおすすめします。

学生団体全体の取り組みにやりがいを感じていた人は多いでしょうが、面接官が興味があるのは、学生団体の話ではなく、あなたについてです。

したがって、自分を主軸にして、取り組みについて説明しましょう。

ガクチカだけでなく、自己PRや志望動機においても、高いモチベーションを持って取り組んでいたことについて話す際は、熱が入りすぎないように注意しましょう。

【ガクチカで学生団体】例文3選を紹介!

続いて、ガクチカで学生団体として取り組んだことを紹介する際の例文を3つ紹介します。

「行動力をアピールする例文」「リーダーシップをアピールする例文」「問題解決能力をアピールする例文」の3つを作成しました。

ぜひ、あなたが学生団体において身につけた能力の中で最も近いものの例文を中心に参考にしてみてください。

学生団体を関連づけた自己PR例文

私は人の良い部分を吸収し、行動に移すことが得意です。

学生時代はビジネス関連の学生団体に所属していたのですが、そこでは定期的に企業の経営者や役員の方を招いて勉強会を行なっていました。

実際に社会で経済を動かす人々の話は大変刺激的で、学ぶべき点、尊敬すべき部分の多い、実りある時間でした。

そこで聞いた話の中には「地方の重要性」というものもあり、私も以前からそのことに興味を抱いていたこと、地方出身ということが重なり、何かの行動を起こしてみようと思い立ちました。

具体的には農業体験や移住体験といったことを夏休みに行ったのですが、そのことをもっと多くの人に広めたいと思い、日本人と訪日外国人を対象にした農業体験サイトを立ち上げました。

実際にホームページを経由して体験や長期滞在を行なってくれた人が300人ほどおり、地方の現実を知る一方、地方に興味をもつ人の多さについても知ることができました。

貴社に入ってからも、ただ話を聞くのではなく、そこから何かを吸収し、行動に繋げていきたいと考えております。

そしてその行動が変化や結果を生み、気付きを与えてくれる。

そうやって企業と個人が共に階段を登っていけるような働き方をしていきたいと思っております。

リーダーシップをアピールする例文

私は団体の中でリーダーシップを発揮することに力を入れていました。

学生時代はボランティア系の学生団体に所属しており、リーダーシップを発揮して、皆をまとめていました。

皆、モチベーションが高いメンバーばかりであったため、気持ちの強さゆえに意見が対立することも多くありました。

そこで、私は定期的に集会を行い、活動の最終的な目的や、それぞれが取り組みたいことなどについて話し合う場を設けました。

これにより、それぞれが共通の目標を再認識でき、高かったモチベーションを良い方向に導くことにもつながり、全員が支え合いながら活動に取り組むことができました。

貴社においてもこのような経験を活かし、数年後にはリーダーとして、全員がモチベーションを高めながら共通の目標に正しいアプローチで取り組めるよう、サポートしたいと考えています。

問題解決能力をアピールする例文

私は原因を明確にして、問題を解決することに力を入れていました。

学生時代はイベント系の学生団体に所属しており、様々な問題を早い段階で明確にし、改善することを得意としていました。

イベントでは集客がうまくいかないこともありましたが、その都度、原因が何であったのかを分析した後、明確に言語化しました。

そして、メンバーに分かりやすくプレゼンテーションで説明することで迅速に問題を解決し、次回のイベント時には必ず課題を修正できました。

貴社に入社した暁には、問題が発覚した際はもちろん、表面化する前に発見し、解決することを通じて円滑なプロジェクト進行に貢献したいと考えています。

おわりに

学生団体の内容について触れる一方で、気付いたことや学んだこと、そしてそれがどう企業に貢献できるかというのを話せるようにしていきましょう。しかし学生団体やサークルについて話す学生の割合は多いので、分かりやすい実体験がないという場合には、無理に学生団体の話をしないというのも一つの判断と言えるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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