- 面接で「長所」を聞かれる理由
- 「長所」と「強み」の違い
- 面接で「長所」を聞かれたときの答え方
- 面接で使える長所の例
面接で長所について聞かれた際にうまく答えることができず困っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は長所の答え方について紹介するとともに、長所の見つけ方や長所をより魅力的に伝えられる方法についても紹介します。
- 自分の長所がわからない人
- 面接に不安がある人
- 長所をより具体的に説明できるようになりたい人
面接で「長所」を聞かれる理由とは
面接で長所について聞かれることは非常に多いですが、果たして企業側にはどのような意図があるのでしょうか。
大きく分けて3つの意図が存在するため、それぞれを理解した上で適切な回答をできるように準備しましょう。
自己理解の深さを測るため
企業が面接で長所について聞いてくる最も大きな理由は、自己理解の深さを図るためです。
自分の長所を理解し、それを的確に他者に説明できる能力があるということは、自己理解や自己認識が優れているということです。
自己理解が深い人は自分の強みを活かして業務に取りめるため、魅力的に映ります。
また、自己理解が進んでいる人は自分の弱みについてもしっかりと認識しており、それを克服するために改善し続ける姿勢があるとも見なされる可能性が高いです。
企業はこのように自己理解の深さを持つ人物を採用することで、仕事のパフォーマンス向上や組織全体の成長に寄与することを期待しています。
適性を判断するため
適性を判断するためというのも、面接において長所を聞かれる理由の1つです。
長所を聞くことで就活生が会社や仕事に適しているかどうかを判断しようとしているのです。
例えば、会社の業務で求められるスキルが、就活生がアピールする長所に当てはまっているものであれば、仕事への適性が高いと判断されます。
また、現在働いている社員との相性を見極めるためにも長所の確認は重要です。
同じような価値観や働き方を持つ人が多い職場であれば、その人もスムーズになじむことができると期待されます。
価値観を理解するため
価値観を理解するために就活生の長所を聞く面接官も非常に多いです。
長所を通じて、その人がどのような価値観やモチベーションで行動をしているのかを判断できる可能性があるからです。
企業は社風や文化に合った人材を採用したいと考えています。
例えば、チームワークを重視する企業では協調性が高いと評価される人材が好まれる傾向が強いです。
また、挑戦を奨励している文化を持つ企業では向上心や創造性がある人物も求められます。
長所を通じて価値観を理解することで、企業は就活生が組織にどれだけフィットできるかを判断し、長期的に活躍できる人材かどうかを見極めようとしているのです。
面接で聞かれる「長所」と「強み」の違い
面接でよく聞かれる「長所」と「強み」の違いについても理解を深めておきましょう。
一般的には同じような意味で用いられることが多いこの2つの言葉ですが、就活においては明確に区別しておく必要があるのです。
長所とは
就活において長所について聞かれた際は、性格や日常の行動に基づく特性について話しましょう。
個人の人格や行動パターンに根ざしたもので、例えば「協調性がある」「責任感が強い」「粘り強い」などの特性が挙げられます。
長所はその人がどのような状況でも一貫して発揮できる持ち味です。
面接で長所を問われた際には、自分の性格や行動に関する具体的なエピソードを交えて説明するようにしましょう。
例えば、チームプロジェクトで積極的に協力したことで責任感を持って仕事を最後までやり遂げた経験などを話すと良いでしょう。
強みとは
一方で、強みはスキルや過去の経験に基づく能力のことを指します。
就活生がある分野において培ってきた知識や技術、実績などが代表的な例です。
「プログラミングスキル」「プロジェクト管理経験」「営業成績トップ」などが挙げられます。
強みは具体的な能力や成果に基づいて、より職務遂行に直接的な影響を与える要素です。
面接で強みについて問われた際には自分のスキルや経験を具体的な事例とともに説明することが重要です。
例えば、「プロジェクトでリーダーシップを発揮して成功させた経験」や「ある業務においてスキルを活かして成果を上げた経験」を話すと良いでしょう。
面接で「長所」を聞かれたときの答え方
面接で長所を聞かれた時の答え方には様々なポイントがありますが、以下の3点を押さえておけば、質の高い回答を用意できる可能性が高まります。
ぜひ以下の3点は覚えておきましょう。
具体的なエピソードを交える
まず、具体的なエピソードを交えることがとても重要です。
抽象的な言葉では伝わりにくいため、自分の長所を実際にあった出来事や経験を通じて具体化することが大切だからです。
具体的なエピソードを交えることで、あなたの長所が実際にどのように発揮されるかを面接官が理解しやすくなります。
また、エピソードを通じて信憑性が増し、あなたの言葉に説得力が生まれます。
エピソードが分かりやすく、情景が思い浮かぶような説明をすることで、面接官はあなたが同じような状況でどう行動するかを具体的に想像できるでしょう。
また、そのエピソードが会社の仕事に関連するものであれば、あなたが企業文化や職務内容に適合する人物であることを面接官に強く印象付けることも可能です。
仕事に関連づける
長所について聞かれた際は、仕事に何ら関係ない話をするのではなく、可能な限り仕事に関連付けた話をしましょう。
これにより、あなたの長所が職場でどのように役立つかを示せます。
自分の長所を説明する際は、それがどのように仕事に活用できるのか具体的にイメージできる形で説明しましょう。
例えば、長所がチームワークであれば、チーム全体で力を引き出して成果を上げた経験や、その能力を活かして企業のプロジェクトでどのように貢献できるかを説明することが重要です。
仕事に関連付けて話すことで、面接官はあなたが職場でどのように貢献できるか、具体的にイメージできるでしょう。
ポジティブな表現を心がける
ポジティブな表現を心がけることも、面接で長所について話す際には非常に重要です。
面接官に明るく前向きな印象を与えることが大切なのです。
ポジティブな言葉を使い、前向きな姿勢を強調しましょう。
例えば、「挑戦」「成長」「貢献」などの前向きなキーワードを使えば、自分の長所がどのようにポジティブな影響をもたらすかを説明できます。
逆に、長所を説明する際にネガティブな言葉や否定的な言葉を使うと印象が悪くなる可能性があるため、注意が必要です。
ポジティブな表現を心がけ、あなたが職場の雰囲気を明るくし、積極的に業務に取り組む姿勢を持っていることを伝えましょう。
面接で長所をうまく答えるためのコツ
続いて、面接で長所をうまく答えるためのコツについても紹介します。
以下の3つのコツを踏まえた上で、回答の下書きを用意しておくことで、面接本番でもスムーズに回答できます。
長所と短所に一貫性を持たせる
長所と短所に一貫性を持たせることは、面接で長所を伝える際に非常に重要なポイントの1つです。
長所と短所が矛盾していると、面接官から信頼を失ってしまう可能性が高いです。
例えば、長所として「行動が早い」と述べ、短所として「じっくりと物事を考え込んでしまう」と答えると、一貫性が欠けていると思われてしまいます。
一貫性を保つためには、長所と短所を関連付けて説明することがおすすめです。
例えば「行動が早いこと」を長所とする場合は、「その結果、時には慎重さを欠くことがある」と述べることで一貫性を持たせることができます。
これにより、面接官に対して誠実な印象を与え、信頼感を高められるのです。
また、一貫性を持たせることで、自分自身の理解が深まるとともに、面接官に対しても自己理解が深いことを示せます。
結論ファーストで答える
面接で長所を答える際には、結論ファーストで答えることが重要です。結論を最初に述べずに話を進めると、面接官は全体像を把握しにくくなってしまいます。
結論を最初に述べることで、面接官は話の全体像を把握しやすくなり、深掘りの質問をしやすくなります。
例えば「私の長所はリーダーシップです」と最初に述べ、その後に具体的なエピソードや理由を説明することで、面接官に対して分かりやすい説明が可能です。結論ファーストで答えることで、面接の進行がスムーズになり、自分の強みをアピールしやすくなるのです。
また、面接官に対して論理的な思考も示すことができ、信頼性も高まります。結論を最初に述べて、面接官に対して自信を持っている印象を与えましょう。
長所は1つに絞る
面接で長所について答える際には、1つに絞ることが重要です。複数の長所を提示すると、自分の最大の強みが理解できていないと判断される可能性があります。
自分の最大の強みを1つに絞り、それを具体的に説明することで、面接官に対して明確で分かりやすい長所を提示しましょう。
例えば「私の長所はチームワークです」と述べ、その後に具体的なエピソードで理由を説明することで、自分の強みを分かりやすくアピールできます。長所を1つに絞ることで、面接官に対して一貫性のある印象を与えることができ、自分の強みを最大限にアピールできるのです。
長所を伝える際の構成
続いて、長所を伝える際の構成についても紹介します。
以下の構成に従って回答することで、どのような長所をアピールする際にも分かりやすく説明できます。
結論
長所について述べる際には、まずは結論から話すようにしましょう。
結論ファーストはビジネス全般において非常に重要なコツの1つであり、その他に、志望動機や自己PRなどにおいても、まずは結論から話すことをおすすめします。
先に結論を述べることで、あなたの長所が何であるのかを前提として相手が話を聞いてくれるため、その後の話も伝わりやすくなります。
具体例
次に、自分の長所が最大限活かせたエピソードについて説明しましょう。
これにより信憑性を増すことができます。
エピソードについて説明する際は、可能な限り客観的で分かりやすいエピソードを提示することをおすすめします。
企業の採用担当者は基本的にあなたのことを何も知らない人物であるため、初対面の人でも理解できるような話し方を心がけましょう。
前提知識がなくても理解できる伝え方を心がけてください。
理由やきっかけ
具体的なエピソードについて説明できたら、続いて、なぜそのような物事に取り組んだのか、どのような背景があったのかについて説明することをおすすめします。
エピソードを説明するにあたって非常に重要な要素の1つであり、可能な限り分かりやすく伝えることが重要です。
どのような動機を持って、どのように取り組んだのかを説明すれば、あなたのモチベーションの源泉や、どのような点に工夫をするのかについても理解してもらえます。
ぜひエピソードの内容をより補強するためにも、理由やきっかけはなるべく分かりやすく説明しましょう。
入社後に活かせること
入社した後にどのように活躍できるのかについても、説明することをおすすめします。
なぜならば、企業の採用担当者が最も重視している点は、あなたを採用した際に活躍してくれるかどうかだからです。
もちろん、モチベーションや人柄などは大事ではありますが、企業が求めているのは活躍してくれる人物です。
したがって、自分がその長所を活かして企業のどのような業務に貢献するのか、どのように成長していくのかについて説明しましょう。
可能な限り企業研究をしっかりと行い、企業の求める人物像に沿ったアピールをすることをおすすめします。
面接で使える長所20選
面接で使える長所には様々なものがありますが、代表的なものは大きく分けて20個あります。
それぞれの長所についての説明を記しているため、ぜひ自分に当てはまりそうなものを中心に確認してみてください。
ただ人と話す能力ではなく、課題解決の際に建設的な会話を通じて他の人の意見を尊重し、論理的に話を組み立てる能力です。
これにより、チーム内での意見交換がスムーズに行われ、最適な解決策を見つけ出すことができます。
チームやプロジェクトを率いる力です。
目標を設定し、メンバーを鼓舞し、指導しながらチーム全体を成功に導く能力です。
与えられた任務を最後まで遂行する力です。
責任感がある人は任務を中途半端に終わらせず、常に高い品質を保つことができます。
自分のスキルや知識を常に高めようとする意欲です。
向上心がある人は自己研鑽に努め、常に最新の情報や技術を取り入れることで、自分の価値を高めます。
問題を発見し、適切な解決策を見つけ出す力です。
課題解決能力を持つ人は問題の本質を見抜き、最適な解決策を迅速に実行することができます。
新しいアイデアや独自のアプローチを生み出す力です。
製品やサービスの開発、マーケティング戦略の策定など、多くの分野で重要な役割を果たします。
他人と協力して仕事を進める力です。
協調性がある人は他者の意見を尊重し、協力して問題解決を図ることができます。
変化に対して適応する力です。
柔軟性がある人は急な業務変更にも対応し、スムーズに仕事を進めることができます。
目標を設定し、それに向けて具体的な計画を立てて実行する力です。
計画性がある人はプロジェクトのスケジュールを作成し、計画通りに進行させることで、目標を達成できます。
データや情報を収集し、それを基に状況を正確に判断する力です。
分析力がある人はデータを効果的に活用し、最適な意思決定を行うことができます。
業務やチームを効果的に組織化する力です。
組織力がある人はプロジェクトの構造を明確にし、各メンバーの役割を明確にすることで、チーム全体のパフォーマンスを向上させられます。
物事に対して迅速に取り組む能力です。
計画を立てるだけでなく、具体的な行動に移すことができる人は、問題解決や目標達成において高い成果を上げることができます。
1つの課題に対して高い注意力を維持し続ける能力です。
周囲の雑音や他の誘惑に惑わされず、目の前の仕事に全力で取り組むことで、質の高い成果を上げることができます。
チームとして協力し合いながら目標を達成する力です。
チームワークに優れた人は他者と円滑にコミュニケーションを取りながら、共同で成果を上げることができます。
困難な状況でも粘り強く取り組み続ける力です。
継続力がある人は困難な状況にも耐え抜き、目標を達成するまで努力を続けられます。
物事を論理的に考え、適切な判断を下す力です。
論理的思考力がある人はデータや事実に基づいた正確な判断を行い、問題解決に貢献できます。
チームやプロジェクトを効果的に管理する力です。
マネジメント能力がある人はプロジェクトの進行状況を把握し、適切に調整することで、チーム全体のパフォーマンスを向上させます。
必要な情報を迅速かつ正確に収集する力です。
情報収集能力がある人は適切な情報を迅速に周囲に提供し、意思決定や問題解決に貢献できます。
他人の話を注意深く聞き、理解する力です。
傾聴力がある人は、相手の話をしっかりと理解し、適切なフィードバックを行うことで、信頼関係を築くことができます。
新しいことに対して積極的に興味を持ち、学ぶ姿勢です。
好奇心旺盛な人は新しい情報や技術を積極的に取り入れ、自己成長を図ります。
変化に対して適応し、柔軟に対応する力です。
柔軟性がある人は環境の変化に迅速に対応し、効果的に問題を解決できます。
困難な状況でも前向きに考える能力です。
ポジティブな人は問題に直面した際にも冷静に対処し、挑戦を楽しむ姿勢を示すことでチーム全体の士気を高められます。
負けず嫌いさとは、困難に直面しても諦めず、最後までやり抜く強い意志のことです。
失敗から学び、次の挑戦に活かすことで、自己成長を続けることができます。
長所の言い換え例
長所は、面接でアピールしやすいように言い換えて伝えることも大切です。
ここでは、上記で紹介した長所それぞれの言い換え表現を紹介します。
- 対話力
- 説得力
- 共感力
- プレゼンテーション力
- 指導力
- 統率力
- カリスマ性
- 先導力
- 信頼性
- 誠実さ
- 責務遂行力
- 忠誠心
- 成長意欲
- 自己啓発力
- 学習意欲
- 高いモチベーション
- 問題解決力
- 解決策の提案力
- トラブルシューティング力
- 創造的な問題解決
- 発想力
- イノベーション力
- 独創性
- アーティスティックな才能
- チーム精神
- 協力的な態度
- 協働力
- コミュニティ志向
- 適応力
- 臨機応変さ
- フレキシビリティ
- 変化対応力
- 先見性
- 事前準備力
- 時間管理力
- プロジェクト管理能力
- 分析的思考
- データ解釈力
- 問題分析力
- 詳細な洞察力
- 整理整頓力
- 体系的な思考
- 組織化能力
- 管理能力
- 実行力
- 決断力
- 行動指向
- 迅速な対応
- 忍耐力
- 粘り強さ
- 持続性
- 一貫した努力
- 注意力
- 精密さ
- フォーカス力
- 目標達成力
- 協力意識
- 団結力
- 共同作業力
- チーム精神
- クリティカルシンキング
- 推論力
- 論理的推察
- 論理的構築力
- 管理力
- 統制力
- リソース管理力
- プロジェクトリーダーシップ
- 調査力
- リサーチ力
- 情報探索力
- 情報分析力
- 聞き上手
- 受容的態度
- 共感的傾聴
- 深い理解力
- 探究心
- 探索心
- 新しいことへの興味
- 知識欲
- 明るさ
- 前向きな態度
- 楽観的思考
- 活発さ
- 競争心
- 勝利への執念
- 高い挑戦意欲
- 強い意志
面接で「長所」をアピールする際のポイント
面接で長所をアピールする際のポイントは大きく分けて3つ存在します。
それぞれを踏まえた上で面接に臨むようにしましょう。
一貫性を持たせる
一貫性を持たせることは、面接で長所について話す際に非常に重要です。
自分が伝えた長所が他の質問や回答と矛盾しないように注意する必要があります。
例えば、自己紹介で協調性を長所として挙げた場合、以降の質問に対する回答でもその協調性が一貫して見られるエピソードで対応を示すべきです。
「1人で行動するのが好き」などと話してしまい、矛盾してしまうと、嘘をついているのではと疑われてしまいます。
したがって、長所について聞かれた際の回答だけでなく、志望動機や自己PR、ガクチカなどの回答の内容が矛盾していないか確認することが重要です。
企業リサーチを行う
企業リサーチをしっかりと行うことも、面接で長所をアピールする際のポイントとして非常に重要です。
企業が求める人物や企業文化に関する情報を事前に調べ、それに合わせた長所をアピールすることで、あなたがその企業に適した人物であることを強くアピールできます。
例えば、チームワークを重視する企業であれば、協調性やコミュニケーション能力を強調することが大切です。
企業の公式サイトや採用ページ、企業理念、社員インタビューはもちろん、特に興味のある企業ならば、説明会なども活用して様々な情報を仕入れておきましょう。
また、同業他社や業界の動向についても調べることで、より具体的なアピールポイントを発見できることもあるため、ぜひリサーチしてみてください。
第三者から意見をもらう
第三者から意見をもらうのも、自分の長所を客観的に理解し、面接でアピールするために重要です。
友人や家族、同僚、上司など、自分のことをよく知る第三者に自分の長所について意見を求めてみましょう。
第三者からのフィードバックは自分では気づけなかった強みや、他人がどのように自分を見ているかを知るにあたって非常に重要なヒントとなり得ます。
また、具体的なエピソードや事例を第三者から聞くことで、それを面接で活用することも重要です。
第三者の意見を取り入れることで、主観的な自己評価ではなく、客観的な視点から自分の長所をアピールできるようになります。
面接で「長所」を聞かれたときのNG回答
面接で長所について聞かれた際に悪い印象を与えてしまう可能性が高い回答に含まれる要素は以下の通りです。
以下の3つが自分の用意した長所の回答例に当てはまっていないか確認し、もし当てはまっている場合は修正するようにしましょう。
抽象的に答える
せっかく素晴らしい長所であったとしても、抽象的に答えてしまっては意味がありません。
「私は責任感があります」とだけ述べたとしても、その責任感がどのような状況で発揮されたのか具体的な事例がないと、面接官には伝わりません。
具体的なエピソードを交えずに抽象的に説明してしまうと、その言葉の裏にある実際の行動や成果をイメージできません。
あなたのスキルや経験がよくわからないものである、もしかしたら嘘をついているかもしれないとまで思われてしまいます。
具体的な事例や数字を用いて、自分の長所がどのように発揮されたのか、どのような結果を産んだのか、明確に伝えることが重要です。
ネガティブな言い回しをする
せっかく長所について聞かれているため、ネガティブな言い回しはしないようにしましょう。
ネガティブな言葉や表現ばかりを使ってしまうと、せっかくのポジティブな特徴が印象に残りにくくなってしまいます。
例えば、「私はあまり社交的ではありませんが、その分内向的で集中力があります」といった言い回しは、内向的な部分に焦点が当たってしまい、集中力という長所が薄れてしまいます。
ポジティブな言葉を使い、前向きな姿勢を示すことで面接官に対して明るく、積極的な印象を与えることが大切です。
嘘や誇張をする
嘘をついたり、誇張したりするのも、面接で長所を話す際に最も気をつけるべきNGポイントです。
嘘や誇張は深掘りの質問に対応できず、面接官に見破られた場合に信頼を全て失うリスクがあります。
面接官は経験豊富であり、就活生の言葉の真偽を見定める洞察力を持っている場合が多いです。
嘘や誇張をせず、正直に自分の経験やスキルを伝えることが大切です。
例えば、実際に経験していないスキルや成果について話すと、面接官から深掘りされた際にうまく答えられなくなってしまいます。
正直な話だけをすることで、誠実な印象を与えることが大切です。
面接でアピールする「長所」がない人は?
面接でアピールする長所が全く見当たらない人はどのような対策をすれば良いのでしょうか。
以下の3つの中で取り組みやすいものから始めてみて、ぜひ自分が自信を持ってアピールできる長所が何か考えてみましょう。
家族や友達に聞く
家族や友達に聞くことは最も敷居が低く、そして効果的な長所を見つける方法であるといえます。
普段一緒に過ごす時間が長い家族や友人は、あなたの日常的な行動や態度をよく理解しています。
自分では気づかないような些細なことから、他人が感じるあなたの長所を発見できるかもしれません。
家族や友人に「私の良いところは何だろう」と尋ねてみましょう。
意外な長所が見つかるかもしれません。
また、家族や友人の意見は主観的ではないため、面接で話す際にも信憑性が高く、具体的なエピソードとしてアピールしやすくなります。
客観的な視点を取り入れることで自分の長所をより明確に理解し、魅力的に伝えられるようにしましょう。
過去の成功体験を振り返る
家族や友達に聞くのも素晴らしい選択肢ですが、自分で過去の成功体験について振り返ってみるのも選択肢の1つです。
成功体験には自分が得意とすることや、努力が実を結んだ経験が含まれていることが多いため、その中には自分の長所が隠れているかもしれません。
成功したプロジェクトや達成した目標を思い出し、その時に自分がどのようなスキルを発揮したのか、どのような行動をしたのかについて整理してみましょう。
このような振り返りを通じて、自分の強みがどのように発揮されるのかを具体的に理解できます。
そのままエピソードを長所の例として活用することもできるため、非常に効率的です。
自分が好きなことから見つける
自分が好きなことは、得意なことである可能性が非常に高いです。
自分の興味や好きなことから、積極的に取り組んできたことが何であったのかについて振り返ってみましょう。
これにより、自分が何が得意なのか、どのような長所があるかを見つけられます。
例えば、スポーツに熱心に取り組んできたならば、粘り強く取り組むことや、明るい性格が長所であることが多いです。
勉強が好きであったならば、コツコツとスケジュール通りにやるべきことをこなす能力に優れているかもしれません。
このように、自分が好きなことは何だったのか振り返ってみることが重要です。
面接でアピールする「長所」の見つけ方とは
面接でアピールする長所の見つけ方についてここまで説明してきましたが、それでもなかなか見つからないという人は以下の3つの対策もぜひ実施してみてください。
自分のスキルをリストアップする
まず自分のスキルをリストアップしてみましょう。
自分ができること、得意なことを全て書き出してみるのです。
これにより、自分のスキルが明確になり、その中から特に強みと感じるものを選び出せます。
リストアップする際には、具体的なスキルだけでなく、対人スキルなども含めることが重要です。
このリストを元に、自分の長所がどのように仕事に役立つのかを考え、面接のアピールポイントとして整理しておきましょう。
スキルを視覚化することで、自分の長所を客観的に評価しやすくなります。
自分の価値観を明確にする
自分の価値観を明確にするのも、長所を見つける上で非常に重要です。
自分がどのようなことにやる気を感じるのか、どのような価値観を大切にしているのかを再認識することで、自分の行動や思考の基盤が見えてきます。
例えば、チームワークを重視する価値観があるならば、その価値観に基づいた行動や態度が長所として浮かび上がるはずです。
自分の価値観を理解することで、面接の自己紹介や長所の説明に一貫性を持たせられます。
面接官に対して自分の信念やモチベーションを明確に伝えられるようになるため、ぜひ自分の価値観を明確にしておきましょう。
頑張ったことの共通点を見つける
これまで頑張ってきたことの共通点を見つけるのも、長所を見つけるためのおすすめの対策の1つです。
頑張ったことの共通点を見つけることで、新たな長所を発見できます。
これまでに努力して達成したことや、困難を乗り越えた経験を振り返り、それらの経験に共通する要素を整理してみましょう。
例えば、どのような状況でも諦めずに取り組む姿勢などが見つかるかもしれません。
また、これらの共通点を別の言葉に言い換えたり、他の視点から見直したりすることで、新たな長所としてより分かりやすくアピールできる可能性もあります。
自分の長所を多角的に捉え、より魅力的に面接官に伝えられるようになるでしょう。
まとめ
今回は面接の際に長所について聞かれた際のおすすめの回答方法や、長所を見つけ出す方法、そして面接で使える長所を20個も紹介しました。
ぜひ本記事で紹介した内容をもとに、面接で長所について聞かれた際もスムーズに回答できるよう、準備しておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート