今回は、日本のものづくりを牽引する三菱重工(MHI)の冬インターンシップについて、就活生の皆さんが知りたい情報を徹底的に解説していきます。
三菱重工は、航空宇宙からエネルギー、環境、交通システムまで、非常に幅広い分野で社会基盤を支える巨大企業です。
それだけにインターンシップも人気が高く、内容も充実しています。
この記事を読めば、三菱重工の冬インターンがいつ募集され、どんな内容で、選考はどれくらい厳しいのか、そしてどうすれば突破できるのかが分かります。
本選考にも関わる重要な情報もあるので、しっかり準備してチャンスを掴みましょう!
【三菱重工の冬インターン】三菱重工の企業情報
まず、三菱重工がどのような企業なのか、基本情報をおさらいしておきましょう。
三菱重工グループは、「エナジードメイン」「プラント・インフラドメイン」「物流・冷熱・ドライブシステムドメイン」「航空・防衛・宇宙ドメイン」という4つの主要セグメントで事業を展開しています。
皆さんの生活に身近なエアコンから、発電所のガスタービン、ロケットや航空機まで、手掛ける製品のスケールが非常に大きいのが特徴です。
連結での売上高は約4.2兆円(2023年3月期実績)、従業員数は約7.7万人(2022年12月末時点)と、まさに日本を代表するメーカーの一つです。
新卒採用では、研究開発や設計、生産技術などを担う「技術系」と、営業、資材調達、財務、法務といったビジネスサイドを担う「事務系」の職種で募集が行われます。
これほど多岐にわたる事業領域を持つ企業は世界でも稀であり、社会貢献性の高いダイナミックな仕事に関わりたい学生にとって、非常に魅力的な選択肢となる企業です。
【三菱重工の冬インターン】三菱重工の冬インターンはいつ実施される?
人気の三菱重工の冬インターンですが、募集や実施の時期はいつ頃なのでしょうか。
例年の傾向として、募集(エントリー)の開始は10月頃から始まり、11月上旬頃に締め切られるケースが多いです。
そして、インターンシップの実施期間は、11月下旬から翌年の2月頃にかけて設定されています。
ただし、三菱重工のインターンは大きく分けて「技術系」と「事務系」の2種類があり、それぞれで日程や期間が異なる点に注意が必要です。
技術系の「MHI WINTER INTERNSHIP」は、12月から2月頃にかけて、テーマごとに5日間から10日間程度、比較的長期間で実施されます。
一方、事務系の「MHI WINTER WORKSHOP」は、11月下旬から12月頃にかけて、2日間程度の短期間で集中的に行われることが多いです。
どちらも応募期間は10月中に設定されることが一般的なので、秋学期が始まったらすぐに情報をチェックし、乗り遅れないように準備を始めることが肝心です。
【三菱重工の冬インターン】三菱重工の冬インターンの内容
三菱重工の冬インターンは、その内容の濃さで知られています。
技術系と事務系でプログラムが大きく分かれており、どちらも実際の業務や企業の雰囲気を深く理解できるような工夫が凝らされています。
技術系では、全国の事業拠点や研究所がそれぞれ独自のテーマを掲げ、膨大な数のプログラムから自分の専門や興味に合ったものを選べるのが最大の特徴です。
事務系では、職種理解を深めるためのワークショップが中心となり、若手からベテランまで様々な社員と交流できる機会が設けられています。
いずれのプログラムも、最前線で働く社員がメンターやサポーターとして手厚く指導してくれるため、単なる企業説明会では得られない「リアルな仕事」を体験できます。
参加することで、三菱重工という巨大な組織で働くことのやりがいや難しさ、そして自身のキャリアパスを具体的にイメージできるようになるはずです。
MHI WINTER INTERNSHIP(技術系)
技術系のインターンシップは、「テーマ別リサーチ方式」が中心です。
これは、全国の事業所や研究所が提示する数百にも及ぶ具体的な研究・開発テーマの中から、学生自身が希望するテーマに応募する形式です。
例えば「次世代航空機エンジンの構造設計」「CO2回収プラントのプロセス開発」「AIを用いた自動運転システムのシミュレーション」など、非常に専門的で実践的な内容が揃っています。
参加者は、受け入れ部門のエンジニアの指導を受けながら、5日間から10日間かけてリサーチや実習に取り組みます。
最終日には成果発表会が設けられており、現場の技術者から直接フィードバックをもらえるため、自身の専門性をどう仕事に活かせるか、また何が足りないかを明確に認識できる貴重な機会となります。
実際の職場環境で、社員と同じような課題に取り組むことで、三菱重工の技術力の高さと仕事のスケール感を肌で感じられるでしょう。
MHI WINTER WORKSHOP(事務系)
事務系のインターンシップは、「ワークショップ形式」で実施されることが主です。
こちらは「営業・調達コース」や「財務コース」のように、職種ごとにプログラムが分かれている場合があります。
2日間程度の日程で、グループワークを通じて三菱重工のビジネスを体感する内容となっています。
例えば、営業・調達コースでは、大規模なプラント案件や航空機ビジネスを題材に、顧客への提案やサプライヤーとの交渉をシミュレーションするワークが行われます。
単に知識をインプットするだけでなく、年代別のキャリア体感ワーク(例:20代の担当者としての動き方、30代のリーダーとしての戦略立案)など、将来のキャリアを具体的にイメージできる工夫がされています。
また、プログラム中には多くの先輩社員との座談会や交流会が組み込まれており、社風や働き方についてフランクに質問できるのも大きな魅力です。
インターンシップの共通点と特徴
技術系・事務系ともに共通しているのは、「社員との密なコミュニケーション」と「実務への近さ」です。
どちらのプログラムも、若手からベテランまで多くの社員が参加者のサポート役として関わってくれます。
現場のリアルな声を聞けるだけでなく、社員一人ひとりが持つ仕事への誇りや価値観に触れることができます。
また、プログラム内容も「インターン生向け」に簡略化されたものではなく、実際の業務プロセスや課題に基づいたものが多いため、非常に高いレベルでのアウトプットが求められます。
参加学生のレベルも高く、優秀な仲間たちと切磋琢磨しながら課題に取り組む経験は、自己成長に直結することは間違いありません。
三菱重工がどのような人材を求め、どのような環境で働いているのかを深く理解する上で、これ以上ない機会と言えるでしょう。
【三菱重工の冬インターン】三菱重工の冬インターンの選考フロー
これほど充実した内容のインターンですから、当然ながら選考が実施されます。
三菱重工の冬インターンの選考フローは、一般的に「エントリーシート(ES)の提出」と「Webテスト(適性検査)」から始まります。
この最初の書類選考を通過すると、次のステップに進みます。
事務系の場合は「グループディスカッション(GD)」が課されることが多く、ここでの立ち回りや論理的思考力が評価されます。
技術系の場合は、GDの代わりに、あるいはその後に「面接(インタビュー)」が実施されることが一般的です。
面接は1回から2回程度で、主にESで記述した志望動機や研究内容、自己PRについて深く掘り下げられます。
特に技術系は応募するテーマが細かく分かれているため、「なぜ数あるテーマの中で、そのテーマを選んだのか」を明確に説明できる準備が不可欠です。
応募者多数の場合は当然、選考が実施されるため、各ステップでしっかりと対策を講じる必要があります。
【三菱重工の冬インターン】三菱重工の冬インターンの倍率
三菱重工の冬インターンの倍率については、公式には一切公表されていません。
しかし、その人気の高さから、倍率は非常に高いと推測されます。
参考として、本選考の採用倍率が数十倍(一説には60倍以上とも)に達すると言われていることを考えると、インターンの倍率も同等か、あるいは「お試し受験」の学生も含むため本選考以上に高くなる可能性も十分にあります。
特に、事務系のインターンは募集枠が技術系に比べて少ない傾向があり、応募が殺到しやすいです。
また、技術系であっても、航空宇宙やエネルギー分野など、特に人気の高いテーマには応募が集中し、倍率が跳ね上がることが予想されます。
いずれにせよ、生半可な対策では通過できない「狭き門」であることは間違いありません。
ESやWebテストの段階で多くの応募者がふるい落とされるため、まずは書類選考の突破を第一目標に、万全の準備で臨む必要があります。
NTIの冬インターンに受かるコツ
高い倍率を突破し、三菱重工(MHI)のインターン参加権を勝ち取るためには、いくつかの重要なコツがあります。
まず第一に、ES(エントリーシート)の質をとことん高めることです。
特に技術系の場合は、なぜその研究テーマを選んだのか、自分の研究内容やスキルがそのテーマでどう活かせると考えるのかを、具体的に、かつ論理的に記述する必要があります。
事務系の場合は、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を通じて、自身の強みや三菱重工のビジネス(特にBtoBのスケールの大きな仕事)への関心をアピールすることが重要です。
第二に、Webテスト(SPIが主流)の対策を怠らないことです。
ボーダーラインは7割から8割程度と推測されますが、ここで足切りにあっては元も子もありません。
市販の対策本で繰り返し練習し、高得点を目指しましょう。
最後に、面接やGDでは、「なぜ三菱重工なのか」を自分の言葉で語れることが不可欠です。
企業の幅広い事業内容を理解した上で、自分がどの分野でどのように貢献したいのか、熱意を持って伝える準備をしておきましょう。
【三菱重工の冬インターン】三菱重工の冬インターンは本選考優遇あり?
就活生の皆さんにとって、インターン参加が本選考にどう影響するかは最大の関心事の一つでしょう。
三菱重工のインターンに関して、企業側は「インターンシップへの参加と本選考の合否は一切関係ない」と公式にアナウンスしています。
つまり、表向きには「本選考優遇はない」というのが答えになります。
しかし、これを鵜呑みにしてはいけません。
就活会議などの口コミサイトでは、インターンで優秀な成績を収めた学生や、積極的に取り組んだ学生が、「早期選考に案内された」「一部の選考プロセスが免除された」「インターン参加者限定のイベントに招待された」といった声が例年寄せられています。
また、特に優秀と認められた学生には、社員がメンターとしてつき、本選考のサポートをしてくれるケースもあるようです。
もちろん、優遇を得ることだけを目的に参加するのは本末転倒ですが、インターンでのパフォーマンスが社員の目に留まり、実質的なアドバンテージにつながる可能性は十分にある、と考えておくのが実態に近いでしょう。
【三菱重工の冬インターン】まとめ
今回は、三菱重工の冬インターンシップについて、企業情報から実施時期、内容、選考フロー、倍率、そして本選考への影響までを詳しく解説しました。
三菱重工のインターンは、日本の基幹産業を支える巨大企業のリアルな仕事を、最前線の社員のサポートのもとで体験できる非常に貴重な機会です。
技術系・事務系ともにプログラムは充実しており、参加するだけでも大きな自己成長につながることは間違いありません。
その分、選考倍率は非常に高く、ESやWebテスト、面接(GD)など、各段階でしっかりとした対策が求められます。
公式な本選考優遇はないとされていますが、インターンでの高い評価がその後の就活を有利に進める可能性も秘めています。
まずはご自身の専門性や興味が、三菱重工のどの事業領域とマッチするのかを深く研究することから始めてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート



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