【例文3選】年収が高いからは危険?志望動機で給料に触れる際の賢い伝え方

【例文3選】年収が高いからは危険?志望動機で給料に触れる際の賢い伝え方

はじめに就職活動において、年収を志望動機に含めることに対する不安を抱える新卒の方は少なくありません。

本記事では、年収を志望動機として適切に伝える方法や注意点について解説します。

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【年収の志望動機】年収を志望動機にするのはアリ?

年収を志望動機にするのはアリ?
  • 面接官の本音
  • 年収を重視するのは現実的な判断として肯定される時代
  • 大切なのは「年収だけ」になっていないかどうか

就活生にとって「志望動機に年収を含めるのはアリなのか?」という疑問は非常に多いテーマです。

特にお金の話=タブーとされがちな日本の文化では、年収に触れること自体をためらってしまう人も多いでしょう。

しかし、働く目的のひとつに「生活を成り立たせること」がある以上、年収は無視できない要素です。

ここでは、企業側の見方とともに、どのように年収を志望動機に取り入れるべきかを考えていきます。

面接官の本音

面接官は、学生の志望動機に年収を含めること自体を必ずしも否定しているわけではありません。

むしろ、自分の価値観や人生設計に基づいた「納得感のある理由」であれば、好意的に受け取られることもあります。

ただし、「御社は年収が高いから志望しました」といった浅い理由では、お金しか見ていない人材と評価されてしまうリスクもあります。

年収を重視するなら、それに見合う成果やキャリアの考え方とセットで語ることが、面接突破のカギとなります。

また、企業にとっては採用後の定着率やモチベーションも重要な指標です。

だからこそ、年収を動機に含める際には、「なぜそれが自分の働き方や将来像とつながっているのか」を明確に言語化できるかどうかが大切です。

年収を重視するのは現実的な判断として肯定される時代

昔は「お金の話をするのはガツガツしている」と敬遠されがちでしたが、現在では年収を重視すること自体が生活設計の一環として自然視されています。

社会保険料や物価の上昇など、生活にかかるコストが年々増加する中で、就職後の収入に関心を持つのは当然のことです。

企業側も「賢く職場を選ぶ姿勢」と捉えるようになっており、単に欲を出しているわけではなく、将来に対して責任ある選択をしようとしている姿勢として評価するケースも増えています。

さらに、就活生自身がキャリア形成の一環として「経済的自立」や「投資余力」などを視野に入れて考えるようになっている点も見逃せません。

時代背景の変化を受けて、金銭面への意識もより戦略的になってきています。

大切なのは「年収だけ」になっていないかどうか

「年収が良いから入りたい」と考えるのは自然ですが、それだけを軸に企業選びをしてしまうと、就職後のミスマッチが起きやすくなります。

高年収を提示する企業の中には、業務負荷が高かったり、離職率が高かったりするケースもあり、実際の仕事内容や社風との相性が後回しになってしまうのはリスクです。

「年収は魅力のひとつではあるが、それ以上にこの会社で得られる経験やスキルに価値を感じている」といったスタンスで臨むことで、説得力ある志望動機となります。

また、面接では「なぜその年収に納得しているのか」「年収以外に何を重視しているか」といった逆質問をされるケースもあるため、軸を複数持っておくことが重要です。

バランスの取れた志望動機こそが、面接官にとっても信頼のおける材料になります。

【年収の志望動機】年収を重視する新卒が増えている理由

年収を重視する新卒が増えている理由
  • 物価高・社会保険料の増加で「生活の不安」を感じている
  • SNSで「年収比較」が可視化される時代背景
  • 将来のライフプランを意識する学生が増加中

近年、就活生の間で「年収」を重視する傾向が強まっています。

かつてはやりがい重視が一般的な就活軸とされていましたが、今は生活の安定や将来設計を意識して、経済面をしっかり見据えた就職活動が広がっています。

社会の変化や情報環境の影響を受けて、「年収」を合理的な判断材料と捉える学生が増えているのです。

物価高・社会保険料の増加で「生活の不安」を感じている

日本では物価の上昇や生活コストの増加が続いており、就職後の生活費や将来の貯蓄に不安を感じる若者が多くなっています。

加えて、社会保険料の増加によって手取り収入が思った以上に少ないことを知り、「収入がある程度ないと暮らしが成り立たない」と現実を直視する学生も少なくありません。

これまではあまり深く考えられなかった生活費や老後資金まで見越して、「年収を軸にした就活」はもはや珍しいものではなくなりました。

安定した収入を求めることは、将来の安心を手に入れるための当然の行動です。

SNSで「年収比較」が可視化される時代背景

SNSの普及により、業界別・企業別の年収情報が容易に手に入る時代となりました。

就職直後の初任給だけでなく、30代以降の年収推移やボーナス額、インセンティブ制度の有無までリアルタイムにシェアされるようになっています。

このような情報環境の変化によって、他人と自分の年収を自然と比較してしまう状況が生まれ、「損をしたくない」「将来後悔したくない」という意識が強く働くのです。

可視化された数字に影響を受けるのは当然であり、それをきっかけに年収を重視する就活軸を持つ学生が増えているのです。

将来のライフプランを意識する学生が増加中

現代の学生は、単に働くだけでなく、その先の人生設計にも高い関心を持っています。

たとえば、結婚や出産、住宅購入、親の介護など、ライフイベントを見据えたうえで「どれくらいの年収が必要なのか」を考えるのは自然な流れです。

将来の安心や自己実現のためには、早い段階での経済的安定が必要不可欠になってきます。

そのため、「年収の高さ=人生の選択肢の広さ」として捉え、「自分らしい生き方を実現するための手段」として年収を重視する学生が増えています。

【年収の志望動機】言いづらい理由とその裏にある不安

言いづらい理由とその裏にある不安
  • 「お金の話=ガツガツしている」という誤解
  • 「志がない」と評価されるリスクを恐れてしまう
  • 正直に言いたいけど正解がわからないという本音

「志望動機に年収を入れてもいい」と頭ではわかっていても、実際に面接でそれを伝えるのは勇気がいるものです。

お金の話をすると印象が悪くなるのでは…と感じる学生は少なくありません。

実はその背景には、社会的なイメージや自分自身の思い込み、そして本音をどう伝えるべきかという不安が隠れています。

この章では、なぜ年収を語ることが「言いづらい」のか、その理由と心の奥にある本音を紐解いていきます。

「お金の話=ガツガツしている」という誤解

就職活動において「お金の話をする学生=ガツガツしていて印象が悪い」と思われるのではないか、という不安は根強くあります。

実際、多くの学生がこのようなイメージを気にして、年収を話題にすることを避けてしまいます。

しかし、年収は働く上での大切な判断軸のひとつであり、決してがめついわけではありません。

むしろ、自分の将来設計を考えるうえで重要なファクターを大切にしている証でもあります。

大切なのは、単なる金額の話ではなく「どんな価値観で年収を見ているのか」を丁寧に伝えることです。

そうすれば、面接官からの評価も変わってくるはずです。

「志がない」と評価されるリスクを恐れてしまう

年収の話をすると、「志がない」と思われるのではないかという懸念も学生の間でよく挙がります。

「なぜこの業界に?」「どんなことを実現したいのか?」という問いに対して、「収入が良さそうだから」という答えだけでは、企業に対する熱意や将来ビジョンが伝わらず、志望度が低いと判断される可能性があります。

だからこそ、年収に関心がある場合でも、それを補完するように「自分の成長」や「社会貢献」などの文脈と組み合わせて伝えることが求められます。

年収を軸にすること自体が問題なのではなく、それをどう語るかが評価の分かれ目なのです。

正直に言いたいけど正解がわからないという本音

「本当は年収も気になっているけど、どう伝えていいのかわからない」という声も多く聞かれます。

無理に隠すと不自然になりますし、かといってストレートに言い過ぎると誤解を生む可能性もあります。

そのため、年収についてのちょうどいい伝え方を模索する中で、自信を持って話せなくなってしまうケースも少なくありません。

本音を伝えるには、「なぜ年収が自分にとって重要なのか」という背景を整理し、他の軸とバランスを取りながら語ることが大切です。

「働く上での価値観のひとつとして年収を見ている」と誠実に伝えれば、評価につながる可能性は十分にあります。

【年収の志望動機】伝え方のポイントは価値観とセットで話すこと

伝え方のポイントは価値観とセットで話すこと
  • 「価値ある報酬=自分がどれだけ貢献できるか」という視点
  • 将来像やキャリアビジョンと年収をリンクさせる
  • あえて「他社比較」ではなく「納得感」で語る

年収を志望理由に含めることに抵抗があるのは、伝え方に自信がないからかもしれません。

しかし、年収そのものが問題なのではなく、それをどのような文脈で語るかが最も重要です。

単なる金額の話ではなく、自分自身の価値観や人生観とセットで話すことで、面接官に伝わる印象も大きく変わります。

この章では、年収をポジティブに語るためのポイントを紹介します。

「価値ある報酬=自分がどれだけ貢献できるか」という視点

年収を語る際は、「自分の成果が正当に評価される環境で働きたい」という姿勢を示すことが鍵です。

単なる高給取りを目指しているのではなく、「努力や実績に見合った報酬を受け取りたい」という考えであれば、企業側も納得しやすくなります。

この視点を持つことで、志望動機に誠実さや主体性が加わります。

また、「どのように貢献したいか」まで話すことで、入社後のイメージも明確に伝えることができ、相手の評価にもつながりやすくなります。

将来像やキャリアビジョンと年収をリンクさせる

年収を語る際は、「自分の成果が正当に評価される環境で働きたい」という姿勢を示すことが鍵です。

単なる高給取りを目指しているのではなく、「努力や実績に見合った報酬を受け取りたい」という考えであれば、企業側も納得しやすくなります。

この視点を持つことで、志望動機に誠実さや主体性が加わります。

また「どのように貢献したいか」まで話すことで、入社後のイメージも明確に伝えることができ、相手の評価にもつながりやすくなります。

あえて「他社比較」ではなく「納得感」で語る

年収を志望理由に含める際、「他社よりも年収が高いから御社を選びました」といった表現は、企業にとってネガティブな印象を与えかねません。

なぜなら、条件が変わればすぐに離職してしまうのではないかと懸念されるからです。

そのため、他社との比較ではなく、「御社の評価制度に納得できた」「成果に応じた報酬体系に共感した」といった、自分の価値観に根ざした伝え方が有効です。

また、企業研究の結果として「この制度は自分に合っている」と伝えることで、志望度の高さや主体的な姿勢も伝わります。

たとえば、「自分は努力や成果をしっかり評価してもらえる環境で成長していきたい」と述べたうえで、「御社の評価制度ならそれが実現できると感じた」と語れば、年収というテーマでもポジティブな印象を与えることができるでしょう。

【年収の志望動機】実際に使える志望動機の例文

実際に使える例文集
  • 例文①:「自己成長 × 成果に見合う評価」
  • 例文②:「働き方と報酬のバランス」
  • 例文③:「ライフプランと安定収入」

「年収を志望理由に含めたいけど、どう伝えればいいのかわからない」という声は多くあります。

ここでは、年収を志望動機として盛り込みながらも、ネガティブな印象を与えず、しっかりと評価される表現の例文を3つ紹介します。

いずれも年収を価値観やキャリアビジョンと絡めて伝えることで、説得力と納得感を両立した内容となっています。

例文①:「自己成長 × 成果に見合う評価」

例文

私は、社会人として継続的に成長しながら、自分の努力や成果が正当に評価される環境で働きたいと考えています。

学生時代の部活動やゼミ活動を通して、目標を立てて取り組み、結果を出すことに強いやりがいを感じてきました。

貴社の人事制度では、若手のうちから挑戦機会が与えられ、実績に応じて報酬やポジションが決定される点に大きな魅力を感じています。

私は自ら課題を見つけて改善に取り組むタイプであり、そうした姿勢がしっかり評価される環境でこそ、長く前向きに働き続けられると感じました。

年収を重視しているのは、報酬が高ければ良いというわけではなく、自分の成長と貢献に対する納得感を得たいからです。

そうした考えから、貴社の方針に共感し、志望しています。

例文②:「働き方と報酬のバランス」

例文

私が企業を選ぶうえで大切にしているのは、「働きがい」と「働きやすさ」のバランスです。

これから長く社会人として働いていくうえで、自分の生活や健康を大切にしつつ、成果を上げられる環境であることを重視しています。

貴社はフレックスタイム制度やリモートワークなどの柔軟な働き方が整っており、ライフスタイルに合わせてパフォーマンスを最大化できる点に強く惹かれました。

加えて、努力や成果に応じて適切な報酬が支払われる仕組みがあることから、仕事へのやりがいも感じられると考えています。

年収を志望理由に含めることに迷いもありましたが、貴社のように働き方と報酬の両立が可能な企業であれば、自分の価値観に正直に向き合いながら長期的に働いていけると確信しました。

例文③:「ライフプランと安定収入」

例文

私は将来、家庭を持つことや両親のサポートも見据えて、安定した収入を得られる職場環境を重視しています。

経済的な安定は、自分自身の生活だけでなく、家族や周囲の人々との関係にも大きく影響を与える要素だと考えています。

貴社の業績推移や安定した収益モデルは長期的な視点から非常に魅力的であり、将来を見据えて安心してキャリアを築ける環境だと感じました。

また、初任給だけでなく、昇給や賞与など中長期的な給与制度にも透明性があり、自分の努力が確実に報酬に反映される点にも共感を覚えました。

年収というと物質的な面ばかりが注目されがちですが、私にとっては将来の選択肢を広げるための重要な要素であり、それを実現できる貴社に強く惹かれています。

【年収の志望動機】年収だけで企業選びをすると後悔する理由

年収だけで企業選びをすると後悔する理由
  • 入社後のギャップでミスマッチに気付く
  • 成長実感がないと年収は数字でしかなくなる
  • 高収入でも「激務・退職率高」のリスクもある

「年収が高いから」という理由で企業を選ぶのは、短期的には納得感があっても、長期的に見ると後悔につながる可能性があります。

年収だけに目を向けた結果、仕事内容や職場環境とのミスマッチが起き、早期離職やキャリアの停滞を招くことも少なくありません。

この章では、実際によくある後悔のパターンを紹介しつつ、年収とそれ以外の要素のバランスの大切さについて考えていきます。

入社後のギャップでミスマッチに気付く

「年収が高いから」という理由だけで企業を選んだ結果、入社後に「仕事内容が想像と違った」「思っていたより激務だった」と感じることは少なくありません。

給与が高い企業の多くは、それに見合った責任や成果が求められます。

そのため、日々の業務にやりがいを感じられなかったり、自分の性格や強みに合っていない仕事を続けることになったりすると、どれだけ高収入でも満足感を得られにくくなります。

ミスマッチを防ぐには、年収だけでなく、自分がやりたいことや得意なこととマッチしているかを見極めることが重要です。

年収はあくまで一つの要素であり、自分に合った環境で働けるかどうかが、長く働く上ではもっとも大切なポイントとなります。

成長実感がないと年収は数字でしかなくなる

高い年収を得られたとしても、毎日の業務で成長を感じられなければ、やがてその金額にも満足できなくなってしまいます。

特に新卒の時期は、仕事を通してスキルを習得し、自信をつけていく過程が重要なキャリア形成につながります。

しかし、年収だけを重視して選んだ企業で、単調な作業や指示待ちの仕事ばかりになってしまうと、「自分はこの先どうなっていくのか」と不安を感じてしまうでしょう。

やりがいや成長の実感があってこそ、年収という報酬にも意味が生まれます。

お金は重要ですが、それを得るまでの過程や自分の成長に納得できるかどうかも、同じくらい大切な視点です。

高収入でも「激務・退職率高」のリスクもある

一般的に高収入の企業ほど、仕事のプレッシャーが大きく、労働時間が長い傾向があります。

外資系企業や営業インセンティブの強い会社などでは、結果が出せなければ報酬も上がらず、精神的な負荷も大きくなることがあります。

また、成果主義の厳しさから人間関係がギスギスしていたり、社内のサポート体制が不十分であることもあります。

結果として「高収入だけど長くは続けられなかった」という声も少なくありません。

年収は確かに魅力的な条件ですが、それが持続可能なものかどうか、働き方や社風と合わせて総合的に判断することが、後悔のない企業選びにつながります。

【年収の志望動機】企業研究でチェックすべき年収情報

企業研究でチェックすべき年収情報
  • 平均年収だけでなく年齢別の年収推移を見る
  • 福利厚生・住宅手当・ボーナスの制度も確認
  • 収入以外の報酬も考慮にする

年収を就活の判断材料にするなら、「ただ高ければ良い」ではなく、中身までしっかりと理解することが重要です。

企業によって給与体系や昇給の仕組み、ボーナスの考え方は大きく異なります。

せっかく条件が良さそうに見えても、実は実態とギャップがあった…ということを防ぐためにも、年収に関する企業研究は丁寧に行う必要があります。

ここでは、企業研究でチェックすべき3つの観点をご紹介します。

平均年収だけでなく年齢別の年収推移を見る

就活生がよく参考にするのが「平均年収」ですが、それだけでは不十分です。

重要なのは、年齢やキャリアに応じてどのように年収が上がっていくのかという推移です。

たとえば、初任給は高くてもその後の昇給率が低い企業や、逆に初任給は控えめでも20代後半から一気に上がる企業もあります。

企業のIR情報や口コミサイトなどで、「何年後にどの程度の給与が見込まれるのか」をリサーチしておくことで、将来的な生活設計も立てやすくなります。

「入社後にどんな未来が待っているのか」を想像できるかが、企業選びでの大きなポイントです。

福利厚生・住宅手当・ボーナスの制度も確認

年収を語る上で忘れてはならないのが、基本給以外のプラスαの部分です。

たとえば、住宅手当が充実している企業では、手取り額以上に可処分所得が増える場合もあります。

ボーナスの支給有無や回数、評価によって変動する仕組みもチェックポイントです。

また、交通費や資格手当、退職金制度なども含めてトータルで「実質的な収入」を判断する必要があります。

福利厚生の手厚さは、給与明細には現れないけれど生活を支える重要なファクターです。

見落としがちな部分だからこそ、しっかりと調べて比較しておくことで、年収に対する納得感が生まれます。

収入以外の報酬も考慮にする

「報酬」と聞くとお金だけを思い浮かべがちですが、それ以外にも見落とせない価値があります。

たとえば、研修制度の充実度やキャリア支援体制、社内での表彰制度なども、働くモチベーションに直結する非金銭的報酬です。

また、裁量権のある働き方やスキルアップのチャンスが豊富な職場では、自分の市場価値を高めることもでき、結果的に将来の年収アップにつながります。

収入は大切な要素ですが、長期的に見たときの「自分への投資」や「成長環境」も報酬と捉えることで、企業選びの視野が一気に広がります。

【年収の志望動機】年収を含めた本音の志望動機を磨こう

年収を含めた本音の志望動機を磨こう
  • どんな企業でも「再現性のある動機」を持つこと
  • 年収以外の軸とのバランスを取る
  • 一貫性をもって語れるかが評価のカギ

年収は就職先を選ぶうえで大切な要素の一つですが、それだけに偏ると説得力や誠実さに欠けてしまうリスクもあります。

だからこそ、「年収を重視している」という本音を隠すのではなく、他の価値観や志望理由と組み合わせることで、バランスの取れた志望動機を構築することが重要です。

この章では、自分の考えに一貫性を持たせながら、面接でも自信を持って伝えられるような磨かれた本音の志望動機を目指す方法を紹介します。

どんな企業でも「再現性のある動機」を持つこと

年収という軸は、企業によって条件が異なるため、汎用性のある志望動機を作るのが難しく感じられるかもしれません。

そこで重要になるのが、「どんな企業に対してもブレない、自分自身の軸を持つこと」です。

たとえば、「自分の成長に見合った報酬が欲しい」「頑張りが正当に評価される職場を求めている」といった考え方であれば、業界や会社が変わっても一貫した姿勢を伝えることができます。

企業ごとに少し表現を調整しながらも、核となる価値観をぶらさずに持つことで、説得力のある志望理由になります。

年収以外の軸とのバランスを取る

年収を志望動機に含める際に大切なのは、それを「唯一の理由」にしないことです。

例えば、「年収と成長環境の両方を重視しています」といったように、複数の価値観を組み合わせることでバランスが取れ、企業側にも前向きな印象を与えることができます。

さらに、職場環境、社風、働き方の自由度など、自分にとって譲れないポイントを明確にし、それらが年収とどうリンクしているのかを語れるとベストです。

「年収」だけに目を向けるのではなく、働くうえでの総合的な満足度を意識することが、後悔しない企業選びにもつながります。

一貫性をもって語れるかが評価のカギ

どんなに立派な志望動機を作っても、話すたびに内容がブレていたり、企業ごとに全く違うことを言っていたりすると、面接官からの信頼を得ることはできません。

年収を含めた志望動機を語る際は、「なぜ年収を重視するのか」「どんな働き方がしたいのか」「なぜこの企業なのか」を一貫して語れることが重要です。

これは言い換えれば、自分の考えを言語化し、相手に伝える力でもあります。

就活を通して、自分の価値観や判断基準を深掘りし、それを整理して伝える練習をすることで、年収というテーマも自信を持って語れるようになります。

【年収の志望動機】まとめ

年収は「志望理由にしてはいけない」と思われがちですが、現代ではむしろ合理的で現実的な判断基準として受け入れられつつあります。

重要なのは、年収という単一の指標に依存するのではなく、自分の価値観や将来ビジョンとどう結びつけて語るかです。

本音を隠さず、しかし戦略的に表現することで、信頼感と納得感のある志望動機が完成します。

この記事を参考に、自分の軸を明確にし、ブレない言葉で伝えられる志望理由を磨いていきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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