【Q&A】エンタメ業界はなぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか

【Q&A】エンタメ業界はなぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか

エンタメ業界はなぜやめた方がいいの?」「エンタメ業界の働き方がしんどいのはなぜ?」

エンタメ業界に興味はあるものの悪い評判を耳にし、判断に迷っている就活生は多いでしょう。

本記事ではエンタメ業界が「やめておけ」と言われる理由について解説します。

自分が納得したうえでエンタメ業界を志望するためにも参考にしてください。

結論:エンタメ業界は働き方がしんどいため「やめとけ」と言われる

エンタメ業界は働き方がしんどいため「やめておけ」と言われます。

とくに以下の理由が挙げられます。

  • 長時間労働
  • 不規則な休み
  • 厳しい上下関係
  • 年収が高くない
  • 理想とのギャップ

エンタメ業界はお客様に直接感動を与えられるため、働きがいのある仕事の1つです。

しかし、悪い面も存在します。

就活はきちんと悪い面を理解したうえでエントリーすることが重要です。

本章の解説を読み、業界研究の材料にしてください。

理由①長時間労働

「やめておけ」と言われる理由の1つ目は長時間労働です。

とくに芸術・芸能分野において、ほかの業界よりも長時間労働になる傾向があります。

リクルートエージェントが実施した2024年の調査によると、エンタメ業界の残業時間は1か月に約17.4時間です。

今回調査した20業界のうち第3位に位置します。

エンタメ業界は1つの作品やイベントを作り上げるまでに膨大な時間がかかります。

たとえば照明や音響、衣装、脚本など作業が多岐にわたることも長時間労働になる原因の1つに挙げられます。

さらに作品の完成が近づくにつれて、深夜まで作業しなければならないこともあるでしょう。

出典:平均残業時間 | RECRUIT AGENT

理由②不規則な休み

「やめておけ」と言われる理由の2つ目は不規則な休みです。

エンタメ業界の繁忙期は、世間が長期休暇に入った時期になります。

たとえばGWやお盆、年末年始などです。

ほかにも舞台やイベントの開催期間中は、休みが取りにくい状況になります。

その結果、カレンダー通りの休みが取れず不規則な休日になるでしょう。

さらに、繁忙期が終われば次の制作に向けて準備を始めるため、休むタイミングがない場合もあります。

カレンダー通りに土日祝は休みたいと考えている就活生には価値観が合わない業界かもしれません。

自分の働き方やプライベートの過ごし方と比較して、問題がないかエントリー前に検討しておきましょう。

理由③厳しい上下関係

「やめておけ」と言われる理由の3つ目は厳しい上下関係です。

エンタメ業界は入社した順番やデビューしたタイミングによって厳密な上下関係が生まれます。

とくにアイドルや芸能人といった分野では顕著です。

本人の実力も大切ですが、エンタメ業界は先輩と後輩の関係性を重要視します。

裏方の制作側においても同様の傾向です。

最初は自分の意見が通らなかったり、理不尽な要求があったりするでしょう。

自分の成果や実績でキャリアを積み上げていきたい就活生にとっては、自分の実力が発揮しにくいかもしれません。

入社してからも環境に負けずに働いていく覚悟があるか確認しておきましょう。

理由④年収が高くない

「やめておけ」と言われる理由の4つ目は年収が高くないことです。

マイナビエージェントの調査によると、レジャー・アミューズメント・エンターテインメントの平均年収は395万円です。

エンタメ業界は長時間労働や休日出勤があるものの、平均年収は高いとは言えません。

また、20代は年収の伸び率が悪い傾向にあります。

その後30代を過ぎた頃から年収が伸び始めます。

30代になると役職に就く人が増えるため、入社してからしばらくは年収アップを我慢する必要があるでしょう。

年収はキャリア設計を構築するうえで欠かせない情報です。

自分の価値観や就活軸と給与がマッチしているか検討しておきましょう。

出典:業種別平均年収ランキング|株式会社マイナビ

理由⑤理想とのギャップ

「やめておけ」と言われる理由の5つ目は理想とのギャップです。

エンタメ業界はお客様を楽しませる演出やイベントを考えるのが仕事になります。

そのため、就活生は華やかな世界に希望を抱きながら入社するでしょう。

しかし、実際は長時間労働や厳しい上下関係、上がらない年収などさまざまな課題が残されています。

理想と現実の間にギャップが生まれやすいため、エンタメ業界をおすすめしない人もいるでしょう。

自分はエンタメ業界に入ってやりたい仕事や成し遂げたいことがある就活生は、モチベーションを維持できるでしょう。

一方で、曖昧な考えで入社を決断すると後悔する可能性があります。

早期離職しないためにも自己分析と業界研究を徹底しましょう。

エンタメ業界のデメリットについて理解しよう

本記事ではエンタメ業界が「やめとけ」とされる理由について解説してきました。

どの業界に就職するにしてもデメリットをあらかじめ理解しておくことが重要です。

「思っていた仕事と違う」「仕事にやりがいを感じない」など、入社してから後悔しないためにも業界研究は必ず実施しましょう。

就活市場では、エンタメ業界以外の業界について解説している記事も多数あります。

効率よく業界研究を進めたい就活生は参考にしてください。

また、以下の記事はエンタメ業界について網羅的に解説しています。

エンタメ業界の課題や現状について知りたい就活生は、ぜひチェックしてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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