目次[目次を全て表示する]
【北海道庁の志望動機】北海道庁とは
就職活動において、地方公務員の中でも独自の存在感を放つのが北海道庁です。
北海道は日本の国土の約22%を占める広大な面積を持ち、一つの自治体でありながら「国」に匹敵するスケールと多様性を持っています。
そのため、志望動機を作成する際には、一般的な県庁とは異なる北海道庁ならではの特殊性や役割を深く理解しておく必要があります。
北海道は「日本の食料基地」としての農業・水産業、世界的なブランド力を持つ観光業、そして豊かな自然環境と再生可能エネルギーのポテンシャルなど、日本の未来を左右する重要な資源を数多く有しています。
一方で、人口減少や過疎化、鉄路の維持といった課題も深刻であり、これらに正面から向き合う覚悟も問われます。
ここでは、北海道庁が担う具体的な業務内容と、その組織的な特徴について詳しく解説します。
北海道庁の業務内容
北海道庁の業務は、179の市町村を包括的に支援する広域自治体としての役割が中心ですが、その範囲は極めて広大です。
まず、日本の食卓を支える第一次産業の振興は最重要課題の一つです。
農業土木の整備やスマート農業の推進、水産資源の管理、ブランド化戦略などを行い、生産者の所得向上と安定供給を目指します。
また、観光振興においては、インバウンド誘致やアドベンチャートラベルの推進など、世界水準の観光地づくりを主導しています。
さらに、広域分散型の社会構造を持つ北海道において、道路や港湾、空港といったインフラの整備・維持管理は、道民の生命線(ライフライン)を守る極めて重要な業務です。
医療体制の確保や医師不足対策、冬季の除雪体制の支援など、厳しい自然環境の中で道民が安心して暮らせる社会基盤を作ることも欠かせません。
加えて、アイヌ政策の推進や北方領土問題への啓発活動など、歴史的・地理的背景に基づいた独自の行政課題に取り組んでいる点も、他県にはない大きな特徴です。
北海道庁の特徴
北海道庁の組織としての最大の特徴は、「振興局」という制度にあります。
広大な北海道を一つの本庁だけできめ細かくカバーすることは難しいため、道内を14のエリアに分け、それぞれに総合出先機関である振興局を設置しています。
これにより、本庁での広域的な政策立案だけでなく、各地域の特性(気候、産業、文化)に合わせた地域密着型の行政サービスを提供することが可能になっています。
職員はキャリアの中で本庁と振興局を行き来することが多く、全道的な広い視野と、現場に近い地域視点の両方を養うことができます。
また、北海道は「課題先進地」とも呼ばれ、全国に先駆けて人口減少や高齢化が進んでいる地域でもあります。
これは一見ネガティブに思えますが、裏を返せば日本の地域課題解決のモデルケースを先頭切って作れるということを意味します。
「ゼロカーボン北海道」の実現に向けた取り組みや、宇宙産業の集積(スペースポート構想)など、ピンチをチャンスに変えるための挑戦的なプロジェクトが数多く動いており、開拓者精神(フロンティアスピリット)を受け継ぐ組織風土が根付いています。
【北海道庁の志望動機】北海道庁の魅力
北海道庁で働く魅力は、その圧倒的なスケール感と、多様なフィールドで活躍できる点にあります。
日本の食糧安全保障やエネルギー問題に直結する仕事は、地方公務員という枠を超えた大きな社会的意義を持っています。
また、転勤によって道内各地の異なる文化や風土に触れられることも、人生を豊かにする経験となるでしょう。
志望動機を考える際は、北海道という土地が持つポテンシャルと、そこで行政官として働く面白さをリンクさせて語ることが重要です。
ここでは、多くの職員がやりがいとして挙げる3つの魅力を紹介します。
「なぜ北海道で働きたいのか」を深掘りする材料にしてください。
日本の食と観光を支える圧倒的なブランド力
北海道庁の仕事の醍醐味は、日本国内のみならず世界にも通用する強力なブランド力を持つ「食」と「観光」を扱える点です。
北海道の農水産物は国内外で極めて高く評価されており、その生産基盤を支え、販路を拡大する仕事は、ダイレクトに北海道経済の活性化につながります。
自分が携わった政策によって、道産品が世界中の食卓に届いたり、新しい観光ルートが開発されて地域が賑わったりする様子を見ることは、大きな達成感となります。
また、美しい自然景観やパウダースノーなどは、世界に誇れる資産です。
これらを守りつつ活用する「持続可能な観光」や、国立公園の整備などに関わることで、地域の宝を次世代へ継承する役割を果たせます。
単なる行政事務にとどまらず、北海道というブランドを磨き上げ、世界に向けてプロデュースしていくような仕事ができるのは、この組織ならではの魅力と言えるでしょう。
14の振興局で得られる多様な経験と成長
広大な北海道は、地域によって気候も産業も文化も全く異なります。
例えば、畑作が盛んな十勝、漁業が中心の根室、工業が集積する胆振(いぶり)など、それぞれの振興局管内がまるで一つの県のような個性を持っています。
北海道庁の職員は、人事異動を通じてこれらの異なる地域を巡り、それぞれの課題解決に取り組むことになります。
この環境は、ゼネラリストとしての能力を飛躍的に高めてくれます。
ある時は過疎地域の医療確保に奔走し、数年後には都市部の再開発に関わり、次は離島振興に携わるといった具合に、常に新鮮な気持ちで新しい課題に挑戦できます。
様々な地域の人々と出会い、その土地ならではの暮らしを肌で感じる経験は、行政官としての引き出しを増やし、多角的な視点から物事を考える力を養ってくれるはずです。
再生可能エネルギーの宝庫としての将来性
今、北海道は「再生可能エネルギーの供給基地」として、日本中から大きな注目を集めています。
広大な土地と豊かな風況資源を活かした風力発電や太陽光発電、家畜排せつ物を活用したバイオマス発電など、北海道にはクリーンエネルギーの計り知れないポテンシャルがあります。
脱炭素社会の実現が叫ばれる中、北海道庁はこの分野において日本のトップランナーになる可能性を秘めています。
ラピダス社の次世代半導体工場の進出などもあり、再生可能エネルギーと先端産業を組み合わせた新しい産業集積も始まっています。
これまでの「課題先進地」から「解決先進地」へ、そして「成長地域」へと転換していくダイナミックな局面に立ち会えることは、若い世代にとって非常に刺激的です。
日本のエネルギー政策の未来を地域から変えていくという、壮大なビジョンを持って働ける点も大きな魅力です。
【北海道庁の志望動機】北海道庁の求める人物像
北海道庁が直面している課題は、人口減少による地域社会の維持困難や、JR路線の存廃問題など、非常にシビアで待ったなしの状況です。
そのため、組織としては、単に事務処理が得意な人よりも、困難な現実に立ち向かい、粘り強く解決策を模索できるタフな人材を求めています。
志望動機や自己PRを作成する際には、美しい北海道のイメージだけでなく、厳しい現実も直視し、それでも貢献したいという覚悟を示す必要があります。
ここでは、北海道庁が特に重視する3つの資質について解説します。
自分の強みがどう活かせるかをイメージしながら読み進めてください。
困難な課題に前向きに挑む「開拓者精神」
北海道の歴史は「開拓」の歴史であり、その精神は現在の道庁にも受け継がれています。
前例のない課題が山積する中で、過去のやり方を踏襲しているだけでは解決に結びつきません。
「予算がないからできない」「人口が減っているから仕方ない」と諦めるのではなく、限られたリソースの中で知恵を絞り、新しい発想で突破口を開こうとするチャレンジ精神が求められます。
面接などでは、学生時代に困難な壁にぶつかった際、どのように工夫して乗り越えたかが問われます。
失敗を恐れずに新しいことにトライした経験や、周囲が反対する中でも信念を持って行動した経験などは高く評価されます。
安定を求めるのではなく、変化を楽しみ、自らの手で北海道の未来を切り拓く気概(フロンティアスピリット)を持っていることが、職員としての重要な適性です。
多様な主体を巻き込む「対話力と調整力」
広域自治体である北海道庁の仕事は、道庁だけで完結することはほとんどありません。
179もの市町村、国、民間企業、農業・漁業団体、NPOなど、極めて多くの関係者と連携しながら進める必要があります。
特に、地域ごとの利害が対立する場面や、既存の枠組みを変える際には、関係者との丁寧な対話と調整が不可欠です。
一方的に方針を押し付けるのではなく、相手の立場や地域の事情を尊重しながら、共通の目標に向かって協力体制を築く力が必要です。
粘り強く現場に足を運び、膝を突き合わせて話し合う泥臭い姿勢も求められます。
「聞く力」と「伝える力」を駆使して信頼関係を構築し、多くの人を巻き込んでプロジェクトを推進できる調整力を持った人材が、現場では最も重宝されます。
北海道への深い愛着と「当事者意識」
何よりも大切なのは、「北海道が好き」「北海道を良くしたい」という純粋な熱意です。
広大な北海道全域をカバーする業務は激務になることもあり、冬の厳しい自然環境の中での勤務や、遠隔地への転勤も伴います。
そうした環境下でも高いモチベーションを維持して働き続けるためには、この土地に対する揺るぎない愛着と使命感が不可欠です。
ただし、単なるファンや旅行者としての「好き」では不十分です。
「自分はこの土地の未来に責任を持つのだ」という強い当事者意識が求められます。
課題を他人事として評論するのではなく、自らがプレイヤーとして汗をかき、道民と共に悩み、喜びを分かち合えるマインドセットが必要です。
北海道の厳しさも豊かさもすべて受け入れ、貢献したいという覚悟が、採用担当者の心を動かします。
【北海道庁の志望動機】志望動機を作成する際のポイント
北海道庁への志望動機を作成する際、多くの学生が「自然が好き」「食べ物が美味しい」といった漠然とした理由になりがちです。
しかし、それでは観光客の感想と変わりません。
プロの行政官を目指す志望動機として説得力を持たせるためには、論理的な構成と、あなた独自の視点が必要です。
ここでは、北海道庁ならではの志望動機を作り上げるための3つのポイントを解説します。
これらを押さえ、他の受験生と差別化できる内容を目指しましょう。
なぜ「北海道庁」かを明確にする
まず重要なのは、なぜ地元の県庁や札幌市役所ではなく、北海道庁なのかという理由を明確にすることです。
特に札幌市(政令指定都市)との違いは重要です。
札幌市が都市機能の整備や市民サービスに注力するのに対し、北海道庁は札幌を含めた全道の一次産業振興や、市町村間の連絡調整、広域インフラ整備を担います。
この「広域性」と「一次産業・観光などの産業振興のウェイトの大きさ」を理解していることを示しましょう。
また、他県出身者の場合は、「なぜ地元ではなく北海道なのか」を論理的に説明する必要があります。
「北海道の課題は日本の課題の縮図であり、ここで解決モデルを作ることに意義を感じた」や、「圧倒的な資源のポテンシャルに惹かれた」など、北海道庁というフィールドでなければ実現できないキャリアを描くことが大切です。
原体験に基づいた具体的なエピソードを入れる
志望動機に説得力を持たせるためには、あなた自身の具体的な体験(原体験)が必要です。
北海道出身者であれば、地元での生活で感じた課題(過疎化による商店の減少、鉄道の廃線危機など)や、豊かな自然環境への誇りを語りましょう。
道外出身者であれば、旅行や実習などで北海道を訪れた際に感じた魅力だけでなく、外部の視点だからこそ気づいた課題や改善点を盛り込むと独自性が出ます。
例えば、「大学の農業実習で十勝を訪れ、後継者不足の深刻さを肌で感じた経験」や、「旅行中に公共交通機関の不便さを痛感し、移動手段の確保が生活維持に不可欠だと気付いた経験」などです。
具体的なエピソードがあることで熱意が本物であると伝わりやすくなり、採用担当者の印象に残りやすくなります。
入庁後の具体的な貢献イメージを示す
採用担当者は、「この学生が入庁したら、どの部署でどう活躍してくれそうか」を見ています。
したがって、「北海道を元気にしたい」という抽象的な目標だけでなく、具体的に関わりたい分野や、活かしたい強みを提示しましょう。
「観光振興の部署で、語学力を活かしてインバウンド誘致に取り組みたい」や、「振興局の農務課で、現場の農家さんと対話を重ねてスマート農業を普及させたい」といった具合です。
特に、北海道庁の特徴である「振興局勤務」への意欲を見せると好印象です。
「全道のどの地域に行っても、その土地のために尽くす覚悟がある」ことを示すことで、組織への適性の高さをアピールできます。
自分の強みが、北海道の課題解決にどう貢献できるかを論理的に結びつけましょう。
【北海道庁の志望動機】志望動機を伝える際の注意点
どれほど北海道への愛があっても、視点や表現を誤ると「公務員としての適性がない」「仕事の厳しさを理解していない」と判断されてしまう可能性があります。
特に北海道庁は、広域転勤や厳しい自然環境への対応など、独特のハードルがあります。
ここでは、志望動機を作成する際や面接で話す際に注意すべきポイントを解説します。
独りよがりな内容にならないよう、客観的な視点でチェックしてください。
どの企業・組織でも通じる内容にしない
「人の役に立ちたい」「自然環境を守りたい」といったフレーズは、どの自治体でも、あるいは環境保護団体や旅行会社でも通用してしまいます。
これでは「北海道庁でなければならない理由」になりません。
北海道庁独自の政策(例:北海道総合計画、ゼロカーボン北海道、HOKKAIDO LOVE!など)や、具体的な地域の課題に触れることで、しっかりと企業研究(自治体研究)をしていることを示す必要があります。
また、「北海道が好き」という理由も、それだけでは弱いです。
「住む場所として好き」なのか、「働く場所として選ぶのか」の違いを意識しましょう。
行政官という立場で北海道に関わる意義を、自分の言葉で定義し直すことが大切です。
札幌市役所と役割を混同しない
北海道庁を志望する学生が最も陥りやすいミスが、札幌市役所の業務との混同です。
「札幌の街づくりをしたい」「雪まつりの運営に関わりたい」といった志望動機は、主に札幌市の役割であり、北海道庁のメイン業務ではありません。
北海道庁は、札幌市を含む全道の調整役であり、もっとマクロな視点での産業振興や、過疎地域の支援などが求められます。
「札幌一極集中を是正し、地方への分散を促したい」や「札幌の都市機能と地方の資源を結びつけたい」というように、全道を俯瞰する広域自治体ならではの視点を盛り込みましょう。
役割分担を正しく理解していることは、公務員試験において基本的な評価ポイントとなります。
「観光気分」や「憧れだけ」に見えないようにする
北海道は魅力的な観光地ですが、そこで暮らし働くことは、厳しい冬の寒さや雪かき、広大な移動距離といった現実と向き合うことでもあります。
志望動機の中で、あまりにキラキラしたイメージばかりを語ると、「現実はそんなに甘くない」「冬の厳しさに耐えられるのか?」と懸念を持たれてしまいます。
特に道外出身者の場合は、「生活者としての視点」を持っていることをアピールすることが重要です。
「厳しい自然環境も理解した上で、それでもこの土地に貢献したい」という覚悟や泥臭さを見せることで、信頼感が生まれます。
憧れだけでなく、地に足のついた現実的な視点を持っていることを伝えましょう。
【北海道庁の志望動機】北海道庁の志望動機例文
最後に、これまでの解説を踏まえた志望動機の例文を3つ紹介します。
それぞれ「一次産業」「観光・交通」「地域創生」という異なるテーマで構成しています。
これらを参考に、あなた自身の経験や想いを反映させて、オリジナルの志望動機を作成してください。
文字数は一般的なエントリーシートを想定した300字程度です。
論理の組み立てや、熱意の伝え方を参考にしてください。
例文1:農業振興・ブランド化への貢献
私は、日本の食料基地である北海道の農業を持続可能なものにし、生産者の所得向上に貢献したいと考え、貴庁を志望します。
大学時代、実家の酪農を手伝う中で、飼料高騰や後継者不足に苦しむ現場の厳しさを肌で感じました。
この経験から、個々の農家努力だけでなく、行政による広域的な支援体制の構築が必要だと痛感しました。
貴庁に入庁後は、振興局等での現場経験を通じて地域のニーズを深く理解し、スマート農業の導入支援や道産食品の海外輸出促進などの施策に取り組みたいです。
私の強みである「粘り強さ」を活かし、生産者の方々と共に汗をかきながら、世界に誇れる北海道農業の未来を切り拓きたいと考えます。
例文2:観光振興・交通ネットワーク整備
私は、北海道の圧倒的な観光資源を活かし、世界中の人々を惹きつける地域づくりを行いたいと考え、貴庁を志望します。
留学中に現地の友人が北海道の雪や自然に強い関心を持っていることを知り、北海道ブランドの可能性を再認識しました。
一方で、道内の二次交通の不便さが観光客の周遊を妨げている現状も課題だと感じています。
広域自治体である貴庁でこそ、市町村の枠を超えた交通ネットワークの再構築や、アドベンチャートラベルなどの高付加価値な観光戦略が実行できると考えました。
入庁後は、関係機関との調整役として「行動力」を発揮し、観光と交通を連携させた新たな人の流れを創出したいです。
例文3:地域創生・移住定住の促進(Uターン等)
私は、生まれ育った北海道の過疎地域に活力を取り戻し、誰もが安心して住み続けられる社会を築きたいと考え、貴庁を志望します。
進学で一度地元を離れ、外から北海道を見たことで、その豊かさと同時に、地域社会の衰退に対する危機感を強く抱きました。
地域の個性を守りつつ課題を解決するには、14の振興局を持ち、地域密着と広域連携の両方が可能な貴庁の役割が不可欠です。
入庁後は、地域おこし協力隊の支援や、テレワークを活用した移住促進など、新しいライフスタイルの提案に携わりたいです。
「傾聴力」を活かして市町村や住民の声に耳を傾け、それぞれの地域が輝く「分散型社会」の実現に尽力します。
まとめ
北海道庁への志望動機を作成する鍵は、その圧倒的なスケール感と広域自治体としての役割を正しく理解することにあります。
日本の食やエネルギーを支える重要拠点としての誇りと、人口減少などの困難な課題に立ち向かう開拓者精神の両方が求められます。
志望動機では、美しいイメージだけでなく、厳しい現実も直視した上での「覚悟」や「当事者意識」を示すことが重要です。
振興局制度などの独自性も踏まえつつ、自身の原体験とキャリアビジョンを論理的に結びつけることで、採用担当者に響く志望動機を完成させてください。
北海道の未来を作るのは、あなたの情熱と行動力です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

_720x480.webp)









