【例文5選】デザイナーの志望動機の書き方を徹底解説！NG例や注意点もご紹介

デザイナーとして就職活動を進める上で、志望動機は企業に自分の価値を伝える重要な要素です。

作品のクオリティだけではなく、その背景にある考え方や経験が評価に直結するため、単なるスキルの羅列では説得力が不足してしまいます。

特に新卒採用では、これまでの制作経験や学びをどのように企業で活かしていきたいのかを、わかりやすく言語化することが求められます。

本記事では、UI/UX、グラフィック、Webなどの分野別に、実践的な志望動機の書き方と例文を紹介します。

【デザイナーの志望動機】ものづくりへの情熱を起点としたアプローチ

デザイナーとしての志望動機を書く際、もっとも基本かつ効果的なのが「ものづくりへの情熱」から出発するアプローチです。

幼少期の原体験や初めて手がけた制作物への思いなど、自分だけの動機を持つことで、他の応募者との差別化が可能になります。

大切なのは、単に好きだからでは終わらせず、その思いをどのように行動へつなげ、どのような力を身につけてきたのかを具体的に語ることです。

感情と実績を結びつけることで、納得感のある志望動機を構築できます。

創作の原体験からつなげるストーリー

ものづくりに関心を持ったきっかけがある場合、それを志望動機の起点にすることでストーリー性のある構成が可能になります。

例えば、幼少期に身近な人へ手紙やイラストを描いて喜ばれた経験や、学校行事のポスター制作を通じてデザインの力を実感したエピソードなどは、自分自身の価値観を表す良い素材です。

ただし、原体験だけで終わるのではなく、その後どのようなステップを踏んで学び、現在のスキルや志向性につながっているかまで言及することが大切です。

感覚的な憧れを、行動と学習の積み重ねとして説得力のある形にすることが、他者との差別化につながります。

好きだけでは終わらせない実践力の証明

デザインに対する関心や情熱を持っているだけでは、企業に評価される志望動機としては不十分です。

重要なのは、その関心を行動に移し、どのような経験を通じてスキルや姿勢を培ってきたかを示すことです。

たとえば、授業以外の時間を使って自主的にコンペに参加した経験や、実際の現場でアルバイトとして制作に関わった実績は、主体性と継続力の証明となります。

また、フィードバックを受けながら作品を改善した経験や、複数のツールを使いこなすために努力した過程も評価されます。

関心を持つだけで終わらず、行動を通じて実力を高めてきた姿勢を明確にすることが、信頼につながる志望動機となります。

貢献意欲を表す企業との接点

デザイナーとしての志望動機には、自分の成長だけでなく企業への貢献意欲を示すことも欠かせません。

そのためには、応募先企業の特徴や制作実績を調べた上で、自分がどのように力を発揮できるかを具体的に言語化することが重要です。

たとえば、企業が手がけたプロダクトに感銘を受けた経験や、共感できるミッションがある場合は、それに関連する自身の経験や価値観を結びつけて語ると効果的です。

また、企業の課題や強みに対して自分のスキルがどのように役立つかを述べることで、入社後のイメージを明確に伝えることができます。

自己アピールだけで終わらせず、企業との接点を意識した構成が、採用担当者の共感を引き出す鍵になります。

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【デザイナーの志望動機】UI/UX志望者向けの具体的な書き方

UI/UXデザイナーを目指す場合、志望動機では「使いやすさ」や「体験設計」に対する意識をどのように培ってきたかを伝えることが大切です。

表面的な見た目だけではなく、ユーザーの行動や思考に寄り添ったデザインを追求してきた経験があるかどうかが評価の分かれ目です。

また、論理的なアプローチとクリエイティブのバランスをどのように考えてきたかを語れると、実践的な視点を持っていると判断されやすくなります。

この章では、UI/UXデザインを志望する学生が意識すべき観点と、その具体的な伝え方について解説します。

利用者目線を大切にしてきた経験

UI/UXデザインでは、ユーザーがどのように情報に触れ、どんな感情を持つのかを常に意識して設計する力が求められます。

そのため、志望動機では利用者目線を大切にした経験を具体的に語ることが重要です。

たとえば、アプリやWebサイトを設計する際に、ユーザーテストやアンケートを通じて改善点を洗い出した経験があれば、それを中心に話を組み立てましょう。

実際にどのような行動をとり、どのような結果につながったのかを明確にすることで、課題解決力とユーザー理解の深さをアピールできます。

また、自分の感覚だけでなく、ユーザーの声に耳を傾けて設計に反映させてきた姿勢は、企業にとっても即戦力として期待されるポイントとなります。

デザインと論理のバランス感覚

UI/UXデザインでは、見た目の美しさだけでなく、情報設計や導線の最適化といった論理的な思考が不可欠です。

志望動機で評価されるのは、感覚だけでなく目的意識を持ってデザインに取り組んできたかどうかです。

たとえば、情報の優先順位を整理したうえでレイアウトを組んだり、ユーザーフローを図解して設計の妥当性を検証した経験がある場合は、それを具体的に伝えるとよいでしょう。

また、チーム制作において他の職種と連携する中で、デザインの意図を言語化して共有したエピソードなども効果的です。

ビジュアルだけでなく、構造や論理性を重視したデザインへの姿勢を伝えることで、UI/UXデザイナーとしての適性を明確に示すことができます。

成果物に対する客観的な評価

志望動機の中では、成果物をどのように評価されてきたかを客観的に伝えることも重要です。

UI/UX領域では、制作物の完成度よりも、それがユーザーにとってどのように役立ったか、どれだけ使いやすさを向上させたかが問われます。

たとえば、チーム制作で開発したアプリが実際に使われ、ユーザーから高評価を得たことや、ABテストによって改善後の離脱率が下がったといった実績は大きな強みになります。

また、第三者からのフィードバックをもとに改良した経験や、授業内の発表で論理性を高く評価されたエピソードも、実践力を裏付ける材料になります。

自己評価ではなく、ユーザーや評価者の声を通して伝えることが、説得力のある志望動機につながります。

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【デザイナーの志望動機】グラフィックデザインに特化した伝え方

グラフィックデザイナーを目指す学生が志望動機を語る際には、視覚的な表現に対するこだわりや、伝えたいメッセージをどうデザインに落とし込んできたかを中心に構成するのが効果的です。

作品の完成度だけでなく、その背景にある考えやストーリー、目的に応じたデザインの工夫を伝えることで、自分らしさが際立ちます。

また、コンセプト立案から制作・発信までを一貫して行った経験があれば、それを具体的に示すことで、主体的な姿勢と実行力も評価されやすくなります。

視覚表現の強みを具体例で示す

グラフィックデザインにおいては、自分が得意とする表現スタイルや制作領域を明確に伝えることが重要です。

たとえば、タイポグラフィや配色にこだわったポスター制作、ブランドの世界観をビジュアルで表現したパッケージデザインなど、自身の強みを活かした作品を具体的に挙げましょう。

どんな意図でその表現を選んだのか、完成までにどのような工夫を重ねたのかを言語化することで、思考の深さとデザインに対する姿勢が伝わります。

また、自分の作品がどのような反響を得たのか、プレゼンや提出後の評価なども加えると、実践的な力があることを示せます。

コンセプト立案からのストーリー性

グラフィックデザインの志望動機では、単なる制作物の紹介ではなく、その前提となるコンセプト立案の過程を語ることで説得力が高まります。

たとえば、あるテーマに対してどんな調査や分析を行い、どんなメッセージを伝えたいと考えたのか。

そして、それをどのようにビジュアルに落とし込んだのかを一連の流れとして説明しましょう。

このように、課題発見から解決までのストーリーを持つデザイン経験は、業務で求められる思考プロセスと一致しており、高く評価されます。

独自の視点で考え抜いた経験を中心に据えることで、自分の考えを持って制作に取り組める人材であることを印象づけることができます。

作品づくりの過程へのこだわり

グラフィックデザインでは成果物の見栄えだけでなく、制作過程でどれだけ試行錯誤を重ねたかが問われる場面も多くあります。

そのため、志望動機では「なぜその形にたどり着いたのか」を説明できると強みになります。

たとえば、最初のラフ案から複数の方向性を検討し、ユーザーやクライアントの反応を想定しながら調整していった過程は、粘り強さや柔軟性を表すエピソードとして有効です。

また、ツールや技術の使い方だけでなく、配色や余白、フォントに至るまで一つひとつに意図を込めたことを伝えられれば、細部へのこだわりとプロ意識の高さが伝わります。

【デザイナーの志望動機】ポートフォリオと連動した志望動機

デザイナーの採用選考では、志望動機とポートフォリオの一貫性が重視されます。

どれだけ作品が優れていても、志望動機と結びついていなければ評価が下がる可能性があります。

逆に、志望動機の中でポートフォリオの中身を活用しながら、自分の強みや思考を語ることで、面接官にとって理解しやすく説得力のある印象を与えることができます。

このセクションでは、ポートフォリオと連動させて伝える志望動機の書き方を3つの観点から解説します。

代表作を通して伝える思考と工夫

志望動機の中でポートフォリオの代表作を取り上げ、その制作背景や考え方を伝えることは非常に効果的です。

どのような課題に対して取り組んだのか、その中で意識したユーザー像やコンセプト、工夫した点を丁寧に説明しましょう。

たとえば、ブランディングを意識したロゴ制作や、SNS向けに視認性を工夫したバナー制作など、具体的な意図が見える作品を挙げると、思考力と実践力の両方が伝わります。

また、制作過程で直面した課題とその解決策まで話すことで、論理的にものづくりに向き合える人物であることをアピールできます。

志望動機と作品内容を結びつけることで、より記憶に残る応募者として評価されやすくなります。

自己分析と一貫性を持たせる構成

志望動機とポートフォリオに一貫性があるかどうかは、企業側が重視するポイントの一つです。

自己分析を通して見えてきた自分の強みや価値観が、作品にも表れている場合、それを意識的に志望動機に落とし込むことが大切です。

たとえば、人とのつながりを重視してきた経験があり、その思いをテーマに作品を制作している場合、それを軸に志望先企業との相性を語ると説得力が増します。

また、将来的にどういうデザイナーになりたいかというビジョンと、ポートフォリオで表現している方向性が一致していれば、一貫した成長意欲を示すことができます。

自分の中にある軸を見つけ、それを軸に作品と志望動機を構成することが効果的です。

課題解決型のアプローチで差別化

志望動機では、単なる作品紹介ではなく、課題解決型のアプローチを取った経験を語ることで、より実践的な視点をアピールすることができます。

たとえば、クライアントワークやチーム制作において、目的を達成するためにどのような工夫をしたのか、複数案を比較しながらどのように最適解を見出したかなど、プロセスを重視したエピソードが効果的です。

ポートフォリオに掲載している制作物の中でも、課題発見から解決までを一貫して自分の視点で取り組んだ事例を紹介すれば、企業は入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

課題に対してデザインでどう応えたかを語れると、ビジュアルの背景にある思考と価値が伝わります。

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【デザイナーの志望動機】チームでのデザイン経験を活かす

デザイナー職といっても、個人作業にとどまらず、開発や営業、企画など他職種との連携が求められる場面は多くあります。

特に実務では、チームの一員として意見をすり合わせながら進める姿勢や、他者との共創を前提にした柔軟性が重要です。

そのため、志望動機ではチームでのデザイン経験をどのように活かしてきたか、どのような関わり方をしてきたかを伝えることで、現場での適応力や協働性をアピールできます。

個人の表現力に加えて、周囲との関係性の中で成果を出してきた経験を言語化することが評価されます。

チーム制作で培ったコミュニケーション力

チームでのデザイン経験がある場合、どのようにメンバーと関わり、プロジェクトを進行させたのかを志望動機の中で伝えると効果的です。

たとえば、役割分担がある中で進捗を共有し合ったり、異なる意見を調整しながら全体の方向性を整えていくような経験は、実務でも必要とされるスキルです。

特に、意見の対立があった際にどのように対処したかや、メンバーとの連携を深めるために工夫したコミュニケーションの取り方などを具体的に語ることで、信頼されるデザイナーとしての素養を伝えることができます。

チームの中で成果を出す力を持っているかどうかは、職場で活躍できるかを判断する大きな材料になります。

意見のすり合わせと調整力

実務の現場では、自分の表現を貫くだけでなく、他メンバーの意見や制約条件を踏まえて最適解を導き出す力が求められます。

そのため、志望動機では、自分の主張だけでなく、相手の意見をどう受け止め、どうすり合わせてきたかを語ることが重要です。

たとえば、チームで制作したプロジェクトで、企画担当やエンジニアとの意見の違いがあった際に、客観的なデータやユーザー視点を根拠にして調整した経験などは、実践的な対応力として評価されます。

説得するだけでなく、相手を尊重しながら最善の方向へ導ける姿勢は、企業が求める人材像と合致しやすい要素のひとつです。

分担ではなく共創への意識

チーム制作において、単なる作業の分担ではなく、目的やビジョンを共有しながら一つのものを作り上げる共創の姿勢があるかどうかも評価対象となります。

志望動機でこの点を伝えるには、チーム全体の目的を意識しながら、自分がどのように貢献したか、どのように全体の完成度を高めたかを具体的に述べると効果的です。

たとえば、他メンバーの提案を視覚的に補強する提案をした経験や、全体のトーンを統一するために意見を調整した場面などが該当します。

自分の担当領域だけにとどまらず、チーム全体に目を向けて行動できた経験があれば、それは協働力と主体性を兼ね備えたデザイナーとして強みになります。

【デザイナーの志望動機】企業研究を活かした書き方

どれだけ優れたスキルや実績があっても、志望先企業との接点や理解が欠けていると、志望動機としての説得力に欠けてしまいます。

特にデザイナー職では、企業が手がけるプロダクトの世界観や表現スタイルにどれだけ共感し、それに自分の価値観や経験をどう重ねられるかが重要です。

企業研究をしっかりと行い、その上で自分の志向や経験と重ねて語ることで、企業が求める人物像との一致を印象づけることができます。

以下では、企業研究を効果的に志望動機に反映する具体的な切り口を紹介します。

応募先の制作実績への共感

デザイナー職を志望するうえで、応募先企業が手がけたプロダクトや作品に対してどのような共感を抱いたかを明確に伝えることは非常に重要です。

たとえば、企業が制作したキャンペーンビジュアルやアプリUIなどに触れたときに感じた印象や、その中で特に心を動かされた要素を言語化して伝えると、企業理解の深さが伝わります。

ただの感想で終わらせず、そのデザインから学んだことや、自分の制作姿勢に与えた影響を具体的に説明するとより効果的です。

企業が大切にしている世界観や価値観に対して、どれだけ感度を持っているかを示すことで、志望動機に深みが出ます。

企業文化やミッションとの共鳴

企業の文化やミッションに共感していることを伝えることで、組織との適性をアピールすることができます。

特にデザイナー職では、業務における価値観の一致や、ビジョンを共有できるかどうかが長期的な活躍の鍵となります。

たとえば、ユーザーに寄り添ったデザインを大切にする企業であれば、自分自身も利用者視点を重視してきた経験を結びつけると良いでしょう。

企業が発信している採用ページやインタビュー記事をもとに、理念や行動指針への共感を具体的に言語化することが、他の応募者との差別化にもつながります。

社風やチーム構成から見た適性

志望先企業の社風やチームの雰囲気を理解し、自分がそこにどのようにフィットできるかを伝える視点も有効です。

たとえば、フラットな組織体制で自律的に動くことが求められる環境であれば、自ら提案し行動してきた経験を示すと説得力が増します。

反対に、チームで丁寧にプロセスを進める文化であれば、協調性や粘り強さをアピールするほうが適しています。

説明会やOB訪問を通じて得た情報を交えながら、自分の強みと企業風土の相性を語ることで、実際に活躍できる人材であることを印象づけることができます。

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【デザイナーの志望動機】選考で使える例文5選

デザイナーとしての志望動機は、表現力や個性を伝える絶好のチャンスです。

しかし、どのように書けばよいか分からず悩んでしまう学生も少なくありません。

ここでは、志望分野や経験に応じて活用できる志望動機の例文を5つ紹介します。

いずれも構成や表現を工夫しており、面接やエントリーシートでそのまま参考にできる内容となっています。

UI/UX・グラフィック・Webといった分野別に加え、チーム制作経験や企業共感を軸とした例も掲載しています。

UI/UXデザイナー志望の例文

グラフィックデザイナー志望の例文

Webデザイナー志望の例文

チームでの制作経験を活かした例文

企業理念に共感した例文

【デザイナーの志望動機】成長意欲とキャリアの展望を示す

デザイナー職の志望動機では、これまでの経験だけでなく、入社後にどのように成長したいか、どんなキャリアを描いているのかを言語化することが重要です。

企業はスキルの現時点だけでなく、将来的にどれだけ伸びしろがあるかを見ています。

自己分析に基づいた強みと弱み、そしてそれをどう成長につなげていきたいのかを明確にすることで、前向きな姿勢や継続力を印象づけることができます。

ここでは、学生時代の成長、入社後のビジョン、長期的なキャリア展望という3つの観点で具体的な書き方を紹介します。

学生時代に意識してきたスキルアップ

在学中にどのような努力をしてスキルを高めてきたかを示すことで、成長意欲のある人材であることをアピールできます。

たとえば、授業だけでなく外部のデザイン講座に参加したり、学外コンペやインターンで実践経験を積んできたエピソードなどは、学びに対する主体性を示す材料になります。

また、苦手分野を克服するために継続的に取り組んだ努力も評価されます。

ツールの使い方だけでなく、構成力や伝達力といった視点でどのような成長があったかを言語化し、今後の成長につながる姿勢を見せることが志望動機の説得力を高めるポイントです。

入社後に挑戦したい業務内容

企業で働くイメージを具体的に描けているかどうかは、志望度の高さを測るひとつの基準になります。

志望動機の中で、入社後にどのような仕事に挑戦したいかを伝えることで、企業との接点や適性が明確になります。

たとえば、UI改善やブランド設計、クライアントとの折衝など、志望企業が強みとする領域を踏まえた内容にすると効果的です。

その上で、自分の強みがどのように活かせるかや、入社後に伸ばしたいスキルを述べることで、成長への意欲と具体的な行動意識を伝えることができます。

曖昧な目標ではなく、企業の事業や文化に合った内容を心がけると好印象です。

長期的なキャリアビジョンの共有

デザイナーとして将来どのようなキャリアを築いていきたいかを語ることは、企業にとって中長期的な成長を期待できる人材かどうかを判断する材料になります。

たとえば、将来的にアートディレクターを目指している、グローバル案件に携わりたい、自社ブランドの価値向上に貢献したいなど、自分なりの目標を明確に持っていることが重要です。

そのうえで、どのような経験を積み、どんな力を身につけていきたいのかという過程もあわせて述べると、計画性と現実性のあるビジョンとして伝わります。

短期の熱意だけでなく、長期的に企業とともに成長していく姿勢を見せることが好印象につながります。

【デザイナーの志望動機】よくあるNG例と落ちるパターン

デザイナー職の志望動機では、内容や構成によって評価を大きく落としてしまうケースもあります。

スキルや作品に自信があっても、伝え方にミスがあると、熱意や適性が正しく伝わらずに不合格となることがあります。

ここでは、実際にありがちなNG例とその落とし穴を紹介します。

エントリーシートや面接で失敗しないためにも、以下のような内容には十分注意し、自分の志望動機が独りよがりになっていないかを確認しておきましょう。

抽象的すぎて印象に残らない表現

「デザインが好きだから」「感動を届けたいと思ったから」などの抽象的な表現は、他の応募者と差別化ができず、印象に残りにくくなります。

感情としては共感を得られたとしても、それがどのような経験や行動に裏打ちされているのかが示されていなければ、評価にはつながりません。

たとえば、「グラフィックで人の心を動かしたい」と言うだけでなく、実際に誰かの反応を得た経験や、具体的な制作エピソードと組み合わせて語ることで、説得力を持たせることができます。

