【例文7選】銀行業界で評価される自己PRとは?書き方やアピールポイントを徹底解説!

【例文7選】銀行業界で評価される自己PRとは?書き方やアピールポイントを徹底解説!

「銀行業界はどういった素質が求められるの?」「銀行業界で評価される自己PRの書き方が知りたい」

上記のように銀行業界への対策に迷っている就活生は多いでしょう。

銀行業界は、さまざまな要素が求められるため、あらかじめ対策することが重要です。

本記事では、銀行業界を志望する就活生向けに、評価される自己PRの書き方を解説します。

さらに、自己PRの書き方やアピールポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

銀行業界において自己PRは重要?

銀行業界において自己PRは重要です。

自己PRは、自分の魅力を企業に伝える数少ない機会になります。

「この就活生を採用したい」と面接官に思ってもらうためにも、事前に対策し、魅力的な自己PRを完成させておくことが重要です。

もし、自己PRをおろそかにしてしまうと、あなたを採用するメリットが伝えられないまま、就活が終わってしまうでしょう。

また、自己PRの重要性は銀行業界以外でも同様です。

ほとんどの企業が自己PRについて質問することを覚えておきましょう。

銀行で自己PRを聞かれる理由

銀行で自己PRを聞かれる理由は、以下の3つです。

銀行で自己PRを聞かれる理由
  • あなたの強みを知るため
  • 自社との相性を見るため
  • 入社後の活躍をはかるため

自己PRを質問する背景には銀行なりの目的があります。

目的から大きく外れた回答になると、高評価を得るのが難しくなるでしょう。

そこで、本章で解説を読み、自己PRは何を求められているのか、理解するきっかけにしてください。

また、銀行側の意図を知ることで自己PRの方向性が定まり、作成しやすくなる効果もあります。

あなたの強みを知るため

銀行で自己PRを聞かれる理由の1つ目は、あなたの強みを知るためです。

銀行は、自己PRから業務に必要な能力を持った人材かチェックしています。

銀行の業務はお客様の窓口対応や法人営業、事務処理などさまざまです。

そこで、銀行はあなたの強みを理解し、強みが活かせる部署や職種に配属したいと考えています。

たとえば、コミュニケーション力に自信がある人なら、窓口対応や法人営業が向いている可能性があるでしょう。

一方で、細かい計算やパソコンが得意な人なら事務処理の仕事に配属されます。

上記のように、それぞれにあった仕事を割り振るには、あらかじめ強みを知っておくことが重要です。

そのため、銀行は選考の段階からあなたの強みを知るための質問を投げかけます。

自社との相性を見るため

銀行で自己PRを聞かれる理由の2つ目は、自行との相性を見るためです。

銀行はチームワークや正確性が強く求められる職場です。

もし、職場環境に合わない人材を採用してしまうと、既存の従業員に迷惑をかけ、さらに新入社員が早期離職する原因にもなるでしょう。

もちろん、主体性を持って働くことは重要です。

しかし、業界によって評価される能力や優先されるスキルは異なります。

そのため、銀行を目指すのであれば、銀行業界に適した人材であることをアピールしましょう。

志望銀行との相性を高めるには、企業文化や求める人物像を理解することが重要です。

公式ホームページや企業説明会、インターンシップなどに参加して、企業理解を深めましょう。

入社後の活躍をはかるため

銀行で自己PRを聞かれる理由の3つ目は、入社後の活躍をはかるためです。

銀行は、将来にわたって活躍・成長してくれる人材を求めています。

長期的に銀行を発展させるには人材が欠かせません。

そこで、自己PRを質問し、将来性がある人材か見極めています。

たとえば、入社後の姿を具体的にイメージできている就活生は、目標に向かって努力を重ねるでしょう。

しかし、目標を持っていない人材を採用した場合、入行後の成果に期待感が持てません。

そのため、面接官に自分が入行後、どう活躍するつもりなのか熱意を伝える必要があります。

自己PRを質問された場合、あなたの入社意欲を伝えるチャンスだと捉え、自分の将来について語りましょう。

自己PRの前に知っておくべき銀行の業務内容

自己PRの前に知っておくべき銀行の業務内容は、以下の3つです。

自己PRの前に知っておくべき銀行の業務内容
  • 窓口
  • 融資
  • 法人営業

自己PRを作成するには業務内容の理解が欠かせません。

本章では代表的な業務を解説します。

どの銀行に就職したとしても、配属される可能性が高い職種です。

それぞれの特徴を理解することで、自己PRの作成に役立ちます。

また、あらかじめ業務内容を把握しておくことで、入社後のギャップを抑える効果もあるため、ぜひ最後まで読んでください。

窓口

銀行における窓口は、主に以下の業務を担当します。

業務名 業務内容
預金業務 口座開設、入出金、振込、送金、税金や公共料金の支払いなど
お客様対応 お客様からの問い合わせや相談に対応し、丁寧なコミュニケーションを通じて信頼関係を築く
各種手続き 住所変更、名義変更、キャッシュカードや通帳の再発行など
金融商品のご案内 定期預金、投資信託、保険など、お客様のニーズに合わせた金融商品のご案内や販売

銀行の窓口は、銀行の顔として働く必要があるため、ビジネスマナーや高いコミュニケーション能力が求められる仕事です。

さらに、幅広い業務を担当するため、状況に応じて優先順位をつけ、柔軟に対応する必要があります。

融資

融資の業務は、大きく以下の5つに分けられます。

業務名 業務内容
融資の審査 お客様から提出された書類や情報をもとに、返済能力や担保価値などを総合的に評価し、融資の可否を判断
融資の管理 融資実行後の状況をモニタリングし、返済状況の確認や担保の管理など
不良債権処理 返済が滞った融資について、回収に向けた対応
個人向け融資 個人のお客様の資金ニーズに応じた融資商品の提案、審査、契約手続き 例:カードローン、教育ローンなど
法人向け融資 法人のお客様の資金ニーズに応じた融資商品の提案、審査、契約手続き 例:企業の事業資金、設備資金など

融資は、銀行内でもとくに責任が重い業務ばかりです。

融資したお金が帰って来ないことを防ぐためにも、きちんとした手順でお客様や企業を見極める必要があります。

法人営業

法人営業の業務内容は、以下の4つです。

業務名 業務内容
新規顧客の開拓 潜在的ニーズを抱えたお客様に、電話や訪問、紹介などを通じて自社商品を提案
金融商品の提案 融資、預金、決済サービス、外国為替などの金融商品やサービスを組み合わせ、お客様の課題解決や事業成長に貢献する案をプレゼン
契約・アフターフォロー 提案内容に合意が得られたのち、契約手続きを行い、その後のアフターフォローを通じて顧客との関係性を維持・強化
事業継承・M&Aのサポート お客様や企業の発展のために必要な業務をサポートする ときには専門家と連携し、スムーズなやり取りを支援

法人営業は、扱う金額が大きくなるため、スムーズかつ丁寧な業務が求められます。

銀行業界で求められる素質

銀行業界で求められる素質は、以下の6つです。

銀行業界でもとも得られる素質

  • 創造力
  • 分析力
  • 責任感
  • 正確性
  • 対応力
  • コミュニケーション力

自己PRするにあたって、銀行業界で求められる素質を理解しておくことが重要です。

そのため、銀行が求める人材であることをアピールし、好印象を与えましょう。

本章では多くの銀行で重宝される素質を解説します。

自分と一致するものがあれば、自信を持って自己PRに採用してください。

当てはまるものがない就活生は、今から意識して生活すれば問題ありません。

創造力

銀行業界で求められる素質の1つ目は、創造力です。

日本における初めての銀行は1873年に渋沢栄一によって設立されました。

以降、さまざまな銀行が登場し、現在にいたっています。

つまり、約150年以上の歴史がある銀行業務は、サービスが画一化されている状況です。

そのため、新しいサービスや事業を作れる創造力は重宝されるでしょう。

とくに現在の日本ではキャッシュレス決済の普及率が上昇しています。

経済産業省の発表によると、キャッシュレス決済の比率は2024年で42.8%です。

従来の現金支払いから大きく変化していることがわかります。

そこで、新しい事業や収益になる仕組みを考える人材が求められています。

参考:2024年のキャッシュレス決済比率|経済産業省

分析力

銀行業界で求められる素質の2つ目は、分析力です。

金融市場の変化や経済状況は常に変化します。

そのため、銀行員は高い分析力を発揮し、最適な商品やサービスをお客様に提案する能力が必要です。

現在、国によってNISAやiDeCoなどの口座開設が推し進められています。

お客様の経済状況を詳しく分析することで、お客様ごとに適したプランが提供できるでしょう。

もし、分析せずにお客様に商品を提案すると、状況に合わない可能性があります。

5年前は人気だったプランも時間が経つことで、時代遅れになってしまうからです。

他にも、お客様のニーズを分析する力も求められます。

とくに潜在的なニーズを見極めることで、お客様に寄り添った提案ができるでしょう。

責任感

銀行業界で求められる素質の3つ目は、責任感です。

銀行業務は法律に沿って取り組む必要があります。

たとえば、銀行を営むにあたって銀行法という法律に従う義務があります。

そのため、銀行は預金者の資産を守り、健全に経営しなければなりません。

もし、個人情報の流出や無許可・未登録の商品を販売してしまうと、業務停止や罰金などの重い罰則を受けることになります。

そのため、銀行員1人ひとりに強い責任感が必要です。

さらに、社内ルールも細かく存在するでしょう。

法律の下にはなりますが、銀行ごとのルールを守ったうえで務める必要があります。

そこで、面接官に自己PRする際は、責任感のある人材だと伝えることが重要です。

正確性

銀行業界で求められる素質の4つ目は、正確性です。

銀行ではお客様の個人情報や資産状況、企業の財務状況など、多くの情報を取り扱います。

たとえば、お客様の情報を正しく入力しておかないと、口座開設や入出金において迷惑をかけるかもしれません。

他にも、正確に情報を管理していなければ、情報漏洩のリスクもあります。

情報漏洩は銀行業界全体の信頼を失う行為です。

万が一でも漏洩しないためにも、正確な業務が求められます。

「少しくらい適当でもいいだろう」「あとで修正すればいい」など、作業を適当もしくは後回しにした経験がある就活生は要注意です。

面接官に正確性に欠けると判断された場合、選考が不利になるので、気をつけましょう。

対応力

銀行業界で求められる素質の5つ目は、対応力です。

銀行業界は、新しいサービスやテクノロジーの導入などによって、環境は変化し続けています。

従来の銀行であれば、窓口対応が一般的でした。

しかし、今ではどのコンビニにもATMがあるため、銀行に行く必要が少なくなりました。

さらに、近年ではネットバンクの登場により、ATMに行く必要もなくなりつつあります。

上記のように時代の成長と共に銀行の業務形態も変化しています。

自分の中で銀行に対する価値観や軸を持つことは大切ですが、時代に合った対応力も身につける必要があるでしょう。

対応力に自信がない就活生は、1つの考えにこだわるのではなく、他の選択肢がないか探してみましょう。

コミュニケーション力

銀行業界で求められる素質の6つ目は、コミュニケーション力です。

銀行は、お客様に金融商品を販売したり、企業に融資したりすることで利益を上げています。

販売や契約につなげるためには会話が欠かせません。

とくに法人営業では高いコミュニケーション力が求められます。

企業から信頼を勝ち取るには、適切な説明と納得のいく証拠が必要です。

うまくコミュニケーションが取れないと契約につながらず、成果が得られないでしょう。

さらに、業務連携でもコミュニケーションが重要です。

上司や同僚、他部署など多くの関係者と協力することで、スムーズに連携できます。

コミュニケーション力を鍛えるには、自分から挨拶する、相手の話を最後まで聞くなどの工夫がオススメです。

銀行業界で評価される自己PRのエピソードの見つけ方

銀行業界で評価される自己PRのエピソードの見つけ方は、以下の3つがオススメです。

銀行業界で評価される自己PRのエピソードの見つけ方
  • 主体的に行動したエピソードを伝える
  • 規則の中で工夫した経験を話す
  • 他の人のエピソードを参考にする

銀行業界で評価される自己PRを作成するには、銀行業界が求める要素を満たしたエピソードを見つける必要があります。

銀行業界を志望しているものの、エピソードが見つからない就活生は、ぜひ参考にしてください。

主体的に行動したエピソードを伝える

まずは、主体的に行動したエピソードを伝えましょう。

銀行では指示待ちではなく、自ら考え行動できる人が評価されるからです。

そこで、学生時代の経験を振り返り、主体性を持って行動できた経験を探しましょう。

たとえば、アルバイトで予期せぬトラブルに遭遇した際、積極的に取り組んだ経験があれば有効です。

自分から進んで対応した経験は、銀行員になってからでも役に立ちます。

とくにトラブルを解決した経験があれば、自信がつくでしょう。

エピソードを思い出すにあたって、当時の自分がどの点が問題だと感じたのか、解決するためにどういった行動を取ったのか明確にしてください。

主体的に行動した内容に具体性が生まれ、説得力のある自己PRが完成します。

規則の中で工夫した経験を話す

規則の中で工夫した経験も重要です。

銀行業界は、厳格な規則や制度のもとで業務が行われます。

「自由な発想」よりも「制約の中でどう動いたか」が問われるでしょう。

そのため、決められたルールや環境の中で、自分なりに工夫することが重要です。

さらに、現在の環境を改善しようと働きかけた経験は、好まれる傾向にあります。

たとえば、以下の行動が該当します。

「既存のやり方を残しつつ、業務の効率化を図った」

「与えられた役割に対して、自分なりの工夫を加えた」

「マニュアルに沿いながらも、お客様に合わせた対応を考えた」

銀行業界は、突拍子もない発想よりも、ルールを守った中での行動が評価されることを覚えておきましょう。

他の人のエピソードを参考にする

他の人のエピソードを参考にするのもオススメです。

銀行に就職が決まった先輩の履歴書やESを拝見することで、効率よく対策することが可能です。

公式ホームページでは、内定者や先輩社員のインタビューが掲載されていることがあります。

選考当時の様子を記載されている場合は、非常に参考になるでしょう。

また、内定者のESが実際に読めるサイトも存在します。

面接で質問された内容や面接官の様子などを知ることが可能です。

ただし、他の人のエピソードは参考程度に利用してください。

そのまま引用したり、盗用したりするのは避けましょう。

オリジナリティがない自己PRになり、自分で考えていないことが面接官にバレてしまいます。

面接官の信用を失うため自分のエピソードに置き換えましょう。

銀行業界の自己PRのポイント

銀行業界で自己PRする際のポイントは、以下の3つです。

銀行業界で自己PRする際のポイント
  • 再現性のある強みを選ぶ
  • 伝えるポイントは1つに絞る
  • 各文章を短く簡潔にする

自己PRは、自分でアピールしたいことを好きに伝えるものではありません。

銀行が知りたがっているポイントを理解し、適切に盛り込む必要があります。

本章では、自己PRを作成するにあたって、重要なポイントを解説します。

魅力的な自己PRにしたい就活生は、ぜひマネしてください。

再現性のある強みを選ぶ

ポイントの1つ目は、再現性のある強みを選ぶことです。

面接官は、入社後に活躍してくれる人材を探しています。

学生時代に輝かしい成績を収めていたとしても、仕事に関連性が薄いと評価は低くなるでしょう。

たとえば、大学生の頃に1年間アメリカに留学した経験があったとします。

英語は一般的な人よりもスラスラ話せるでしょう。

しかし、働くにあたって英語を使う場面がなければ、アピールとして微妙な評価を受けます。

英語が話せることは素晴らしいことですが、仕事につながらないからです。

銀行業界でも同様です。

入社後も同じような活躍が見込める強みを選択しましょう。

面接官に対して、自分が売上に貢献できる人物だとアピールできます。

伝えるポイントは1つに絞る

ポイントの2つ目は、伝えるポイントは1つに絞ることです。

自分が1番主張したい強みのみをアピールすることで、面接官の印象に残りやすくなります。

さらに、自己PRに説得力が生まれる効果もあります。

自分の強みを多く伝えた方が評価は高くなる気がする就活生がいるかもしれません。

しかし、就活では逆効果です。

1つあたりのアピール内容が薄くなり、結果的に自己PR全体が中途半端な印象になります。

そのため、自己PRを考える段階でアピールポイントは1つに厳選しましょう。

選ぶのに迷っている就活生は、銀行が求める人物像によりマッチしているものを選択してください。

面接官の印象に残る自己PRが完成し、高評価を獲得する確率が高くなるからです。

各文章を短く簡潔にする

ポイントの3つ目は、各文章を短く簡潔にすることです。

自己PRを読む面接官に配慮するためです。

採用活動を開始すると、面接官は日々多くの自己PRを読みます。

一文を短くし、内容を明確にすることで、面接官の負担を軽減することが可能です。

もし、一文が長く、まとまっていない自己PRを提出すると、最後まで読んでもらえない可能性があります。

素晴らしい強みを持っていたとしても、読んでもらえなければ、面接官に伝わりません。

そこで、自己PRの一文は30〜40文字程度にしましょう。

読みやすい文章を作成することで、あなたの強みが伝わりやすくなります。

面接官に配慮しつつ、自分の魅力も伝えられるため、完成した自己PRは一度読み直すことをオススメします。

銀行業界の自己PRの注意点

銀行業界向けに自己PRを作成する際の注意点は、以下の3つです。

注意
  • 根拠のない内容にしない
  • 業界への理解が浅いまま書かない
  • 一方的なアピールで終わらない

自己PRを作成するにあたって回避するべきポイントを解説します。

注意点が1つでも満たしたからといって、すぐに不採用になることはありません。

しかし、マイナス評価が積み重なることで、選考が不利になってしまいます。

自信のある自己PRが完成した人も、少し立ち止まりチェックしてください。

根拠のない内容にしない

自己PRに根拠のない内容は記載しないでください。

説得力の弱い自己PRが完成するからです。

面接官はあなたの強みをすぐに信用するわけではありません。

自己PRの冒頭で強みを主張したとしても「本当なのか?」「根拠はあるのか?」のように疑問を持ちます。

続けて、強みの理由を述べることで、初めて面接官はあなたの強みを信用してくれるでしょう。

そのため、自分の強みを伝えたのち、根拠も言えることが重要です。

もし、根拠がない強みを説明しても、信じてもらえる可能性は低いでしょう。

そこで「私の強みは柔軟性です。アルバイトで柔軟性の重要性を学び、身につけたからです」とセットで伝えてください。

自分の自己PRに根拠が示されているか確認しましょう。

業界への理解が浅いまま書かない

業界への理解が浅いまま自己PRは書かないでください。

面接官に志望度が低いことが露呈してしまうからです。

たとえば、取り扱っていない商品を自己PRで触れてしまうと、情報収集を怠ったことが面接官にバレてしまいます。

ほかにも、銀行業界の現状を想像で語ってしまうと的外れなアピールになってしまうでしょう。

銀行業界への理解が十分にあるように振る舞うのは避けてください。

面接官は面接のプロです。

自己PRを読むことで、あなたがどれだけ銀行を志望しているのか見抜きます。

業界理解が不足した状態で、業界について述べるのは避けましょう。

まずは、企業説明会やインターンシップなどに参加して、業界への理解を深めてください。

一方的なアピールで終わらない

自己PRは、一方的なアピールで終わらないようにしましょう。

銀行が求める人物像とマッチしない可能性があるからです。

自己PRは、自分の強みだったらなんでもいいわけではありません。

銀行業界に適した強みにしてください。

たとえば、正確な作業ができる人を求めている銀行に対して、コミュニケーション力をアピールしても響かない可能性があります。

もちろん、コミュニケーション力は大切です。

しかし、採用方針に合わない強みは、評価が低くなるかもしれません。

そのため、自分の強みと銀行が求める能力が関連しているか確認してから、自己PRを作成しましょう。

自己PRという名前ですが、銀行側の考えを意識することで、高評価を得るきっかけになります。

銀行業界の自己PRオススメ文章構成

銀行業界の自己PRオススメ文章構成は、以下の通りです。

  • 1

    あなたの強み
    「私の強みは○○です」と簡潔に伝える
  • 2

    具体的なエピソード
    強みの現れている過去の具体的な経験を話す
  • 3

    入社後どのように活かすのか
    持っている強みをどのように活かして行くのか伝える

上記の順番で文章を展開することで、あなたの強みを伝えやすくなります。

自己PRは文字数制限がある場合がほとんどです。

制限を守りつつ、適切にアピールするためにも本章の解説が参考になるでしょう。

とくに自己PRをどのように書き上げるのか、わからずに困っている就活生は最後まで読んでください。

あなたの強み

まずは、あなたの強みから伝えるようにしましょう。

最初に自分が1番主張したい内容を持ってくることで、面接官は自己PRの全体像が把握しやすくなるからです。

たとえば「私の強みは臨機応変に対応できる柔軟性です」と伝えたとします。

面接官は一目であなたの強みが柔軟性であることを理解できます。

さらに、今後の展開が柔軟性にまつわるエピソードだろうと、予想することが可能です。

もし、冒頭で学生時代の話から始めてしまうと、面接官はあなたの強みがわからないまま読み進めることになります。

面接官の頭に疑問が残った状態では、あなたの魅力を十分に理解するのは困難です。

自己PRは、自分の強みから伝えるようにしましょう。

具体的なエピソード

次に具体的なエピソードを述べてください。

学生時代の経験や実績をアピールし、あなたの強みを裏付けるためです。

もし、柔軟性が強みであれば、柔軟性を発揮したシーンを紹介しましょう。

「留学先で異文化を柔軟に受け入れた結果、友達とすぐに打ち解けられました」のように、具体性のあるエピソードが有効です。

具体性のない自己PRは、強みが曖昧となり面接官に信用されない可能性があります。

そのため、あなたの強みが証明できるエピソードを伝えましょう。

具体的なエピソードが思いつかない就活生は、学業や部活、アルバイトなどさまざまな視点から強みを発揮できた経験がないか探してください。

入社後どのように活かすのか

自己PRの最後は、入社後どのように活かすのかまで伝えましょう。

強みを活かせる業務や分野を伝えることで、業界・企業理解がアピールできるからです。

企業は、自社に貢献してくれる人材を採用しようと考えています。

そのため、選考時に「私は貴社に貢献する意識があります」と強く伝えることが重要です。

自己PRは、入社後の姿を伝えるにあたって、最適なアピールチャンスになります。

貴重な機会を逃さないためにも、入社意欲と熱意が伝わる自己PRにしてください。

入社後の姿が想像できない就活生は、自分のキャリアプランを考えたり、事業内容について研究したりしましょう。

将来について考えるための材料になります。

考えた結果と自分の強みをうまく組み合わせて、魅力的な自己PRにしてください。

銀行業界の自己PR例文7選

銀行業界で使える自己PRをジャンル別に7つ紹介します。

自己PRは何をアピールするかによって、面接官の受け取り方が変化します。

そのため、銀行が求める人物像に合わせて内容を変えることが重要です。

本章で紹介する7つの例文を参考にして、自分なりの自己PRを作成してください。

オリジナリティがある自己PRとなり、面接官の印象に残りやすくなります。

創造力

私の強みは、常に新しい視点と自由な発想で、業務効率の向上に貢献できる創造力です。

貴行においても、既存の枠組みに捉われない柔軟なアプローチで時代の変化や新たな価値創造に貢献したいと考えております。

具体的な経験として、大学のチームプロジェクトにおける新サービス企画では、ユーザーニーズの本質を捉えた斬新なアイデアを提案しました。

その結果、従来にはない就活支援サービス案が採用され、プロジェクトを成功に導きました。

