【例文あり】法学部ゼミのガクチカ完全ガイド!求められる能力と注意点も徹底解説

【例文あり】法学部ゼミのガクチカ完全ガイド!求められる能力と注意点も徹底解説

法学部ゼミの活動をガクチカにする場合は、社会人として今後どのような能力が求められるのか、ガクチカを書くときに注意すべきポイントは何かなどをよく理解する必要があります。

法学部ゼミの活動は、ガクチカとして活かせる内容のため、効果的なアピールに仕上げていきましょう。

まずは企業がガクチカで見ているポイントなどを整理したうえで、具体的なガクチカの書き方や、例文も紹介していきます。

【法学部ゼミのガクチカ】ガクチカとは

法学部ゼミのガクチカを書く場合は、そもそもガクチカとは何かを理解しておきましょう。

ガクチカは、学生時代に頑張ったことや力を入れてたことを指しており、その略称になります。

ES・面接の際にガクチカは非常に高い確率で聞かれるため、就活準備では、欠かさず対策を考えるべきといえます。

ガクチカからは、本人の人柄や興味関心、持っているスキルなどが明確に伝わってくるものです。

企業はガクチカを聞くことで本人のパーソナルな部分に触れられるため、自社に合う人材かどうかを評価しています。

【法学部ゼミのガクチカ】企業が見ているガクチカのポイント

法学部ゼミのガクチカを作成する際は、基礎的な要素として、企業が見ているガクチカのポイントをチェックしていきましょう。

企業が見ているガクチカのポイントは、いわばガクチカの評価基準です。

評価基準がわかれば、魅力的なガクチカを書くための対策は取りやすくなります。

企業がチェックするガクチカのポイントは、以下のとおりです。

Point
  • リサーチ能力
  • 論理的思考力と問題解決能力
  • プレゼンテーション能力と批判的思考

これらの点を理解したうえで、自分ならではの強みをアピールできるガクチカを作成しましょう。

では、3つのポイントを一つひとつ解説していきます。

リサーチ能力

企業はガクチカをチェックする際に、リサーチ能力を一つの基準にしています。

アピールの一つであるガクチカを聞けば、業界・企業に対する分析力がわかるからです。

ガクチカでは、企業の採用ニーズに合うことを意識してアピール内容を考える必要があります。

そのため、企業のことをよく理解していなければ、採用担当者が魅力を感じるアピールには仕上げられないでしょう。

実際にガクチカに限らず、就活では志望動機や自己PRなどさまざまな質問をされますが、それらはすべて業界・企業研究を経てこそ完成度を高められるものです。

「御社の〇〇に魅力を感じている、だから自分の強みが活かせる」というアピールを効果的に行い、熱意やマッチ度の高さを伝えるなら、リサーチ能力がわかるガクチカの作成が重要となります。

論理的思考力と問題解決能力

ガクチカでは、論理的思考力と問題解決能力もしっかりチェックされるといえます。

ガクチカを聞けば、エピソードの内容から、本人が普段から論理的思考力・問題解決能力をもって行動しているかがわかるからです。

基本的にガクチカでは、発生した課題に対して必要な対策を取り、何らかの成果や学びを得てきたことを伝える必要があります。

課題クリアのためには、どのような分野でも、必要なことを論理的に見いだせる論理的思考力・問題解決能力が求められるでしょう。

したがって、よりロジカルに課題に対する施策・行動を伝えられれば、論理的思考力・問題解決能力の高さをアピールできます。

社会人になれば、業務の中でさまざまな課題と向き合っていくため、論理的思考力・問題解決はいつでも欠かせません。

そういった社会人としての重要なスキルはあるのか、企業はガクチカを通じて評価しているのです。

プレゼンテーション能力と批判的思考

ガクチカで企業が見るポイントには、プレゼンテーション能力と批判的思考も挙げられます。

ガクチカでは具体的にエピソードを伝えたうえで自分の強みをアピールしていくため、具体的かつわかりやすく内容を伝える能力が求められます。

内容がわかりやすいほど、採用担当者からはプレゼンテーション能力や文章スキルを評価してもらえるでしょう。

また、批判的思考をチェックされるのは、ガクチカを聞けば現状に対して「なぜ」「どうすれば良いのか」を考える姿勢があるのかが伝わってくるからです。

現状を客観的にとらえたうえで、あえて今の形に縛られない考え方を持つ姿勢は、成長のために必要不可欠です。

そのためガクチカのエピソードの中では、課題に対して考えたことを明確に伝えることで、批判的思考を評価してもらえる可能性があります。

【法学部ゼミのガクチカ】法学部ゼミで得られるスキル

法学部ゼミのガクチカを作成したいときは、アピールポイントとして、具体的にどのようなスキルがあるのかチェックしてみましょう。

法学部ゼミの活動で得られるスキルには、以下が挙げられます。

スキル
  • 調査能力
  • 法的分析力

法学部ゼミの活動は、法律を学んで研究を重ねる性質上、調査や分析に関するスキルをアピールしやすいといえます。

実際に調査能力や分析力に自信がある人は、法学部ゼミをガクチカに取り上げることで、具体性のあるアピールができるでしょう。

では、以下からは2つのスキルについて詳細を見ていきます。

調査能力

法学部ゼミの活動をガクチカにする場合は、調査能力を自分の強みとしてアピールできる場合があります。

法律の研究では、条文・判例・関連する文献や資料などの徹底的な調査が欠かせないからです。

とにかくリサーチを重ねたうえでの研究・論文作成となるため、法学部ゼミで精力的に研究活動を行っていれば、調査能力は自然と身につくでしょう。

そのため、ガクチカとして取り上げるエピソードは、より労力をかけて行った調査・研究に関するエピソードが望ましいです。

社会人になれば、実際に調査能力はさまざまな場面で活きてきます。

業種・職種次第では非常に重宝されることもあるため、調査能力を積極的に発揮できる企業を志望する際は、法学部ゼミのガクチカを通じて調査能力をアピールしましょう。

法的分析力

法学部ゼミのガクチカでは、法的分析力をアピールできる可能性があります。

法律関連の研究活動では、条文・判例に対して解釈を深めること、具体的なケースに応用することが欠かせないからです。

条文・判例に対してさまざまな解釈があり、現在も多くの研究者が論文を発表しており、現実社会にも応用されています。

そのため、特に法律関連の業界や企業の法務部を目指す人は、評価されやすいスキルといえるでしょう。

ガクチカで法的分析力をアピールするのであれば、論文作成やディスカッションなどの具体的なエピソードを伝えることが望ましいです。

なお、法的分析力は評価される場所がやや限定的なため、基本的には法律関連の業種・職種を目指す人向けといえます。

法律と直接的に関わらない業種・職種を目指す場合は、法学部ゼミのガクチカを書くにあたって、法的分析力とは異なるスキルを述べるほうが賢明です。

【法学部ゼミのガクチカ】具体的なガクチカの書き方

法学部ゼミのガクチカを書く際は、具体的な内容に触れて完成度を高めるために、書き方をチェックしておく必要があります。

特に、初めてガクチカを作成する場合は、多くの人は書き方に戸惑うものです。

そのため、書き方のポイントは事前にチェックし、少しでも円滑に良いガクチカが書けるように対策することは重要といえます。

具体的なガクチカの書き方は、以下のとおりです。

ガクチカの書き方
  • ストーリーテリング
  • PREP法
  • 強調したいスキルに合わせた言葉選び

上記を意識してガクチカを書けば、わかりやすさと具体性、両方を持たせたうえで採用担当者にインパクトを与えられます。

では、それぞれの重要なポイントをチェックしていきましょう。

ストーリーテリング

法学部ゼミのガクチカを書く場合は、ストーリーテリングの意識が欠かせません。

ストーリーテリングを意識した書き方とは、つまり、その情景がわかるように具体的にエピソードを述べていくことです。

実際に何が起こり、そこでは何が課題だったのか、そしてそこで自分は何をしたのか、一つひとつを明確に伝えていくことが重要です。

たとえば、ある判例についてのディスカッション・論文発表のエピソードを取りあげる際は、そこで感じた課題と自分なりに試した施策を具体的に伝える必要があります。

極端な例でいうと、「困難があったのでさまざまなことを試した結果うまくいった」などの抽象的な書き方は、ストーリーが一切伝わってこないためNGです。

課題や困難に対してどのような考え方・行動をするのか、企業はそういった本人ならではのポイントを見ています。

そのため、法学部ゼミのガクチカを書くときは、ストーリーテリングを心がけてエピソードに具体性を持たせましょう。

PREP法

法学部ゼミのガクチカを書くうえで、わかりやすさ・読みやすさを意識する際は、PREP法の活用が肝心です。

PREP法とは、論理的に物事を伝える文章構成の一つであり、以下の流れで一つひとつの要点を構成していくことが特徴です。

PREP法

  1. 結論(Point)
  2. 理由(Reason)
  3. 具体例(Example)
  4. 結論(Point)

はじめに結論を伝えたうえでその根拠や背景を述べ、そして具体例を上げることで、結論を深掘りしていきます。

そのうえで、最終的に結びとしての結論に触れましょう。

最初から背景や根拠などを述べていくと、何が言いたいのかわからない文章になってしまいます。

もちろん、いきなり具体例としてエピソードを話し始めるのもNGです。

PREP法を意識して述べれば、プレゼンテーション能力や論理的な説明スキルなども、採用担当者から評価してもらえます。

強調したいスキルに合わせた言葉選び

法学部ゼミのガクチカを作成する場合は、強調したいスキルに応じて、さまざまな言葉選びを模索しましょう。

単純に「調査能力を養ってきました」と伝えてもNGではありませんが、より効果的な伝え方を考えるのであれば、言葉選びにはこだわったほうが良いといえます。

言葉選びを工夫すれば、具体性やオリジナリティが高まるため、数あるガクチカとの差別化にもつながるでしょう。

いかにも「テンプレートを使ったような文章」という印象も持たれなくなり、採用担当者からは積極的に興味を持ってもらえます。

たとえば調査能力をアピールするのであれば、「テーマをふかんから見て欠けている部分を探し、そこを徹底的に掘り下げる調査スキル」などと伝えたほうが具体性が高まります。

ガクチカ作成の際は、文章の流れとあわせて、言葉選びや効果的な言い換えにもこだわってみましょう。

【法学部ゼミのガクチカ】面接で聞かれる質問への答え方

法学部ゼミのガクチカについて準備する際は、あわせて、面接で聞かれる質問に対する答え方を学んでおきましょう。

面接では、ガクチカ以外もさまざまなことを質問されるため、事前の準備は欠かせません。

ここからは、以下の点について対策方法を紹介していきます。

Point
  • 逆質問への対策
  • 志望動機との関連付け方

逆質問も志望動機も、面接に臨む際は忘れずに対処しておきたいポイントといえます。

法学部ゼミの経験を活かし、ガクチカ以外の場所でも効果的にアピールできるように、以下から詳細を整理していきましょう。

逆質問への対策

面接では、最後に企業から逆質問の時間を設けてもらうことが多いです。

企業に対してさまざまなことを聞ける良い機会であり、さらにいうと逆質問は、企業に対する理解度を評価してもらう重要なチャンスになります。

法学部ゼミの経験を活かすのであれば、逆質問では、以下のような例が挙げられます。

逆質問への対策

  • 法学部ゼミでは〇〇を勉強してきたため、法務部を目指しています。
  • 入社までには、ほかにどのようなスキルを磨けば良いでしょうか。
  • ゼミでは〇〇について論文を発表しています。御社で活かすことは可能でしょうか。

逆質問を考える際も、法学部ゼミで学んだことを活かすことを前提として考えてみましょう。

逆質問では、企業・業務に対する興味関心や志望度の高さが伝わります。

企業・業界研究を徹底的に行ったうえで、効果的な質問を考えることが大切です。

志望動機との関連付け方

法学部ゼミの経験を就活で活かす際は、ガクチカだけでなく、志望動機に取り入れることも重要といえます。

その際は、企業の事業内容や理念、社風などをもとに、法学部ゼミで学んだことをどう活かして貢献できるのかを伝えることが大切です。

志望動機は、基本的に「〇〇に興味があるので、自分の△△が活かせると思った」という内容で、理にかなったものでなければなりません。

そのため、法学部ゼミで学んだことや培ったスキルをアピールする際は、そのスキルが企業の採用ニーズと合致していることが重要です。

したがって、志望動機と法学部ゼミの活動を関連付ける際は、企業研究を深く行うことも欠かせません。

企業がどのような人材を求めているのかを理解したうえで、採用担当者に「こんな経験・スキルのある学生に来てほしい」と思ってもらえる志望動機を作成しましょう。

【法学部ゼミのガクチカ】面接官が感動するガクチカの例文

法学部ゼミのガクチカを書くにあたって、具体的な文章構造や表現方法がわからない…と悩んだときは、例文をしっかりチェックしておきましょう。

そのためここからは、法学部ゼミの経験を取り上げるガクチカ例文を2つ紹介していきます。

2つの例文の中で、それぞれアピールする強み・スキルは以下のとおりです。

アピールする強み・スキル
  • ゼミ活動でのリーダーシップや協調性
  • 法学部ならではの強み

例文を参考にすれば、書き方がまったくわからない人でも文章全体をイメージしやすくなります。

では、例文を一つひとつチェックしていきましょう。

ゼミ活動でのリーダーシップや協調性

私は大学時代に、商法について研究するゼミでプロジェクトリーダーを務めていました。

昔からグループを一つにまとめるリーダーシップに自信があったため、研究においてもリーダーを経験したい気持ちが強く、自分から志願した次第です。

しかし、研究活動でリーダーを務めることは思っていたよりも難しく、調査とリーダー業務の両立に悩むことは多くありました。

そこで私は、調査工程がしっかり整っていないことが原因だととらえ、チームメンバーと話し合ったうえで調査フローと役割の遵守を皆で徹底するようにしました。

結果、私だけでなく全員の調査がスムーズに進み、期限内にプレゼン発表を行うことができました。

御社に入社した際も、チームに必要なことを見つけたうえで引っ張っていけるリーダーシップを活かし、いち早くリーダーとして活躍できる社員を目指したいです。

法学部ならではのガクチカ

私は大学時代に、ゼミでの研究活動に力を入れてきました。

高校生の頃から私は法律に興味関心を持っており、大学進学した際は、ゼミの時間を大いに活用したうえで研究に専念したい気持ちがありました。

ゼミでは主に刑法について研究していましたが、先日チームで発表した論文では、判例への解釈が難しく、研究が進まないことが課題でした。

そのため私は、柔軟な考え方を持つことを大事にし、日常のことにさまざま置き換えたうえで解釈を進めることを徹底しました。

結果、皆が納得する形で解釈が進み、論文発表も無事に終えることができました。

御社に入社した際は、法学部ゼミで培った法的分析力やそれを実現するための柔軟な思考力を活かし、法務部員としていち早く会社のお役に立ちたいと思います。

【法学部ゼミのガクチカ】ガクチカを作る際の注意点

法学部ゼミのガクチカを作るときは、わかりやすさや具体性を意識することが大事ですが、いくつかの注意点もあわせてチェックしておく必要があります。

主な注意点は、以下のとおりです。

注意点
  • 難解な法律用語を避け、わかりやすい言葉で説明する
  • ゼミでの活動が企業にどう役立つかを明確にする

せっかく書いたガクチカのアピール内容を台無しにしないためにも、注意点はしっかり押さえておきましょう。

完成したガクチカを見直す際も、注意点をチェックすることは重要といえます。

では、法学部ゼミのガクチカに関する注意点を紹介していきます。

難解な法律用語を避け、わかりやすい言葉で説明する

法学部ゼミのガクチカを書く際は、知らず知らずのうちに、内容が専門的になりすぎないように注意しましょう。

難解な法律用語ばかりを並べてしまうと、専門的すぎるあまり、採用担当者に内容を理解してもらえないからです。

法律業界や企業の法務部を目指すとしても、採用担当者が専門的な法律知識を持っているとは限りません。

難しい言葉ばかりでは、PREP法を意識して論理的に文章を作成したとしても、わかりやすさはほとんど感じられないでしょう。

そのため、難解な法律用語は避け、一般的に誰でも理解できる言葉のみで説明するようにすることが大切です。

ガクチカでは本人の思考力や行動などが重視されるため、研究内容そのものをあえて深掘りする必要はありません。

具体性は重要ですが、大前提としてわかりやすさを意識することは忘れないようにしましょう。

ゼミでの活動が企業にどう役立つかを明確にする

法学部ゼミのガクチカを書く場合は、ゼミでの活動が企業がどう役立つか、明確に説明していくことが大切です。

ガクチカの内容やそこで学んだことをアピールしても、結果として入社後に活かせるものでなければ、アピールの意味はないからです。

採用担当者にも響かず、「他社のほうが良いのでは?」と思われてしまう原因になります。

そのため、法学部ゼミのガクチカを書く際は、強みやスキルのアピールが独りよがりになっていないか入念に確認してください。

また、企業で活かせることを明確に示すためには、事前の企業研究も欠かせないでしょう。

志望先企業が新卒採用で何を求めているのか、どのような人材だと社風に合うのかを考え、マッチ度の高さを感じさせるガクチカを書くことが大切です。

【法学部ゼミのガクチカ】まとめ

法学部ゼミのガクチカは、調査能力や法的分析力などさまざまなスキルを強みとしてアピールできます。

そのため、法学部ゼミのガクチカにしたいときは、経験を通じて得たスキルや自分の成長をよく振り返ってみましょう。

振り返ったうえで、志望先企業で良いアピールになる強みを伝えられることが重要です。

また、魅力的なガクチカを作成する際は、事前に例文や注意点をチェックしておくことも必要です。

わかりやすさ・具体性もしっかり意識したうえで、採用担当者に興味を持ってもらえる法学部ゼミのガクチカを作成してみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます