インターンに応募する際、多くの学生が最初に直面するのがエントリーシートの作成です。
書き方次第で印象が大きく変わり、選考の通過率にも影響します。
企業は学生の強みや将来性を知るためにESを重視しており、論理的で具体的な内容が求められます。
本記事では志望動機や自己PR、ガクチカの書き方に加え、秋インターンで差をつけるコツまで解説します。
目次[目次を全て表示する]
【インターンESの書き方】企業が重視しているポイントとは
インターンESを書く際にまず理解しておくべきなのは、企業が学生のどこを見ているかという点です。
企業は採用直結型であっても短期体験型であっても、エントリーシートを通じて学生の人柄や思考力、将来性を確認しています。
また、文章の構成力や表現力といったコミュニケーション能力の基礎も判断材料となります。
そのため内容の良し悪しだけでなく、論理的かつわかりやすい書き方を心がけることが重要です。
企業がESでチェックしている内容
企業がESで注目しているのは、学業や課外活動を通じて培った強みや、志望理由の一貫性、そして課題に取り組む姿勢です。
加えて、短い文章の中で自分の考えを整理し、読み手に伝える力があるかどうかを細かく見ています。
特にインターンは学生の将来性を試す場でもあるため、完成された実績よりも可能性や伸びしろを重視される傾向があります。
企業の求める人物像を意識しながら、自分の経験をどう結びつけて表現するかが大切です。
インターンESと本選考ESの違い
本選考のESでは入社意欲や職務適性を強く問われるのに対し、インターンのESは学生の素の姿や将来の伸びしろを見るケースが多いです。
したがって、完成度を高めることよりも自分らしい経験や考えを率直に伝えることが重要となります。
また、インターンは学びの場でもあるため、挑戦意欲や成長への前向きさがアピールにつながります。
自分の将来像と企業が提供する環境を重ね合わせ、参加意欲を明確に書くことが成功のカギです。
【インターンESの書き方】志望動機の書き方
志望動機はESの中で最も重要視される項目です。
ここで学生がどの程度企業や業界を理解しているか、また自分のキャリア観とどのように結びつけているかが判断されます。
具体性と一貫性を意識して構成する必要があります。
志望動機の基本構成と考え方
志望動機を書く際は、なぜその業界に関心を持ったのか、なぜその企業を選んだのか、そしてインターンを通じて何を学びたいのかを順序立てて説明することが求められます。
特に企業研究に基づいた理由を盛り込むことで説得力が増します。
抽象的な表現ではなく、自分の経験や将来のキャリア像に絡めて具体的に記すことが評価につながります。
志望動機の例文と解説
私は大学でマーケティングを学ぶ中で、消費者心理とデータ分析を組み合わせた戦略立案に興味を持ちました。
貴社はデジタルマーケティング領域で多くの実績を持ち、特に若年層向けのSNS施策に強みを感じています。
インターンを通じて現場でのデータ活用や施策立案に携わり、理論を実務にどう応用するのかを学びたいと考えています。
その経験を通じて、自身の分析力をより実践的に磨き、将来的にはクライアントに貢献できるプランナーを目指したいです。
この志望動機は業界への関心から企業選択の理由、そしてインターンで得たい学びまでが一貫して述べられています。
企業の強みを具体的に挙げている点が説得力を高めています。
また、将来像と結びつけることで成長意欲を伝えられる点が評価につながります。
志望動機のNG例文と解説
貴社のインターンに参加したい理由は、業界で有名だからです。
インターンを通じて将来役立つ経験をしたいと思っています。
御社で働く人々から学び、社会人として成長できればと考えています。
この志望動機は具体性が欠け、どの企業にも通用する内容に見えてしまいます。
業界や企業の特徴を踏まえた理由がないため説得力が不足しています。
インターンで得たい学びや自分のキャリアと結びつけた動機を記すことが重要です。
【インターンESの書き方】自己PRの書き方
自己PRは自分の強みを最も効果的にアピールできる項目です。
企業は学生が持つスキルや特性を知りたいと考えており、その強みが職場でどう活かせるかを重視しています。
抽象的な性格の特徴だけでなく、具体的なエピソードを交えて伝えることが評価につながります。
自己PRでアピールすべきポイント
自己PRでは自分の長所を明確にしたうえで、それを裏付ける経験や成果を示すことが大切です。
特にインターンESの場合は、企業での実務経験が少ないため、学業や課外活動、アルバイトでの経験を活用すると効果的です。
エピソードの中で困難にどう対応したかや周囲にどのように貢献したかを強調することで、成長意欲や協働性も伝わります。
自己PRの例文と解説
私は課題解決に粘り強く取り組む力が強みです。
大学のゼミ活動でグループ研究を行った際、統計データの分析が思うように進まず、全体の進行が遅れてしまいました。
私はチームの役割を整理し直し、自分自身も新たに統計ソフトを学ぶことで問題解決に取り組みました。
結果として予定通りに研究を完成させ、学内発表で高い評価を得ることができました。
この経験を通じて粘り強さと柔軟な対応力を培ったと考えています。
この例文は強みを最初に明示し、その後に具体的なエピソードを用いて裏付けています。
さらに成果まで書かれているため、説得力のある自己PRになっています。
成長過程や得た学びを含めることで、企業にとって将来性が伝わる構成になっています。
自己PRのNG例文と解説
私は責任感が強い人間です。
アルバイトでも真面目に働き、任された仕事は最後までやり遂げてきました。
そのため御社でも役に立てると思っています。
このNG例文は一見するとポジティブですが、具体性に欠けています。
どのような場面で責任感を発揮したのかが示されていないため、読み手に印象が残りません。
経験を通じたエピソードを必ず交えることで、自己PRの説得力を高めることができます。
【インターンESの書き方】秋インターンで差をつけるES戦略
秋インターンは夏インターンと比べて選考色が強まるケースが多く、企業も本選考を意識した学生を求める傾向があります。
そのためエントリーシートにおいても、成長意欲や具体的な将来像を示すことがより重要になります。
秋インターンのESでは、自分の強みや志望理由をより明確にし、他の学生との差別化を図ることが合格につながります。
秋インターンの特徴と企業側の意図
秋インターンは夏インターンよりも応募人数が落ち着き、企業が学生をじっくり見極める場になる傾向があります。
また秋から冬にかけては採用直結型のインターンも増えるため、企業は将来的に採用したい学生を早期に発見したいと考えています。
したがって秋インターンのESでは、表面的なやる気だけでなく、業界理解やキャリア観が問われることが多いのです。
秋インターンESにおける志望動機の工夫
秋インターンの志望動機では、夏インターンよりもさらに企業独自の特徴に踏み込むことが大切です。
具体的には企業の事業内容や強みを挙げ、自分の経験や学びたい分野と結びつけて記載すると説得力が増します。
「なぜ秋インターンで学びたいのか」「その学びを将来どのように活かすのか」を盛り込むことで合格率を高められます。
秋インターンでアピールすべき自己PRのポイント
秋インターンの自己PRでは、基礎的な強みに加えて「成長性」や「即戦力性」を意識すると効果的です。
アルバイトやゼミ活動で培ったスキルを具体的に示し、それをインターンでどう活かしたいかを記載することで企業にとって魅力的な人材として映ります。
また、夏インターンを経験した場合は、その学びを踏まえてどう新たな挑戦をしたいかを伝えるとより評価されやすくなります。
【インターンESの書き方】通過率を上げるための工夫
インターンESは多くの学生が提出するため、採用担当者に一目で理解してもらえる工夫が必要です。
読みやすさや具体性を意識することで、同じ経験を書いても印象が大きく変わります。
結論を先に示し、数字や具体例を交え、企業ごとに調整することが通過率を高めるポイントです。
結論ファーストで読みやすくする
ESは限られた時間で多くの応募を読むため、採用担当者は最初の数行で印象を判断することが多いです。
そのため「私は○○が強みです」「私は△△を学びたいです」といった形で結論から書き始めると効果的です。
結論を冒頭に置くことで文章全体が整理され、読み手に強い印象を残せます。
数字や成果を取り入れる
活動の規模や結果を数字で示すと、説得力が格段に高まります。
例えば「売上を伸ばしました」と書くよりも「売上を20%伸ばしました」と書くほうが成果が明確になります。
定量的な表現を加えることで、自分の取り組みの効果を客観的に伝えられます。
企業ごとの特徴に合わせて調整する
同じ経験でも、強調するポイントを企業によって変えることが重要です。
チームワークを重視する企業なら協働面を、データ活用を重視する企業なら分析力を中心に書きます。
企業ごとにESをカスタマイズすることで熱意が伝わり、評価が高まります。
【インターンESの書き方】まとめ
インターンのESは限られた文字数の中で自分の強みや志望理由を端的に伝える必要があります。
企業が重視しているのは、学生の素直な姿勢や成長意欲、そして将来性です。
志望動機や自己PR、ガクチカを具体的なエピソードと結びつけて書くことで、読み手に伝わるESに仕上がります。
また秋インターンでは本選考を見据えた選考要素が強まるため、志望動機の説得力や自己PRの成長性を特に意識することが重要です。
失敗しやすい注意点を避け、数字や成果を盛り込みながら企業ごとに調整すれば、通過率を大きく高められます。
自分らしさを大切にしながら論理的に構成されたエントリーシートを作成し、インターンでの学びを次のキャリアにつなげていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート