YouTube活動のガクチカは通る?選考通過のコツは試行錯誤の過程をアピールすること!

YouTube活動のガクチカは通る?選考通過のコツは試行錯誤の過程をアピールすること!

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YouTube活動のガクチカはぶっちゃけ通るのか?

学生時代、YouTubeを頑張っていたため、ガクチカで話そうと思うものの、企業ウケが良いだろうかと心配になっている方も多いでしょう。

結論として、伝え方次第です。

中途半端な伝え方になってしまうと、悪い印象を与えやすいですが、本当に熱心に取り組んでいたことが伝われば、アピールポイントとなり得る可能性もあります。

本記事ではYouTube活動を主題としたガクチカを作成する際のポイントを紹介するため、ぜひ参考にしてください。

YouTube活動のガクチカから人事が受ける印象

まずはYouTube活動についてガクチカで話す就活生に対して、人事がどのような印象を受けるのかを紹介します。

以下の3つを意識しておくことで、よりガクチカのクオリティが高まり、内定の可能性も高まることでしょうから、ぜひ参考にしてください。

登録者が多ければインパクトを受ける

これは当然のことと言えるかもしれませんが、登録者が多ければインパクトを与えられることは間違いありません。

ある日突然、友人が「YouTubeの登録者が10万人居るんだよね」と言ってきたら驚くでしょうし、尊敬することでしょう。

これは企業の採用担当者も同じことであり、あなたのチャンネル登録者が10万人とは言わないまでも、5000人・1万人といれば「素晴らしい」と思うことは間違いありません。

それだけの数字を獲得できるということは、何かしらしっかりと工夫をしていたということであり、正しい努力を継続していたということですから、企業の採用担当者は良い印象を受けることでしょう。

ゆっくり実況などの特定ジャンルは分からない人事も多い

しかしながら、注意点として「ゆっくり実況」などの特定ジャンルは分からない人事も多いということを覚えておきましょう。

ゆっくり実況やゆっくり解説を普段から観る人からすれば驚きかもしれませんが、YouTubeには無数のチャンネルがあり、アルゴリズムも働いているため、全く興味の無いチャンネルは目に入らない、もしくは流れてきても無意識のうちにスキップしています。

よって、ゆっくり実況やVtuberとしての活動など、人によっては全く分からない可能性のあるジャンルについて話す際は簡単に「どのようなものなのか」について解説してからガクチカの説明を始めることを心がけてください。

YouTube活動がガクチカだからといって落とすことはない

「私が学生時代に力を入れたことはYouTube活動です」と聞いた瞬間に「この人はダメだな」と判断する人事はいません。

確かに、迷惑系YouTuberや、あまり品のない人々も少なくないため、YouTube活動に対してマイナスのイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、だからといって「YouTubeを頑張っていました」と言った段階で即、落とすことはありません。

なぜならば、そんな理由だけで落としていては、採用人数を確保できなくなるからです。

よって、話は聞いてくれますし、エントリーシートに書いたとしても、内容は読んではくれます。

どのようなアピールができるかがポイントであるため、覚えておきましょう。

YouTube活動のガクチカを作る3ステップ

続いて、YouTube活動のガクチカを作るステップを紹介します。

つまり、ガクチカを作成する際のおすすめの構成ということです。

この構成はどのような経験をアピールする際にも活用できるものであるため、覚えておいてください。

もし、本記事を途中まで読んで「YouTube以外の話をしようかな」と翻意した場合でも応用できるため、この部分だけでも覚えてしまってください。

1.学生時代に頑張ったことがYouTube活動であることを伝える

まず最初に「自分が学生時代に最も力を入れたのはYouTube活動です」と結論を明確に伝えることが大切です。

面接官は大量の就活生を相手にしなければなりませんし、大量のエントリーシートを読まなければならないため、結論から述べられていなければ、話を聞く気にも、読む気にもなりません。

まずは結論を述べ「どのような話を展開していくのか」について全体像を伝えることを心がけましょう。

この「結論ファースト」ができているかどうかは、仕事ができる人物であるかどうかを判断する材料にもなります。

自己PRや志望動機など「就活において何かしら質問をされた際には、必ず結論ファーストで回答する」と覚えてしまっても良いくらいです。

2.活動目的や課題、解決のための工夫を具体的に伝える

あなたがYouTube活動に取り組んでいた目的や、課題解決のための工夫を具体的に伝えることを心がけましょう。

なぜその活動を始めたのか、どのような課題があり、それをどう解決したのかを、具体的に伝えることを意識してください。

「登録者を増やす」「視聴回数を伸ばす」といった目標を掲げ、そのために工夫した点を詳しく説明すると良いです。

「最初の3ヶ月間は思うように再生回数が伸びず、視聴者のニーズを把握することが課題でした」と伝えたうえで「コメントや分析ツールを活用し、最も反応の良かった動画の傾向を分析しました」などと説明すると良いでしょう。

このように「課題→分析→改善→成果」の流れを意識して説明することで、面接官に対して「ただ何も考えずに動画投稿していたのではなく、継続的な試行錯誤を重ねながら成長してきた」ということを伝えられます。

3.学びを入社後にどう活かすか伝える

YouTube活動を通じてどのようなことを学び、その経験を入社後の仕事にどのように還元するのかについて、明確に伝えることが大切です。

就活において、企業の採用担当者が最も重視していることは、入社後に活躍できるかどうか、つまり「経験や強みに再現性があるかどうか」です。

「YouTubeの運営を通じて、視聴者のニーズを分析し、コンテンツを改善する重要性を学びました」と述べたうえで「この経験を活かし、貴社では顧客のニーズを適切に把握し、最適な提案ができる営業職を目指します」と伝えると、具体的な職種との関連性が明確になり、面接官に伝わりやすくなります。

また、企業がどのような人物像を求めているかは企業研究を通じてしっかりと明確にしたうえでアピールすると「企業研究を熱心に行っていること」と「活躍のイメージ」の両方を伝えられるため、さらに内定の確率を高められるでしょう。

YouTube活動のガクチカで選考を通過するコツ

続いて、YouTube活動について言及するガクチカのクオリティを高め、選考を通過するためのコツを紹介します。

以下のコツを意識した上で作成すれば、より質の高いガクチカが完成し、内定が近づくことでしょう。

学んだことを言語化する

これはYouTube活動のガクチカに限ったことではありませんが、学んだことは必ず言語化しましょう。

活動を通じて何を学んだのかを明確にすることが大切です。

「動画を投稿していた」「登録者が増えた」という事実だけを伝えるのではなく「どのような試行錯誤を行い、どのような気づきを得たのか」を具体的に説明し、面接官に成長の過程を伝えることを心がけてください。

「再生回数を伸ばすために視聴者の傾向を分析し、興味を持たれやすいテーマを選定した」「視聴者の目線に立ち、どのようなタイトルやサムネイルがクリックされやすいかを考え、試行錯誤を繰り返した」など、具体的な工夫や学びを伝えましょう。

これにより、論理的思考力やマーケティング視点を持っていることをアピールできます。

企業が注目するのは「結果」ではなく「どのように考え、どのような行動をとったのか」です。

伸ばすためにどのように工夫したのかは数字を用いて具体的に伝える

YouTubeの再生数や登録者数を伸ばすために、どのような工夫をしたのかを、数字を用いて具体的に伝えることが大切です。

「動画を投稿していた結果、再生数が伸びました」だけでは、あまり伝わりません。

「投稿を続けた結果、半年で登録者数が1万人増えました」「サムネイルの改善によってクリック率が15%向上しました」「平均視聴時間が30秒から2分に伸びました」といった具体的な数値を示すことで、面接官の印象に残りやすくなります。

また、数字を示す際には「なぜその成果が出たのか」「どのような工夫をしたのか」を説明することも大切です。

「視聴者のデータを分析し、最も反応の良かった動画の特徴を取り入れた」「動画のタイトルと説明文にSEO対策を施し、検索流入を増やした」など、成果に至るまでの具体的なアクションを示すことで、問題解決能力やデータ分析力をアピールできます。

チームの場合は積極的にチーム活動であったことを伝える

複数のメンバーでYouTubeに取り組んでいた場合はぜひ、個人の活動ではなく、チーム活動だったことを伝えましょう。

YouTubeは個人で活動する人も多いため、何も説明しないと「個人で取り組んでいた」と判断されてしまう可能性があります。

企業で働くにあたっては協調性が必須であるため、YouTubeを通じてチームワークを発揮し、成果を上げた経験があると伝えれば、選考での評価をさらに高められるかもしれません。

また、より詳しく「動画制作を複数人で分担し、自分は台本を担当し、友人は演者として活動し、もう1人の友人に動画編集をしてもらった」など、役割分担について話すと、協調性やリーダーシップについてもアピールできます。

企業ではプロジェクト単位で業務を進めることが多いため「チームメンバーと協力しながら成果を出した経験」を伝えることは大きな強みになります。

YouTube活動のガクチカをアピールする際の注意点

続いて、ガクチカにおいてYouTube活動について話す際に注意しなければならないポイントについて紹介します。

以下の注意点を全く意識せずにYouTube活動について言及してしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。

就活は総合点で判断されるため、志望動機や自己PRで質の高い回答をしていたとしても、ガクチカでマイナスな印象を与えてしまっては台無しです。

ぜひ、以下の4つのポイントを意識した上で作成してください。

チャンネル名や動画内容を話せない場合はNG

チャンネル名や動画内容を話せない場合はYouTube活動以外の話をするようにしましょう。

理由は何であれ「チャンネル名や動画内容について話せない」と言ってしまうと「後ろめたいことがあるのではないか?」と思われてしまいます。

「取り上げている内容がニッチすぎて恥ずかしい」「ネタ系の動画が多いため、面接で動画を再生されたら恥ずかしい」などの理由で話したくない人も多いでしょう。

しかし、面接官の立場になって考えてみると「YouTubeをやっています」なんて言われた日には「どんなチャンネルだろう?」と気になること間違いありません。

ほとんど100%、面接で掘り下げられるため、自信を持ってチャンネル名や動画内容について話せないならば、別の話をした方が良いです。

「何か反社会的な動画を投稿しているのではないか?」「もしかして、嘘なのではないか?」と余計な疑念を与えてしまうことにつながるため、堂々とアピールできるものである場合に限ってYouTubeの話をするようにしましょう。

コンプライアンス的に問題ないかはよく確認する

コンプライアンス的に問題がないかについても確認することが大切です。

特に、最近のYouTubeチャンネルは雑学系のショート動画などで堂々と著作権を無視し、アニメの映像などを流しているものもありますが、当然ながら著作権侵害であり、完全にアウトです。

あなたがそこまでコンプライアンス的に問題のある動画を作成していなかったとしても誰かを非難する動画、芸能人のスキャンダルを取り上げるだけの動画などでは、良い印象を与えることはできません。

「絶対に、社会的意義が高く、勉強になるチャンネルでなければならない」というわけではありませんが、少なくとも、誰に対しても自信を持って「私はこういう動画を発信しています」と言えるかを考えてみてください。

収益化だけが目的であったと伝えない

YouTubeチャンネルを運営している方の多くの最終的な目標は収益化ですから「収益化が目的ではなく、社会貢献のためでした」などと言う必要はありません。

しかし「収益化のためになりふり構わず、信念を曲げてでも再生数しか考えていなかった」という言い方をするのはあまり良くありません。

YouTube活動はあくまで「自己表現」や「伝えたいことを発信するためのもの」であり、その延長線上に「収益化」という1つの目標がある、ことを忘れないようにしましょう。

「目的のためならば、信念を曲げてでもなりふり構わない人物である」と思われてしまうと、評価が下がってしまいます。

そのため、あくまで「収益化だけに特化した話」をしないようにしましょう。

YouTubeで成功してもすぐに辞めないことを強調する

最近ではYouTubeだけで生活できる人も多いため「YouTubeで成功した場合、すぐに辞めてしまうのではないか」と警戒する人事も多いでしょう。

「たとえ登録者が200万人に到達したとしても、仕事を辞めません」などと明らかに嘘だと思われるようなことは言わなくても良いですが「将来はYouTubeで生計を立てたい」などの言い方は避けるべきです。

「いつか仕事を辞めるつもりです」と受け取られるような発言は、非常にマイナスになります。

企業は新卒の人材を育成し、戦力になってもらうことを目標としているため、あくまでも建前としては「長く働き、企業に貢献するつもりである」という姿勢を強調することが大切です。

YouTube活動のガクチカ例文3選

続いて、ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で、YouTube活動について言及しているガクチカの例文を3つ紹介します。

「分析力」「行動力」「目標達成意欲」のそれぞれをアピールする内容となっているため、ぜひ参考にしてみてください。

分析力をアピールするガクチカ例文

例文

私が学生時代に力を入れたことはYouTubeチャンネルのデータ分析を通じて登録者を増やすことです。

視聴回数や登録者数が伸び悩んだため、アナリティクス機能を活用して視聴維持率やクリック率などのデータを詳細に分析しました。

特に動画の離脱率とサムネイルに着目し、どのようなサムネイルがクリックされやすいのかを把握し、それに基づいてコンテンツを改善しました。

その結果、再生回数が安定的に伸びるようになり、2ヶ月で登録者が5000人増えました。

この経験を通じて、データをもとに課題を特定し、改善策を実行する重要性を学びました。

入社後はこの分析力を活かし、消費者の行動データを分析し、効果的な広告施策を提案することで、貴社の売上向上にさらに貢献する所存です。

非常に分析力が高いことが伝わりやすい良い文章であると言えます。

YouTubeのアナリティクス機能を活用してどのようにデータを分析したのか、そしてどのような成果を出したのかについて簡潔に説明できています。

また、この能力を活かして入社後にどのように活躍しようと思っているのかについての説明も、流れるようにできているため、企業の採用担当者は「この人を迎え入れたい」と思う確率が高いと言えるでしょう。

行動力をアピールするガクチカ例文

例文

私が学生時代に力を入れたことは、YouTubeチャンネルの立ち上げと運営です。

自ら発信する力を養い、コンテンツ制作のスキルを高めるために取り組みました。

まず、コンテンツの企画を考え、必要な機材を揃え、独学で動画編集の技術を習得しました。

はじめのうちは再生回数が伸びず、試行錯誤の連続でしたが、視聴者の反応をもとにコンテンツを改善し続けたことで、1年間で登録者が3万人まで増えました。

この経験を通じて、計画を立てて実行し、困難があっても諦めずに挑戦し続けることの大切さを学びました。

入社後はこの行動力や分析力を活かし、市場の変化に対応しながら、自ら考えて行動し、積極的に新しいプロジェクトに取り組み、貴社の成長に貢献する所存です。

行動力が非常に高いことが伝わる質の高い例文です。

ただ行動力があるだけでは「仕事での再現性がない」と思われてしまいがちですが、実際にしっかりと工夫をし、努力を重ね、結果も残しているため、再現性が高いと判断してもらえることでしょう。

入社後にどのように活躍するかという部分も分かりやすく説明できているため、印象が非常に良い例文です。

目標達成意欲をアピールするガクチカ例文

例文

私が学生時代に力を入れたことはYouTubeチャンネルの登録者1万人達成という目標に向けて継続的に努力することです。

まず、チャンネルの成長目標を「半年で5000人、1年で1万人」と具体的に設定し、週に3本の動画を投稿するスケジュールを組み、企画・撮影・編集を徹底的に管理しました。

また、視聴者の傾向を分析し、人気のある動画ジャンルや投稿時間を最適化することで、より多くの人に動画を届けられるよう、工夫しました。

その結果、半年後に1万人という目標以上の成果を残せました。

この経験を通じて、目標を設定し、それに向かって努力し続けることの重要性を学びました。

入社後はこの目標達成意欲を活かし、目標に対して計画的に取り組み、戦略を立てながら実行し、着実に成果を出し、貢献します。

目標を達成するために、一つひとつのタスクを明確にし、着実にこなしていたことで、確実に結果を出した非常に分かりやすい例文です。

このように、課題や取り組むべきことを可視化し、一つひとつサボることなく取り組んだという経験は再現性が非常に高く、入社後も活躍できると判断されるでしょう。

また、入社後にどのように貢献するのかについての説明も明確で、説得力のある内容になっています。

【まとめ】YouTube活動のガクチカのコツは試行錯誤の過程をアピールすること

今回はYouTube活動をしていた方がガクチカでどのようなアピールをすれば良いのかについて、詳しく紹介しました。

YouTubeについて話すと「俗っぽい」と判断されるのではないかと思う方も多いでしょうが、あなたの努力や工夫、そして何を得られたのかについてしっかりと説明できれば、十分に良いアピールになります。

ぜひ、この記事で紹介したポイントを踏まえた上で、質の高いガクチカを作成し、第一志望の内定を掴み取ってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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