【自己PR】エピソードがない時に試してほしい6つの方法|選び方や使える例文も紹介

【自己PR】エピソードがない時に試してほしい6つの方法|選び方や使える例文も紹介

「採用担当者の目を引くような自己PRの書き方が知りたい」

「自己PRに入れる具体的なエピソードを見つけるには?」

「具体的なエピソードをどのように自己PRに結びつけるの?」 就職活動や転職活動で求められる履歴書・職務経歴書には、自己PRの記入が避けて通れません。

この記事では、自己PRに入れる具体的なエピソードを見つける方法を、さまざまな方向から解説します。この記事を読めば、これまでの人生から自然に具体的なエピソードを見つけ、適切に選べるでしょう。

この記事を参考にして、自分の経験や体験から具体的なエピソードを見つけて、評価される質の高い自己PRの作成を目指してください。そして、就職活動や転職活動の成功につなげましょう。

具体的なエピソードで自己PRすることが大切

自己PRでは具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。これまでの経験の中から、具体的な言動を示す、成果を数字で表現することにより、採用担当者や人事担当者が具体的にイメージしやすくなるでしょう。

特別な出来事でなくてもOK

「中学生時代に生徒会長を経験した」「難関大学に合格した」などの特別な経験や実績が必要だと考え、具体的なエピソードが見つけられないケースが多く見られます。

些細なことでも良いので、これまで自分が経験したことを思い起こしてみましょう。褒められたり助けたりしたこと、自主性・積極性につながる出来事、長期にわたって継続できたことなど、自分ならではのエピソードは人を惹きつけます。

失敗したエピソードでもOK

二十数年の人生において、自慢できるような実績や成功体験はそれほど多くないでしょう。むしろ、失敗したりうまくいかなかったりした経験のほうが多いこともあります。

そのような人は、失敗したエピソードを自己PRにつなげましょう。失敗から学んだこと、その経験をどう活かしたか・次にどう活かすか、などを追究することで自己PRの材料になります。

就職すると良いことばかりではなく、必ず失敗や逆境に立たされることがあります。失敗したエピソードは、そのときどう動くか・考えるかを見る企業側の判断材料となるでしょう。

【自己PR】エピソードがないときに試してほしい6つの方法

自己PRで悩む就活生の多くが「これといったエピソードがない」と感じています。

しかし、誰にでも自分ならではの強みや特徴があるはずです。

この章では、エピソードが見つからないときに活用できる6つの実践的な方法をご紹介します。

これらの方法を試すことで、あなたの隠れた魅力や能力を発見し、印象に残る自己PRを作成することができるでしょう。

体験した出来事を書きだす

まずは、これまでの人生で経験した思い出を書き出してみましょう。先に述べたように、それらは特別な体験でなくても良いので、良いことも悪いことも思いついた出来事を丁寧に見える化することが大切です。

その中には、自分だけしか経験したことがない、オリジナリティあふれる経験や自分らしさを含んだ出来事、大きな気づきがあった体験などがあると良いでしょう。

失敗したことを深掘りする

書き出した出来事の中には、失敗した体験もあります。前述したように、その失敗体験を深掘りしていきましょう。また、失敗とは言えないが成果に自信を持てないような経験も同様に掘り下げていきます。

失敗体験やネガティブな結果も、それを通して得た学びや気づきがあれば、それは自己PRにつながる具体的なエピソードとなり得ます。

視野を広げてライフラインチャートを書く

具体的なエピソードを見つけようとする際、最近の出来事にフォーカスしがちですが、適切なエピソードが思いつかないときは、ライフラインチャートを書いてみましょう。

ライフラインチャートとは縦軸を人生の充実度、横軸を年齢に設定してグラフ化することです。充実した楽しい経験があればその年齢の充実度が高くなり、ネガティブな体験があればその年齢の充実度は低くなります。

幼い頃からのライフラインチャートを描き、充実度や幸福度の波を確認することで、自己PRにつながる具体的なエピソードが見えてくるでしょう。

自分と企業の相性をアピールする

前述したように、企業は自己PRから自社に対する貢献度やその人がもたらすメリットを見極めようとしています。

適切なエピソードを選ぶためには、その企業がどのような人材や能力・スキルを求めているのかをリサーチしておく必要があるでしょう。その情報を元にエピソードを選べば、その企業との相性をアピールできます。

自分の長所を深掘りする

自己PRにつながるエピソードを探そうとするのではなく、自分の長所を見つけてからそれにつながるエピソードを探すのも1つの方法です。

まず、徹底的に自己分析をして、他人に比べて自分の優れた部分、良いところを明確にします。たとえば、コツコツと継続する力がある、論理的に物事を理解・説明できるなどです。

そのうえで、それらの長所につながるエピソードを、書き出した過去の出来事の中から探し出します。

他己分析

自己分析で長所が見つからない、自己分析に自信がない場合は、周囲の人から分析してもらうのも良いでしょう。家族や友人など近しい人の他己分析によって、自分では気づけなかった長所や強みを発見できることがあります。

他己分析の結果は、自己分析よりも客観的で正確である場合が多いでしょう。

【自己PR】具体的なエピソードの選び方

自己PRを作成する際、採用担当者・人事担当者に少しでも良く見られようと、輝かしい実績や自分の長所を並べ立ててしまう人がいます。一方、そのような材料が見当たらない人は、自己PRの作成に悩んでしまうこともあるでしょう。

ここからは、自己PRの具体的なエピソードの選び方について解説していきます。

インパクトよりも頑張ってきたエピソードを選ぶ

輝かしい実績や華々しい体験など、特別でインパクトの大きなエピソードは、他人の気を引きます。しかし、そのようなエピソードを持っているのはほんの一部の人だけです。さらに、それが必ずしも採用担当者や人事担当者の関心を引くという保証はありません。

逆にありきたりなエピソードでも、そのとらえ方次第では大きなアピール材料になります。特に「頑張って続けた」「苦難を乗り越えた」などの出来事は、入社後の活躍をイメージしやすくなる場合があるでしょう。

自らの強みを活かしたエピソードを選ぶ

自己PRで自分の長所や能力をアピールするには、それらを活かしたエピソードを選択して加えましょう。自分の強みを単に示すだけでなく、それを使って何かを「変えた」「乗り越えた」「続けた」など、具体的にエピソードがあると、その長所や能力に説得力が増します。

また、自己PRで示す自分のアピールポイントが企業の希望に合致しているかを良く検討しましょう。自分の強みが企業のメリットにつながってこそ、効果的な自己PRとなります。

入社後の活躍と結びつける

自己PRに加えるエピソードは、入社後の活躍と結び付けられるようなものを選びましょう。そうすることで、採用担当者が具体的に入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。

また、企業側は補充する職種や希望する人物像をある程度固めています。しかし、自分の長所や能力が企業の思惑と異なる場合、いくら熱意を示しても空回りしてしまうでしょう。

自分のやる気や熱意だけを込めた独りよがりの自己PRにならないよう、入社後につながる具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。

嘘のエピソードは用いない

嘘のエピソードを用いないということは、自己PRを作成するうえでもっとも大切なことと言えるでしょう。採用担当者や人事担当者はたくさんの自己PRを目にし、多くの就活生や転職者の面接をしているため、嘘はすぐに気づきます。

また、選考書類に書いた嘘のエピソードについて面接で尋ねられて、返答ができない可能性もあります。雇用のミスマッチが生じるリスクも高めるため、しっかりと真実を書きましょう。

【自己PR】 アピールポイント別!好印象を与える例文10選

この章では、様々なアピールポイントに応じた、印象的で効果的な自己PR例文を10個ご紹介します。

これらの例を参考に、あなたの個性や経験を活かした魅力的な自己PRを作成しましょう。

協調性

私の長所は協調性があることと体力があることです。大学時代の4年間、私は山岳サークルに所属していました。部長ではありませんでしたが、体力のある私はメンバーがなるべく登頂できるように声をかけ、コミュニケーションをとるように心がけました。

1年に2~3回、3,000m級の山に登りましたが、苦しい中で仲間と同じゴールを目指して達成する喜びを知りました。この経験を活かしてチームで協力しながら研究に取り組むことで、貴社の発展に貢献できると確信しています。

協調性を自己PRする方法とポイントをまとめています。

ぜひ参考にしてみてください。

行動力

行動力は、営業職、企画職、マーケティング職など、状況に応じた柔軟な対応が求められる職種で特に活かせます。

私は、効果的な解決策を見出し、迅速に行動する能力があります。

大学2年生の夏、私は地元の小規模な出版社でインターンシップを経験しました。

その出版社は、地域の魅力を発信する雑誌を発行していましたが、近年の発行部数の減少に悩んでいました。

私は、この問題に対して積極的にアプローチすることを決意しました。

まず、読者層の分析を行い、若い世代の興味を引くコンテンツが不足していることに気づき、SNSを活用した新しい情報発信方法と、若者向けの特集企画を提案しました。

結果として、次号の雑誌は前号比で20%の発行部数増加を達成し、SNSのフォロワー数も2ヶ月で3倍に増加しました。

この成功により、私の提案は継続的な戦略として採用されることとなりました。

この経験から、私は困難な状況を改善の機会と捉え、効果的なアプローチで問題解決に取り組む姿勢を身につけました。

貴社に入社した際も、この行動力と問題解決能力を活かし、業務の改善や効率化に貢献したいと考えています。

自己PRで「行動力」をアピールしたい方はこちらも参考にしてください。

継続力

継続力は、長期的なプロジェクト管理、顧客関係構築、製品開発など、忍耐強さと一貫した努力が求められる職種で特に重要です。

私には、目標に向かって粘り強く取り組み続ける継続力があります。

大学1年生の時、私は地域の子どもたちの学習支援に興味を持ち、地元の学習支援ボランティア団体に参加しました。

当初、この団体は運営メンバーが少なく、活動の継続が危ぶまれる状況でした。

この状況を改善するため、私は長期的な視点で取り組むことにしました。

まず、定期的な活動報告会や保護者向けの説明会の開催を提案し、地域の理解と協力を得る努力を始めました。

SNSを活用して活動の様子を発信し、地域の学校や教育関連企業に協力を呼びかけました。

最初の1年間は、支援を受ける子どもたちの数はわずかしか増えませんでしたが、諦めずに活動を続けました。

地道な広報活動と並行して、学習支援の内容も個別指導から集団学習、さらには体験型学習まで幅広く展開し、子どもたちのニーズに応える工夫を重ねました。

2年が経過した頃から、徐々に成果が表れ始めました。

支援を受ける子どもたちの数は当初の4倍に増加し、地域の学校との正式な連携も実現しました。

3年目には、私たちの活動が教育委員会に認められ、公的な支援を受けられるまでに成長しました。

この経験を通じて、一朝一夕には結果が出なくても、地道な努力を積み重ねることで大きな変化を生み出せることを学びました。

貴社でも、この継続力を活かし、長期的な視点で業務に取り組みたいと考えています。

自己PRで「継続力」をアピールしたい方はこちらも参考にしてください。

忍耐力

忍耐力は、研究開発職、品質管理職、長期的な顧客サポートが必要な営業職など、困難や挫折を乗り越え、粘り強く取り組む姿勢が求められる職種で特に重要です。

私には、困難な状況下でも冷静さを保ち、目標に向かって粘り強く取り組み続ける忍耐力があります。

大学3年生の時、私はゼミの研究テーマとして、地域の伝統工芸品の販路拡大に取り組みました。

しかし、この課題は想像以上に難しく、1年近く目に見える成果が出ない状況が続きました。

地元の職人さんたちは新しい販売方法に懐疑的で、若い世代の消費者の興味を引くこともできませんでした。

しかし、私は諦めずに活動を続けました。

1年半の地道な努力の末、ようやく成果が現れ始めました。

最終的に前年比30%の売上増加を達成し、若手職人の応募者も増えるなど、業界全体に活気をもたらすことができました。

この経験から、すぐに結果が出なくても、目標を見失わず粘り強く取り組み続けることの重要性を学びました。

貴社でも、この忍耐力を活かし、長期的な視点で課題に取り組みたいと考えています。

諦めずに粘り強く努力を続けることで着実に前進し続ける社員として、会社の成長に貢献していきたいと思います。

自己PRで「忍耐力」をアピールしたい方はこちらも参考にしてください。

リーダーシップ

リーダーシップは、マネジメント職、プロジェクトリーダー、チームリーダーなど、人々をまとめ上げ、共通の目標に向かって導く能力が求められる職種で特に重要です。

私には、多様な意見をまとめ上げ、チームを一つの目標に向かって導くリーダーシップがあります。

大学3年次に、50人以上の委員からなる学園祭実行委員会の委員長を務めました。

この経験で、意見の対立や予算不足など、様々な課題に直面しましたが、それらを乗り越え、成功に導くことができました。

最大の課題は、従来型のイベントを望む上級生と斬新な企画を推す下級生の意見の衝突でした。

この状況を打開するため、双方の意見を丁寧に聞き取り、それぞれの良さを活かした折衷案を提案しました。

予算不足に対しては、地域企業へのスポンサー募集を提案・実行し、前年比20%増の協賛金を獲得。

結果として、過去最高の来場者数を記録し、地域住民からも高い評価を得ることができました。

この経験から、リーダーとして重要なのは、明確なビジョンを示すこと、メンバーの意見に耳を傾けること、そして困難な状況でも前向きな姿勢を保ち続けることだと学びました。

貴社でも、このリーダーシップを活かし、チームの力を最大限に引き出したいと考えています。

多様な意見を尊重しながら、組織全体の目標達成に向けて人々を導くことで、会社の成長に貢献していきたいと思います。

自己PRで「リーダーシップ 」をアピールしたい方はこちらも参考にしてください。

【自己PR】 評価を下げてしまう例文

具体性がないと自己PRとしての評価は低くなります。

「頑張り屋です」「コミュニケーション能力があります」といった抽象的な表現だけでは、あなたの魅力は伝わりません。

代わりに、あなたの強みを表す具体的な経験や取り組みを詳しく記述しましょう。

具体的なエピソードと、そこから得た学びや価値観をしっかりと記載することで、あなたの個性が輝く、説得力のある自己PRになります。

面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせるような、あなたらしさあふれる自己PRを目指しましょう。

私の長所は協調性があることと体力があることです。大学時代、私は山岳サークルに所属していましたが、協調性を活かしてサークル活動を円滑に進めることができました。

また、持ち前の体力を活かして、日本中の高い山を何度も登頂できました。この協調性と体力を活かし、貴社の発展にも貢献したいと考えています。

【自己PR】 エピソードを伝える際の注意点

自己PRでエピソードを効果的に伝えるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

これから紹介する注意点を押さえることで、あなたの魅力をより明確に伝えることができるでしょう。

1つのエピソードに絞る

たくさんのエピソードが思い浮かんだ場合、全てを伝えたくなるかもしれません。

しかし、複数のエピソードを詰め込むと、かえって伝わりにくくなってしまいます。

そのため、最も印象的で、あなたの強みがよく表れているエピソード1つに絞りましょう。

例えば、リーダーシップを伝えたい場合、サークル活動での経験とアルバイトでの経験の両方を語るのではなく、より大きな成果を上げたほうのエピソードに焦点を当てるのです。

これにより、面接官の印象に残りやすく、あなたの強みがクリアに伝わります。

具体的に説明する

「努力した」「全力を尽くした」といった抽象的な表現では、あなたの行動が具体的にイメージできません。

代わりに、どんな目標を達成するために、どのような努力をしたのかを明確に説明しましょう。

例えば、「営業成績向上のために努力しました」ではなく、「営業成績向上のために、毎日2時間早く出社して市場分析を行い、新規顧客50社にアプローチした結果、3ヶ月で売上を30%伸ばすことができました」というように、具体的な行動と数字で表現するのです。

エピソードをPREP法で整理する

PREP法は、「Point(要点)」「Reason(理由)」「Example(事例・具体例)」「Point(要点を繰り返す)」の頭文字を取った構成方法です。

この方法を使うと、論理的でわかりやすい自己PRを作ることができます。

  • 「私には高いコミュニケーション能力があります」(Point) 
  • 「なぜなら、どんな相手とも円滑に対話ができるからです」(Reason) 
  • 「実際に、アルバイト先で外国人観光客の対応を任され、言葉の壁を乗り越えて顧客満足度を20%向上させました」(Example) 
  • 「このように、私のコミュニケーション能力は、様々な場面で発揮できると確信しています」(Point)

このように構成することで、結論から話し、具体例で裏付け、再度結論を示すという流れができ、面接官に印象深く、かつ説得力のある自己PRを届けることができるでしょう。

PREP法については以下の記事で詳しく解説しています。

具体的なエピソードを盛り込んだ自己PRを作ろう

就職活動や転職活動をしていると、エントリーシートや履歴書だけでなく、面接でも自己PRは必要です。ところが、なかなか具体的なエピソードが見つからず、多くの人が苦労しています。

自己PRでは、これまでの自分の人生を振り返り、具体的なエピソードとともに自分の強みをアピールしましょう。また、企業が求めるものを正確に把握できるよう、業界研究や企業研究をすることも大切です。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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