【例文7選】ガクチカで高校時代の経験はあり?生徒会や部活の経験を活かす伝え方を紹介!

【例文7選】ガクチカで高校時代の経験はあり?生徒会や部活の経験を活かす伝え方を紹介!

ガクチカとは、学生時代に力を入れたことの略称です。

就活では頻出の質問になります。

そこでエントリーシートや面接で「高校時代の経験を話しても大丈夫だろうか」と心配になる就活生も多いでしょう。

本記事は、ガクチカに高校時代のことを書いても問題ないか解説しています。

企業が評価するポイントや作成する際の注意点も紹介するので、記載するか迷っている就活生は参考にしてください。

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【高校時代のガクチカ】ガクチカで高校時代のことを書いてもいいの?

ガクチカに高校時代の体験やエピソードを書いても問題ありません。

しかし、高校時代の話題のみで完成させるにはいくつかのリスクがあります。

高校時代のエピソードだけを使用しない方が良い理由は、次の章で詳しく解説しているので興味のある就活生は参考にしてください。

就活は自分の魅力を効果的に企業へ伝える必要があります。

自分ではアピールのつもりでも、かえって逆効果にならないよう注意してください。

【高校時代のガクチカ】ガクチカで高校時代のエピソードだけを用いない方が良い理由

ガクチカに高校時代のエピソードのみを採用し、選考を通過するのは困難です。

理由は以下の3つになります。

高校時代のエピソードだけを用いない方が良い理由
  • 大学時代に何も行動していないと思われてしまう
  • 周りの就活生と差別化が難しくなる
  • 企業との関連性が薄くなる

それぞれが些細な理由でも重なることで大きなマイナスポイントになってしまいます。

次の文章で詳しく理由を解説していくので、ガクチカに高校時代の話題を採用したい人は参考にしてください。

大学時代に何も行動していないと思われてしまう

まずは、大学時代に何も行動していないと思われてしまう可能性があるからです。

高校時代の話題が充実しているほど、大学在学中は何も行動していないと面接官に判断される恐れがあります。

多くの就活生は学業や研究、アルバイトなど何かしら努力しているでしょう。

しかし、面接官はガクチカの内容からしか就活生を判断できないため、マイナスの印象になっても仕方ありません。

就活生によっては、高校時代の思い出が強い人もいるでしょう。

ただ、自分の考えを素直に面接官が受け取ってくれるとは限りません。

大学時代の評価が悪くなるリスクをあらかじめ理解し、それでも問題ないか検討しておきましょう。

周りの就活生と差別化が難しくなる

次に、周りの就活生と差別化が難しくなります。

高校時代であれば部活動や委員会活動など多くの学生が経験してきたエピソードになりがちです。

そのため、ガクチカを読む面接官からすれば、他の就活生との差がなく次の選考に進む理由が見つけにくくなります。

「部活動を新しく立ち上げた」「インターハイで優勝した」など貴重な経験や面接官の興味を持つ内容であれば差別化につながります。

高校時代の努力を否定する意味はありませんが、ガクチカは自分の魅力を企業にアピールする場です。

本来の目的が達成できないのであれば別の話題に変えたり、見せ方を変えたりするなどの工夫が必要になるでしょう。

企業との関連性が薄くなる

最後は企業との関連性が薄くなる点です。

企業は、就活生が入社後に活躍してくれる人材か注意深く観察しています。

勉強や部活動などの話題だけでは企業との関係があまりないため、入社後の姿が想像しにくくなります。

反対に、大学生時代の研究やアルバイト、インターンシップに参加した経験は、業務に直接関わる要素が多くなるため高評価になるでしょう。

例えば、大学で建築の研究をしていたと仮定します。

志望する企業が建設会社であれば、研究内容と業務内容がマッチしているため関連性が強くなります。

上記の例のように高校時代のエピソードだけでは大学時代の経験に見劣りする可能性があることを理解しておきましょう。

企業は現在の話を聞きたがっている

ガクチカで高校時代のエピソードのみ書いてしまわないほうが良い理由は、採用担当者があなたの現在の能力や人柄を重視しているからです。

高校時代の経験も大切ですが、大学生活やその後の活動で得た経験の方が社会人として求められるスキルや価値観に直結していると考えられます。

採用担当者は現在のあなたがどのような課題に取り組み、どのように成長してきたかを知りたいのです。

また、大学以降の経験を話すことで自己分析力や問題解決力、主体性などの社会で役立つ能力を具体的にアピールできます。

高校時代の話にとどまらず、最近の経験を交えて語ることで、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせる印象を与えられるでしょう。

【高校時代のガクチカ】どうしても高校時代の経験をアピールしたい場合

これまで大学時代の経験をガクチカにすることをおすすめしてきましたが、中には「どうしても高校時代のこの経験を伝えたい」「大学時代よりも濃い経験をした」という方もいるでしょう。

もちろん、高校時代の経験をガクチカにすることが一概に悪いわけではありません。

例えば、生徒会活動で学校全体を巻き込むような大きな改革を成し遂げた経験や、全国大会で輝かしい成績を収めた経験など、大学時代の活動に引けを取らないインパクトのあるものであれば、伝え方次第で魅力的なアピールになり得ます。

ただし、単なる過去の思い出話で終わらせてしまっては、採用担当者に「大学では何もしてこなかったのかな?」という懸念を抱かせてしまう可能性があります。

そうした懸念を払拭し、あなたの強みがきちんと伝わるガクチカにするためには、いくつかの工夫が必要です。

これから紹介するポイントを意識して、採用担当者が納得するような、説得力のあるガクチカを作成していきましょう。

大学時代や現在につながる内容にする

高校時代の経験をガクチカとして話す際に最も重要なのは、その経験が現在にどう繋がっているかを明確にすることです。

「高校時代に〇〇という経験をしました」という事実だけで終わらせるのではなく、「その経験から〇〇という学びを得て、大学ではその学びを活かして△△という活動に主体的に取り組みました」というように、現在進行形のストーリーとして語る必要があります。

例えば、高校の生徒会活動で培った周りを巻き込む力を、大学のゼミ活動でのグループディスカッションで発揮し、議論を円滑に進めてより良い成果を出した、といった具体的なエピソードを付け加えるのです。

このように、過去の経験が点で終わっているのではなく、線として現在まで続いていることを示すことで、あなたが継続的に学び、成長している人材であることを証明できます。

高校時代の経験が、あなたの価値観や行動指針の土台となっていることを具体的に示し、エピソードに深みと説得力を持たせましょう。

ほかの設問で大学時代のエピソードを使う

ガクチカで高校時代の経験をアピールする場合、採用担当者は「大学時代はどのような活動をしていたのだろう?」という疑問を自然と抱きます。

その疑問や懸念を払拭するために、自己PRや長所・短所、挫折経験といった他の設問で、意識的に大学時代のエピソードを盛り込むという戦略が非常に有効です。

例えば、ガクチカで「高校時代の生徒会活動で発揮したリーダーシップ」について語るのであれば、自己PRでは「大学のアルバイト先で、後輩指導を通して培ったコミュニケーション能力」について話す、といったように役割分担を考えるのです。

これにより、エントリーシートや面接全体を通して見たときに、高校時代から現在に至るまで、あなたが継続的に努力し、成長してきたことが多角的に伝わります。

ガクチカという一つの設問だけで自分を判断させるのではなく、時間軸をずらしてエピソードを配置することで、あなたという人物像に厚みが増し、採用担当者の理解をより深めることができるでしょう。

意欲と熱量の高さをアピールする

正直なところ、部活動や生徒会活動といった高校時代の経験は、多くの就活生がアピールするテーマであるため、エピソードの内容だけで他の学生と差別化を図るのは非常に困難です。

そこで重要になるのが、その経験を通じて、いかにその企業で働きたいと強く思うようになったのかという、圧倒的な意欲と熱量を伝えることです。

エピソードの珍しさで勝負するのではなく、あなたの想いの強さで勝負するのです。

なぜその経験が、数ある企業の中から「この会社でなければならない」という結論に結びついたのか、その思考のプロセスを、あなた自身の言葉で情熱的に語ってください。

「この学生は、本気で私たちの会社に入社したいのだな」と採用担当者の心を動かすことができれば、エピソードの時代設定はもはや大きな問題ではなくなります。

論理的な説明にあなた自身の感情やパッションを乗せることで、ありきたりなガクチカから一歩抜け出し、採用担当者の記憶に強く残るアピールへと変えることができるでしょう。

仕事への再現性の高さをアピールする

採用担当者がガクチカを通して本当に知りたいのは、あなたの過去の栄光ではなく、「入社後に自社で活躍してくれる人材か」という未来の可能性です。

そのため、高校時代の経験を語る際には、その経験から得た学びやスキルが、入社後の業務でどのように活かせるのか(=再現性)を具体的に示す必要があります。

高校時代の経験、現在の自分、そして社会人としての未来が一本の線で繋がることで、あなたの話は単なる思い出話ではなく、入社後の活躍を期待させる力強い自己PRへと変わります。

例えば、「高校の生徒会活動で、意見が対立する複数の関係者の話を聞き、一つの目標に向かってまとめた経験があります。

この経験で培った傾聴力と調整力は、多様な立場の方々と協働してプロジェクトを進める貴社の営業職で必ず活かせると考えています」といった形です。

このように、自分の経験を客観的に分析し、企業の求める人物像と自分の強みを結びつけてアピールすることを徹底してください。

【高校時代のガクチカ】企業がガクチカで評価していること

続いて、企業がガクチカで評価しているポイントを解説します。

言い換えると、就活生はどこを意識してガクチカを作成すれば、面接官から高評価が得られるのか明らかになります。

闇雲に作成すると的外れな文章になるかもしれません。

本章で解説する4つのポイントを理解しておくことで、より効果的なガクチカが完成します。

要点を押さえつつ、効率よくガクチカを作りたい就活生は、ぜひ参考にしてください。

人柄

1つ目に評価していることは、人柄です。

企業は、就活生が社風や職場の雰囲気に合う人材か知りたいと考えています。

そのため、自分の人柄が表現されたガクチカにしましょう。

主体性や協調性、チャレンジ精神などガクチカを通して軸になる人柄を決めておくと、一貫した内容の文章が完成します。

例えば「居酒屋アルバイトでは効率よく動ける配置に変更するよう店長に提案しました」とあれば主体性ありと評価されるでしょう。

他にも「やりがいを感じた」「苦労したがよい経験になった」など感情の情報を盛り込むことで人柄を伝えるヒントになります。

ガクチカを考える際は、人柄がわかる内容にしてください。

価値観

2つ目に評価していることは、価値観です。

企業は就活生の価値観を参考に、企業理念にマッチした人材であるか確かめています。

自分が大切にしている考え方や理念があればガクチカに盛り込みましょう。

ただし、自分の考えを志望する企業に合わせて頻繁に変えるのは避けてください。

就活は一度に何社も応募します。

そのため、どの企業にどういったガクチカを提出したか把握しておく必要があります。

しかし、企業ごとに価値観が変わってしまうと面接でボロが出るでしょう。

最悪、面接官から「嘘をついている」と評価されないためにも自分に合った価値観でガクチカを作成してください。

失敗経験からの学び

3つ目に評価していることは、失敗経験からの学びです。

企業は、学生時代に失敗した経験から何を学んだのか知ることで、入社後の姿を想像するための材料にしています。

挫折した際にどう乗り越えたかも同様です。

失敗してきたエピソードの中から得られたものがないか振り返っておきましょう。

「失敗から事前準備の大切さを知った」「挫折から周囲との連携の大切さを学んだ」などが例として挙げられます。

失敗経験は人によって大きく異なります。

価値観によって失敗の基準が違うからです。

言い換えると自分らしさが表現できるポイントになります。

他の就活生と差別化する意味でも、失敗から何を学んだか具体的に盛り込むようにしましょう。

コミュニケーション能力

4つ目に評価していることは、コミュニケーション能力です。

企業は、ガクチカにある内容から就活生が周りとどういった人間関係を形成してきたのか推察しています。

他にも、コミュニケーションを取りながらチームの一員として行動できるか判断しています。

アルバイト経験から年齢に関係なく、信頼関係が築けていることがわかれば入社後も同様の成果を出してくれると予想可能です。

仕事は、大勢の人と連携しながら進めることがほとんどです。

そのため、コミュニケーション能力がないと、成果が出せないだろうと判断されます。

企業にとって採用するメリットがあると思われるためにも、コミュニケーション能力が伝わる内容にしましょう。

【高校時代のガクチカ】メリット

高校時代のガクチカを実際に採用した場合のメリットについて解説します。

高校時代の話題を持ち出すべきか迷っている就活生には検討材料になるでしょう。

また、メリットを理解していないままガクチカを作成すると最大限の効果を得られない可能性があります。

自分はどういうメリットがあると考えているため、高校時代のガクチカを面接官にアピールしているのか明らかにしておきましょう。

自分の原点となる部分を見つめなおす機会になる

メリットの1つ目は、自分の原点となる部分を見つめなおす機会になることです。

自分は直感で判断したと考えていることでも、元を辿ると高校時代の経験が影響していることがあります。

そのため、高校生活を振り返ることで現在の自分を形成している要素をあらためて見つけるきっかけになるでしょう。

高校時代に何かに挑戦し成功経験のある就活生は、大学生になってからも新しいことに挑戦してみようと考えやすくなります。

上記のように、今の自分は過去の自分が積み重なってできています。

自己分析することで地続きになっていることに気がつくでしょう。

自分の原点を理解し、自分の魅力を企業に効率よく魅力をアピールしてください。

継続スキルを示すことができる

メリットの2つ目は、継続スキルを示すことができる点です。

継続性は、働くうえでも高評価が得られる要素になります。

そのため、高校時代から始めて現在も継続していることがあれば良いアピールポイントになります。

「高校時代から月一度ゴミ掃除のボランティア活動に参加しています」など具体的なエピソードがあると効果的です。

努力することは大切ですが「すぐに諦める癖があるかもしてれない」と面接官に判断されるとマイナスの評価になるかもしれません。

何種類もアピールするのは控えて、どれか1つに絞るようにしてください。

高校時代から継続していることは、仕事も強い意思で頑張れることを示すきっかけになります。

純粋な向上心をアピールできる

メリットの3つ目は、純粋な向上心をアピールできることです。

向上心は社会に出て結果を残すためにも必要です。

向上心の有無が評価を決める要素になる企業もあるでしょう。

そのため、高校時代のガクチカを持ち出すと就活で良い評価を得るために始めた努力よりも素直にアピールできます。

就活対策をすべて否定するつもりはありませんが、高校時代から今まで継続している努力はより高い評価が得られるでしょう。

自分の損得を考えることも大切ですが、「就活のためにだけに動いているな」と面接官にバレてしまっては本末転倒です。

自信を持ってアピールできる内容があれば高校時代のガクチカでも問題ありません。

【高校時代のガクチカ】デメリット

高校時代のガクチカを作成するデメリットについても理解しておきましょう。

メリットしか把握していないと「思っていた結果と違う」「デメリットがあるなんて知らなかった」など思い通りにならず後悔する原因になります。

メリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。

デメリットを理解したうえで高校時代のガクチカを採用するのか検討する材料にしてください。

企業が求める回答にならない可能性がある

デメリットの1つ目は、企業が求める回答にならない可能性があることです。

企業は学生時代と表現していますが、多くは大学生時代を想定しています。

そのため、面接官によっては質問の答えから外れていると評価されるかもしれません。

就活は質問に対して正確に答える力も必要です。

そのため、高校時代の話題は印象が悪くなるリスクがあります。

上記のデメリットを考慮したうえで、高校時代の話題を面接官に伝えた方が良いと思えるエピソードがあれば採用しましょう。

自信を持って話せることが思いつかない就活生は、大学生時代のガクチカを作成した方が無難です。

就活は、不用意にマイナス評価を受けない工夫も大切になります。

大学の取り組みと比較して内容が薄くなる

デメリットの2つ目は、大学の取り組みと比較して内容が薄くなることです。

企業は、学生時代の経験や学んだことを仕事にどう活用してくれるのか知りたがっています。

そのため高校時代のガクチカは、大学時代のガクチカと比較して経験できる幅が狭く、内容も物足りなくなります。

高校生は部活動や勉強がメインの学生生活です。

しかし、大学生は研究やアルバイト、インターンシップなど社会経験を積む機会が豊富にあります。

企業は、より社会に近い経験を積んでいる大学生の取り組みが評価しやすいです。

高校時代のガクチカもまったく駄目ではありませんが、大学時代と比べると見劣りする可能性があることを理解しておきましょう。

【高校時代のガクチカ】ポイント

ガクチカを作成するのであれば、選考に通過しやすい文章にしたいと考える就活生は多いでしょう。

本章では、ガクチカを作成する際のポイントについて解説します。

あらかじめ理解しておくことで、文章構成の参考になったり、内容に困った際のヒントになったりします。

ガクチカの完成度に自信がない就活生は、次の文章を読むことで修正する箇所が見つかるかもしれません。

提出する前に本章を読み、もう一度確認してみましょう。

高校時代からの成長過程を強調する

ポイントの2つ目は、高校時代からの成長過程を強調することです。

日々成長する人材はどの企業でも重宝されます。

そのため、高校時代からどのように変化、成長しているか具体的にアピールしましょう。

例えば、高校時代は自分1人の力で成し遂げることにこだわっていたが、大学の研究で周囲と連携することの大切さを学んだとします。

上記の例であれば、高校時代からどのように成長し、現在は当時の経験をどう活かしているのかがわかりやすく伝えられます。

高校時代の自分と大学生の自分を書き出し、比較することでガクチカを書き進める材料になるでしょう。

ガクチカの内容に迷った際は、成長過程を意識して作成してください。

今後の目標やキャリアビジョンにつなげる

ポイントの3つ目は、今後の目標やキャリアビジョンにつなげることです。

将来成し遂げたいことや目標が明確に決まっている人は、必要な行動も理解しているため達成しやすくなります。

そのため、面接官は漠然と仕事をこなす就活生よりも、目標達成に向けて日々努力できる就活生を採用したいと考えています。

「入社後は海外事業に関わりたいです」「将来は営業部を引っ張る人材になりたいです」などジャンルはなんでも大丈夫です。

ただし、達成可能かつ現実性のある目標にしてください。

あまりにも現実からかけ離れている内容だと、自分の状況を理解できていないと思われる可能性があるため注意しましょう。

【高校時代のガクチカ】文章の構成

高校生時代のガクチカを作成するときは以下の文章構成で考えると採用担当者に印象を強く与えることができます。

  • 結論
  • 動機
  • 具体例
  • 結論

この文章構成はPREP法といって文章作成や口頭で話を伝えるときに、わかりやすく簡潔に伝えられる手法です。ここでは、PREP法を用いてガクチカの文章例と合わせて解説をします。

結論

まず話のはじめに結論を伝えます。

PREP法の結論部分では、話の全体像を示し、自分のアピールポイントを簡潔に伝えることで採用担当者に何を伝えたいのかが明確になり、その後の話に説得力が増すようになります。

「私は高校時代、チームで目標を達成する力を磨きました」

上記のように力強い表現を使って、要点をまとめて短く伝えるのがポイントです。そして、経験から得た学びや成長を含め、社会人として貢献できることをアピールしていきます。

結論部分をしっかりと作りこむことで高校時代の経験を現在の能力や将来の活躍に結びつけられるので、その後の話を採用担当者が聞いても印象を与えることができるでしょう。

動機

動機部分(理由)は、行動の背景や目的を伝え、なぜその経験に力を入れたのかを伝える重要なパートです。

動機を説明することで、あなたの価値観や考え方が採用担当者に伝わりやすくなります。

「所属していた吹奏楽部でコンクールの成績が伸び悩んでいたことに課題を感じました。そそこで私はチーム全体のレベルを上げるため、自主的に部員同士の意見交換会を実施し、練習方法の見直しに取り組みました。」

上記の例文のポイントは以下です。

  • 行動に至った背景(コンクール成績の課題)を述べる。
  • 自身の価値観や思いを伝え、主体性をアピールする。
  • 課題に気付き行動を起こした理由を述べることで、論理的な流れを作る。

このように動機部分をしっかり描くことで、自分の行動が単なる結果だけでなく、目的を持った行動であったことを効果的に伝えられます。

具体例

動機を伝えた後の具体例は、結論や動機の説得力を上げることができる役割があります。

具体例があると採用担当者は、あなたの行動や成果をイメージしやすくなるため、ガクチカで語るときには意識しましょう。

「高校時代に所属していた陸上部では、大会記録を更新する目標を立て、練習メニューを改善するために自主的にデータ分析を行いました。その結果、メンバー全員のタイムが向上し、チームとして地区大会優勝を達成することができました。」

  • 具体的な行動を示し、アピールする。
  • 成果や結果を述べ、取り組みの価値を示す。
  • 事実をまとめることで、話が分かりやすくなる。

具体例を適切に述べることで、過去の経験が現在や未来にどう活かせるかを採用担当者に効果的に伝えることができます。

結論

最後の結論部分は、話の締めくくりとして、自身の経験から得た成長やそれを未来にどう活かすかを改めていいましょう。

この部分を効果的にまとめることで、高校時代の経験が現在や将来にどのようにつながるかを採用担当者に強く印象付けられます。

「この経験を通じて、目標達成に向けてチームで協力する大切さを学びました。この学びは、仕事においても協調性を大切にしながら目標達成に向けて努力していきたいです。」

上記の例文のポイントとしては

  • 得た学びや成長を述べる。
  • 未来への活用(仕事での再現性や応用)を示し、ポジティブな印象を与える。
  • 簡潔かつ力強い表現で締めくくり、話全体を印象的にまとめる。

結論部分を工夫することで、高校時代の経験が単なる過去のエピソードではなく、未来に向けた成長の一部であることを伝えていきましょう。

【高校時代のガクチカ】注意点

高校時代のガクチカを作成する際に注意しておくべき点を2つ解説します。

ガクチカはなんでも評価されるわけではありません。

むしろ注意点を無視してしまうとマイナス評価につながります。

時間をかけて作成したガクチカが適切に評価されるためにも、本章で注意点を把握しておきましょう。

意識するだけでも文章内容が大幅に変わるため参考にしてください。

過度な誇張や嘘は書かない

まずは、過度な誇張や嘘は書かないでください。

事実と異なる内容はエントリーシートでは通用しても、面接で深掘り質問されると簡単に嘘だと判明します。

面接官は何百人と就活生を面接しているため、ガクチカを話す際の振る舞いや口調の違和感から嘘だと見抜くでしょう。

また、一次面接でついた嘘と二次面接の回答内容の矛盾からバレることもあります

仮に最終面接をクリアし、入社できたとしても嘘をついた罪悪感から緊張した状態で仕事をすることになります。

就活は自分を大きく見せる必要はありません。

自信を持って内定を獲得し、仕事するためにも大袈裟な表現は避けたガクチカにしてください。

結果のみをアピールしない

結果のみをアピールしないことも大切です。

面接官はガクチカが再現性のある話題かどうかチェックしています。

入社後にガクチカで話したスキルや経験が再現できないと意味がないからです。

そのため、結果ばかりに注目するのではなくプロセスも丁寧に伝えましょう。

例えば「長期インターンで売上100万円を達成しました」と説明するのではなく、行動した内容も説明してください。

結果を出すことは大切ですが、同じくらいに途中経過も重要です。

就活生のみなさんが培ったスキルや経験もガクチカに含めるようにしましょう。

プロセスと結果がつながることでより良いガクチカが完成します。

【高校時代のガクチカ】活かせる職種

高校時代のガクチカが活かせる職種を3つ紹介します。

それぞれの職種がどのように関係しているのか興味のある方は参考にしてください。

職種によって求められるスキルや必要な経験は異なります。

過去の経験を今に活かすことは、仕事をするうえで非常に重要です。

就活始めたてで職種について深く理解できていない就活生は、ぜひ本章を読んで検討してみてください。

営業職

高校時代に部活動や委員会活動で協調性やコミュニケーション能力を学んだと感じる就活生は営業職に向いています。

営業職は、自社の商品やサービスをお客様に提案し、購入を促す仕事です。

ほとんどの企業に営業職は存在し、直接売上を生み出す部署になります。

営業職はお客様と会話したり、連絡を取りあったりするため、協調性やコミュニケーション能力が求められます。

お客様の話しをしっかりと聴きながら、必要事項についてはしっかりと伝える必要があるためです。

ガクチカの軸が「チームで活動した経験」「周囲との連携を大切にした経験」である就活生は営業職を検討してみてください。

企画・マーケティング職

高校時代にイベントを企画した人や目標達成に向けてコツコツ行動できた人は、企画・マーケティング職に向いています。

企画・マーケティング職は、さまざまな情報やデータから課題解決に向けて必要なアイデアを提案する職種です。

実際には、自社商品の認知度を上げるための企画やブランドイメージを向上させるために必要な行動を考えます。

宣伝チラシやSNS運用などが例として挙げられます。

日々の積み重ねが大切になる仕事のため、高校時代に戦略的に行動してきた就活生にはピッタリの仕事になるでしょう。

他にも、莫大な情報から必要になるデータの分析やお客様の立場で考える発想力などさまざまなスキルが求められます。

人事・総務

部活動やクラスを縁の下から支えた経験がある就活生は人事・総務が適任です。

人事・総務は人材の採用から備品発注や来客対応など幅広い業務を任されます。

そのため、自分の活躍よりも周りが働きやすい環境にしたいと考える就活生が向いています。

とくに他部署と連携したり、社外の人と連絡をとったりと柔軟な対応が求められるでしょう。

自分が先頭に立って行動するよりも後ろからチーム全体を見渡し、支えていきたいと考える就活生は力を発揮できる職種です。

同級生やチームメイトとよい信頼関係が構築できた人は、強みが活かせる仕事になるため検討してみてください。

【高校時代のガクチカ】例文

ここまで高校時代のガクチカを作成するために必要なポイントや注意点について解説してきました。

要点は理解できたけれど、実際の文章を見てみないと想像できない就活生もいるでしょう。

本章では部活動経験、生徒会活動、ボランティア活動の3つに分けて例文を紹介します。

そのまま利用するとオリジナリティのない文章になるため、必要に応じて実体験に置き換えてください。

①部活動経験

高校時代、私は野球部の一員として3年間練習に励んでいました。

高校から野球を始めたため、ベンチにすら入れない補欠部員です。

しかし、イキイキと活躍する同級生を見ていると羨ましくなる瞬間があります。

せっかく高校生活を部活動に捧げるのであれば、なんとしてもレギュラーを勝ち取りたいと考えるようになりました。

人一倍の努力が必要であると考え早朝にランニング、昼休みは素振り、練習後には居残りで守備練習に取り組みました。

上記の日々を約2年間継続したことで高校3年の夏に初めてレギュラーを勝ち取れました。

入社後は、高校時代に学んだ継続する大切さを実践しながら売上に貢献したいです。

②生徒会活動

私は、生徒会長として生徒会活動に力を入れていました。

新入生歓迎会や文化祭の企画・運営などさまざまな行事をリーダーとして運営してきました。

最初は、方向性や価値観の違いから意見がまとまらず苦労しました。

しかし、期日は決まっているためお互いの妥協点を探ることに注力しました。

当日は無事にイベントが終了したので安心したのを覚えています。

入社後は、社内社外問わず大勢の方と連携しながら仕事を進めたいと考えています。

さらに、生徒会で学んだリーダーシップを活かすためにチームをまとめる役職を3年以内に目指すつもりです。

③ボランティア活動

私は、高校時代に長期休暇を使いボランティア活動によく参加していました。

地震で家がボロボロになった際にボランティアの方が瓦礫撤去を手伝ってくれたことがきっかけです。

私が参加した清掃活動は初対面の人ばかりでした。

しかし、効率よく作業していくためにはコミュニケーションが必須です。

最初は緊張からうまく話せませんでしたが、大学生くらいのお兄さんに話しかけられると次第に打ち解けられました。

そこで自分から話しかける大切さを学びました。

入社後も同期や先輩方とうまく協力して仕事を進めるために、自分からコミュニケーションを取るようにしたいです。

④文化祭

高校時代、文化祭の実行委員として、クラス企画の成功に向けて全力で取り組みました。

私たちのクラスは演劇を行うことになりましたが、初めは意見がまとまらず準備が進まない状況でした。

私は「全員が納得できる企画にしたい」と考え、意見を出し合う場を設け、スケジュール管理や役割分担を決めるようと提案しました。

また、演出や大道具作りにも積極的に参加し、クラス全員で協力して準備を進めました。

その結果、文化祭当日は大きな拍手をいただきクラス一丸となって達成感を味わうことができました。

この経験を通じて、困難を乗り越えるための主体性と目標に向かってチームで協力する重要性を学びました。この力を活かし、社会でも成果を生み出せる人材を目指します。

⑤留学

高校2年生のとき、短期留学でアメリカへ行きました。

初めは英語でのコミュニケーションに不安がありましたが、「自分から積極的に話しかけよう」と決意し、毎日ホストファミリーやクラスメートに質問したり話しかけたりしました。

また、授業では異なる価値観や意見に触れる機会が多く、ディスカッションを通じて多様な視点を学びました。

その結果、留学後には英語力が向上しただけでなく、新しい環境に適応し自信を持って行動できるようになりました。

この経験を通じて、未知の環境に飛び込み挑戦する力と多様な文化を理解し受け入れる力を身につけました。

この学びを活かし、どのような環境でも前向きに挑戦して成果を出せる人材を目指します。

⑥大学受験

高校3年生のとき、第一志望の大学に合格するために勉強に全力を注ぎました。

しかし、模試の判定が思わしくない時期があり目標達成のためには学習方法を見直す必要があると感じました。

そこで、得意科目と苦手科目を分析し、弱点克服のためのスケジュールを細かく立て直しました。

また、同じ目標を持つ友人と励まし合いながら学びを共有し、モチベーションを保つ工夫をしました。

その結果、第一志望の大学に合格することができ、大きな達成感を得ました。

この経験を通じて、目標を達成するための計画力と困難を乗り越える粘り強さを身につけました。

この力を活かし、社会でも課題に向き合い成果を出すことができる人材を目指します。

⑦高校受験

私が学生時代に最も力を注いだことは、第一志望校合格に向けた高校受験です。

当時の学力では合格が難しい状況だったため、現状と目標の差を分析し、合格から逆算した学習計画を立てました。

特に苦手だった数学の克服のため、毎日必ず1時間は演習時間を確保し、解けなかった問題は翌日に持ち越さず、その日のうちに先生に質問して理解することを徹底しました。

この計画を3年間継続した結果、偏差値を15上げ、第一志望校に合格することができました。

この経験から、困難な目標に対しても、計画を立てて粘り強く努力し続けることの重要性を学びました。

 

 

【高校時代のガクチカ】深堀り質問一覧

高校時代のガクチカを話すと深掘りした質問が続く場合があります。

以下の文章はさまざまなシーンを想定した回答です。

本番で焦って頭が真っ白にならないためにも参考にしてください。

当時の経験をもとに、どう成長したと感じますか?

回答

学生時代に自分1人の力で練習したことで怪我につながりました。

そこから私は、先生やチームメイトを頼ることを学びました。

現在ではチームで連携して動くことを意識しています。

その結果、協調性のある人材に成長しました。

1人では時間がかかることも集団で取り組むことで何倍も早く終わり、より大きな成果が生み出せます。

入社後も組織の一員として売上に貢献したいです。

その経験はどのように今に活かされていますか?

回答

私は、高校時代に継続する大切さを学びました。

今では、すぐに成果を求めるのではなくコツコツ努力できます。

最初はうまくいかず苛立ちを覚えることもあるでしょう。

しかし、高校時代の成功体験が支えとなり、継続できる人材になりました。

入社後は、人々の安全を守るためのシステムが完璧にできるようにコツコツ継続していきたいです。

その活動を通じて失敗した経験はありますか?

回答

高校時代にテニス部の部長を務めていました。

春の大会が終わった際にあるチームメイトが一回戦敗退したことを悔しがっていないため、口頭で注意しました。

次の日からそのチームメイトは練習に来なくなりました。

他の部員から事情を聞くと本人は楽しい雰囲気が好きだったそうです。

すぐに話し合いの場を設け、和解しました。

本人の都合や考えを無視した発言はしないように注意したいです。

【高校時代のガクチカ】まとめ

本記事は、高校時代のことをガクチカとして使用しても問題ないことについて解説してきました。

自己分析や継続性をアピールするきっかけになります。

一方で、企業が求める回答にならない可能性も理解しておきましょう。

高校時代をガクチカで利用したい就活生は、過去の経験から現在ではどう活かせているかまで説明してください。

さらに将来まで言及できると面接官が評価しやすくなるためおすすめです。

ガクチカは自分の魅力をアピールする貴重な機会です。

選考を有利に進められるよう、本記事を参考にしてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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