自己PRで「統率力」をアピールする方法と注意点|面接での例文も紹介!

自己PRで「統率力」をアピールする方法と注意点|面接での例文も紹介!

大学受験や就活の面接では自己PRが欠かせませんが、そこで何をアピールすればよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

もし、自分の長所として統率力やリーダーシップをアピールしたいと考えている場合は、ぜひこの記事を読んでみてください。

ここでは、「統率力」という言葉の意味や使える類語、そしてアピールする際の注意点から具体的な例文まで詳しく説明します。

この記事を読めば、そもそも「統率力」とは何であるかを明確に理解でき、いかに自分にリーダーシップがあるかを面接で自然と印象づけられるようになるでしょう。

自身の統率力を面接官の記憶にしっかりと残せるような自己PRをして、ライバルに差をつけ合格を勝ち取りましょう。

自己PRで有効な「統率力」の意味は?

「統率力」とは、「多くの人をまとめ、率いる力」のことです。

まわりを俯瞰できる広い視野に立って考えの異なる人々を一つにまとめ上げ、全員を一つの方向へと率いて意思決定する力であるとも言えます。

統率力とリーダーシップの違い

統率力と似た言葉に「リーダーシップ」があります。二つの言葉は同じ意味で使われることもありますが、厳密には少し異なります。

「リーダーシップ」とは統率者、リーダーの職責自体を指し、その能力、資質の意味までもが含まれた言葉です。

つまり「リーダーシップ」という広い意味の言葉の中に、その一要素として「統率力」があるというわけです。

統率力をアピールする時の注意点

では実際の採用面接において、自己PRで「統率力」をアピールする際にはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

大切なポイントを紹介するため、しっかり確認しておきましょう。

周りを強引に引っ張る印象を与えないようにする

一つめは、「強引さ」を感じさせないようにすることです。

多くの人を引っ張っていく力は頼れる強さを感じさせる半面、個々の意見や希望を切り捨て無理やりついてこさせようとする強引さにもつながります。

声高に自分の意見を通そうとし他者の意見を排除するだけでは、統率力があるとは言えません。

独善的な言動は人々の信頼を失うと理解していることをアピールしましょう。

意見を聞きすぎて決断できない人と思われないようにする

二つめは人の気持ちを汲みすぎない、すなわち個々の意見や希望を聞き入れすぎないということです。

人の気持ちを無視しては人はついてきません。しかし、個々の要望をすべて飲もうとすると収拾がつかなくなり、意思決定ができなくなってしまいます。

人に寄り添えることは美点ですが、統率力をアピールしたい場面では逆に弱みと捉えられてしまう恐れもあります。

個々の意見のうちどれは譲れず、どれなら譲り合えるのか話を聞きつつ、しっかりコミュニケーションをとって大勢を一つにまとめ上げることが必要です。

適切なコミュニケーションを通して皆を共通のゴールへ導くことがリーダーの役割だと、理解していることをアピールしましょう。

統率力の言い換え表現

「統率力」にはくつかの類義語があります。

自己PRの際、同じ言葉ばかりを使うよりさまざまな表現で適切に言い換えられたほうが、採用担当者により好印象をもたれるでしょう。

言い換えに使える三つの類義語を以下にまとめました。

主導力

「主導力」とは、自分が中心に立って他を導く力のことを指します。

「統べて率いる」と書く「統率力」とほぼ同じ意味合いで使うことができます。「主導力」は統率をとるという行動よりも、率いる力の中心にいること自体に焦点が当てられているイメージです。

部活動を率いた経験があるなら、「主導力をもって、部を勝利へ導いた」などと使えるでしょう。

牽引力

「牽引力」とは、大きな力で物事や人々を引っ張る力のことを言います。

トラックで自動車を牽引する牽引車のように、力のある者がその力で何かを引っ張っていくことを意味し、「大勢を束ねる」ことよりは「引っ張る」こと自体に焦点をあてた言葉です。

たとえば、何かのプロジェクトを任された経験があるなら「牽引力を発揮してプロジェクトを成功に導いた」などの表現ができます。

指導力

「指導力」とは部下を育成し導く力、その力量のことです。

「束ねる」という意味合いは薄れますが、「正しい方向へ導く」「引っ張る」というニュアンスは共通しています。

塾のアルバイトで生徒を指導したり、教育担当として新入社員を教育した経験があったりする場合は、その経験をもって「指導力を鍛えることができた」と言えます。

統率力について効果的なアピールをする方法

統率力の定義などが理解できたところで、次は実際に統率力を効果的にアピールするための具体的な方法をみていきましょう。

ただやみくもに自分には統率力があると主張するよりも、無駄のない効率的なアピール方法を知り伝え方を工夫することで、自己PR成功の割合がぐっと高まります。

以下に紹介する順番を意識して自己PRを作成することで、説得力があり伝わりやすい自己PRなるため、意識して作成しましょう。

1:結論

まずは結論、要件から話し出します。

結論を伝えずに話し出すと、聞き手は「この話はどこへ向かうのだろう」と不安になってしまうでしょう。「これから何の話をするのか」を最初に伝えておくことで、聞き手は安心して話を聞けます。

自己PRをする時にはまず「私の強みは統率力です」など、結論から伝えましょう。

2:経験

次に、統率力があることを示す実体験やエピソードを話します。

ここはいわば、冒頭で述べた結論の根拠になる部分のためとても重要です。

過去にどんなリーダーシップを発揮しどんな成果を出せたのかを、具体的に詳細かつ簡潔に伝えられるようにしましょう。

たとえば、新卒採用試験の自己PRならゼミの共同研究やアルバイトでの経験など、アピールできる経験を探しましょう。

3:まとめ

最後にアピールの総括として、自身がその職場に入ったのちどのように活躍したいのか、活躍できるのかを伝えます。

自分がPRの中で語った実体験とそれを通して伝えた自身の統率力は、その組織の中で具体的にどう活かしていけるのかを、わかりやすく論理的に語りましょう。

それをきちんと伝えるためには、目指す企業、職場についてしっかりとリサーチし、よく理解しておく必要があります。

統率力をアピールする自己PR例文

ここまで読んで、統率力をアピールする際の自己PRの注意点や言い換え表現、効果的にアピールする方法が理解できたところで、実際に統率力をアピールする自己PRを作成してみましょう。

ここでは例文を紹介するため、参考にして自分に合った自己PRを作成してみてください。

新卒就活の例文

私の長所は、統率力があることです。

学生時代は登山部の部長をしておりました。山へ行くことは命がけの行為です。

私は準備期間のトレーニングにしっかり時間をかけ、全部員の体力を上げることで安全な登山を目指し、登山事故ゼロを目標としておりました。

私が部長であった期間、幸い登山中の事故は一度も起こっておりません

メンバーの特質を活かした適切な役割分担、互いを信頼しあえるチーム作りを第一に考えることが、部のメンバー全員を安全に下山させることにつながったと思っています。

この経験を生かし成果のあがるチームビルディングをすることで、私は御社に貢献したいと考えております。

自己PRで上手に統率力をアピールしていこう

どのような業界、どのような職種であれ、統率力をもった人材は歓迎されます。

新卒採用面接に挑む人は、学生時代の経験としてゼミだけでなくアルバイトやサークルでの経験を織り交ぜることで、統率力をアピールする魅力的な自己PRができるでしょう。

自身の経験だけでなく、先方のニーズに統率力をうまく合わせることが必要なことを忘れないでください。

統率力を上手にアピールして採用を勝ち取りましょう。

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