シンクタンク、コンサルティング、そしてシステムインテグレーションの3つの機能を併せ持つ大和総研。
多くの就活生が憧れる企業ですが、その分、選考の難易度も非常に高いことで知られています。
「いつから準備を始めればいいの?」「インターンに参加していなくても大丈夫?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これまで数多くの学生をサポートしてきた私が、Webライターとしての視点も交えながら、大和総研の27卒本選考について徹底解説します。
採用スケジュールから選考フロー、そして内定を勝ち取るための具体的な対策まで、今すぐ実践できる情報を余すところなくお伝えしますので、ぜひ最後まで付き合ってくださいね。
【大和総研】27卒本選考の採用スケジュール
就職活動において、スケジュールの把握は戦略の要です。
特に大和総研のような人気企業では、エントリーのタイミングを逃すと、それだけで大きな機会損失になってしまいます。
例年の傾向を見ると、大和総研の選考は非常にスピーディーに進むことが特徴であり、早めの準備が合否を分けると言っても過言ではありません。
ここでは、過去の実績に基づき、27卒の皆さんが想定しておくべき本選考の日程感について詳しく解説します。
情報のキャッチアップを怠らず、余裕を持って選考に臨めるよう、今のうちから全体の流れをイメージしておきましょう。
本選考の日程
大和総研の本選考は、例年3月の就職活動解禁とともに本格化します。
具体的には、3月上旬にプレエントリーとエントリーシート(ES)の受付が開始され、その後すぐに適性検査、面接へと進んでいきます。
昨年の傾向を参考にすると、エントリーの受付開始から最初の面接まで、わずか1ヶ月程度しか期間がないことも珍しくありません。
そのため、自己分析や企業研究などの基礎的な準備は、3月に入る前までに確実に終わらせておく必要があります。
また、大和総研は部門別採用を行っている場合があり、リサーチ部門、コンサルティング部門、システム部門で微妙に選考開始時期が異なる可能性も考えられます。
特にシステム部門は採用人数が多い一方で応募数も膨大になるため、選考日程が複数回に分けて設定されることが一般的です。
いずれにせよ、説明会の予約や書類の提出は開始直後に殺到するため、マイページへの登録を早めに済ませ、常に最新情報を確認できる体制を整えておくことが重要です。
本選考の締切
本選考の応募締切は、通常「1次締切」「2次締切」といった形で複数回設けられています。
例年、1次締切は3月下旬から4月上旬頃に設定されることが多く、最終的な締切は5月下旬から6月上旬頃になるケースが見られます。
ここで皆さんに強くお伝えしたいのは、可能な限り早い段階の締切に合わせて応募するべきだという点です。
なぜなら、採用予定人数に達した時点で、それ以降の募集枠が大幅に縮小されたり、選考自体が打ち切られたりするリスクがあるからです。
特に大和総研のような人気企業では、優秀な学生が早期に応募してくるため、後半の日程になればなるほど倍率が跳ね上がり、合格基準が実質的に高くなる傾向があります。
「まだ準備が完璧じゃないから」と後ろ倒しにするのではなく、走りながらブラッシュアップしていく姿勢で、第1タームでの応募を目指してスケジュールを組んでいきましょう。
【大和総研】27卒本選考の選考フロー
大和総研の選考フローは、基本的にはオーソドックスな流れですが、各ステップでの絞り込みが厳格に行われるのが特徴です。
一般的には、プレエントリー後にエントリーシートの提出とWebテストの受検があり、それらを通過すると複数回の面接が行われます。
面接は通常3回程度実施され、人事面接、現場社員との面接、そして役員クラスによる最終面接へと進みます。
ここで注目すべき点は、選考の初期段階でWebテストのスコアが重視される傾向にあることと、面接で「なぜ大和総研なのか」という志望動機が深掘りされることです。
また、年度によってはグループディスカッションが実施されるケースもあるため、変化に対応できるよう準備が必要です。
単に流れをこなすのではなく、各フェーズで何が見られているのかを意識し、一貫性のあるアピールを続けることが内定への鍵となります。
【大和総研】27卒本選考はWebテスト実施あり?
結論から申し上げますと、大和総研の選考においてWebテストは確実に実施されると考えてください。
しかも、多くの先輩たちが「難易度が高い」と口を揃える難関の一つです。
例年、大和総研では「TG-WEB」という形式のテストが採用されることが多く、これは一般的なSPIと比べて問題に癖があり、事前の対策なしでは高得点を取ることが難しいと言われています。
特に計数問題では、図表の読み取りや推論など、高い論理的思考力を問われる問題が出題されます。
このWebテストは、人気企業ゆえの膨大な応募者を絞り込むための「足切り」として機能しています。
どんなに素晴らしいエントリーシートを書いても、ここのスコアが基準に達していなければ面接に進むことさえできません。
27卒の皆さんは、市販の対策本やWeb上の模擬試験を活用し、TG-WEB特有の出題形式に慣れておくことが必須です。
また、テストセンターでの受検や自宅での監視型Webテストなど、実施形態が変わる可能性もあるため、あらゆる形式に対応できる準備を早めに始めておきましょう。
【大和総研】27卒本選考のESで聞かれる項目
エントリーシート(ES)は、面接の材料となる非常に重要な書類です。
大和総研のESで例年頻出する項目は、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「志望動機」「自己PR」といった基本的なものに加え、「大和総研で具体的に何を実現したいか」というキャリアビジョンを問うものが挙げられます。
特にシステム部門やコンサルティング部門では、IT技術や専門知識を用いて社会課題をどう解決したいかという視点が求められます。
例年との違いとして意識したいのは、単なる経験の羅列ではなく、その経験から得た「学び」や「価値観」が、大和総研の求める人物像(プロフェッショナルリズム、共創など)といかにマッチしているかを論理的に説明する力がより一層重視されている点です。
「なぜ同業他社ではなく大和総研なのか」という点を、企業の強みである「リサーチ×コンサル×システム」の連携に絡めて説明できると評価が高まります。
文字数制限の中で、結論ファーストで簡潔かつ熱意を持って伝える文章作成能力を磨いておきましょう。
【大和総研】27卒本選考のインターン優遇
大和総研において、インターンシップ参加者への優遇は「明確にある」と言えます。
実際に、インターンシップで高い評価を得た学生に対しては、通常の本選考ルートとは異なる「早期選考」への案内が届くケースが非常に多いです。
この早期選考ルートに乗ることができれば、一般の学生よりも早い時期に内定を獲得できる可能性が高まるだけでなく、一部の選考フロー(例えば1次面接など)が免除されるケースも報告されています。
また、たとえ選考免除などの直接的な優遇がなかったとしても、インターンを通じて業務理解を深め、社員の方々の雰囲気を肌で感じた経験は、本選考の面接で話す内容に圧倒的な説得力をもたらします。
現場社員からフィードバックをもらえる機会も多いため、自分の強みや弱みを客観的に把握できるのも大きなメリットです。
したがって、大和総研を第一志望群に入れている方は、インターンシップへの参加を最優先事項として捉え、積極的にチャレンジすることをお勧めします。
【大和総研】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる?
「インターンの選考に落ちてしまったから、本選考も望みがないのでは...」と落ち込んでいる方、諦める必要は全くありません。
大和総研では、インターンシップ選考で不合格だった学生でも、問題なく本選考に応募することが可能ですし、実際にそこから内定を勝ち取った先輩も数多く存在します。
インターンの選考は枠が限られているため、あくまで「その時点での実力やマッチ度」で判断されたに過ぎず、本選考での評価とは切り離して考えられています。
ただし、インターン選考で落ちてしまった原因を分析することは不可欠です。
ESの内容が抽象的だったのか、Webテストのスコアが足りなかったのか、あるいは面接での受け答えに課題があったのか。
失敗を糧にして、本選考までにどれだけ成長できたかを示すことができれば、むしろ「修正能力が高い」「粘り強い」というポジティブな評価に繋がることもあります。
一度の不合格で引くことなく、さらに磨きをかけた姿で再チャレンジしてください。
【大和総研】27卒本選考を突破するためのポイント
ここまでスケジュールや選考フローについて解説してきましたが、最終的に合否を分けるのは「大和総研が求める人材であることを、いかに効果的に伝えられるか」にかかっています。
倍率の高い選考を勝ち抜くためには、単なる熱意だけではなく、企業の特徴を深く理解した上での戦略的なアピールが必要です。
ここでは、27卒の皆さんが本選考を突破するために、特に意識すべき3つの重要なポイントを深掘りします。
これらはES作成から最終面接まで、全ての選考プロセスにおいて評価の軸となる要素ですので、自分の言葉で語れるようしっかりと準備しておきましょう。
論理的思考能力のアピール
大和総研は、顧客の複雑な課題をITと知識で解決するプロフェッショナル集団です。
そのため、選考では「物事を筋道立てて考え、わかりやすく伝える力」、つまり論理的思考能力が極めて厳しくチェックされます。
面接での回答はもちろん、ESの文章構成においても、結論から話し始め、その理由と具体例を構造的に展開することを徹底してください。
なんとなく感覚で話すのではなく、「なぜそう考えたのか」というプロセスを言語化する習慣をつけましょう。
3つの事業部門への理解とシナジー
大和総研の最大の強みは、リサーチ(シンクタンク)、コンサルティング、システムの3機能が連携している点にあります。
例えば、システムエンジニア職を志望する場合でも、単に「プログラミングが好き」というだけでなく、「リサーチ部門が持つマクロな視点や、コンサル部門の提案力とどう連携して、顧客に付加価値を提供したいか」まで言及できると、他の学生と大きく差別化できます。
各部門が独立しているのではなく、互いにシナジーを生み出しているというビジネスモデルを深く理解していることを示しましょう。
キャリアプランの具体性
近年、多くの企業で「入社後の定着率」や「成長意欲」が重視されていますが、大和総研も例外ではありません。
選考では「入社して終わり」ではなく、5年後、10年後にどのような役割を担い、どんなプロフェッショナルになっていたいかという具体的なキャリアビジョンが問われます。
「PM(プロジェクトマネージャー)として大規模案件を回したい」「金融システムのスペシャリストになりたい」など、企業のキャリアパスと自分の目標をリンクさせた未来像を語れるようにしておきましょう。
まとめ
今回は、大和総研の27卒本選考について、スケジュールから選考突破のポイントまで詳しく解説してきました。
大和総研は難関企業ではありますが、Webテスト対策を徹底し、3つの事業のシナジーを理解した上で、論理的に自分をアピールできれば、内定への道は確実に開けます。
特に、早期からの準備と情報のアップデートが成功の鍵です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート









