イベントサークルの経験がある人は、その経験やその中で培った強みを自己PRで伝えたいと考えることも多いでしょう。
しかし、実際に自己PRを書く際には、どのように表現すれば良いのか迷うものです。
そこで今回は、イベントサークルの経験を自己PRで取り上げるときのポイントを紹介していきます。
イベントサークルで発揮してきた強みをうまくアピールし、採用担当者から高評価を獲得しましょう。
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【自己PR】イベントサークル経験は就活でアピールできる?
イベントサークルの経験がある人は、就活でその経験をアピールできるのか疑問に思うことも多いでしょう。
結論からいうと、イベントサークル経験は就活でも十分活かすことができ、自己PRでも効果的にアピールできます。
むしろ自己PR向きの経験ともいえるため、イベントサークルの活動を頑張ってきた人は、積極的に経験とそこで培った強みを伝えたいところです。
自己PRでは具体的にどのような経験があるのか詳細を伝えることが大事なので、まずは、これまでの活動をしっかり振り返ってみましょう。
サークルでの経験は唯一無二なもの
イベントサークル経験を自己PRでアピールできる理由は、サークルでの経験は人それぞれ異なり、唯一無二のものだからです。
唯一無二ということは自分だけが持つエピソードということであり、オリジナリティや個性を伝えられる点が魅力といえます。
まったく同じ経験をしている人はほぼいないため、エピソードの詳細を伝えれば、採用担当者から興味を持ってもらえるでしょう。
自分の強みを最大限アピールするうえで、イベントサークルの経験はもってこいといえます。
そのため、自己PRで何を伝えたら良いのかわからない…と悩んでいる人は、イベントサークル経験から自分が発揮してきた強みを考えてみることも重要です。
コミュニケーション能力や企画力、リーダーシップ、気遣いできる姿勢など、サークル経験の中で培った強みはさまざまあるでしょう。
その経験から成長できたことをアピールする
イベントサークル経験を自己PRでアピールする際は、経験を通じて成長できたことを積極的に伝えましょう。
自己PRでは、経験の内容そのものより、得られた学びや実感した成長などが重視されるからです。
自分の強みを発揮して立ち回った結果、新しく学んだことや成長できたことがあれば、その点に詳しく触れることが大切です。
その学びや成長から、企業は本人の人柄や社会人としてのポテンシャルを評価していきます。
イベントサークルの活動からは、皆で一つのことをやり遂げる達成感やチームワーク、こまめなコミュニケーションの大切さなどさまざまなことを学べます。
そういった学びがある中で、自分自身を成長させてきた人も多いでしょう。
自己PRでイベントサークル経験を伝える際は、具体的な学びや成長の内容を掘り下げ、自分自身の魅力・強みを積極的にアピールしていくことが重要です。
【自己PR】イベントサークル活動の自己PRで企業側が見ているポイント
自己PRでイベントサークル活動について述べる際は、事前に、企業が見ているポイントを整理しておきましょう。
企業が見ているポイントを前もって理解しておけば、採用担当者から高評価を獲得できる自己PRを作成できます。
イベントサークル活動の自己PRでは、企業は、主に以下のポイントを見たうえで評価を行っています。
- 人柄
- 入社意欲や熱意
- 入社後の活躍ビジョン
そのため、自己PRを作成する際は以上の点が伝わるように、具体的なアピール文章を考えることが大切です。
では、評価しているポイントの詳細を解説していきます。
人柄
自己PRをチェックする際に、多くの企業は学生一人ひとりの人柄を見ています。
自己PRでアピールする強み、その強みが発揮されたエピソード、そのエピソードの中でも行動などで本人の価値観や性格などはよく伝わってきます。
その人柄をチェックしたうえで、自社が求める人物像とマッチしているか、現場社員との相性は合うかなどを見ているのです。
特に日系企業は、本人のスキルの高さではなく、人柄やポテンシャルから仕事への適性を判断する傾向が強いです。
そのため、自己PRの評価基準として、好感が持てる人柄かどうかは重要なポイントになるでしょう。
自己PRを作成する際は、人柄が重視される点を考慮し、イベントサークル経験を詳細を伝えることで自分の人柄をアピールしていくことが大切です。
入社意欲や熱意
多くの企業は、就活生の自己PRをチェックする中で、入社意欲や熱意を確かめています。
入社意欲が高く熱意あふれる人材でなければ、仕事のモチベーションが保てず、早期離職につながる恐れがあるためです。
早期離職は企業・本人それぞれにとってデメリットになるため、そんなミスマッチを回避するうえでは、入社意欲や熱意の確認は欠かせません。
イベントサークル経験を自己PRで詳しくアピールできれば、そこで培った能力を活かして、自社で活躍してくれることに多くの企業は期待するでしょう。
そのマッチ度が高ければ高いほど、入社意欲と熱意があることを評価してもらえます。
したがって自己PRでイベントサークル経験を伝える際は、培った強みを活かすためには「他社ではなくその企業でなければならない点」を積極的に伝えることが重要です。
入社後の活躍ビジョン
企業は自己PRを評価する際に、入社後の活躍ビジョンもあわせてチェックしているものです。
強みを活かしてどのような活躍ができるのか、実際の活躍イメージを確かめているのです。
企業はただ優秀で能力のある人材を募っているのではなく、培った強みを存分に発揮したうえで会社に貢献してくれる人材を求めています。
そのため、自己PRでは活躍ビジョンがわかりやすければわかりやすいほど高い評価につながるでしょう。
自己PRを作成する際は、そんな企業の採用におけるニーズや狙いを考慮し、強みを活かしてどのような形で貢献できるのかアピールすることが重要です。
イベントサークル経験を取り上げる際は、活動を通じてどのような強みや能力を発揮してきたのか、そしてその強みをもって入社後にどのような活躍ができるのかを述べる必要があります。
【自己PR】イベントサークル活動をアピールするメリット
イベントサークル経験を自己PRでアピールする際は、アピールすることで具体的にどのようなメリットがあるのかチェックしておきましょう。
「イベントサークル経験を自己PRで取り上げて大丈夫?」と不安を抱いている人は、事前にメリットを把握しておくことで、アピールの意義を見いだせます。
アピールのメリットは、主に以下の3つがあります。
- 人柄が伝わりやすい
- 具体的なエピソードを伝えやすい
- 努力や工夫をアピールできる
以上のメリットは、自分自身の強みをアピールするうえで重要なポイントになります。
では、それぞれのメリットの詳細を見ていきましょう。
人柄が伝わりやすい
イベントサークル経験は、自分の人柄を伝えるにあたって向いている経験といえます。
学生時代において、サークル活動は多くの時間と労力を費やしてきた活動であり、さまざまな思いを持っているからこそ価値観や考え方が伝わりやすいからです。
先ほども触れたとおり、企業は自己PRをチェックする際に、内容から本人の人柄を見ています。
イベントサークル活動の中でどのようなことを感じて何を学んだのか、詳細を伝えれば、自分の人柄は自然と伝わるでしょう。
そこから採用担当者は、自社の理念や雰囲気に合う人材なのかを確かめていくのです。
イベントサークルは多くの人と触れ合う活動の場なので、エピソードの詳細を伝えれば、社会人適性を持った人柄であることなども明確に伝わります。
自分の人柄を伝えたうえで企業に対するマッチ度の高さをアピールしたいときは、イベントサークル経験は自己PRでおすすめのテーマといえます。
具体的なエピソードを伝えやすい
イベントサークル経験を自己PRで取り上げれば、具体的なエピソードを伝えやすいため、内容の広げやすさ・深掘りしやすさなどのメリットを感じられます。
自己PRのエピソードには、具体性を持たせることが必要不可欠です。
具体的であればよりシーンをイメージしやすく、人柄がわかるほかに、入社後の活躍ビジョンも自然と見えてくるからです。
さらに、具体的なエピソードであればほかの学生との差別化にもつながり、採用担当者に対して大きなインパクトを残せます。
イベントサークルには、実際に多くの時間を費やしてきている人が多いでしょう。
そのため語れる経験の内容が濃く、培った強みや能力をアピールする際にも説得力を持たせられます。
具体的なエピソードをもって自己PRを作成する際は、イベントサークル経験のように内容の濃い経験からエピソードをピックアップすると良いでしょう。
努力や工夫をアピールできる
イベントサークル経験を自己PRのテーマに選べば、自分の行ってきた努力や工夫を明確にアピールできます。
多くの時間と労力を費やしてきたサークル活動の中には、多かれ少なかれ、自分の努力や工夫が活きているポイントがあるものです。
「偶然うまくいった」「周りがなんとかしてくれた」という他力本願的なエピソードは少なく、主体的に行動したことで成果につながった経験も多いでしょう。
努力や工夫を明確にアピールできれば、主体性や問題解決能力、努力を惜しまない姿勢、問題と最後まで向き合う真面目さなどさまざまな強みを伝えられます。
いずれの強みも、企業では重宝される魅力的な強みです。
そのため、自己PRを作成するうえで努力や工夫をアピールしやすいことを重視するのであれば、イベントサークル経験はエピソードとしておすすめできるでしょう。
【自己PR】イベントサークル活動をアピールするうえでのポイント
自己PRでイベントサークル活動をアピールする際は、さまざまな点に注意して文章を考える必要があります。
漠然とアピールするのみでは、伝えたい部分がしっかり伝わらず、採用担当者の印象に残らない可能性があるため注意が必要です。
アピールする際のポイントは、以下の4つが挙げられます。
- サークルへの貢献や役割をアピールする
- 経験から得たことを述べる
- 成長できた背景を説明する
- 仕事での再現性をアピールする
上記のポイントを意識して自己PRを作成すれば、より効果的に自分の魅力や強みをアピールできるでしょう。
では、ポイントを一つひとつ解説していきます。
サークルへの貢献や役割をアピールする
自己PRでは、サークルへの具体的な貢献内容や役割を伝えましょう。
自分の働きかけで何の成果を出してきたのか述べることで、活躍の度合いがわかり、実際に強みが発揮されていることの証明につながります。
たとえば、以下のようなアピールが挙げられます。
- 新入生歓迎イベントで〇人をサークルに入部してもらった
- 〇〇というイベントを初めて主催した
- 〇〇イベントでリーダーの補佐を務めた
イベント内容や役割、担当した仕事などを具体的に伝えることで、採用担当者に自分がどのような人なのかアピールしましょう。
単純に「イベントサークルでたくさんの経験を積んだ」と述べるだけでは、実際の行動や考え方などは一切伝わらず、アピール内容に説得力やインパクトが加わらないため注意が必要です。
経験から得たことを述べる
自己PRでは、経験から得たことを具体的に伝える必要があります。
単純に経験したことの内容を述べるだけでは、経験から学んで成長できる人であることを、わかりやすくアピールできないからです。
努力したことや工夫したことは積極的に伝えるべきですが、単純に努力したという内容だけで終わらないことが重要といえます。
努力や工夫を重ねたうえで、その経験から何を得たのか、どのように成長できたのかを企業はチェックしています。
たとえば、限られた時間の中でスケジュール管理を徹底しイベント準備を間に合わせたのであれば、その経験から培った計画性などをアピールできるでしょう。
しかしそれだけではアピールとして決定打に欠けるため、「計画的に行動することの大事さを理解した」などの結びがあることが望ましいです。
経験から得たことには積極的に触れ、学んで成長できる人材であることをアピールしましょう。
成長できた背景を説明する
自己PRを作成する際は、エピソードの背景にも細かく触れていくことが大切です。
背景に焦点を当てることで、さまざまな苦労エピソードなどが見えてくるため、アピールに深みが出ます。
深みのあるアピールができれば、ほかの学生と内容がかぶることは基本的になく、採用担当者から積極的に興味を持ってもらえるでしょう。
苦労せずに成長できる人はいないため、成長の背景にある苦労や葛藤、乗り越えてきた壁などに触れることが大切です。
成長できた背景を説明すれば、採用担当者からは、困難を乗り越える力・課題解決能力があることを評価してもらえます。
ほかには、苦労があってもめげない真面目さや粘り強さ、成長に対する意欲の強さなども高評価につながるでしょう。
仕事での再現性をアピールする
自己PRでイベントサークル経験をアピールする際は、仕事での再現性を明確に伝えることが大切です。
再現性のあるアピールであれば、採用担当者はより本人の活躍をイメージしやすく、社風や事業内容などにマッチしていると評価しやすいからです。
どのような強みでも社会人になれば活かせるポイントはありますが、再現性がより高ければ、ダイレクトに適性の高さが伝わるということです。
たとえば、イベントサークル経験で培ったコミュニケーション能力の高さをアピールすれば、接客業や営業がメインの企業では適性を評価してもらいやすいでしょう。
ほかの学生と差別化しつつ有利に就活を進めるのであれば、再現性を意識して効果的なアピールにつなげることが大切です。
そのため、経験から学んだことや培ったスキルを入社後にどう活かすのか、具体的なアピールは忘れないようにしましょう。
【自己PR】他のサークルにはないイベントサークル「だけ」の3つの強み
イベントサークルの活動経験を自己PRの中で述べれば、ほかのサークルにはない強みをアピールできる場合があります。
自己PRでイベントサークル経験を伝えたいときは、ぜひイベントサークルだけの強みをチェックしておきましょう。
具体的には、以下の4つが挙げられます。
- 企画力・発想力
- マネジメント能力
- ネットワーク力
- その他の強み
経験してきたことを具体的に思い出しながら、どのような強みをアピールできるか考えてみましょう。
では、以下から詳細を解説していきます。
企画力・発想力
イベントサークル経験がある人がアピールできる強みには、まず、企画力・発想力が挙げられます。
マンネリ化を防いで多種多様なイベントを主催するためには、都度、企画力・発想力が求められるからです。
そのため、サークル活動の中でさまざまなイベント主催・運営に関わってきた人は、自然と企画力・発想力が鍛えられたはずです。
さまざまなイベントを調べてアイデアを出し、マンネリしないための創意工夫を加え…そういった企画の仕事にやりがいを感じてきた人も多いでしょう。
そのため、イベント企画に多く携わってきた人は、企画力・発想力を積極的に強みとしてアピールしてみてください。
なお、企画力・発想力はあらゆる企業の企画部門や、クリエイティブ業界などを志望する際に特に再現性があると考えられます。
マネジメント能力
イベントサークル経験がある人は、マネジメント能力も強みとしてアピールできる場合があります。
イベントサークルにおけるマネジメント能力とは、イベントを主催・運営するうえでさまざまな計画を管理し、それらが滞りなく進むように監督する能力になります。
特にイベントサークルのように多くの主催者・参加者が関わる場を管理するためには、マネジメント能力は欠かせません。
さまざまなイベント運営に携われば、マネジメント能力は自然と身につくでしょう。
企画から準備、当日の運営、そして片付けに至るまで、イベントを執り行う際にはとにかくやるべきことがたくさんあり、管理は必須となります。
マネジメント能力は、日々さまざまな業務をこなしていく社会人であれば、どの業界・企業でも求められるものです。
ネットワーク力
イベントサークルならではの強みといえば、ネットワーク力も挙げられます。
いわゆる人脈力ともいえ、さまざまなつながりを活かして物事を円滑に進める能力となります。
イベントを開催するためには、企業や店舗、ほかのサークル、ほかの大学の学生など、複数の協賛が必要になることが多いです。
そのため、イベントサークル活動を積極的に行っていれば、ネットワークは自然と広がることも珍しくありません。
また、ネットワークを広げて多くの人と交流を持てば、自然とコミュニケーション能力や交渉力なども鍛えられるでしょう。
そういった付随する能力もあわせて伝えられるため、ネットワーク力は魅力的な強みの一つといえます。
多くの人とのつながりを活かして進めていく仕事などでは、ネットワーク力は積極的に評価してもらえるでしょう。
その他の強み
イベントサークル経験があれば、ほかにもさまざまな強みをアピールできます。
具体的には、以下のような強みが挙げられます。
- 主体性
- 実行力
- 問題解決能力
- 協調性
- コミュニケーション能力
- 計画性
- 交渉力
- リーダーシップ
- チームワーク力
上記の能力は、イベント主催・運営を進めるうえでいずれも鍛えられやすい能力です。
さらに、団体での行動が重要になる企業では、高評価につながりやすい能力ともいえます。
周りとの協力なしに成立する仕事は少ないため、以上の強みを発揮してサークル活動に貢献してきたことをアピールすれば、「入社後も活躍してくれそう」と評価してもらえる可能性は高いです。
このようにイベントサークル経験で伝えられる強みは多く、さらに社会人適性の高さにも期待できる強みもたくさんあるため、自己PRでは効果的なアピールができるでしょう。
【自己PR】アピールしやすいイベントサークルのエピソードの具体例
自己PRでイベントサークル経験を伝える際は、具体的にどのようなエピソードを取り上げられるか、参考として具体例をチェックしておきましょう。
アピールしやすいイベントサークルのエピソードは、以下が挙げられます。
- 新歓イベント
- 学祭イベント
- 合宿イベント
自己PRを作成する際は、具体的なアピールでインパクトを残すためにも、内容の濃いイベントエピソードを選ぶことがおすすめです。
では、具体的にどのようなアピールができるのか、詳細を解説していきます。
新歓イベント
自己PRでイベントサークル経験をアピールする際は、具体的なエピソードとして、新歓イベントが活用できるでしょう。
新歓イベントはどのようなイベントサークルであれば毎年恒例行事として行うため、「これは〇〇を行う内容のイベントで…」と説明を加える必要がありません。
採用担当者に内容が伝わりやすいうえに、具体的に力を入れたことや自分の役割、成果などをアピールできるため、エピソードとして選びやすいといえます。
なお、具体的なアピール内容は以下が挙げられます。
新歓イベントを開催し、〇〇人を動員した
新歓イベントで初の試みとして他大学とのコラボを提案し、無事成功に導いた
マンネリしていた新歓イベントの見直しを行い、普段と違う企画を行った
以上のようなアピールをすれば、採用担当者からは自然と興味を持ってもらえますし、自分の努力や工夫も伝えやすいでしょう。
学祭イベント
自己PRでイベントサークル経験を伝える際は、ほかには、学祭イベントもエピソードとして活用しやすいでしょう。
新歓イベントと同様に学祭イベントも、定番のイベントであり、伝えるうえで余計な解説を加える必要がありません。
主な企画内容や頑張りをアピールすれば、自然とエピソードに具体性が出るため、ほかの学生との差別化が実現するでしょう。
採用担当者から興味をもってもらえるきっかけになります。
たとえば、アピール内容としては以下が挙げられるでしょう。
学祭で〇〇というイベントを企画し、売上△△円を達成した
学祭で地元の飲食店に交渉し、特別な出店イベントを主催した
学祭は年に一度の大型イベントであり、イベントサークルも気合を入れてさまざまな企画を行うものです。
だからこそエピソードは色濃いものになり、効果的に強みをアピールできる可能性があります。
合宿イベント
イベントサークル経験を自己PRで取り上げる際は、主なエピソードとして、合宿イベントもチョイスしやすいでしょう。
合宿イベントは大型イベントの一つであり、内容の濃いアピールになる可能性があります。
自分が担当した仕事もたくさんあるはずなので、成果やその過程の努力を伝えやすいことがポイントです。
さらにいうと、合宿のような大型イベントを主催する際は課題もつきものなので、成功に至るまでの苦労も伝えやすいでしょう。
なお、具体的なエピソードの例は以下が挙げられます。
合宿イベントのために3か月前から準備を行い、今までにない企画で参加者を盛り上げた
合宿イベント成功を目指して積極的に参加者へのアンケート調査を行い、皆が満足いく企画を主催した
合宿イベントともなればさまざまな役割・仕事があるため、自分の役割や工夫したポイントなどを明確に伝えることが大切です。
【自己PR】イベントサークル活動をアピールする際の構成
イベントサークル活動を自己PRでアピールする際は、以下の構成を事前に押さえておきましょう。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
以上の構成は、PREP法と呼ばれる論理的な文章構成の一つです。
この流れに沿って文章を組み立てれば、自己PRの内容は非常に伝わりやすくなります。
文章を書くことが苦手な人は、なおさらチェックしておきたい重要な構成といえるでしょう。
では、それぞれのポイントで具体的に何を述べるべきなのか、詳細を解説していきます。
①Point(結論)
PREP法では、まず、結論を最初に述べていきます。
イベントサークル経験を取り上げる場合は、「イベントサークル経験で〇〇という強みを培ってきたこと」などが結論になります。
自己PRは、自分の強みを伝えて企業に自分自身を売り込むことを目的としているため、結論が「強み」であることを忘れないようにしましょう。
PREP法で結論を最初に持ってくるべき理由は、伝えたいことの要旨が明確になるためです。
最初にエピソードをだらだら述べてしまうと、何が強みなのかわかりにくくなり、採用担当者も内容の理解に戸惑うでしょう。
まずは結論として伝えたいことをはっきり述べ、そのうえで次以降のフェーズで掘り下げていくことが重要となります。
②Reason(理由)
PREP法では、次に、結論に対する理由や根拠を述べていきます。
イベントサークル経験を取り上げる自己PRの場合、理由にあたる部分は「イベントサークル経験で鍛えられたから」「イベントサークルの活動を積極的に行ってきたから」などが挙げられます。
また、なぜやり遂げようと思ったのか、なぜ活動に興味を持ったのかなどのパーソナルな部分にも触れておくとなお良いでしょう。
自分が物事に興味関心を持つきっかけ、モチベーションを高めるきっかけを伝えれば、採用担当者には人となりや価値観が伝わります。
なお、結論を伝えたあとに理由を述べれば、結論に対して説得力が加わります。
採用担当者が自分に強い興味関心を持つきっかけになるため、自己PRでは強みを伝えたうえで、必ず理由・根拠・背景などを述べていきましょう。
③Example(具体例)
PREP法では、結論→理由と来て、次に具体例を述べることが必要です。
イベントサークル経験を伝える自己PRでは、具体例の部分では、具体的なサークル活動のエピソードについて伝えていきます。
自分が自己PRの中で伝えている強みが、具体的にどのようなシーンで発揮されたのか伝える流れになります。
イベントサークル経験の場合、取り上げるエピソードはより具体的であることが望ましいです。
自分の行動や働きかけ、行った創意工夫、成果などを色濃く述べることで、大きなインパクトを与えられます。
エピソードの部分からは、考えたことや学んだこと、行った工夫の内容などを通じて、人柄がわかりやすく伝わるものです。
そのため、イベントサークル経験のエピソードを伝える際は、具体性にはしっかりこだわるようにしましょう。
④Point(結論)
PREP法を使用して自己PRを作成する際は、最後に改めて結論を持ってくることが重要です。
今まで触れてきたことを受け、最終的に伝えたいことを明確に述べる流れになります。
自己PRでは、自分の強みを活かしたうえで、仕事で貢献できることをアピールしましょう。
このような強みがあるからこそ貢献できる・活躍できる、と自分自身を売り込んでこそ、自己PRの締めとしてはふさわしいといえます。
採用担当者も、具体的な貢献の内容や活躍できるシーンなどをアピールしてもらえれば、「こんな人に入社してもらいたい」と検討しやすくなるでしょう。
イベントサークル経験の自己PRを伝える際は、サークル活動を通じて培った強みをエピソードとともに伝え、その強みを最終的に入社後どう活かせるのか述べることが大切です。
【自己PR】イベントサークルをテーマにした例文
ここからは、イベントサークルをテーマとして取り上げる自己PRの例文を複数紹介していきます。
事前に例文をチェックしておけば、オリジナルの自己PRを作成する際に、文章の流れや表現方法などを参考にできるでしょう。
紹介する例文では、以下のとおり、それぞれイベントサークル「だけ」の強みを盛り込んでいます。
- 企画力・発想力
- マネジメント能力
- ネットワーク力
- 主体性
- 実行力
- 問題解決力
- 協調性
いずれもイベントサークルだからこそ培われる強みであり、同時に、社会に出ても重宝される強みであることがポイントです。
では、例文を一つひとつ見ていきましょう。
企画力・発想力×サークル
私の強みは、柔軟な物の見方で企画案を考えられる企画力です。
企画力を鍛えられたのは、学生時代に積極的に取り組んでいたイベントサークルの活動がきっかけでした。
サークルでは毎月恒例の地元散歩企画を行っていましたが、マンネリ化が課題となっていました。
そこで私は「いつもはこうする」という考え方に一切とらわれないように意識し、世の中の散歩イベントを徹底的に調べたうえで、しりとり形式で地元の店舗を渡り歩く企画を提案しました。
結果、イベントはいつもと違った盛り上がりで成功に終わり、先輩からも新企画が良かったと褒めていただきました。
入社後も柔軟な発想が大事であることを忘れず、企画職として多くのアイデアを提供し、新商品の企画を成功に導きたいと思います。
マネジメント能力×サークル
私の強みは、常に状況把握を大事にできるマネジメント能力です。
マネジメント能力が強みだと実感したきっかけは、大学のイベントサークルです。
先日、他大学も交えた合宿イベントを主催しましたが、参加人数が多く各所への確認作業が多いことから、準備が進みにくいことが課題でした。
そのため、私は実行役員として、やるべきことのリストアップと、タスク管理ツールを使用した進捗管理を徹底し、毎日決めた時間に状況を確認しながら準備することを提案しました。
結果、準備は効率的に進むようになり、予定日より1週間も前倒しで準備が完了したため、イベントも無事成功しました。
御社に入社した際も計画性や状況把握する力を大事にし、マネジメント能力を発揮しながら、現場で頼られる人材になりたいです。
ネットワーク力×サークル
私の強みは、人とのつながりを大事にするネットワーク力です。
ネットワーク力を伸ばすことができたのは、所属するイベントサークルがきっかけでした。
サークルでは、よく他大学と共同でバーベキューを主催していましたが、サークル内でも一部の人しか他大学との交流に参加していないことが課題でした。
そのため私は、主催のリーダーを任されたタイミングで両大学にヒアリングを行い、話が合いそうな人同士を事前に結びつける気軽な前夜祭イベントを企画しました。
結果、その後のバーベキューでは、それまでの1.5倍の人を集めることができ、多くの人とのつながりを持てました。
入社後も鍛えたネットワーク力やコミュニケーション能力を発揮し、営業職として成果を出したいと考えています。
主体性×サークル
私の強みは、主体的に行動できることです。
主体性を伸ばして成長できたきっかけは、大学のイベントサークルです。
イベントサークルでは、少人数のチームに分かれて常にイベントプロジェクトを企画していましたが、先日私は初めて先輩のいないチームを任されました。
最初こそ戸惑いましたが、積極的に後輩を引っ張らなければならない責任感を持ち、準備することを細かく整理したうえで大変な準備も早めに進める努力をしました。
結果、チームで取り組んだカラオケイベントは成功を収め、積極的に行動していた点を先輩からは褒めていただけました。
この経験を活かし、今後も主体性を大事にしたうえで、入社後も一つひとつの業務に積極的に取り組みたいと考えます。
実行力×サークル
私の強みは、考えをすぐに行動に移せる実行力です。
実行力が強みだと自信を持てたのは、所属するイベントサークルの活動がきっかけでした。
先日は、地元の花火を見る企画をしましたが、初めての試みだったため、ちょうどよい場所を確保できないことが課題となっていました。
そこで私は、実行役員を任されていたため、貸してもらえそうな場所1軒1軒に、丁寧に交渉にいきました。
交渉は皆が戸惑っていたため、私自身も最初は手探りの状態で失敗もしました。
しかし最終的には、地元の建物の屋上を貸していただけるようになり、メンバーからは臆せず実行する力を褒めてもらえました。
今回の経験で鍛えた実行力をもって、入社後も、積極的に営業スキルを高めていきたいと考えています。
問題解決力×サークル
私の強みは、適切な対処法を考えられる問題解決力です。
問題解決力が特に鍛えられたのは、大学のイベントサークルの活動です。
しかし私が入った当時は、サークルは盛り上がっておらず、たまに皆で外食する程度しか活動していませんでした。
私は人と楽しく盛り上がることが好きなため、サークルの状況もどうにかしたいと考え、活動が乏しい原因を積極的に探しました。
私は定期イベントの流れがないことが原因だととらえ、まずは、簡単なイベントスケジュールに沿って活動することを提案しました。
結果、サークル内に活気が生まれ、自然と新しいイベント企画が生まれる空気ができるようになりました。
御社に入社した際も問題解決力を発揮し、業務で生じる課題と常に向き合っていきたいと考えています。
協調性×サークル
私には協調性があるため、常に皆で協力し合える空気を作ることができます。
協調性を高めてきたのは、イベントサークルに所属していたためです。
サークルでは常にイベント準備で協力することが求められましたが、多くの人が関わる分、メンバー間での衝突は多々ありました。
私は、サークルの代表補佐を務めていたため、意見の衝突によりあつれきが生まれないように意識し、衝突したメンバーには真剣に話し合う場を作ってきました。
このため、意識的に話し合いの場を設けるように動いてからはメンバーの衝突も減り、代表からは感謝の言葉をもらいました。
この経験から、多くの人がいる場では協調する姿勢が大事だと改めて実感したため、入社後も積極的に周りと協力し、プロジェクトを成功に導きたいです。
【自己PR】イベントサークル経験をアピールする際の注意点
イベントサークル経験を自己PRアピールするときは、注意点として、以下4つの点に注意しましょう。
- 役職経験だけを話さない
- サークル活動の紹介で終わっていないか
- 自慢話になっていないか
- エピソードの背景が複雑ではないか
良いアピール文に仕上げようとして、結果的にネガティブな印象につながることを書いてしまえば、せっかくのアピールが台無しになります。
自己PR作成が完了した際は、添削の意味も込めて、注意点をもとに内容を見直してみましょう。
では、以下から4つの注意点について詳細を解説していきます。
役職経験だけを話さない
イベントサークル経験を自己PRで取り上げるときは、役職経験だけを話す内容は避けましょう。
「〇〇係だった」と役職を伝えるのみでは具体性に欠けるため、採用担当者の印象に残らなくなります。
「それで、何をしたの?」という疑問が残ってしまい、強みを伝えられるポイントがありません。
役職を伝える内容は、ただ事実を説明しているのみなので、そこから培った強みや具体的なエピソード、そしてエピソードの中で向き合った課題や自分なりの施策などを述べる必要があります。
採用担当者はその強みやエピソードから、本人のポテンシャルを見極めています。
そういった自己PRの評価基準を理解したうえで、具体的なエピソードに触れていくことが大切です。
サークル活動の紹介で終わっていないか
イベントサークル経験の自己PRを書くときは、サークル活動の紹介で終わっていないか、十分にチェックしましょう。
主催したイベントの内容やそのイベントの意義、参加人数などの情報を入れて具体性を持たせることは大事です。
しかしただの説明で完結してしまっては、単純に具体的な情報を伝えているのみなので、アピールとして意味がありません。
サークル活動から何を学び、どのような強みを発揮してきたのかをしっかり盛り込むようにしましょう。
特に、少ない文字数で書く必要がある自己PRは、サークル活動やイベントの説明のみで終わらないように注意してください。
説明が多くて文字数を超過してしまう場合は、内容を見直しながら、不必要な情報はあえて削るようにしましょう。
自慢話になっていないか
イベントサークル経験の自己PRを書く場合は、単純な自慢話にならないように注意が必要です。
自分が出した成果を伝えるだけの自己PRは、自己PRというより自慢話で終わってしまうため、必ず成果に至るまでの過程を述べましょう。
そもそも、自己PRでは、成果そのものはそこまで重視されません。
華々しい成果があれば一定の魅力は感じてもらえますが、それまでの過程が見えてこなければ、本人の人となりを把握できません。
多くの企業は人柄からわかるポテンシャルを見て採否を判断しているため、自己PRでも、成果そのものではなくむしろ過程を大事にしているのです。
成果を出すまでの過程を詳しく説明すれば、困難の乗り越え方から、本人の強みやものの考え方などは自然とわかるものです。
エピソードの背景が複雑ではないか
イベントサークル経験を自己PRで伝える際は、エピソードの背景が複雑すぎないか、よく確認しましょう。
基本的には、誰が聞いてもわかるようなエピソードでなければ、採用担当者もアピール内容をすぐ把握できないからです。
自己PRでは、詳しくエピソードを伝えることでほかと差別化を図ることが重要です。
しかし、差別化しようとして複雑な背景のエピソードを伝えるのでは、内容がわかりにくくなるため本末転倒といえます。
説明にも多くの文字数を費やしてしまう可能性があるため、説明の尺ばかりが目立つアピール文になるでしょう。
そもそも、イベントサークルのエピソードは一人ひとり異なるため、特殊な出来事にこだわらなくても十分に差別化は可能です。
必要以上に複雑な内容のアピールはせず、わかりやすさを意識する大前提は崩さないようにしましょう。
まとめ
イベントサークル経験は、自己PRのテーマとして非常に向いています。
企画力やマネジメント能力、コミュニケーション能力など、培った強みをアピールしやすいからです。
さらに、具体的なエピソードを伝えやすく、オリジナリティのあるアピールができることも嬉しいポイントといえます。
具体的な例文や注意点なども参考にしながら、イベントサークル経験から得たことを自己PRで効果的にアピールしていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート