就職活動を進める中で、日本のIT業界をリードする「富士通」に興味を持っている方は多いでしょう。
富士通は、私たちの生活に欠かせないインフラから最先端のテクノロジーまで、非常に幅広い領域で社会を支える巨大企業です。
この記事では、そんな富士通のインターンシップや選考突破を目指す皆さんに向けて、企業概要から求める人材像、採用大学、気になる年収まで、就活生が本当に知りたい情報を分かりやすく解説していきます。
この記事を読んで、富士通への理解を深め、内定への一歩を踏み出しましょう。
目次[目次を全て表示する]
【富士通のインターン】富士通の企業概要
まずは、富士通がどのような会社なのか、基本的な情報から確認していきましょう。
企業研究の第一歩として、正確な情報を押さえておくことは非常に重要です。
特に、富士通の事業内容は「サービスソリューション」「ハードウェアソリューション」「ユビキタスソリューション」と多岐にわたります。
自分がどの分野に興味があり、どのように貢献したいのかを具体的にイメージするためにも、それぞれの事業内容を深く理解することが不可欠です。
世界中に拠点を持つグローバル企業であることも、将来的なキャリアを考える上で大きな魅力となるでしょう。
- 会社名(正式名称): 富士通株式会社 (Fujitsu Limited)
- 所在地(本店): 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
- 代表者名: 代表取締役社長 時田 隆仁
- 設立年月日: 1935年6月20日
- 資本金: 3,256億円(2025年3月31日現在)
- 事業内容: サービスソリューション、ハードウェアソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューション
- 連絡先(代表電話番号): 044-777-1111
- ホームページURL: https://www.fujitsu.com/jp/
富士通の求める人材
富士通はパーパスとして「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を掲げています。
この壮大な目標を達成するためには、社員一人ひとりの力が不可欠です。
具体的には、前例のない課題にも果敢に挑む「挑戦し続ける姿勢」が求められます。
また、多様なバックグラウンドを持つ人々と「共感」し、深い「信頼」関係を築きながら、共に大きな目標を達成していく力も非常に重要視されています。
単に技術力があるだけでなく、好奇心を持って新しいことを学び続け、それを社会のためにどう活かせるかを自ら考え、行動できる人材こそが、富士通で活躍できる人物像と言えるでしょう。
面接では、これらの要素を自身の経験と結びつけて語ることが、高く評価されるポイントになります。
富士通の採用大学
大学通信オンラインによると富士通の主な採用大学は以下のとおりです。
早稲田大学、慶応義塾大学、明治大学、東京理科大学、横浜国立大学、青山学院大学、同志社大学、東京大学、大阪大学、東北大学、関西学院大学、中央大学、立命館大学、法政大学、立教大学、東京工業大学、神戸大学、京都大学、大阪公立大学、北海道大学、九州大学、上智大学など
富士通の採用倍率
富士通は日本を代表する大手IT企業であり、その知名度や安定性、事業の幅広さから、毎年非常に多くの就活生がエントリーします。
そのため、採用倍率は高くなる傾向にあります。
正式な倍率は公表されていませんが、数万人にのぼるプレエントリー数と、例年の採用人数が750名程度であることから計算すると、その倍率は数十倍から100倍近くになる可能性も考えられます。
この高い倍率の理由は、やはり企業のブランド力と、DX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引する先進的な取り組みが、学生にとって大きな魅力となっているからです。
しかし、採用人数自体が多いため、必要以上に数字に圧倒されることはありません。
しっかりと企業研究を行い、求める人材像に合致した自身の強みを、エントリーシートや面接で論理的にアピールすることができれば、この高い競争を勝ち抜くことは決して不可能ではありません。
富士通の平均年収
富士通の平均年収は、有価証券報告書によると800万円台後半から900万円台で推移しており、日本の主要メーカーの中でも高い水準にあります。
この高い年収が実現できている背景には、まず、ITサービス分野で国内トップクラスの売上を誇る事業規模の大きさが挙げられます。
安定した事業基盤があるからこそ、社員へ高い水準で利益を還元できるのです。
また、近年富士通が推進している「ジョブ型人材マネジメント」も理由の一つです。
これは、年齢や勤続年数ではなく、社員一人ひとりの専門性や役割、そしてその成果に応じて報酬を決める制度です。
つまり、若手であっても高い専門性を身につけ、大きな成果を上げれば、それに見合った高い報酬を得ることが可能になります。
高い年収は、それだけ社員に求められる専門性や責任が大きいことの裏返しでもありますが、自身のスキルでキャリアを切り拓きたいと考える学生にとっては、非常に魅力的な環境と言えるでしょう。
【富士通のインターン】①サマーインターン
富士通のサマーインターンは、就職活動を本格的に意識し始める大学3年生や修士1年生にとって、企業理解を深め、自身の適性を見極めるための非常に価値ある機会です。
夏休みというまとまった期間を利用して開催されるため、プログラム内容も非常に充実しており、実際のプロジェクトに近い形で業務を体験できるコースが多数用意されています。
職種も、ビジネスプロデューサー(営業)、ソリューション&サービスエンジニア、開発、研究、コンサルタント、データサイエンティスト、さらにはコーポレート部門(財務・経理、法務、人事など)まで多岐にわたり、自分の興味や専門性に合わせて選択できるのが大きな魅力です。
参加することで、富士通が描く未来や、社会課題解決へのアプローチを肌で感じることができるでしょう。
また、全国から集まる優秀な学生との出会いは、就職活動を進める上で大きな刺激となり、貴重な人脈を築くきっかけにもなります。
本選考への優遇措置が用意されていることも多く、富士通への入社を強く希望する学生にとっては、見逃せないチャンスと言えるでしょう。
サマーインターンの概要
富士通のサマーインターンは、主に大学3年生および修士1年生を対象に、8月から9月にかけて開催されます。
プログラムは多岐にわたり、課題解決型のワークショップ形式で行われる1Day仕事体験から、より実践的な部署配属型の5Days仕事体験まで、様々なコースが用意されています。
自分の専攻や興味関心に合わせて、ビジネスプロデューサー、ソリューションエンジニア、研究、開発といった職種別のコースを選択できるのが特徴です。
エントリー期間は例年6月上旬から7月下旬頃までとなっており、富士通のマイページから応募が可能です。
参加条件は学部学科不問のコースがほとんどですが、一部の技術系コースでは理系学生を対象とする場合があります。
このインターンシップに参加する最大のメリットは、富士通の事業内容や社風を深く理解できる点にあります。
現場で活躍する社員と直接交流し、具体的な業務内容や働きがいについて聞くことで、入社後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
また、グループワークを通じて、論理的思考力やチームで成果を出す力を養うこともできます。
サマーインターンの選考フロー
富士通のサマーインターンの選考フローは、コースによって多少異なりますが、一般的には「エントリーシート(ES)提出」→「WEBテスト受検」→「面接」という流れで進みます。
まずは富士通の新卒採用サイトからマイページ登録を行い、希望するコースにエントリーします。
ESでは、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)といった定番の質問に加え、「富士通のインターンで何を実現したいか」「当社のパーパスにどう共感するか」といった、企業理解度や志望度の高さを問われる設問が出される傾向にあります。
ESが通過すると、自宅のPCで受検するWEBテストの案内が届きます。
形式はSPIであることが多いようです。
WEBテストを通過した後は、社員との個人面接またはグループディスカッションが課されます。
面接では、ESの内容を深掘りされるとともに、コミュニケーション能力や課題解決への意欲などが総合的に評価されます。
人気企業のため、各選考段階での準備を怠らないようにしましょう。
応募は以下の公式サイトから可能ですので、定期的にチェックしてみてください。
参考URL:富士通 採用情報 https://www.fujitsu.com/jp/about/recruit/
サマーインターンの倍率
富士通のサマーインターンの倍率は、公式には発表されていません。
しかし、日本を代表する大手IT企業であり、就活生からの人気も非常に高いことから、その倍率は数十倍から、人気のコースでは100倍近くに達する可能性も十分に考えられます。
特に、コンサルタント職やデータサイエンティスト職、そして本選考への優遇が明示されているコースは、応募が殺到し、非常に高い競争率になることが予想されます。
近年のDX化の加速やIT業界への注目度の高まりを考慮すると、今年の倍率も引き続き高水準で推移するでしょう。
倍率の高さに気圧される必要はありませんが、選考を突破するためには入念な準備が不可欠であることは間違いありません。
ESの段階から、なぜ富士通なのか、なぜそのコースなのかを論理的に説明し、他の学生との差別化を図る必要があります。
自己分析と企業研究を徹底的に行い、自分の強みと富士通の事業やパーパスを結びつけてアピールすることが、高い倍率を勝ち抜くための鍵となります。
サマーインターンのインターン優遇と早期選考
富士通のサマーインターンシップに参加すると、本選考において様々な優遇を受けられる可能性があります。
これは就活生にとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。
具体的には、インターンシップで高い評価を得た参加者に対して、早期選考への案内が送られるケースが最も一般的です。
通常よりも早いスケジュールで選考が進むため、他の学生より一足先に内々定を獲得できるチャンスが生まれます。
また、早期選考だけでなく、本選考のプロセスが一部免除されることもあります。
例えば、一次面接が免除され、二次面接や最終面接からスタートできるといったケースです。
これにより、選考突破の確率が大きく高まります。
どのような条件で優遇が与えられるかは、参加したコースや個人のパフォーマンスによって異なりますが、インターン期間中のグループワークへの貢献度や、最終発表での評価、社員とのコミュニケーションにおける積極性などが総合的に判断されると考えてよいでしょう。
インターンは単なる職業体験の場ではなく、選考の一環であるという意識を持って、主体的に取り組むことが重要です。
サマーインターンに実際に参加した人の声
富士通のサマーインターンに参加した学生からは、非常にポジティブな声が多く聞かれます。
「5日間のエンジニア職インターンに参加しました。
実際の開発現場に近い環境で、社員の方から手厚いフィードバックをもらいながら課題に取り組むことができ、非常に成長を実感できました。
特に、技術だけでなく、お客様の課題をどう解決するかという上流工程の視点を学べたのが大きな収穫でした。
」といった、実践的な内容への高評価が目立ちます。
また、「グループワークが多く、全国から集まった優秀な学生と議論を交わす中で、自分の強みや弱みを客観的に知ることができました。
社員の方々も非常に穏やかで、質問しやすい雰囲気を作ってくれたのがありがたかったです。
」という声もあり、社内の風通しの良さや、学生の成長を後押ししようとする文化を感じられるようです。
一方で、「テーマが壮大で、5日間で成果を出すのは大変だった」という意見もあり、主体的に行動し、積極的に質問する姿勢が求められることがうかがえます。
参考URL:ONE CAREER https://www.onecareer.jp/
【富士通のインターン】②冬のインターン
秋が深まり、就職活動が本格化する時期に開催されるのが、富士通の冬のインターンです。
サマーインターンが業界や企業理解を深める場としての側面が強いのに対し、冬のインターンはより本選考を意識した、実践的かつ選考直結型のプログラムが増える傾向にあります。
多くの学生がサマーインターンを経て企業研究を進めているため、参加者のレベルも高く、より緊張感のある雰囲気の中で行われるのが特徴です。
プログラム内容も、特定の技術領域や事業課題にフォーカスしたものが多く、より専門的な知識やスキルを活かせる機会が提供されます。
例えば、AIやセキュリティ、クラウドといった最先端技術を活用したソリューション開発を体験するコースや、特定の顧客(例:金融機関)が抱える課題解決に挑むコンサルティング型のコースなどが用意されることがあります。
この時期のインターンで高い評価を得ることは、早期選考への参加や内々定獲得に直結する可能性が非常に高いため、富士通への入社意欲が高い学生にとっては、絶対に逃せない重要なステップとなります。
冬のインターンの概要
富士通の冬のインターンは、本選考が目前に迫る大学3年生および修士1年生を対象に、主に12月から2月にかけて実施されます。
サマーインターンと同様に、1Dayから数日間のプログラムが中心ですが、より本選考を意識した内容となっています。
特定の事業課題に対する解決策を提案するワークショップや、より専門的な技術に特化した開発体験など、実践的なコースが多いのが特徴です。
エントリー期間は例年10月頃から12月頃にかけて設定されており、サマーインターンと同様に富士通の採用マイページから応募します。
参加条件は学部学科不問のコースが多いものの、技術系のコースでは特定のプログラミング言語の経験などが求められる場合もあります。
冬のインターンに参加するメリットは、何と言っても本選考への近道である点です。
インターンでの活躍が認められれば、早期選考に招待される可能性が非常に高く、他の学生よりも有利な立場で就職活動を進めることができます。
また、社員との座談会などを通じて、よりリアルな働き方やキャリアパスについて深く知ることができるのも魅力です。
冬のインターンの選考フロー
冬のインターンの選考フローも、基本的にはサマーインターンと大きくは変わりません。
「エントリーシート(ES)提出」と「WEBテスト受検」を経て、通過者のみが「面接」や「グループディスカッション」に進むという流れが一般的です。
ただし、冬のインターンはサマーに比べて募集人数が少なく、より専門性の高いコースが多いため、選考基準も厳しくなる傾向にあります。
ESでは、なぜ富士通でなければならないのか、入社後にどのような形で貢献したいのかといった、より具体的で熱意のこもった志望動機が求められます。
サマーインターンに参加した学生も応募してくるため、企業研究や自己分析の深さで差がつきます。
WEBテストを通過した後の面接では、ロジカルな思考力やコミュニケーション能力に加え、技術系のコースであれば自身の研究内容やスキルについて、ビジネス系のコースであれば社会課題への関心や解決への情熱などが重点的に見られます。
選考倍率も高くなることが予想されるため、一つひとつの選考ステップに全力で臨む準備が必要です。
最新の募集要項やエントリーは、公式サイトで確認してください。
参考URL:富士通 採用情報 https://www.fujitsu.com/jp/about/recruit/
冬のインターンの倍率
富士通の冬のインターンの倍率も公式には公表されていませんが、サマーインターン以上に高くなると予想されます。
その理由は主に二つあります。
一つは、募集枠がサマーインターンに比べて少なくなる傾向にあるためです。
企業側もある程度採用したい学生のターゲットが絞れてくる時期であり、少数精鋭のプログラムが多くなります。
もう一つの理由は、本選考への直結度が高いと認識されているため、富士通を第一志望群と考える優秀な学生からの応募が集中するからです。
特に、サマーインターンで他社の選考を経験し、実力をつけた学生もライバルとなるため、競争はさらに激化します。
具体的な数字を挙げることは難しいですが、人気コースでは100倍を超える非常に高い倍率になることも覚悟しておくべきでしょう。
この厳しい選考を突破するためには、付け焼き刃の対策では通用しません。
富士通のパーパス「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を深く理解し、自身の経験やビジョンとどう結びつくのかを、説得力を持って語れるレベルまで自己分析と企業研究を掘り下げることが不可欠です。
冬のインターンのインターン優遇と早期選考
冬のインターンシップは、サマーインターン以上に本選考への優遇措置が手厚いと言われています。
プログラム自体が選考プロセスの一部として位置づけられているケースが多く、参加し、そこで高い評価を得ることができれば、内々定へ大きく近づくことは間違いありません。
最も一般的な優遇は、早期選考への招待です。
インターン参加者限定の特別な選考ルートが用意され、通常の選考スケジュールよりも早く、かつ少ないステップで選考が進みます。
具体的には、一次・二次面接が免除され、役員クラスとの最終面接のみで合否が決まる、といったパターンも存在します。
この優遇を得るためには、インターン期間中の成果が重要になります。
グループワークでのリーダーシップや論理的な発言、最終発表のクオリティ、そして何よりも「富士通で働きたい」という強い熱意を社員に伝えることが評価の鍵となります。
冬のインターンは、単なる企業理解の場ではなく、自分自身をアピールし、入社の切符を掴むための絶好の機会と捉え、全力で臨む姿勢が求められます。
冬のインターンに実際に参加した人の声
冬のインターンに参加した学生からは、選考を強く意識したリアルな体験ができたという声が寄せられています。
「本選考直結型と聞いて参加しました。
内容はかなりレベルが高く、社員の方からのフィードバックも厳しいものでしたが、その分、自分が今何をすべきかが明確になりました。
議論を通じて、富士通が求める人物像を肌で感じることができたのが一番の収穫です。
」といったように、プログラムの質の高さと本気度が伝わってきます。
また、「冬のインターン参加後、すぐにリクルーターの方から連絡があり、早期選考に進むことができました。
面接でもインターンでの経験を深く聞かれ、具体的に話すことができたので、非常に有利に働いたと感じています。
」という報告もあり、優遇措置が実際に機能していることがわかります。
富士通への志望度が高い学生にとっては、冬のインターンへの参加が内定への最短ルートの一つであることは間違いないようです。
参加するためには厳しい選考を突破する必要がありますが、挑戦する価値は十分にあると言えるでしょう。
【富士通のインターン】③有償インターン(長期インターン)
これまで紹介してきたサマーやウィンターの短期インターンとは一線を画すのが、富士通の有償インターン、いわゆる長期インターンです。
これは、学生が一定期間、社員と同様に実際の部署に配属され、給与を得ながら実務に携わるプログラムです。
期間は数ヶ月から1年以上に及ぶこともあり、より深く企業の内部に入り込み、ビジネスの現場をリアルに体験できるのが最大の特徴です。
単なる職業体験ではなく、戦力の一員として責任ある業務を任されるため、社会人として必要なスキルやマインドセットを学生のうちから身につけることができます。
対象となるのは、特定の技術スキルを持つ学生や、大学での研究内容が富士通の事業と親和性の高い学生が中心となることが多いです。
この長期インターンでの経験と実績は、就職活動において他の学生にはない圧倒的なアピールポイントとなります。
もちろん、そのまま富士通への入社に繋がるケースも少なくありません。
自分の専門性を活かして実践的な経験を積みたい、本気でIT業界の最前線で活躍したいと考える学生にとって、これ以上ない成長の機会と言えるでしょう。
有償インターンの概要
富士通の有償インターン(長期インターン)は、特定の専門分野を学ぶ学生を対象に、不定期で募集が行われることが多いです。
サマーやウィンターの短期インターンとは異なり、明確なエントリー期間が設けられていない場合もあり、大学のキャリアセンターや研究室経由で募集がかかることもあります。
主な対象は、AI、セキュリティ、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)、量子コンピューティングといった最先端の研究開発分野や、特定のソリューション開発プロジェクトなどです。
期間は最低でも数ヶ月以上、週に数日の勤務が求められ、社員と同じ環境で具体的なミッションに取り組みます。
参加するメリットは計り知れません。
まず、給与を得ながら実践的なスキルを磨けること。
次に、最先端技術に触れ、その分野の第一線で活躍する研究者やエンジニアと深く関われることです。
これは、自身のキャリアを考える上で非常に貴重な経験となります。
また、長期にわたって働くことで、企業の文化や価値観を肌で感じることができ、入社後のミスマッチを限りなく減らすことができるでしょう。
有償インターンの選考フロー
有償インターン(長期インターン)の選考フローは、募集されるポジションや部門によって大きく異なります。
一般的な新卒採用のフローとは違い、より専門性を重視した選考が行われます。
まず、募集情報を見つけたら、履歴書や職務経歴書(これまでの研究内容やスキルをまとめたもの)を提出します。
書類選考では、大学での研究内容や保有スキルが、募集部門のニーズとどれだけマッチしているかが厳しく評価されます。
書類選考を通過すると、配属予定先の社員やマネージャーとの面接が行われます。
面接は複数回実施されることが多く、専門知識に関する質疑応答や、これまでの研究実績についてのプレゼンテーションを求められることもあります。
技術的なスキルだけでなく、チームの一員として貢献できるか、課題に対して粘り強く取り組めるかといった人物面も重要な評価ポイントです。
募集は富士通の公式サイト内のキャリア採用ページや、理系学生向けのマッチングサイトなどに掲載されることがあるため、関心のある学生はこまめに情報をチェックすることが重要です。
有償インターンの倍率
有償インターン(長期インターン)の倍率は、一概に数値を出すことが非常に困難です。
なぜなら、募集が不定期かつクローズドな形で行われることが多く、募集人数も各部門で1〜2名程度と極めて少ないためです。
しかし、その希少性と得られる経験の価値の高さから、募集が出た際の倍率は、短期インターンとは比較にならないほど高くなると考えられます。
応募者は、その分野で高い専門性を持つ学生に限られるため、レベルの高い競争になることは必至です。
例えば、特定のAIアルゴリズムに関する研究室に所属する学生や、高度なプログラミングスキルを持つ学生など、ピンポイントでの募集となるでしょう。
したがって、倍率を気にするよりも、自分の研究内容やスキルが、富士通のどの事業領域や技術開発に貢献できるのかを明確にし、それを的確にアピールできるかどうかが全てだと言えます。
日頃から自身の専門性を磨き上げ、いつでもその価値を説明できるように準備しておくことが、この狭き門を突破するための唯一の方法です。
有償インターンのインターン優遇と早期選考
有償インターン(長期インターン)に参加した場合の優遇措置は、短期インターンとは比較にならないほど強力なものとなります。
数ヶ月以上にわたって実務を経験し、社員と共にプロジェクトに貢献した実績は、企業にとって最高の評価材料となるからです。
インターン期間中の働きぶりや成果が認められれば、事実上の内々定、あるいはそれに限りなく近いオファーが出されるケースがほとんどです。
選考フローも、通常のルートとは全く異なり、配属先の部署からの推薦を受ける形で、役員面接などを経て正式な内定となることが多いです。
これは「リファラル採用」に近い形と言えるでしょう。
優遇を得るための条件は、もちろんのことながらインターン期間中のパフォーマンスです。
与えられたタスクをこなすだけでなく、自ら課題を見つけて改善提案を行ったり、積極的にチームに貢献したりする姿勢が求められます。
長期インターンは、もはや「選考」という枠を超え、「入社後のお試し期間」に近い意味合いを持ちます。
参加できた学生は、そのチャンスを最大限に活かし、自身の能力を存分に発揮することが期待されています。
有償インターンに実際に参加した人の声
有償インターン(長期インターン)は募集が限定的であるため、参加者の声を見つけるのは容易ではありません。
しかし、参加経験者からは、その後のキャリアに絶大な影響を与える貴重な体験だったという話が聞かれます。
「大学での研究内容を活かせる部署で半年間インターンをしました。
論文でしか知らなかった技術が、実際のビジネスでどのように活用されているのかを目の当たりにし、衝撃を受けました。
社員の方々と対等に議論する機会も多く、一人の研究者として扱ってもらえたことが大きな自信に繋がりました。
」といった声は、このインターンの価値を物語っています。
また、「週3日の勤務でしたが、非常に濃密な時間でした。
コードレビューを通じて、学生レベルでは到底書けないような質の高いコードに触れることができ、技術力が飛躍的に向上しました。
この経験があったからこそ、自信を持って本選考に臨め、希望する部署への配属も叶いました。
」というように、スキルアップとキャリア形成に直結する経験が得られるようです。
専門性を究めたい学生にとって、最高の環境であることは間違いないでしょう。
参考URL:各大学のキャリアセンターや研究室からの紹介事例が中心となるため、公のWebサイトでの情報収集は難しい場合があります。
【富士通のインターン】直近のESできかれたこと
参加を希望する理由について
あなた自身のこれまでの経験の中で、身近な何かを変えたエピソードについて
応募テーマで求められるスキル経験などをについて
ご希望のテーマの応募動機について
現在、取り組んでいるゼミ活動・研究内容について
本インターンシップへ参加を希望する理由と意気込みについて
【富士通のインターン】富士通のおすすめインターン併願先
富士通のインターンを目指すにあたり、併願先の検討は非常に重要です。
視野を広げることで、IT業界全体の構造や、その中での各社の立ち位置を客観的に理解することができます。
また、複数の企業の選考を経験することで、面接対応力が向上したり、自己分析が深まったりと、就職活動全体を有利に進めることにも繋がります。
富士通は、社会インフラを支える大規模なシステム開発を手掛けるSIer(システムインテグレーター)としての側面と、最先端技術を追求するメーカーとしての側面を併せ持つユニークな企業です。
したがって、併願先としては、同じSIer業界の競合企業や、幅広い事業領域を持つ総合電機メーカー、さらにはコンサルティング業界などが考えられます。
自分の興味が「大規模システムの構築」にあるのか、「特定の技術の探求」にあるのか、それとも「顧客の課題解決」にあるのか、といった軸で併願先を考えてみると、自分自身のキャリアプランもより明確になるでしょう。
ここでは、富士通を志望する学生におすすめの併願先をいくつか紹介します。
NTTデータ(SIer業界)
NTTデータは、富士通と並び日本のSIer業界を牽引するトップ企業の一つです。
官公庁や金融機関など、社会公共性の高い分野に強みを持ち、大規模でミッションクリティカルなシステムの構築・運用で豊富な実績を誇ります。
富士通と同様に、顧客のビジネスを根幹から支える巨大な情報システムの開発に携わりたいと考えている学生には、最適な併願先と言えるでしょう。
両社の違いとしては、NTTデータはNTTグループという安定した基盤を持ちつつも、近年は海外展開を積極的に進めている点が挙げられます。
グローバルな環境で活躍したいという志向を持つ学生にとっては、特に魅力的に映るかもしれません。
インターンシップでは、実際のプロジェクトに近い課題解決型のワークショップが多く、チームで協力してシステムを企画・提案するプロセスを体験できます。
富士通とNTTデータの両方のインターンに参加することで、それぞれの企業文化や仕事の進め方の違いを肌で感じることができ、より自分に合った企業を見極めるための良い材料となるでしょう。
NEC(SIer業界)
NEC(日本電気)も、富士通と同じく長い歴史を持つ日本の大手IT企業であり、有力な併願先の一つです。
かつては通信機器や半導体などのハードウェアで名を馳せましたが、現在は富士通と同様に、ITサービス事業、特にAIや生体認証(顔認証など)といった最先端技術を活かしたソリューション提供に力を入れています。
特に、NECが強みを持つ「セーファーシティ(安全・安心な都市づくり)」やネットワーク技術に関心がある学生にとっては、非常に興味深い選択肢となるでしょう。
富士通と比較すると、NECは通信インフラ系の事業に伝統的に強いという特徴があります。
インターンシップでは、これらの強みを活かした社会課題解決のテーマが扱われることが多く、技術が社会にどのように貢献していくのかを具体的に学ぶことができます。
富士通が掲げるパーパスと、NECが目指す社会価値創造のビジョンを比較検討することで、自分がどちらの企業の描く未来により共感するのかを考える良い機会になります。
日立製作所(総合電機メーカー)
日立製作所は、ITから鉄道、エネルギー、産業機器まで、非常に幅広い事業領域を持つ日本を代表する総合電機メーカーです。
富士通やNECがITサービス事業へのシフトを進めてきたのに対し、日立は「社会イノベーション事業」を掲げ、自社の多様なプロダクトとITを融合させた独自のソリューションを提供しているのが特徴です。
特に、IoTプラットフォーム「Lumada」を軸に、社会インフラや産業分野のDXを推進している点に興味がある学生には、絶好の併願先となります。
例えば、工場の生産性を向上させるシステムや、エネルギー効率を最適化するシステムなど、物理的なモノとデジタル技術を組み合わせたビジネスに関わりたい場合に適しています。
インターンシップでも、こうした複合的な事業領域を活かしたテーマが設定されることが多く、ITの知識だけでなく、幅広い産業知識を身につけることができます。
富士通のITソリューションと、日立の社会イノベーション事業を比較することで、ITが持つ可能性の広がりをより深く理解できるでしょう。
NTTコミュニケーションズ(通信業界)
NTTコミュニケーションズは、NTTグループの中核企業として、法人向けのネットワークサービスやクラウド、データセンター事業などを展開しています。
富士通のようなSIerが顧客のシステムを個別に構築するのに対し、NTTコミュニケーションズは自社が持つ強力な通信インフラを基盤としたサービスを提供している点が大きな違いです。
クラウドサービスやデータセンターといった、現代のITシステムの根幹を支えるインフラビジネスに興味がある学生におすすめの併願先です。
富士通がアプリケーションやソリューション開発に強みを持つのに対し、NTTコミュニケーションズはそれらが稼働するプラットフォームの提供に強みを持っています。
インターンシップでは、クラウド技術やネットワーク技術を活用したサービスの企画・提案などを体験できるプログラムが多く、ITインフラの重要性やビジネスモデルを学ぶ絶好の機会となります。
両社のインターンに参加することで、IT業界を「攻め(アプリケーション)」と「守り(インフラ)」の両面から理解することができるでしょう。
伊藤忠テクノソリューションズ(SIer業界)
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、伊藤忠商事グループのSIerであり、特定のメーカーに縛られない「マルチベンダー」であることが最大の特徴です。
富士通やNECが自社製品を中核にソリューションを組み立てることが多いのに対し、CTCは世界中の最先端のIT製品やサービスを自由に組み合わせて、顧客に最適なシステムを提供します。
常に最新・最高のテクノロジーに触れていたい、技術の目利きになりたいという志向を持つ学生にとっては、非常に魅力的な企業です。
また、「挑戦を支えるIT」を掲げ、通信、放送、製造、金融など幅広い業界のリーディングカンパニーを顧客に持っています。
インターンシップでは、このマルチベンダーという強みを活かし、多様な技術を組み合わせて課題解決に取り組むワークショップなどが体験できます。
富士通の持つ総合力や技術開発力と、CTCの持つ提案の自由度やスピード感を比較することで、SIerという仕事の多様なスタイルを知ることができるでしょう。
野村総合研究所(コンサルティング業界)
野村総合研究所(NRI)は、「コンサルティング」と「ITソリューション」の2つのサービスを両輪として事業を展開するユニークな企業です。
企業の経営戦略立案から、それを実現するためのシステム構築・運用までを一気通貫で手掛ける「トータルソリューション」を提供できるのが最大の強みです。
富士通もコンサルティング機能を持っていますが、NRIは戦略コンサルティングファームとしての側面がより強く、超上流工程から顧客に深く入り込みます。
ロジカルシンキングを駆使して経営課題を解決することに強い興味があり、かつそれをITで実現するところまで見届けたいという学生にとって、最高の併願先の一つです。
インターンシップは非常に人気が高く、難易度も高いことで知られていますが、参加できれば思考力を極限まで鍛えることができるでしょう。
富士通のインターンで体験する「技術起点の課題解決」と、NRIのインターンで体験する「経営課題起点のソリューション提案」を比較することで、自身の適性がどこにあるのかを見極める貴重な機会となります。
【富士通のインターン】富士通のインターンに関するよくある質問
ここまで富士通のインターンについて詳しく解説してきましたが、まだ細かな疑問や不安を抱えている方もいるかもしれません。
特に、複数のコースへの応募は可能なのか、選考で課されるWEBテストはどのようなものなのか、エントリーシート(ES)では何を聞かれるのか、といった実践的な質問は多くの就活生が気になるところでしょう。
選考プロセスに関する正確な情報を事前に知っておくことは、効率的な対策に繋がり、内定獲得の可能性を高めます。
ここでは、就活生の皆さんから特によく寄せられる質問をピックアップし、一つひとつ丁寧にお答えしていきます。
これらのQ&Aを参考に、富士通のインターン選考に向けた最後の準備を万全に整えてください。
不安を解消し、自信を持って選考に臨むことが、良い結果を引き寄せる第一歩です。
富士通のインターンは併願できるの?
結論から言うと、富士通のインターンは、開催時期や内容が異なるコースであれば併願が可能です。
例えば、夏に開催されるサマーインターンのAコースに応募し、冬に開催されるウィンターインターンのBコースに応募するといったことは問題ありません。
ただし、同じ時期に開催される複数のコースに同時にエントリーすることはできない場合が多いので注意が必要です。
どのコースに応募するかは、慎重に検討しましょう。
自分の興味関心やキャリアプランと照らし合わせ、最も参加したいと思うコースを一つに絞って応募するのが基本です。
もしサマーインターンの選考で残念ながらお見送りになってしまったとしても、諦める必要はありません。
その経験をバネに自己分析や企業研究を深め、冬のインターンや本選考で再チャレンジすることは十分に可能です。
企業側も、一度の失敗で学生を評価するのではなく、その後の成長や熱意を見ていますので、前向きに挑戦を続けてください。
富士通のインターン選考のWEBテストの形式は?
富士通のインターン選考で課されるWEBテストは、多くの企業で採用されている「SPI」形式であることが多いようです。
SPIは、言語(国語)、非言語(数学)、性格の3つの分野で構成されており、基礎的な学力と思考力、そして個人のパーソナリティを測定するテストです。
特に非言語分野では、確率や損益算、速度算といった問題が出題されるため、事前の対策が欠かせません。
市販されているSPIの対策本を1冊購入し、繰り返し問題を解いて出題形式に慣れておくことが最も効果的です。
多くの学生が対策してくるため、ここで高得点を取れると、その後の選考を有利に進めることができます。
性格検査については、正直に回答することが基本ですが、富士通が求める人物像(例えば、挑戦意欲、協調性、誠実さなど)を意識してみるのも一つの手です。
ただし、偽りの回答は矛盾を生む可能性があるので注意しましょう。
テストセンターで受検する場合と、自宅のPCで受検するWEBテスティングの場合があるので、案内に従って準備を進めてください。
富士通のインターンのESは何が聞かれますか?
富士通のインターンシップのエントリーシート(ES)では、大きく分けて「あなた自身に関する質問」と「富士通に関する質問」の2種類が問われます。
前者では、「学生時代に最も力を入れたこと(ガクチカ)」や「自己PR」といった、就職活動における定番の質問が中心です。
ここでは、単に経験を羅列するのではなく、その経験から何を学び、どのような強みを得たのかを具体的に記述することが重要です。
後者では、「富士通のインターンシップで何を学びたいか、経験したいか」や「富士通のどのような点に魅力を感じるか」といった、志望動機を問う質問がされます。
ここで差がつくのが、企業研究の深さです。
富士通のパーパスや近年の事業戦略(例えば、DXブランド「Fujitsu Uvance」など)を理解した上で、自分の興味やビジョンとどう結びつくのかを論理的に説明できると、高い評価を得られるでしょう。
文字数制限の中で、いかに簡潔かつ魅力的に自分を伝えられるかが鍵となります。
何度も推敲を重ね、誰が読んでも分かりやすい文章を心がけてください。
【富士通のインターン】まとめ
今回は、IT業界のリーディングカンパニーである富士通のインターンシップについて、サマー、ウィンター、有償(長期)の3つの種類に分けて、その概要から選考対策、優遇措置までを詳しく解説しました。
富士通のインターンは、社会課題をテクノロジーで解決するダイナミズムを体感できるだけでなく、本選考への優遇も期待できる、非常に価値の高い機会です。
サマーインターンで早期に企業理解を深めるもよし、冬のインターンで本選考直結のチャンスを掴むもよし、あるいは有償インターンで実践的なスキルを磨くもよし。
それぞれの目的に合わせて、最適なプログラムを選択してください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート