「街づくり」に興味がある方にとって、森ビルは憧れの企業の一つですよね。
「六本木ヒルズ」や「虎ノ門ヒルズ」など、都市の象徴となるような大規模な複合開発を手掛ける、日本を代表するデベロッパーです。
その人気は非常に高く、本選考は毎年激戦となります。
27卒の皆さんが今から準備を始められるよう、この記事では森ビルの本選考スケジュールや選考フローについて、過去の傾向（26卒実績）を踏まえて徹底的に予測・解説していきます。
ライバルに差をつけるためにも、今のうちから選考の全体像を掴んでおきましょう。
【森ビル 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
森ビルのような人気企業を目指すなら、選考スケジュールの把握は必須です。
まだ27卒向けの正式な募集要項は発表されていませんが（※2025年秋現在）、例年の動向から予測することは可能です。
特にデベロッパー業界は、インターンシップからの早期選考組と、大学3年生の3月以降の本選考組の二つの流れが存在します。
森ビルもその例に漏れず、インターン経由の優遇が手厚いとされていますが、本選考からのチャンスも十分にあります。
本選考のスケジュールは非常にタイトになることが予想されるため、「いつ頃、何が始まるのか」を把握し、計画的にES作成やWebテスト対策を進めることが内定への第一歩となります。
本選考の日程
27卒本選考の具体的な日程は未発表ですが、26卒の傾向を参考にすると、本選考のエントリー開始は大学3年生の3月1日（就活解禁日）となる可能性が最も高いです。
その後、エントリーシート（ES）の提出締切が3月下旬から4月上旬にかけて複数回設定され、並行してWebテストの受験が求められます。
書類選考とWebテストを通過すると、4月中旬から5月にかけて面接が複数回（例年は3回程度）実施され、早い方であれば5月中旬から6月上旬にかけて内々定が出始める、というのが大まかな流れになるでしょう。
注意点として、これはあくまで一般的なスケジュールです。
インターン参加者向けの早期選考は、これよりも1〜2ヶ月早く進む場合があります。
本選考組は短期決戦になることを覚悟し、3月のエントリー開始と同時にトップスピードで動けるよう準備しておく必要があります。
本選考の締切
本選考の最終締切は、27卒も例年通りであれば4月上旬から中旬に設定されると予想されます。
ただし、森ビルに限らず多くの人気企業では、ESの提出締切が第1回、第2回、最終締切（第3回）といった形で複数回設けられるケースが一般的です。
26卒の実績でも、3月下旬から4月にかけて複数の締切がありました。
「最終締切に間に合えばいい」と考えるのは危険です。
企業側は締切ごとに選考を進めていくため、枠が埋まっていく可能性もゼロではありません。
また、早い時期に提出する学生の方が、志望度が高く、準備がしっかりできていると評価される傾向もあります。
可能な限り第1回または第2回の締切を目指してESを準備し、提出しましょう。
そのためには、3月1日のエントリー開始時点である程度ESが完成している状態が理想です。
【森ビル 本選考】27卒本選考の選考フロー
27卒本選考の選考フローも、正式発表前のため26卒の実績に基づいた予測となります。
基本的な流れは「エントリー → エントリーシート（ES）提出 → Webテスト受検 → 面接（複数回、通常3回程度） → 内々定」となるでしょう。
特徴的なのは、面接の回数が多いことと、年次が上がるにつれて深掘りされる内容が鋭くなる点です。
1次・2次は人事や若手・中堅社員、最終面接は役員クラスが担当するのが一般的です。
例年との違いとして考えられるのは、オンラインと対面の使い分けです。
26卒では1次・2次をオンライン、最終を対面で行う企業が主流でした。
27卒でもこの傾向は続くと予想されますが、対面でのコミュニケーションを重視する社風も噂されるため、途中から対面が挟まれる可能性も視野に入れておきましょう。
いずれにせよ、基本的な選考フロー自体に大きな変更はないと考えられます。
【森ビル 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり？
結論から言うと、27卒本選考でもWebテストは実施される可能性が極めて高いです。
森ビルは非常に人気が高く応募者が殺到するため、ES提出と同時にWebテストで一定数の絞り込み（足切り）を行うのが効率的だからです。
26卒の実績では、テストセンター方式のSPIが採用されていました。
したがって、27卒の皆さんもSPIの対策（言語・非言語・性格）を進めておくべきです。
例年との違いとして注意したいのは、ボーダーライン（合格最低点）です。
年々、就活生のWebテスト対策のレベルは上がっています。
「通過すれば良い」という考えではなく、高得点を狙う意識が重要です。
特にデベロッパー業界は高学歴層の応募も多いため、Webテストのボーダーは他の業界に比べて高く設定されていると覚悟しておきましょう。
ESの準備と並行して、参考書を1冊決めて繰り返し解き、万全の状態で臨んでください。
【森ビル 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
森ビルのESで聞かれる項目は、「学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）」や「自己PR」といった標準的な質問に加え、「なぜデベロッパーか」「なぜ森ビルか」を問う志望動機が中心となります。
26卒のESでは、「森ビルで挑戦したいこと、実現したいこと」や「森ビルのどのような点に魅力を感じるか」といった、企業理解度と熱意を問う項目が特徴的でした。
例年との違いはあまり大きくない分野ですが、年々「なぜ他社ではなく森ビルなのか」の差別化を厳しく見られる傾向にあります。
三井不動産や三菱地所といった他の総合デベロッパーと比較し、「都市を創り、都市を育む」という森ビル独自の哲学のどこに共感したのか、自分の言葉で具体的に語る必要があります。
「六本木ヒルズが好きだから」といった表面的な理由だけでは、数千通のESの中で埋もれてしまいます。
IR情報やプロジェクト事例を読み込み、自分自身の経験と結びつけた深い志望動機を練り上げることが不可欠です。
【森ビル 本選考】27卒本選考のインターン優遇
就活生の皆さんにとって、インターン優遇の有無は大きな関心事ですよね。
森ビルに関しては、「インターン経由の優遇は存在する」と考えるのが妥当です。
26卒のサマーインターンやウィンターインターンに参加し、そこで高い評価を得た学生は、本選考の一部プロセスが免除されたり、早期選考（通常の本選考より早いスケジュール）に案内されたりするケースが報告されています。
ただし、インターンに参加さえすれば全員が優遇されるわけではありません。
インターン中のグループワークや発表で、論理性、協調性、そして森ビルへの熱意をしっかり示すことが条件です。
優遇の最大のメリットは、選考の回数が減ることよりも、社員の方と密に接することで企業理解が深まり、結果として本選考の面接で語るエピソードの質が上がることです。
27卒の皆さんも、まずは夏・冬のインターンに全力で応募することをおすすめします。
【森ビル 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる？
これは非常によくある質問ですが、結論から言うと「全く問題なく応募可能」です。
森ビルのインターンは非常に倍率が高く、本選考よりも狭き門と言われることもあります。
インターンの選考に落ちてしまい、「もう本選考は無理かもしれない」と落ち込む方もいますが、それは大きな誤解です。
インターン選考と本選考は、別物と考えてください。
企業側も、インターンの限られた枠数では測りきれない魅力的な学生が多数いることを理解しています。
インターンで落ちた学生が、本選考でしっかり準備をして臨み、見事内定を勝ち取ったケースは例年たくさんあります。
重要なのは、なぜインターン選考で落ちたのかを分析することです。
ESの書き方が悪かったのか、森ビルへの理解が浅かったのか。
その反省を活かして本選考のESや面接対策に繋げれば、むしろインターンに落ちた経験があなたの強みになります。
諦めずに本選考に挑戦しましょう。
【森ビル 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
さて、ここまでは選考フローやスケジュールを見てきましたが、最後に森ビルの本選考を突破するために最も重要なポイントを3つに絞って解説します。
森ビルは「都市を創り、都市を育む」という唯一無二の哲学を持つ企業です。
単に「デベロッパーに入りたい」という志望動機では、人事の心には響きません。
なぜ森ビルなのか、そしてあなたが森ビルで何を実現できるのか。
「自分」と「森ビル」の接点をいかに深く、具体的に示せるかが合否を分けます。
以下の3つの視点で、今から自己分析と企業研究を深めていってください。
「都市を創り、都市を育む」理念への深い共感を示す
森ビルの選考で最も重要なのが、この企業理念への共感です。
森ビルは単に建物を建てる（創る）だけでなく、その街（都市）が10年後、50年後も魅力的であり続けるよう、運営・管理（育む）することに重きを置いています。
この「育む」という視点にどれだけ共感できるかを、ESや面接で示さなければなりません。
例えば、「六本木ヒルズが、オープンから20年以上経っても常に新しい文化を発信し続けている点に魅力を感じる」といった具体的な視点が必要です。
自分の過去の経験、例えば部活動やアルバイトで「何かを創り上げるだけでなく、それを継続・発展させた経験」と結びつけ、「だからこそ森ビルの『育む』姿勢に強く共感する」と語れれば、説得力が増します。
なぜ「三井・三菱」ではなく「森ビル」なのかを明確にする
これは、面接でほぼ間違いなく聞かれる「差別化」の質問です。
森ビル、三井不動産、三菱地所の3社は、総合デベロッパーとしてよく比較されます。
この問いに答えるには、各社の強みとカラーを正確に理解しておく必要があります。
例えば、三菱地所が「丸の内」という特定のエリアで圧倒的な強みを持つのに対し、森ビルは「ヒルズ」ブランドで「文化・芸術」を街の中核に据えるなど、街づくりにおける思想（コンセプト）が異なります。
「森ビルは『都市の中の都市（コンパクトシティ）』という概念を追求しており、職住遊学が徒歩圏内で完結するモデルに未来を感じる」など、具体的な事業特性やプロジェクトの背景にある思想にまで踏み込んで、森ビルでなければならない理由を構築してください。
「街づくり」への熱意を具体的な経験で裏付ける
「街づくりがしたい」という熱意は、多くの学生が口にします。
しかし、その熱意が本物であることを示す「具体的な経験」がなければ、他の学生との差はつきません。
もちろん、学生時代に「街づくり」そのものを経験した人は稀でしょう。
ここで言う「経験」とは、デベロッパーの仕事に必要な素養を示せる経験のことです。
デベロッパーの仕事は、多様な利害関係者（地権者、行政、ゼネコン、テナントなど）をまとめ上げ、数十年にわたるプロジェクトを推進する、非常に泥臭く、タフな仕事です。
例えば「文化祭の実行委員で、意見の異なる複数の団体を調整して一つの企画を成功させた経験」や「長期インターンで、粘り強く目標達成に取り組んだ経験」など、あなたの「調整力」「推進力」「タフさ」を示せるエピソードを、街づくりの仕事内容と結びつけてアピールしましょう。
まとめ
今回は、27卒向けに森ビルの本選考スケジュールと突破のポイントを、過去の傾向から予測して解説しました。
森ビルは、デベロッパーの中でも特に「思想」や「哲学」を重視する企業です。
六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズといった華やかなプロジェクトの裏にある、長期的な街づくりへのこだわりを深く理解することが不可欠です。
27卒の選考は、もうすでに始まっています。
3月のエントリー開始時に慌てないよう、今からSPIの勉強、そして「なぜ森ビルなのか」という問いに対する答えを徹底的に深掘りしておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
