「志望動機が思い浮かばない」
「志望動機に何を書けばいいかわからない」
書類選考や面接などで問われることが多い志望動機に、悩まされる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に志望動機を考える際のコツや書き方について、またNG例についても解説しています。
さらに、参考にしたい例文を5つ紹介しています。5つそれぞれ業種や状況の異なる例文のため、まずは自分に近いものを参考にしてみてはいかがでしょうか。
これから志望動機を書く人や、書いたもののこれでいいのかわからないという人は、内容や書き方についてのヒントを得ることができます。
この記事を参考に、企業にとって魅力的な志望動機を書きましょう。
目次[目次を全て表示する]
【志望動機の考え方】志望動機とは?その本質と重要性を理解しよう
就職活動において志望動機は、企業が最も重視する項目の1つです。
自分の価値観やキャリアの方向性が企業とマッチしていることを伝えましょう。
志望動機の本質を理解することで、深みのある志望動機が作成できます。
また、多くの企業が書類選考と面接で志望動機に関する質問をします。
頻出であることを理解し、事前に対策を立てましょう。
以降の章では、志望動機の本質と自己PRの違いについて解説します。
志望動機の重要性を理解するための材料にしてください。
- そもそも志望動機とは何か?
- 自己PRとの違いと混同しないためのポイント
そもそも「志望動機」とは何か?
志望動機とは「なぜその企業に就職したいのか」をアピールする機会です。
志望企業への理解度や関心、入社意欲を伝えることで、内定獲得に近づきます。
ほかにも、適性や将来性も重要な要素です。
入社後に活躍できる姿を面接官に想像してもらうことが重要です。
自己分析と企業研究の2つを組み合わせて、志望企業に採用する価値のある人材だと伝えましょう。
たとえば、食品メーカーを志望する場合「私は、貴社の食品を普段から購入しています。そこで多くの人に素晴らしさ認知してもらいたいと考え、志望しました」となります。
業界・企業が変われば志望動機は作り直しましょう。
同じものを流用すると入社意欲や熱意が伝わらないため、注意してください。
自己PRとの違いと混同しないためのポイント
自己PRとの違いを混同しないためのポイントは、以下の3つです。
- 主語を意識する
- 質問の意図を理解する
- 具体的なエピソードを利用する
自己PRの主語は「私の強みは〜〜です」となります。
一方で、志望動機は「私は貴社の経営理念に共感し、志望しました」となるでしょう。
冒頭の表現が大きく違うことを理解しましょう。
また、志望動機は入社したい理由を聞いています。
あなたの強みや特性を冒頭で伝える必要はありません。
そして、志望動機では企業との相性がマッチしていることがわかるエピソードを用意してください。
自己PRのように、あなたの強みがわかるエピソードでは、面接官の意図から外れてしまいます。
【志望動機の考え方】志望動機を聞かれる理由とは?
志望動機を聞く理由は、以下の3つです。
- 企業との相性を確かめるため
- 入社後の活躍イメージを持てるかどうか
- なんとなく応募した人を見抜くため
企業は、志望動機から就活生の価値観や熱意、将来性を見極めようとしています。
一貫性のある志望動機を作成することで「なぜ自社なのか」に対する判断材料になります。
本章の解説を読むことで、質問の意図を理解でき、回答の精度と印象が大きく変えられるので、参考にしてください。
企業との相性を確かめるため
志望動機を聞かれる理由の1つ目は、企業との相性を確かめるためです。
企業は、自社のビジョンを理解し、長期間勤務してくれる人材を探しています。
すぐに退職してしまう人材は、時間とお金を無駄にするため採用を避けます。
そこで、企業は志望動機を質問し、企業文化や理念とマッチするか確認します。
就活生側は、自分の価値観と企業の理念や方針が合致することを伝えましょう。
企業は優秀な人材を採用しようと活動しますが、相性が合わなければ採用を見送ることがあります。
そのため、あなたのスキルや能力に自信がなくても、企業との相性を適切にアピールすることで、内定を獲得することは可能です。
入社後の活躍イメージを持てるかどうか
志望動機を聞かれる理由の2つ目は、入社後の活躍イメージを持てるかどうか知りたいからです。
入社後の姿が想像できない人は、採用しても活躍できる見込みがありません。
そこで、志望動機を質問し、入社後の姿を予測します。
たとえば、志望動機が経営理念への共感であれば、自社の理念に沿った人材に成長してくれる可能性が高くなります。
就活生側は、採用後にどんな場面で自分の力を発揮できるか、面接官にイメージさせることが大切です。
ほかにも、面接官は志望動機から成長意欲や貢献姿勢があるかどうかも読み取ります。
具体性のある動機は、活躍の可能性を感じさせる内容になるでしょう。
なんとなく応募した人を見抜くため
志望動機を聞かれる理由の3つ目は、なんとなく応募した人を見抜くためです。
企業は、事業内容や自社の特徴を理解している人を採用しようとします。
企業の方向性を理解し、順応してくれるからです。
もし、志望度が低い人を採用すると、入社後のパフォーマンスも低い可能性があります。
そこで、競合他社ではなく自社に応募した理由を質問します。
説得力のない志望動機であれば、志望度が低いことが判明します。
「とりあえず応募しました」感が出ると、面接官の評価が下がることを覚えておきましょう。
熱意の有無や企業研究の深さは、志望動機の中身に表れます。
企業独自の技術やサービスを例に挙げ、自分の強みが活かせる環境であることを伝えてください。
【志望動機の考え方】志望動機が評価される3つの視点
志望動機が評価される視点は、以下の3つです。
- 共感
- 貢献
- 成長
企業は志望動機から「共感・貢献・成長」の3つを見ています。
上記の3つを揃えた志望動機にすることで、入社後の適応力や活躍度が高く評価されます。
バランスよく盛り込み、完成度の高い志望動機を作成しましょう。
志望動機の完成度は、自己分析や企業研究の質を証明する材料になります。
きちんと準備してきたことをアピールするためにも、本章の解説を参考にしてください。
共感
評価される視点に共感が挙げられます。
企業理念や事業内容に対する共感は、志望動機の核心です。
「この会社で働きたい理由」の根拠として、強い説得力を持ちます。
感情だけでなく、具体的な共感ポイントを明示することが大切です。
さらに、共感は以下の3つに分類できます
- 企業文化や社風への共感
- 企業の理念やビジョンへの共感
- 事業内容や製品・サービスへの共感
企業は、できる限り共通点が多い人材を採用したいと考えます。
同じ方向を向いて共に成長していけるからです。
そこで、社風や製品、働き方などの要素から、あなたの価値観がマッチしたことを伝えましょう。
共通点を見つけるには、企業説明会やOB・OG訪問を通じて、情報を集めるのがおすすめです。
貢献
貢献も忘れてはいけない視点です。
志望動機内では、あなたのスキルや経験が、企業にどう活かせるか伝える必要があります。
入社したい気持ちを精一杯伝えることは大切ですが、企業は利益を生み出すことが目的です。
気持ち以外の面も伝えなければなりません。
そこで、入社後に挑戦したい業務やなりたい姿を説明しましょう。
面接官が「入社後に貢献してくれるだろうか?」といった不安を解消することで、内定獲得に近づきます。
貢献についてアピールするには、入社後の姿を具体的に想像しましょう。
入社後に達成できなかったからといって、大きく評価が下がったり、クビになったりすることはないので安心してください。
成長
成長できる人材は、企業内で重宝されます。
企業は、時代や流行に合わせて、必要なスキルを身につけられる人材だと評価するからです。
そのため、面接官は入社後にどのように成長し、企業にどう還元していくかをチェックしています。
たとえば、学生時代に優秀な成績を収めていても、成長性が感じられなければ「採用したい」とは思いません。
そこで、志望動機内でキャリアビジョンを語り、中長期的な活躍・成長が期待できる人材だとアピールしましょう。
企業も成長意欲の高い人を積極的に採用する傾向があります。
企業が評価している点を適切に理解し、質問意図に合った回答を心がけてください。
【志望動機の考え方】志望動機を考える際の4つのコツ
志望動機を考える際のコツは、以下の4つです。
- 自己分析を深めてから書く
- 企業理解と職種理解をセットで行う
- 自分の言葉で語る
- 具体的なエピソードを交える
志望動機をより説得力のあるものにするには、考え方に工夫が必要です。
そのためには、自分の経験や価値観、企業理解を整理しましょう。
本章で紹介する4つのコツを押さえることで、納得感のある志望動機に仕上がります。
自己分析を深めてから書く
まずは、自己分析を深めましょう。
自分の強みや価値観など、これまでの経験を深く理解することで、なぜその企業や職種に惹かれたのか理由を説明できるからです。
もし、自己分析が不十分だと、表面的な志望動機になります。
その結果、どの企業にも通じる一般的な志望動機になるでしょう。
しかし、自分が大切にしている価値観や経験を言語化することで、軸のある志望動機になります。
まずは、自分の過去や強みを深掘りすることから始めましょう。
たとえば、大学時代に力を入れたことや成功体験、得意なことなどを具体的に掘り下げてみましょう。
あなたにしかないエピソードや経験を見つけることで、魅力的な志望動機が完成します。
企業理解と職種理解をセットで行う
次に企業理解と職種理解をセットにしましょう。
志望動機を作成するにあたって、企業の事業内容や文化だけでなく、職種ごとの業務内容も把握することが大切です。
おすすめの情報収集は、企業の公式ホームページや就活サイトなどです。
興味がある企業が見つかれば、説明会やOB・OG訪問に参加し、さらに理解を深めましょう。
その後「どのように働きたいのか」「自分に合う職種なのか」など、キャリア形成を考える材料にしてください。
自分の適性や意欲と結びつけることで、志望動機に説得力が出ます。
もし、企業理解をおろそかにすると、入社後に後悔する可能性があります。
「思っていた仕事ではない」「やりたい職種に就けない」など、不満が溜まるので注意してください。
自分の言葉で語る
志望動機は、自分の言葉で語ることが重要です。
企業の公式ホームページや就活サイトに掲載されている例文をそのままコピーするのではなく、自分の言葉で考えや感情を表現することが大切です。
テンプレートのような文章では、熱意や個性が伝わりにくく、面接官の心に響きません。
たとえば「私はメーカーとして、社会により貢献できる人材になりたいです」と伝えるのは、避けましょう。
一見すると、良さそうな志望動機に見えますが、どのメーカーにも当てはまる内容です。
そこで、自分の思いや経験に根ざした表現を使うことで、オリジナリティが生まれます。
さらに面接官にも「あなたらしい」と印象づけることも可能です。
具体的なエピソードを交える
志望動機は、具体的なエピソードを交えましょう。
抽象的な言葉だけでは、志望動機の説得力が弱くなるからです。
そこで、具体的なエピソードを盛り込むことで、あなたの経験や考え方がよりリアルに伝わります。
その結果、面接官に「会って話を聞いてみたい」と思わせることが可能です。
志望動機は経験にもとづいたストーリーがあると、よりリアリティが生まれます。
たとえば、アルバイトやゼミ、部活動などから得た気づきを活かしましょう。
「アルバイトを頑張りました」と抽象的な言葉だけでなく、努力した背景が見える内容にすると伝わりやすくなります。
「自分の志望動機が伝わりにくいと感じた」「文字数が増やせない」と考えた人は、具体的なエピソードを盛り込みましょう。
【志望動機の考え方】志望動機の書き方のポイント5選
志望動機の書き方のポイントは、以下の5つです。
- 企業の理念やビジョンに共感した理由を伝える
- 業界・職種の理解と、自分の強みとの接点を示す
- 過去の経験から動機につながるエピソードを入れる
- 入社後にどう貢献できるかを具体的に描く
- なぜ他社ではなく、その企業でなければならないのか
いざ志望動機を書くとなると思いの外、筆が進みません。
そこで、本章で解説するポイントを理解し、実践することで志望動機が書きやすくなります。
①企業の理念やビジョンに共感した理由を伝える
まずは、企業の理念やビジョンに共感した理由を伝えてください。
企業は、自社の価値観を理解・納得してくれる人材を採用したいからです。
たとえば、企業理念を把握している人なら、事業方針の変更や新規事業の開拓に順応できます。
しかし、企業理念を理解しないまま、入社すると自分の価値観との相違に違和感を覚えるでしょう。
面接官から「採用したい」と思わせるためにも、企業が掲げる価値観やビジョンの、どこに魅力を感じたのかを明確にしてください。
ただ「共感しました」と述べるだけでなく、自分の考えや体験と重ねることが大切です。
志望企業でなければならない理由がきちんと伝えられます。
②業界・職種の理解と、自分の強みとの接点を示す
業界・職種の理解と自分の強みとの接点を示してください。
業界や職種について十分に理解していることを示すことで、企業への本気度を伝えられるからです。
さらに、あなたの強みや経験が、その業界や職種でどのように活かせるのかを結びつけることで、入社後の貢献意欲が示せます。
たとえば、アルバイトで接客経験があれば、営業職に求められるスキルの1つを身につけていることがアピール可能です。
ただ、企業に「興味関心があります」と伝えるだけでは不十分です。
そこで、あなたが入社後に活かせる強みや経験を加えることで説得力が増します。
魅力的な志望動機にするためには、職種理解と自己理解を結びつけてください。
③過去の経験から動機につながるエピソードを入れる
過去の経験から動機につながるエピソードを入れることも重要です。
志望動機に自分の体験を絡めることで、リアリティと納得感が生まれます。
さらに、過去の経験から、なぜその業界や企業、職種に興味を持つようになったのかを伝えてください。
どのようなきっかけがあったのか説明することで、よりパーソナルな志望動機になります。
たとえば「お客様から感謝の言葉を頂戴した経験から接客業を志望します」のように伝えられるでしょう。
単なる「接客業をやりたい」だけでなく、背景を語ることで信頼性が高まります。
エピソードは、学生時代の経験やアルバイト、ボランティア活動などを軸に探してください。
直近のできごとを振り返ることで、熱量を維持した志望動機になります。
④入社後にどう貢献できるかを具体的に描く
志望動機は、入社後にどう貢献できるかを具体的に描きましょう。
就活は面接官に「入社後、どう活躍してくれるのか」を想像させることが大切です。
学生時代に得たスキルや意欲を活かして、志望企業にどんな価値を提供したいのかを伝えましょう。
たとえば、簿記の資格を取得していれば経理部として活躍できます。
ほかにも、英語が話せるのであれば、海外企業との商談で重宝されるでしょう。
志望動機にビジョンを含めることで、採用後のイメージが湧きやすくなります。
面接官は「この就活生は活躍するかわからない」と評価した人材を積極的に採用しようと思いません。
将来、あなたはどういった働き方、活躍ができそうか一度、想像してみましょう。
⑤なぜ他社ではなく、その企業でなければならないのか
なぜ他社ではなく、その企業でなければならないのか明確にしてください。
志望動機は、業界内で似た企業がある中で「この会社を選んだ理由」を明確にすることが重要です。
たとえば、志望動機が明確である人材なら、入社後の活躍に期待できます。
しかし、志望動機がないもしくは、適当な人は活躍が期待できません。
そこで、あなたがなぜエントリーしたのか自信を持って言えるようにしましょう。
事業内容や社風、独自の取り組みに言及すると説得力が増します。
志望動機の差別化は、内定につながる大きな要素です。
1社ごとに作成するのは手間と時間がかかりますが、選考の通過には欠かせません。
内定を獲得するためにも行動することをおすすめします。
【志望動機の考え方】志望動機の参考にしたい例文7選
本章では、志望動機の参考にしたい例文を7つ紹介します。
多くの就活生が悩む「志望動機の書き方」は、具体例を見ることで理解を深めることが可能です。
あなたの考えに近い視点や経験の例文から読み始めてください。
自分の魅力を効果的に伝える方法や志望動機の構成を学べます。
本章で解説する7つの例文を参考に、自分らしい志望動機作成に活かしましょう。
- 企業理念に強く共感した志望動機の例文
- 学生時代の経験からつながる志望動機の例文
- 業界研究をふまえた志望動機の例文
- スキルや強みを活かした志望動機の例文
- 将来のキャリアビジョンから逆算した志望動機の例文
- 「他社ではなくこの企業である理由」が明確な志望動機の例文
- 働き方(柔軟性・挑戦環境など)を重視した志望動機の例文
①企業理念に強く共感した志望動機の例文
「持続可能な社会の実現に貢献する」という理念に強く共感し、貴社を志望いたしました。私は、資源枯渇が深刻化する現代において、企業が経済活動と環境保全を両立させ、社会全体を持続可能な方向へ導く役割は大きいと認識しております。
学生時代には、環境保全ボランティアに参加し、微力ながら持続可能な社会の実現に向けて活動しました。
とくに、植林活動の経験を通じて、課題解決のためには主体的な行動と周りを巻き込む力が必要であることを学びました。
貴社は、環境負荷の低減や資源の有効活用に積極的に取り組んでおり、その姿勢に感銘を受けております。
入社後は、植林ボランティアで培った知識と経験を活かしたいです。
冒頭で理念に触れることで「持続可能な社会の実現に貢献する」という企業の根幹に共感していることが伝わります。
理念は、企業が最も重視するポイントの1つであり、面接官に入社意欲の高さを感じさせることが可能です。
志望動機は、さまざまな角度から志望理由を説明します。
そこで、最初にあなたの主張を持ってきましょう。
面接官に志望動機を印象づけることが可能です。
②学生時代の経験からつながる志望動機の例文
私は、貴社の顧客満足度を重視し、革新的なマーケティング手法を取り入れる点に魅力を感じました。
私はゼミでマーケティングを専攻しています。
さらに、地域商店の集客イベントを企画・運営した経験から、マーケティングの面白さを実感し、人の心を動かす仕事に魅力を感じるようになりました。
イベントの企画段階では、ニーズを把握するため、アンケート調査を実施し、データにもとづいた戦略立案の重要性を学びました。
入社後は、学生時代の経験で培った企画力、実行力、そして何よりもお客様の喜びを追求する姿勢を活かし、貴社の一員として、顧客満足度の向上と企業価値の向上に貢献したいと考えております。
大学でマーケティングを専攻しているという情報は、応募職種との関連性が高く、基礎知識を持っていることが証明になります。
志望動機は、発言と行動を一致させることで説得力が生まれます。
マーケティングに興味を持っている人が、マーケティング職を志望するのは自然なことです。
面接官もスムーズに受け入れるでしょう。
反対に、発言と行動の距離が遠くなると、信憑性のない志望動機が完成します。
面接官は、魅力的な人材だと評価しにくいので注意してください。
③業界研究をふまえた志望動機の例文
経済格差の是正という喫緊の課題に対し、貴社の革新的な取り組みに共感し、志望いたしました。
近年、グローバル化や技術革新の進展に伴い、経済格差は拡大の一途を辿っており、貧困や社会不安の増大といった深刻な問題を引き起こしています。
貴社は、無料で職業訓練プログラムを提供しており、その事業を通じて経済格差の是正に貢献されている点に強く感銘を受けました。
さらに、NPOでのインターンシップ経験から、経済的困難に直面している人々を支援するためには、持続可能な仕組みづくりが不可欠であると痛感いたしました。
入社後は、データ分析力を活かし、貴社のサービス拡大に尽力したいと考えております。
志望企業の事業内容に触れることで、企業研究をきちんと行ったことがアピールできます。
さらに、自分の興味のある分野に関して、現場に赴き、知識を得ているため、説得力のある志望動機になるでしょう。
もし、文字数に余裕があれば、NPOでのインターンシップに取り組む中で感じた課題やトラブルも記載してください。
より具体性のあるエピソードになり、志望動機がより魅力的になります。
④スキルや強みを活かした志望動機の例文
私の強みである問題解決能力を活かし、貴社のお客様ごとに適した商品を提案し、顧客満足度向上に貢献したいと考えております。
大学時代に所属していたテニスサークルでは、部長としてチームをまとめ、目標達成のためにメンバー1人ひとりの意見を丁寧に聞き、それぞれの強みを活かせるよう役割分担しました。
意見の対立が生じた際には、双方の主張をじっくりと聞いたうえで、論理的な解決策を提案し、チームをまとめました。
その結果、団体戦でベスト4を達成できました。
貴社に入社後も、これらの経験で培った問題解決能力を活かし、お客様1人ひとりに寄り添った丁寧な対応をすることで、顧客満足度を高め、貴社の発展に貢献したいと考えております。
テニスサークルの課題・行動・成果がセットで文章が展開されています。
志望動機は、3つが揃うことで魅力的になります。
もし、成果が欠けてしまうと中途半端な印象を面接官に与えるでしょう。
また、課題の説明がないまま、行動と成果を伝えると、行動の背景がわかりません。
面接官にあなたの行動理由が伝わらないまま、選考が終わってしまうでしょう。
そこで、志望動機は課題・行動・成果をまとめて記載してください。
⑤将来のキャリアビジョンから逆算した志望動機の例文
将来は、日本の建築技術を海外に普及させるプロジェクトを担当するマネージャーになりたいです。
建築技術がどんどん進化している現在、貴社のプロジェクトは、日本と世界をつなげ、新しい価値を生み出すために大切な役割だと考えています。
そこで、貴社が保有している建築技術による海外支援に私も協力したいです。
大学では建築を勉強し、チームで模型を作ったり、建築問題を解決したりする経験を積んできました。
貴社は、海外支援の実績があり、マネジメント経験が豊富と伺いました。
入社したら、まずは貴社のマネジメントをしっかり学びつつ、先輩にも技術を教えてもらいながら経験を積んでいきたいです。
志望企業の強みを記載することで、企業研究を実施したことのアピールになります。
企業研究は、事業内容や経営理念を理解するために重要な工程です。
おろそかにすると、表面的な志望動機が完成します。
面接官に志望動機を伝えても響かない可能性があります。
そこで、企業研究で手に入れた情報をもとに、志望理由をアピールしましょう。
また、あなたの関心や興味のある事業を伝えて、志望動機の説得力をアップさせてください。
⑥「他社ではなくこの企業である理由」が明確な志望動機の例文
長期インターンシップに参加した経験から、貴社への入社を強く志望するに至りました。
インターンシップ期間中、営業部の一員として、商談に携わらせていただきました。
そこで、仕事の専門性の高さ、チームワークの良さ、そして何よりも顧客の目線を真摯に追求する姿勢に感銘を受けました。
また、社員の方々からの丁寧なご指導や積極的に挑戦できる環境の中で、自分の成長を実感できました。
インターンシップを通して、貴社の企業文化や働く方々の魅力を肌で感じ、自分のキャリアビジョンと貴社の方向性が合致していると確信いたしました。
入社後は、インターンシップで得た経験と学びを活かし、一日も早く貴社に貢献できるよう尽力したいと考えております。
インターンシップの参加は、志望動機と相性が良い経験です。
企業の内部に入るため、公式ホームページからでは得られない情報が手に入ります。
たとえば「アットホームな職場です」と掲載されていても、あなたにとってアットホームかは入社してみないとわかりません。
しかし、インターンシップに参加することで、自分の目で確かめられます。
入社後に後悔しないためにも、興味のある企業のインターンシップは積極的に参加し、志望動機に活かしてください。
⑦働き方(柔軟性・挑戦環境など)を重視した志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、成長を強く求める私の志向と、常に新しい挑戦を推奨する貴社の企業文化に共感したためです。
変化の激しい現代社会において、現状維持に満足せず、常に新しい目標に挑戦し、自己成長を続けることこそが、企業と個人の持続的な発展につながると考えています。
大学時代には、未経験でしたが、プログラミングに挑戦しアプリを開発しました。
途中には大きな壁にぶつかりながらも、メンバーと協力することで乗り越えられました。
貴社は、若手にも裁量権を与える文化や多様なプロジェクトへの参加機会が豊富にあります。
現状に満足することなく、常に高みを目指し、積極的に新しい知識やスキルを吸収しながら成長していきたいと考えている私にとって、最適な環境であると確信しております。
成長意欲と挑戦できる企業文化への共感が冒頭で述べられており、志望理由が明確です。
明確な理由を述べることで、説得力のある志望動機になります。
志望理由は、面接官に自分をよく見せようとして嘘をついたり、誇張したりする人がいます。
しかし、本心と異なる志望動機は、入社後に後悔する原因になります。
そこで、志望動機を作成する際は、自信を持って言える題材にしてください。
【志望動機の考え方】志望動機の注意したいNG例文3選
続いて、志望動機を考えるにあたって注意したいNG例文を3つ紹介します。
以下の3つに当てはまる志望動機になっていないかチェックしてください。
- ①「なんとなく良さそう」で終わる曖昧な志望動機
- ②自分本位すぎる志望動機
- ③他社にも使い回せる内容の志望動機
志望動機は、企業が重要視する質問の1つです。
間違った方向性の志望動機は、面接官に刺さりません。
本章の例文を理解し、自分の志望動機に活かしてください。
①「なんとなく良さそう」で終わる曖昧な志望動機
貴社のホームページを拝見し、雰囲気が良さそうだと感じたため志望しました。
従業員のみなさんが楽しそうに勤務される姿が魅力に感じています。
また、福利厚生も充実しており、安心して働けそうだと思いました。
なんとなく自分に合っていると感じたので応募しました。
志望動機の中身がすべて曖昧です。
言いたいことは理解できますが、明確な志望理由がありません。
面接官は「採用しよう」と思わないため、修正するべき志望動機です。
②自分本位すぎる志望動機
私は営業職を経験し、将来は年収1,000万円を目指したいと考えています。
貴社の募集要項と平均年収を調べたところ、目標が叶えられると思い、志望しました。
自分のスキルを磨くためにも、さまざまな経験を積める環境に挑戦したいです。
年収を目指すことは間違いではありません。
しかし、志望動機に持ち込むのは避けましょう。
面接官は、自社に貢献してくれる人材を求めています。
まずは、あなたが企業で活躍できることをアピールしましょう。
③他社にも使い回せる内容の志望動機
グローバルな環境で活躍したいと考え、貴社を志望しました。
英語を使った仕事に興味があり、世界中の人々と関わる仕事に魅力を感じています。
多様な文化の中で働くことに憧れがあります。
現在は、英語の勉強に力を入れています。
英語を使った仕事なら活躍できると思います。
英語は仕事に使えるスキルの1つですが、志望企業に入社したい熱意が感じられません。
そこで、なぜその企業に就職したいのかに注目し、理由を述べましょう。
【志望動機の考え方】企業にとって魅力的な志望動機を考えよう
本記事では、志望動機の考え方と重要性について解説してきました。
志望動機はどの選考に参加しても問われます。
あらかじめ準備しておくことをおすすめします。
志望動機を作成するには、自己分析と企業研究を徹底しましょう。
曖昧な志望動機では、面接官の印象に残りません。
あなたが持っているスキルや強みを活かして、企業にどう貢献できるのかアピールしてください。
志望動機を明確にして、選考をスムーズに突破しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート