部活動の部長経験はガクチカとして強いのか?活かすためのポイントや構成、例文を解説!

部活動の部長経験はガクチカとして強いのか?活かすためのポイントや構成、例文を解説!

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部活動の部長経験はガクチカになる?

本記事では、部活動の部長経験が強いガクチカになるのかどうかについて解説をしていきます。

学生時代に頑張ったこととして部活動を挙げる方は多いのではないでしょうか。

そしてその中でも、部長経験がある方はそれを積極的にアピールしたいですよね。

しかし、部長というだけで強いガクチカになるのか、不安を覚えた方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、部長経験のガクチカをアピールする際のポイントや構成、例文について丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも「ガクチカ」とは

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就職活動においてエントリーシート(ES)や面接でよく聞かれる質問の一つです。

ガクチカが求められる理由
  • 学生時代の経験が知りたいから
  • どんな知識や能力を持っているか知りたいから
  • 自社とのマッチ度が知りたいから

企業はこの質問を通じて、学生の価値観や行動特性、課題解決能力などを見極めます。

そのため、ただの経験談ではなく、「どのように考え、どんな行動をとり、どのような成果を出したのか」を具体的に伝えることが重要です。

部活動の部長経験はガクチカとして有効なのか

結論から言うと、部活動の部長経験はガクチカとして十分に有効です。

部活動の部長経験がガクチカとして有効な理由
  • アピールできる強みが多い
  • シンプルに経験としてインパクトがある
  • 部長に抜擢されるポテンシャルがあることを言外に示すことができる

部長は、チームをまとめたり、目標を設定したり、問題解決を図ったりする機会が多く、企業が求めるリーダーシップや協調性、課題解決能力などをアピールする絶好の題材になります。

部活動の部長経験をアピールする際におさえておくべき前提

部活の部長経験をガクチカにする場合は、自分のスキルや魅力をより明確に伝えるためにも、重要なポイントを押さえておく必要があります。

部長という貴重なポジションの経験があるにも関わらず、アピールにおける重要なポイントを理解していなければ、スキルや魅力が伝わりきらない可能性があります。

主なポイントは、以下の2つが挙げられます。

部活動の部長経験をアピールする際におさえておくべき前提
  • 企業が求める人物像を理解してから書く
  • 嘘だと思われないようにリアルな体験談を話す

特に、企業が求める人物像を理解してから書くことは重要なポイントです。

では、一つひとつのポイントを整理していきましょう。

企業が求める人物像を理解してから書く

部長経験をガクチカにする場合は、まず、企業が求める人物像を事前に理解しておく必要があります。

部活の部長経験は魅力的な経験ですが、企業が求める人物像を理解していなければ、企業のニーズに合わないアピールになってしまう可能性があるからです。

企業がどのような人材を求めていて、それに対して自分の強みや経験が合っていることが、就活においては重要なポイントになります。

そのため、アピール文章を書き始める前には、忘れずに企業研究を進めておきましょう。

企業の公式ホームページや採用サイトの募集要項、その他説明会の資料などを確認し、企業が重要視するスキルや人柄をチェックすることで、求める人物像は把握できるようになります。

そのうえで、企業のニーズに応えられるアピール文章を考えることが大切です。

嘘だと思われないようにリアルな体験談を話す

部長経験をガクチカにする際は、嘘だと思われないように、リアルな体験談を話す必要があります。

エントリーシートや面接では、ガクチカをアピールするにあたって部長経験を騙る就活生も一定数いるため、抽象的なエピソードは嘘だと疑われる可能性があります。

嘘のエピソードには具体性がなく、ほかの回答内容との間で矛盾が生じることが特徴です。

このような傾向が見られると、たとえ本当のことを話していたとしても「信憑性が低い」と思われ、ネガティブな評価を受ける原因になります。

そのため、エピソードではリアルな体験談を取り上げるようにし、具体的な状況を説明することが大切です。

面接では深掘りの質問をされる可能性が高いため、「なぜ」「どのように」という詳細部分もしっかり掘り下げておきましょう。

部活動の部長経験をガクチカに活かすためのポイント

部活動の部長経験をガクチカに活かすためのポイント
  • 目的と成果を明確にする
  • 自分が果たした役割と行動を具体的にする

部活動の部長経験は、先述した通り十分に強いガクチカになります。

しかし、ポイントをおさえなければ他の就活生のガクチカに劣ってしまう可能性も少なくありません。

ここで紹介するポイントを理解して自分のガクチカに取り入れ、評価されるガクチカを作成しましょう。

目的と成果を明確にする

まず、自分が部長としてどんな目的を持ち、どんな成果を出したのかを明確にしましょう。

「ただ部長を務めた」だけでは評価されません。

たとえば、「部員のモチベーションを上げ、全国大会出場を目指した」といった具体的な目標があると説得力が増します。

また、それに対する成果がどうだったのかを具体的に示すことが、部長経験のガクチカをより強いものにするコツといえます。

自分が果たした役割と行動を具体的にする

「チームのために頑張った」ではなく、自分がどんな役割を果たし、どのような行動をとったのかを詳しく説明しましょう。

たとえば、「練習メニューを改革し、部員全員のスキルアップを図った」など、具体的な取り組みを伝えることが大切です。

部長といっても、チームの中で果たす役割は様々です。

そのため、自分はどのような主将として立ち回ったのか、部員からはどのような存在だと言われていたのかを振り返って言語化しましょう。

課題に対してどう対処したかを伝えられるようにする

企業は、学生がどのように問題を解決する力を持っているかを重視します。

部長として直面した課題(例:部員のモチベーション低下、部員同士の対立など)に対して、どのように考え、どのような行動をとり、どんな結果を得たのかを整理しておきましょう。

何も課題がなく、ただ部長として必要な役割を遂行していただけ、という方は少ないと思います。

自分の部長時代のエピソードを深掘りして、どんな課題があったのか、という点から丁寧に思い出してみましょう。

部活動の部長経験からアピールすべき強み

部活動の部長経験からリーダーシップをアピールする就活生は少なくありません。

しかしそれでは他の就活生と差別化することができず、いわば「ありふれたガクチカ」になってしまいます。

では、どのような強みがアピールできれば差別化することができるのでしょうか。

部活動で培ったチームワーク

部長はチームの一員でありながら、全体をまとめる役割を担います。

その中で、部員と協力して目標を達成する力や、意見の異なるメンバーをまとめる力が身についているはずです。

チームワークのアピール例文

部活動で培ったチームワークを活かし、互いの強みを尊重し合いながら目標達成に向けて支え合う姿勢を大切にしてきました。

チームワークは主将でなくてもアピールできます。

主将だからこそ気づくことができたチームワークの大切さをアピールしましょう。

計画性・目標設定能力

部活動を円滑に進めるためには、長期的な視点での計画立案や、短期目標の設定が必要です。

その経験を活かし、計画的に物事を進める力があることをアピールできます。

計画性・目標設定能力のアピール例文

部活動では長期的な目標を設定し、逆算して具体的なスケジュールを組むことで、効率的に成果を上げる計画性を身につけました。

特に主将としてチームの舵をとったような経験があると、特にアピールしやすい強みとなります。

部活動の部長経験をガクチカにする際の構成

部長経験をガクチカとして効果的にまとめるためのポイントを、「課題」「行動」「結果」「学び」の4つの観点から構成する書き方としてご紹介します。

自分自身のエピソードを整理しながら読み進めることで、面接官にも伝わりやすいストーリーを作り上げるヒントを得られるはずです。

何を課題として捉えたのか

ガクチカにおいて大切なのは、まず最初に「自分が認識した課題」を明確に示すことです。

リーダーである部長が「どこに問題があると感じ、何を改善するべきだと考えたのか」をはっきり伝えることで、課題把握力や分析力がアピールできます。

課題は大げさでなくてもOKです。

大切なのは、自分がリーダーとしてその課題をどのように把握し、行動に移そうと決意したかを明確に示すことです。

課題に対してどのような行動を取ったのか

次に、課題を解決するために部長として具体的に何を行ったのかを説明します。

単に「頑張りました」ではなく、誰にもわかりやすいようなアクションプランを示した経験を伝えることで、あなたのリーダーシップや行動力を伝えられます。

ここでは「自分がどんな方法で、どんな工夫をしたか」を具体的に挙げることが大切です。

数値化できる部分があれば、なお効果的に伝わります。

行動の結果どうなったのか

行動があったところで終わるのではなく、そこから得られた成果や変化についてもしっかりアピールしましょう。

結果が必ずしも「大会で優勝した」などの目に見える成果だけとは限りません。部員のモチベーション向上やチームの雰囲気の改善といった変化も十分に成果として語れます。

結果は数字や目に見える成果があれば分かりやすいですが、必ずしもそれだけではありません。

行動の前後で「どのようにチームが変わったか」を意識して具体的に伝えましょう。

部長経験から何を学んだのか

最後に、部長としての経験から得られた学びや自身の成長を整理します。

企業は「その経験を通して何を得て、今後どう活かそうとしているのか」に注目します。自分が成長したポイントをわかりやすく言語化すると、強いアピールになります。

学びは「自分の考え方がどう変わったか」「行動がどう成長したか」を具体的に示すことが大切です。

面接官は「それをどうやって会社で活かすのか」を聞きたいので、先のビジョンも添えましょう。

【競技別】部活動の部長経験をガクチカにする際の例文

ここからは、競技別に、部活の部長経験のガクチカ例文を紹介していきます。

部長経験をガクチカにする場合、書き方がいまいち見えてこないときは、事前に例文をチェックしたうえで構成や表現方法を学んでおくことが大切です。

紹介する例文は、以下の通りです。

部活動の部長経験をガクチカにする際の例文
  • 運動部×団体競技の例文
  • 運動部×個人競技の例文
  • 文化部の例文

このように複数パターンの部長経験のガクチカ例文をまとめていくため、自分の経験に近いものをチェックし、スムーズな「ガクチカ作成につなげていきましょう。

運動部×団体競技の例文

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、野球部で部長として活動したことです。

チームの実力向上を目指す中で、個々の意見がぶつかり合い、方針が定まらないという課題がありました。

そこで私は、選手一人ひとりの意見を丁寧に聞き、共通の目標を設定したうえで戦略を練ることに注力しました。

その結果、チームの結束が強まり、大会では前年よりも上位の成績を収めることができました。

この経験を通じて、リーダーシップと調整力の重要性を学びました。

入社後も勉強したリーダーシップと調整力を活かし、チームの意見をまとめながら成果につなげていきたいです。

この例文では、野球部の部長として意見調整に力を入れたことをアピールしています。

調整役としてリーダーは重要な役割を持つため、意見調整を行う際にどのような点に注意したのか説明することが重要です。

こだわったポイントや努力した点に積極的に焦点を当てましょう。

私は学生時代に、サッカー部の部長として、部内の士気向上に取り組んできました。

当時、部は連敗ばかりで、全体のモチベーションが低下していました。

そこで私は、部員一人ひとりと対話し、課題や目標を共有することで意識を高めることを試みました。

さらに、練習メニューを工夫し、成功体験を積めるように意識しました。

その結果、徐々にチームの雰囲気が改善され、次の大会ではベスト8に進出することができました。

私は今回の経験を通じて、周囲を巻き込みながらチームを導くリーダーシップの重要性を学びました。

入社後もこの経験とスキルを活かし、周りと積極的に協力しながら成果を上げていきたいと考えます。

この例文では、サッカー部の部長として、全体の士気・モチベーション向上に向けて動いてきたことをアピールしています。

場の明るい空気ややる気を牽引する存在として、リーダーは重要な役割を持ちます。

その際に行ってきた行動や気をつけたポイントに具体的に触れながら、部長のガクチカでリーダーシップをアピールしましょう。

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、バスケットボール部での部長経験です。

当時、バスケットボール部は、練習メニューがマンネリ化しているという課題がありました。

そこで私は、自ら行動して新しい練習メニューを考案し、全員が楽しみながら技術を高められるように工夫しました。

その結果、全体のパフォーマンスが向上したため、先日の大会では3位に入賞することができました。

この経験から、課題に対して積極的に行動する主体性や、チーム全体を引っ張るリーダーシップの大切さを学びました。

入社後もこの経験を活かしてチームワークを大切にし、業務においても自分から積極的に改善策を提案することで、成長につなげていきたいです。

この例文では、バスケットボール部の部長として、練習メニューのマンネリ化という課題を解決したエピソードに触れています。

どのような経緯で課題を分析したり解決したりしてきたのか、具体的なプロセスを説明し、スキルのアピールにつなげましょう。

なお、各部活のガクチカを書く場合は、以下も参考にしてみてください。

運動部×個人競技の例文

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、陸上部での部長経験です。

陸上は個人競技が多いため、チームメンバー間のコミュニケーションが不足しており、連携に支障が出ることがありました。

そこで私は定期的にミーティングを開き、メンバー同士の意見交換や情報共有を促しました。

また、練習後に皆で外食する時間を設け、積極的にコミュニケーションを取ってきました。

結果、チーム全体の連携が強化され、個人の成績向上にもつながりました。

この経験から、問題解決のためには積極的なコミュニケーションとチームワークが重要であることを学びました。

入社後も今回の経験を活かし、チーム内での円滑なコミュニケーションを大切することで、組織の目標達成に貢献したいです。

この例文では、陸上部の部長として、チームの連携強化に力を入れてきたことをアピールしています。

積極的なコミュニケーションという一言で片付けてしまうと、何を頑張ったのかがわかりにくいため、アピールの際は具体的な行動内容を伝えるようにしましょう。

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、卓球部での部長経験です。

当時は新入部員が多かったため、基本的な技術の習得だけでなく、チームの一員としての意識向上が課題でした。

そこで私は、初心者向けに段階的なオリジナルメニューを作成しました。

また、定期的に個別フィードバックを行い、技術面だけでなくメンタル面でのサポートも心掛けました。

その結果、新入部員は自信を持って試合に臨むようになり、チーム全体の実力向上にもつながりました。

この経験から、指導力とチームワークの重要性を学びました。

入社後もチームをまとめ、部下や同僚の成長をサポートすることで、組織全体の成果に貢献できるよう努めたいと思います。

この例文では、卓球部の部長として、率先して新入部員の指導に努めたことをアピールしています。

部長と一口に言っても役割や仕事内容にはさまざまなことが挙げられるため、例文のように、具体的に何を行ってきたのかをアピールすることが大切です。

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、水泳部での部長経験です。

練習中は、個々の成長を認め合うことが少なかったため、全体のモチベーションが低下することが多くありました。

そこで私は、練習後に、お互いの良い点をフィードバックし合う時間を設けるようにしました。

例えばタイムが少しでも伸びたメンバーに対しては、積極的にその努力を称え合い、ポジティブな雰囲気を作り出しました。

結果、部員同士が自然と支え合う空気が生まれ、「〇〇さんが部長になってから活動が楽しい」との声をもらうことができました。

この経験を通じて、チームの一体感を高めることの重要性を学びました。

入社後も協力し合う環境を作り、共に成果を上げられるチームづくりに貢献したいです。

この例文では、水泳部の部長として、部の良い空気を牽引してきたことをアピールしています。

ポジティブな空気で周りを巻き込んでいけるリーダーは、チーム内で重宝される存在です。

どのような行動を起こしたのかを具体的に伝えながら、スキルをアピールしましょう。

なお、陸上経験のガクチカについては、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

文化部の例文

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、吹奏楽部での部長経験です。

吹奏楽部では、特に肺活量の不足が大きな課題となっており、音量や持続力が足りないことでパフォーマンスに限界を感じていました。

そこで私は、部員の肺活量を鍛えるために練習方法の改革を行い、特に筋トレメニューに力を入れました。

また、部活動の前後に体力づくりの時間を設け、積極的に声をかけながら率先して練習に取り組みました。

その結果、演奏時の息切れが減り、音量や持続力が向上しました。

この経験を通じて、課題解決のためにリーダーシップを発揮し、積極的に行動することの重要性を学びました。

入社後は、常にチームの目標達成に向けて主体的に行動し、メンバー全員が成長できる環境作りに貢献したいです。

この例文では、吹奏楽部の部長として、課題解決のために率先して行動したことをアピールしています。

部長として何を考えたのか、そしてどのような行動を起こしたのかが重要になるため、詳細は明確に伝えるようにしましょう。

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、合唱部での部長経験です。

活動内では他校との合同練習を経験しましたが、初めての試みだったため、各校のスケジュールを合わせることが難しいことが課題でした。

私は部長として、まず各校のスケジュールをヒアリングし、調整を行いました。

そのうえで、練習後に交流会を開催することを提案し、運営を担当しました。

結果として、合同練習の成果によって部員同士の絆は強くなり、コンクールでも入賞することができました。

この経験から、効率的なスケジュール調整と、チーム間のコミュニケーションの重要性を学びました。

入社後もプロジェクトチーム内での調整役として、円滑な進行とチームワーク向上に貢献したいと考えています。

この例文では、合唱部の部長として、イベント企画のために責任をもってスケジュール調整を行ってきたことをアピールしています。

アピールの際はどのような点を工夫したか、努力したかというポイントが重要になるため、状況や自分の行動をわかりやすく伝えることが大切です。

ガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたことは、書道部での部長経験です。

初動部は、もともとスケジュール管理があいまいだったため、活動の参加率が低いことが課題でした。

そこで私は、まずは全体のスケジュールを見直し、練習やイベントの日程を明らかにしました。

そのうえで、部員全員に日程を共有しやすいように従来のアナログなやり方を廃止し、スケジュール共有アプリを導入しました。

結果として、部員の参加率が向上し、部活動が活発化しました。

この経験から、計画的なスケジュール管理の重要性を学びました。

入社後はチーム内の調整役として、効率的に業務を進めるためのスケジュール管理を行い、組織全体のモチベーション向上にも貢献したいです。

この例文では、書道部の部長として、参加率が低いという課題を解決したことをアピールしています。

部の責任者として課題をどのように分析し、そして解決してきたのか、詳細をアピールすることで課題解決能力やリーダーシップを伝えていきましょう。

なお、吹奏楽部のガクチカのポイントについては、以下の記事も参考にしてみてください。

【エピソード別】部活動の部長経験をガクチカにする際の例文

ここまで、部活動の部長経験をガクチカにする際のポイントやアピールすべき強みをお伝えしてきました。

しかし、実際にどのように書けば良いのかわからない方も多いでしょう。

実際の例文を3つ紹介しますので、ぜひ参考にして自分のガクチカを完成させてみてください。

部員のモチベーションを上げた経験の例文

ガクチカ例文

私が部長を務めた際、部員のモチベーションが低下していることが課題でした。

そこで、個別面談を実施し、各部員の悩みを聞いた上で、全員が納得できる新しい練習方針を策定しました。

その結果、部員の意欲が向上し、大会で過去最高の成績を収めることができました。

この例文では、課題に対してどのような行動を起こしたのかが具体的に伝わってきます。

問題解決に向けた主体性やコミュニケーション能力がアピールできており、仕事に求められている能力を強くアピールできている例文だといえるでしょう。

チーム全体の目標設定と成果を出した経験の例文

ガクチカ例文

部長に就任した際、チームは一度も地区大会を突破できていませんでした。

そこで、年間目標を設定し、計画的なトレーニングメニューを組みました。

その結果、部員の意識が変わり、チームは初めて地区大会を突破することができました。

この例文では、「年間目標を設定」というフレーズから、短期・長期両面で計画を立て、着実に進める計画性やマネジメント力をアピールできています。

ビジネスにおいて計画性のある人間は大変重宝されます。アピールできるなら積極的にアピールしましょう。

個々の部員と向き合った経験の例文

ガクチカ例文

チームには初心者の部員が多く、上級生との実力差が問題になっていました。

私は初心者向けの練習メニューを作成し、個別指導を行いました。

その結果、新入部員のスキルが向上し、全員が試合で活躍できる環境を作ることができました。

この例文では、課題を解決させた行動がうまく伝わっていると言えます。

個別指導を行うためには、部員とのコミュニケーションや相互理解が必要です。

チームが抱える問題を一人ひとりの視点からも把握した上で、解決に導いた点は大きなアピール要素になります。

部活動の部長経験をガクチカにする際の注意点

部活の部長経験をガクチカにする際は、魅力的なエピソードやスキルをアピールできますが、伝える際はいくつかの注意点に気をつける必要があります。

そのためここからは、部長経験をガクチカにするときの注意点を紹介していきます。

主な注意点は、以下の2つです。

部活動の部長経験をガクチカにする際の注意点
  • 自慢話にならないようにする
  • 誰かを下げるような話にならないようにする

魅力的なガクチカに仕上げるつもりが、結果としてネガティブな印象につながってしまうのは、あまりにもったいないものです。

注意点をそれぞれチェックし、アピールの失敗を防ぎましょう。

自慢話にならないようにする

部長経験をガクチカにする場合は、単なる自慢話にならないように注意しましょう。

例え部長として成し遂げたことが大きく、貢献度が高かったとしても、それをただ自慢することは「ガクチカ」にはなりません。

必要以上に自分を大きく見せようとしていたり、実績をひけらかしたりするような印象になるため、事実だとしてもあまり良いイメージにはならないでしょう。

部長として考えて行動した結果であることを素直にアピールし、成果や周りからの評判を、不必要にアピールすることは避けましょう。

なお、ガクチカとして書いたつもりが単なる自慢話になっていないか心配なときは、一度周りの人に読んでもらうことがおすすめです。

事実をシンプルに伝える内容になっているか、よくチェックしたうえでアピールにつなげましょう。

誰かを下げるような話にならないようにする

部長経験をガクチカにする際は、周りの誰かを下げるような話にはならないように気をつけましょう。

ガクチカでは、本人の具体的な取り組みや成長が重視されるため、他人に対する評価は関係ありません。

そのため、例えば以下のような表現を使うと、ネガティブな印象を持たれる可能性があります。

避けた方が良い表現
  • 前の部長が悪かった
  • メンバーが言うことを聞いてくれなかった
  • 他校と比べて優れていると感じた

このような伝え方をすると、他責思考な印象も伴うため、あまり良い評価にはつながりません。

「本当に良いリーダーだったのか」「本当に部長として貢献できたのか」と疑われる要因にもなるため、誰かを下げるような情報は入れないようにしましょう。

その経験を通じて自分は何を思ったのか、何を学んだのかに焦点を当て、基本的に他人に対する評価には触れないことが大切です。

高校時代の部長経験を伝えたい時のコツ

一般的に高校時代の経験をガクチカとして伝えるのは、弱くなりがちなため推奨されません。

しかし、学生時代に最も頑張ったことが高校時代の部活経験であり、大学時代にはあまり語れるような経験がない、なんて方も少なくないでしょう。

そこで、高校時代の部長経験を伝えたい時はどのように伝えれば良いのか、コツを2つ紹介します。

大学時代の活動につなげた部分を補足する

高校時代の部長経験を語る際に忘れてはならないのが、「その経験が大学でどう活きたのか」を具体的に示すことです。

企業としては、過去の成功体験が現在や将来にどう活用されるかを知りたいと考えています。

高校での体験を単なる「思い出話」で終わらせるのではなく、「部長時代に培った○○力が、大学ではこんな形で発揮されました」というように、大学でのエピソードと結びつけることが重要です。0

「高校時代の経験が大学でさらに発展・応用された」ことをアピールすると、面接官にはあなたの柔軟性や向上心がより具体的に伝わります。

学びが点で終わるのではなく、線としてつながっている点を示すことで、高校時代の部長経験そのものの価値がぐっと高まるのです。

大学での経験や取り組みと紐づける

次に大切なのは、実際に大学時代のエピソードを盛り込むことです。

高校時代の成功体験や苦労話だけで面接時間を使ってしまうと、「その後どう成長したの?」という疑問を残してしまいます。

大学時代に具体的にどのような活動を行い、そこに高校時代の学びがどう活かされたかを、わかりやすく説明しましょう。

大学時代の具体的なエピソードを通じて、「高校時代だけでなく、今でも成長を続けている」姿を示せると、企業にとって魅力的な人材として評価されるはずです。

採用担当者は「現在のあなたが、今後どう会社に貢献してくれるか」を見ていますので、高校時代の体験はあくまで「出発点」だと捉え、大学時代の実績や学びをあわせて伝えてください。

まとめ

部活動の部長経験は、ガクチカとして十分に活用できます。

ただし、単に「部長を務めた」だけではなく、課題・行動・結果・学びを具体的に伝えることが重要です。

リーダーシップやチームワーク、課題解決能力をアピールすることで、企業に良い印象を与えられるでしょう。

本記事で解説したポイントを実践して、ぜひ部長経験を強いガクチカに仕上げてみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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