今回は、就活生の皆さんから非常に人気が高い、日本発のグローバルコンサルティングファーム、アビームコンサルティング(以下、アビーム)の27卒向け本選考について、徹底的に解説していきます。
総合系コンサルティングファームの中でも、特に「人」や「チームワーク」を重視する社風で知られ、多くの学生が第一志望群として考えているのではないでしょうか。
しかし、人気企業であるがゆえに、その選考プロセスは決して簡単なものではありません。
選考スケジュールはいつ頃か、WebテストやESで何が問われるのか、インターンの優遇はあるのか…など、疑問や不安も多いはずです。
この記事では、26卒までの過去の傾向を徹底的に分析し、27卒の皆さんが今から何を準備すべきか、具体的な対策まで踏み込んでお伝えします。
アビームの本選考突破に向けて、ライバルより一歩先に進むための情報をしっかり掴んでいってください。
この記事を読めば、アビーム本選考の全体像と、内定獲得のために取るべき具体的なアクションが明確になるはずです。
【アビーム 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
アビームの本選考スケジュールについて、27卒の皆さんが最も気になるところですよね。
コンサルティング業界全体の傾向として、選考の早期化が進んでいますが、アビームもその例に漏れません。
26卒の実績を見ると、サマーインターンシップに参加した学生向けの早期選考が夏以降に実施され、その後、秋口から本選考が本格的にスタートしています。
27卒の皆さんも、この流れを意識して準備を進める必要があります。
特に、インターンシップへの参加は、早期選考ルートに乗るための重要なステップとなる可能性があります。
とはいえ、本選考自体も複数回の締切が設けられることが予想されるため、インターンに参加できなかったからといって諦める必要は全くありません。
大切なのは、いつ選考が始まっても対応できるように、早め早めに情報をキャッチアップし、自己分析や企業研究を完了させておくことです。
ここでは、26卒の傾向を踏まえ、27卒の本選考日程と締切について、具体的な予測を立てていきます。
本選考の日程
27卒のアビーム本選考の日程は、26卒の傾向を踏襲すると仮定した場合、大学3年生(または修士1年生)の10月頃からエントリーシート(ES)の受付が開始される可能性が非常に高いです。
26卒では、10月上旬に本選考のエントリーが開始されました。
この時期は、ちょうどサマーインターンシップが一段落し、秋冬インターンシップの応募や、早期選考が活発になる時期と重なります。
アビームの場合、夏や秋のインターンシップに参加した学生に対しては、それよりも早い時期、例えば8月下旬から9月にかけて、個別に早期選考の案内が送られるケースが一般的です。
つまり、インターン経由の選考ルートと、10月以降に始まる一般応募の本選考ルートの2つが存在すると考えておくと良いでしょう。
面接などの選考プロセスは、エントリーした時期にもよりますが、10月エントリーであれば11月から12月にかけて、年内に内々定が出るスケジュール感が一つの目安となります。
ただし、コンサル就活はスピード勝負な側面もありますので、常に最新情報を確認し、エントリー開始と同時に動き出せるよう準備を万端にしておくことが求められます。
本選考の締切
アビームの本選考では、ESの締切が一度だけではなく、複数回設定されるのが通例です。
26卒の実績を見ても、10月上旬に受付が開始された後、10月下旬に「1次締切」、その後12月頃に「2次締切」、年明けの1月、2月にも「3次締切」「4次締切」といった形で、複数回のエントリーチャンスがありました。
この形式は27卒でも続くと予想されます。
早く内定を確保したい学生は、当然ながら1次締切や2次締切といった早期のタイミングで応募しますし、企業側も優秀な学生を早期に囲い込みたい狙いがあります。
注意点として、アビームはコース別採用(ビジネスコンサルタントコース、テクノロジーコンサルタントコースなど)を行っており、人気のコースは後の締切になるほど採用枠が少なくなり、充足次第で募集が終了してしまう可能性があります。
そのため、志望度が高い学生は、可能な限り早い締切、理想を言えば1次締切での提出を目指すべきです。
締切が複数あるからと油断せず、最も早いタイミングで最高のクオリティのESを提出できるよう、逆算して準備を進めましょう。
【アビーム 本選考】27卒本選考の選考フロー
27卒のアビーム本選考のフローは、例年の傾向から大きく変わる可能性は低いと考えられます。
基本的な流れとしては、「プレエントリー」を行いマイページを発行した後、「エントリーシート(ES)の提出」、それを通過すると「適性検査(Webテスト)」の受検、そして「面接複数回」を経て「内々定」というのが王道のルートです。
26卒の実績では、面接は基本的に2回から3回程度で、すべてオンラインで完結するケースが多かったようです。
一次面接は中堅クラスの社員、二次面接や最終面接ではマネージャーやシニアマネージャー、パートナークラスの社員が担当することが一般的です。
特徴的なのは、インターンシップ参加者向けの優遇措置が存在する点です。
インターンに参加し、そこで高い評価を得た学生は、この通常フローの一部(例えばWebテストや一次面接)が免除され、いきなり二次面接からスタートできる「早期選考ルート」に案内されることがあります。
27卒においてもこの傾向は続くと予想されるため、インターンへの参加が本選考を有利に進める鍵の一つとなります。
ただし、通常ルートでも内定者は数多く輩出されていますので、フロー全体を理解し、各ステップで着実に対策を積み重ねることが何よりも重要です。
【アビーム 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり?
結論から言うと、27卒の本選考においてもWebテスト(適性検査)は実施されると考えて間違いありません。
アビームでは例年、ESを提出した学生に対して、次のステップとして適性検査の受検を案内しています。
これは、多数の応募者の中から、コンサルタントとしての基礎的な能力(論理的思考力や数的処理能力など)を持つ学生を効率的にスクリーニングするために用いられています。
過去の形式としては、「SPI」が採用されるケースが多く、テストセンターまたは自宅でのオンライン受検が選択できる場合が多かったようです。
ただし、一部のコースや年度によっては、「GPSテスト」という思考力を問うタイプのテストが用いられたという情報もあります。
27卒でどの形式が採用されるかは現時点では断定できませんが、主流であるSPIの対策は必須と言えるでしょう。
特に、SPIの「構造把握」はコンサルタントに求められる論理的思考力と親和性が高いため、重点的に対策しておくことをお勧めします。
インターンシップの優遇でWebテストが免除になるケースもありますが、基本的には全応募者が受検するものと捉え、ES対策と並行して参考書などで早期から準備を進めておくことが、選考突破の確実性を高めます。
【アビーム 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
アビームの本選考ESで問われる項目は、例年、コンサルティングファームの選考で定番とされる質問が中心です。
26卒の実績を参考にすると、大きく分けて2つの柱が重要になると予想されます。
一つ目は、「学生時代に最も力を入れた経験(ガクチカ)」です。
特にアビームのESでは、「何を課題と捉え、それに対してどう行動したか、そのプロセス」を具体的に記述することが求められる傾向があります。
単なる成果のアピールではなく、課題特定能力と、それを解決するための論理的な行動プロセスを示せるかが鍵となります。
二つ目は、「志望動機」です。
これは、「なぜコンサルタントなのか」「なぜ他のファームではなくアビームなのか」という2点を明確に言語化する必要があります。
アビームは「日本発・アジア発のグローバルコンサルファーム」としての強みや、「人を大切にする」社風を打ち出しているため、そうした企業理念や特徴に共感し、自身がどう貢献できるかを結びつけて説明することが求められます。
27卒の皆さんも、これらの定番質問に対して、誰が読んでも納得できる深い回答を準備しておく必要があります。
自身の経験を深く掘り下げ、アビームというフィールドで何を成し遂げたいのかを具体的にしておきましょう。
【アビーム 本選考】27卒本選考のインターン優遇
アビームの本選考において、インターンシップ参加者向けの優遇措置は存在する可能性が極めて高いです。
これは26卒までの実績からも明らかで、アビームはインターンを「優秀な学生との早期接触の場」として明確に位置づけています。
優遇の具体的な内容としては、主に2つのパターンが挙げられます。
一つ目は、「早期選考ルートへの案内」です。
これはインターン参加者全員、あるいは一定の基準を満たした参加者に対して、10月から始まる一般応募の本選考よりも早いタイミング(例えば8月下旬~9月頃)で選考の案内が送られるものです。
二つ目は、さらに踏み込んだ優遇として、「本選考の一部免除」です。
インターン中のグループワークや発表などで特に高い評価を得た優秀者に対しては、本選考のWebテストや一次面接が免除され、いきなり二次面接や最終面接に近いステップからスタートできるケースがあります。
27卒を目指す皆さんにとって、インターンへの参加は、アビームの業務理解を深めるだけでなく、内定獲得に向けた大きなアドバンテージを得る絶好の機会となります。
選考倍率は高いですが、挑戦する価値は十分にあると言えるでしょう。
【アビーム 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる?
これは多くの就活生が不安に思う点ですが、結論から申し上げますと、アビームのインターン選考に落ちてしまっても、本選考への応募は全く問題なく可能です。
実際に、アビームの採用ページや過去の募集要項にも「インターンシップ選考で不合格となった場合でも、本選考への応募は可能です」といった旨が明記されています。
企業側も、インターン選考の時点と本選考の時点とでは、学生の成長度合いや準備状況が異なることを理解しています。
インターンは募集人数が非常に限られており、倍率も高いため、優秀な学生であってもタイミングや相性で見送られてしまうことは珍しくありません。
大切なのは、インターンに落ちたという事実を引きずることではなく、「なぜ落ちたのか」を冷静に分析することです。
ESのロジックが弱かったのか、面接での受け答えが不十分だったのか、あるいはグループディスカッションでの立ち回りに課題があったのか。
その反省点を本選考までに徹底的に改善し、成長した姿を見せることができれば、本選考での内定獲得は十分に可能です。
インターンの結果は切り離して考え、本選考に向けて気持ちを新たに準備を進めましょう。
【アビーム 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
アビームの本選考は、その人気ゆえに多くの優秀な学生がライバルとなります。
ここを突破するためには、他の就活生と差をつけるための明確な戦略が必要です。
単にESを書き、Webテストを通過し、面接を受ける、という流れ作業では内定を掴むのは難しいでしょう。
重要なのは、アビームが求めるコンサルタントとしての「適性」を、選考のあらゆるプロセスで一貫して示すことです。
それには、表面的な対策ではなく、自己分析と企業研究に基づいた深いレベルでの準備が不可欠になります。
アビームが大切にしているのは、論理的思考力はもちろんのこと、課題解決に向けた主体性や、クライアントに寄り添う「リアルパートナー」としての姿勢です。
これらの要素を、皆さんの過去の経験と結びつけて、説得力を持ってアピールしなければなりません。
ここでは、27卒の皆さんがアビーム本選考を突破するために、特に意識すべき3つの重要なポイントを掘り下げて解説していきます。
なぜ「アビーム」なのかを徹底的に深掘りする
アビームの選考を突破する上で最も重要と言っても過言ではないのが、「なぜアビームなのか」という志望動機の明確化です。
コンサルティングファームは数多く存在しますが、その中でアビームを選ぶ理由を、自身の経験や価値観と結びつけて具体的に説明する必要があります。
例えば、アビームは「日本発・アジア発」のグローバルファームとして、日本の企業の文化や実情を深く理解した上でのコンサルティングに強みを持っています。
また、「リアルパートナー」という言葉に象徴されるように、戦略立案(上流)だけでなく、実行・実現(下流)まで顧客と伴走し、成果を出すことを重視しています。
こうした特徴を踏まえ、「自分は日本の産業の成長に、現場レベルで深く関わりたい」あるいは「チームで協力し、泥臭くとも最後までやり遂げる働き方がしたい」といった具体的な志望動機を構築することが求められます。
他の外資系戦略ファームやITコンサルとの違いを明確に意識し、アビームでなければならない理由を自分の言葉で語れるように準備してください。
これが面接官の納得感を引き出す鍵となります。
ESや面接で「論理的な課題解決プロセス」を示す
アビームがESや面接で一貫して見ているのは、コンサルタントとしての適性、すなわち「論理的思考力」と「課題解決能力」です。
特に「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」を問う質問では、単に「サークルの代表でした」「留学でA評価を取りました」といった結果だけをアピールしても評価されません。
重要なのは、その経験において「何を課題として認識し(課題特定)」「その原因をどう分析し(原因分析)」「どのような解決策を立案し(施策立案)」「それをどう実行し(実行)」「結果どうなったか(結果・考察)」という一連の課題解決プロセスを、論理的に説明できるかどうかです。
例えば、「アルバイト先の売上が低迷していた」という課題に対し、「原因はリピーター率の低さにあると仮説を立て」「アンケートを実施して分析した結果、接客の質に問題があると特定し」「マニュアル改善と勉強会を提案・実行した」といった具体的なプロセスを示すことが求められます。
華々しい成果である必要はありません。
小さなことでも、自分なりに頭を使って考え、行動した経験を、この「課題解決の型」に当てはめて整理しておきましょう。
Webテスト(適性検査)の対策は早期に着手する
選考フローの初期段階で実施されるWebテスト(適性検査)は、多くの就活生が足切りに遭う最初の関門です。
アビームの本選考では、SPIやGPSテストなどが用いられる傾向がありますが、どちらの形式であっても、付け焼き刃の対策では通過は難しいと考えましょう。
特にコンサルティングファームの選考では、Webテストのボーダーラインが他の業界よりも高く設定されていることが一般的です。
ESや面接の準備をどれだけ万全にしても、このWebテストを通過できなければ、アピールする機会すら得られません。
27卒の皆さんにアドバイスしたいのは、大学3年生(M1)の夏休み、あるいはそれ以前のできるだけ早い段階から対策に着手することです。
まずは市販の参考書を一冊買い、自分の苦手分野を把握することから始めましょう。
特に非言語(数的処理)や構造把握は、繰り返し問題を解くことでしか力は身につきません。
ESの作成や面接対策が本格化する秋以降は時間が取れなくなるため、早め早めに準備を進め、Webテストで確実に通過できる実力を身につけておくことが、アビーム内定への第一歩となります。
まとめ
今回は、アビームコンサルティングの27卒向け本選考について、予想されるスケジュールから選考フロー、ES・Webテストのポイント、さらにはインターン優遇の有無まで、網羅的に解説してきました。
アビームは「日本発」の強みを活かし、クライアントと深く伴走するスタイルで高い人気を誇る企業です。
それだけに、選考を突破するには早期からの入念な準備が欠かせません。
26卒の傾向から、27卒の選考もインターン参加者向けの早期選考と、10月頃から始まる複数回の締切を持つ本選考の2軸で進む可能性が高いです。
Webテスト(SPIなど)の対策を早期に完了させ、ESでは「なぜアビームか」という明確な志望動機と、「論理的な課題解決プロセス」を示せるガクチカを準備することが鍵となります。
インターンに落ちてしまっても本選考への応募は可能ですから、決して諦めずに挑戦を続けてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート










