「私は学生団体に所属していました。」これってアピールできるの?

「私は学生団体に所属していました。」これってアピールできるの?

学生時代、サークルや部活ではなく学生団体に参加していたという学生もしばしばいます。学生団体に入った学生は大抵何か目標を持っていたり、外部に向けて何かを発信し、成し遂げたりしたいという思いを持っているはずです。そのような前向きな想いを自己PRに盛り込みたい学生も少なからずいるとは思うのですが、その中でも学生団体の経験をどのようにPRすれば良いのかを悩んでいる人は多いはずです。そもそも学生団体について話すのはどうなのかという部分で葛藤している学生もいるでしょう。今回は、学生団体を自己PRや就活でアピールすることに対する企業の反応、効果的な話し方を例文なども紹介しつつご説明していきます。

 

自己PRで学生団体について話すのは有効?

結論から述べると、就活の面接で学生団体のアピールをしてもそこまで意味はありません。ほとんどの企業は、学生がどんなサークル、団体にいたかに興味がないのです。ですから学生団体について話す時には、活動内容や日々の出来事ではなく、自分が団体の中でどんな役割を担っていたか、そのための努力や、実際に行った取り組みについて語るのが得策です。そしてその役割や努力が、企業という組織の中でどのように活かせるのかを分かりやすく話せるようにしておきましょう。

 

学生団体で得た経験を今後の可能性に変えよう

企業は面接の際、その学生が入社してから将来どのような人材になるのか、ということに注目しています。当然ですが、将来有望な人材だと思われる学生の方が良いですし、そういった人間を見定めて確保していくのが人事の最重要課題です。学生団体で活動した時、自分の長所がどのように活かされ、その結果何を得たのか。何を成し遂げたのか。そしてその長所が将来的に会社でどのように役立つかをわかりやすく、且つ具体的に話すことができれば、人事にはその学生が将来有望な学生に映るのです。学生団体の中には、社会と深く関わりを持つ活動を積極的に行う団体もいますが、どのような組織に属していたとしても、自分の人間性を活かしてどのように社会に貢献したかなどのエピソードがあれば強いです。またそれ以外でも、協調性やリーダーシップスキルが発揮された話があれば、積極的に話してみましょう。

 

学生団体を関連づけた自己PR例文

私は人の良い部分を吸収し、行動に移すことが得意です。

学生時代はビジネス関連の学生団体に所属していたのですが、そこでは定期的に企業の経営者や役員の方を招いて勉強会を行なっていました。

実際に社会で経済を動かす人々の話は大変刺激的で、学ぶべき点、尊敬すべき部分の多い、実りある時間でした。

そこで聞いた話の中には「地方の重要性」というものもあり、私も以前からそのことに興味を抱いていたこと、地方出身ということが重なり、何かの行動を起こしてみようと思い立ちました。

具体的には農業体験や移住体験といったことを夏休みに行ったのですが、そのことをもっと多くの人に広めたいと思い、日本人と訪日外国人を対象にした農業体験サイトを立ち上げました。

実際にホームページを経由して体験や長期滞在を行なってくれた人が300人ほどおり、地方の現実を知る一方、地方に興味をもつ人の多さについても知ることができました。

貴社に入ってからも、ただ話を聞くのではなく、そこから何かを吸収し、行動に繋げていきたいと考えております。

そしてその行動が変化や結果を生み、気付きを与えてくれる。

そうやって企業と個人が共に階段を登っていけるような働き方をしていきたいと思っております。

 

おわりに

学生団体の内容について触れる一方で、気付いたことや学んだこと、そしてそれがどう企業に貢献できるかというのを話せるようにしていきましょう。しかし学生団体やサークルについて話す学生の割合は多いので、分かりやすい実体験がないという場合には、無理に学生団体の話をしないというのも一つの判断と言えるでしょう。

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