気になる事業を志望動機にするのはアリ?評価される伝え方とNG例を徹底解説

気になる事業を志望動機にするのはアリ?評価される伝え方とNG例を徹底解説

就職活動を進める中で、企業の事業に関心を持つことは自然なことです。

実際に企業選びの最初のきっかけが、気になる事業であるという学生は少なくありません。

しかし、感覚的な興味をどのように志望動機として伝えればよいか悩む場面も多いはずです。

浅い動機に見られたくない、説得力のある伝え方をしたいと感じる人に向けて、本記事では気になる事業から志望動機を構築する方法や注意点、実践例などを解説します。

自分の興味を明確な意志として伝える参考にしてください。

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【気になる事業の志望動機】気になる事業を使ってもOKな理由

企業の事業に関心を持ったことをきっかけに志望するのは、就職活動においてごく自然なことです。

しかし、多くの学生がその動機を伝える際に「なんとなく気になるだけでは浅いと思われるのでは」と不安を感じています。

実際には、気になるという感情そのものが重要な出発点になり得ます。

なぜなら、関心の芽は主体的な行動や学びにつながるきっかけになるからです。

ここでは、気になる事業を起点に志望動機を構成することがなぜ有効なのか、その理由について解説していきます。

気になる事業を使ってもOKな理由
  • 興味や違和感は立派な出発点になる
  • 実際に社員も事業への共感が入社理由になっている
  • 採用側も熱量を評価している

興味や違和感は立派な出発点になる

志望動機の出発点として、事業に対する「なんとなく気になる」「面白そうだと感じた」といった興味や違和感は決して否定されるべきものではありません。

就職活動では、論理的な志望理由ばかりが重視されるように感じがちですが、感覚的な関心こそが自分の価値観や問題意識を映し出すヒントになります。

例えば、他の企業にはない新しい取り組みや社会課題へのアプローチに「何か気になる」と感じた経験は、志望動機の核にり得ます。

大切なのは、なぜ気になったのかを自分の言葉で深掘りし、感覚を整理していくことです。

そこに自分なりの視点や関心軸が見えてくると、企業に対する強い動機として説得力を持ち始めます。

実際に社員も事業への共感が入社理由になっている

就活生が「気になる事業を志望理由にしてよいのか」と悩む一方で、実際にその企業で働いている社員の中には、事業内容への共感を入社の決め手とした人が多く存在します。

たとえば、特定の業界にイノベーションを起こしている、社会課題に向き合っているといった事業の姿勢に共感し、「ここでなら本気で取り組める」と感じたことが入社理由になっているのです。

こうした社員の声は企業の採用ページやインタビュー記事などにも掲載されており、企業側も事業への共感を一つの魅力として伝えています。

気になる事業という視点は、すでに働いている人たちと共通する価値観を持っていることの証でもあり、企業との相性を測る意味でも有効な指標になります。

採用側も熱量を評価している

採用担当者は、学生の志望動機に対して「どれだけ深く企業に向き合っているか」という姿勢を見ています。

その中で、事業内容に対して明確な関心を持ち、なぜ興味を持ったのか、どこに惹かれたのかを言語化できている学生には高い評価を与える傾向があります。

企業の中核となる事業に魅力を感じ、その未来に関わりたいという意志は、論理的な説明以上に強い熱意を伝えることができます。

実際に、多くの企業が面接で「当社のどの事業に興味を持ったか」「どこに惹かれたか」を質問しており、関心の深さを測る場面は増えています。

気になるという感情を原動力に変え、そこに自分の経験や価値観を重ねて語ることができれば、志望動機として十分な説得力を持つのです。

【気になる事業の志望動機】言語化するときに意識すべきこと

気になる事業を志望動機として伝える際、多くの就活生が直面するのが「どう言語化すれば伝わるか」という課題です。

感覚的な関心をそのまま表現すると、説得力に欠けたり、他の学生と似た内容になってしまうことがあります。

そこで大切なのは、関心を持った理由を自分の経験や価値観に結びつけて、具体的かつ再現性のある内容に昇華させることです。

この章では、気になる事業の志望動機を整理・言語化する際に意識すべき3つのポイントを紹介します。

言語化するときに意識すべきこと
  • なぜ気になったかを細かく分解してみる
  • 自分の経験・価値観と結びつける
  • 他社ではなくこの会社に惹かれた理由を明確にする

なぜ気になったかを細かく分解してみる

志望動機を言語化するうえでまず必要なのは、自分が「気になる」と感じた理由をできるだけ具体的に分解してみることです。

たとえば「このサービスが面白い」と思った場合、そのどの部分が面白かったのか、使いやすさか、アイデアか、社会的なインパクトか、という視点で要素を分けて考えてみましょう。

漠然とした感情を複数の観点に分けて整理することで、自分が本当に重視している価値観や興味の軸が見えてきます。

このように分解された情報は、面接やESでも論理的に説明しやすく、他の学生との差別化にもつながります。

関心の細分化は、志望理由に深みを与える第一歩です。

自分の経験・価値観と結びつける

ただ気になるというだけでは、志望動機としての説得力に欠ける場合があります。

そこで重要になるのが、その関心を自分の経験や価値観とどう結びつけられるかという点です。

たとえば大学での研究テーマ、アルバイト経験、部活動での気づきなど、自分自身の背景と事業内容を関連付けることで、関心の根拠がはっきりしてきます。

この結びつきがあると、企業側に「この人は入社後も関心を持ち続けてくれそうだ」と思ってもらいやすくなります。

また、共感だけでなく、自分がその事業で何をしたいのかという視点に自然とつなげられるため、動機としての一貫性や説得力も増していきます。

他社ではなくこの会社に惹かれた理由を明確にする

気になる事業を志望動機にする場合、特に注意すべきなのが「なぜ他社ではなくこの会社なのか」を明確にすることです。

同じような事業を展開している企業が複数ある中で、あえてその企業を選んだ理由がなければ、動機としては弱く見られてしまいます。

そのため、事業の中身だけでなく、企業の方針やスタンス、規模感、文化、社会的な立ち位置など、複合的な視点で比較しながら差別化のポイントを探すことが大切です。

たとえば「技術開発に積極的でスピード感がある」「持続可能性への取り組みが具体的」など、他社と明確に異なる要素を見つけることで、説得力のある志望動機につながります。

【気になる事業の志望動機】説得力を高めるための3ステップ

気になる事業を志望動機の軸にする場合、感覚的な興味をそのまま伝えるだけでは不十分です。

重要なのは、その関心をどのように整理し、企業に納得してもらえる形へと落とし込むかというプロセスです。

この章では、気になる事業の志望動機に説得力を持たせるための3つの具体的なステップを紹介します。

順を追って整理することで、感覚ベースの興味を論理的で深みのある志望理由へと変えることができます。

説得力を高めるための3ステップ
  • Step1:気になったきっかけを明確にする
  • Step2:事業の社会的意義や業界での立ち位置を調べる
  • Step3:自分の関わり方・強みとの接点を見つける

Step1:気になったきっかけを明確にする

まずは自分がその事業に興味を持った瞬間を思い出し、具体的なきっかけを明らかにしましょう。

たとえば、企業説明会での印象的な話や、実際にサービスを利用した体験、あるいは授業や日常生活の中でふと関心を抱いた出来事など、原点となる場面はさまざまです。

このような「最初の接点」を具体的に描くことで、志望動機にオリジナリティが生まれます。

また、きっかけが明確であれば、その後の関心の深まりや行動の理由にも一貫性が出てくるため、企業に納得感を持って受け止められやすくなります。

どんな小さな出来事でも構わないので、印象に残った瞬間を丁寧に掘り下げることが大切です。

Step2:事業の社会的意義や業界での立ち位置を調べる

気になる事業について、ただ「面白そう」と感じるだけでなく、その背景や社会的な意義、業界内での立ち位置を理解しておくことは非常に重要です。

自分が関心を持った事業が、社会の中でどんな役割を果たしているのか、他社と比較してどのような強みや特徴があるのかを調べることで、志望動機に深みが出てきます。

また、企業がどのような課題を解決しようとしているのか、今後どんな方向に進もうとしているのかを把握することで、自分がその中でどう貢献できるのかもイメージしやすくなります。

説得力のある志望理由を作るには、リサーチの質が欠かせません。

Step3:自分の関わり方・強みとの接点を見つける

最後のステップは、自分がその事業にどう関わり、どのような価値を提供できるのかを考えることです。

これまでの経験や培ってきた強みをもとに、事業への貢献イメージを明確にすることで、企業にとっても具体的な採用メリットが伝わります。

たとえば、課題解決力、リーダーシップ、チームでの実行力、顧客対応力など、自分のスキルや姿勢が事業のどこで活きるのかを伝えると良いでしょう。

単なる「興味がある」から一歩進んで、「自分はこう貢献できる」という視点を持つことで、志望動機としての完成度が格段に高まります。

【気になる事業の志望動機】他の就活生と差をつける例文アプローチ

気になる事業を軸にした志望動機は多くの就活生が取り入れており、内容が似通ってしまうことも珍しくありません。

そのため、他の学生と差をつけるためには、自分ならではの視点や表現方法を工夫する必要があります。

ただ事業名を挙げて共感を示すだけではなく、自身の経験や価値観と結びつけて語ることで、動機にリアリティと深みを持たせることができます。

この章では、印象に残る志望動機に仕上げるための具体的な構成アプローチを3つ紹介します。

他の就活生と差をつける例文アプローチ
  • 感覚的な興味から論理展開につなげる例
  • 自分の体験をフックにする例
  • 経営方針や今後の展望に注目した例

感覚的な興味から論理展開につなげる例

志望動機の入り口として、面白いと感じた、なんとなく惹かれたといった感覚を持つこと自体は問題ありません。

ただし、その印象をそのまま伝えるだけでは、説得力に欠けてしまいます。

大切なのは、その感覚が生まれた理由を掘り下げ、どのように行動や考察につながったかを論理的に展開することです。

たとえばあるサービスに興味を持ち、企業の取り組みや背景を調べた経験があれば、そのプロセスを具体的に示すことで、関心の深さと主体性が伝わります。

初期の直感を出発点にして、自ら考えを発展させた構成にすることで、共感だけでなく思考力や行動力も感じられる志望動機になります。

他の就活生と差をつけるには、感覚を言葉と行動に置き換えることが重要です。

自分の体験をフックにする例

志望動機にオリジナリティを持たせるには、自分の体験を起点に構成する方法が効果的です。

特定の事業に惹かれた理由として、自分が過去に直面した課題や経験を語ることで、独自性のあるストーリーを作ることができます。

たとえば学生時代に取り組んだ地域貢献活動を通じて、企業の社会性のある事業に共感した場合、実体験と企業の方向性が重なることを示すと動機に深みが生まれます。

こうした体験ベースの志望動機は、熱意やリアルな背景が伝わりやすく、面接でも話が広がりやすいのが特徴です。

他の学生が一般的な内容にとどまる中で、体験と企業を結びつけた動機は印象に残りやすく、説得力のある差別化が可能になります。

経営方針や今後の展望に注目した例

志望動機に差をつけたい場合は、企業の将来に対する視点を取り入れるのが有効です。

単に現在の事業内容に関心があるだけでなく、その企業が目指している方向性や成長戦略に共感していることを伝えることで、視野の広さと志望の本気度が伝わります。

たとえば中期経営計画やプレスリリース、新規事業への取り組みなどを調べ、その中に自分の価値観や目指す姿との共通点を見つけて言語化すると、独自性のある動機になります。

企業が進もうとしている未来に対して、自分がどのように貢献したいのかまで伝えられれば、現状への共感以上の説得力を持たせることができます。

企業の展望と自分のビジョンが一致していることは、強い動機の裏付けになります。

【気になる事業の志望動機】深みを出す企業研究のポイント

気になる事業を志望動機にする場合、他の就活生と似た印象になってしまうことがあります。

その差を埋めるためには、事業に対する関心をより深く掘り下げる企業研究が欠かせません。

ただ企業の概要を調べるだけでなく、事業の背景や成り立ち、企業独自の戦略に触れることで、自分の言葉で語れる志望動機に仕上がります。

ここでは、志望動機に深みを与えるために効果的な企業研究の視点を3つ紹介します。

深みを出す企業研究のポイント
  • IR資料・中期経営計画などの活用法
  • 競合他社との比較視点を持つ
  • 担当社員のインタビューやSNS発信を読み込む

IR資料・中期経営計画などの活用法

志望動機に説得力を持たせるためには、企業の公式情報を活用することが非常に有効です。

特にIR資料や中期経営計画には、企業が今後どのような成長を目指しているのか、重点的に取り組む事業領域はどこなのかといった具体的な情報が詰まっています。

気になる事業がこれからどのように拡大されるのか、あるいはどんな課題に直面しているのかを理解することで、自分がどう関わりたいかを具体的に語ることができます。

また、企業の戦略に沿った視点で志望動機を語れるようになると、表面的な共感ではなく、企業理解の深さが伝わり、採用担当者にも好印象を与えることができます。

企業の未来を語る上で、根拠となる情報を持っておくことは強力な武器になります。

競合他社との比較視点を持つ

気になる事業が他社でも展開されている場合、なぜその企業を選んだのかという理由を明確にする必要があります。

そのためには、競合他社との違いを自分の言葉で語れるようになることが重要です。

たとえば、アプローチの仕方や顧客層、提供価値、事業スピードなど、さまざまな観点で比較し、その中で自分が特に魅力を感じたポイントを整理します。

この視点を持つことで、他社との違いに気づきやすくなり、自分の志望動機に独自性を持たせることができます。

単に業界全体に興味があるという内容ではなく、この企業だから関心を持ったという理由が伝われば、採用担当者にも納得感のある動機として受け取られます。

比較を通じた志望動機の構築は、深掘りの王道です。

担当社員のインタビューやSNS発信を読み込む

企業研究を深めるうえで意外に効果的なのが、社員インタビュー記事やSNS上での発信を読み込むことです。

とくに採用サイトや業界メディアには、実際に事業を担当している社員の声が掲載されており、現場目線での事業の価値や課題を知ることができます。

こうした一次情報に触れることで、事業内容への理解が具体的になり、自分の志望動機にもリアリティを持たせることができます。

また、社員の言葉から企業文化や職場の雰囲気を感じ取ることができ、自分との相性を考える材料にもなります。

気になる事業について語っている社員の言葉を参考にしながら、自分の関心とどう重なるかを考えることで、より深みのある志望動機を構成することができます。

【気になる事業の志望動機】伝わらないパターンとその改善策

気になる事業を志望理由に挙げることは間違いではありませんが、伝え方によっては採用担当者に響かないケースがあります。

特に、内容が曖昧だったり、自分視点に偏りすぎていたりすると、熱意があるにもかかわらず評価されにくくなります。

この章では、実際にありがちな伝わらない志望動機の例と、それをどのように改善すれば相手に伝わる内容に変えられるのかを3つのパターンに分けて解説します。

伝わらないパターンとその改善策
  • ただ面白そうで終わっている
  • きっかけのみで貢献意欲が見えない
  • 志望理由が他社でも通用しそうな内容になっている

ただ面白そうで終わっている

志望動機の中でよく見られるのが、関心を持った理由が感覚的なもので終わってしまっているケースです。

たとえば、事業が面白そうだからという一言だけでは、なぜその事業に惹かれたのか、どう関わりたいのかがまったく伝わりません。

面白いと感じた背景には、何らかの価値観や経験が関係しているはずです。

そこを掘り下げずに感想レベルで終わってしまうと、深みが感じられず、ほかの応募者と似たような内容になりがちです。

改善するためには、関心を持ったきっかけや、その後にどのように企業について調べたのか、さらに自分のどの経験とつながっているのかを具体的に言語化することが求められます。

感覚を整理し、構造的に語ることで、説得力ある志望動機に変わります。

きっかけのみで貢献意欲が見えない

もうひとつ伝わりにくいパターンとして、関心を持ったきっかけまでは語れていても、その先に自分がどのように企業に関わりたいのか、貢献意欲がまったく見えてこないケースがあります。

企業が評価するのは、単に共感してくれる人ではなく、自社で活躍してくれる可能性のある人材です。

そのため、関心の背景や共感ポイントだけで終わってしまうと、「で、何がしたいのか?」という印象になってしまいます。

改善のためには、自分の強みや過去の経験がどのようにその事業に活かせるのかを語る必要があります。

感心から行動へのステップを示すことで、単なる共感ではなく、企業にとっての意味ある志望動機に変えることができます。

志望理由が他社でも通用しそうな内容になっている

志望動機で最も避けたいのが、他の企業でもそのまま使えそうな内容になっているパターンです。

特に気になる事業が一般的な分野である場合、誰でも言いそうな動機に陥ってしまうリスクがあります。

たとえば「社会に役立つから」や「成長性が高いから」といった表現は、一見前向きに聞こえますが、その企業でなければならない理由にはなりません。

このような内容を改善するには、その企業独自の取り組みや方針に触れ、自分の価値観と重なる部分を明確にすることが必要です。

また、競合との違いにも言及し、自分がなぜその企業に惹かれたのかを具体的に示すと、企業側も納得感を持ちやすくなります。

【気になる事業の志望動機】複数ある場合の伝え方の工夫

企業の事業内容に複数の関心分野がある場合、それを志望動機としてどう整理し、どのように伝えるべきか悩む学生も多いのではないでしょうか。

特に多角的に展開している企業の場合、いくつかの事業に興味を持つのは自然なことです。

ただし、それらをただ並べてしまうと、焦点がぼやけてしまう可能性があります。

この章では、気になる事業が複数あるときに、効果的に志望動機としてまとめるための3つの伝え方の工夫を紹介します。

複数ある場合の伝え方の工夫
  • 共通する価値観でまとめて伝える
  • 最終的に一番惹かれた理由を優先する
  • 他の事業との違いを明確に言語化する

共通する価値観でまとめて伝える

複数の事業に関心がある場合、それぞれにバラバラの理由を並べるのではなく、自分の中にある共通の価値観を軸にして伝える方法が有効です。

たとえば、社会貢献性を重視している場合は、複数の事業がどのように社会課題を解決しているかを整理し、その視点で一貫した関心を示すことができます。

企業側としても、どの部署に配属されたとしても根本的なモチベーションが変わらないと感じてもらいやすくなります。

また、共通項があることで、単なる好奇心ではなく、深いレベルで企業に惹かれていることを示せます。

自分の軸を見つけ、そこから複数の事業に共通する要素を拾い上げて伝えると、統一感のある志望動機になります。

最終的に一番惹かれた理由を優先する

複数の事業に興味がある場合でも、最終的には一つの事業を中心に据えて話すことが効果的です。

すべての事業に平等に触れると、結局どこに一番関心があるのかが見えにくくなり、印象が弱くなる可能性があります。

そこで、最も惹かれた事業にフォーカスを当てたうえで、他にも関心を持っている事業があることを補足的に伝える構成がおすすめです。

たとえば、主軸となる事業の魅力をしっかり掘り下げたうえで、他の事業にも共通する価値観を感じていることを述べれば、軸がブレずに深みも出せます。

企業にとっては、明確な興味を持っている学生のほうが印象に残りやすく、選考の場でも好意的に受け止められやすくなります。

他の事業との違いを明確に言語化する

複数の事業に惹かれている場合、それぞれの違いや魅力をしっかり言語化することで、深く企業を理解している印象を与えることができます。

ただ「どれも良さそう」と伝えるのではなく、各事業の目的や社会的意義、アプローチ方法の違いなどを自分の言葉で整理することが大切です。

たとえば、一つはテクノロジーで社会課題に挑戦する事業、もう一つは人のつながりを生むサービス、といったように視点を明確に分けることで、それぞれに対する関心が本物であることが伝わります。

このように違いを踏まえたうえで、自分はどちらの方向により惹かれているのかも伝えられると、軸のブレを防ぎながら多角的な関心を表現できます。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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