貴行に入行後は、創造性を活かし、業務プロセスの効率化や顧客体験の向上に貢献したいと考えております。

既成概念にとらわれないアイデアを積極的に提案・実行することで、顧客満足度の向上と業務効率の改善に貢献できると確信しております。

銀行業界についてきちんと理解したうえで、自分の強みが活かせると主張している点が評価できます。

自己PRは、ただ自分の強みを伝えるだけでは面接官が納得しない可能性があります。

場合によっては的外れな回答になるからです。

そのため、自分の強みが銀行業界で活かせるものなのか、チェックしましょう。

分析力

私の強みは、データにもとづいた課題発見と成果につなげる分析力です。

インターンシップでは、この強みを活かし、データ分析によるマーケティング施策で集客人数を20%増加させました。

私は集客人数を増加させるために、顧客データや市場動向を分析し集客増のボトルネックを特定しました。

その後、顧客属性とキャンペーン効果の相関分析を通じ、効果的なマーケティングの方向性を導きました。

分析結果から、ターゲット層別SNS広告最適化を実行し、集客20%増を達成しました。

貴行入行後は、多様な金融データを分析し顧客ニーズを捉えたマーケティング戦略を立案・実行し、集客数と顧客満足度の向上を目指します。

自己PRは、具体的なエピソードや経験を挙げることが重要です。

「私の強みは〇〇です」と伝えるだけでは説得力が弱い自己PRになります。

そのため、自分の強みを主張したあとは、なぜ強みとして挙げたのか、面接官が納得できるようなエピソードを伝えましょう。

もし、具体的なエピソードが見つからない場合は、今から意識して行動すれば間に合います。

学業や部活、アルバイトなどからエピソードの種を見つけましょう。

責任感

私は責任感を持って行動し、課題に取り組むことに自信があります。

大学時代はボランティア活動に積極的に参加し、その中で与えられた仕事や役割に対して真摯に取り組むことの重要性を学びました。

たとえば、学生団体のリーダーとして、メンバーのモチベーション維持やイベントの準備、運営に責任を持って取り組みました。

とくに初めて参加してくれた人には、負担が大きくならないよう配慮したり、定期的に面談したりして、継続しやすい環境を作成しました。

その結果、責任感やリーダーシップ力を身につけました。

このような経験から、貴行の業務においても、チームやお客様に対して責任を持ち、真摯に取り組む姿勢を発揮できると考えています。

自己PRは、最初に自分の強みを主張することが重要です。

自己PRを初めて読む面接官が中身を理解しやすくなります。

面接官の多くはあなたのことを知りません。

そのため、冒頭で自分の強みを明らかにすることで、自己PRの全体像が掴みやすくなります。

さらに、残りの背景や具体的なエピソード、入社後の姿なども伝わりやすくなるので、自己PRの最初は自分の強みを伝えてください。

正確性

私の強みは、細部にまで注意を払い正確性を追求する姿勢です。

銀行業界では、お客様の資産を扱ううえで不可欠な要素であり、信頼性の高い業務に貢献したいと考えております。

大学時代のプロジェクトでは、エネルギーについて研究しました。

研究ではデータ収集から分析、報告書作成まで、正確性を最優先に取り組みました。

複数の情報源を照合し、わずかな数値の差異も見逃さず確認しました。

その結果、教授からデータ正確性を高く評価され、研究成果の信頼性向上に貢献しました。

貴行入行後は、この正確性を活かし、窓口業務での正確な入出金処理において、ミスなく迅速かつ正確な業務を徹底し、お客様に安心と信頼を提供できる人材を目指します。

自己PRは自分の強みと業務内容をマッチさせることが重要です。

自分の強みが素晴らしくても、活かせる仕事がなければ内定獲得に近づけません。

そのため、事前に志望する業界や企業について研究しておきましょう。

例文では正確性と入出金対応がリンクしています。

正確性を活かせる業務になるため、面接官は強みとして高く評価するでしょう。

対応力

私の強みは、予期せぬ状況にも冷静かつ柔軟に対応できる対応力です。

以前、土日祝日の繁忙なレストランでアルバイトをしていた際、急遽大規模な宴会が入るという予期せぬ事態が発生し、現場は一時的に混乱状態となりました。

しかし、私は冷静さを保ち、状況を迅速に把握し、限られた人員で最大限の対応ができるよう努めました。

その結果、宴会を予定通りに進行させ、多くのお客様から感謝の言葉をいただきました。

貴行に入行後も予期せぬ状況が発生する可能性はあります。

そのような場面においても、冷静かつ柔軟に対応し、お客様の不安を解消するとともに、迅速かつ適切な解決策を提供したいです。

自己PRでトラブルについて述べる際は、どのようにして乗り越えたのかまでセットにしましょう。

具体的なエピソードとしてトラブルを挙げることは重要な要素です。

しかし、解決策や結果がないと中途半端な印象を与えてしまいます。

面接であれば追加で質問がくるかもしれませんが、書類選考であれば結末を確認できないため注意してください。

また、トラブルを述べるだけではネガティブな印象で終わってしまいます。

解決策と合わせて伝えることで、ポジティブな印象に変換させましょう。

コミュニケーション力

私の強みは相手のニーズを深く理解し、信頼関係を築くコミュニケーション力です。

とくに法人営業でこの力を活かしたいと考えています。

学生時代のインターンシップでは、取引企業に対して丁寧にヒアリングし、最適な商品を提案することで、多くの新規顧客との取引開始に貢献しました。

最初は苦戦しましたが、インターン開始から3か月後には、月3件を達成できるように成長しました。

貴行入行後は、傾聴力と提案力で顧客企業との長期的な信頼関係を構築し、収益拡大に貢献します。

具体的には、多くの人が抱える老後問題といった分野で、顧客ニーズを深く理解し最適な解決策を提供することで、成果を上げていきたいです。

自己PRは、入行後の姿を想像させることが重要です。

面接官は、採用時点ではなく将来にわたって活躍してくれる人材を求めています。

そのため、採用活動後の姿をイメージさせる自己PRにしましょう。

今回の例文であれば、法人営業として活躍したい気持ちが伝わる内容です。

面接官は、営業として活躍できるか検討しやすくなるでしょう。

自己PRを作成する際、自分の強みが将来どのように活かせるかも考えてください。

協調性

私の強みは、多様な意見を尊重しつつ、チームワークを最大限に活かして目標を達成する協調性です。

吹奏楽部での活動を通じて、個々のパートの役割を理解し、全体の調和を生み出すことの重要性を学びました。

たとえば、コンサートに向けた合奏練習では、各団員の個性や技術を尊重しながら、より美しい演奏を目指して積極的に意見交換しました。

その結果、1人ひとりのモチベーションを高め、一体感のある演奏を実現し、コンサートの成功に大きく貢献できました。

貴行の融資部門においても、この協調性を活かし、チームの力を最大限に引き出しながら、お客様の多様なニーズに最適なプランを提供したいです。

協調性を強みとし、吹奏楽部での経験を通じてチームで目標を達成する能力を具体的に示しており、非常に良い自己PRです。

融資部門での貢献意欲も明確で、面接官にとって魅力的に映るでしょう。

さらに改善するのであれば、協調性と融資部門の関連性を強化するのがおすすめです。

協調性を活かして、なぜ融資部門なのかを明確にすることで説得力のある自己PRになります。

まとめ

本記事では、銀行業界を目指す就活生向けに、自己PRの書き方やアピールポイントについて解説してきました。

自己PRは、あなたの強みや自社との相性を確かめる意図で質問されます。

文章を作成する際は、銀行の意図を組んだものにしましょう。

また、選ぶ強みは銀行の事業と関連するものにしてください。

事業に関係ない強みは評価が低くなる可能性があります。

本記事で解説してきたポイントを参考にして、ぜひ志望する銀行から内定を獲得してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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