【例文一覧】短所「大雑把」を言い換えると？面接やESで好印象を得られる伝え方を徹底解説！

【短所は大雑把なこと】就活で短所「大雑把」を伝えてもいい？

結論から言えば、大雑把を短所として伝えることは可能です。

ただし、そのまま伝えるとネガティブな印象を与える可能性があるため、表現や補足の工夫が必要です。

面接官は短所自体よりも、それにどう向き合っているかを重視します。

そのため、大雑把だが、仕事ではミスを防ぐためにWチェックを徹底している全体を優先しがちだが、細部も意識するよう改善しているといったように、対策や成長の意欲をセットで伝えることが重要です。

誠実さや向上心を示すことで、むしろ評価につながることもあります。

【短所は大雑把なこと】大雑把とは

大雑把な性格の人は、几帳面さに欠ける一方で、スピード感を持って行動したり、大局的に物事を捉える力があるとも言えます。

就活においては、細かい確認を怠る詰めが甘くなるといったマイナス面が懸念される一方で、決断が早い柔軟に対応できるといったプラスの側面もあります。

このように、大雑把という短所は見方を変えれば長所になり得るため、自分の特性を客観視し、バランスよく伝えることが大切です。

【短所は大雑把なこと】企業が短所を聞く理由

短所を伝える際、まず企業がなぜ短所を聞くのかについて理解しておく必要があります。

質問の意図を理解することで、意図に沿った回答を作成することができます。

まずは企業の意図を知り、それを踏まえて短所の回答を作成するようにしましょう。

上記3点について、詳しく解説していきます。

客観的な自己分析ができているか知るため

短所を聞くことで、応募者が自分を客観的に見つめ、自己理解ができているかを確認しています。

そのため、伝える際には自身の弱みとそれを裏付ける具体的なエピソードを用いて、客観的に見ても短所と言える根拠を示す必要があります。

また、自分の課題を正しく把握できていないと、成長や改善が難しいと判断される可能性があります。

自己PRや長所を聞かれて答えた内容と著しく乖離していたり、これって本当にこの人の短所なのかな？と思われないように、内容の一貫性には注意しましょう。

問題解決力を知るため

短所にどう向き合い、どのように克服しようとしているかを聞くことで、その人の課題解決力や努力の姿勢を見ています。

そのため、文中には自身の短所とそれを補うためにどのような行動をしているのかを記載する必要があります。

その際、解決のために行っていることの具体性に注意しましょう。

抽象的な表現や、気を付けていますというだけでは、具体的にその人がどのような行動をしているのかがわからず、問題解決力を評価できません。

改善のための行動力や改善内容の具体性があるかが評価のポイントになります。

自社との相性をはかるため

短所の内容によって、社風や職務内容とマッチするかを判断しています。

たとえば几帳面さが求められる職場で大雑把と伝えた場合は、相性の面で懸念されることもあるため、補足の工夫が必要です。

短所を伝える際に嘘をつく必要はありませんが、極力企業の求める人物像に反する内容にならないようにしましょう。

例えば、他の短所を探したり、伝え方に工夫をしたり、表現を変更したりなどをするようにしましょう。

【短所は大雑把なこと】短所が大雑把な人に企業が抱くポジティブな印象

短所が大雑把であることを伝えた場合、企業が感じるポジティブな印象もあります。

どういった点がポジティブに捉えられているのか、また、自分に当てはまる点はあるのかを確認しましょう。

そうすることで、どのように伝えれば好印象につなげることができるのかを把握することができます。

大雑把な人に企業が実は抱いている印象は以下の通りです。

スピード感を持って行動できる

細かいことにとらわれすぎず、全体の流れを重視してスピーディーに意思決定や行動を取れる点は、現代のビジネスシーンにおいて大きな強みです。

変化の激しい環境では、完璧を目指して立ち止まるよりも、まず行動に移しながら軌道修正をしていく柔軟さが求められます。

そのため、ある程度おおらかでスピードを重視する姿勢は、企業から評価される要素となり得ます。

細かいことを気にしない、とただ伝えるのではなく、細かいことよりもスピードを重視して行動をし、その中で細かいことを修正していく、というアピール方法が適切です。

柔軟性がある

細部にとらわれすぎない性格は、新しい提案や状況の変化に対して柔軟に対応できる力につながります。

たとえば急な仕様変更や業務の方向転換があっても、大雑把な人は全体の意図を捉えて素早く切り替えることができる傾向があります。

このような柔軟性は、特にベンチャー企業や成長フェーズの企業など、変化の多い組織においては高く評価される要素です。

細かいことにこだわらない、というだけでなく、執着をせずに常に最適を考えて行動できる、のように言い換えて伝えることで好印象につながりやすくなります。

全体を俯瞰して物事を考えられる

大雑把な人は細部への執着が少ない分、全体の目的やプロセスを俯瞰して判断する力に長けている場合があります。

プロジェクトやチーム全体の動きを見て、重要なポイントにリソースを集中させるような判断ができるのは、大局的な視野があるからこそ。

細部へのこだわりよりも、全体を見渡して判断する力が求められる場面では、こうした特性が強みとして作用します。

細かい一つに執着するよりも、広い視点で物事を考えることの方が得意である、というような伝え方にすることでマイナス印象になりすぎません。

失敗を恐れず挑戦できる

細かい計画や完璧な準備にこだわらない分、大雑把な人はチャレンジに対して前向きな姿勢を取りやすい傾向にあります。

新しいアイデアをすぐに実行に移したり、未経験の業務に臆せず飛び込んだりと、行動力の高さが際立ちます。

企業にとっては、こうした挑戦を恐れないマインドセットを持つ人材は、変革を起こす原動力として魅力的に映ります。

とにかくやってみる、という姿勢を持てることは新卒就活生にとって非常に強い部分であると言えます。

人に任せることができる

完璧を目指さない大雑把な人は、他人に業務を委ねることへの抵抗が少なく、チームでの分業や協力体制を築きやすいです。

細かい管理に固執しないため、信頼して任せることでチーム全体の生産性を高める動きができます。

特にリーダーシップが求められる場面では、自分ですべてを抱え込まずに人を動かせることが、結果として大きな成果につながることもあります。

おおらかで親しみやすい

細かいことにこだわらない大雑把な性格は、周囲に対して寛容でおおらかな印象を与えることが多く、人間関係の構築において有利に働きます。

周囲のミスにも寛容で、空気を重くしないため、職場の雰囲気を和らげる存在になることも。

そうした人柄は、チームの雰囲気づくりや、クライアントとの良好な関係構築にも寄与する可能性があります。

【短所は大雑把なこと】短所が大雑把な人に企業が抱くマイナス印象

大雑把という短所は、伝え方によってはネガティブな印象を強めてしまうリスクもあります。

企業はこの言葉からミスが多いのではないか確認作業を怠るのではないか責任感が希薄ではないかといった懸念を抱くことがあります。

特に正確性が求められる職種では、信頼性に欠けると判断される可能性もあるため注意が必要です。

マイナス印象を与えないよう、言い換えや補足説明で誤解を防ぐ工夫が重要です。

【短所は大雑把なこと】大雑把なことを短所として伝える際のポイント

大雑把という短所が、企業にポジティブな影響もネガティブな影響もどちらも与えることはここまででも解説しました。

どちらの側面もあるのが事実ですが、良い印象で捉えてもらえるに越したことはありません。

ここからは、短所である大雑把さをどのように伝えれば企業から好印象を得ることができるのか、そのポイントについて解説していきます。

大雑把を言い換える

まず、大雑把という言葉は直接的すぎてマイナス印象が強く出るため、伝える際は言い換えを工夫することが効果的です。

たとえば、以下のような言い換え表現があります。

このように、性格の傾向として表現することで柔らかい印象を与えることができます。

言い換えることで、短所の受け取られ方が大きく変わり、誤解のリスクを減らせます。

具体的なエピソードを用いる

大雑把という抽象的な言葉だけでは伝わりにくいため、実際のエピソードを交えて説明することが重要です。

たとえば、チーム作業の中でスピードを重視しすぎて確認不足になり、後から修正作業が発生したといった経験を具体的に伝えることで、短所の実態と向き合ってきた姿勢が評価されやすくなります。

エピソードによって自己分析の深さや誠実さを伝えることができ、印象がぐっと良くなります。

大雑把を改善するためにしていることを伝える

短所を伝える際は、そのまま終わるのではなく、改善に向けた具体的な行動を伝えることが不可欠です。

チェックリストを活用する報告・連絡・相談をこまめに行う第三者に確認してもらうといった実践を紹介することで、短所に対する向き合い方や成長意欲をアピールできます。

企業はその姿勢を通じて、入社後の成長可能性を見ているため、改善努力の有無が評価に大きく影響します。

入社後の活かし方を伝える

短所を伝える際には、その短所をどう活かせるかという視点も忘れてはなりません。

たとえば大雑把な傾向がある人は、スピード感や全体俯瞰の力があるため、変化が多く迅速な判断が求められる場面では強みになります。

具体的にチームの方向性を見て先回りする役割が得意などと伝えると、短所が企業の求める資質とつながる可能性が高まり、好印象を得やすくなります。

【短所は大雑把なこと】大雑把なことを短所として伝える際の注意点

短所を伝える際は、内容だけでなく伝え方にも十分配慮が必要です。

特に大雑把という短所は捉え方によって評価が分かれるため、誤解されないような工夫が求められます。

注意点としては、正直さと誠実さを保ちつつも、表現を工夫すること、マイナスな印象を和らげる説明を加えることなどが挙げられます。

以下のポイントを意識することで、ネガティブに捉えられずに伝えることが可能になります。

短所は正直に伝える

短所を隠したり、取り繕ったりするよりも、正直に伝えることで誠実な印象を与えることができます。

企業は完璧な人材を求めているわけではなく、自分の課題を認識し、改善に努める姿勢を重視しています。

大雑把という短所も、正面から向き合っていることを素直に伝えれば、信頼感につながります。

正直であることは、面接全体の信頼性にも直結する重要な要素です。

言い換えずにそのまま伝えない

大雑把という言葉をそのまま使うと、受け取り方によってはマイナスイメージが強くなる可能性があります。

例えば、確認を怠るミスが多いといったネガティブな印象を与えてしまいかねません。

そのため、より柔らかく、具体的な言葉に言い換えることが大切です。

全体を重視しやすい傾向があるスピードを意識するあまり細部を見落とすことがあるなど、実態に即した表現にすると伝わりやすくなります。

ネガティブな表現は使わない

短所を伝える際には、否定的な言葉や感情的な表現を避けるようにしましょう。

だらしない、雑、いい加減などの単語は避け、事実ベースかつ改善への姿勢を示す言い回しが望ましいです。

たとえば改善のためにチェック体制を整えているなど、前向きな行動をセットで伝えることで、印象を大きく改善できます。

言葉選び一つで印象が変わるため、細心の注意が必要です。

仕事において欠陥になることは伝えない

企業は短所から業務に支障が出るのではないかといったリスクを判断しようとしています。

そのため、仕事の根幹に関わるような欠陥を短所として伝えるのは避けるべきです。

たとえば数字が苦手約束を忘れることがあるといった内容は信頼性を損なう可能性があるため控えましょう。

大雑把に関しても、改善可能な課題であることを強調し、仕事に支障が出ないことを明確にすることが大切です。

【短所は大雑把なこと】短所を伝える際のおすすめ文章構成

短所を面接で伝える際は、論理的で印象の良い構成を意識することが大切です。

特におすすめなのがPREP法（Point→Reason→Example→Point）で、最初に結論（短所）を述べ、次に理由や背景を説明し、具体的なエピソードを示した後、改善策や入社後の活かし方で締めくくります。

この構成を使うことで、話に一貫性が生まれ、説得力のある回答になりやすく、企業にも好印象を与えられます。

【短所は大雑把なこと】大雑把を短所として伝える例文

この例文は大雑把という短所を正直に伝えつつ、具体的な改善行動を示している点が評価できます。

経験→反省→改善という流れが明確であり、成長意欲がしっかりと伝わる構成です。

企業は欠点そのものよりも、どう乗り越えたかを重視するため、こうした実例があると説得力が高まります。

私は物事を進める際、全体の流れを重視する傾向があり、細部の確認が甘くなってしまうことがあります。

過去には報告書作成の際、誤字脱字を見落としてしまった経験がありました。

この経験をきっかけに、提出前には必ずダブルチェックを行う習慣を身につけました。

現在では、スピード感を保ちながらも正確性を意識した行動を取るよう意識しており、この経験を通じて得た改善姿勢は、入社後も必ず活かしていけると考えています。

【短所は大雑把なこと】大雑把を短所として伝える言い換え例文

ここまでのポイントを踏まえて、大雑把を短所として言い換えた際の例文をいくつかまとめました。

自分の性格に合った良い表現の例文を参考に、企業に好印象を与えられる短所の例文を作成しましょう。

まとめている例文は、以下の通りです。

楽天的な性格

楽天的という言葉は前向きな印象がある反面、詰めが甘くなる可能性も連想させます。

この例文はその点を認識し、改善行動までしっかり言及している点が好印象です。

前向きさを強みとして活かしつつ、ビジネスで求められる計画性を補う姿勢が伝わっており、企業側も安心感を持ちやすい構成になっています。

大胆な性格

大胆な性格は決断力や実行力の強さを印象づける一方で、細部への配慮不足が懸念されます。

この例文では、そのリスクを理解した上で、慎重さを補う協働の工夫が具体的に描かれており好印象です。

チームワーク力と改善への姿勢をアピールできている点が、選考において有利に働くでしょう。

私は大胆な決断をすることが多く、全体の方向性を重視するあまり細部を見落とす場面がありました。

そのため、慎重な視点を持つ人とのペア作業を意識し、補完し合う関係を築くことを大切にしています。

細かいことを気にしない性格

細かいことを気にしない性格は一見ネガティブに見えがちですが、全体思考や行動力といった強みに転換できる資質でもあります。

この例文は、その短所に対して具体的な対応策を講じており、成長意欲がしっかりと伝わります。

採用担当者にとって、改善姿勢があることは非常に重要な評価ポイントです。

私は細かいことをあまり気にせず、まず進めてから修正するというスタンスを持っています。

ただ、経験を重ねる中で、最初の設計段階が重要だと気づき、最近では事前準備に力を入れています。

おおらかな性格

おおらかな性格はチームに安心感を与える半面、緊張感に欠ける印象を持たれることもあります。

この例文は、その長所を活かしながら、業務上の責任感をどう担保するかが具体的に書かれており好印象です。

バランス感覚のある対応ができる人物像をうまく描けており、職場での信頼構築にもつながるアピールになります。

私はおおらかな性格で、ミスや細かい点に神経質になることはありません。

ただし、チームでの信頼を得るためには丁寧さが不可欠と考え、報告書作成などでは特に慎重に取り組むようにしています。

強いこだわりがない

こだわりがないという特性は、柔軟性の裏返しとしてポジティブに捉えることができますが、軸がないと誤解されるリスクもあります。

この例文では、自覚した課題に対して軸を意識する工夫が明確に示されており、説得力があります。

ブレない判断力への努力が評価されるポイントです。

私は物事に強いこだわりを持たない性格で、臨機応変に動けることが長所だと思っています。

一方で、ルールや基準を守ることの大切さも理解しており、重要な場面ではマニュアルを見返す習慣を取り入れています。

効率を重視する性格

効率重視は企業にとって好まれる特性ですが、雑さと表裏一体の印象を持たれることもあります。

この例文はそのリスクを正確に理解し、丁寧さを意識する改善策を示している点が好評価です。

スピードと正確性を両立させる姿勢が伝わり、ビジネス現場に即した信頼感を与える構成です。

私は常に効率を重視して行動しているため、細かい確認作業を後回しにしてしまうことがありました。

現在では、その場の判断だけでなく、一手先を見据えた段取りを意識するようにしています。

深く考えない性格

深く考えない性格は決断の早さや行動力として評価される一方で、思慮の浅さと捉えられる可能性もあります。

この例文は、直感的な強みを活かしつつ、論理性を補う努力を具体的に示しており、バランスの取れた人材像を印象づけられています。

私は直感的に動くことが多く、深く考えすぎずに行動に移す傾向があります。

状況に応じた柔軟さが持ち味ですが、最近は計画を立てる段階で第三者の意見を取り入れるようにしています。

まず行動をする性格

行動力を短所とする際のポイントは、勢いだけに頼らない姿勢をいかに見せるかです。

この例文は、行動前の準備や対話の意識が明確に記載されており、単なる実行型ではないバランスの良い人物像を印象づけています。

企業が求める確実に動ける人材像にマッチしています。

私は『まずやってみる』という行動優先のスタイルを大切にしています。

実行力が評価されたこともありますが、慎重さも必要だと感じ、行動前の確認と振り返りを習慣づけています。

【短所は大雑把なこと】短所を伝える際のNG例文

この例文は、短所を改善しようとする姿勢が一切見られず、他人任せな印象を与えてしまいます。

就活では短所の認識と改善努力を示すことが重要です。

改善策を述べないまま開き直ったような表現は避けましょう。

【短所は大雑把なこと】学生からよくある質問

監修者

柴田貴司

明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート