【例文3選】山岳部の経験をガクチカで評価される方法!注意点やアピールできる能力を徹底解説

【例文3選】山岳部の経験をガクチカで評価される方法!注意点やアピールできる能力を徹底解説

【山岳部のガクチカ】ガクチカとは?

まず、山岳部のガクチカを作成する前に、ガクチカとは何なのか定義について理解しておかなければなりません。

ガクチカとは文字通り「学生時代に頑張ったこと」もしくは「力を入れたこと」の略称であり、就活でよく用いられる言葉です。

企業はガクチカを聞くことで、どのような強みを持っているのか、その強みが企業と一致するかどうか、どのようなことに興味を持ち、どのような仕事が向いているのかなどを確認しています。

自己PRが「結果」「強み」に焦点を当てるのに対し、ガクチカは「過程」「興味のあること」などに着目しているという点も覚えておきましょう。

【山岳部のガクチカ】山岳部の経験はガクチカになる?

結論として、山岳部で活動していたことはガクチカとして十分に活用できるものです。

山岳部は山を登る中で様々な能力を身につけることができ、差別化しやすい経験の1つです。

ただ山を登る体力や山に関する知識があるだけでなく、その過程で獲得した能力をわかりやすくアピールできれば、十分なガクチカになり得るでしょう。

【山岳部のガクチカ】山岳部で身につく能力とは?

続いて、山岳部で身につけることができる能力について紹介します。

もちろん、あなたが山岳部として活動する中で、以下以外でも身につけられた能力があるかもしれませんが、代表的なものは以下の4つです。

もし思いつかない場合はそれぞれ確認した上で、最も自信のある能力をアピールしてみてください。

忍耐力

山岳部で活動する中で身につく忍耐力は困難を乗り越えるために不可欠なスキルです。

登山は過酷な環境下で行われることがほとんどで、険しい山道や急な斜面、気候の変化に耐えなければなりません。

特に長時間の登山や高低差の激しいルートでは体力の消耗やメンタルの限界が試される場面も少なくありません。

そのような中で目標に向かって一歩一歩前進し続けることで、忍耐力が自然と養われます。

さらに、忍耐力には「単なる我慢」ではなく、精神的な集中力や自己管理能力も含まれます。

登山の際にはペース配分や休憩のタイミングも重要であり、無理をせず自分の体力をコントロールしながら進むことが求められます。

この忍耐力は将来的に仕事や生活で直面する困難な状況にも活用できる重要な資質であり、長期間にわたるプロジェクトや厳しいスケジュールにも対応できるようになるでしょう。

計画力

登山を成功させるためには綿密な計画力が欠かせません。

登山前にはルートの選定、装備の準備、天候の確認など様々な要素を計画に組み込み、リスクを最小限に抑える工夫が求められます。

また、登山中のペース配分や休憩地点の決定も計画の一部であり、計画通りに進行することが安全な登山の要です。

このようなプロセスで身につく計画力は、目標を達成するために必要な行動を具体的に考え、管理し、柔軟に対応する力を育てるのに役立ちます。

特に山岳部での経験は自然の状況に大きく左右されるため、常に予測不可能な事態に備える必要があり、その中で計画力をさらに高めることができます。

この計画力はビジネスにおいてもプロジェクトのスケジュール管理やタスクの優先順位付けなどに応用でき、企業にアピールしやすいものの1つです。

問題解決能力

山岳部で活動するにあたっては予測不可能な問題が頻繁に発生します。

代表的なものとしては悪天候や同行者の怪我、ルートを外れることなどが挙げられるでしょう。

こうした問題に迅速かつ的確に対応するために必要なのが問題解決能力です。

特に山の中では限られた持ち物と時間の中で最善の行動を選択しなければならないため、現実的な解決策が求められます。

登山中に起こり得る危機的な状況に対処する過程で、問題に直面しても冷静に分析し、行動を起こす力が鍛えられます。

このようにして磨かれる問題解決能力があれば、どの職場でも役立つスキルであり、予期せぬトラブルが発生した際にも的確な対応ができるようにもなるでしょう。

ありとあらゆる能力の中でも、特に企業が求めているものの1つであるため、積極的にアピールしましょう。

決断力

山岳部で活動する中で、決断力が自然と鍛えられる場面が多いです。

登山中には天候の急変や道の崩壊など、予測不可能な事態が発生することも少なくなく、その際には即座に進むか引き返すか、ルートを変更するかなどの判断が求められます。

こうした決断は自分だけでなく仲間の安全にも直接関わるため、迅速かつ責任感を持った判断が必要です。

山岳部で培われるこのような決断力は情報を収集し、リスクとメリットを瞬時に天秤にかけて行動に移す力となります。

この経験を通じて、仕事においてもリーダーシップを発揮することが可能となり、メンバーが迷った時に適切な方向へ導く決断ができるようになるでしょう。

特にビジネスでは戦略的な判断が重要であるため、決断力をアピールすることは有力な選択肢の1つです。

【山岳部のガクチカ】人事から見る山岳部の印象

続いて、人事が山岳部の経験をアピールする就活生に対して、どのような印象を抱くのかについて確認しておきましょう。

以下の3つは一般的に人事が山岳部に抱きやすい印象です。

覚えておくことで面接などにおいてもアピールしやすくなるはずです。

粘り強く問題に立ち向かってくれる

人事の多くは山岳部経験がある人に対して粘り強く問題解決に取り組む姿勢が備わっているという印象を抱きやすいでしょう。

登山には予期せぬ困難がつきものであり、険しい天候や地形の変動、装備の故障、仲間の体調不良といった問題が発生します。

これらの状況を乗り越えるためには冷静かつ忍耐強く状況に向き合い、問題の根本を分析しながら最適な解決策を模索する力が必要不可欠です。

そのため、山岳部の経験者は課題に直面しても諦めることなく粘り強く解決を目指す姿勢を自然に身につけています。

この粘り強さはビジネスシーンでも活用できるものであり、突発的な問題や長期間のプロジェクトにおいても冷静に対応し続ける力として高く評価されやすいです。

リーダーシップがある

山岳部で活動することで、リーダーシップを身につけている可能性が高いと人事から判断されやすいです。

登山では状況に応じた迅速な判断が求められる場面が多く、特に道に迷ったり危険な状況に遭遇したりした際には、仲間を守るための決断力が必要不可欠です。

山岳部の経験者は自らの判断に責任を持ち、必要に応じて周囲に適切な指示を出し、全体を安全に導く力を培っています。

この決断力と統率力はビジネスにおいてもチームをまとめるリーダーとしての資質と捉えられ、上司や同僚からも信頼を集めやすい要素です。

人事担当者から見ても、山岳部を経験した人はリーダーシップを発揮できる人材として評価され、困難な場面においても頼りにされる存在と考えられやすいことでしょう。

特に将来、管理職などの職に就きたいと考えている方は積極的にアピールしましょう。

期限内に成果を出してくれる

山岳部での活動を通じて、計画力を身につけている人が多いでしょう。

この計画力は期限内に成果を出す能力として評価されやすいです。

登山を安全に成功させるためには、山頂までのルートや時間配分、食料や装備の準備など、綿密な計画が必要不可欠です。

登山中の体力の消耗を見越した休憩のタイミングや天候の変化への対応も含め、逆算した計画が欠かせません。

山岳部の経験者はこのように目標達成に向けて効率的かつ論理的に計画を立てる能力を持っているため、ビジネスにおいても期限内に成果を出す能力があると判断されます。

したがって、計画力があり、限られた時間の中で確実に業務をこなす能力があることを積極的にアピールすると良いでしょう。

【山岳部のガクチカ】ガクチカの構成

続いて、ガクチカのおすすめの構成についても紹介します。

以下の構成は山岳部の経験をアピールする場合以外にも汎用的に活用できるものです。

したがって、別の企業を受ける際や別のガクチカを話そうと思う時にも活用してみてください。

結論

ガクチカだけでなく、志望動機や自己PRにおいても共通していることですが、まずは結論から話すことを心がけましょう。

「何に力を入れたのか」について明言せずにだらだらと話を進めてしまうと、企業の採用担当者も何が言いたいのか分からないまま話を聞くことになります。

まずは一言、今回なら「私が学生時代に力を入れたことは、山岳部で〇〇することです」などと話しましょう。

これにより、企業の採用担当者は「この人は山岳部の経験について話すのだな」という前提で話を聞いてくれます。

企業の採用担当者は基本的に人事職であり、採用活動に加え、他の業務も抱えているため、100%の集中力でESを読むことは難しい場合もあります。

まず主題を明確にして、興味を持ってもらうことが大切です。

エピソード

ガクチカにおいて最も重要な要素はエピソードを詳しく書くことです。

あなたが山岳部の経験においてどのようなことに取り組み、どのような課題が発生し、それをどのように解決してどのような能力を身につけたのかについてわかりやすく説明しましょう。

企業の採用担当者はあなたのことをほとんど知らない人であり、誰が読んでも、話を聞いても理解できるような説明を心がける必要があります。

例えば、山岳部のリーダーとして全員が安全に登山を終えられるよう、徹底的に計画を立てた場合は「計画を立てる際に何を重視したか」「登山中に何が問題だったか」「問題を解決するためにどのように工夫したか」「結果はどうだったか」「その経験を通じてどのような能力を身につけたか」を説明しましょう。

今後の展望

企業は活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、採用した場合にどのようなメリットがあるのか説明する必要があります。

「このような経験をしてこのような能力を身につけられました。以上。」といった書き方では、ガクチカの概要と自信がある能力については理解されるものの、入社後にどのように活躍するのかが明確に伝わりません。

企業研究を行い、求められている人物像に沿った将来の展望について話すようにしましょう。

例えば、目指す企業がベンチャー企業で大量の案件を抱えている場合は「限られた時間で確実に成果を出し、プロジェクトを成功させることで貢献したい」と話すようにしましょう。

こうすることで、能力があるだけでなく、しっかりと企業研究を行っている、やる気のある人物であることも伝えられます

【山岳部のガクチカ】例文

続いて、山岳部の経験をアピールするガクチカの例文を紹介します。

ここまで紹介してきたポイントや構成を踏まえた上で作成しているため、本記事のおさらいという意味でも参考になるはずです。

ぜひ、3つの例文を熟読した上でガクチカ作成に取り組んでみてください。

例文①

私が学生時代に力を入れたことは山岳部のリーダーとして全員が安全に活動を終えられるようサポートすることです。

危険な登山を達成することはやりがいがあるものの、命があっての登山だからです。

先日登山をした際、すれ違った別のグループから「クマが出た」という情報を教えてもらいました。

そこで私はグループ全員にすぐさま下山する旨を伝え、代わりに大学のジムでトレーニングを行いました。

また、別のグループは結局下山せずにクマと遭遇し、怪我人が出たという話を聞きました。

この経験から、状況に応じて的確に判断することの大切さを学びました。

貴社に入社した際にはこの決断力を活かし、プロジェクトの進行や業務遂行において迅速かつ正しい判断を下して取り組み、貢献したいと考えています。

例文②

私が学生時代に力を入れたことは登山の難易度が高い山への登頂を果たすことです。

先日登頂に成功した山はこれまで3年連続で登頂に失敗しており、計画をさらに綿密に立てることが重要だと考えました。

そこで私はこれまでその山の登頂に成功した他の大学の山岳部や登山サークル、累計10以上のグループに話を伺い、コツを聞き、徹底的な計画を立てました。

その結果、これまでの失敗が嘘のように順調に全員が山を登り切り、安全に登山を成功させることができました。

貴社に入社した際には与えられた仕事に対してしっかりと計画を立て、確実に1つずつ達成することで貢献していきたいと考えています。

例文③

私が学生時代に力を入れたことは登山を通じて忍耐力を鍛えることです。

私は高校まで持久走や受験勉強など長期間にわたり努力を続けることが苦手で、忍耐力が足りないと感じていました。

そこで、数ある部活の中でも最も忍耐力が求められるものの1つである山岳部に入部し、長期休暇には3週間かけて登山を成功させました。

登山を実施する1ヶ月前から毎日20kmのジョギングを行い、徹底的に準備したことが成功の要因でした。

この経験を通じて、課題であった忍耐力をむしろ自慢の能力に磨き上げることができました。

貴社に入社した際には難易度の高いプロジェクトにも粘り強く取り組み、必ず達成させたいと考えています。

【山岳部のガクチカ】山岳部のガクチカの注意点

続いて、山岳部の経験をガクチカとして話す際に注意すべきポイントについても紹介します。

以下の2つを意識しておかなければ、マイナスな印象を与えてしまう可能性が高いため注意しましょう。

山に詳しくない人でもわかるように話すこと

どのような題材で話す際にも共通していることですが、相手が詳しくない場合に備え、わかりやすく説明することを心がけましょう。

例えば、登山経験者であれば知っていて当然の、有名で難易度の高い山について話す際にも、固有名詞ではなく「どのくらいその山を登るのが難しいのか」「踏破率はどのくらいか」などの明確な数字を用いて説明するようにしましょう

また、使用した道具などの固有名詞も、一般的に知られていないであろうものについては詳しく説明するか、わかりやすい単語に言い換えることを推奨します。

大切なのはあなたの登山に関する知識をひけらかすことではなく、あなたがどのような工夫をし、どのような能力を身につけたのかについて伝えることです。

志望する職種と関係のないことは言わない

山登りを通じて様々な能力を身につけた結果、どの能力をアピールすればよいか迷っている人も多いでしょう。

このような場合は目指す職種に活用できそうな能力をアピールすることを推奨します。

例えば、1人で山登りをしていた方が1人でコツコツと取り組む能力をアピールしようとしても、グループワークの多い仕事にはあまり有効なアピールとはなりません。

先ほどガクチカの構成においても話しましたが、企業がどのような人物像を求めているのかについて、しっかりとリサーチした上で、それに沿った能力をアピールしましょう。

おわりに

本記事では山岳部として活動していた方がガクチカでアピールする際のポイントや注意点、例文について紹介しました。

山岳部としての経験自体は一般的なガクチカよりも差別化しやすいものではありますが、本記事のポイントを踏まえて作成することで、唯一無二のものとなり、企業の採用担当者の目に留まりやすくなることでしょう。

他にも多くの就活生に見られている記事を紹介します。

ガクチカ例文について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

部活のガクチカについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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