終わりよければ全てよし。自己PRの締め、結びの書き方

はじめに

ES(エントリーシート)の記入に苦戦する学生は大勢いると思います。

何度も書き直して、見直して、自分が満足のいくものを仕上げていくわけですが、そのES、本当に大丈夫ですか?題材や書き出しが良いことに満足して、魅力を書き切れていないということはありませんか?ESで大切なのは、最後まで丁寧に書き切るということです。

逆に、途中で多少だれてしまっても、終わりの部分がきちんと結ばれていれば全体的にまとまった仕上がりになるということもあります。

今回はESで気をつけたい、締め、結びの書き方についてご紹介していきます。

【自己PRの締め方】自己PRの基本的な構成とは

自己PRの基本構成は、「結論→概要→課題→行動→結果→貢献」です。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

自己PRの結論(アピールポイント)

まず自分の長所や強みがどこにあるのか、結論を書きます。

自分自身を売り込むわけですから、何を置いてもアピールポイントを最初に提示するのはセオリーです。

書き出しは読む人の印象を大きく左右しますので、ここで文章の良し悪しが9割決まると考えましょう。

好感が持てれば続きを読みたくなりますし、全体の評価も得やすくなります。

ありきたりの文章では採用担当も見飽きていますので、難しいですが何かしら自分らしさを感じさせる工夫が欲しいところです。

エピソードの概要

概要では、冒頭で述べた結論を裏づけるエピソードが必要です。

その自己PRが口先だけのことではなく、信頼性のある言葉として捉えてもらうためには必須の項目です。

今までに長所や強みを発揮した経験を挙げ、第三者にもわかりやすい結果があるならそれも沿えましょう。

集客率が2割アップした、県大会で優勝したなど、明確な成果があるなら有効活用すべきです。

ただし就活ですので、あまり昔のことよりは大学時代のエピソードから選ぶほうがより効果的です。

極端なことを言えば、幼稚園児の頃や小学校生の頃の話では、説得力に欠けることになります。

エピソードで出た課題

エピソードの中で、長所や強みを発揮するに至った課題を挙げます。

肝心なのは自分の歴史を語ることではなく、あくまで長所や強みを具体的に伝えることです。

つまり、こと細かにその時あったことを語っても意味はありませんので、そこで得た課題だけをピックアップし、そこから自分が発揮した能力に対して的を絞りましょう。

採用担当者もエピソード自体にはあまり注目しませんので、そこに凝っても意味はありません。

実際に行動したこと

先に挙げた課題に対して、具体的に自分が取った行動を挙げます。

ここを曖昧にしては信頼性が薄くなりますので、ここについてはできる限り具体的に書くことが重要なポイントです。

どう考えて何を実行したのか、明確にわかるように説明してください。

「頑張った」「工夫した」といった不明瞭な表現は避けます。

行動した結果どうなったか

課題に対して行動し、その結果何が得られたかを述べます。

可能な限り数字を使ったほうが信頼性が増すので、「売上が1.5倍になった」「アクセス数が2%アップした」というように、数字での表現にこだわってください。

また、アピールしたい長所や強みによっては、「4年間続けた」「1日10時間練習した」というように、打ち込んだ労力を数字で表現することも可能です。

数字で表現できる結果には、売上だけでなく期間や回数、人数などさまざまなものが該当します。

根拠となる数字を出すことで、エピソードに信憑性を出し、冒頭の結論を裏づけることが可能です。

締め(会社への貢献)

締めは、そうした自分の長所や強みを仕事にどう活かしたいか、どのように会社に貢献できるかを述べます。

自分がその会社で活躍する姿をイメージしてもらえるような言葉で終わりましょう。

【自己PRの締め方】自己PRの締めでやってはいけないNG例

自己PRを締める時に、やってはいけないことがあります。

学生がやりがちで、これだけは避けるべきという内容を紹介しますので、しっかり覚えておきましょう。

根拠がない

たとえば、「必ず売上をアップさせます」といった言葉はNGです。

やる気や自信を表明したいのはわかりますが、この言葉には何の根拠もありません。

しかも社会で何の実績もなく、まだ働いてもいない人物が発してよい言葉ではないでしょう。

もちろん、会社によってはそうした意気込みだけでも買ってくれるケースがあるかもしれませんが、一般的には根拠のない言葉は無責任な言動として信用を失います。

ネガティブな言葉

前者とは一転、「お役に立てないかもしれませんが」「自信がないので心配ですが」といったようなネガティブすぎる態度も信用を失います。

本人は謙遜や遠慮を表現したいのでしょうが、あまりにもマイナスな印象を与える言葉は「やる気がない」「働く意欲が感じられない」といった評価になります。

やわらかい表現が悪いわけではありませんが、ポジティブな表現からは外れないようにしてください。

定型文

典型的なNG例が「頑張ります」「よろしくお願いします」といった締め方です。

あまりにも平凡な定型文は、それまで書いてきた内容をすべて台無しにするほど、悪しきパワーを持っているので注意しましょう。

それまで熱烈にアプローチしていたのに、去り際に態度を一変させてあっさり帰っていくようなものです。

これでは相手が「この人には会って話をしてみたい」とは感じませんし、結局とりあえずエントリーしただけで、自社に興味はなさそうだと捉えられかねません。

文字数が決められ、書くスペースが限られている場なのですから、最後まで印象に残るような魅力ある言葉選びに徹しましょう。

自己PRの締めを学ぶ前に自己PRのポイントを学ぼう

自己PRは、自分がどういう人間か、どんな強みがあるかをアピールするチャンスです。

魅力的なESを作成するのも、面接官の気を惹きつけるのも、ブレない自己PRがあってこそだと心得ましょう。

また、中盤までせっかくよい自己PRができていても、重要な「締め」ができていないと魅力はガタ落ちです。

よい締めには原則があり、それを守れば相手の興味を惹いたまま次につなげることが可能となります。

ライバルに差をつけるならありきたりの自己PRではいけませんが、ありきたりの締めでもいけないということを知りましょう。

どのような締めが心を鷲掴みにできるのかを解説するために、まず自己PRのポイントからおさらいしておきます。

企業が求める人物を確認する

企業が自己PRを求める背景には、自社が求める人材にマッチするかどうか探りたいという思惑があります。

つまり、その企業がどんな人物を求めているかを把握できていなければなりません。

答えは企業の数、部署の数だけありますので一概にいえませんが、大きな括りで傾向をまとめることは可能です。

たとえば営業にかなり力を入れている企業の場合、求めるのは営業成績に貢献できる人物である可能性が高いでしょう。

営業で成果を出すために必要な能力はさまざまですが、行動力は必須ですし、ポジティブな思考を持つことも大切です。

同時に顧客とダイレクトに接する立場ですから、一人ひとりに強い責任感が必要です。

少々のことではへこたれない負けず嫌いなメンタルも必要でしょう。

このように、具体的な働き方から求められている人物を掴むことができれば、自ずと自己PRの方向性が定まってきます。

チームワーク尊重の企業、協調性を求める企業、成長率や積極性を打ち出している企業など、企業そのものが打ち出している「色」を見極める目が必要です。

入社後、どのように企業に貢献できるかを伝える

よい締めを導き出すためのキーワードは「貢献」です。

自分が入社したらどんな仕事でその企業に貢献できるのか、ここに触れているかいないかで自己PRの魅力は雲泥の差になります。

ただ単に自分の自慢を羅列するだけで企業が求める答えになるはずもありません。

「自分にはチームワークを活かす能力があります」というだけで終わってしまったら、面接官としては「だから何?」と聞きたくなる気持ちになるのも当然でしょう。

チームワークが強みなら、それを業務でどのように活かして働きたいのか、どのようにして企業に貢献できるのか、具体的に考えて盛り込みましょう。

ただし、意見を述べる以上きちんとした根拠を添えることは必須です。

実際にその企業で働いたわけではないので想像の域は出ませんが、「チームワークが業務効率アップにつながる」と確信した経験があるなら、それを根拠に述べることができます。

「私が入社したら事業を大成功させます」というような発言は、根拠もなければ論理性もなく、意味のない断言になりますので避けてください。

自己分析で自分自身を見つめ直しておく

魅力的な締めを導き出すためには、自己分析が必須です。

長所・短所を洗い出すことも必要ですし、自分の価値観や行動パターンを自分で知ることも重要です。

就活の自己分析において長所と短所は表裏一体だということはすでに学習していると思いますが、何より客観的に自分を見ることが必要です。

自分で自分のことを理解できていなければ、自分を企業に紹介することはできません。

また自己分析は売り込みだけに必要なことではなく、実際に仕事をしていくうえでも非常に大切な行為です。

この先スキルアップするためにも、キャリアアップするためにも、自己を理解することは自分の活躍の場を広げるために必要なことだと認識し、ここでしっかり見つめ直しておきましょう。

自己PRの締めの三大原則

就活をする上で、まずは自己PRを書かなければなりません。

自己PRは自分を企業の採用担当に対してアピールし、採用する確率を高くするために重要です。

ここで人事の心を掴むような自己PRができれば良いのですが、どの学生も必死に自己PRを考えるため他の学生とは違うPRを記載する必要があります。

そこで最も気をつけるべき点が締めの文章です。

良い自己PR文章は締めの文章が他の学生と異なり人事に響くものばかりです。

そのような締めの文章を書くために「三原則」というものがあります。

次のポイントをしっかり押さえて自己PR文章のヒントにしてください。

その会社への貢献で締めくくる

企業の担当者は、一緒に会社で働いて欲しい人間を探しています。

会社に対する愛があっても「この学生を採用した時にメリットがある」と採用担当がイメージすることができなければ採用されることは難しいと考えましょう。

「この学生を採用すると会社にとってメリットがある」と感じさせるために、会社への貢献をアピールしましょう。

例えば、コミュニケーション能力の高い学生が、「私はコミュニケーション能力を武器に頑張ります」と書いていても響きません。

「私の得意なコミュニケーション能力でクライアントから情報を聞き出し、クライアントが理想としている商品を提案できる存在になりたい」と宣言をすれば、一緒に働くとコミュニケーション能力で大きく貢献してくれる学生だと認識してもらうことができます。

根拠があることだけを書く

締めの文章は必ず根拠のあることだけで文章を構成するようにしましょう。

自分を大きく見せて魅力的な存在であることをアピールしたい気持ちはわかりますが、事実だけを述べるようにしてください。

先ほど紹介した「コミュニケーション能力」は抽象的すぎるため、相手に本当にコミュニケーション能力をもっているか文面だけではわかりません。

しかし、「コミュニケーション能力を活用し、10人しか在籍していなかったサークルメンバーを50名に増やすことができた」と述べれば、どんなコミュニケーション能力が備わっているかをある程度想像することができます。

人事担当は、エントリーシート1枚であなたの人間性を判断するので、どのような長所を持っているかをより具体的にアピールしましょう。

会社への貢献+入社への意欲で締める

最も効果的な方法は、会社への貢献と入社への意欲を合わせて書いて締めるという方法です。

このとき会社の具体的なサービスや主な事業で、自分がどのように関われるかを想像しながら書くと書きやすいのでオススメです。

しかし、企業研究をしっかりしていないと、ただ事象を羅列しただけの自己PR文章になってしまう可能性があります。

しっかり企業研究をした上で文章を作成するようにしてください。

【自己PRの締め方】具体的な内容を意識する

自己PRの結びを書く際に大切なのは、具体的に記入するということです。

「頑張っていきたいと思います」

「入社したいです」

「色々な仕事に挑戦したいです」

「コツコツと仕事をこなしていきます」

上記のような結びは、非常に曖昧な表現であることがお分かりいただけるかと思います。

これだと読み手も、余韻が残らないですし、印象にも薄いというのが正直なところです。

そうならないためにも、

「御社では、営業に関わる仕事を積極的に挑戦していきたいです」

「私のリーダーシップを存分に役立てていきたいです」

「開発の面で結果を残せる働きがしたいです」

これらのように、何をしたいのか、どんなことを頑張るのかというのを、具体的に書くことを意識してください。

そしてその事柄が、会社の求める人材に近ければ近いほど、好印象を与えることができます。

具体的で、社風や業務内容にも沿っていれば「この学生はうちの会社のことをよく調べているし、本気で働きたいのだろうな」と思ってもらえる可能性が高まります。

そういう余韻を最後に残せるよう、結びはとにかく具体性を意識してください。

【自己PRの締め方】入社したいという意欲を押し出す

自己PRの目的は企業で働きたいという意思を伝え、そのために自分には何ができるのかを伝える、というところにあります。

しかし意外に多くの学生が、何ができるのか、自分の能力や長所がどのように役立つのかという部分に気持ちを持っていかれています。

確かにそれも重要なことなのですが、それに加えてストレートに入社意欲を伝えることが大切になってきます。

「ご連絡をお待ちしております」

「一緒に働けることを心待ちにしております」

「次の選考でも宜しくお願い致します」

上記のような言葉を最後に付け加えるだけでも、格段に入社意欲が伝わります。

結びは絶対に入社意欲を伝えなければいけない、というわけではありませんが、全体を読み通して「これはどこの会社に向けた自己PRなのだろうか?」と思ってしまう場合には、聞き手も同じように思っているかもしれないので注意が必要です。

【自己PRの締め方】魅力的な締めか、読み直す

基本的なことですが、何度も読み直すというのが、良い結びを作るコツです。

これは結びに限らず言えることですが、繰り返し推敲を重ねる中で、文章や台本の質は高まっていくのです。

どんなに注意して、どんなにポイントを意識していても、1回目に書いた自己PRが完璧であるということは中々ありません。

何度も読み直し、採用担当者の目線に立ちながら内容をブラッシュアップしていきます。

そして書き出しから結びまで、少しずつ完成度を高めていくのです。

綺麗な結びを一回で書こうとするのではなく、しつこいくらいに書き直してみてください。

自己PRの締めを意識した例文

それでは早速、自己PRの締めの例文を紹介します。

根拠を示し、過度なアピールにならない程度に意欲と貢献度を述べるのがポイントです。

例文①

私の強みはチームワークを活かした協調性です。

私は大学のゼミで~の研究室に所属していましたが、私がチーム制を提案して実行委員となり、例年より大きな成果を上げることができました。

それまでゼミでは個人がバラバラに独自の研究を進めていましたが、私は個人研究と並行してグループ研究でも成果を上げられるようチーム分けを行い、データの共有化を実行しました。

研究した内容を共有し、毎週水曜日に必ずミーティングを行って意見交換を実施しました。

その結果、チームで成果が出るようになり、チーム間でも協力体制が生まれ、最終的にはゼミ全体が大学から高く評価される成果を生むことができました。

この経験から、私はチームワークこそ大きな成果を生む原動力となると確信しています。

御社でもチームワークを構築して部署の垣根を越えた事業に取り組み、成果を出したいと思います。

例文②

私の強みは分析力です。

私は学生時代にイベントの主催に携わっていましたが、参加者が伸びないという課題を抱えていました。

そこでまず参加者をデータ化し、一番層が薄い層を割り出して原因の仮説をいくつか導き出しました。

次に仮説を立証するためにターゲットなる層を対象に200人のアンケート調査を実施し、結果を分析することで根本原因と改善策を突き止めることができました。

その結果、イベント参加者が15%アップさせることに成功しました。

私はこの経験から、分析力を活かして御社の新たな市場開拓に携わり、業績アップに貢献したいと考えております。

例文③

私の強みは積極性と向上心です。

私は子どもの頃から海外で活躍できる仕事がしたいという夢を持ち、学生時代には自費でアメリカへ語学留学も経験しました。

当時私はTOEICも350点程度で、英語が得意ではなかったため卒業までにTOEICで900点以上という目標を掲げました。

留学生と交流できる団体でアルバイトやボランティアの団体で世界中からの旅行客のガイドをしたりしながら、懸命に英語の勉強に取り組みました。

その結果、卒業前の3月に、TOEICで910点を達成することができました。

私はこの経験から、向上心を持って積極的に行動すれば、必ず実力は培われると確信しています。

御社に入社し、海外事業部で現地との懸け橋として活躍したいと希望しております。

終わりに:自己PRの締め方

自己PRの目的は、「企業に入社してほしい」と思ってもらうことです。

そしてそのプロセスとして「まずはこの学生に会って話を聞きたいな」と思ってもらう工程が必要となります。

自己PRを書き切ることができたら、客観的に観察して、自分が面接官だったら会いたいと思う自己PRになっているかを観察してみましょう。

そして、読み終わった後に思い出してしまうような、それでいて感心してしまうような結びであるかどうかも注意しましょう。

文章の結びが読み手に与える影響というのは、書き手が思っている以上に大きなものです。

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