【例文あり】アプリエンジニアの志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

【例文あり】アプリエンジニアの志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

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【アプリエンジニアの志望動機】アプリエンジニアとは

アプリエンジニアとは、スマートフォン(iOS/Android)やWebブラウザ、PCなどで動作するアプリケーションの設計・開発・運用を行う技術職のことです。

私たちが普段何気なく使っているSNS、ゲーム、ニュースアプリ、地図アプリから、企業の業務効率化を支える業務システムまで、その対象は非常に多岐にわたります。

IT技術の進化に伴い、アプリエンジニアの需要は年々高まっており、新卒採用においても文系・理系を問わず門戸が開かれていますが、その分だけ実力が問われる厳しい世界でもあります。

志望動機を作成する上では、単に「プログラミングができる」ことだけでなく、どのような種類のアプリを開発したいのか、そしてその開発を通じてどのような価値を世の中に提供したいのかを明確にすることが重要です。

まずは、アプリエンジニアが具体的にどのような業務を行っているのか、そして他のエンジニア職種(インフラエンジニアや組み込みエンジニアなど)と比べてどのような特徴があるのかを正しく理解し、自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

アプリエンジニアの業務内容

アプリエンジニアの業務は、大きく分けて「企画・要件定義」「設計」「開発(実装)」「テスト」「運用・保守」の5つのフェーズがあります。

新卒で入社した場合、まずはプログラミング言語を使ってコードを書く「開発(実装)」や、バグがないかを確認する「テスト」の工程から担当することが一般的です。

使用する言語は開発するアプリの種類によって異なり、iOSならSwift、AndroidならKotlin、WebアプリならJavaやRuby、PHP、JavaScriptなどが用いられます。

これらを習得し、仕様書通りに動く機能を実装するのが最初のミッションです。

経験を積むにつれて、どのような機能が必要かを決める「要件定義」や、システム全体の構造やデータベースの仕様を決める「設計」といった上流工程を任されるようになります。

また、アプリは一度リリースして終わりではありません。

ユーザーからのフィードバックをもとに新機能を追加したり、OSのバージョンアップに対応したりする「運用・保守」も重要な業務です。

特にBtoC(一般消費者向け)アプリの場合、ユーザーレビューがダイレクトに届くため、スピーディーな改善と品質向上が求められます。

単にコードを書くだけでなく、チームメンバーと連携しながらより良いサービスを作り上げることが、アプリエンジニアの本質的な業務と言えます。

アプリエンジニアの特徴

アプリエンジニアの最大の特徴は、技術の移り変わりが非常に速い点です。

スマートフォンやOSの新機能が毎年発表されるように、開発に使用する言語やフレームワーク、ツールも次々と新しいものが登場します。

そのため、一度覚えた技術に安住することなく、常に最新のトレンドをキャッチアップし続ける姿勢が不可欠です。

この「変化の速さ」を楽しめる人にとっては刺激的な環境ですが、勉強し続けることが苦手な人にとっては過酷な環境とも言えます。

常に市場価値の高い技術を自ら選び取っていく主体性が求められます。

また、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)への意識が強く求められるのも特徴です。

バックエンドの処理速度や安定性はもちろん重要ですが、アプリエンジニアは「画面の使いやすさ」や「操作の心地よさ」といった、ユーザーが直接触れる部分に責任を持ちます。

ボタンの配置一つ、画面遷移のアニメーション一つでユーザーの評価が大きく変わるため、エンジニアでありながらデザイン的な視点やユーザー心理を想像する感性も必要とされます。

論理的な思考力と、使い手への配慮というソフトな視点の両方が求められる点が、この職種の面白さであり難しさでもあります。

【アプリエンジニアの志望動機】アプリエンジニアの魅力

アプリエンジニアは、自分のスキルが形になり、それが多くの人に使われる喜びをダイレクトに感じられる職種です。

ものづくりの醍醐味を味わえるだけでなく、現代社会のインフラを支えるという社会的意義も大きく、キャリアの選択肢も豊富です。

志望動機では、これらの魅力に触れつつ、自分がなぜその環境に身を置きたいのかを熱意を持って伝える必要があります。

ここでは、アプリエンジニアとして働くことの代表的な魅力を3つ紹介します。

成果物が目に見える達成感や、キャリアの自由度の高さなどは、多くの学生にとって強力なモチベーションになるはずです。

これらを自分の言葉に変換し、志望動機に厚みを持たせましょう。

成果物が目に見えて多くの人に使われる

アプリエンジニアの最大の魅力は、自分が開発に携わった成果物が「アプリ」という目に見える形で世に出ることです。

サーバーエンジニアやインフラエンジニアのような「縁の下の力持ち」的な職種とは異なり、家族や友人、そして世界中のユーザーが自分の作ったアプリを実際にスマートフォンで操作している光景を目にすることができます。

自分が苦労して実装した機能がスムーズに動き、誰かの役に立っていることを実感できる瞬間は、エンジニアとして何にも代えがたい喜びです。

また、App StoreやGoogle Playなどのストアランキングにランクインしたり、SNSで話題になったりするなど、社会的な反響を数字やコメントで直接確認できることも大きなモチベーションになります。

「便利なアプリをありがとう」という感謝の言葉や、時には厳しいレビューさえも、次の開発へのエネルギーに変えることができます。

このように、自分の仕事の影響力を肌で感じられる点は、アプリエンジニアならではのやりがいです。

世の中に具体的な価値を届けている実感を持ちながら働きたい人にとって、これ以上ない環境と言えるでしょう。

需要が高くキャリアや働き方の自由度が高い

スマートフォンが生活の中心となった現代において、アプリエンジニアの需要は留まるところを知りません。

あらゆる業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、自社アプリを持つ企業が増えているため、優秀なエンジニアは常に奪い合いの状態です。

そのため、一度確かな技術力を身につければ、転職市場での価値は非常に高くなり、より良い条件の企業へステップアップしたり、フリーランスとして独立したりと、キャリアの選択肢が大きく広がります。

また、エンジニアは成果物で評価される側面が強いため、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方が浸透している職種でもあります。

PCとインターネット環境さえあればどこでも仕事ができるため、場所に縛られずに働くことも可能です。

もちろん、最初から自由が手に入るわけではありませんが、努力してスキルを高めれば高めるほど、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現できる可能性が高まります。

将来的な安定と自由の両方を自分の腕一本で勝ち取れる点は、野心のある学生にとって大きな魅力となるはずです。

ユーザーの反応を元に高速で改善を回せる

Webアプリやスマホアプリは、リリースして終わりではなく、そこからが本当のスタートです。

ユーザーの利用データを分析したり、問い合わせ内容を確認したりしながら、「もっと使いやすくするにはどうすればいいか」「どんな機能があれば喜ばれるか」を考え、継続的にアップデートを行います。

このPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を高速で回せるスピード感も、アプリエンジニアの魅力の一つです。

自分が提案して実装した改善策が、すぐに数値として結果に表れるため、ビジネスへの貢献を実感しやすい環境です。

特に近年は「アジャイル開発」と呼ばれる、短期間で開発とリリースを繰り返す手法が主流となっており、エンジニアには単に仕様書通りに作るだけでなく、ユーザーにとっての価値を考え、主体的に改善案を出すことが求められています。

自分のアイデアが採用され、それがユーザー体験の向上につながった時の達成感は格別です。

エンジニアでありながらサービス企画に近い視点で仕事ができるため、ビジネス感覚を磨くこともできます。

受け身ではなく能動的にサービスを育てていきたい人にとって、刺激的な毎日が待っています。

【アプリエンジニアの志望動機】アプリエンジニアに向いている人

アプリエンジニアは、技術力だけでなく、性格的な適性や志向性が活躍のカギを握ります。

企業は、入社後に直面する技術的な壁や地道な作業にも挫けず、楽しみながら成長できる人材を求めています。

自分がこの職種に向いていることをアピールするために、適性がある人の特徴を知り、自分のエピソードとリンクさせることが大切です。

ここでは、アプリエンジニアに適性がある人の特徴を3つ挙げます。

知的好奇心論理的思考力、そしてユーザー視点などが重要な要素となります。

これらが自分に当てはまるかを確認し、自己PRや志望動機の中で効果的に伝えられるようにしましょう。

新しい技術への知的好奇心が強く自走できる人

テクノロジーの世界は日進月歩であり、昨日までの常識が明日には古くなることも珍しくありません。

そのため、アプリエンジニアには、新しい技術やトレンドに対して強い興味を持ち、「触ってみたい」「作ってみたい」という知的好奇心が不可欠です。

学校や研修で教えてもらうのを待つのではなく、自分で技術ブログを読んだり、実際にコードを書いて試したりと、自ら能動的に学び続ける「自走力」がある人が向いています。

プライベートな時間でも、趣味でアプリを作ったり、新しいガジェットを試したりすることが苦にならない人は、エンジニアとして最強の素質を持っています。

「勉強しなければならない」という義務感ではなく、「知りたいから学ぶ」という楽しさが原動力になっているからです。

面接でも、最近気になっている技術ニュースや、個人的に取り組んでいる学習内容について楽しそうに話せる学生は高く評価されます。

変化を恐れず、常に新しい武器を手に入れようとする探究心こそが、エンジニアとしての成長を支える最大のエンジンです。

論理的に物事を考え問題解決を楽しめる人

プログラミングとは、コンピュータに命令を与えるための論理的な文章を書く作業です。

「Aの場合はBをする、そうでなければCをする」といったロジックを積み重ねて機能を実現するため、物事を筋道立てて考える論理的思考力(ロジカルシンキング)が求められます。

感覚や雰囲気だけでコードを書くことはできません。

複雑な仕様を整理し、効率的でミスのない処理手順を構築することにパズルのような面白さを感じられる人は、エンジニアに向いています。

また、開発中にエラーやバグはつきものです。

思い通りに動かない時に、「なぜ動かないのか」という原因を仮説検証を繰り返して突き止め、解決することに粘り強く取り組める忍耐力も必要です。

エラーメッセージを見てパニックになるのではなく、冷静に原因を分析し、一つひとつ問題を解決していくプロセスを楽しめる人は、現場で重宝されます。

困難な課題に直面しても、論理を武器に解決策を導き出せる力は、エンジニアとして長く活躍するための必須スキルです。

ユーザー視点を持ち使いやすさを追求できる人

アプリエンジニアが作るのは、最終的に「人」が使うものです。

どんなに高度な技術を使っていても、使いにくかったり、動作が重かったりすれば、ユーザーには受け入れてもらえません。

そのため、技術者としての視点だけでなく、「自分がユーザーだったらどう感じるか」というユーザー視点を持てる人が向いています。

「ここのボタンはもう少し大きい方が押しやすい」「この画面遷移は分かりにくいかもしれない」といった、細やかな配慮や想像力が、アプリの品質を大きく左右します。

独りよがりなコードを書くのではなく、デザイナーやプランナーと協力しながら、ユーザーにとっての「最高の体験」を追求できるコミュニケーション能力も重要です。

技術はあくまで手段であり、目的はユーザーの課題解決や満足度向上であることを理解しているエンジニアは、ビジネスサイドからも信頼されます。

技術へのこだわりと、使い手への思いやりのバランス感覚を持っている人こそが、本当に優れたアプリエンジニアになれる資質を持っています。

【アプリエンジニアの志望動機】アプリエンジニアに向いていない人

華やかなイメージのあるアプリエンジニアですが、実際の業務は地味で根気のいる作業の連続です。

ミスマッチを防ぐためにも、どのような人がこの職種に苦労する可能性があるかを知っておくことは重要です。

もし以下の特徴に当てはまる場合でも、それを自覚して改善する意思を示すか、あるいは別の強みでカバーする戦略を練る必要があります。

ここでは、アプリエンジニアとして働く上で障壁となりやすい特徴を3つ紹介します。

地道な作業への耐性変化への対応力などがポイントです。

これらを反面教師として、自分が目指すべきエンジニア像を明確にしていきましょう。

地味なデバッグ作業や継続学習が苦手な人

アプリ開発の現場では、コードを書いている時間よりも、エラーの原因を探したり、テストを繰り返したりする時間の方が長いことも珍しくありません。

何時間もパソコンの画面と向き合い、たった1行のミスを見つけ出すような地味で泥臭い作業に耐えられない人は、エンジニアの仕事にストレスを感じてしまうでしょう。

「もっとクリエイティブな仕事だと思っていた」というギャップに苦しまないよう、緻密で忍耐力が求められる職人仕事であるという認識が必要です。

また、IT業界は「一生勉強」の世界です。

業務時間外にも技術書を読んだり、個人開発をしたりしてスキルを磨くことが当たり前のように求められます。

「仕事は業務時間内だけで完結させたい」「プライベートで勉強したくない」という考え方の人は、技術の進化についていけず、早期に市場価値を失ってしまうリスクがあります。

日々の地道な積み重ねができない人や、現状維持を好む人にとっては、エンジニアという職種は非常に厳しい環境になるかもしれません。

コミュニケーションを軽視し独断で進める人

「エンジニアはパソコンに向かって黙々と作業していればいい」というのは大きな誤解です。

実際のアプリ開発はチームで行うものであり、デザイナー、ディレクター、他のエンジニアとの密な連携が不可欠です。

仕様の確認や進捗報告、技術的な相談など、円滑なコミュニケーションができなければプロジェクトは進みません。

「人と話すのが面倒だからエンジニアになりたい」と考えている人は、現場に入ってから大きな壁にぶつかることになります。

また、自分の技術力に自信があるあまり、周囲の意見を聞かずに独断で仕様を変更したり、読みにくいコードを書いたりする人も向いていません。

チーム開発では、他の人が読みやすく、メンテナンスしやすいコードを書くことがマナーであり、技術力の一部です。

協調性がなく、チーム全体の生産性を考えられない人は、どれだけプログラミングができても「一緒に働きたくない」と評価されてしまいます。

技術力と人間力の両方が求められる仕事であることを忘れてはいけません。

正確さよりも感覚や勢いで仕事をしてしまう人

プログラミングは、1文字でも間違っていれば動かない、非常にシビアな世界です。

「だいたい合っているから大丈夫だろう」という大雑把な感覚は通用しません。

論理的な整合性よりも、その場のノリや感覚で仕事を進めてしまう人は、重大なバグを引き起こす原因となります。

緻密な設計に基づき、細部まで注意を払って正確に作業を遂行できる几帳面さが必要です。

もちろん、スピード感も大切ですが、それは正確なコードを書けることが前提です。

動けばいいという考えで、後先のことを考えずに継ぎ接ぎだらけのコードを書いてしまうと、後の運用保守で大きなトラブルを招きます。

論理的な裏付けなしに感覚で判断してしまう癖がある人は、エンジニアとして信頼を得ることが難しくなります。

常に「なぜそう書いたのか」を論理的に説明できる責任感が求められます。

【アプリエンジニアの志望動機】志望動機を作成する際のポイント

アプリエンジニアの志望動機を作成する際には、単なる「プログラミングへの興味」だけでなく、自分がその企業でどのように貢献できるか具体的にイメージさせる内容にする必要があります。

数ある職種の中でなぜアプリエンジニアなのか、そしてなぜその企業なのか。

採用担当者は、あなたの熱意とポテンシャル、そしてカルチャーフィットを見ています。

ここでは、説得力のある志望動機を作るための4つのポイントを解説します。

ポートフォリオの活用具体的なキャリアビジョンなど、ライバルと差をつけるための要素を盛り込みましょう。

なぜ「アプリエンジニア」かを明確にする

エンジニアには、Web系、SIer(システムインテグレータ)、インフラ、組み込みなど多くの種類があります。

その中で、なぜ「アプリエンジニア」を選んだのかという理由を明確にしましょう。

例えば、「ユーザーが直接触れるフロント部分の開発を通じて、使いやすさを追求したい」「スマホという最も身近なデバイスを通じて、人々の生活を変えるサービスを作りたい」など、アプリエンジニアならではの特徴(UI/UX、BtoC、身近さなど)に紐づいた動機を語ることが重要です。

ここが曖昧だと、「それならサーバーサイドでもいいのでは?」「Web制作会社の方がいいのでは?」と突っ込まれてしまいます。

自分の原体験(不便なアプリを使って困った経験や、逆に素晴らしいアプリに出会って感動した経験など)を交えると、説得力が増します。

「アプリ」という手段で何を実現したいのか、その目的意識をはっきりと示してください。

ポートフォリオや成果物で技術への熱意を示す

未経験からエンジニアを目指す場合、言葉だけで「やる気があります」と言っても説得力がありません。

最も強力なアピール材料は、実際に自分で作ったアプリやWebサービスの「ポートフォリオ」です。

完成度は低くても構いません。

自分で手を動かして何かを作り上げたという事実が、技術への本気度と学習能力の証明になります。

GithubのURLを記載したり、制作物のキャプチャ画像を資料として添付したりしましょう。

志望動機の中では、そのポートフォリオ制作を通じて「何に苦労し、どう乗り越えたか」「どのような技術的工夫をしたか」に触れると効果的です。

単に作っただけでなく、エラー解決のプロセスや、ユーザー視点を取り入れた工夫などを語ることで、エンジニアとしての素養があることをアピールできます。

口先だけの熱意ではなく、行動と成果物で評価を勝ち取りにいく姿勢が大切です。

入社後に開発したいサービスや解決したい課題を語る

企業は、自社のサービスをより良くしてくれる人材を求めています。

そのため、志望動機では「入社後に何をしたいか」を具体的に語ることが重要です。

応募企業のアプリを実際に使い込み、良い点だけでなく改善点も見つけた上で、「私ならこういう機能を実装してもっと使いやすくしたい」「御社の〇〇というサービスの課題を、技術の力でこのように解決したい」といった建設的な提案を盛り込みましょう。

これにより、企業研究の深さと、当事者意識の高さをアピールできます。

ただし、批判的になりすぎないよう注意が必要です。

「御社のアプリは使いにくい」と否定するのではなく、「もっと良くするためのアイデアがある」というポジティブな文脈で伝えましょう。

その企業の一員としてプロダクトを成長させていくイメージを採用担当者に持たせることがゴールです。

チーム開発への適性とコミュニケーション力をアピール

エンジニアの志望動機では技術力が注目されがちですが、企業側は「チームでうまくやっていけるか」も重視しています。

特に新卒採用では、今の技術力よりも将来の伸びしろや組織への適応力が問われます。

部活動、サークル、アルバイト、あるいはエンジニアインターンなどでのチーム経験を挙げ、周囲と協力して目標を達成した経験や、異なる意見を調整した経験を盛り込みましょう。

例えば、「ハッカソンでチームリーダーを務め、メンバーの得意分野を活かして期間内に開発を完了させた」といったエピソードは、協調性と推進力の両方をアピールできます。

技術だけでなく、コミュニケーションを通じてチームのパフォーマンスを最大化できる人材であることを伝えることで、現場のエンジニアからも「一緒に働きたい」と思われる可能性が高まります。

【アプリエンジニアの志望動機】志望動機を伝える際の注意点

素晴らしい志望動機を考えても、伝え方ひとつで評価を下げてしまうことがあります。

特にエンジニア志望の学生が陥りやすい罠がありますので、事前に注意点を押さえておきましょう。

独りよがりな内容や、ビジネス視点の欠如は、マイナス評価に直結します。

ここでは、志望動機を伝える際に避けるべき3つのポイントを解説します。

汎用的な内容からの脱却ユーザー目線と開発者目線のバランスなど、細部まで意識を行き届かせることで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。

どの企業・組織でも通じる内容にしない

「貴社の技術力の高さに惹かれました」「成長できる環境だと思いました」といった志望動機は、どのIT企業にも当てはまってしまいます。

これでは「うちじゃなくてもいいよね」と判断され、選考を通過できません。

その企業が独自に開発しているフレームワーク、特定の業界に特化したサービス内容、エンジニアブログから読み取れる開発文化など、その企業ならではの要素を必ず盛り込みましょう。

例えば、「貴社の〇〇というアプリの、特に△△という機能のUI設計におけるこだわりに感銘を受けました」といった具体的な言及があれば、本気度が伝わります。

また、OB・OG訪問などで得た社員の生の声を入れるのも有効です。

徹底的な企業研究を行い、「なぜ競合他社ではなく、この会社なのか」という問いに対して、論理的かつ情熱的に答えられるようにしておいてください。

「アイデアがある」だけで作る苦労を知らないと思われないように

「こんなアプリを作れば流行ると思います」という企画の提案ばかりを熱弁し、それを実装する技術的なハードルやコストを考慮していない場合、「口だけの評論家」と思われてしまう危険性があります。

エンジニアとして採用される以上、求められているのは「アイデアを出すこと」よりも「アイデアを形にする技術力と実装力」です。

企画者(プランナー)目線に偏りすぎないよう注意しましょう。

もちろん、サービスへの提案は大切ですが、それはあくまで技術的な裏付けがあってこそです。

「この機能を実現するためには、どのような技術選定が必要か」といったエンジニアリングの視点を忘れないでください。

作る側の苦労や現実的な制約を理解した上で、実現可能な解決策を提示できる姿勢を見せることが、信頼獲得につながります。

専門用語を乱用せず相手に伝わる言葉を選ぶ

面接官や採用担当者が必ずしも技術に詳しいエンジニア出身とは限りません。

人事担当者が一次選考を行う場合もあります。

そのため、マニアックな専門用語や略語を説明なしに乱用するのは避けましょう。

相手が理解できない言葉で話すことは、コミュニケーション能力が低いとみなされる原因になります。

技術的な話をする際も、誰にでも分かる平易な言葉で説明するか、専門用語には簡単な補足を加える配慮が必要です。

例えば、「APIを叩いてJSONをパースして…」と言うよりも、「外部のデータを取り込んで、アプリで表示できるように加工して…」と言い換えた方が、親切で伝わりやすい場合があります。

相手の知識レベルに合わせて説明を変えられる柔軟性は、エンジニアとして現場に入ってからも、非エンジニア職(営業や企画など)と連携する上で非常に重要なスキルです。

【アプリエンジニアの志望動機】アプリエンジニアの志望動機例文

最後に、これまでの解説を踏まえた志望動機の例文を3つ紹介します。

文系未経験、情報系経験者、そして特定のサービスへの共感という異なる切り口で作成しています。

これらを参考に、自分の経験や言葉を織り交ぜて、あなただけの志望動機を作成してみてください。

例文1(文系・未経験からの挑戦)

私が貴社のアプリエンジニアを志望するのは、貴社が提供する教育系アプリを通じて、場所や経済状況に関わらず質の高い教育を受けられる社会を実現したいからです。

塾講師のアルバイト経験から、教育格差の課題を痛感し、ITの力で解決したいと考えるようになりました。

現在は独学でSwiftを学習し、簡単な単語帳アプリを自作してリリースまで行いました。

この経験を通じて、ユーザーからのレビューをもとに機能を改善していくプロセスに大きなやりがいを感じています。

貴社はユーザーの声を第一に考える「ユーザーファースト」の開発体制を敷いており、私の目指すエンジニア像と一致しています。

文系出身ではありますが、持ち前の学習意欲と、ユーザーの痛みに寄り添う視点を活かし、貴社のサービスの使いやすさ向上に貢献したいと考えています。

例文2(情報系・開発経験あり)

私は、日常の不便を技術で解消する体験を多くの人に届けたいと考え、貴社を志望しました。

大学では情報工学を専攻し、研究室の仲間と共同で学内向けのバス時刻表アプリを開発しました。

Flutterを用いてiOSとAndroidの両方に対応させ、UI/UXの改善を繰り返した結果、学生の8割が利用するアプリへと成長させることができました。

この経験から、チームで一つのプロダクトを磨き上げ、ユーザーの生活を変える楽しさを学びました。

貴社の「生活インフラとなるアプリを作る」というビジョンに強く共感しています。

私の強みであるモバイルアプリ開発の知識と、チーム開発におけるコミュニケーション能力を活かし、貴社の新規事業開発において即戦力として貢献し、将来的にはテックリードとしてチームを牽引したいと考えています。

例文3(特定サービスへの共感・課題解決)

私が貴社を志望する理由は、貴社のヘルスケアアプリ「〇〇」を私自身が愛用しており、その素晴らしさをより多くの人に広めたいと強く願っているからです。

健康管理が続かなかった私が、このアプリのゲーミフィケーション要素のおかげで半年間継続できたことに感動しました。

しかし一方で、食事記録の入力画面において操作ステップが多く、改善の余地があるとも感じています。

私は、ユーザーとしての視点と、現在学習しているReact Nativeの技術を掛け合わせることで、より直感的でストレスのないUIを実現したいと考えています。

貴社の掲げる「健康を楽しくする」というミッションの一翼を担い、エンジニアとして技術的な側面からサービスの価値最大化に貢献することを約束します。

まとめ

アプリエンジニアの志望動機では、単なる「作りたい」という気持ちだけでなく、「誰のために、どのような価値を、どうやって生み出すか」というビジネス視点と技術視点の両方が求められます。

ポートフォリオで技術への熱意を証明し、ユーザー視点を持った改善提案を行うことで、採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせることができます。

この記事で紹介したポイントや例文を参考に、あなた自身の言葉で熱意を表現し、納得感のある志望動機を完成させてください。

あなたのエンジニアとしての第一歩を応援しています。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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