就活でグループディスカッションを行う機会は多くの人が経験します。
しかし、複数人で一つのテーマについてディスカッションをするということが苦手な人は多いでしょう。
思いついた時に練習できるものでもないので、就活の悩みの一つとして代表的な一例です。
就活を成功させるためにもどうにかしてグループディスカッションで話せるようになりたいと思っている人はいるはずです。
なぜグループディスカッションの気に話せないのか、その理由と対処方法について考えていきましょう。
グループディスカッションで話せなくても通過する?
グループディスカッションは、個人の発言量だけでなく、チームへの貢献度や協調性、論理的思考力など、多角的な視点から評価される場です。
そのため、必ずしも多く話せた人だけが評価され、通過できるわけではありません。
しかし、全く議論に参加していなければもちろん通過することはできません。
大切なのは、あなたがどのような役割を担い、どのような姿勢で議論に臨んだかです。
企業がグループディスカッションを行う目的
グループディスカッションは面接のように個人で行うのではなく、グループでの議論で選考を行います。
テーマが提示されてそれについてその場で議論を進めます。
面接のほうが個人についてを詳しく知るのには早いでしょう。
では、なぜ企業はグループディスカッションを行うのでしょうか。
考えられる理由について紹介していきます。
ただし、企業によってグループディスカッションで見ている点は異なるとは思います。
おおよその予想で紹介するため、参考程度にしてください。
足切りをするため
大企業などで応募者数が多い場合は、応募者全員をそれぞれ面接している時間がありません。
グループディスカッションによって、一定の水準に達していないと見られる人材を落とすという方法を採る可能性があります。
グループディスカッションであれば、複数人をまとめて選考できます。
一人ひとりの個性を大切にしたいという会社であれば話は別ですが、大企業などの所属する人員が多い会社ではグループディスカッションが便利でしょう。
ある程度、自分を持っていて積極的に話せる人や、口数は少なくても自分の意見はしっかり言える人などは落とされることはないでしょう。
しかし、まったく発言のできない人や、問題からずれた発言をした場合などはここで落とされる可能性があります。
このように、複数人をまとめて選考したいという時にグループディスカッションが行われる場合があります。
人柄を知るため
個人での面接でも人柄を見ることはできますが、複数人で接した時の人柄というのはまた違ってくる場合があります。
面接ではその時に備えているため、ある程度つくろったような話し方になる可能性があります。
さまざまな質問に備えることや自己分析を進めて自己PRができるようにしておくものです。
一方でグループディスカッションはその場でテーマが提示され、即興で考えて話をするようなものです。
面接のように準備をしておくことが難しいため、選考される側の全員が同じスタートラインで話をし始めます。
やはり、そういった場合にしか見ることのできない人柄が誰しもあるでしょう。
企業がグループディスカッションをする目的として、複数人の場でのあなたの人柄を見たいという理由が考えられます。
グループディスカッションで話せない3つの原因と対処法
グループディスカッションの際に、話せない人は意外と多いです。
複数人で一つのテーマについて話すという環境で、自分から話し始めて良いのか、まずいことを言ってしまわないか心配などさまざまな理由で発言しづらくなります。
グループディスカッションで失敗しないためにも、話せない原因やその対処法について考えていきましょう。
グループディスカッションは意見が多いほど良いというわけではありません。
ディスカッションについていけない時のそれぞれの原因と対処法について紹介していきます。
ディスカッションについていけない
業界の専門用語などのテーマが挙げられた場合などに生じやすいものとして、ディスカッションについていけないという状況が予想できます。
周りの就活生がしっかり学んできていて、正直何を言っているのかわからないという状態になってしまうと発言ができなくなってしまうでしょう。
また、議論の展開が早すぎてついていくことができないという人もいるかもしれません。
考えるのに時間が必要という方もいるため、ついていけなくても焦らずに落ち着いていましょう。
焦ると余計にディスカッションについていけなくなってしまいます。
もしディスカッションについていけないとなると、選考で落とされてしまう心配があります。
できれば避けたい状況ですが、なってしまっては仕方がないため、どうにかして対応していきましょう。
対処法
まず業界の専門用語などが出てきてついていけないというのは論外です。
もしも本当にその業界で働きたいと考えているのであれば、業界についての下調べは行っておきましょう。
そこまで難しいワードが出てくることはないとは思いますが、足切りを目的としている場合には考えられます。
もしくは正直に、「今なんの話をしてる?」と聞いてしまっても問題ないでしょう。
まったく発言できないよりは素直に質問をして、議論に参加していくほうが良いです。
しかし、基本的に議論についていくことが重要なので、メモを取るなどして議論の流れを整理しながらディスカッションに参加するように心がけましょう。
考えるのに時間がかかるタイプの人は焦らずに、考えがまとまったら発言しましょう。
周りの議論スピードについていけないとしても、最終的にしっかりした自分の意見が言えれば問題ないはずです。
空気を壊してしまうのが怖い
複数人がいる状況の中で、空気を壊してしまうのが怖いという理由で発言できない人がいるでしょう。
特にディスカッションをスタートしたはじめのタイミングなどで生じやすく、おそらくそれは誰しもが思うことです。
また、間違った意見を伝えて、ディスカッションの空気を乱してしまうのも避けたいと考えるでしょう。
心配事が多いと徐々に発言をする勇気がなくなって、ディスカッションに参加できなくなってしまうパターンが考えられます。
学校で挙手して発言するような状況で、なかなか一番はじめに発言する人が出てこないというような状況も似たようなものです。
こういった状況が生じる原因として、恥ずかしいという気持ちや自分に自信がないなどの理由が考えられます。
対処法
グループディスカッションで一緒になる人は、おそらく今この場でだけの縁です。
そしてあなたにとって重要なのは、企業の選考に残ることです。
そこで場の空気について心配する必要はないのではないでしょうか。
どんなことを言ってもそれで空気が壊れるようなことはないはずです。
何も言わない人がいるほうが、グループでディスカッションをしているという空気が作れないため問題です。
そのような状況になったら、チャンスだと考えて積極的に自分から動いていきましょう。
その様子を企業が見て、あなたを採用したいと考えるかもしれません。
しかし、意見がまとまっていない状態で発言するのは危険なので、あくまでも意見がまとまってから発言するのが良いでしょう。
人見知りをしてしまう
そもそも人見知りで、初対面で話をするのが苦手という人は少なからずいます。
人見知りな性格であることは仕方のないことで、それをすぐに変えることはできないでしょう。
しかし、人見知りをしてディスカッションで発言することができないのは、あなたにとって損です。
そしてそのせいで選考から落とされてしまったとなっては、あなたが後悔するでしょう。
グループディスカッションは選考の場であり、しっかり自己主張をしていかなければならないです。
人見知りで人と話すのが苦手といっても、どうにかして意見を伝えるために発言しなければなりません。
人見知りが原因で発言ができないという状況はできれば避けたいですが、どのように対処したら良いでしょうか。
対処法
今回限りで二度と会うことはない人たちだと割り切るのも一つの方法です。
今ここでしか会わない人であれば、いつかここでの出来事やあなたのことを忘れていくでしょう。
よく発表会などで緊張しないようにと例え話がありますが、周りの人たちのことを何か別のものだと考えるという面白い方法もあります。
就職してから人見知りで初めての人と話すことができないのでは仕事ができません。
これから仕事をしていくにあたって、人見知りという点は克服していかなければならない点です。
その練習だと思って、なんとかグループディスカッションを乗り越えられるようにしましょう。
勇気のいることだとは思いますが、踏み出さなければいつまでも変わることはできません。
苦手意識で怖い
グループディスカッションや面接といった人前で話す機会に対して、「うまく話せないかもしれない」「自分の意見がうまく伝わらないのではないか」といった苦手意識や不安を感じるのは、決して珍しいことではありません。
この不安な気持ちは、時に悪循環を生み出すことがあります。
不安が強いと、実際に話す際に緊張で声が上ずったり、言葉に詰まったり、頭が真っ白になったりすることがあります。
こうした経験が一度でもあると、「やっぱり自分は話すのが苦手だ」という思い込みを強めてしまい、それが次の機会へのさらなる不安へとつながってしまうのです。
この悪循環を断ち切り、苦手意識を克服するには、具体的な対処法を知り、実践していくことが不可欠です。
対処法
まず、「小さな発言から始める」ことで、発言への抵抗感を減らしましょう。
既存の意見への同意や、短い事実の提示など、簡単な発言から成功体験を積み重ねていくと良いでしょう。
次に、「事前にしっかりと準備しておく」ことが重要です。
テーマに関する情報収集や意見の整理、想定される質問への回答準備は、心の余裕を生み、自信を持って話すことにつながります。
さらに、「練習を重ねる」ことも効果的です。
友人との模擬練習や、録音・録画で客観的に自身の話し方を確認し、改善点を見つけましょう。
最後に、完璧を目指しすぎないことも大切です。
「多少うまくいかなくても大丈夫」と気楽に構えることで、肩の力が抜け、自然に話せるようになります。
これらの工夫を実践すれば、苦手意識は克服できます。
グループディスカッションで話せない人向けのコツ
グループディスカッションで発言ができないと不安を抱いている方に向けて、グループディスカッションの際にうまく話すためのコツを紹介します。
以下を参考に、自分なりに話すための心の準備をしておくとスムーズにディスカッションを進めていけるのではないでしょうか。
最後はやはり自分自身の決意や勇気が行動を起こすので、あくまでも参考にしかならないとは思いますが、これを読んでディスカッションに参加できるようになれば幸いです。
おそらくそこまで難しいことはないので、ぜひチャレンジしてみてください。
事前にコミュニケーションを取っておく
グループになるであろう人がわかるのであれば、事前にコミュニケーションを取っておくと良いでしょう。
メンバーと事前にコミュニケーションを取ることで、少しでも仲良くなって話しやすい雰囲気を作り出すことができるはずです。
まったく話したことのない状況で始めるディスカッションよりも、少しでも話したことのある人と行うディスカッションの方が雰囲気が和らぐと考えられます。
ここでいうコミュニケーションを取るというのは難しい話をする必要はありません。
簡単な挨拶を交わすだけでも、お互いの印象は変わってくるものです。
完全に初対面だと少し空気が強張るところが、挨拶を交わしておくだけで少し和らぐでしょう。
選考の場ということで緊張感が漂いがちですが、空気を和らげることを考えるのも重要です。
一番初めに発言する
グループディスカッションで話すことが苦手な人は、議論が始まる段階で、最初に発言をすることを推奨します。
話すことが苦手な人は、議論が進んでいくほど、どんどん会話に入り込めなくなってしまうことが多いです。
そこで、勇気が要るかもしれませんが、まずは自分から発言してみましょう。
例えば、議論のテーマが発表された直後に「まず〇〇について考えてみませんか?」と言って、簡単な提案をするだけでも、話の流れを作る役割を担えます。
必ずしも「雄弁に話す」必要はないのです。
最初に発言しておけば、後の議論に参加しやすくなるだけでなく「議論の進行に貢献している」という印象を、グループメンバーと面接官に与えられます。
また、最初に発言をして自分の意見や考えを伝えておくと「何か言わなければならない」という焦りもなくなります。
つまり、他のメンバーの意見を聞くことに集中でき、そして自分の考えを整理しやすくなり、次に発言するタイミングもつかみやすくなるのです。
最初に勇気を持って発言して、その後の議論に積極的に参加するきっかけを作りましょう。
考えすぎずにとりあえず話してみる
誰も話し出さない状況が生まれてしまった場合、意見がまとまっていなくても、そのまま話し始めてしまうというのも一つの手です。
難しいテーマが提示された時などは、すぐに意見がまとまらないかもしれません。
そこでグループディスカッションはグループで行うものと考えてみましょう。
個人で黙々と考えこまなくても大丈夫です。
もし難しいテーマで意見がまとまらない時には周りの手を借りれば良いのではないでしょうか。
周囲がどう思うかを聞いたら、あなたの意見がまとまるかもしれないし、話がまとまらなくても誰かがその意見をまとめてくれるかもしれないのです。
そんな状況に陥った時は、とりあえず話し始めてみましょう。
周囲の意見と合わさって、面白い結論を導けるかもしれません。
テーマを解く練習をしておく
事前にテーマがわかっているのであれば、どのように考えておくべきかおおまかなイメージをしておきましょう。
もしくは出題されるテーマについて、あらかじめ予想をしておいてシミュレーションしておくというのもありです。
業界によって出題されるテーマは異なりますが、なんとなく予想はできるでしょう。
即興で考えるとなかなか意見がまとまらず、発言もできないという状態になるかもしれません。
それを避けるためには、あらかじめ考えたり、イメージしたりしておくことが重要です。
やはり何事も準備できることは準備しておくほうが安心です。
以下の記事でグループディスカッションで出題されるテーマについて解説しています。
こちらを参考に、考え方をイメージしておくと良いかもしれません。
グループディスカッションで話せない人は練習をして手っ取り早く上達しよう!
グループディスカッションの対策において、本記事のような対策記事を読むことは確かに有益であり、少しでも活用していただけるよう、弊社も尽力しています。
しかし、残念ながら「記事を読むだけで完璧な対策ができる」というほど、就活は簡単なものではありませんし、特にグループディスカッションにおいてはなおさらです。
そこでおすすめなのは、グループディスカッションの練習を行うことです。
しかし「就活仲間がいない」「他の対策で忙しそうで、誘えない」などの理由で、なかなか練習ができない人も多いでしょう。
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グループディスカッションで話せない人におすすめの役割
続いて、グループディスカッションでなかなか話せない人におすすめの役割を紹介します。
以下の役割は、話すことが得意ではなく、本番でうまく話せるか不安に思っている方にもおすすめできるものです。
それぞれ内容を確認し、合っていると思われるものを選んでください。
タイムキーパー
タイムキーパーは文字通りディスカッションの時間を管理する役割であり、適切なタイミングでメンバーに進行状況を伝えます。
会話の流れをコントロールすることが主な役割であるため、話すこと得意でなくても「議論の中で残り時間は〇分です」「次のテーマに進みましょう」といった声かけをするだけでグループに貢献できるため、自然と存在感を示せます。
可能であれば「ここまでの議論をまとめると、〇〇という結論に近づいています」など、議論を整理できると、なお良いでしょう。
また、タイムキーパーとして時間管理に徹することで他のメンバーの発言を注意深く聞くことができるため、会話の流れを理解しやすいです。
ディスカッションを円滑に進める上で欠かせない重要な役割でありながら、話すことが苦手な人でも貢献できるため、非常におすすめの役割です。
書記
グループディスカッションで書記は、単に議論を記録するだけでなく、流れを整理し、意見を正確にまとめる重要な役割を担います。
複雑な議論を体系化し、参加者全員が共通認識を持てるよう助けることで、議論を深める手助けができます。
重要なキーワードや論点を的確に抽出し、簡潔にまとめる能力は不可欠です。
発言者や賛否を整理することで、後からの振り返りも容易になります。
書くことと話すことのバランスを取り、必要に応じて議論の矛盾点を指摘し、方向性を修正する発言も有効です。
書記は発言量で評価されるわけではありません。
正確な記録で議論の質を高め、チームのパフォーマンスに貢献することで、協調性や問題解決能力をアピールできます。
役割なし
話すことが苦手な人は「あえて役割を担わない」のも選択肢の1つです。
参加人数が少ない場合はどうしても何かしらの役割を任されることになってしまいますが、ある程度メンバーが多い場合、特定の役割を持たないこともあります。
役割なしは「アイデアマン」と呼ばれることもあるため「積極的に話さなければならないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、必ずしも、積極的に話さなければならないわけではありません。
確かに、積極的に発言することは重要ですが、大切なのは「質の高い意見を述べること」です。
いくら積極的に発言していても、他の人と全く同じことを言っていたり、検討外れなことを言っていたりすると、むしろ逆効果です。
他のメンバーの話している内容を注意深く聞き、新たな視点やアイデアが思い浮かんだ時にだけ、提案をするだけでも、十分にディスカッションの進行に貢献できます。
また、アイデアがなかなか浮かばない場合でも「積極的に相槌を打つ」「意見をまとめようとする」など能動的な姿勢を見せることができれば、十分に良い印象を与えることは可能です。
グループディスカッションの注意点
ではグループディスカッションを行う際の注意点を紹介します。
選考という目的があるため、どうしてもそういう点を意識してしまいがちだと思います。
しかし、最終的にグループディスカッションを行って、テーマに対して結論を出すということが重要です。
自分だけ目立とうとしたり、一人で結論を出したりしても意味がないのです。
そのために注意すべき点がいくつかあるので確認していきましょう。
これらを意識してグループディスカッションに参加すれば、良い結果が出せると思います。
企業は忘れる
グループディスカッションの場では企業のことは忘れるように努力しましょう。
やはり選考をしているということや、その場を見ている企業の存在を意識するとより緊張してしまうと思います。
それを意識しないようにするというのは難しいとは思いますが、目的は議論をして結論を出すことです。
メンバーと共通の課題を解決するために頑張るというようにするとリラックスして集中できるかもしれません。
一人で考えるよりも、周囲のメンバーと話している方が緊張も和らぐはずです。
皆で共通意識を持ってテーマについて考えるということを重視していきましょう。
全員で議論して結論を導き出すというのがグループディスカッションの最も正しい在り方です。
否定しない
グループディスカッションの場では否定をしないように心がけましょう。
あなたの意見と異なる意見でも否定せずに、受け入れてから提案という形であなたの意見を伝えるのがおすすめです。
否定されてしまうと相手は恐縮してしまったり、周りの空気も悪くなったりする可能性があります。
グループで一つのテーマについて結論を出さなければならないため、それぞれの意見を取り入れる必要があります。
それぞれ考え方は違うため、異なる意見が出てくるのは当たり前のことです。
しかし、それを否定してしまうのはよくありません。
一度受け入れて、あなたの意見を伝え、相手がどう思うのか聞いてみましょう。
それを重ねていくことで最終的に結論が出るものです。
意見を伝えるようにする
当たり前のことではありますが、グループディスカッションの場では意見をしっかり伝えるようにしましょう。
そこで発言しないのはただのマイナス評価につながります。
発言がない場合は、その場にいる意味がなくなってしまい、選考からも落とされる可能性が高まります。
意見が言える時には必ずあなたの意見を伝えるようにしましょう。
先述しましたが、どうしても意見がまとまらない時にはそのまま何か発言してしまうというのも手です。
グループディスカッションという利点をここで活かしましょう。
あなた一人で考える必要はなく、周りと一緒に考えるということが重要なのです。
逆に発言をした人がいたら、その人の意見に対して考えたことを述べましょう。
ただの同意でも良し、意見が出せればより良いです。
発言はハキハキとする
グループディスカッションでは発言の内容だけでなく、話し方も評価の対象となります。
話すことが苦手な人は小さな声で話してしまうことが多いかもしれませんが、どれほど優れた意見でも、声が小さいと周囲に伝わりづらく、説得力を欠いてしまいます。
したがって、発言する際には自信を持ち、ハキハキと明瞭に話すことが非常に重要です。
話し方がはっきりしていると、意見が伝わりやすくなるだけでなく、より質の高い意見に感じられるものです。
また、ハキハキと話すことでグループに活気をもたらし、ディスカッション全体も活性化することでしょう。
一般的なアイデアしか浮かばないこともあるかもしれませんが、それでも、小さな声でボソボソと話すよりも、大きな声でハキハキと話す方が良い印象になるのは間違いありません。
グループディスカッションで話せない人がしがちな誤解
グループディスカッションで話せない人は、自分の中でグループディスカッションで発言することへのハードルを上げてしまっていることがあります。
そのような場合、多くの人はグループディスカッションでの評価について誤解があり、それによって苦手意識を持ってしまうことがあります。
以下では、グループディスカッションで話せない人がしがちな誤解を紹介します。
多く発言しなければいけない?
グループディスカッションでは発言量よりも「質」と「タイミング」が重要です。
多くの発言が評価されるわけではなく、的外れな発言はマイナス評価につながります。
議論の状況を正確に把握し、質の高い発言を心がけましょう。
議論が行き詰まった際の打開策の提示、意見の整理、具体的な行動計画への提案などは、発言回数が少なくても高く評価されます。
また、他者の意見を聞き、適切な質問や共感を示すことも議論を円滑に進める上で重要です。
「今、自分に何が言えるか」「どうすれば議論をより良い方向に進められるか」を考え、効果的な発言を心がけましょう。
斬新な意見がないといけない?
「斬新な、あるいは誰も思いつかないような目新しい意見でなければ評価されない」という誤解も、多くの人が抱えがちです。
もちろん、独創的なアイデアは注目を集めますが、グループディスカッションで評価されるのは、決してそれだけではありません。
丁寧に議論をまとめる力や、現実的な視点から実現可能性を考慮する力も、非常に大切なスキルとして評価されます。
グループディスカッションは、与えられたテーマに対してチームとして一つの結論を導き出すプロセスです。
そのためには、どれだけ斬新なアイデアが出ても、それが議論の方向性に合致しているか、実現可能か、論理的に破綻していないかなどを検討し、最終的な結論へと導く力が必要です。
大切なのは、あなたが議論にどう貢献できるかという視点です。
間違った発言は絶対にしてはいけない?
グループディスカッションで「間違った発言をしてはいけない」と完璧主義になる必要はありません。
面接官は完璧な知識よりも、自信を持って議論に参加し、積極的にコミュニケーションを取る姿勢を評価します。
不確かな情報や検討不足の意見が出ても当然です。
間違いを恐れて発言しないのではなく、自分の意見を表明し、他者の意見を聞いて修正する柔軟性が重要です。
もし誤りがあっても、すぐに謝罪し、学び、考えを修正する姿勢は、謙虚さや学習意欲のアピールになります。
また、他者の間違いを建設的に指摘したり、フォローしたりすることも、協調性や論理的思考力につながります。
完璧な発言よりも、積極的に議論に参加し、チームに貢献する意欲を示すことが評価されます。
グループディスカッションで話せない人からよく浮かぶ疑問
グループディスカッションは、初対面の人々と協力して課題に取り組むため、発言に不安を感じる人も少なくありません。
「話せないかも」という疑問や不安は誰もが一度は抱くものです。
ここでは、そうした疑問を解消し、自信を持って議論に参加するためのヒントを解説します。
他にも不安や疑問があれば、先輩やグループディスカッションの経験がある友人、就活エージェントや大学のキャリアセンターなどに相談してみましょう。
内容についていけない場合はどうすればいいですか?
グループディスカッションで議論についていけなくなっても、黙り込むのは避けましょう。
積極的に会話に入るきっかけを作ることが大切です。
一つは、議論を要約し、内容を整理する発言です。
「ここまでの意見を整理すると〜で合っていますか?」と確認することで、自分の理解を深めつつ、全員の共通認識を促せます。
これは議論の停滞を防ぎ、質を高める行為です。
もう一つは、質問することです。
「〇〇さんの△△について、もう少し詳しく教えていただけますか?」のように、素直に疑問を投げかけましょう。
これにより、自分の理解が深まるだけでなく、相手も意見を深掘りでき、議論全体の質向上に繋がります。
質問は、真剣に参加し、積極的にコミュニケーションを取る姿勢として評価されます。
どんな発言が評価されやすいですか?
グループディスカッションで評価されるのは、単なる自己主張ではなく、議論全体を良い方向へ導く発言です。
具体的には、相手の意見を受け止め、それを発展させる発言が効果的です。
「〇〇さんの意見に賛成です。
さらに〜」「△△さんの指摘の通り、〜と考えることもできます」のように、他者の意見を尊重しつつ、自分の視点を加えることで、議論に深みを与えられます。
また、話し合いを前に進める言葉も重要です。
「次の議題に移りませんか?」「一度結論を出してみませんか?」など、議論の進行を促す発言は、グループの生産性を高め、あなたのリーダーシップやファシリテーション能力を示すことにもつながります。
そもそも何を話せばいいですか?
「何を話せばいいか分からない」という不安は共通ですが、グループディスカッションでの貢献は斬新なアイデアだけではありません。
話を整理したり、他者の意見をサポートしたりする発言も重要です。
例えば、「これまでの意見を整理すると〜ですね」と現状をまとめることで、共通認識を作り、議論の迷走を防げます。
また、「〇〇さんの意見は分かりやすいですね」と他者を肯定的に評価する言葉は、円滑なコミュニケーションを促し、協調性を示します。
議論が行き詰まった際には、「もし〜と仮定したらどうでしょうか?」など、議論を活性化させる問いかけによって貢献もできます。
無理に難しいことを話そうとせず、自分にできる形で積極的に議論に関わる意識が大切です。
まとめ
グループディスカッションというシーンで良い結果を残すためには、やはり発言することが重要です。
選考を通過するためには発言できないという状況は避けなければなりません。
なかなか練習のできないものなので、備えておくというのは難しいかもしれませんが、せめて心の準備だけでもしておきましょう。
周りのことを怖がる必要はなく、グループとして一緒に結論を出す仲間だと考えるのがおすすめです。
そこで否定されたり、議論の空気を乱したりする人がいたとしても、それはその人に問題があるだけで、気にする必要はないです。
重要なのはまずあなたが発言をするということとグループで結論を出すことだと覚えておきましょう。
話せないという状況にならないように、自分に合った考え方や方法を探してみてください。
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