就職活動の面接では、ほとんどの企業で学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)を聞かれます。
この質問は、自分の経験や価値観を企業に伝える大きなチャンスであり、また自己理解や志望動機にも直結する大切なテーマです。
とはいえ、どこまで話せばいいの?、アピールになっているか不安…と悩む方も多いのではないでしょうか。
面接でガクチカを聞かれた際に、自信をもって話し切るには、相手に伝わる伝え方を意識することがポイントです。
本記事では、一次面接・二次面接・最終面接と選考フェーズごとの違いに着目しながら、それぞれの場面で求められるガクチカの伝え方や意識すべきポイントを詳しく解説していきます。
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面接でガクチカを聞かれたら結論まで伝え切ろう!
面接でガクチカを聞かれたとき、何を言うかに加えてどこまで話すかも重要なポイントです。
つい背景説明に時間をかけすぎてしまい、結論や成果にたどり着けずに終わってしまうケースは意外と多く見られます。
しかし、面接官が知りたいのは、単なる体験談ではなく、そこから何を学び、どう行動し、どのような成果を上げたのかというプロセスと結果です。
特に26卒の皆さんにとっては、オンライン中心だった学生生活のなかで目立つ成果を出せなかったと感じている方も少なくないかもしれません。
それでも、自分なりに工夫したこと、粘り強く取り組んだことがあれば、それは立派なガクチカになります。

面接では、結論から話し始め、なぜそれに取り組んだのか、どのように課題に向き合ったか、何を得たかを明確に伝えることがポイントです。そして、最も大切なのは最後まで伝え切ること。途中で時間切れにならないよう、構成を意識して簡潔に話す練習をしておくと安心です。次からは、面接のフェーズごとに、より具体的なガクチカの伝え方を解説していきます。
一次面接の場合のポイント
一次面接は、多くの場合、人事や若手社員が担当することが多く、選考においては基本的なコミュニケーション能力や志望度の高さが重視される傾向にあります。
そのため、ガクチカでは専門的な内容や難しい話よりも、自分の言葉で分かりやすく伝えることが求められます。
ここでのポイントは、まず結論を先に述べること。
一次面接では複数の候補者と比較されやすいため、自分らしさが伝わるエピソードを選ぶと効果的です。
何か特別な実績がなくても、苦手だったことに挑戦した、仲間との協力で乗り越えたといった経験は、あなたの姿勢や人柄を伝えるうえで大きな意味を持ちます。

話す内容が面接官の質問に合っているかを意識することも重要です。一方的に話すのではなく、質問の意図をくみ取りながら丁寧に答える姿勢が好印象につながります。
二次面接(役員選考)の場合のポイント
二次面接になると、面接官がマネージャー層や部門責任者といった、実務に直結する立場の方になることが多く、質問もより実践的かつ深掘りされた内容になります。
ここでは、ガクチカの再現性や社会人として活躍できる素養があるかに注目されます。
このフェーズでは、話の深さが求められるため、単なる出来事の紹介ではなく、課題にどう向き合い、どのように工夫し、結果を出したかをより具体的に掘り下げて伝えることが大切です。
また、面接官はその経験を今後の仕事にどう活かせるのかという視点でも話を聞いています。
したがって、最後にはこの経験を通じて培った〇〇を、御社での業務に活かしていきたいですといったように、志望動機にもつながるまとめ方を意識すると、説得力が増します。
最終面接(最終選考)の場合のポイント
最終面接では、社長や役員クラスが登場することが多く、これまでの面接よりも人柄や入社意欲、会社との相性が重視されます。
ここでは、ガクチカそのものよりもどんな価値観を持ち、どんな姿勢で物事に取り組んでいるかが問われることが多いです。
そのため、ガクチカを話す際には、単なる成功体験ではなく、どんな困難に直面し、それをどう乗り越えたか、なぜそのように考えたのかといった、自分の思考や行動の背景にある価値観を丁寧に伝えることがポイントです。

最終面接はこの学生を自社に迎え入れるかどうかを最終的に判断する場でもあります。ガクチカに関しても、この人は信念を持って行動できる人か、組織の一員として成長してくれそうかといった視点で見られます。そのため、御社の〇〇という考え方に共感し、自分の〇〇という経験ともつながると感じましたといったように、企業の価値観と自分の経験をリンクさせながら話すと、より強い印象を残すことができます。落ち着いて、自分の言葉で素直に話す姿勢が、信頼感や誠実さにつながります。
面接官は必ずガクチカを深掘りしてくれるわけではない
面接の場では、ガクチカについて教えてくださいという質問がきっかけで、自分の経験を詳しく語る機会を得ることができます。
しかし、すべての面接官がこちらの話を丁寧に深掘りしてくれるとは限りません。
限られた面接時間の中で、形式的な質問だけで終わってしまうケースも少なくないのです。
そのため、自分から伝えたいポイントを意識的に盛り込む準備が重要になります。
また、面接官によっては多くの学生と面接をしているため、印象に残るような話し方や構成も意識したいところです。
決められた質問に答えるだけでなく、自分の強みや姿勢が自然と伝わるような自走力のある話し方が評価につながります。

深掘りされるかどうかに左右されず、自分の伝えたいことを自分でしっかりと届ける。これが、ガクチカを語るうえでの基本姿勢となります。
面接で伝えるべきガクチカの内容
ガクチカを語るときに何を話せばいいのか分からないと悩む方は多いと思います。
実際、ありきたりなエピソードでは面接官の印象に残りづらく、かといって奇をてらった話ばかりが求められているわけでもありません。
重要なのは、自分がどのように考え、どのように行動したのかというプロセスにこそ価値がある、という点です。
そこで今回は、ガクチカの構成として押さえておきたい4つの要素である概要、課題、施策、結果に分けて、それぞれの内容と伝え方のポイントを解説します。
- 概要
- 課題
- 施策
- 結果
この順序を意識することで、話の流れが整理され、面接官にとっても理解しやすくなります。
ただの体験談ではなく、あなたらしさがにじみ出るエピソードとして伝えるために、1つ1つの要素を丁寧に掘り下げていきましょう。
内容が整理されていれば、緊張しても焦らずに話を進めることができます。
概要
まずは概要として、どんな活動に取り組んだのかを簡潔に伝えましょう。
ここでは話の全体像をイメージしてもらうことが目的なので、長々と説明する必要はありません。
具体的な活動名や所属、期間、役割などを明確に述べると、聞き手に安心感を与えることができます。
この段階ではまだ掘り下げず、どんな舞台でどのようなポジションにいたのかが分かれば十分です。

この概要部分ではなぜその活動に参加したのかという動機を添えると、聞き手の興味を引きやすくなります。志望業界や職種に関連づけられる経験であれば、ここでさりげなくアピールするのも良いでしょう。概要がしっかり伝われば、次に話す課題や施策への流れがスムーズになります。
課題
次に伝えるべきは、その活動の中で直面した課題や困難です。
この部分が話にリアリティと深みを与え、あなたがどう考えて行動したかという部分の土台になります。
課題といっても、大きな失敗や目立つトラブルである必要はありません。
大切なのは、その課題に対してどんな気持ちを抱いたか、どこに難しさを感じたかを自分の言葉で正直に伝えることです。
うまくいかなくて悔しかった、どうすればいいか分からず不安だったといった気持ちも、面接官にとってはあなたの人間性を知る重要なヒントになります。
課題があるからこそ、そこに対するアプローチや成長が際立ちます。
次の施策につながるような話の流れを意識して伝えましょう。
施策
課題に対して、あなたがどのような行動を取ったのか。
ここが、ガクチカの中でも最も注目される部分の一つです。
この施策のパートでは、単なる努力ではなく、どんな工夫をしたか、どんな視点で考えたかなど、行動の質が問われます。
このとき、なぜその方法を選んだのかという意図や、実際にやってみてどうだったかという手ごたえもあわせて伝えると、あなたの主体性や課題解決力がより明確になります。

周囲との協力や工夫した点があれば、それも積極的に盛り込みましょう。単なる成功体験ではなく、乗り越えるために考え、行動した姿勢が伝わる構成を心がけてください。
結果
最後は、その行動の結果、どうなったのかをしっかり伝えましょう。
結果というと、つい成果に目が行きがちですが、ここでは数字的な結果だけでなく、自分自身がどう変わったか、何を学んだかといった成長の側面も非常に重要です。
また、この経験を通じて得たことを、今後どのように活かしたいかまで言及できると、企業で働くイメージにもつながりやすくなります。
チームで成果を出す面白さを感じたので、御社でも主体的に関わっていきたいですといったように、志望動機とリンクさせると締まりのある印象になります。
結果で終わらせるのではなく、次のステップへの意欲へとつなげる。
これが、ガクチカを魅力的に伝える締めくくり方です。
面接でガクチカを話す際の注意点
ガクチカをうまく伝えるためには、何を話すかだけでなく、どう話すかやどこに気をつけるかも非常に大切です。
- 経験から学んだことで締めくくる
- 深掘りされることは必ず想定しておく
- ESに書いてあることから内容を大きく変えない
- 最初に伝えるエピソードは1つに絞る
いくら素晴らしい経験があっても、伝え方次第で印象が変わってしまうのが面接の難しいところです。
実際、就活生の中には、途中で話が散らかってしまった、エントリーシートと違うことを話して突っ込まれたなど、ちょっとしたミスで評価を下げてしまう方も少なくありません。
そうならないためにも、面接でガクチカを話す際にはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。
これは面接のフェーズを問わず共通して言えることです。
話の内容がきちんと整理されていること、自分の経験が面接官に伝わるように工夫されていることが重要です。

ここでは、実際の面接で失敗しやすいポイントを中心に、具体的に意識しておきたい4つの注意点をご紹介します。面接本番で落ち着いて自信を持って話すためにも、あらかじめチェックしておきましょう。
経験から学んだことで締めくくる
面接でガクチカを話す際には、その経験を通じて何を学んだのかを最後にしっかり伝えることが非常に重要です。
面接官は、あなたの経験そのものよりも、その経験を通じてどのような考え方や姿勢を身につけたかに関心を持っています。
こうすることで、あなたの価値観や成長意欲が明確に伝わり、面接官の印象に残りやすくなります。
また、学んだことを今後にどう活かしていきたいかまで言及できると、より完成度の高いガクチカになります。
この経験で培ったコミュニケーション力を、今後は仕事の場でも発揮していきたいと考えていますといった一言があるだけでも、話の締めくくりとして非常に効果的です。
面接では、経験の紹介で終わらず、だから今の自分があるというストーリーを描くことを意識しましょう。
深掘りされることは必ず想定しておく
面接でガクチカを話すと、面接官からそれって具体的にどういうこと?、そのとき、どんなことを考えていたの?といった形で質問されることがあります。
これは、あなたの経験に興味を持ってくれた証拠であり、より深くあなたの価値観や行動力を知りたいという意図の表れです。
そのため、事前にどんな質問が来るかをある程度想定し、深掘りに備えておくことが必要です。

準備が不足していると、えっと…、そこまでは考えていませんでしたと戸惑ってしまい、せっかくの良い経験も説得力を欠いてしまいます。一方で、しっかりと準備しておけば、自信を持ってやりとりができ、あなた自身の印象も格段に良くなります。この話、どう突っ込まれるかな?という視点を持っておくことが、面接成功への鍵となります。
ESに書いてあることから内容を大きく変えない
エントリーシート(ES)に書いた内容と、面接で話す内容に大きなズレがあると、面接官に話が一貫していない、どちらが本当なの?と疑問を持たれてしまう可能性があります。
ガクチカに限らず、ESと面接はセットで評価されるものと考えておくべきです。
もちろん、ESに書ききれなかった詳細を補足するのは問題ありませんし、むしろ面接で具体的に語ることで、説得力が増すケースもあります。
ただし、ESに書かれていない全く別のエピソードを突然話し出すようなことは避けましょう。
違和感を与えるリスクが高まります。

面接官は、ESをベースに質問を用意していることが多いため、自分が書いた内容を改めて読み返し、話の流れやポイントをしっかり頭に入れておくことが大切です。特に、数社の選考が並行している時期は、話が混同しないよう注意が必要です。ESと話が一致しているというだけで、印象が安定し、信頼感を持ってもらえる可能性が高まります。
最初に伝えるエピソードは1つに絞る
面接で話せる時間は限られています。
特にガクチカについて話すときは、あれもこれもと複数のエピソードを盛り込みたくなりますが、それは逆効果になることが多いです。
焦点がぼやけてしまい、面接官にとっても結局何を伝えたかったのかがわかりづらくなるからです。
効果的なのは、最初に伝えるエピソードを1つに絞り、その中身を丁寧に深掘りして話すことです。
大学時代に力を入れた○○サークルでの活動についてお話ししますといった形で最初にテーマを明示し、そこから話を展開すると聞き手も理解しやすくなります。
また、1つに絞ることで、そのエピソードの背景・課題・工夫・結果・学びまで、しっかりと一貫したストーリーを構築できます。

複数ある中で、最も印象的な経験を選びましたと一言添えると、他にも強みがあることをさりげなく伝えることもできます。質の高い1つのエピソードこそが、あなたの魅力を最大限に伝えるカギとなります。
面接でのガクチカの深掘り質問と回答の例6選
ガクチカに関する質問は、面接の中でかなり高い確率で出される項目です。
さらに、その話の内容に対して深掘りの質問が続くことも多く、事前にどんな質問が来るのかを想定して準備しておくことがとても重要です。
ここでは、実際によく聞かれる6つの質問とその意図、そして回答のポイントを解説します。
- なぜそれをやろうと思ったのか教えて下さい
- どのような行動を取ったのか教えて下さい
- その出来事の中で困難だったことを教えて下さい
- その困難にどのように立ち向かい、どんな結果をもたらしましたか
- その出来事から何を学び、社会でどう活かしますか
- もし改善できるとしたら何をおこないますか
各質問に対しては、参考になる回答例文もご紹介していますので、自分の経験に置き換えながら読み進めてみてください。
どう答えればいいか分からないと不安に感じていた方も、質問の背景を理解すれば自信を持って準備できるはずです。
自分の経験をしっかりと深掘りし、どんな質問にも落ち着いて答えられるようにしておきましょう。
なぜそれをやろうと思ったのか教えて下さい
希望する業務に適したモチベーションの根源を伝えるように意識しましょう。
この質問では、なぜその活動を選んだのかという動機を聞かれています。
面接官はあなたの価値観や行動の原点を知ることで、企業との相性を判断しようとしています。
将来的に希望する業務とのつながりを感じられるような回答ができると、より高評価につながります。
回答例文
私が学園祭の実行委員に応募したのは、誰かの思い出に残る時間をつくりたいという気持ちが強かったからです。
高校時代の文化祭で、先輩が工夫して演出したイベントに感動し、自分もそうした場を作る側になりたいと考えました。
将来はイベントや商品開発に関わる仕事に就きたいと考えているため、多くの人の感情に寄り添う経験をしたいと思い、挑戦しました。
どのような行動を取ったのか教えて下さい
専門用語を使わずに具体的な行動を伝えましょう。
この質問では、課題に対してあなたが取った行動が評価の対象になります。
ポイントは、誰が聞いても理解できるように専門用語や曖昧な表現を避けること。
そして、事実をベースにした行動を時系列で話すとわかりやすくなります。
回答例文
私が所属していたバレーボールサークルでは、新入生がなかなか定着しないという課題がありました。
そこで、私が中心となって初心者向け体験会を週に1回開催し、活動の魅力や仲間の雰囲気を伝えることにしました。
事前にSNSで告知を行い、参加後には個別に声をかけるなどのフォローも丁寧に行いました。
その出来事の中で困難だったことを教えて下さい
見栄を張らずに、実際にあった出来事を伝えましょう。
困難な場面を語るときは、失敗や壁にぶつかった経験を正直に伝えることが大切です。
無理に大げさにせず、自分にとって本当に難しかったことを素直に語ることで、誠実さや問題解決力が伝わります。
回答例文
サークルの体験会を企画した際、最初は参加者がほとんど集まらず落ち込んだことがありました。
告知の仕方やタイミングが悪く、期待していたほどの効果が出なかったため、自分の考えは間違っていたのかもしれないと不安になりました。
その困難にどのように立ち向かい、どんな結果をもたらしましたか
能動的な行動が出来ているかを意識して伝えましょう。
ここでは、困難に直面した際に自分がどのように考え、どんなアクションを取ったかが問われています。
受け身の姿勢ではなく、自ら課題に向き合ったという姿勢が大切です。
回答例文
当初の体験会に人が集まらなかった原因を分析し、アンケートで新入生にニーズを聞くことにしました。
その結果、スケジュールが合わないという声が多く寄せられたため、平日夜にも体験会を追加しました。
告知方法もインスタグラムを活用して視覚的に訴える形に変更し、最終的には1ヶ月で10名以上の新入生が定着しました。
その出来事から何を学び、社会でどう活かしますか
学びを仕事でも活かせることを話し、活躍できる人材であることを伝えましょう。
単なる成功談にとどまらず、その経験が自分をどう成長させたか、その学びを今後どう活かすかが問われます。
企業にとって、入社後の活躍がイメージできる人材かどうかが重要な判断基準になります。
回答例文
この経験を通して、相手の声を聞き、柔軟に対応する力の大切さを学びました。
自己完結するのではなく、相手の立場に立って物事を考えることが、多くの人に受け入れてもらう第一歩だと実感しました。
今後は、顧客のニーズを丁寧にくみ取りながら提案できる営業職として貢献していきたいと考えています。
もし改善できるとしたら何をおこないますか
改善内容だけでなく、なぜその行動をしようと考えたのかを答えられるようにしましょう。
この質問では、自分の行動を客観的に振り返り、より良くするための思考力があるかどうかが見られています。
ポイントは、次にどう活かすかを前向きに語ることです。
回答例文
もしもう一度取り組めるなら、初回の体験会前にしっかりとターゲット調査を行い、ニーズを踏まえた企画を立てたと思います。
当時は自分の経験から考えたやり方が最善だと思い込んでいましたが、より多くの人に届く方法を探るためには、客観的な視点が必要だと感じたからです。
社会に出ても、思い込みにとらわれず、まずは情報収集からスタートする姿勢を大切にしたいです。
面接でのガクチカに関するよくある質問
- 時間は大体どれくらい話せばいいですか?
- ガクチカは丸暗記していいですか?
面接でのガクチカに関しては、準備の段階で多くの就活生が共通して疑問を抱くポイントがあります。
ここでは、特によく寄せられる質問を2つピックアップし、分かりやすくお答えします。
時間は大体どれくらい話せばいいですか?
面接でガクチカを話す時間は、基本的には1分程度が理想的とされています。
長すぎると要点がぼやけやすく、短すぎると印象が薄くなってしまう可能性があります。
ただし、1分というのは話の骨組みの部分にあたります。
面接官が興味を持てば、その後に追加質問や深掘りが入ることもあるので、全体として3〜5分程度のやりとりになることもあります。
ガクチカは丸暗記していいですか?
ガクチカの回答を丸暗記して話すと、どうしても機械的な印象になってしまい、面接官に不自然さが伝わってしまう恐れがあります。
そのため、要点を整理し、自分の言葉で伝えることが大切です。
文章の流れや言葉選びに多少の違いがあっても問題ありません。
むしろ、その場でのやり取りに合わせて柔軟に話せることが、コミュニケーション能力として評価されることもあります。
まとめ
ガクチカは、単なる自己アピールではなく、あなたの価値観・行動力・成長力を伝える絶好の機会です。
面接の場で自信を持って話すためには、経験を深く振り返り、なぜそうしたのか、そこから何を学んだのかを明確にしておくことが大切です。
また、想定される質問に対する準備を丁寧に行い、自分の言葉で話すことを心がけましょう。
伝え方のコツをつかめば、ガクチカはあなたの強い武器になります。
焦らず丁寧に、あなたらしいエピソードを面接で届けてくださいね。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
準備をしっかり整えれば、緊張せずに自分の魅力を伝えられるようになります。面接官の目に留まる話し方を身につけ、自分らしさをアピールしていきましょう。