今回は、数ある企業の中でも特に人気の高い大手通信キャリア、KDDI株式会社の「27卒向け本選考」に焦点を当てて解説していきます。
KDDIは「au」ブランドでおなじみの通信事業だけでなく、近年はライフデザイン企業への変革を掲げ、金融、エネルギー、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援など、非常に幅広い事業を展開しているのが魅力です。
その分、選考も非常に人気があり、突破するには徹底的な準備が欠かせません。
この記事では、26卒の先輩たちの実績をもとに、27卒の選考スケジュールや選考フロー、ES(エントリーシート)の内容、そしてインターン優遇の有無など、皆さんが知りたい情報を予測し、詳しく解説していきます。
まだ27卒の情報は公式には発表されていませんが、過去の傾向を知ることは最強の対策になります。
早めに動くことでライバルと差をつけることができますので、ぜひ最後まで読んで、KDDIの本選考突破に向けた準備をスタートさせましょう。
【KDDI】27卒本選考の採用スケジュール
さて、まず皆さんが一番気になるであろう、KDDIの27卒本選考スケジュールについて、26卒の傾向から予測していきましょう。
KDDIのような大手企業では、一般的な選考スケジュールに加えて、インターンシップ参加者を対象とした早期選考が実施されることが通例となっています。
26卒の実績を見ても、夏や秋冬のインターンシップに参加した学生の一部が、年明け(3年生の1月〜3月頃)から始まる早期選考ルートに進んでいました。
一方で、大学3年生の3月1日に情報が解禁され、6月1日から選考が本格化する「通常選考」のルートももちろん存在します。
つまり、27卒の皆さんがKDDIの本選考に臨むルートは、大きく分けて「インターン経由の早期選考」と「通常選考」の2パターンが予測されます。
どちらのルートを選ぶ(あるいは進むことになる)かで、動き出すべき時期が大きく変わってくる点が最大のポイントです。
特に早期選考ルートは、本選考の解禁を待たずに内定まで進む可能性があるため、KDDIへの志望度が高い学生にとっては見逃せないチャンスとなります。
27卒の皆さんも、この2つの流れを意識して情報収集を進める必要があります。
本選考の日程
27卒本選考の具体的な日程について、26卒の傾向から予測します。
最も早い動き出しとなるのは「インターン経由の早期選考」です。
26卒の場合、大学3年生の夏(6月〜8月頃)や秋冬(10月〜12月頃)に実施されるインターンシップへの参加が、早期選考の事実上のスタートラインとなっています。
インターンで高い評価を得た学生は、大学3年生の1月以降、順次早期選考の案内を受け、早い人では大学4年生になる直前(3月頃)や4年生の春(4月〜5月頃)には内々定を獲得していました。
一方、「通常選考」の場合、大学3年生の3月1日の採用情報解禁とともにエントリー受付が開始され、ES提出やWebテストの受験を経て、大学4年生の6月1日から面接などの選考が本格化するのが一般的な流れです。
27卒の皆さんも、まずは大学3年生の夏までに開催されるインターンシップ情報を見逃さないことが重要です。
インターンに参加することで、早期選考のチャンスが得られるだけでなく、企業理解が深まり、本選考のESや面接対策にも直結します。
本選考の締切
本選考の締切についても、26卒の傾向から予測してみましょう。
KDDIの本選考では、ESの提出締切が複数回設けられることが一般的です。
例えば、通常選考ルートであれば、3月上旬に第1回締切、3月下旬に第2回締切、4月に第3回締切といった形で、何度かチャンスが設定されると予想されます。
ただし、ここで注意が必要なのは、インターン経由の早期選考ルートです。
このルートに進んだ場合、通常選考の学生よりも早いタイミングで、専用のES提出締切(例えば1月や2月など)が設定される可能性が非常に高いです。
また、人気のコースや職種は、早い段階の締切で採用枠の大半が埋まってしまう可能性もゼロではありません。
特に技術系や専門職のコースではその傾向が強まることもあります。
「まだ締切が先だから大丈夫」と油断せず、志望度が高いのであれば初回や第2回の締切までに提出するのが理想的です。
27卒の皆さんも、3月1日の情報解禁を待つだけでなく、インターンシップの案内段階から、スケジュール感をしっかり把握しておくように心がけましょう。
【KDDI】27卒本選考の選考フロー
KDDIの27卒本選考の選考フローは、26卒の傾向を踏襲すると予想されます。
過去の一般的なフローとしては、「エントリーシート(ES)提出」と「Webテスト受験」から始まり、これらを通過すると「一次面接」、続いて「二次面接」、そして最終関門である「最終面接」という流れが基本です。
面接は合計で3回実施されるケースが最も多く報告されています。
26卒では、一次面接や二次面接はオンライン(Web会議システム)で実施され、最終面接は対面(KDDIのオフィス)で行われるハイブリッド形式が主流でした。
この傾向は27卒でも続くと考えられます。
オンライン面接の手軽さに慣れている学生も多いかもしれませんが、最終選考では対面でのコミュニケーション能力や熱意が問われることになります。
それぞれの面接形式(オンライン・対面)に応じた準備が不可欠です。
また、インターンシップ経由の早期選考ルートでは、このフローの一部(例えば一次面接)が免除される可能性もありますが、基本的な選考ステップは変わらないと捉えて準備を進めるのが賢明でしょう。
【KDDI】27卒本選考はWebテスト実施あり?
結論から言うと、KDDIの27卒本選考でもWebテストは実施される可能性が極めて高いです。
26卒の本選考では、自宅などで受験する形式の「玉手箱」が採用されていました。
この傾向が27卒でも続く可能性は高いと考えられます。
「玉手箱」は、言語(読解力)、計数(計算・図表の読み取り)、英語、そして性格検査で構成されているのが特徴です。
特に計数分野は、四則逆算や図表の読み取りなど、短時間で多くの問題を正確に処理する能力が求められ、対策の有無が結果に直結しやすいと言われています。
26卒では、ESとWebテストの結果を総合的に見て、次の面接ステップに進めるかが判断されていました。
Webテストの対策不足で面接に進めないのは非常にもったいないことです。
27卒の皆さんも、KDDIを志望する場合は「玉手箱」の対策本を1冊購入し、繰り返し練習しておくことを強く推奨します。
万が一、27卒で形式が変更されたとしても、SPIなど他の主要なWebテスト対策も並行しておけば、十分に対応できるはずです。
【KDDI】27卒本選考のESで聞かれる項目
KDDIの27卒本選考のES(エントリーシート)で何が聞かれるのか、気になりますよね。
26卒の本選考では、多くのコース(技術系、営業系、オープンコースなど)で共通して「選択したコースでどのようなことを実現したいですか。
そして、このコースで活かしたい自身の強みについてお答えください。
(400文字程度)」という設問が出題されていました。
この質問は、単なる志望動機や自己PRを聞いているのではありません。
「KDDIというフィールドの、どの領域(コース)で」「自分のどんな強みを使って」「具体的に何を成し遂げたいのか」という、入社後の具体的な活躍イメージを問うています。
27卒でも、この「強みと実現したいことのマッチング」を問う設問が中心になると予想されます。
もちろん、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)や自己PR、志望動機などは、ESの別の項目や、その後の面接で深く掘り下げられることになります。
まずはこの中核となる質問に対し、企業研究と自己分析を徹底的に行った上で、説得力のある回答を準備しておくことが、選考突破の第一歩となるでしょう。
【KDDI】27卒本選考のインターン優遇
KDDIの27卒本選考において、インターンシップ参加者への優遇措置はあるのでしょうか。
26卒の実績に基づけば、答えは「明確にある」と予想されます。
KDDIは夏と秋冬を中心に、様々なコースでインターンシップを開催しており、参加した学生の評価に応じて優遇措置が講じられていました。
具体的な優遇内容としては、まず「早期選考への案内」が挙げられます。
通常選考の学生よりも数ヶ月早いタイミングで選考がスタートし、早期に内々定を得られる可能性があります。
さらに、インターンでの評価が特に高かった学生には、本選考のプロセスが一部免除される(例えば、一次面接が免除になるなど)といった、さらに有利な条件が提示されるケースもあったようです。
ただし、これらの優遇を受けるためには、インターンに参加するだけでなく、そこで積極的に課題に取り組み、高いパフォーマンスを発揮することが大前提です。
27卒の皆さんも、KDDIへの志望度が高いのであれば、インターンシップは単なる「職場体験」ではなく、「選考の第一ステップ」と捉えて真剣に取り組むことをお勧めします。
【KDDI】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる?
インターンシップの選考に落ちてしまったら、もう本選考には応募できないのではないか…と不安に思う学生さんもいるかもしれません。
しかし、安心してください。
結論から言うと、インターン選考に落ちた学生でも、本選考に応募することは可能であると予想されます。
26卒以前も、インターン選考と本選考は基本的に別物として扱われている企業がほとんどであり、KDDIも同様のスタンスだと考えられます。
インターンはあくまでも企業理解や早期の才能発掘の場であり、そこで縁がなかったとしても、本選考で改めてあなたの成長や熱意をアピールするチャンスは残されています。
ただし、一つ注意点があります。
それは、インターン参加者に与えられる「早期選考」や「選考一部免除」といった優遇措置は受けられないということです。
つまり、インターンに落ちた場合は、通常選考のルートで、他の多くの就活生と同じ土俵でES、Webテスト、面接といったすべてのステップを突破する必要があります。
インターンに落ちたからといって諦める必要は全くありませんが、その分、本選考に向けた万全の準備が求められることを覚えておきましょう。
【KDDI】27卒本選考を突破するためのポイント
KDDIは、その事業領域の広さと社会インフラとしての重要性から、毎年多くの優秀な学生が応募する超人気企業です。
そのため、本選考を突破するには、付け焼刃の対策では通用しません。
ES、Webテスト、面接といった各選考ステップで、ライバルと差をつけるための本質的な準備が求められます。
KDDIは「思い(=志)」「やりぬく(=実行力)」「きづく(=当事者意識)」といった価値観を大切にしています。
これらの要素を、皆さんの過去の経験と、KDDIで実現したい未来のビジョンに結びつけて語ることが重要です。
ここからは、26卒の先輩たちの傾向も踏まえ、27卒の皆さんがKDDIの本選考を突破するために、特に意識してほしい3つのポイントを解説していきます。
どれも当たり前に聞こえるかもしれませんが、高いレベルで実行できている学生は意外と少ないものです。
今のうちから意識して準備を進めていきましょう。
「なぜKDDIか」の徹底的な言語化
KDDIの本選考を突破するために最も重要なポイントは、この「なぜKDDIか」という問いに対する答えの深さです。
通信業界には、NTTドコモやソフトバンクといった強力なライバルが存在します。
また、通信技術を基盤にしたDX支援やソリューション提供という点では、IT業界の多くの企業とも競合しています。
その中で、「なぜ他の通信キャリアではなくKDDIなのか」「なぜIT企業ではなくKDDIなのか」を、自分の言葉で論理的かつ情熱的に説明できなければ、面接官を納得させることはできません。
26卒の選考でも、この点は面接で繰り返し、深く掘り下げられています。
KDDIが持つ「通信を核としたライフデザイン企業への変革」というビジョンや、5Gを活用した具体的なソリューション事例、サテライトグロース戦略など、IR情報や最新のニュースリリースを読み込み、自分が共感するポイントや、自分の強みを活かせると感じる部分を明確にしておきましょう。
OB・OG訪問などを通じて、現場の社員の声を聴くことも非常に有効です。
ES・面接で一貫する「強みと実現したいこと」の明確化
次に重要なのが、ESで問われる「強みと実現したいこと」の一貫性です。
先ほども触れましたが、26卒のESでは「選択したコースでどのようなことを実現したいか、そして活かせる強みは何か」が問われました。
これは27卒でも踏襲される可能性が高い、KDDIが最も知りたい核心的な部分です。
ここで重要なのは、ESに書いた内容が、その後の面接での深掘りにも耐えられるか、ということです。
例えば「私の強みはリーダーシップです。
KDDIの法人営業として、チームを率いて企業のDX課題を解決したいです」と書いたとします。
面接では「なぜリーダーシップが強みだと言えるのか、具体的なエピソードは?」「DX課題とは具体的に何を想定している?」「なぜそれをKDDIで実現したいのか?他社ではだめ?」と、あらゆる角度から質問が飛んでくるでしょう。
これらの質問に対し、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)のエピソードと一貫性を持たせつつ、説得力のある回答を瞬時に返す準備が必要です。
自分の強みと、KDDIでやりたいことの間に、揺るぎない「軸」を通しておくことが突破の鍵となります。
通信業界とKDDIの最新動向のキャッチアップ
最後に、技術革新のスピードが非常に速い通信業界の動向と、KDDIの最新の取り組みを常にキャッチアップしておく姿勢です。
5Gの普及はもちろん、その先の6G(Beyond 5G)に向けた研究開発、AI、IoT、メタバースといった先端技術と通信をどう掛け合わせていくか。
また、法人向けDX支援、金融・決済サービス(au PAY)、エネルギー事業など、KDDIが「通信」の枠を超えて注力している「サテライトグロース戦略」の具体的な中身を理解しておくことも不可欠です。
面接で「最近、KDDIの取り組みで気になったニュースは?」と聞かれた際に、ありきたりな回答ではなく、自分なりの視点で「なぜその取り組みに注目したのか」「自分ならその事業にどう貢献できるか」まで踏み込んで話せると、志望度の高さと企業研究の深さを強力にアピールできます。
日頃からニュースアプリやKDDIの公式サイト、IR情報に目を通す習慣をつけておきましょう。
こうした地道な情報収集が、選考の土壇場で大きな差となって表れます。
まとめ
今回は、KDDIの27卒向け本選考について、26卒の傾向をもとにスケジュールや選考フロー、対策のポイントを詳しく解説してきました。
KDDIは社会インフラを支えると同時に、ライフデザイン企業として人々の生活を多角的にサポートする、非常にやりがいのある魅力的な企業です。
それだけに、選考を突破するには徹底的な準備が欠かせません。
特に重要なポイントは以下の通りです。
- インターンへの参加: 早期選考ルートに乗るための最重要ステップです。
- Webテスト(玉手箱)対策: 早めに対策本で準備し、足切りを防ぎましょう。
- 「なぜKDDIか」の深掘り: ライバル企業と比較し、自分だけの志望動機を確立してください。
- 「強みと実現したいこと」の一貫性: ESと面接を通して、ブレない軸を示しましょう。
27卒の選考情報は、これから徐々に公開されていきます。
過去の傾向をベースに準備を進めつつ、最新の情報を見逃さないようにアンテナを高く張っておいてください。
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