【例文あり】カウンターセールスの志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

【例文あり】カウンターセールスの志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

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【カウンターセールスの志望動機】カウンターセールスとは

カウンターセールスとは、店舗やカウンターなどの窓口に来店したお客様に対して、商品やサービスの提案・販売を行う営業手法のことです。

一般的に「内勤営業」や「反響営業」とも呼ばれ、不動産仲介、旅行代理店、保険ショップ、ブライダルカウンター、携帯電話ショップなどが代表的な職場として挙げられます。

飛び込み営業やテレアポを行って自ら顧客を開拓する「アウトバウンド型」の営業とは異なり、広告やWebサイトを見て興味を持ち、自ら足を運んでくれたお客様を対応する「インバウンド型」の営業スタイルが基本となります。

就職活動においてカウンターセールスを志望する場合、単に「接客が好きだから」という理由だけでは不十分です。

接客業との最大の違いは、最終的に「契約」や「購入」という成果(数字)が求められる点にあります。

お客様の悩みや要望をヒアリングし、最適な解決策を提案して成約に結びつけるという、高度な営業スキルが必要とされる職種です。

まずは、具体的な業務内容とその特徴を正しく理解し、「待ちの姿勢」だけでは務まらない仕事であることを認識することから始めましょう。

カウンターセールスの業務内容

カウンターセールスの業務は、来店されたお客様へのヒアリングからスタートします。

例えば不動産であれば「どのような部屋を探しているのか」、保険であれば「将来のどのようなリスクに備えたいのか」、旅行であれば「どのような体験を求めているのか」といったニーズを丁寧に聞き出します。

お客様自身も自分の要望を言語化できていないケースが多いため、会話を通じて潜在的なニーズを引き出すことが重要です。

その上で、自社の商品やサービスの中から最適なプランを提案し、見積もりの作成や契約手続きを行います。

また、接客中だけでなく、来店に向けた準備やアフターフォローも重要な業務です。

Webサイトからの問い合わせへのメール返信、電話対応、店舗内のディスプレイ作成、販促キャンペーンの企画、契約後の顧客情報の管理など、業務は多岐にわたります。

特に人気店では、一人のお客様に対してじっくり時間をかけながら、次のお客様の予約状況も管理するというマルチタスク能力が求められます。

単に笑顔で対応するだけでなく、顧客の課題解決に向けたコンサルティングを行うこと、そして店舗の売上目標を達成するために戦略的に提案活動を行うことが、日々の中心的な業務となります。

カウンターセールスの特徴

カウンターセールスの最大の特徴は、購買意欲の高いお客様を相手にする「反響営業」である点です。

お客様はすでに「家を借りたい」「保険を見直したい」といった明確な目的を持って来店しているため、門前払いをされることは基本的にありません。

そのため、ゼロから信頼関係を構築する飛び込み営業に比べて、提案を聞いてもらいやすい環境にあります。

しかし、それは裏を返せば「成約して当たり前」というプレッシャーがあるとも言えます。

競合他社と比較検討しているお客様も多いため、他社との違いや自社のメリットを明確に伝える提案力が勝負を分けます。

もう一つの特徴は、深い専門知識が求められることです。

不動産、金融、旅行など、扱う商材は高額であったり、契約内容が複雑であったりするケースがほとんどです。

お客様はプロのアドバイスを求めて来店するため、担当者には豊富な知識と的確な説明能力が不可欠です。

中途半端な知識ではお客様の信頼を得ることはできません。

そのため、入社後も資格取得や業界動向の勉強など、継続的な自己研鑽が必要です。

専門性を武器にお客様の人生の重要な決断をサポートできる点は、この仕事ならではの大きな特徴でありやりがいと言えるでしょう。

【カウンターセールスの志望動機】カウンターセールスの魅力

カウンターセールスは、営業職の中でも特に「顧客への貢献」をダイレクトに感じられる職種です。

無理やり売り込むのではなく、困っているお客様を助けるというスタンスで仕事ができるため、精神的なやりがいを感じやすいのが特徴です。

志望動機を書く際には、この職種ならではの魅力をどのように捉えているかを伝えることが大切です。

ここでは、カウンターセールスとして働くことの魅力を3つの観点から紹介します。

顧客とじっくり向き合える環境や、効率的な営業活動ができる点などは、多くの就活生にとって魅力的に映るはずです。

これらの要素を自分の価値観と照らし合わせ、なぜこの仕事をやりたいのかを深く掘り下げてみましょう。

顧客一人ひとりと深く向き合い感謝される

カウンターセールスの最大の魅力は、一人ひとりのお客様とじっくり向き合い、深い信頼関係を築けることです。

飛び込み営業のように数をこなすことだけに追われるのではなく、来店されたお客様の相談に親身になって乗り、最適な提案を一緒に考え抜くプロセスそのものが仕事になります。

例えばブライダルや住宅購入などのライフイベントに関わる場合、担当者はお客様の人生の節目に立ち会うパートナーのような存在となります。

その分責任は重いですが、無事に成約し満足いただけた時の喜びはひとしおです。

お客様からの「あなたに相談してよかった」「おかげで良い選択ができた」という感謝の言葉を直接いただけることは、日々の大きなモチベーションになります。

単にモノを売るのではなく、お客様の悩みや不安を解消し、希望を叶えるお手伝いができるという点で、高い貢献実感を得ることができます。

人と接することが好きで、誰かの役に立っていることを肌で感じたい人にとって、これほどやりがいのある営業職は他にないかもしれません。

テレアポや飛び込みがなく提案に集中できる

一般的な営業職のイメージとして敬遠されがちな「飛び込み営業」や「過度なテレアポ」がほとんどないことも、カウンターセールスの大きな魅力です。

精神的・体力的に消耗しやすい新規開拓のプロセスが省略され、最初から「話を聞く姿勢」ができているお客様を相手にできるため、営業活動の最も重要な部分である「提案」や「クロージング」にリソースを集中させることができます。

門前払いのストレスが少ない分、質の高い提案内容を考えることに注力できる環境です。

もちろん、来店を待つだけでなく、過去に来店されたお客様への追客やキャンペーンの案内などは行いますが、基本的には興味を持っている人へのアプローチとなります。

そのため、営業職でありながらも、落ち着いて仕事に取り組むことができます。

戦略的な提案や丁寧なコンサルティングスキルを磨きたい人にとって、無駄な動きが少なく効率的に営業活動ができる点は、キャリア形成の上でも非常に合理的な環境だと言えるでしょう。

専門知識を深めてプロとして頼られる存在になる

カウンターセールスで扱う商材は、不動産、保険、金融、旅行、通信など、生活に密着していながらも専門的な知識を必要とするものが多くあります。

日々の業務を通じてこれらの専門知識を深めていくことで、お客様から「頼れるプロフェッショナル」として認識されるようになります。

お客様はインターネットで多くの情報を得ていますが、最終的には専門家の意見を聞いて決断したいと考えています。

自分の知識や経験に基づいて行ったアドバイスが、お客様の迷いを断ち切り、決断の後押しとなる瞬間は、プロとしての誇りを感じられる場面です。

また、身につけた専門知識や資格(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、総合旅行業務取扱管理者など)は、個人の市場価値を高める一生の財産になります。

特定の分野に特化してスキルを磨くことができるため、将来的にはその道のスペシャリストとしてのキャリアパスも描けます。

知識を蓄えることが直接顧客満足度や成果につながるという分かりやすい構造も、学習意欲の高い人にとっては大きな魅力となるはずです。

【カウンターセールスの志望動機】カウンターセールスに向いている人

カウンターセールスは、接客の要素と営業の要素を併せ持つ職種であるため、求められる適性も独特です。

人と話すのが好きなことは前提ですが、それだけでは成果を出すことは難しいでしょう。

企業は、お客様の心を開き、ニーズを的確に捉え、最終的に契約へと導くことができるポテンシャルを持った人材を求めています。

ここでは、カウンターセールスに向いている人の特徴を3つ挙げます。

「聞く力」や「親しみやすさ」、そして「提案への意欲」などが重要なキーワードとなります。

これらの特徴が自分に当てはまるかどうかを確認し、自己PRや志望動機の中で効果的にアピールできるように準備しましょう。

相手の話を引き出す「傾聴力」に長けた人

カウンターセールスにおいて最も重要なスキルは、流暢に話す力よりも、相手の話をじっくりと聞く「傾聴力」です。

来店されるお客様は、何らかの悩みや要望を持っていますが、それを最初から明確に言葉にできているとは限りません。

「なんとなく良い部屋があれば」「将来のお金が不安で」といった曖昧な言葉の裏にある、真のニーズを探り当てる必要があります。

相手の話に耳を傾け、適度な相槌や質問を挟みながら、お客様自身も気づいていない本音を引き出すことができる人は、非常に高い適性を持っています。

一方的に商品の説明をするのではなく、「なぜそう思うのですか?」「具体的にはどのようなイメージですか?」と深掘りすることで、提案の精度は格段に上がります。

聞き上手な人は、お客様に「この人は私のことを分かってくれる」という安心感を与え、信頼関係を早期に構築することができます。

友人から相談を受けることが多い人や、相手の立場に立って物事を考えることが得意な人は、その強みをカウンターセールスの現場で存分に発揮できるでしょう。

初対面の人ともすぐに信頼関係を築ける人

カウンターセールスは、一期一会の要素が強い仕事です。

初めて来店されたお客様に対し、短時間で「この人なら任せられる」と思わせる信頼関係を築く必要があります。

そのため、第一印象の良さや、物腰の柔らかさ、親しみやすい雰囲気を持っている人は向いています。

緊張しているお客様の心を解きほぐし、話しやすい空気を作ることができるコミュニケーション能力は、強力な武器となります。

笑顔で明るい対応ができ、誰とでも分け隔てなく接することができる人は、店舗の顔として活躍できるでしょう。

また、お客様の年齢層やバックグラウンドは多種多様です。

どのようなタイプのお客様に対しても、敬意を持って接し、相手のペースに合わせて会話ができる柔軟性も求められます。

マニュアル通りの対応だけでなく、その場の空気を読んで臨機応変に対応できる対人スキルの高さが必要です。

人見知りをせず、初対面の人との会話を楽しめる人は、ストレスを感じることなく業務に取り組むことができ、結果として高い成果を上げることができるはずです。

顧客の潜在ニーズを察知し提案できる人

お客様の要望をただ聞くだけでなく、そこから一歩進んで「それなら、このようなプランもありますがいかがですか?」と提案できる力も不可欠です。

言われた通りの商品を案内するだけなら、AIや自動販売機でも可能です。

人間が対応する意味は、会話の中からヒントを見つけ出し、お客様が想像していなかった「より良い選択肢」を提示することにあります。

観察力があり、相手の言動から潜在的なニーズを察知できる人は、カウンターセールスに向いています。

例えば、旅行の窓口で「沖縄に行きたい」というお客様に対し、話を聞く中で「実はのんびりしたいだけで場所にはこだわっていない」と気づき、「それなら今の時期は北海道の湖畔のホテルも素敵ですよ」と提案できるような機転が求められます。

このように、お客様の期待を超える提案を行い、「自分では思いつかなかったけれど、それがいい!」と喜んでもらえることに快感を覚える人は、トップセールスとして活躍できる素質を持っています。

【カウンターセールスの志望動機】カウンターセールスに向いていない人

どのような仕事にも向き不向きは存在します。

特にカウンターセールスは、「営業職」であることを忘れられがちですが、数字を追う厳しさがある仕事です。

もし自分に向いていない要素があったとしても、それを理解した上で克服する努力をするか、あるいは別の視点から自分をアピールすることでカバーできるかもしれません。

ミスマッチを防ぐためにも、向いていない人の特徴を冷静に把握しておきましょう。

ここでは、カウンターセールスにおいて苦戦する可能性が高い人の特徴を3つ紹介します。

受動的な姿勢一方的なコミュニケーション数字への意識不足などが挙げられます。

これらを反面教師として、自分が目指すべき行動スタイルを明確にイメージしてください。

受け身の姿勢で自分から行動を起こせない人

カウンターセールスは「来店型」であるため、「待っていれば仕事が来る」と勘違いされがちですが、それは大きな間違いです。

来店されたお客様に対して、自分から積極的に働きかけ、ニーズを聞き出し、提案を行わなければ契約には至りません。

「お客様から質問されるのを待つ」「言われたことだけをやる」という完全に受け身の姿勢の人は、成果を出すことができず苦労することになります。

接客業の経験があっても、注文を聞くだけの受動的なスタイルに慣れてしまっている人は注意が必要です。

また、来店がない時間帯には、見込み客への電話やメール、店内の販促活動など、自分で仕事を見つけて動くことが求められます。

指示待ち族になってしまい、自発的に考えて行動を起こせない人は、店舗の戦力として評価されにくくなります。

カウンターの中にいても、マインドは「攻めの営業」でなければならないことを理解し、能動的に動く意識を持てるかどうかが重要です。

一方的に話しすぎて相手の意図を汲めない人

営業というと「トーク力」が必要だと思われがちですが、カウンターセールスにおいて「マシンガントーク」は逆効果になることが多いです。

お客様は自分の悩みや要望を聞いてほしいと思って来店しているのに、担当者が一方的に商品の説明や自慢話を続けてしまっては、お客様は心を閉ざしてしまいます。

自分の話ばかりをして相手の反応を見ない人や、沈黙を恐れて喋り続けてしまう人は、お客様の真のニーズを掴むことができません。

また、お客様の知識レベルに合わせず、専門用語を並べ立てて自己満足の説明をしてしまうのもNGです。

重要なのは「何を話すか」よりも「何を聞き出すか」です。

会話のキャッチボールができず、独りよがりなコミュニケーションになってしまう人は、どれだけ知識があっても成約率が上がらない傾向にあります。

相手の表情や言葉の端々から感情を読み取り、適切なタイミングで適切な言葉を返すという、双方向のコミュニケーションが苦手な人には厳しい職種と言えます。

目標数字や成果に対する執着心が薄い人

カウンターセールスは、あくまで「セールス(営業)」の仕事です。

個人の売上目標や店舗のノルマが設定されており、その達成に向けて努力することが求められます。

お客様と楽しくおしゃべりをして終わり、ではありません。

「契約を取る」というゴールに向かって会話を組み立て、クロージングを行う必要があります。

そのため、数字に対する意識が極端に低い人や、目標達成への執着心がない人は、仕事のプレッシャーに耐えられなくなる可能性があります。

「お客様に喜んでもらえれば数字は関係ない」という考え方は、ビジネスとしては通用しません。

お客様満足と売上の両方を追求するのがプロの仕事です。

競争心がないこと自体は悪いことではありませんが、成果を出すことから逃げてしまう傾向がある人は、営業職としての評価を得ることが難しくなります。

数字を追うことをゲーム感覚で楽しめるくらいのタフさや、目標達成を自身の成長のバロメーターと捉えるポジティブさが必要です。

【カウンターセールスの志望動機】志望動機を作成する際のポイント

カウンターセールスの志望動機を作成する際には、数ある営業職の中でなぜこのスタイルを選んだのか、そしてなぜその業界・企業なのかを論理的に説明する必要があります。

単に「人と話すのが好き」というアピールだけでは、他の候補者と差別化できません。

企業の採用担当者は、あなたが長く活躍してくれる人材かどうかを見極めようとしています。

ここでは、説得力のある志望動機を作るための4つのポイントを解説します。

職種への理解度志望度の高さ、そして自身の貢献可能性をバランスよく盛り込むことが鍵となります。

これらの要素を整理し、自分だけのストーリーを構築しましょう。

なぜ「カウンターセールス」かを明確にする

まずは、「なぜ外回りの営業ではなく、カウンターセールスなのか」という理由を明確にする必要があります。

「飛び込みが嫌だから」というネガティブな理由ではなく、カウンターセールスならではの特性に魅力を感じていることをポジティブに伝えましょう。

例えば、「興味を持って来店されたお客様に対し、質の高い提案を行うことで深く貢献したい」「一度きりの関係ではなく、じっくりと信頼関係を構築する営業スタイルが自分の強みに合っている」など、この職種だからこそ実現できる働き方や価値提供に焦点を当ててください。

また、接客業のアルバイト経験などがある場合は、その経験を通じて感じた「もっと深くお客様の課題解決に関わりたい」という思いを動機につなげるのも有効です。

単なる物販やサービスの提供にとどまらず、専門知識を持ってコンサルティングを行いたいという意欲を示すことで、職種に対する解像度の高さと本気度をアピールすることができます。

なぜその「商材・業界」なのかを掘り下げる

カウンターセールスといっても、不動産、保険、旅行、ブライダルなど、業界によって扱う商材も顧客層も異なります。

「カウンターセールスなら何でもいい」と思われないように、「なぜこの業界の、この商品を扱いたいのか」を掘り下げて語る必要があります。

自身の原体験や興味関心に基づいて、その商材が持つ魅力や社会的な意義について触れましょう。

例えば、不動産であれば「住まいという人生の基盤を支えたい」、保険であれば「見えない不安を安心に変えたい」、ブライダルであれば「人生最高の瞬間をプロデュースしたい」といったように、その商材を通じて顧客にどのような価値を提供したいかを具体的に述べることが大切です。

さらに、その業界の中でも「なぜこの会社なのか」(企業理念、独自のサービス、店舗の雰囲気など)についても言及し、志望度の高さを裏付けてください。

自身の「傾聴力」や「提案力」を具体的に示す

志望動機の中には、自分を採用するメリット、つまり「自分にはこの仕事で活躍できる能力がある」という根拠を盛り込む必要があります。

カウンターセールスで特に重視される「傾聴力」「提案力」「関係構築力」などを、過去のエピソードを交えて具体的にアピールしましょう。

アルバイトやサークル活動などで、相手のニーズを引き出して問題を解決した経験や、周囲と信頼関係を築いて成果を出した経験などが効果的です。

「私は聞き上手です」と言うだけでなく、「カフェのアルバイトで、お客様の好みを会話から引き出し、おすすめのメニューを提案して喜ばれた経験から、相手のニーズに寄り添う提案の重要性を学びました」のように、具体的な行動と結果をセットで伝えることで説得力が増します。

自分の強みが、実際のカウンターセールスの業務でどのように活かせるかをイメージさせるような書き方を心がけてください。

入社後のキャリアビジョンを描く

最後に、入社後のキャリアビジョンを盛り込むことで、長期的に働く意思があることを示しましょう。

「まずは商品知識を完璧に習得し、お客様から信頼されるアドバイザーになりたい」「将来的には店長として店舗マネジメントに携わりたい」「専門資格を取得して、より高度なコンサルティングができるようになりたい」など、成長意欲と将来の目標を具体的に語ってください。

ビジョンがある学生は、入社後に壁にぶつかっても乗り越えられる強さがあると判断されます。

また、会社の方向性と個人のキャリアビジョンが合致していることを示すことで、ミスマッチがないことをアピールできます。

会社と共に成長していきたいというポジティブな姿勢を最後に添えることで、志望動機全体が引き締まり、採用担当者に好印象を残すことができるでしょう。

【カウンターセールスの志望動機】志望動機を伝える際の注意点

熱意を伝えようとするあまり、逆効果になってしまう表現や内容には注意が必要です。

特にカウンターセールスは「楽そう」という誤解を持たれやすい職種でもあるため、仕事に対する認識の甘さを露呈してしまうと致命的になります。

プロの営業職としての自覚を持っていることを伝えるためにも、避けるべきポイントを押さえておきましょう。

ここでは、志望動機を伝える際に陥りがちな3つの失敗例と注意点を解説します。

「どこでもいい」と思わせない工夫や、消極的な理由を避けることなど、細部まで意識を配ることで、より完成度の高い志望動機に仕上げることができます。

どの企業・組織でも通じる内容にしない

「貴社の企業理念に共感しました」「人と接する仕事がしたいです」といった汎用的な言葉だけで構成された志望動機は、採用担当者の心に響きません。

「それなら他の会社でもいいよね?」と思われて終了です。

その会社独自の強みや特徴、社風、具体的なサービス名などを盛り込み、「この会社でなければならない理由」を明確にする必要があります。

例えば、同じ不動産仲介でも「地域密着で深い情報を持っている点」に魅力を感じるのか、「全国ネットワークを活かした幅広い提案ができる点」に惹かれるのかで、内容は全く変わってきます。

企業研究をしっかりと行い、その企業の独自性と自分の志向性がマッチしているポイントを具体的に挙げてください。

コピペしたような志望動機は、熱意の欠如と見なされます。

「飛び込み営業が嫌だから」という消極的理由にしない

カウンターセールスを志望する本音が「飛び込み営業やテレアポをしたくないから」という学生は少なくありませんが、それをそのまま志望動機として伝えるのはNGです。

「嫌なことから逃げる」という消極的な姿勢は、社会人としての資質を疑われます。

また、「カウンターなら楽だろう」という甘い考えを持っていると判断されかねません。

ネガティブな理由は必ずポジティブな理由に変換して伝えましょう。

「飛び込みが嫌」ではなく、「お客様とじっくり向き合う提案型の営業がしたい」「興味を持っているお客様に対して、質の高いコンサルティングを行いたい」と言い換えることで、前向きなキャリア選択としてアピールできます。

「何をしたくないか」ではなく「何をしたいか」を語るのが、志望動機の鉄則です。

単なる「接客業」と混同しない

カウンターセールスは「営業職」であり、成果(契約)を求められる仕事です。

ここを勘違いして「お客様の笑顔が見たいです」「丁寧な接客がしたいです」とだけアピールすると、「それなら販売職やホテルのフロントの方がいいのでは?」と思われてしまいます。

もちろん接客スキルは大切ですが、それ以上に「顧客の課題を解決し、売上に貢献する」というビジネス視点が必要です。

志望動機の中では、「提案」「解決」「目標達成」といった言葉を用い、ビジネスとしての成果にコミットする姿勢を見せましょう。

「お客様に喜んでいただき、かつ貴社の利益にも貢献したい」というバランス感覚を持つことが重要です。

あくまでも営業職としての採用であることを忘れないようにし、成果への意欲を含めることで、プロ意識のある学生だと評価されます。

【カウンターセールスの志望動機】カウンターセールスの志望動機例文

最後に、これまでの解説を踏まえた志望動機の例文を3つ紹介します。

不動産、旅行、保険という異なる業界を想定していますが、構成やアピールの仕方は共通しています。

これらを参考に、自分の経験や言葉を織り交ぜて、オリジナルの志望動機を作成してみてください。

丸写しにするのではなく、あなたの熱意が伝わるようにアレンジすることが大切です。

例文1(不動産仲介)

私が貴社のカウンターセールスを志望するのは、住まいという人生の基盤となる大切な選択を、専門知識を持ってサポートしたいと考えたからです。

カフェでのアルバイト経験において、常連のお客様の好みを把握し、潜在的なニーズに合わせた新商品を提案して喜んでいただいた経験から、相手に寄り添う提案営業に魅力を感じています。

貴社は地域密着型の情報力と、お客様第一主義の姿勢を貫いており、ここであれば一人ひとりのお客様と深く向き合い、最適な住まいを提案できると確信しました。

私の強みである「相手の意図を汲み取る傾聴力」を活かして、お客様の不安を解消し、信頼されるアドバイザーとして貴社の実績に貢献したいと考えています。

例文2(旅行・ブライダル系)

私は、お客様の特別な思い出作りをプロデュースし、心からの笑顔を引き出したいと思い、貴社を志望しました。

大学時代、サークルの合宿係として全員の希望を聞き取り、予算内で満足度の高いプランを企画・調整することに大きなやりがいを感じました。

この経験から、パッケージ商品ではなく、オーダーメイドの提案ができる貴社のスタイルに強く惹かれています。

カウンターセールスでは、お客様の漠然としたイメージを具体的な形にする提案力が求められると理解しています。

持ち前の明るさと粘り強さを活かして、お客様との会話の中から隠れた要望を引き出し、「あなたに頼んでよかった」と言っていただけるような質の高い提案を行いたいと思います。

例文3(保険ショップ)

私が貴社を志望する理由は、保険という「見えない安心」を提案することで、お客様の人生設計を支えるパートナーになりたいからです。

保険商品は複雑で分かりにくいと感じる方が多い中で、貴社の「来店型で何度でも相談できる」というビジネスモデルは、お客様の不安を根本から解消できる素晴らしい仕組みだと感じています。

塾講師のアルバイトでは、生徒一人ひとりの理解度に合わせて説明を変え、目標達成に導くことに尽力しました。

この「分かりやすく伝える力」と「目標に向かって伴走する姿勢」は、保険の提案においても活かせると考えています。

入社後はFPの資格取得にも挑戦し、専門性を高めながら、多くのお客様に安心を提供できるプロを目指します。

まとめ

カウンターセールスの志望動機では、単なる接客への興味ではなく、「顧客の課題を解決し、契約に結びつける」営業職としての意欲を伝えることが成功の鍵です。

インバウンド型の営業だからこそ可能な「深い提案」や「信頼関係の構築」に魅力を感じていること、そして自身の強みがその業務でどう活かせるかを論理的に説明しましょう。

この記事で紹介したポイントや例文を参考に、あなた自身の言葉で熱意を表現し、納得感のある志望動機を完成させてください。

応援しています。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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