【例文付き】自己PRで長所「継続力」を効果的にアピールする方法とは?注意点や構成も解説!

【例文付き】自己PRで長所「継続力」を効果的にアピールする方法とは?注意点や構成も解説!

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【継続力を自己PR】継続力とは

解説
継続力とは

目標に向かって地道に努力を続けられる力

すぐに結果が出ない状況でも投げ出さず、コツコツと努力を続けて一つのことに取り組める姿勢は、どの業界・職種でも高く評価されます。

新しい環境や仕事に慣れるまでには時間がかかるため、継続力のある人材は「長期的に成長できる人」として企業から信頼を得やすいことがポイントです。

そのため、これまでに学業や部活、アルバイトなどで継続力を発揮してきた人は、具体的なエピソードとともに継続力を長所としてアピールしてみましょう。

【継続力を自己PR】長所として評価されるポイント

自分の強みを継続力としてアピールする場合は、そもそも、継続力はどのような点で評価されやすいのかを把握しておく必要があります。

評価されるポイントを理解しておけば、その点によりフォーカスして自己PRを作成できます。

継続力が長所として評価されるポイントは、以下の通りです。

Point
  • 粘り強さがある
  • 積み重ねができる
  • 行動量を担保できる
  • 最後までやり遂げられる
  • 困難にも挫けない
  • 長く働いてくれる

このように、継続力はさまざまな面で評価される魅力的な長所であるため、就活ではアピールしやすいことが強みです。

では、評価されるポイントを詳しく解説していきます。

粘り強さがある

長所として継続力が評価されるのは、粘り強さがあるという強みにつながるからです。

継続力がある人は、一度やると決めたことに粘り強く、諦めずに取り組む姿勢を持っています。

途中で困難や試練に直面しても簡単には投げ出さず、自分なりに工夫しながら乗り越えようとするため、そのような姿勢・能力はどのような業界や職種でも必要とされます。

特に経験のない業務やすぐに成果が見えない仕事では、粘り強く取り組める人こそが結果的に早く成長できます。

そのため、企業は「結果が出なくても取り組みを続けられる人」として、継続力がある人には高い評価を与えるのです。

特に粘り強さや忍耐力が求められる業界・職種を志望する場合は、継続力のアピールは効果的といえます。

どのような思い・工夫をもって物事を継続してきたのかを詳しくアピールすると、粘り強さも伝わりやすくなります。

積み重ねができる

長所として継続力が評価されるポイントには、物事をコツコツ積み重ねられる、ということも挙げられます。

基本的に企業は、新卒に対して「即戦力」を期待しているわけではありません。

むしろ日々の業務や学びをコツコツと積み重ねてスムーズに成長していくことを求めているため、そのような人材こそ、長期的な戦力になり得るものです。

そのため継続力を自己PRや長所でアピールする場合は、「一日30分の勉強を3年間続けた」「週1回の練習を継続して成果を出した」などの、小さな積み重ねを詳しくアピールするのが効果的です。

些細な積み重ねでも、成果のために努力を続けることは簡単なことではありません。

だからこそ企業からは、積み重ねにつながる継続力は、魅力を感じられやすいのです。

アピールの際は、自分なりのモチベーション管理法や継続するための工夫ポイントなどを伝えると、より説得力が増します。

行動量を担保できる

継続力が長所として評価されるのは、継続力があることで、行動量を担保できるからです。

基本的に仕事の質は、経験の多さによって磨かれるものです。

だからこそ、はじめのうちは「とにかく量をこなせる人材」が重要視されます。

継続力があり行動量を担保できる人は、ひたすら行動を続けて前進できるため、結果として行動が多くなり成長スピードも早いと言えるでしょう。

例えば「SNS運用を毎日投稿し続けた」「1日10件の営業訪問を継続した」などの実績があれば、それだけでポテンシャルの高さを示す材料になります。

新卒は特にポテンシャルや熱意を見たうえでの採用になるため、一生懸命行動につなげていける人は、高く評価される傾向です。

そのためアピールの際は、前向きに行動を継続できることを具体的に伝えていきましょう。

最後までやり遂げられる

継続力があることは、最後までやり遂げられることの証明にもなるため、企業からは評価されやすくなります。

業界・企業の種類は問わず、プロジェクトや課題において重要なのは「やり遂げる力」です。

大変な状況でも途中で投げ出さず、最後まで責任を持ってやり遂げることができる人材は、どのような現場でも信頼されやすくなります。

継続力がある人は、自分の役割を最後まで果たす意識が強く、成果に結びつける力があります。

そのため継続力に自信があり、最後までやり遂げることに強い責任感がある人は、何かを最後までやり遂げたエピソードをアピールすると良いでしょう。

部活やゼミ、アルバイトなどにおける最後まで取り組んだ経験は、特に面接で好印象を与えるエピソードになります。

真面目さや誠実さを感じさせるポイントにもなるため、あらゆる業界で評価されるでしょう。

困難にも挫けない

継続力が就活で評価されるのは、困難にも挫けないという魅力があるからです。

社会人になり、仕事をしていれば、うまくいかないことや想定外のトラブルは必ず起こるものです。

そのような場合でも継続力がある人は、困難にも挫けない精神の強さがあるため、前を向いて粘り強く対応できます。

継続力がある人は、困難やうまくいかない状況を「乗り越えるべき壁」と捉える傾向があり、その経験から学びを得てさらに成長していきます。

そのため、考え方が基本的にポジティブで、必要以上に落ち込んだり悩んだりしないこともポイントです。

そのため、過去に「困難があっても挫けずにやり切った経験」がある場合は、そのエピソードを自己PRに盛り込むと効果的です。

仕事で困難に直面しても、簡単に投げ出さずに挑戦を続けてくれるだろう、と採用担当者からも期待してもらえます。

長く働いてくれる

継続力がある人が評価されるのは、長く働いてくれるという印象につながるからです。

企業にとって、新規採用はコストのかかる活動です。

そのため企業にとって、「長く働いてくれるかどうか」は、新しく人材を採用するうえで重要な判断基準になります。

継続力がある人は、「一つのことを長く続けてきた」「諦めずに物事に取り組んできた」という実績があるため、入社後も長く貢献してくれそうという信頼を与えるものです。

部活を何年も継続したり、アルバイトとして長期的に同じ店舗で勤めたりした経験なども、良いアピールポイントになります。

企業に「この人ならすぐ退職せず、長期的に会社に貢献してくれそう」と思わせることができれば、内定にもつながりやすくなるでしょう。

転職率が高い現代だからこそ、長く働いてくれそうという信頼や安心感は、大きな強みになります。

【継続力を自己PR】長所としてアピールする際のコツ

継続力を長所としてアピールする際は、より魅力を感じてもらうために、事前にコツを整理しておくことが大切です。

そのためここからは、継続力をアピールする際のコツとして、以下の4つを紹介していきます。

継続力をアピールする際のコツ
  • 企業で求められている力なのか調べる
  • 継続による成長を伝える
  • 具体的な数値を用いる
  • 言い換え表現を使う

継続力は魅力的な長所ですが、ほかの就活生と被りやすいことも事実なので、アピール方法にはより工夫を加える必要があります。

では、重要なポイントをそれぞれ見ていきましょう。

企業で求められている力なのか調べる

長所として継続力をアピールするときは、まず、そもそも志望企業が継続力をどの程度重視しているかを調べましょう。

継続力は多くの業界・企業で評価される長所ですが、企業や業界によっては、別のスキルや強みをより重視する場合もあります。

もし企業が求める強みや人柄と、継続力をアピールする自己PRの内容があまり一致していなければ、「優秀さはわかるが自社とのマッチ度は低い」と判断されてしまうかもしれません。

企業の求める人物像は、採用ページや社員インタビュー、企業理念などから読み取れます。

それらの情報に「粘り強く課題に向き合える人」などの記載があれば、継続力はマッチする長所といえます。

このような企業研究に基づいて自分の継続力が「その企業でどのように活かせるか」を考えれば、自己PRにはより説得力が生まれ、採用担当者の印象にも残りやすくなります。

継続による成長を伝える

継続力を長所として伝える際は、継続によってどのような成長を遂げたのかをアピールしましょう。

その継続を通じてどのような成長・変化があったのかを伝えれば、実際に継続によって成果につなげられたことがわかり、採用担当者も評価しやすくなります。

例えば「週に5回英語のスピーキング練習を1年間続けた→TOEICのスコアが200点アップした」などのように、努力→結果の流れをわかりやすくアピールすることが大切です。

どのようなアピールも、具体性を持たせなければ印象を残すことは難しいため、継続力をもって何を成し遂げたのかは重要な要素です。

ほかには、継続する中で直面した困難や、困難を乗り越えるために工夫したこともセットで伝えましょう。

具体的な数値を用いる

長所として継続力をアピールするときは、具体的な数値を用いて詳細化することも積極的に実践しましょう。

自己PRでは、数値を使うことで説得力が増します。

継続力をアピールする場合は、主に「どのくらいの頻度で」「どれくらいの期間」「どの程度の成果を得たか」という点で数値を取り入れることができます。

例えば「1日3時間の練習を2年間継続した」「ベスト8に入った」などの伝え方が効果的です。

これに対して「練習を継続した」「良い結果につながった」というあいまいな伝え方は、詳細がわからないため、本当に継続力が長所なのか疑問を持たれる原因にもなります。

具体的なデータを盛り込んでアピールすれば、どの程度の結果を出したのか、どの程度の継続力を持っているのかがわかりやすくなります。

より事実に基づいたアピールとして信憑性も高まるため、可能な部分は積極的に数値化しましょう。

言い換え表現を使う

継続力を自己PRなどでアピールする際は、状況に応じて言い換え表現を活用することもおすすめです。

就活において継続力はよく使われる長所のため、ほかの就活生と内容が似通ってしまう可能性があります。

そのため言い換え表現を使って個性を出すと、より自分らしい強みとして伝わりやすくなり、差別化にもつながるでしょう。

例えば「粘り強く努力できる」と言い換えれば、途中で投げ出さずに一つのことを努力し続けられる、ということがスムーズに伝わります。

そのため、自己PRのアピール文章を考えた際にありきたりな内容になってしまうときは、具体的にどのようなタイプの継続力なのかを考えてみましょう。

そのうえで、自分ならではの長所に言い換え、積極的にほかの就活生との差別化を図ることが大切です。

【継続力を自己PR】長所としてアピールする際の注意点

長所として継続力をアピールする際は、その良さを最大限伝えるために、いくつかの注意点をチェックしておく必要があります。

注意点を事前に見ておけば、伝え方を誤ることでアピールを台無しにしてしまう失敗も防げるでしょう。

主な注意点は、以下の2つがあります。

継続力をアピールする際の注意点
  • 当たり前のことを言わない
  • 仕事にどう活かすか考える

継続して当然のことをアピールしてしまうことや、仕事との関連性が薄いアピールになることには注意しましょう。

では、注意点の詳細をそれぞれ見ていきます。

当たり前のことを言わない

継続力を長所としてアピールする際は、継続して当たり前のことを言わないように注意してください。

たとえば、以下のことが挙げられます。

継続して当たり前のこと
  • 学校を辞めずにしっかり通った
  • アルバイトに遅刻しないことを継続した

これらは基本的に「続けて当たり前」のことであり、継続したことをアピールしてもプラスの評価にはなりません。

むしろ「それをわざわざアピールするということは、守って当たり前の常識・ルールすら守れないのか」と思われてしまう可能性もゼロではないでしょう。

結果としてマイナスな評価にもつながる恐れがあるため、どのようなことを継続してきたのかを説明する際は、当たり前のことをアピールしていないか十分にチェックする必要があります。

企業に評価されるのは、なかなか続けられない努力や工夫を、強い意思をもって続けられる継続力です。

仕事にどう活かすか考える

就活で継続力を長所としてアピールする際は、仕事でその継続力をどう活かすか、よく考える必要があります。

最終的に仕事で活かせる能力でなければ、企業は魅力を感じにくいからです。

一口に継続力といってもその発揮の仕方はさまざまなので、具体的な活かし方は明言してもらわなければイメージしにくいものです。

そのため、企業から活躍のイメージを積極的に持ってもらううえでは、〇〇の場面で継続力を活かしたいという具体的なアピールをすることが重要といえます。

自分が志望する企業・職種のことを事前によく調べ、継続力が長所の場合は、その能力をどう活かせるのかを十分に考えておきましょう。

結果、具体的なアピールができれば企業も活躍をスムーズにイメージできるため、興味を持ちやすくなります。

【継続力を自己PR】長所としてアピールする方法

長所として継続力をアピールするなら、より効果的なアピール文を考えることが重要です。

そのためここからは、継続力を効果的にアピールする方法・コツを紹介していきます。

アピールする方法・コツは、以下の3つが挙げられます。

継続力を効果的にアピールする方法・コツ
  • 長所を発揮したエピソードを具体的に話す
  • 成長の過程を伝える
  • 具体的な数字を伝える

以上のポイントを意識して継続力が長所であることを伝えれば、どのようなアピールポイントがあるのかが具体的に伝わります。

では、アピールする方法・コツの詳細を一つひとつ見ていきましょう。

長所を発揮したエピソードを具体的に話す

長所として継続力を伝える際は、継続力をどのような場面で発揮してきたのかを説明するために、具体的なエピソードを述べましょう。

単純に「長所は継続力があることです」とアピールするだけでは、詳細もわからなければ説得力もないため、採用担当者からは興味を持ってもらえません。

エピソードは、自分の長所を発揮した場面・状況の具体例なので、アピールの裏付けになります。

結果、信憑性と深みのあるアピールになるため、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。

自分の長所がしっかり機能していることをアピールするためにも、エピソードは具体的に伝えることが大事です。

なお、具体性を持たせるためには、直面した課題や困難、継続力を活かして起こした行動などの情報が重要といえます。

成長の過程を伝える

長所として継続力をアピールする場合は、成長の過程を具体的にアピールしましょう。

継続力をもって一つのことを続けてきたことで、どのような利益につながったのか、何を学んで成長したのかなどを述べることが重要です。

これによって、長所を活かして成長し物事に貢献していることがわかるため、企業は継続力を評価しやすくなります。

「入社後も根気よく物事を継続することで、さまざまなスキルを磨いたり知識を身につけたりしてくれるだろう」という期待につながるため、特に継続を大事にする企業からは積極的に興味を持ってもらえるでしょう。

新卒採用は、それぞれの人柄やポテンシャルを見て採否を判断するポテンシャル採用です。

そのため、アピール内容から成長や学びの早さが伝わってくる人は、総合的に高評価につながりやすい傾向です。

具体的な数字を伝える

継続力が長所であることをアピールする際は、具体的な数字を述べて、アピール内容の具体性を高めることが重要といえます。

特に継続力は、何をどのくらい続けたのかという実績が説得力につながるからです。

そのため、続けた時間・日数などは具体的に伝えると良いでしょう。

たとえば資格試験の勉強を長期的に続けている場合は、「毎朝3時間の勉強を1年間続けている」などの具体的なアピールが望ましいです。

ただ続けたというアピールでは、やや抽象的な印象もあるため、数字で伝えられる部分は積極的に数字を使いましょう。

なお、継続力が活きたことで得た成果についても、数字を使った表現は可能な限りしたほうが良いといえます。

たとえば「TOEICの点数が上がった」と伝えるより「TOEICで700点を取ることができ、前回より100点以上もアップした」と伝えたほうが、具体的で印象に残りやすくなるからです。

【継続力を自己PR】長所としてアピールするための構成

継続力をアピールする際は、わかりやすく内容を伝えるための構成を意識してみましょう。

構成を意識して文章を組み立てれば、継続力が長所であることがより明確に伝わるため、面接官からの印象は良くなります。

具体的な構成は、以下の流れになります。

継続力をアピールするための構成<
  • 結論
  • エピソード
  • 結果
  • 展望

以上の流れを意識して長所のアピール文章を作成すれば、何が長所か、どのような場で発揮してきたのかが理解しやすくなるでしょう。

では、フェーズごとに重要なポイントを紹介していきます。

結論:私の長所は継続的があることです(アピールポイント)

決断力を長所としてアピールする際は、「長所は継続力です」という結論部分を最初に持ってくるようにしましょう。

結論を述べて話のテーマをはっきりさせれば、自分の印象を強く残すことができます。

就活では多くの情報を伝えていくため、面接官は、わかりやすい伝え方でなければ内容を明確に把握できません

最初からエピソードに触れてしまうと、「結局長所は何?」と疑問を持たれる原因になるため、長所を伝える際は結論ファーストを徹底しましょう。

なお、結論ファーストの考え方は、長所以外のアピールでも必須となる考え方です。

志望動機や自己PRなどを伝える際も応用できるため、はじめに長所から述べることは、基本として覚えておきましょう。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

長所を伝えるにあたって、最初に自分の長所が継続力であることをアピールしたあとは、具体的なエピソードを述べる必要があります。

エピソードは長所の掘り下げ部分であり、具体的にどのような場面で長所が発揮されたのか証明する大事な箇所ともいえます。

エピソードがなければ、アピールは具体性に欠けるため、採用担当者の印象に残らない原因になります。

信憑性も低く感じられるため、嘘を言っている可能性を考えられてしまうケースもあるでしょう。

しかし具体的なエピソードがあれば、実際に長所を発揮しながら物事に取り組んできたことがわかるため、採用担当者は適切に長所を評価できるようになります。

そのため長所を述べる際は、具体的にどのような状況で継続力を発揮してきたのか、主に何を続けてきたのかなどを詳しくアピールしましょう。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

長所を述べる際は、エピソードについて詳しく説明したあとに、結果を伝えましょう。

ここでいう結果とは、継続力を発揮して立ち回ってきたことで、自分の中で得られた学びや経験、組織やチームにもたらした成果などを指します。

単純に長所を活かした経験をアピールするのみだと、本当に長所が発揮されたのかが判断しにくい場合があります。

しかし、具体的に何らかの結果につながっていることがわかれば、確かにその長所を発揮して活躍してきていることがわかるでしょう。

そのため長所をアピールする際は、エピソード内で起こした行動を伝えるのみで終わらせないように注意が必要です。

どのような結果につながったのか具体的にアピールするためには、必要に応じて、数字を使った表現をすることも大切です。

展望:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

長所をアピールするときは、継続力を発揮したエピソードとその結果について述べたうえで、具体的な将来の展望を述べる必要があります。

単純に長所とそのエピソードを述べるだけでは、企業は本人の活躍・貢献のかたちをイメージしにくく、アピールとしてやや弱い傾向にあるからです。

そのため、アピールの最後には、長所を活かしてどのように活躍・貢献したいかを述べ、自分の熱意・入社意欲を伝える必要があります。

企業は、そういった熱意・入社意欲の強い学生を求めています。

そのためより効果的なアピールにつなげるためには、事前に企業研究を重ね、企業が求める人物像・その仕事で求められるスキルに合わせた「長所の活かし方」を伝えることが重要です。

【継続力を自己PR】過去経験別!例文3選

次に、継続力を長所として述べる際の例文をチェックしていきましょう。

あらかじめ例文を見ておけば、長所として継続力をアピールするうえでどのような表現・流れが適切か理解しやすくなります。

ポイントや注意点を先にチェックしても、特に初めてアピール文章を書く際は、なかなかうまく書けず困ってしまうことも少なくありません。

そのため、長所の継続力をアピールする文章を作成するうえで例文を見ておきたい人は、以下の例文をあらかじめ見ておきましょう。

長期インターン

私の長所は継続力です。

長期インターンでは営業先での交渉を担当し、契約締結を目指しました。

ある企業に提案した際は、はじめに具体的なニーズが聞き出せず、交渉は難航しました。

しかし私は諦めずに何度も訪問を重ね、先方の課題や目指す方向性を丁寧にヒアリングしました。

結果、提案内容を相手のニーズに合った形に改善し、最終的に契約を結ぶことができました。

今回の経験を通じて、粘り強く取り組み、やるべきことを継続する重要性を学びました。

貴社に入社した際もこの継続力を活かし、困難な状況にも諦めず、チャレンジを続ける姿勢で成果を生み出していきたいです。

この例文は、継続力を長所としてアピールするにあたって、長期インターンを具体的なエピソードとして取り上げています。

継続力をアピールする際は、何をどのくらい継続したのかが重要になるため、例文のように努力したことを具体的に述べることが大切です。

そのうえで、継続力を発揮したことでどのような結果につながったのかを具体的に伝えていきます。

なお、何度も努力を継続したことをアピールする内容なので、「〇日続けた」などのように数値を加えながら説明することも重要です。

アルバイト

私の長所は、継続力があることです。

大学入学と同時に始めたアルバイトは、3年間続けてきました。

最初は慣れない作業に戸惑うことも多かったのですが、常に向上心を持ち、日々の業務に取り組んでスキルを身につけていきました。

結果、現在はリーダーに抜擢され、新人スタッフの教育やチーム全体の業務効率化を図る役割を任されるまでになりました。

私はこの経験から、物事を継続することが信頼構築につながることを実感しました。

入社後も長所である継続力を活かし、どのような状況でも粘り強く挑戦し続けることで、成果を出せる社員になりたいと考えます。

この例文では、継続力を伝えるうえで、アルバイトのエピソードを取り上げています。

アルバイトのエピソードの場合、単純に「3年間続けた」という内容でも、新卒採用では「長く働いてくれそう」という評価につながりやすくなります。

その際は、継続によってどのようなスキルを得たり学んだりしたのか、具体的な成果をアピールすると良いでしょう。

また、継続するうえで自分なりに大事にしている心がけなどがあれば、あわせてアピールすると効果的です。

勉強

私の長所は、継続力です。

高校時代から興味を持っていた〇〇について、大学入学後は専門書を読んだり、月に一回のセミナーに参加するなどして学び続けてきました。

ときには内容が難解で心が折れそうになることもありましたが、継続によって知識を深めるころを目標にし、毎日学んだことを振り返る時間は必ず取るようにしていました。

結果としてこの経験と学びはインターン先でも大いに役立ちました。

プロジェクトの企画では、〇〇に関する深い知識をもとに積極的に提案を行い、自分の担当業務でも成果を上げることができました。

入社後も培ってきた継続力を活かし、知識やスキルを身につけることで、いち早く現場で軽活躍したいと考えています。

上記の例文では、勉強のエピソードを伝えることで、継続力を長所としてアピールしています。

勉強を継続したというエピソードを述べる際は、「何時間勉強したか」などの詳細のアピールが重要になります。

単純に「〇〇の勉強を続けた」とアピールするのみでは、継続力を発揮してきたことがわかりにくいからです。

そのうえで、継続によって得た成果や学びについても、詳細化してわかりやすくアピールするようにしましょう。

同じことを長期的に続けられる人は、物事を愚直に続けてスキルを磨いていく姿勢があるという評価になります。

【継続力を自己PR】言い換え表現別!例文4選

継続力を長所としてアピールするときは、言い換え表現を活用し、より自分ならではの長所として個性を伝えることも重要です。

シンプルに「継続力が強み」とアピールするだけでは、よくあるアピール文章として、埋もれてしまう場合があるため注意が必要です。

そのためここからは、以下の言い換え表現別に、例文を紹介していきます。

  • 目標達成に対して貪欲
  • 計画的に物事を遂行する
  • 何事も追求する力がある
  • 負けず嫌いで向上心がある

継続力をより具体的に言い換えたいが、言い換え方法がわからない…と困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

目標達成に対して貪欲

私は目標に対して妥協せず、達成するまで粘り強く取り組む姿勢を大切にしています。大学ではTOEIC800点を目標に掲げ、1年間毎日2時間の英語学習を継続しました。初めは500点台からのスタートでしたが、問題分析と計画修正を繰り返しながら勉強法を改善し、最終的に835点を取得しました。高い目標にも挑戦し続ける姿勢は、看護師としても患者さんの状態改善やスキルアップにおいて、粘り強く成果を追い求める力につながると考えています。

上の例文では、継続力を「目標達成に対して妥協しない」「達成するまで粘り強く取り組む」といった表現に言い換えています。

目標を実現するための努力を惜しまない人は、単純に努力を継続できると表現するより、上記のように言い換えることが効果的です。

なお、何かを継続したというエピソードでは、数値を使って具体的にアピールすることが重要です。

そのため例文のように、「毎日2時間の勉強を1年間続けた」などの伝え方は、積極的に実践するようにしましょう。

シンプルに「毎日勉強した」と述べるだけでは、努力の程度がわかりにくい可能性があります。

計画的に物事を遂行する

私は、目標達成に向けて計画的に物事を継続する力に自信があります。大学ではゼミ活動とアルバイトを両立するため、1週間ごとにタスクを分解し、スケジュール管理を習慣にしていました。特に卒論では、3か月以上前から準備を始め、週ごとの進捗管理を続けることで無理なく完成に至りました。こうした計画的な継続習慣は、看護の現場でも多忙な中で優先順位を見極め、確実に業務をこなす力につながると考えています。

上の例文では、継続力を「計画的に物事を遂行する」という表現に言い換えているのがポイントです。

物事を継続するには計画性が重要であり、継続力があることは、つまり一定水準の計画性があることにもつながります。

計画的に物事をこなせる人は、大きなプロジェクトや困難に対しても、やるべきことを整理して冷静に対処できる強みもあります。

例文ではゼミとアルバイトの両立について触れているため、どのような計画をもって両立を実現したのか、具体的な数字を用いながら説明することが大切です。

何事も追求する力がある

私は、興味を持ったことを納得するまで徹底的に追求し、継続的に学び続ける力があります。大学では「なぜ人はやる気を失うのか」という疑問から動機づけ理論に関心を持ち、授業だけでなく専門書や海外論文の読解を1年以上続けました。途中で理解が難しいと感じる場面もありましたが、疑問をメモに書き出し、図書館や教授への質問を重ねながら学習を継続。最終的にはゼミ発表でこのテーマを取り上げ、高評価をいただきました。看護の現場でも、目の前の症状や課題に対して表面的に捉えず、原因や背景を深く探る姿勢を持ち続けたいと考えています。

上記の例文では、継続力を「納得するまで徹底的に追求する」「継続的に学び続ける」などのように表現していることがポイントです。

物事を徹底的に追求し、突き詰めて考えることができる人は、企画や研究開発、その他クリエイティブ関係の仕事などで適性を発揮しやすい傾向にあります。

そのため、物事の追求のために勉強や研究を継続できるタイプの人は、追求という観点で継続力を表現したほうが良いでしょう。

なお、出した成果・実績を表現する際は、例文のように他人から評価されたと述べることもおすすめです。

負けず嫌いで向上心がある

私は負けず嫌いな性格で、自分の弱点を克服するために努力を継続できる力があります。高校時代、体力に自信がなかったことから、毎朝5時に起きて3年間ランニングを続けました。最初は1kmで息が上がっていましたが、少しずつ距離を伸ばし、最終的にはマラソン大会で完走できるようになりました。この経験から、苦手を継続的な努力で克服する力を身につけました。現場で困難に直面しても諦めずに取り組む姿勢を活かしたいです。

上記の例文では、継続力を「負けず嫌いな性格」「弱点を克服するために努力を継続できる」と言い換えて表現しています。

努力の継続が、周りに負けたくない・もっと成長したいという思いから来ている場合は、その思いのほうに焦点を当てると良い表現ができます。

負けず嫌いな人・向上心がある人は、自己実現のために努力を惜しまないため、その姿勢は多くの業界・企業で重宝されるものです。

なお、アピールの際は、例文のように「3年間続けた」と数値化してわかりやすく述べることが重要といえます。

【継続力を自己PR】長所としてアピールする際のNG例文

自己PRで継続力をアピールする際は、あわせて、NG例文も見ておくと良いでしょう。

長所として継続力をアピールしているつもりでも、就活の面接やエントリーシートでは、意図せずネガティブな印象が伝わってしまうことがあります。

そのため、あらかじめ伝え方のNGパターンはしっかりと理解しておきましょう。

具体的なNG例は、以下が挙げられます。

NG例文
  • 当たり前のことをアピールする
  • ただ継続しただけになっている
  • 仕事にどう活かすかわからない

では、具体的なNG例文と、NGポイントの解説を見ていきましょう。

NG例文1:当たり前のことをアピールする

注意

私は継続力がある人間です。毎日学校に遅刻せず通い、提出物も必ず締切までに提出してきました。また、アルバイトにも半年以上休まず通い続けています。こうした当たり前のことをしっかりと守ることで、信頼を得られると考えています。地味なことではありますが、日々コツコツと積み重ねる力は誰にも負けないと自負しています。今後も目の前のことに誠実に取り組み、信頼される看護師を目指します。

この自己PRは「継続力」を当たり前の行動(遅刻しない・提出物を出す)で説明しており、自己PRとしては弱い印象です。「できて当然」と思われる内容では他者との差別化が難しく、企業からの評価につながりにくくなります。アピールには、「継続によって得た成果」や「努力の背景・工夫」などを具体的に示す必要があります。

NG例文2:ただ継続しただけになっている

注意

私は継続力に自信があります。高校時代から大学までの7年間、英単語の勉強を毎日続けてきました。毎日欠かさず英単語帳を開くことで、自然と語彙力も身についたと思います。特に目標があったわけではありませんが、1度始めたことはやめたくない性格なので続けられました。英語力が大幅に伸びたかどうかは正直わかりませんが、毎日続けたこと自体に意味があると感じています。入社後も、同じように努力を続けることで、成長できると考えています。

この例文は「継続した事実」はあるものの、それが成果や成長にどうつながったかが不明確です。また、「目標がなかった」「成果がわからない」という表現が評価を下げる要因になっています。企業は「なぜ続けたのか」「どう活かせるのか」を重視するため、単なる習慣の報告ではなく、目的意識や成果を明確に語ることが求められます。

NG例文3:仕事にどう活かすかわからない

注意

私は中学1年から大学までの10年間、毎朝6時に起きてジョギングを続けてきました。どんなに天気が悪くても、体調が優れない日でも、自分に負けずに走り続けてきました。その結果、体力がつき、風邪を引くことも少なくなりました。走ること自体が好きなので、無理なく続けることができました。努力を継続することの大切さを実感しており、これは自分の誇りでもあります。これからもこの習慣を大切にして、自分の生活に役立てていきたいと考えています。

継続力の例としてジョギング習慣は良い素材ですが、仕事との関連性が示されていない点が問題です。「どう看護に活かせるのか」「どう成長や貢献につながるのか」が説明されておらず、単なる日常の話になってしまっています。自己PRでは、企業が知りたい「再現性」や「職業適性」との関連付けが必須です。そのままではアピール材料になりません。

【継続力を自己PR】長所として継続力を効果的にアピールするために

継続力は、物事をやり遂げる力・最後まで諦めない意思の強さなどにつながるため、就職後はさまざまな場面で活きる長所といえます。

長所としてアピールすれば、採用担当者から高評価を獲得できる可能性は高いでしょう。

しかし、具体的なアピール方法や表現の仕方などはよく見直す必要があります。

続けて当たり前のことをアピールしたり、全体的に具体性のない内容だったりすると、当然良い評価にはつながりにくいため注意が必要です。

継続力を長所として伝える際の例文もチェックしつつ、効果的に自分の魅力・強みを企業に伝えていきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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