「不動産業界はなぜ稼げるの?」
「不動産に就職して高収入を得たい」
「不動産業界に就職するための方法が知りたい」
不動産業界に興味を持っている就活生は多いでしょう。
この記事では不動産業界が稼げる理由、仕事内容や向き・不向きについて解説します。
また、最後まで読むことで、不動産業界全体を把握することが可能です。
目次[目次を全て表示する]
【不動産業界は稼げる】年収の実態
不動産業界は、若いうちから高収入が狙える業界です。
インセンティブや賞与、資格手当などが積み重なることで実現できます。
とくに営業職は成果がそのまま年収に反映されます。
入社後、早い段階からしっかり稼ぎたい就活生には適した業界です。
以降の章では、不動産業界の現状と他業界と比較した場合の状況について解説します。
年収はキャリアプランを考えるのに欠かせない情報です。
まずは、不動産業界の年収を知り、自分の理想にマッチしているか確認してください。
平均年収と他業界との比較
不動産業界は平均年収が高水準かつ、同年代の社会人と比べても収入面で優位に立ちやすいです。
国税庁が発表した令和5年の「民間給与実態統計調査結果」では、不動産の平均年収は約420万円でした。
約420万円は、13個ある業種のうち第5位に位置します。
そのため、高水準の給与が得やすい業界です。
他業界を例に出すと卸売・小売業で約320万円、金融・保険業で約600万円になります。
業界によって、平均給与は大きく変わりますが、不動産業界は上位にあることを覚えておきましょう。
自分が志望する業界の平均年収を知っておくことで、キャリアプランの形成がスムーズにできます。
自分の人生設計に必要な給与が得られる業界か、確認しましょう。
参考:民間給与実態統計調査結果|金融庁
新卒からでも高年収を目指せるのか
不動産業界は、新卒からでも高年収を目指せます。
不動産業界には成果主義の風土があるからです。
成果主義とは、仕事の成績に応じて昇格や昇進、給与が決まる仕組みのことです。
つまり不動産業界は、新卒であっても成果を出せば、給与になって還元される業界だといえます。
そのため、新卒=稼げないイメージを持つ必要はありません。
顧客に対して真摯に接客し、売上につなげることで、自然に年収がアップします。
もちろん、高収入を得るのは簡単ではありません。
しかし、不動産業界なら高年収を得られるチャンスが目の前にあります。
新卒からでも、さまざまな経験を積み、成果につなげることで高年収を目指しましょう。
成果主義と固定給の仕組みを解説
不動産業界の多くは、成果主義と固定給を組み合わせた給与形態です。
そのため、成果主義ではあるものの、最低限の給与が保証されています。
たとえば、固定給25万円だとします。
毎月25万円は確実に振り込まれるため、安定した生活が送れるでしょう。
さらに成績が良かった月には固定給に加えて、成果分の報酬が振り込まれます。
そのため、7月は30万円、8月は35万円のように固定給以上の給与を獲得することが可能です。
「自分の努力を給与に反映してほしい」「頑張りを可視化したい」と考える就活生にはピッタリの給与形態になるでしょう。
固定給という安定した土台があることで、さらに成果を出す意欲が生まれるのが不動産業界です。
【不動産業界は稼げる】高収入の職種トップ7
不動産業界で高収入が狙える職種は、以下の7つです。
- ディベロッパー(企画・開発)
- 不動産仲介営業
- 投資用不動産営業
- マンション・戸建て販売
- 不動産コンサルタント
- 不動産管理・プロパティマネジメント
- 施工管理・建築技術職
不動産業界は全体的に稼ぎやすい環境にあります。
そのなかでも、さらに稼げる職種を7つ紹介します。
職種が変われば、給与も大きく変わるので、希望職種が決まっていない人は、ぜひ参考にしてください。
ディベロッパー(企画・開発)
ディベロッパーは、稼ぎやすい職種の1つです。
ディベロッパーは土地の仕入れから企画、設計、建設、販売まで一貫して手掛けます。
大規模なプロジェクトを成功させれば巨額の利益を生み出すことが可能です。
とくに都市開発や大規模商業施設の開発などでは、収益性が高い傾向にあります。
ディベロッパーとして稼ぐには、企画力や交渉力、資金調達能力が必要です。
プロジェクトの規模が大きくなるほど責任も増しますが、成功報酬やプロジェクトごとのインセンティブにより高収入が期待できます。
景気変動や市場動向に左右されるリスクもありますが、事業が成功した際の達成感と経済的リターンは大きいです。
不動産仲介営業
不動産仲介営業は稼ぐチャンスがあります。
不動産仲介営業は、売買や賃貸の仲介手数料が主な収入源です。
そのため、契約件数や成約金額に比例して収入も増加します。
とくに高額な物件の売買仲介では、一件あたりの手数料が高く、多くの仲介手数料を得られる可能性があります。
個人の営業力や交渉力、顧客開拓能力が直接収入に結びつくため、実力主義の世界です。
顧客のニーズを正確に把握し、最適な物件を提案できるコミュニケーション能力も重要です。
さらに、不動産はもちろんのこと、税務や金融などの知識も持っておきましょう。
顧客と信頼関係が構築しやすくなり、成約率のアップにつながります。
インセンティブ制度もあるため、うまく活用して高年収を目指してください。
投資用不動産営業
投資用不動産営業も狙い目です。
投資用不動産営業は、不動産投資を検討している顧客に対し、収益性の高い物件を提案・販売する仕事になります。
そのため、顧客の資産形成に貢献するという側面があります。
人生に関わる仕事になるため重い責任が伴うでしょう。
その分、高額な物件を扱うことが多く、一件あたりの手数料が高額です。
投資用不動産営業は金融知識や税務知識に加え、市場分析力、物件の収益性を見極める力が求められます。
顧客が富裕層であることも多く、信頼関係を構築できれば継続的な取引につながり、安定した収入が得られるでしょう。
投資用不動産営業も成果報酬の割合が高いことが一般的で、実績に応じて大きく稼ぐことが可能です。
マンション・戸建て販売
不動産にはマンション・戸建て販売も含まれます。
マンション・戸建て販売は、新築や中古の住宅物件を販売する職種です。
人生で最も大きな買い物の一つである住宅を扱うため、顧客との信頼関係構築が非常に重要になります。
また、物件価格自体が高額であるため、一件あたりの販売手数料も大きく、販売棟数に応じて収入が増加します。
住宅ローンの知識や住宅性能に関する知識、顧客のライフプランに合わせた提案力が求められます。
顧客の条件や価値観にマッチした物件を紹介することが重要です。
さらに、モデルルームや販売センターでの集客活動、契約後のアフターフォローも業務に含まれます。
インセンティブ制度が導入されていることが多く、販売実績が給与に直結します。
不動産コンサルタント
不動産にはコンサルタント職も存在します。
不動産コンサルタントは、不動産に関する専門知識を活用し、個人や法人に対して最適なアドバイスや戦略を提案する職種です。
不動産の有効活用や相続対策、投資戦略、M&Aなど多岐にわたってコンサルティングします。
報酬は提供するサービスの質や内容、顧客の規模によって大きく変動します。
高い報酬を得るには、高度な専門知識に加えて分析力や課題解決能力、提案力が必要です。
さらに実績と信頼を積み重ねることで、顧問契約やプロジェクト単位での高額な報酬を得られる可能性があります。
不動産コンサルタントは、資格取得や専門分野に特化することで、より高収入を目指せます。
不動産管理・プロパティマネジメント
不動産管理・プロパティマネジメントも視野に入れてください。
不動産管理・プロパティマネジメントは、不動産の資産価値を維持・向上させるための業務全般を担います。
たとえば、賃貸物件の入居者募集から家賃徴収、建物管理、修繕計画立案などです。
管理戸数や管理物件の規模に応じて収入が決まるため、安定的なストックビジネスである点が特徴です。
また、物件オーナーからの信頼を得ることで、管理物件数を増やせます。
管理物件数が増加すれば、比例して収益も増加します。
ただし、専門的な知識と実務経験が必要です。
とくに大規模物件や商業施設のプロパティマネジメントでは、高度な運営能力が求められます。
この職種では、安定志向で着実に収入を増やしたい人に向いています。
施工管理・建築技術職
不動産に近い分野で、施工管理・建築技術職も高収入の職種です。
施工管理・建築技術職は、マンションやオフィスビルなどの建築プロジェクトにおいて、工程管理や品質管理、安全管理、原価管理などを総合的に担当します。
大規模なプロジェクトを成功させることで、その貢献度が評価され、給与に反映されるでしょう。
専門的な建築知識や技術はもちろん、現場全体を統括するリーダーシップや問題解決能力が求められます。
たとえば、資材の到着が遅れた場合の臨機応変な対応が必要です。
納期に間に合わせるために、関係各所と連携し、作業しなければなりません。
また、施工管理・建築技術職は現在、人手不足です。
そのため、入社を希望する人材は高待遇で迎えられる傾向にあります。
【不動産業界は稼げる】なぜ稼げるのか?仕組みを解剖
不動産業界が稼げるのは、高額な取引が中心であり、手数料も高額になるからです。
不動産業界は、取引する金額が数千万円から数十億円と基本的に高額になります。
つまり、不動産業界自体が利益率が高いビジネスモデルです。
高い収益が社員の報酬にも反映されることで、高年収が実現します。
本章では、不動産業界が稼げる仕組みについて詳しく解説します。
不動産業界全体を把握するための材料にしてください。
高額な取引単価が利益を生む構造
不動産は、一般的に自動車や家電製品などと比較して、取引単価が非常に高額な商品です。
マンションや戸建て、土地、商業ビルなどは数千万円から数十億円、時にはそれ以上の価格で取引されます。
高額な取引単価が、不動産業界の収益性の基盤となっています。
たとえば、仲介手数料は取引金額の一定割合で計算される仕組みです。
取引金額が大きくなるほど、一件の成約で得られる手数料も大きくなります。
また、ディベロッパーが開発する大規模プロジェクトでは、販売価格が高額であるため、一つひとつの物件の売上から大きな利益を生み出すことが可能です。
その結果、少ない件数でも大きな利益を確保しやすい構造になっています。
インセンティブ制度が年収に直結
不動産業界の多くの職種、とくに営業職では、固定給に加えて成果に応じたインセンティブ制度が導入されています。
インセンティブ制度は、個人の売上や契約件数、成約金額に応じて報酬が支払われる仕組みです。
インセンティブの割合は企業や職種によって異なりますが、基本給よりもインセンティブの比率が高い場合もあります。
インセンティブは、個人の努力や実績がダイレクトに年収に反映されるため、高いモチベーションを維持しやすく、成果を出すほど年収を伸ばすことが可能です。
実力のある営業担当者であれば、同年代の平均年収を大きく上回る収入を得ることも珍しくありません。
成果主義でスピード昇給が可能
不動産は成果主義の傾向が強い業界です。
年齢や経験年数に関わらず、実績が評価されれば早期に昇給・昇格できます。
年功序列ではなく、個人の能力や売上実績が重要です。
そのため、若くても大きな成果を出せば、マネージャー職や役職に就くことが可能です。
責任あるポジションに就くことで基本給が上がり、さらに高額なインセンティブを得る機会も増えるでしょう。
不動産業界は、成果主義のため、個人の成長とキャリアアップが迅速に進みます。
その結果、新卒であっても短期間で高収入を得られるでしょう。
不動産業界は、自分の努力次第で収入を上げられることを覚えておきましょう。
【不動産業界は稼げる】収入を伸ばすために必要なスキル
不動産業界において、収入を伸ばすために必要なスキルは、以下の3つです。
- 宅地建物取引士などの資格
- 営業力・交渉力・心理理解力
- 数字管理と目標達成力
不動産業界は、扱う金額が大きいため、顧客と信頼関係を構築することが重要です。
そこで、資格や営業力といったスキルが役立ちます。
以降の文章では、なぜ上記のスキルが必要になるのか、詳しく解説します。
「不動産にスキルは必要なの?」と考えている就活生は、ぜひ参考にしてください。
宅地建物取引士などの資格
不動産業界では、宅地建物取引士などの資格が有効です。
不動産業界は、不動産に加えてさまざまな分野の法律が絡み合っています。
そこで宅地建物取引士は、自分の知識を証明する基本的かつ重要な国家資格です。
また、宅建業法により事務所ごとに一定数の有資格者の設置が義務付けられています。
重要事項の説明や契約内容の確認など、宅地建物取引士にしかできない独占業務だからです。
つまり、資格を取得することで法的知識に基づいた適切な取引を遂行できることを証明でき、顧客からの信頼が高まります。
さらに、業務の幅が広がり、昇進や転職に有利に働くケースも多いでしょう。
ほかには、不動産鑑定士やマンション管理士、建築士なども高収入につながる可能性があります。
営業力・交渉力・心理理解力
不動産業界は、高額な商品を扱うため、営業力や交渉力、そして顧客の心理を理解する力が非常に重要です。
顧客の漠然としたニーズを具体化し、最適な物件や提案を導き出すヒアリング力、物件の魅力を最大限に伝え、購入・契約に繋げるプレゼンテーション能力などは不可欠です。
また、価格や条件交渉において、顧客と自社の双方にとって納得のいく着地点を見出す交渉術も求められます。
顧客の不安や期待を察し、適切なタイミングで寄り添う心理理解力は、良好な信頼関係を構築し、長期的な関係を築くうえで欠かせません。
これらのスキルを身につけることで、成約件数や契約単価が上昇し、あなたの年収を大きく上げるでしょう。
数字管理と目標達成力
不動産業界は、数字管理と目標達成力が欠かせません。
とくに営業職は、明確な売上目標や管理物件数などの数字目標が設定されます。
短期もしくは、長期の目標を達成するためには、自分の行動計画を数値にもとづいて管理し、日々の進捗を把握する能力が必要です。
たとえば、問い合わせ数やアポイント件数、成約率などのKPI(重要業績評価指標)を意識しながら働く必要があります。
もし、課題があれば改善策を立てて実行するPDCAサイクルを回す力も求められます。
目標達成への強い意欲、困難な状況でも諦めずに目標に向かって粘り強く取り組む精神力が、成果を出し続けるうえで重要なスキルとなります。
【不動産業界は稼げる】仕事のリアルと業界の特徴
不動産業界は、プロセスや努力よりも成果が求められる世界です。
普段は失敗続きでも一撃で目標達成できる可能性を秘めています。
事業規模がほかの業界と比較して大きいからです。
本章では、不動産業界における仕事のリアルと業界の特徴について解説します。
不動産=家とだけ認識している就活生は、誤った認識の可能性があります。
もちろん、不動産業界は家を扱いますが、すべてではありません。
本章を読み、業界研究に役立ててください。
実力主義で若手が抜擢されやすい
不動産業界は、若手でも活躍のチャンスがあります。
多くの企業で実力主義が採用され、成果や実績が優先されるからです。
とくに営業や開発といった職種において、年齢や学歴よりも個人の実績や成果が重視される実力主義の傾向があります。
ほかにも、年功序列の風土が薄い特徴があります。
若手であっても売上目標の達成や大型案件の成約、新たなプロジェクトの成功などの実績を残すことで、昇進や昇格のチャンスが与えられます。
その結果、同年代よりも早く管理職や責任あるポジションに就けるため、年収を大きく増やすことが可能です。
成果を出せば正当に評価される環境は、新卒にとって大きなモチベーションとなり、自分の成長を実感しやすい業界といえます。
取引の金額が大きく責任も大きい
不動産の取引は、取引の金額が大きいため、比例して責任も大きくなります。
不動産は、個人顧客の住宅購入から企業の大型投資、大規模な都市開発とさまざまです。
取引金額が数千万円から数十億円、時には数百億円を超えるなど、非常に高額になります。
そのため、一つの契約が顧客の人生設計や企業の経営戦略に大きな影響を与えることになります。
高額な取引を扱うことから、不動産業界で働く者には、単に契約を成立させるだけでなく、顧客の資産を預かるという強い責任感が重要です。
細部にわたる確認作業、リスクの事前説明、そして顧客との信頼関係構築が不可欠です。
不動産業界で活躍するには、契約の正確性と信頼性が極めて重要視されます。
営業ノルマと成果のプレッシャー
不動産は、営業ノルマと成果のプレッシャーがかかる業界です。
多くの営業職では、月間や四半期ごとに明確な営業ノルマや目標が設定されています。
目標達成に向けて日々活動するため、常に数字に追われる環境です。
売上が伸び悩む時期には大きなプレッシャーを感じることも少なくありません。
とくに、高額な商品を取り扱う特性上、一件の成約にかかる時間や労力も大きくなるため、目標達成への道のりは決して平坦ではありません。
プレッシャーがかかる環境で成果を出し続けるためには、精神的なタフさや困難に直面しても諦めずに粘り強く取り組む力が必要です。
さらに、目標達成に向けて自らを律する自己管理能力が強く求められます。
【不動産業界は稼げる】福利厚生や社風は?
不動産業界の福利厚生や社風は、企業によって大きく変わります。
確かに、実力主義や営業ノルマのプレッシャーなど、多くの企業に当てはまる要素は存在します。
しかし、すべての企業に該当するわけではありません。
そこで、本章ではさまざまな角度から比較しながら、不動産業界の福利厚生や社風について解説します。
とくに福利厚生を重要視する就活生は多いでしょう。
ぜひ、本章を読み、企業選びの材料にしてください。
大手企業の制度と環境の違い
不動産業界であっても大手企業と中小企業、ベンチャー企業で制度や環境は異なります。
ただし「大手企業が上、中小企業やベンチャー企業が下」ではありません。
それぞれの企業にメリット・デメリットが存在します。
まず、大手企業は資金力があるため、給与が安定しています。
インセンティブに加えて、安定した給与が得られるでしょう。
また、社宅や退職金制度などの福利厚生も充実しているため、働きやすい環境と感じる人は多いでしょう。
しかし、異動のリスクや柔軟性に欠ける可能性があります。
一方で、中小企業やベンチャー企業は、大手企業よりも実力主義です。
実績を出すことで評価が得られ、年収がアップします。
ただし、福利厚生の内容が薄かったり、職場環境が未整備だったりする可能性があります。
その分、自分の意見が採用されることもあるため、ある程度の期待はできるでしょう。
資格手当や表彰制度の有無
不動産業界では、社員の専門性向上を促すために「資格手当」を支給する企業があります。
とくに、宅地建物取引士は業務上必須となる場面が多いため、取得者には毎月数千円から数万円の手当が支給されることが一般的です。
ほかにも、不動産鑑定士や建築士など、業務に関連する難易度の高い資格に対しても手当を支給する企業もあります。
また、個人の成果やチームの達成を称える「表彰制度」も広く導入されています。
年間MVPや月間売上トップなど、さまざまな基準で表彰され、報奨金やインセンティブが付与されます。
表彰制度は、社員のモチベーション向上に大きく寄与しています。
明確な目標がない場合、資格や表彰を目指してみましょう。
ブラック企業を見分けるポイント
不動産業界には、残念ながら過度なノルマや長時間労働を強いる「ブラック企業」が存在します。
見分けるポイントとして「離職率の高さ」が挙げられます。
会社の口コミサイトや転職エージェントからの情報で、特定の企業の離職率が異常に高い場合は注意が必要です。
次に「求人情報の頻度と内容」です。
常に大量の求人を出し、未経験でも「月給〇十万円保証」といった過度に甘い条件を提示している場合は、入社後のギャップが大きい可能性があります。
また、面接時に残業時間や休日について曖昧な返答だったり、具体的な業務内容の説明が不足していたりする場合も警戒が必要です。
選考を通じて、企業の評判や実態をしっかり情報収集しましょう。
【不動産業界は稼げる】向いている人・向いていない人
不動産業界には、向いている人と向いていない人が存在します。
向いている人であれば、早期から強みを活かし、活躍できるでしょう。
一方で、向いていない場合「仕事のやりがいが感じられない」「モチベーションが続かない」など、ギャップを感じる可能性があります。
本章の解説を読み、自分が不動産業界に適した人材か、チェックしてください。
もし、向いていないものの、不動産業界を志望する場合は、覚悟を持って挑戦しましょう。
数字を追うことにやりがいを感じられる人
数字を追うことにやりがいを感じられる人は、不動産業界に向いています。
不動産業界の営業職は明確な数字目標が設定されることがほとんどです。
売上目標や契約件数、問い合わせ数など、具体的な数値目標を達成することで、自分の成果が直接的に評価され、給与やインセンティブに反映されます。
「頑張った分だけ評価されたい」「自分の実力を数字で証明したい」と考える人にとっては、非常にやりがいを感じられる環境です。
目標達成の喜びや自分の成長が、数字として目に見えることにモチベーションを感じる人であれば、プレッシャーを力に変え、高収入とキャリアアップを実現できるでしょう。
継続して学び続けられる人
不動産業界は、継続して学び続けられる人が活躍します。
不動産業界は、不動産に関連する法律や税制、金融情勢などが定期的に改正されます。
法律を理解していないと、顧客に大きな損害をもたらすかもしれません。
さらに、自社の信用を大きく失うリスクもあります。
また、市場のトレンドや顧客のニーズは常に変化しています。
今年流行した間取りや内装が、翌年には通用しない可能性があります。
そのため、一度知識を身につければ終わりではなく、継続的に学習し、最新情報をキャッチアップできる向上心が不可欠です。
新しい知識を積極的に吸収し、業務に活かせる人は、顧客からの信頼を得やすくなります。
その結果、長期的かつ安定した成果を出すことが可能です。
安定志向が強い人は注意が必要
不動産業界を志望する就活生のうち、安定志向が強い人は注意が必要です。
不動産は、成果主義の傾向が強い環境です。
とくに営業職は基本給に加えて、インセンティブの割合が大きいことが一般的です。
つまり、自分の売上や契約件数といった成果に応じて報酬が大きく変動することを意味します。
「毎月安定した給与が欲しい」「給与が減るリスクは避けたい」などの強い安定志向を持つ人にとっては、精神的な負担が大きいと感じるかもしれません。
また、成果が出ない時期は収入が一時的に減少する可能性があります。
変動する収入を許容できるか、または成果を出すための強い意思を持てるか、自問自答しましょう。
不動産業界で長く活躍するには、不安定さを受け入れることが重要なポイントとなります。
【不動産業界は稼げる】内定を取るにはどうすればいい?
不動産業界の内定を獲得するには、不動産業界について情報を集め、理解することが重要です。
確かに入社意欲や熱意は欠かせません。
しかし、不動産に関する知識がまったくない状態では「本当に入社したいのか?」と面接官が疑問を抱きます。
そこで、面接官に対して、説得力のあるアピールがしたい就活生は、本章の解説を参考にしてください。
内定獲得のポイントをわかりやすくまとめています。
ディベロッパー・仲介の違いを理解する
不動産業界への就職を目指すにあたって、重要となるのが「ディベロッパー」と「仲介」の業務内容や報酬体系の違いを理解することです。
ディベロッパーは、土地の仕入れから企画・開発・販売までを一貫して行い、大規模なプロジェクトに携わります。
取引金額が大きいため、成果に応じた報酬も期待できます。
一方、仲介は売買や賃貸の仲介手数料が主な収益源です。
個人の営業力や成約件数が収入に直結します。
ディベロッパーと仲介は、仕事内容や求められるスキルが異なります。
それぞれの違いを深く理解し、自分の興味や適性に合致した方を志望することで、説得力のある志望動機を作ることが可能です。
また、両方の違いを理解することで、企業側もあなたの適性を判断しやすくなります。
インターンや企業説明会でリアルを知る
説得力のある志望動機を作るには、インターンや企業説明会でリアルを知りましょう。
就活は、企業の採用情報や公式ホームページだけでは見えてこない、現場の「リアル」を知ることが重要です。
そこで、インターンシップや企業説明会への参加が有効になります。
とくにインターンシップは、実際の業務内容や職場の雰囲気、社員間のコミュニケーションなどを肌で感じられます。
また、企業説明会では、現場社員の生の声を聞くことで、入社後の具体的な働き方やキャリアパス、企業の文化について理解を深めることが可能です。
これらを通じて得た情報は、面接での志望動機や自己PRに具体性が生まれます。
さらに、本当に志望企業が自分に合っているか、長期的に働くイメージが持てるかを判断する材料になります。
宅建取得でアピールと差別化を狙う
宅建の取得は、面接官へのアピールと周囲の就活生との差別化が同時にできます。
不動産業界を目指すうえで、宅地建物取引士の資格を取得することは、内定獲得において非常に強力なアピールポイントです。
宅建士は、不動産取引において重要事項説明などの独占業務が可能になる国家資格です。
そのため、入社前から宅建士の資格を持つことで、不動産業界への強い熱意と入社後にすぐにでも業務に貢献できる人材だと、面接官に示すことが可能です。
さらに、資格があればほかの応募者との差別化が図れます。
履歴書に資格を記載することで、面接官の印象に残りやすくなります。
その結果、選考が有利に進み、志望する企業に就職しやすくなるでしょう。
まとめ
この記事では、不動産業界が稼げる理由とその仕組みについて解説してきました。
不動産は成果が給与に反映される業界です。
新卒であっても、真剣に仕事に取り組み、結果を残すことで早期に昇格・昇進できます。
ただし、プレッシャーや責任が大きい仕事でもあります。
不動産業界が、自分の価値観に合う業界か、見極めたうえで選考に臨みましょう。
自分の向き・不向きがわからない人は、この記事を参考にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート