【例文3選】周囲を巻き込んだ経験をアピール!面接・ESでの経験談とポイント解説

【例文3選】周囲を巻き込んだ経験をアピール!面接・ESでの経験談とポイント解説

現代の企業は、個々の能力だけでなく、チーム全体として成果を出せるかどうかを重視しています。

そのため、周囲を巻き込みながら、どのように目標を達成したかを具体的に伝えることが重要です。

本記事では、「周囲を巻き込んだ経験」を効果的にアピールするための方法やポイントを解説します。

【周囲を巻き込んだ経験】自己PRするにはアピールポイントを明確にすることが大切

就職活動で「周囲を巻き込んだ経験」を求められた際、うまく自己PRに繋げるためにまず重要なのは、何を伝えたいのかを明確にすることです。

周囲を巻き込む力は、職場で求められるコミュニケーション能力やチームで成果を上げるための基礎となります。

そして、周囲を巻き込む力を発揮するためには、協調性だけでなく、他者を動かすためのリーダーシップや柔軟性も必要です。

「周囲を巻き込んだ経験」をアピールする際には、その必要な能力の中からどれをアピールするか明確にした上で文章を構成していくことが必要です。

自己PRにおいては、自身の行動がどのように周囲に影響を与え、結果的にチームやプロジェクトがどのように成功したのかを具体的に説明することが重要です。

そのためには、経験を振り返り、事実を整理して「どのように」「なぜ」成功に至ったのかを明確にしましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

特にメーカーの選考では、部門間の連携やプロジェクトマネジメントにおいて、個人の力だけでなく、チーム全体の力を引き出せる能力が重視されます。

例えば、製品開発ではエンジニアやマーケティング担当者など、異なる職種の人々が協力する場面が多くあります。

このような環境で成果を上げるには、チーム全体を巻き込んで動かす力が不可欠です。

【周囲を巻き込んだ経験】企業が聞く意図

企業が周囲を巻き込んだ経験を聞く意図は、就活生がどのような役割で周囲と連携をとって取り組んだのかということを確認するためです。

以下では、具体的に企業が聞く意図を3つ紹介します。

企業が聞く意図
  1. 協調性の確認
  2. リーダーシップと問題解決能力の確認
  3. 周囲の変化を巻き起こす力を確認したい

1. 協調性の確認

企業がこの質問をする主な理由は、あなたがチームでどのように協力して働くのかを知りたいからです。

現代の職場では、個人での仕事以上に、チームでのプロジェクトや業務が多くなっています。

協調性があり、チームメンバーの意見を尊重しながら働けるかどうかは、成功に必要な要素です。

周囲のメンバーとどのように連携し、相手の意見をどのように取り入れて行動したかを説明することがポイントです。

2. リーダーシップと問題解決能力の確認

「周囲を巻き込む」という行為にはリーダーシップが伴います。

企業はあなたがリーダーとして問題を解決し、他者を導く力があるかどうかを確認したいと考えています。

問題発生時に周囲を動かし、解決へ導く力は、どの職場でも評価される重要なスキルです。

具体的にどのようにリーダーシップを発揮し、どのような問題を解決したかを述べましょう。

3. 周囲の変化を巻き起こす力を確認したい

企業は、周囲にどのような影響を与え、ポジティブな変化を巻き起こす力を持っているかも確認したいと考えています。

あなたがチームメンバーにどのような影響を与え、結果的に彼らがどのように変わったのか、またどのようにプロジェクトの成功に寄与したかを伝えると効果的です。

周囲に良い影響を与える能力は、将来的にリーダーシップポジションに就く上でも重要です。

【周囲を巻き込んだ経験】自己PRできるアピールポイント

周囲を巻き込んだ経験をアピールする際にはアピールポイントを明確にすることが重要だということをお伝えしましたが、実際、周囲を巻き込んだ経験からはどのような強みを自己PRすることができるのでしょうか?

ここではその例を5つお伝えするとともに、どのようにアピールすれば効果的か、アピールのコツまで解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

リーダーシップ

周囲を巻き込んだ経験からアピールしたいリーダーシップとは、単に指示を出すだけではなく、周囲を巻き込みながら目標に向かって進む力を指します。

リーダーとしての役割を果たした経験を具体的に伝えることがポイントです。

エピソード例
  • サークル活動で、学園祭の模擬店運営を任され、メンバー全員の意見を取りまとめ、役割分担を行い、当日の運営を成功させた経験。
  • ゼミでの共同研究発表において、進捗管理を行いながら、全員が効率的に作業を進められる環境を整えた経験。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「どのように周囲を動かしたか」「メンバーの力を引き出すために何を工夫したか」を具体的に伝えることで、どのようにリーダーシップを発揮できるのかをアピールしましょう。

役割遂行能力

チームやグループの中で、自分の役割をしっかり理解し、責任を持って遂行した経験をアピールすることはとても効果的です。

就職後、企業に入社すると、その会社での役割が明確に与えられることとなります。

そのときに、自分の役割を全うできる人材がいるととても重宝されます。

またこの能力は、個人として信頼を得るための基盤ともなります。

エピソード例
  • アルバイト先で、在庫管理の担当としてミスなく業務を遂行し、他のスタッフがスムーズに業務を進められるようサポートした経験。
  • 部活動で、試合の戦略立案を任され、対戦相手のデータを分析してチームの勝利に貢献した経験。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

自分の役割を果たすだけでなく、その成果が周囲にどのような影響を与えたのかを明確に伝えましょう。「自分の行動がチーム全体の成果にどう貢献したか」を説明することが効果的です。

人当たりの良さ

人間関係を円滑に築き、周囲と信頼関係を形成する力は、どのような職場でも重視されるスキルです。

特に、相手の立場や気持ちに寄り添う姿勢を示すことが求められます。

営業職やコンサルなどお客様と接する職業はもちろん、たとえば人事職やエンジニア職など、社外の人と話をする機会が少ない職種であっても、社内調整や同僚とのコミュニケーションなど、人当たりの良さが求められる場面は少なくありません。

エピソード例
  • アルバイト先で、トラブルが起きた際に、冷静に顧客対応を行い、他のスタッフを巻き込んで問題を解決した経験。
  • ゼミ活動で、意見が対立したメンバーの調整役を引き受け、全員が納得する解決策を提案した経験。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「どのような場面で信頼関係を築いたか」「具体的にどのような行動を取ったか」を説明することで、説得力を持たせましょう。

行動力

行動力は、自ら課題を発見し、解決に向けて積極的に動く能力です。

課題解決能力とも言い換えることができます。

行動力はアピールに注意が必要で、ただ「率先して動くことができる力」をアピールしても効果的な自己PRになりません。

行動した上で結果を伴わせることができる、ということをアピールすることが重要です。

エピソード例
  • 部活動で、練習方法の改善案を自ら提案し、他のメンバーと一緒に試行錯誤しながら実行に移した経験。
  • アルバイト先で、売上向上を目的に新しいキャンペーンを提案し、店舗全体で取り組んだ経験。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

行動を起こすきっかけや、具体的なプロセス、そしてその結果を伝えることで、主体性と実行力をアピールできます。

目標達成能力

目標達成能力とは、計画を立て、周囲を巻き込みながら、成果を上げる力です。

この能力は、リーダーシップや行動力と密接に関連しています。

ただし、ひとりであってもパフォーマンスを高く発揮することができ、さらに必要であれば積極的にチーム活動も行い、目標達成を貪欲に狙いに行くことができる、というアピールをしましょう。

エピソード例
  • サークル活動で、大会の参加者数を前年の2倍に増やすという目標を掲げ、SNSでの広報活動やイベント内容の見直しを実施して目標を達成した経験。
  • アルバイト先で、店舗の売上目標を達成するためにスタッフ全員で目標意識を共有し、チームとして成果を上げた経験。
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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「どのように計画を立てたのか」「周囲を巻き込むために具体的に何をしたのか」を明確に伝えることで、目標達成能力を効果的にアピールできます。

【周囲を巻き込んだ経験】ESや面接でアピールになるエピソード例

部活動のエピソード

例文

大学のバスケットボール部で、全国大会を目指すための練習計画を調整する役割を担いました。

メンバー間で練習の進め方やスケジュールについて意見が分かれていたため、全員の意見をヒアリングし、優先順位を整理して効率的な練習計画を提案しました。

さらに、個々の課題を共有し合い、全員で成長を図る仕組みを作りました。

その結果、チーム全体の士気が向上し、目標だった地方大会優勝を果たしました。

部活動のエピソードを効果的にアピールするには、課題を明確にすること、その課題に対してどのように行動したのかをわかりやすく伝えることを意識しましょう。

アピールしやすいポイント
  • リーダーシップ
  • 目標達成能力
  • 問題解決能力

他のエピソードと比べて結果を定量的にアピールしやすいため、どのような結果になったのか、というところまで具体的に述べるようにしましょう。

その他のエピソード例
  • チーム内のモチベーションを維持するため、月1回のミーティングを提案し、実施した。
  • 練習でメンバーが不安を抱えていた際に個別フォローを行い、目標意識を共有した。

ゼミのエピソード

例文

大学のゼミ活動で、研究発表を控えた際、メンバー間で作業の進捗にばらつきがありました。

一部のメンバーが発表準備に苦手意識を持っていたため、私が全体をまとめる役割を担い、具体的なタスクを細分化して役割分担を再調整しました。

また、進捗状況を共有するために定例ミーティングを提案し、課題があれば早期に解決できる体制を整えました。

その結果、研究発表は教授から高く評価され、ゼミ全体のモチベーションが向上しました。

ゼミのエピソードを効果的にアピールするには

課題に対する冷静な分析力や、チームの力を最大化するための具体的な行動を強調しましょう。

また、「どのように役割を調整したか」「成果がどのように評価されたか」を具体的に述べることで、信頼性が高まります。

アピールしやすいポイント
  • 調整力
  • 課題解決能力
  • 協調性

他のエピソードと比べて、問題の解決過程や周囲へのサポートを強調しやすいので、チーム全体の成果にどう貢献したかを具体的に伝えましょう。

その他のエピソード例
  • 発表資料のデザインを統一し、視覚的な印象を高めた。
  • メンバーの緊張を和らげるため、発表練習を主導して不安を解消した。

サークル活動のエピソード

例文

大学の音楽サークルで新歓イベントの企画を担当しました。

前年の参加者数が減少していたため、私が新しい形式のライブイベントを提案しました。

SNSを活用した広報活動を行い、メンバーには役割分担を明確に伝え、それぞれの責任を果たせる体制を構築しました。

当日もスムーズな進行管理を行い、結果として参加者数が前年の2倍以上となり、新入会員数も大幅に増加しました。

サークル活動のエピソードを効果的にアピールするには、課題に対する創意工夫や、結果を定量的に示すことで説得力が高まります。

また、周囲を巻き込む行動や成功に導いたプロセスを具体的に述べることが重要です。

自己PRしやすいポイント
  • 企画力
  • 行動力
  • チームマネジメント能力

結果を数字で示すことで、エピソードの説得力を強化しましょう。

その他のエピソード例
  • イベントの予算を見直し、費用を抑えつつクオリティを向上させた。
  • トラブルが発生した際、即座にメンバーと対応策を考え、イベントを成功に導いた。

アルバイトのエピソード

例文

飲食店で働いていた際、売上が伸び悩む状況が続いていました。

私は地元の食材を活用した季節限定メニューを提案し、それをキャンペーンとして打ち出しました。

スタッフにはキャンペーンの目的を説明し、協力体制を築くためのミーティングを定期的に実施。

結果として、キャンペーン期間中の売上が30%増加し、店長から感謝されました。

アルバイトのエピソードを効果的にアピールするには、課題の発見から解決までのプロセスを明確にし、特に「自ら提案したアイデアがどう実現され、結果を生んだか」を具体的に述べましょう。

チームでの協力体制の構築も強調すると良いです。

自己PRしやすいポイント
  • 提案力
  • 協力体制の構築能力
  • 数字で示す実績

アルバイト経験は実際のビジネス環境に近いため、企業でも評価されやすいエピソードになります。

その他のエピソード例
  • 新人教育を担当し、スタッフ全体の作業効率を向上させた。
  • クレーム対応を迅速かつ丁寧に行い、顧客満足度を向上させた。

【周囲を巻き込んだ経験】具体的な構成

良いエピソードを構築するためには、明確な構成が必要です。

この見出しでは、具体的なエピソードの構成案を示し、アピールの際にどのように話を組み立てるかを紹介します。

具体的な構成
  • 結論
  • 目標と取り組みの背景
  • 工夫点と巻き込みの方法
  • 結果
  • 学びと今後の活かし方

結論

まずは結論を簡潔に伝えましょう。

例えば、「ゼミでのプロジェクトでリーダーとしてチームをまとめ、成果を出しました」といった形で、何を達成したかを最初に述べます。

目標と取り組みの背景

次に、取り組んだプロジェクトの目標や背景について説明します。

チームの目標が何であり、どのような状況でその目標に向けて行動したのかを伝えることで、ストーリーに説得力を持たせます。

工夫点と巻き込みの方法

具体的にどのように周囲を巻き込み、どのような工夫をしたのかを詳細に述べます。

例えば、コミュニケーションを取るために定期的なミーティングを行ったり、メンバーの意見を反映するための工夫を行ったことなどを説明します。

結果

あなたの行動によってプロジェクトがどのように進展し、どのような成果が得られたかを具体的に示しましょう。

結果としてチーム全体が成長した、プロジェクトが成功したなど、目に見える成果を伝えることが大切です。

学びと今後の活かし方

最後に、経験を通じて何を学び、今後どのようにそれを活かしていくかを伝えましょう。

例えば、リーダーシップを発揮することの重要性や、他者との協力の大切さを学んだことを述べ、今後のキャリアでどう活かすかを考えます。

【周囲を巻き込んだ経験】アピールする際の注意点

アピールする際には注意が必要です。

この見出しでは、企業に良い印象を与えるための注意点を挙げ、効果的なアプローチについて説明します。

アピールする際の注意点
  1. 具体的なエピソードを述べる
  2. 自分勝手な行動と捉えられないようにする

1  具体的なエピソードを述べる

「周囲を巻き込んだ経験」を説明する際、抽象的な表現ではなく、実際の状況や行動を具体的に説明しましょう。

いつ、どこで、どのようなプロジェクトで、どのように行動したかを細かく伝えることで、面接官に強い印象を与えることができます。

2. 自分勝手な行動と捉えられないようにする

「周囲を巻き込む」とは、単に指示を出すだけではなく、他者の意見を尊重し、協力して進めることです。

自己中心的に見えるような行動を強調すると、逆にマイナス印象を与えることがあります。

他者との協力を大切にしていたことを伝え、共感を得られるようにしましょう。

【周囲を巻き込んだ経験】エピソードがない場合の対処法

「周囲を巻き込んだ経験」がないと感じる人も多いかもしれません。

この見出しでは、そんな場合にどのようにアプローチするかについて解説します。

エピソードがない場合の対処法
  1. 言い換え表現でエピソードを見つける
  2. 自己分析と業界研究を行い、新しい視点からエピソードを発掘

1. 自己分析をして発掘する

過去の経験を振り返る際には、「協力」「役割」「成功」という3つの視点を意識することが重要です。

具体的には、誰とどのように協力したのか、自分がどのような役割を果たしたのか、その結果何を達成したのかを整理してみましょう。

日常生活やアルバイトなど、何気ない場面における経験が意外にも魅力的なエピソードとなる場合があります。

例えば、学校での課題でクラスメートと意見を出し合い、効率的な進め方を提案して成果を上げた経験や、アルバイト先で忙しい時間帯にスタッフ全員の連携を助けた行動などが挙げられます。

重要なのは、経験の規模ではなく、その中でどのように自分が動き、貢献したかを丁寧に掘り下げることです。

2. 小さなグループ活動での自分の役割を振り返る

大きな成功体験が思い浮かばない場合でも、小さなグループ活動で果たした役割に目を向けることが新たなエピソードの発見につながります。

少人数のチームでは、個々の役割が目立ちやすく、自分の具体的な行動が成果に直結しやすいという特徴があります。

例えば、ゼミ活動でプレゼン資料の作成を担当し、発表をスムーズに進められるように工夫した経験や、アルバイトで新人スタッフの教育を任され、相手が早く業務に慣れるよう丁寧にサポートした経験などが該当します。

これらの経験を振り返る際には、「自分の行動がチームにどのような影響を与えたか」を具体的に考えることが大切です。

些細な役割でも、それを効果的に説明することで魅力的なエピソードになります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「周囲を巻き込んだ経験」がパッと思いつかなくても、全くないという人はいません。誰しもが何かしらの協力した経験があるはずです。自分が「周囲を巻き込んだ」と考えると大層なことと思えますが、どんなに小さなことでもいいので「チームで取り組んだ経験」「複数人で目標達成を目指した経験」を思い出してみましょう。その中で自分が推敲した役割は、十分に「周囲を巻き込んだ経験」のアピールになります。

【周囲を巻き込んだ経験】まとめ

「周囲を巻き込んだ経験」は、協調性やリーダーシップ、問題解決能力をアピールする絶好の機会です。

具体的なエピソードを使って、自分がどのようにチームに貢献したかを伝えましょう。

また、企業がこの質問を通じて何を確認しようとしているのかを理解し、その期待に応えるように準備することが大切です。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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