【就活Q&A】エンタメ業界の課題について教えてください

【就活Q&A】エンタメ業界の課題について教えてください

「エンタメ業界に就職したい」「面接前にエンタメ業界の課題を知っておきたい」

上記のようにエンタメ業界を調べているうちに、課題について興味が出た就活生は多いでしょう。

本記事ではエンタメ業界の課題について解説していきます。

エンタメ業界に憧れを抱く就活生は、きちんと現状を把握して自己PRや志望動機の作成に役立ててください。

外部プラットフォームへの依存

現在のエンタメ業界は、外部プラットフォームへの依存が課題になっています。

コロナをきっかけにオンラインへ移行したことがきっかけです。

とくにゲームや音楽、動画配信などが大きく影響を受けています。

自宅で楽しめるコンテンツとして人気が出ました。

しかし、自社で作成したコンテンツを独自に発信する場がありません。

その結果、外部のプラットフォームに手数料を支払い、掲載してもらう必要があります。

ほかにも自社とユーザーとの間に仲介企業が生まれたことで接点の喪失につながっています。

本来なら対面で開催していたイベントがオンライン化したことで、ユーザーとの距離が発生しました。

エンタメ業界は、コロナを境に大きく変化したことを理解しておきましょう。

例:音楽業界

音楽業界は外部のプラットフォームが大きく関わっています。

CDから音楽配信サイトが主流になったからです。

たとえば、大手の音楽配信サイトにApple MusicやSpotifyが挙げられます。

以前はCDをリリースし、興味のあるユーザーが購入していました。

しかし、音楽配信サイトの登場で何千、何万といった音楽が簡単に聞けます。

そのため音楽を幅広い人に聞いてもらうには手数料を支払い、楽曲の公開する必要があるでしょう。

音楽業界は発信方法の主軸がCD販売から音楽サイトに変化したことを理解しておきましょう。

例:映像業界

映像業界も音楽業界と同様です。

動画配信サービスを通して映像を公開することで多くの視聴者に届けられます。

大手の動画配信サービスはNetflixやAmazonプライム、DAZNなどです。

現在、多くのユーザーは上記の動画配信サービスで映像を楽しんでいるため、映像を掲載しないのは視聴機会の損失になります。

TVや映画館で映像を公開する方法もありますが、動画配信サービスの勢いに負けている状態です。

映像業界も発信する媒体が変化したことを覚えておきましょう。

例:ゲーム業界

ゲーム業界も外部のプラットホームの影響を受けています。

スマートフォンの普及によりアプリが一般化したからです。

家庭用ゲーム機に加えてスマートフォンでもゲームが楽しめるため、開発に力を入れている企業が増加しました。

しかし、ゲームをダウンロードしてもらうには、Apple StoreもしくはGoogle Playに売上の一部を手数料として支払わなければなりません。

ゲーム業界はアプリを開発しても、AppleまたはGoogleを通さないと販売できない仕組みになっていることを把握しておきましょう。

ライバル企業のグローバル化

日本のエンタメ業界は海外からのエンタメが流入したことでグローバル化を余儀なくされています。

インターネットが普及したことで、海外のエンタメを気軽に楽しめるようになったからです。

以前のエンタメ業界は日本企業同士で切磋琢磨していました。

しかし、現在は海外企業が企画した音楽や映像が日本にいながらでも利用できます。

日本のエンタメ業界は日本国内の競争に加えて、海外を意識した作品作りが求められるようになりました。

これからのエンタメ業界は、日本だけではなく世界を視野に入れた取り組みやアイデアが重要です。

グローバル化が進行していることを踏まえて就活に臨みましょう。

日本コンテンツも海外展開を目指す必要性がある

日本のエンタメ企業は海外展開を目指す必要があります。

世界中のエンタメがインターネットによりグローバル化しているからです。

日本に海外のエンタメが流入してくるのに対して、日本企業も海外にエンタメを発信するチャンスがあります。

ただし、日本のエンタメが海外でそのまま受け入れられるとは限りません。

海外の文化や歴史を意識したエンタメの作成が求められます。

日本の文化を世界に発信しつつも、海外の文化を尊重するように意識しましょう。

生成AIの著作権問題

生成AIの利用にあたって著作権に注意しなければなりません。

気がつかないうちに権利侵害を犯す可能性があるからです。

現在のエンタメ業界には生成AIの技術が浸透しています。

AIを利用することで業務効率が格段に向上するからです。

莫大なデータの集約やアイデアの立案などをAIがサポートしてくれます。

その結果、AIが苦手とするクリエイティブな作業に集中できるようになりました。

一方でAIの活用には注意しなければならない点があります。

著作権侵害や盗作問題です。

AIは著作権や盗作の配慮が難しいため、自分たちで倫理観を持って作業する必要があります。

次の文章で事例を用いて解説します。

エンタメ業界の課題に興味がある就活生は参考にしてください。

生成AIによる盗用問題事例

2023年9月15日にWebメディア「The HEADLINE」が自社サイトに掲載した記事が盗用だったとして謝罪文を公開しました。

当初は生成AIを活用し、複数のサイトを参考にしながら記事を作成するのが目的でした。

しかし、AIが作成した記事には盗作に該当する可能性のある箇所が複数発見されたことで、問題に発展しました。

現在では記事およびデータは削除されています。

AIを利用する際には、著作権侵害を始めとするコンプライアンスを遵守することが重要です。

人手不足

現在エンタメ業界は人手不足が課題です。

労働環境が厳しいため、人材の入れ替わりが激しいためです。

現在の日本では労働環境を改善する働きが活発になっています。

しかし、エンタメ業界は労働環境の改善が進んでおらず、課題解決に時間がかかっています。

とくに長時間労働が深刻です。

エンタメ業界は拘束時間が長い傾向にあるため、必然的に勤務時間もほかの業界と比べて長くなります。

さらに専門的な技術を持った人材も不足しています。

新卒を始めとする若者の採用は大切です。

しかし、即戦力になるスキルを持った人材がエンタメ業界を離れていることも人手不足に拍車をかけています。

課題を理解してエンタメ業界の業界研究をしよう

本記事ではエンタメ業界の課題について解説してきました。

エンタメ業界を志望する就活生は、業界内の課題についてきちんと理解しておくことが重要です。

志望動機やキャリア設計を考える際の材料になります。

また、入社後に後悔しないためにもエンタメ業界の課題が自分の就活軸に影響しないか検討しておきましょう。

就活市場ではエンタメ業界についてさらに詳しく解説している記事があります。

エンタメ業界の現状や仕事のやりがいについて興味がある就活生は、以下の記事を参考にしてください。

業界・企業研究が効率よくでき、全体像の把握に役立ちます。

エンタメ業界についてきちんと理解したうえで、エントリーすることで納得のいく就活になるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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