【例文9選】ES「当社に興味を持った理由」の回答法!きっかけを上手く伝える方法を解説!

【例文9選】ES「当社に興味を持った理由」の回答法!きっかけを上手く伝える方法を解説!

ESで「当社に興味を持った理由」を聞かれた際、どこまで素直に答えてよいものかと悩む方は多いです。

ESで「当社に興味を持った理由」を聞かれる理由

エントリーシート(ES)で「当社に興味を持った理由」を尋ねるのは、企業側が学生の本気度や適性を見極めるためです。

この設問に真摯に答えるためには、単なる憧れや表面的な理由ではなく、具体的かつ自分自身に根差した回答を用意する必要があります。

志望度の高さを見極めるため

企業は、自社に対する志望度が高い学生を優先的に採用したいと考えています。

志望度が高いかどうかは、「どれだけ具体的に、そして熱意を持って」語れるかで判断されます。

企業の理念や業務内容だけでなく、実際の働く環境、価値観、人の様子など、様々な要因を深掘りすることができます。

サイトやHPでの情報収集も重要ですが、実際に企業を訪ねたり、OBOG訪問などを行うことで他の就活生と差別化できる内容を掴むことができるかもしれません。

企業理解度を測るため

どれほど企業研究を深く行っているかも評価の対象です。

単なる業界理解ではなく、「この企業ならでは」の特徴に触れているかが重要です。

企業は、常に競合との差別化を視野に入れています。

製品の質やブランディングだけでなく、会社を構成する人や組織の環境や文化もその一つです。

そういったポイントを1つ見つけられると、しっかりと企業を見ることができているなという印象を残すことができます。

就活生の価値観を知るため

まず、企業はこの質問を通して、就活生がどのような価値観を持っているのかを見極めようとしています。

何に興味を持ち、どのような基準で企業選びをしているのかを知ることで、その人物が会社の文化やビジョンと合うかを判断する材料とします。

たとえば、「社会貢献性の高い事業に惹かれた」「社員の人柄に魅力を感じた」といった答えは、その人がどのような環境で力を発揮しやすいかを示す手がかりになります。

言い換えれば、「なぜこの企業に惹かれたか」は、その人の価値観や将来像を反映しているのです。

企業の情報収集のため

さらに、この設問は企業にとって自社に対する「外からの視点」を知る手段でもあります。

応募者がどこに魅力を感じたのか、どの情報に注目したのかを知ることで、自社の強みや課題を客観的に捉える材料になります。

たとえば、応募者の多くが同じ特徴に言及していれば、その点が外部に強く訴求できている証拠になりますし、逆に意図したイメージと応募者の認識にズレがある場合は、採用ブランディングの見直しにつながるかもしれません。

ESで「当社に興味を持った理由」を聞かれたら素直に答えても良い?

ESで「当社に興味を持った理由」を聞かれた際には、素直に答えても問題ありません。

ただし、「素直に」というのは単に思ったことをそのまま書くという意味ではありません。

「自分の気持ちに正直になりつつ、企業が求める視点とマッチしていることを意識して伝える」という意味で捉えるのが重要です。

例えば、以下のような工夫ができます。

給料が良いことに興味を持った場合

安定した待遇の中で長期的にキャリアを築ける点に魅力を感じた

知名度が高いことに興味を持った場合

多くの人に影響を与えるサービスに携われることが、やりがいにつながると感じた

自分の価値観や将来のビジョンと結びつけて説明すると説得力が増します。

さらに効果的なのは、「企業研究を通して自分の志向とマッチしていると確信した」という構成にすることです。

会社の理念や事業内容、社員の働き方など具体的な情報を踏まえ、自分の経験や目指すキャリアと結びつけると、企業理解に基づいた興味であることが伝わります。

ESで「当社に興味を持った理由」を書く際のコツ

魅力的なエントリーシートを書くためには、ただ興味を示すだけでは不十分です。

競争の中で際立つための工夫が求められます。

ここでは、高評価を得られる回答を書くためのコツについて詳しく解説します。

差別化できる内容を入れる

他社でも通用する一般論ではなく、その企業独自の魅力に言及しましょう。

例えば「風通しの良い社風」や「挑戦できる環境」などはどの企業にも当てはまる表現なので避けるべきです。

代わりに、「〇〇プロジェクトでのイノベーション事例」や「△△地域への社会貢献活動」など、具体的な取り組みや独自性に触れることで、説得力が増します。

内定者の回答を参考にする

過去の内定者がどのように回答していたかを調べることで、成功例から学ぶことができます。

ネット上の内定体験記やOB/OG訪問を活用し、どのようなポイントが評価されたのかを把握しましょう。

ただし、内容をそのままコピーするのではなく、自分の体験や価値観に置き換えて、自分なりの表現に落とし込むことが大切です。

書く際にはPREP法を用いる

PREP法(Point, Reason, Example, Point)を使うことで、論理的で説得力のある文章が書けます。

最初に結論(Point)を述べ、理由(Reason)を説明し、具体例(Example)を挙げ、最後に再度結論(Point)で締める流れです。

このフレームワークに沿うことで、読み手にストレスを与えずに自分の思いを伝えられます。

ESの「当社に興味を持った理由」に悩んだときにすべきこと3選

どんなに考えても筆が進まないときは、次の3ステップを試しましょう。

この設問に答えるには、焦らず、自分の内面と向き合うことが大切です。

以下で3つのポイントを解説していますので、しっかりと読み込んで自分に合う内容を選びましょう。

1.興味を持った理由をすべて書き出す

思いつく限り、箇条書きで良いので「なぜ興味を持ったのか」を書き出してみます。

例えば「成長性があるから」「グローバルに展開しているから」など、頭に浮かんだことを整理します。

言語化することで、自分の中でもやもやしていた考えがクリアになり、次に繋がるヒントが得られます。

2.自己分析で自分の就活軸を見つける

自分が仕事に求める条件や価値観を明確にすることで、どの企業に惹かれるのか、どんな働き方をしたいのかが見えてきます。

「成長できる環境」「社会貢献性」「働き方の柔軟性」など、自分にとって譲れないポイントを洗い出しましょう。

それにより、自分と企業との接点を見出しやすくなります。

3.企業研究を行い軸と照らし合わせる

自己分析で明らかになった就活軸と、企業の特徴を照らし合わせて接点を見つけます。

ホームページ、IR資料、ニュースリリース、社員インタビュー記事などを活用して深く企業を理解しましょう。

単なる表面的な情報ではなく、自分の軸と一致する部分を探すことが重要です。

ESで聞かれる「当社に興味を持った理由」の例文5選

業界別に参考になる例文を紹介します。自分の志望業界に合わせてアレンジしてみましょう。

IT業界向け例文

私は、社会課題を解決するためにはテクノロジーの力が不可欠であると考えています。貴社はAI・IoTといった最先端技術を積極的に活用し、企業や自治体と連携して革新的なソリューションを提供している点に惹かれました。私もエンジニアとして社会に貢献したいという想いから、貴社で挑戦したいと考えています。

IT業界の中でも、企業独自の取り組み(AI・IoT活用)に着目し、自己の志向と結びつけている点がポイントです。

自身の軸に社会貢献をしたいという思いがあること、そこと企業の取り組みにつながりがあること、この2点であなたが企業に興味を持っていることを明確に提示することができます。

金融業界向け例文

私は地域に根ざした経済支援に携わりたいと考えています。貴社は地元企業へのきめ細やかなサポート体制や、地域密着型の営業活動を大切にしており、金融の枠を超えた価値提供に取り組んでいる点に共感しました。私もお客様一人ひとりに寄り添い、信頼される金融パーソンを目指したいです。

金融業界全体の魅力ではなく、地域貢献への姿勢という企業独自の特徴に触れている点が差別化ポイントです。

付け加えるのであれば、あなた自身の価値観と企業の取り組みの重なる部分を伝えると良いです。

企業は、あなたが自社のどんなところに惹かれたのかを知りたいと思っています。

それが伝わる内容にすることで、あなたと企業の接点をアピールすることができます。

広告業界向け例文

私は、人々の心を動かすメッセージを社会に届けたいと考えています。貴社は独自のクリエイティブ力と多様なメディア戦略を強みに、多くの話題性あるキャンペーンを成功させてきました。特に、社会課題を取り上げた広告活動に感銘を受け、私もその一員として新たな価値を創造したいと志望しました。

広告業界におけるクリエイティブ力や社会貢献性という観点から、自分の志向と企業の特徴をつなげています。

 

人材業界向け例文

私は人の可能性を最大限に引き出す支援がしたいと考えています。貴社は『働くを支える』をテーマに多様なキャリア支援サービスを展開しており、一人ひとりに最適な選択肢を提供する姿勢に共感しました。人と企業をつなぐ架け橋として、貴社で人材支援に携わりたいと考えています。

単なる人材紹介ではなく、「一人ひとりに最適な提案」という企業理念に共感していることを明確にしています。

企業理念は、企業が競合他社との差別化のために注力しているポイントです。

その点に共感してもらえるとなれば企業視点ではうれしいのはもちろんです。

しかし、企業理念への共感をアピールする学生は多いため、あなたの

インフラ業界向け例文

私は、人々の生活基盤を支える仕事に魅力を感じています。貴社はインフラ整備を通じて都市と地方の発展を支えると同時に、環境配慮型の取り組みも積極的に行っています。社会の持続可能な成長を実現するため、貴社の一員としてインフラ事業に貢献したいと考えました。

インフラ業界の一般的なイメージだけでなく、環境配慮という企業独自の視点を盛り込み、志望理由に深みを持たせています。

【きっかけ別対策】ESで聞かれる「当社を知ったきっかけ」の例文4選

企業を知ったきっかけについても聞かれる場合があります。こちらも対策をしておきましょう。

知ったきっかけでは、興味を持ったきっかけと違い最初に企業を知ったタイミングの話をするのがベストです。

企業は、あなたがどのタイミングで企業の存在を認知し、知ろうと思ったのかを知りたがっています。

最初の出会いと、惹かれたポイントについてまとめるようにしましょう。

企業研究の過程で出会った場合

就職活動を進める中で業界研究を行い、貴社のWebサイトやIR資料、社員インタビュー記事を拝見した際、貴社の「顧客起点」の姿勢と、それを実践する柔軟な社風に強く惹かれました。特に、変化の激しい市場環境の中でも、常に顧客ニーズに寄り添いながら新しい価値を提供し続けている点に、魅力を感じました。このような企業であれば、自分も主体的に挑戦し続けられると感じ、志望に至りました。

企業研究を通じて知ったことに加え、具体的なビジョンへの共感を述べている点が評価されやすいです。

あなた自身が仕事に対してどのような価値観を持っているのかが感じられ、企業視点でも一緒に働くビジョンが湧きやすいです。

企業の広告で出会った場合

通勤途中の駅構内で見かけた貴社の広告がきっかけで興味を持ちました。広告に登場していたキャッチコピーが非常に印象的で、「技術は、人を想う力から生まれる」という言葉に心を動かされました。その後、企業理念や事業内容を調べていく中で、単なる製品開発にとどまらず、人々の暮らしや社会の未来を見据えたものづくりを行っていることを知り、深く共感しました。

企業の広告をきっかけに企業を知った場合は注意が必要です。

広告の内容、つまりは企業が取り組んでいることや製品に対して興味を持ったのであれば問題ありません。

しかし、広告そのものに興味を持った場合には、その広告を制作している企業がどこなのか調べましょう。

大企業であればあるほど、広告代理店を利用している場合がほとんどです。

それをきっかけとして魅力を感じたことを伝えても、企業にとってプラスイメージにつながりにくい可能性があります。

製品・サービスを通して知った場合

もともと貴社の提供する○○というサービスを日常的に利用しており、その使いやすさやサポート体制に感銘を受けていました。利用者の立場からでも、ユーザビリティや安心感を重視した設計思想が伝わってきて、自然と企業への関心が高まりました。調べていくうちに、社員の方々がユーザーの声に耳を傾けながら改善を重ねていることを知り、私自身もこのような環境で価値を届ける一員として働きたいと思うようになりました。

製品をきっかけに企業理念に共感する流れが自然で、リアリティのあるエピソードとなっています。

このようなエピソードを話す際には、自身が受け取った企業の良さを明確に提示することが重要になります。

大学の授業をきっかけに知った場合

大学の経営戦略論の授業で、貴社の事例を取り上げたケーススタディに触れたことが、初めて貴社を知るきっかけでした。特に、競争の激しい市場においても独自のポジショニングを確立し、ブランド力を維持している点に感銘を受けました。授業後、自らさらに調べを進める中で、組織全体に根付いた挑戦的な姿勢や、一貫した顧客志向に深く共感し、志望するに至りました。

授業という客観的な出会いの場から、主体的な志望動機につなげている点が好印象を与えます。

なぜその点に感銘を受けたのか、などを補足することで、より具体的かつあなたの価値観のわかる内容になります。

ESの「当社に興味を持った理由」に躓く学生からのよくある質問

当社に興味を持った理由」について回答に悩む学生は多くいます

その中でよく質問される内容とその回答についてまとめました。

志望度が高くない場合でも、共感できるポイントを見つけてポジティブな理由を作りましょう。

企業の持っている特徴と、自身の価値観のつながる部分などを推すのがおすすめです。

自己分析と企業分析が必要になるため負荷はかかりますが、これをやるかやらないかで通過率が変わる可能性が大きいです。

どうしてもよくわからないという場合には、大学のキャリアセンターやプロのキャリアアドバイザーに話を聞くのも1つの手です。

企業独自の特徴や、自分の経験と重なる部分を意識して差別化しましょう。

そのために、企業・業界研究と自己分析を行いましょう。

その企業だけでなく業界の分析を行うことで、その企業にしかない強みが見えてきます。

志望動機と興味を持った理由は、以下のような違いがあります。

興味を持った理由:きっかけや第一印象

志望動機:将来的な目標やキャリアと結びつけた深い理由

あくまでもこの設問では、最初に興味を持ったきっかけについて話すことが重要です。

ネット情報は参考にしてもよいですが、そのまま書いてしまうと内容が薄くなります。

自分なりの視点や感じたことを必ず加えましょう。

調べた情報と自分の価値観との接点などでも構いません。

他の就活生と異なるポイントを作ることが高評価のカギです。

まとめ

ESの「当社に興味を持った理由」は、志望度や企業理解度を測る重要な設問です。

他社と差別化できるよう、自分の経験や価値観と絡めた具体的な理由を述べることが成功の鍵となります。

悩んだときは、自己分析と企業研究を繰り返し行い、自分だけの答えを見つけ出しましょう

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます