インターンシップ、資生堂の選考を勝ち抜くためのインターンシップ研究

インターンシップ、資生堂の選考を勝ち抜くためのインターンシップ研究

インターンシップに参加を希望する学生は毎年大勢いますが、重要なのはいかにしてインターンの選考を勝ち抜くかということです。大手の企業であればインターン生募集に対して、大勢の学生から応募が殺到します。

数多くいるライバルの中から、いかにして勝ち上がり、インターンの切符を掴むかというのは難題です。インターンは直接選考には影響しないと言われていますが、本質的な部分を言えば間違いなく評価に影響する部分です。今回は、大手化粧品メーカー、資生堂のインターン内容やエントリーシート対策をご紹介します。

資生堂とは

資生堂は言わずと知れた化粧品メーカーです。国内でナンバーワンのシェアを誇り、世界規模で見ても五本の指に入る業績を叩き出しています。業務用の化粧品の他、シャンプーやリンスといったバスグッズや、医薬品の輸出入を主力事業としています。

「一瞬も一生も美しく」という企業理念を掲げており、化粧品販売以外にも、様々な企業活動を行なっています。グループ参加の企業も多数存在し、顧客との信頼関係を重視していることでも知られています。100年以上の歴史を誇る老舗という側面も持ち合わせており、今後も日本を、そして世界を代表する一流企業として業界を牽引していくことが期待されています。

会社概要

資生堂は1872年(明治5年)に現在も本社を置く、東京の銀座で創業しました。

日本初の民間洋風調剤薬局として産声をあげたとともに、初めてのソーダ水をはじめとするハイカラなスイーツや洋食が楽しめる資生堂パーラーも話題を集めました。

女性向け化粧品を中心にメンズ向け化粧品や美容関連雑貨などを製造、販売するメーカーであるとともに、銀座には資生堂パーラーが高級レストランとして今も残るとともに、販売されているチーズケーキやレトルトカレーなどはギフトにも喜ばれる高級食品として長く親しまれています。

日本のみならず、世界120の国と地域で事業を展開しており、中でも中国における資生堂ブランドの化粧品人気は非常に高いものとなっています。

資生堂の業界研究

資生堂の業界研究としてのメインは化粧品業界です。

資生堂と同様に、歴史も長く、国内の化粧品販売では老舗であるカネボウやコーセーをはじめ、資生堂と同様にエステサロンを展開し、美容部員による直営店や百貨店販売を行っているポーラーなどをはじめ、近年はライバルが拡大しています。

海外高級ブランドをはじめ、国内でも中小のさまざまなブランドができ、低価格路線から高級路線、オーガニックや敏感肌専用などジャンルも多様化してきました。

消費者ニーズの多様化と情報スピードの速さ、インターネットの普及などで、小さなブランドでも十分にライバルになる時代が到来しているのです。

資生堂も苦戦を強いられ、社長交代を行ってテコ入れが始まっている状態です。

資生堂の企業研究

資生堂はすでに150年余りの歴史と伝統を持ち、就活生から見ると祖母や曾祖母世代などに愛されてきた化粧品ブランドです。

近年は中国での人気が高まる一方で、日本国内の若い世代においては化粧品ブランドの選択肢がグローバルに多様化したことや、母親や祖母が使っているブランドとしてのイメージが強くなり、「おばさんブランド」として受け入れられない傾向が見られました。

そこで、若い世代にも受け入れられるようテコ入れをスタートしており、オンラインショップでの直販を強化しています。

また、プレステージファースト戦略の元、ブランド・事業の選択と集中に取り組み、資生堂の強みである成長性と収益性の拡大が期待できるプレステージ領域を第一優先に掲げるなど、近年大きく変化を遂げている段階です。

資生堂の特徴

資生堂は国産ブランド化粧品の代表格として戦前、戦後からの愛用者が多い一方で、若い世代の需要を捉えきれていなかったため、オンライン直販に力を入れ始めました。

価格を問わず、1品でも送料無料なうえ、お得なクーポンが常に用意されることや資生堂パーラーのスイーツのプレゼント特典を提供するなど、若い世代のニーズを引き出し、リピーターを増やす工夫が取り組まれています。

また、世界各地の顧客ニーズに対応したブランド戦略の徹底やデジタライゼーションの強化、新領域の開発による新たな価値創造を推進しています。

化粧品だけでなく、人工皮ふ、毛髪・皮ふ再生、先端美容など新領域を創出し、革新的なビジネスモデルを構築すべく、研究開発領域への投資を強化し、研究所員数の増強を図っているところです。

資生堂のインターン内容

資生堂では生産技術とマーケティングに分かれたインターンを実施しています。大手企業ということもあり、インターン生もマーケティング部門だけで50名の枠を用意しており、期間は5日となっています。ただし、厳密にはこれ以外のコースも設けられており、そこでも個別にインターン生が募集されています。

毎年試行錯誤を繰り返している資生堂のインターンは、その年ごとの特色が見られます。そのため、自分のインターン年度にはどのような内容を学ぶかというのは、実際にホームページや採用ページを確認するまでは確定しないという特徴を持ち合わせています。この他にも障害者を対象とした短期のインターンでは企画に関して学べたり、美容に関するコースでも数百人が毎年参加したりしています。

まずはインターンをする目的を明確に

資生堂では職種の異なる4種類のインターンが用意されているため、4種類あるからこそ、なぜ、そのうちの1つを選んだかの目的を明確にしなくてはなりません。

カスタマーマーケティングは、実際のマーケッターとチームを組み、新たなブランドを生み出すためのブランドマーケティングを実践的に学べます。

コンシューマーマーケティングは、資生堂の主力ブランドについて予算を与えられてマーケティングプランを立案する経営実践型インターンです。

サプライチェーン部門のインターンは化粧品やパーソナルケア製品の生産現場で生産技術開発や工程改善検討などの体験ができます。

美容職ビューティーコンサルタントはロールプレイなどの疑似体験を通じて、お客様へのコンサルティング業務が学べます。

インターンに参加する目的

4つの異なる部門でインターンの募集があるため、まずはどんな仕事をしたいのか興味ある分野や自分の適性、大学で学んできたことなどを踏まえて、しっかり検討する必要があります。

応募するにあたっては参加する目的を明確にし、なぜ、その部門や職種のインターンを選んだのかを具体的に説明できなくてはなりません。

資生堂のその部門で何をしたいのか、何を得たいのかをしっかり説明できるようにしましょう。

ブランドの企画をしたいのか、既存商品のプロモーションに取り組みたいのか、生産現場での技術開発や製造工程に関わりたいのか、いわゆる美容部員として顧客に直接コンサルティング販売をしたいのか、そして、なぜそれをしたいのかの目的を明確にすることが大切です。

インターンで得たいこと

インターンを通じて何を得たいのかは、とても重要な選考ポイントになります。

資生堂のインターンに参加したい就活生はたくさんいる中で、なんとなく業界に興味があるからとか、なんとなく面白そうだから応募してみたといった方を参加させるのは企業側としても避けたいからです。

特に資生堂のインターンはどの部門のインターンも、かなり実践的な内容となっています。

そこで何を得て、その先どう活かしたいのかを具体的に説明できないと、選考に通りません。

募集されている部門や職種ごとに、内容も異なっていますので、インターンを通じて何を得られるか、何を得たいか、しっかり検討しましょう。

インターンで得た先の未来を想像しよう

インターンはあくまでも職場体験の延長であり、実際には就活をして内定を得て、入社した企業で社会人として本格的に仕事に取り組んでいくことになります。

インターンを通じて得たことが良い思い出になって終わり、良い経験になったと満足してしまうのではなく、入社後に活かせることを得る必要があります。

インターン中に有意義な学びを得て、将来活かせる知識やスキル、ノウハウなどが習得できるよう、インターンで得た先の未来を想像しておくことも大切です。

インターンの選考に通ることやインターンに参加することを目的としてしまうのではなく、その先にある入社後の姿をイメージして目的や得たいことを検討しましょう。

エントリーシート対策

そんな充実のインターンを実施している資生堂ですが、何と言っても気になるのはいかにして選考を勝ち上がるかということです。資生堂ではキャッチフレーズに関する設問を用意するなど、比較的珍しい選考試験があります。

もちろん志望動機などの一般的な問いもあるのですが、全体的に面白い問いかけが多いようです。これはインターンだけではなく、実際の新卒採用面接でも同様らしく、いずれにしても通常のエントリーシート対策や面接対策とは、違った備えが必要になってきそうです。

少なくとも自分自身にどのようなキャッチフレーズをつけるか、といった内容についてはある程度の候補を見つけておいた方が良さそうです。その他にも日頃から人や商品にキャッチフレーズをつけるなどすると、感性が養われるかもしれません。

資生堂の社風

企業に対する満足度が高いのか、離職率の低さが目立ちます。平均年齢は40歳弱、勤続年数も17年以上と、非常に定着率が高いことが数字でも見て取れますね。福利厚生の中でも育児に関する産休などが充実しており、結婚や出産を機に一度現場を離れても、復職しやすい環境が整っています。

男女共信頼関係が厚く、風通しの良さが伺えます。インターンの内容もそうですが、日々変化を取り入れている企業なので、大企業に稀にある、昔ながらのお堅いルールや社風というのは、あまりなさそうです。

終わりに

資生堂のインターンは非常に人気が高いので、限られた枠に入り込むのは決して簡単ではありません。インターンへの参加を希望する場合は、早期に準備を進めて、選考本番でしっかりと自分の実力を発揮できるようにしましょう。

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