感覚や思いだけでなく、行動と成果を具体的にセットで伝えることが大切です。

企業への理解が浅く見える志望動機

企業研究が不十分なまま作成した志望動機は、採用担当者に「この人はうちを選んだ理由が弱い」と思われてしまいます。

たとえば、どの企業にも当てはまりそうな内容や、企業名だけを変えて使い回せるような文面は注意が必要です。

企業が重視している価値観や取り組みを理解していないと、表面的な印象しか残りません。

応募先の制作事例やプロダクトに対して、自分なりの見解や共感ポイントを述べることで、志望度の高さと企業への関心を示すことができます。

企業ごとに志望動機を練り直す姿勢が重要です。

スキルの羅列だけで終わってしまう構成

使用できるツールや学んできた技術を並べただけの志望動機は、単なるスキル紹介に終始してしまい、自分の価値観や目指す姿が見えにくくなります。

たとえば、「PhotoshopとIllustratorを使えます」「HTML・CSSの知識があります」といった表現だけでは、応募者の個性が伝わりません。

大切なのは、そのスキルを使ってどのような課題を解決してきたか、どんな思考でデザインに取り組んできたかを具体的に語ることです。

スキルはあくまで手段であり、それを通じて何を実現したいのかを明確にすることで、より魅力的な志望動機になります。

【デザイナーの志望動機】評価を下げないために注意すべきポイント

デザイナー職の志望動機では、伝え方ひとつで印象が大きく変わることがあります。

どれだけ良い経験をしていても、構成や言葉選びを誤ると魅力が正しく伝わらず、評価が下がってしまうこともあります。

特に、ポートフォリオとの矛盾や使い回しの印象、成長ばかりを強調する構成には注意が必要です。

この章では、選考で失敗しないために意識すべき3つのポイントを紹介します。

ちょっとした意識の差が、評価の分かれ目になる場面は少なくありません。

志望動機とポートフォリオの整合性

志望動機で語っている内容とポートフォリオに掲載されている作品に一貫性がないと、信頼性に欠ける印象を与えてしまいます。

たとえば、UI/UXに興味があると述べながら、ポートフォリオの内容がグラフィック中心である場合、言葉と実績のバランスが取れていないと判断されることがあります。

反対に、志望分野と一致した作品が掲載されていれば、自分の強みを明確に伝えられる材料となります。

ポートフォリオを提出する際には、志望動機で触れる作品が含まれているかを確認し、必要に応じて構成を調整しておくことが重要です。

決まりきったフレーズに頼らない

よくあるテンプレートのような表現ばかりを使った志望動機は、他の応募者と似通ってしまい、印象に残りにくくなります。

たとえば、「成長したいです」「デザインが好きです」といった表現は抽象的で汎用性が高く、説得力に欠けます。

こうしたフレーズを避けるためには、自分自身の言葉で語ることを意識し、実体験に基づいた内容を織り交ぜることが大切です。

どんな行動をして、どんなことを考え、どう感じたのか。

表現が平凡でも、自分なりの視点や感情が込められていれば、自然とオリジナリティのある志望動機になります。

成長の視点を盛り込みすぎない

成長意欲を示すことは重要ですが、そればかりを強調すると「学ばせてもらいたいだけ」の印象を与えてしまう危険があります。

企業が求めているのは、自社に貢献してくれる人材です。

志望動機では、自分がどのように企業に価値を提供できるのかという視点を忘れずに持つことが大切です。

たとえば、これまで培ってきたスキルや経験を活かして、どのような領域で貢献できるのかを明確にし、そのうえで成長の展望を加えるとバランスの取れた構成になります。

貢献と成長の両面を意識することで、企業目線でも納得感のある志望動機に仕上がります。

まとめ

デザイナー職の志望動機では、自分の経験や価値観をどれだけ具体的に言語化できるかが重要なポイントです。

単にデザインが好きという思いだけでなく、実際にどのように行動してきたか、どんなスキルを磨き、何を大切にしているのかを明確に伝えることが求められます。

また、ポートフォリオや企業理解との一貫性、将来のビジョンも評価対象となります。

今回紹介した視点や例文を参考に、自分らしさが伝わる志望動機を構築し、選考突破につなげていきましょう。

監修者

柴田貴司

明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート