「秋インターンに参加した方が良いって聞くけど、一体何社くらい応募すればいいんだろう…」と、漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
周りの友人が次々とインターンに応募しているのを見ると、焦りを感じてしまいますよね。
しかし、やみくもに応募社数を増やすだけでは、内定に繋がる有意義な経験は得られません。
大切なのは、あなた自身の就活の軸や進捗状況に合わせて、戦略的に応募社数を決めることです。
この記事では、先輩たちの平均応募社数といったデータから、あなたの状況に合わせた最適な応募社数の目安、そして数をこなすだけでなく内定に繋げるためのインターンの選び方まで、具体的かつ実践的な情報をお届けします。
秋インターンは、本選考に直結するチャンスの宝庫です。
この記事を読んで、ライバルに差をつける秋インターンの戦略を一緒に考えていきましょう。
目次[目次を全て表示する]
【何社の秋インターン参加すべき?】平均応募社数と参加社数は?
「周りのみんなは何社くらい応募しているんだろう?」というのは、就活生なら誰もが気になるポイントですよね。
自分の応募社数が多いのか少ないのか、客観的なデータを知ることで、現在地を把握し、今後の戦略を立てる上での一つの指標になります。
もちろん、平均社数が多ければ良い、少なければダメというわけではありません。
しかし、一般的な就活生がどれくらい行動しているのかを知ることは、自分の視野を広げ、新たな目標設定のきっかけにもなります。
ここでは、まず先輩たちが実際にどれくらいの数の秋インターンに応募し、そして参加したのか、具体的なデータを見ていきましょう。
このデータと自分自身の状況を照らし合わせることで、あなたにとって最適な応募社数を考えるための第一歩を踏み出すことができます。
応募社数と参加社数の間にあるギャップにも注目しながら、秋インターン選考のリアルを掴んでいきましょう。
- データで見る!先輩たちの平均応募社数は10〜20社
- 実際の平均参加社数は3〜5社
データで見る!先輩たちの平均応募社数は10〜20社
dodaキャンパスが実地した、「27卒学生(大学3年生・修士1年生)インターンシップ、就活に関する実態調査」によると、27卒の学生のエントリー社数は10社以上が最多という結果が出ています。
この数字を見て、「思ったより多いな」と感じた方もいるかもしれませんね。
これは、夏インターンの応募社数ですが、秋以降は選考が本格的に動き出すため、応募数は増加する傾向にあります。
特に、まだ志望業界が定まっていない学生は、視野を広げるために多くの企業に応募するケースが多く見られます。
一方で、早期から志望が明確な学生は、数社に絞って集中的に対策する傾向もあるでしょう。
この10社から20社という数字は、あくまで全体の平均値です。
大切なのは、この数字に一喜一憂するのではなく、自分の就活スタイルを確立するための一つの参考情報として捉えることです。
あなた自身の興味の幅や準備の進捗度合いと照らし合わせて、目標となる応募社数を設定してみましょう。
実際の平均参加社数は3〜5社
応募社数と合わせて知っておきたいのが、実際の平均参加社数です。
マイナビのキャリアリサーチラボの調査によると26卒の先輩たちの平均参加社数は5.2社でした。
この数字は秋インターンに限定したものではないので秋インターンに限定した場合少し減るため3社程度だと考えられます。
応募社数が10以上であるのに対し、参加者数が3程度であることから、「インターンに応募すれば必ず参加できるわけではない」という厳しい現実が分かります。
特に、プログラム内容が充実している人気企業や、本選考に直結するようなインターンシップには応募が殺到し、ES(エントリーシート)やWebテスト、面接といった選考が課されることがほとんどです。
つまり、秋インターンは本選考の予行演習とも言えるでしょう。
「とりあえず応募しておこう」という軽い気持ちでは、選考を突破することは難しいかもしれません。
だからこそ、1社1社の選考に真剣に向き合い、しっかりと対策を練る必要があります。
3〜5社という参加目標を達成するためには、その数倍の企業に応募し、選考の準備を進めていく必要があることを覚えておきましょう。

インターンシップ選考は、本選考の予行演習です。参加できるのは応募した企業のうちの一部だと心得ておきましょう。大切なのは、選考に落ちても落ち込まず、その経験から学び、次の対策に活かすことです。一社ごとの丁寧な準備と振り返りが、本選考での成功に繋がります。
【何社の秋インターン参加すべき?】夏インターンとの違いと秋インターンの重要性
夏のインターンシップを経験した方の中には、「秋インターンも同じような感じかな?」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、夏と秋のインターンでは、企業側の目的も学生に求められる姿勢も大きく異なります。
夏インターンが、学生に自社を知ってもらうための「広報」的な意味合いが強いのに対し、秋インターンはより「採用」を意識したプログラムが増えてきます。
具体的には、参加者の中から優秀な学生を見極め、早期選考ルートへの案内や、本選考の一部免除といった特典を用意している企業が格段に増えるのです。
これは、企業側も採用活動を本格化させ、優秀な学生を早期に確保したいという狙いがあるためです。
学生にとっては、内定獲得への大きなチャンスであり、志望企業への熱意を直接アピールできる絶好の機会と言えるでしょう。
夏インターンで得た経験や反省を活かし、より明確な目的意識を持って秋インターンに臨むことが、就職活動を有利に進めるための鍵となります。

秋インターンは採用選考の一環です。夏と同じ気持ちで臨むと、チャンスを逃すかもしれません。「なぜこの企業のインターンに参加したいのか」を明確にし、本選考の面接と同じくらいの熱意と準備を持って挑みましょう。夏の経験を活かし、より成長した姿をアピールすることが重要です。
【何社の秋インターン参加すべき?】状況別!あなたに最適な秋インターンの応募社数はこれだ!
ここまで先輩たちの平均応募社数や秋インターンの重要性について解説してきましたが、「じゃあ、自分は具体的に何社に応募すればいいの?」という疑問が一番の関心事だと思います。
最適な応募社数は、あなたの就職活動の進捗状況によって大きく異なります。
志望業界が全く決まっていない段階の学生と、すでに行きたい企業が明確になっている学生とでは、取るべき戦略が全く違うのは当然ですよね。
ここでは、「志望業界が全く決まっていない」「なんとなく定まっている」「第一志望が明確」という3つの状況別に、おすすめの応募社数の目安とその理由を詳しく解説していきます。
画一的な正解を目指すのではなく、あなた自身の状況を客観的に見つめ直し、自分に合った目標社数を見つけるための参考にしてください。
自分にぴったりの戦略を立てることで、効率的かつ効果的に秋の就職活動を進めていきましょう。
- 志望業界が全く決まっていない学生:15社以上
- 志望業界がなんとなく定まっている学生:10社前後
- 第一志望の業界・企業が明確な学生:5社〜10社
志望業界が全く決まっていない学生:15社以上
まだ自分の興味がどこにあるのか、どんな仕事がしたいのか、全く見当がついていないという学生は、とにかく視野を広げることを最優先に考えましょう。
そのため、応募社数の目安としては15社以上をおすすめします。
この段階で応募数を絞り込んでしまうと、知らず知らずのうちに自分の可能性を狭めてしまうことになりかねません。
メーカー、商社、金融、IT、広告、コンサルなど、世の中には様々な業界が存在します。
まずは業界地図を眺めるような感覚で、少しでも「面白そう」と感じた企業のインターンシップに積極的に応募してみてください。
多くの企業の説明を聞き、様々な社会人と接点を持つ中で、これまで知らなかった仕事の魅力に気づいたり、逆に「この業界は自分には合わないかも」といった発見があったりするはずです。
この時期のインターンシップは、社会や企業を学ぶための絶好の機会です。
食わず嫌いをせず、幅広い業界・企業にエントリーすることで、自己分析を深め、自分だけの就活の軸を見つけるきっかけを掴みましょう。

志望業界が未定でも焦る必要はありません。多くの企業に応募する際は、自己PR等のES項目で共通の軸を作成しておくと効率的です。また、合同説明会で様々な業界の話を聞くのも視野を広げるのに役立ちます。今は社会を知る期間と捉え、自分の可能性を狭めずに多くの機会に触れていきましょう。
志望業界がなんとなく定まっている学生:10社前後
「IT業界に興味がある」「人と関わる仕事がしたい」など、ぼんやりとでも志望する業界や仕事の方向性が見えている学生は、10社前後を目安に応募してみるのが良いでしょう。
このフェーズでは、興味のある業界の理解を深めると同時に、本当にその業界が自分に合っているのかを確かめる期間と位置づけることが重要です。
例えば、IT業界に興味があるなら、大手SIerだけでなく、Webサービス系のベンチャー企業や、事業会社の社内SE部門のインターンにも参加してみるのがおすすめです。
同じ業界の中でも、企業規模や事業内容によって社風や働き方は大きく異なります。
複数の企業を比較検討することで、それぞれの企業の良い点や課題が見えてきて、業界全体の構造を立体的に理解できるようになります。
また、興味のある業界だけでなく、その関連業界や競合他社のインターンにも1〜2社応募してみると、より客観的な視点を持つことができます。
ある程度的を絞りつつも、比較対象を持つことで、より納得感のある企業選びに繋がるはずです。

興味のある業界が見えているのは良いスタートです。比較検討する際は、自分なりの評価項目(事業内容、社風など)で比較表を作ると、各社の違いが明確になります。もしインターン参加後に「違うかも」と感じても、それは大きな収穫です。まだ時間は十分にありますので、焦らずに自分の軸を確かめていきましょう。
第一志望の業界・企業が明確な学生:5社〜10社
すでに行きたい業界や企業が明確に決まっている学生は、応募社数を5社〜10社程度に絞り込み、1社1社の選考対策にじっくりと時間をかける戦略が有効です。
この段階にいるあなたは、他の学生よりも一歩リードしている状態です。
そのアドバンテージを最大限に活かすためにも、数を追い求めるのではなく、「質」を重視しましょう。
第一志望の企業群に対しては、企業のウェブサイトや採用ページを読み込むだけでなく、中期経営計画やIR情報にも目を通し、企業の今後の展望まで理解を深めることが重要です。
なぜその企業でなければならないのか、入社して何を成し遂げたいのかを、具体的な根拠を持って語れるレベルまで準備を進めましょう。
ただし、どんなに準備をしても、人気企業の選考を確実に突破できる保証はありません。
万が一のリスクヘッジとして、また本命企業の選考で過度に緊張しないための精神的な「持ち駒」として、第一志望以外の企業も数社受けておくことを強くおすすめします。

第一志望が明確なのは大きな強みです。対策として、企業の中期経営計画と自身のキャリアプランを結びつけて語る準備をしましょう。そうすることで熱意と論理性を効果的に伝えられます。万が一に備え、数社は併願先の企業研究も進めてください。深い準備は、どの企業の選考でも必ずあなたの力になります。
【何社の秋インターン参加すべき?】秋インターンにたくさん応募するメリット・デメリット
「たくさん応募した方が、チャンスが増えて良さそう」と考えるのは自然なことです。
確かに、応募社数を増やすことには、選考慣れできる、知らなかった優良企業に出会えるといった、見逃せないメリットが存在します。
しかしその一方で、1社ごとの対策が疎かになってしまうなどのデメリットも潜んでいることを忘れてはいけません。
光があれば影があるように、物事には必ず両面があります。
メリットだけに目を向けてやみくもに行動するのではなく、デメリットもしっかりと理解した上で、自分にとって最適なバランスを見つけることが、秋インターンを成功させるための重要なポイントです。
ここでは、秋インターンにたくさん応募することのメリットとデメリットをそれぞれ具体的に解説していきます。
双方を天秤にかけ、自分自身のキャパシティや就活の進捗状況と相談しながら、後悔のない戦略を立てていきましょう。
- メリット①:ESや面接に慣れて選考通過率が上がる
- メリット②:知らなかった優良企業に出会えるチャンスが増える
- メリット③:持ち駒が増えて精神的な安心に繋がる
- デメリット:1社ごとの対策が疎かになりやすい
メリット①:ESや面接に慣れて選考通過率が上がる
秋インターンに多く応募する最大のメリットの一つは、ES(エントリーシート)の作成や面接といった選考プロセスに圧倒的に慣れることができる点です。
就職活動における選考は、学力テストとは異なり、独特の「型」や「お作法」が存在します。
最初はうまく書けなかった志望動機や自己PRも、何度も繰り返し書くうちに、より伝わりやすい表現や構成が自然と身についてきます。
面接も同様で、場数を踏むことで、緊張しすぎずに落ち着いて話せるようになりますし、頻出の質問に対する回答の精度も上がっていきます。
初めは選考に落ちて悔しい思いをすることもあるかもしれませんが、その一つひとつの経験が、あなたの血肉となります。
「なぜ今回はダメだったのか」を冷静に分析し、次の選考に活かすというPDCAサイクルを回すことで、選考通過率は着実に向上していくでしょう。
特に、本命企業の選考をぶっつけ本番で迎えるのは非常にリスクが高いです。
秋インターンの選考を「練習試合」と捉え、実践経験を積むことで、本番で最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備しましょう。

選考に落ちても、それは本番で成功するための貴重な経験です。大切なのは、面接で聞かれた質問と自身の回答を記録し、次に活かすことです。キャリアセンター等で模擬面接を重ねるのも有効な対策となります。一つ一つの失敗は成長の糧です。恐れずに多くの選考に挑戦していきましょう。
メリット②:知らなかった優良企業に出会えるチャンスが増える
多くの学生は、テレビCMでよく見るような知名度の高いBtoC企業にばかり目が行きがちです。
しかし、世の中には、一般的にはあまり知られていないけれど、業界内でトップシェアを誇る優良なBtoB企業や、働きがいのある素晴らしいベンチャー企業、中小企業が無数に存在します。
応募社数を増やすということは、こうした「隠れた優良企業」に出会える可能性を広げることに直結します。
最初は興味がなかった業界のインターンに参加してみたら、思いがけず仕事の面白さに気づき、そこが第一志望になったという話は決して珍しくありません。
自分の先入観だけで選択肢を狭めてしまうのは、非常にもったいないことです。
多くの企業に応募し、様々な社会人と話す機会を持つことで、あなたの視野は格段に広がります。
就職活動は、社会を知り、自分の可能性を再発見する絶好の機会です。
意図的に応募の網を広げることで、思いがけない素敵な企業との出会いを引き寄せ、より納得感のあるキャリア選択に繋げることができるでしょう。
メリット③:持ち駒が増えて精神的な安心に繋がる
就職活動は、自分の将来を左右する大きなイベントであり、精神的なプレッシャーが常にかかるものです。
特に、選考に落ちてしまうと、「自分は社会から必要とされていないのではないか」と、ひどく落ち込んでしまうこともあります。
そんな時、心の支えになってくれるのが「持ち駒」の存在です。
持ち駒とは、選考が進んでいる企業やインターンに参加できる権利のことです。
複数の持ち駒がある状態は、「たとえこの1社に落ちても、まだ次がある」という精神的な余裕を生み出します。
この心の余裕は、本命企業の面接など、ここ一番という場面で非常に重要になります。
過度な緊張や焦りがなくなり、リラックスして本来の自分を出すことができるため、結果的に良いパフォーマンスに繋がりやすくなるのです。
逆に、1社しか受けていない状況では、「ここで失敗したら後がない」というプレッシャーから、本来の力を発揮できない可能性が高まります。
精神的な安定を保ちながら就職活動を進めるためにも、複数の選択肢を確保しておくことは、有効な戦略と言えるでしょう。
デメリット:1社ごとの対策が疎かになりやすい
たくさんのインターンに応募する戦略には、大きな落とし穴も存在します。
それは、応募社数が増えれば増えるほど、1社あたりにかけられる対策の時間が減少し、準備が疎かになりやすいという点です。
ESの作成には、企業理念や事業内容を深く理解する企業研究が不可欠です。
しかし、締切に追われて数十社のESを書くとなると、どうしても内容が薄くなり、どの企業にも当てはまるような、熱意の感じられない文章になってしまいがちです。
これでは、採用担当者の心には響きません。
面接対策も同様で、企業ごとの特徴や求める人物像を把握しないまま臨んでも、的を射た回答はできないでしょう。
結果として、「たくさん応募したのに、一つも選考に通らなかった」という最悪の事態に陥る可能性もあります。
時間は有限です。
自分のキャパシティを超えて手当たり次第に応募するのではなく、しっかりと対策できる範囲の社数に絞る勇気も必要です。
数と質はトレードオフの関係にあることを理解し、自分にとって最適なバランスを見極めることが重要になります。

応募数を増やすことは、確かに不安な気持ちを和らげる一つの方法ですが、企業ごとの対策が疎かになると、かえって内定から遠ざかる可能性があります。ESや面接では、企業の求める人物像や事業への理解度を具体的に示すことが重要です。そのためには、応募する企業数をあえて絞り、一社ごとの企業研究に時間をかける戦略も有効です。今からでも遅くありません。焦らずに、一つひとつの選考を丁寧に乗り越えることが、納得のいく結果につながりますよ。
【何社の秋インターン参加すべき?】数をこなすだけはNG!内定に繋がる秋インターンの選び方
ここまで応募社数の目安について考えてきましたが、就職活動の成功は、単に応募した数や参加した数で決まるわけではありません。
最も大切なのは、その経験を通じて何を学び、いかにして内定獲得に繋げていくかです。
いくら多くのインターンに参加しても、それが自己満足や思い出作りに終わってしまっては意味がありません。
秋インターンを「本選考への最短ルート」と位置づけるならば、応募する企業を戦略的に選ぶ「質」の視点が不可欠になります。
ここでは、やみくもに数をこなすのではなく、あなたの貴重な時間を投資する価値のある、内定に直結する可能性の高い秋インターンを見極めるための3つの選び方をご紹介します。
これらの視点を持って企業を選ぶことで、一つひとつのインターン経験が、あなたの市場価値を高め、未来のキャリアを切り拓くための強力な武器となるはずです。
- 本選考に直結する「早期選考ルート」があるか
- 業界や職種への理解が深まるプログラム内容か
- 自分のスケジュールに合った開催期間・形式か(1day、短期、対面、オンライン)
本選考に直結する「早期選考ルート」があるか
秋インターンを選ぶ上で、最も重要視すべきポイントの一つが、そのインターンが本選考に直結しているかどうかです。
企業によっては、インターン参加者の中から優秀だと判断した学生に対し、通常よりも早い時期に選考を行う「早期選考ルート」への案内を出すことがあります。
また、本選考の一次面接や二次面接を免除するといった優遇措置を設けている企業も少なくありません。
これらの特典は、内定獲得に向けて非常に大きなアドバンテージとなります。
一般の選考が始まる前に内定を得られれば、精神的な余裕を持ってその後の就職活動に臨むことができますし、他の学生よりも早くから社会人としての準備を始めることも可能です。
インターンの募集要項に「早期選考あり」「本選考優遇」といった記載がないか、必ずチェックしましょう。
もし明記されていない場合でも、過去の参加者の口コミなどを調べることで、実質的に早期選考に繋がっているケースもあります。
内定への近道となるチャンスを逃さないよう、情報収集を徹底しましょう。

秋インターンに参加する際は、本選考への優遇の有無を重視し、内定獲得に向けた戦略を立てることが大切です。早期選考のチャンスを逃さないよう、募集要項だけでなく、口コミなどからも情報を集めて、自分にとって最適なインターンを選んでください。
業界や職種への理解が深まるプログラム内容か
インターンシップは、企業のウェブサイトや説明会だけでは得られない、リアルな仕事の現場を体験できる貴重な機会です。
だからこそ、プログラムの内容が、あなたの業界理解や職種理解を深めるものになっているかを吟味することが重要です。
例えば、単に会社説明を聞くだけで終わってしまうようなプログラムよりも、社員と一緒になって課題解決に取り組むワークショップや、実際の業務に近い内容を体験できるプロジェクト型のインターンの方が、得られるものは格段に多いでしょう。
具体的な業務を体験することで、その仕事の面白さややりがいだけでなく、厳しさや大変さも肌で感じることができます。
これにより、「自分はこの仕事に向いているのか」「本当にこの業界で働きたいのか」といった自己分析が深まり、入社後のミスマッチを防ぐことに繋がります。
企業の知名度やイメージだけで選ぶのではなく、プログラムの詳細までしっかりと読み込み、自分自身の成長に繋がる、中身の濃いインターンシップを選ぶように心がけましょう。

インターンのプログラム内容は重要であるのと同時に、たとえ会社説明中心のプログラムであっても、質問や社員との交流を通じて主体的に情報を得る姿勢が大切です。インターンは、その企業で働く人々の雰囲気や企業文化を肌で感じる絶好の機会でもあります。プログラム内容だけに固執せず、参加したインターンで得られるすべての情報にアンテナを張ることが、深い企業理解に繋がります。焦らずに、どんな形式のインターンでも学びを得ようとする姿勢を大切にしてください。
自分のスケジュールに合った開催期間・形式か(1day、短期、対面、オンライン)
秋学期は、授業やゼミ、研究、アルバイトなど、学生生活も忙しくなる時期です。
充実したインターンシップに参加するためには、学業との両立が不可欠であり、自分のスケジュール管理が非常に重要になります。
インターンシップには、1日で完結する「1day仕事体験」から、数日間〜数週間にわたる短期インターンまで様々な期間のものがあります。
また、開催形式も、実際に企業に足を運ぶ「対面形式」と、自宅から参加できる「オンライン形式」があります。
例えば、平日は授業で忙しいという方は、土日に開催される1dayインターンや、オンライン形式のものを中心に探すと良いでしょう。
一方で、夏休みのように長期休暇が取れる場合は、対面での短期インターンに参加し、社員の方々と密なコミュニケーションを取るのも貴重な経験になります。
自分のライフスタイルや学業の状況を考慮し、無理なく参加できる期間・形式のインターンを選ぶことが、継続的に就職活動を進めるための秘訣です。
スケジュール帳と睨めっこしながら、計画的に応募を進めていきましょう。
【何社の秋インターン参加すべき?】効率的に応募社数を確保するための3つのポイント
「自分の状況に合わせて応募社数の目標を決めたけど、1社ずつ企業を探してESを書くのは思ったより大変…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、学業やアルバイトと両立しながら就職活動を進める中で、時間を有効に使うことは非常に重要です。
闇雲に作業を進めるのではなく、少しの工夫で応募プロセスを効率化し、より多くの企業にアプローチすることが可能になります。
ここでは、忙しいあなたが効率的に応募社数を確保し、ライバルに差をつけるための具体的な3つのポイントをご紹介します。
これらのテクニックを活用すれば、情報収集やES作成にかかる時間を短縮し、その分を企業研究や面接対策といった、より重要度の高い活動に充てることができます。
賢く時間を使って、質の高い就職活動を実現させましょう。
- 就活情報サイトを複数活用して情報収集する
- 「ガクチカ」と「自己PR」のESは事前に完成させておく
- 就活エージェントを活用して非公開インターンを紹介してもらう
就活情報サイトを複数活用して情報収集する
インターンシップの情報を探す際、多くの学生が一つの就活情報サイトだけを利用しがちですが、これは非常にもったいないことです。
実は、サイトによって掲載されている企業や情報に偏りがあるため、一つのサイトに頼っていると、優良なインターンの情報を見逃してしまう可能性があります。
例えば、大手企業に強いサイトもあれば、ベンチャー企業や中小企業の情報が豊富なサイトもあります。
効率的に応募社数を確保するためには、最低でも2〜3つの就活情報サイトに登録し、並行して活用することをおすすめします。
それぞれのサイトの強みや特徴を理解し、目的応じて使い分けることで、情報の網羅性を高めることができます。
また、サイトによっては独自の合同説明会やセミナーを開催していることもあります。
複数の情報源を持つことで、より多くのチャンスにアクセスし、自分に合った企業と出会う確率を格段に高めることができるのです。
少し手間はかかりますが、この最初の情報収集の段階で手を抜かないことが、後の結果に大きく影響します。

就活情報サイトの複数活用は非常に有効な戦略です。しかし、情報過多になりすぎないように注意することも大切です。複数のサイトを漫然と眺めるのではなく、興味のある業界や職種を絞り込んでから効率的に検索することが重要です。また、サイトの情報だけでなく、OB・OG訪問や企業説明会にも積極的に参加し、生きた情報を得ることも忘れないでください。情報収集に出遅れたと感じても、これからが本番です。焦らずに、一つひとつの情報を丁寧に吟味する姿勢が、内定への道を開きます。
「ガクチカ」と「自己PR」のESは事前に完成させておく
インターンシップのESで必ずと言っていいほど問われるのが、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」と「自己PR」の2つです。
応募する企業ごとにESをゼロから作成していては、膨大な時間がかかってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、この2つの質問に対する回答の「核」となる部分を、事前にWordなどで作成しておくことです。
文字数は400字程度でまとめておくと、多くの企業の文字数制限に対応しやすくなります。
一度、誰が読んでも納得できるような質の高い文章を完成させておけば、あとは各企業の求める人物像に合わせて、細かな表現やエピソードを少し調整するだけで、スピーディーにESを提出できるようになります。
この「雛形」を作っておくことで、ES作成の心理的なハードルが下がり、応募へのフットワークも軽くなるはずです。
浮いた時間を使って、各企業の特色に合わせた志望動機をじっくりと練り上げるなど、より重要な部分にエネルギーを注ぐことが可能になります。

ガクチカや自己PRの雛形を準備しておくことは、効率的な就活を進める上で非常に重要です。しかし、雛形をそのまま使い回すのではなく、応募する企業が求める人物像や事業内容に合わせて、エピソードのどの部分を強調するのかを丁寧に調整してください。企業の採用担当者は、学生がその企業にどれだけ熱意を持っているかを見抜きます。事前に準備した内容を、その企業への「ラブレター」に昇華させる意識を持つことが大切です。出遅れたと感じる方も、今から質の高い準備を始めれば、必ず結果はついてきますよ。
就活エージェントを活用して非公開インターンを紹介してもらう
就活情報サイトに掲載されているインターンは、誰でも応募できる公開情報ですが、実は世の中には一般には公開されていない「非公開インターン」というものが存在します。
こうした貴重な情報にアクセスするために有効なのが、就活エージェントの活用です。
就活エージェントとは、専任のアドバイザーがあなたの希望や適性に合った企業を紹介してくれる無料のサービスです。
エージェントは、企業から直接依頼を受けて学生を探しているため、公開されていない特別なインターンシップの求人を持っていることがあります。
また、プロの視点からあなたのESを添削してくれたり、面接の練習に付き合ってくれたりと、選考対策を手厚くサポートしてくれるのも大きな魅力です。
自分一人で就職活動を進めるのが不安な方や、より多くの選択肢の中から自分に合った企業を見つけたい方は、一度相談してみる価値は十分にあります。
情報収集の新たなチャネルとして、就活エージェントをうまく活用してみましょう。

就活エージェントの活用は、非公開インターンへのアクセスや手厚いサポートが受けられる点で非常に有効です。しかし、エージェントもビジネスなので、紹介される企業が必ずしもあなたの希望と一致するとは限りません。エージェントからの情報だけでなく、自分自身でも企業研究を怠らないことが重要です。また、エージェントとの相性も大切ですので、複数のエージェントと話してみて、信頼できるアドバイザーを見つけることをお勧めします。就活に遅れを感じていても、利用できるツールはたくさんあります。焦らずに、様々な方法を試してみてください。
【何社の秋インターン参加すべき?】秋インターンの選考に向けて今からやるべきこと
さて、応募する企業の方向性が見え、効率的な応募方法も理解できたところで、次はいよいよ「選考突破」という最も重要な関門に目を向けなければなりません。
秋インターンは、夏に比べて選考基準が厳しくなる傾向があり、付け焼き刃の対策では簡単に通過することはできません。
ライバルたちも夏インターンの経験を経て、着実にレベルアップしています。
その中で勝ち抜くためには、計画的かつ戦略的な準備が不可欠です。
ここでは、秋インターンの選考本番に向けて、あなたが今すぐにでも始めるべき4つの具体的な対策について解説します。
これらの準備を一つひとつ丁寧に行うことで、自信を持って選考に臨むことができ、結果として参加したいインターンへの切符を掴み取ることができるでしょう。
スタートダッシュで差をつけるためにも、今日から行動を開始しましょう。
- 夏インターンの経験を振り返り自己分析をアップデートする
- 企業の採用サイトやIR情報まで読み込み企業研究を深める
- SPIや玉手箱などのWebテスト対策を進める
- グループディスカッションや面接の実践練習を積む
夏インターンの経験を振り返り自己分析をアップデートする
もしあなたが夏インターンに参加したのであれば、その経験は秋の就職活動における最大の資産です。
まずは、夏の経験をただの思い出で終わらせず、一度立ち止まってじっくりと振り返る時間を作りましょう。
「インターンでどんなことを学び、何を感じたか」「どの作業にやりがいを感じ、どの部分に課題を感じたか」「社員の方々と話す中で、どんな働き方に魅力を感じたか」。
これらの問いを自問自答し、感じたことを言語化していくことで、ぼんやりとしていた自分の強みや弱み、価値観がより鮮明になります。
このプロセスは、自己分析を一段階深くアップデートする作業です。
このアップデートされた自己分析をもとに、ガクチカや自己PRのエピソードを見直すことで、より説得力のあるESや面接での回答が作れるようになります。
夏に何も参加できなかったという方も、サークル活動やアルバイトの経験を同様に深掘りすることで、自己分析を進めることが可能です。
自分自身を深く理解することが、全ての選考対策の土台となります。
企業の採用サイトやIR情報まで読み込み企業研究を深める
秋インターンの選考では、夏以上に「なぜうちの会社なのか」という志望度の高さが問われます。
他の学生と差をつけるためには、企業の採用サイトに書かれているような表面的な情報だけでなく、より一歩踏み込んだ企業研究が不可欠です。
具体的な方法としては、企業の公式ウェブサイトにある「IR情報(投資家向け情報)」のページを見てみましょう。
ここには、企業の財務状況や中期経営計画、今後の事業戦略などが詳しく書かれています。
少し難しい内容かもしれませんが、企業の現状の強みや課題、そして未来にどこへ向かおうとしているのかを理解することができます。
こうした深い情報を踏まえた上で、「貴社の〇〇という事業の将来性に魅力を感じており、自分の〇〇という強みを活かして貢献したい」といった具体的な志望動機を語ることができれば、採用担当者に「この学生は本気でうちの会社を調べてきているな」と強い印象を与えることができるでしょう。
手間はかかりますが、この努力が内定への大きな一歩となります。
SPIや玉手箱などのWebテスト対策を進める
多くの企業のインターンシップ選考で、最初の関門として課されるのがSPIや玉手箱といったWebテストです。
ESの内容がどんなに素晴らしくても、このWebテストで基準点に達しなければ、次のステップに進むことはできません。
Webテストは、能力(言語・非言語)と性格の2つの側面から評価されますが、特に対策が必要なのは能力検査です。
問題自体は中学・高校レベルのものがほとんどですが、問題数が多く、一問あたりにかけられる時間が非常に短いため、独特の出題形式に慣れておく必要があります。
市販の対策本を1冊購入し、何度も繰り返し解くことで、問題のパターンを覚え、時間内に解ききるスピードを養いましょう。
特に、計算問題や図表の読み取りなど、苦手な分野がある場合は、重点的に練習することが重要です。
Webテストは対策すれば必ずスコアが上がる分野です。
後で慌てないためにも、毎日少しずつでも良いので、計画的に学習を進めていくことを強くおすすめします。
グループディスカッションや面接の実践練習を積む
ESやWebテストを突破すると、次はいよいよグループディスカッション(GD)や面接といった、コミュニケーション能力が問われる選考が待っています。
頭では分かっていても、いざ本番となると緊張してうまく話せない、というのは多くの就活生が経験することです。
この課題を克服する唯一の方法は、実践練習を積むことです。
大学のキャリアセンターが主催する対策講座に参加したり、就活仲間と一緒に練習したりするのが効果的です。
練習の際には、スマートフォンで動画を撮影し、後で見返すことをおすすめします。
自分の表情や声のトーン、話すスピードなどを客観的に確認することで、自分では気づかなかった癖や改善点を発見できます。
また、他の学生の意見の述べ方や振る舞いを見ることも、非常に良い学びになります。
GDでは協調性や論理的思考力が、面接では受け答えの的確さや熱意が見られています。
何度も練習を重ねて自信をつけることが、本番で堂々と自分をアピールするための鍵となるでしょう。
【何社の秋インターン参加すべき?】まとめ
今回は、秋インターンに何社応募すべきかというテーマについて、様々な角度から解説してきました。
先輩たちの平均応募社数は10〜20社、参加社数は3〜5社というデータがありましたが、これはあくまで一つの目安です。
最も大切なのは、周りの数に惑わされることなく、「志望業界が未定」「ある程度定まっている」「明確になっている」といったあなた自身の現在の状況に合わせて、最適な応募社数という戦略を立てることです。
数を多くこなすことには選考慣れできるメリットがある一方、対策が疎かになるデメリットも存在します。
大切なのは、数と質のバランスです。
そして、応募するインターンを選ぶ際には、「本選考への直結度」「プログラム内容」「スケジュール」といった質の視点を忘れないでください。
秋インターンは、あなたの就職活動を大きく加速させる可能性を秘めた重要なステップです。
この記事で紹介したポイントを参考に、自分だけの戦略を練り、自信を持って秋の就職活動に臨んでください。
あなたの挑戦を心から応援しています。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
平均応募社数に捉われず、自分のペースで就活を進めることが大切です。志望業界が未定なら広く企業を見て視野を広げ、志望が明確なら深く企業研究を行いましょう。数よりも、一社一社に丁寧に向き合う姿勢が内定への近道です。焦らず、自分に合ったスタイルを見つけてください。